JP3386841B2 - アップリケの刺繍構造及び刺繍データ作成方法 - Google Patents

アップリケの刺繍構造及び刺繍データ作成方法

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JP3386841B2 JP10044193A JP10044193A JP3386841B2 JP 3386841 B2 JP3386841 B2 JP 3386841B2 JP 10044193 A JP10044193 A JP 10044193A JP 10044193 A JP10044193 A JP 10044193A JP 3386841 B2 JP3386841 B2 JP 3386841B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アップリケの刺繍構造
と、その刺繍縫いのための刺繍データ作成方法とに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アップ
リケ用布片の多くは角部を有し、例えば、図15に示す
ような鋭角の角部51を有するアップリケ用布片52も
多い。このアップリケ用布片52を布地53に縫い付け
るとき、角部51の両側の二辺を縫い付けるサテンステ
ッチ54の一辺部54a及び他辺部54bの内周縁間の
頂点55と外周縁間の頂点56とを結ぶ仮想線を、一辺
部54a及び他辺部54bの境界線57とするのが一般
的である。そして、一辺部54a及び他辺部54bの縫
目方向を境界線57に近付くにつれて境界線57に沿う
ように徐変させれば、角部51に連続したサテンステッ
チ54が形成される。
【0003】しかし、図15の刺繍構造では、一辺部5
4a及び他辺部54bの縫目長が境界線57に近付くに
つれて長くなるため、見栄えが悪くなる場合があった。
特に、角部51が鋭角の場合は、その縫目長が急激に長
くなるため問題であった。
【0004】そこで、図16に示すように、一辺部54
a及び他辺部54bの縫目方向を、境界線57に近付い
ても変化しないようにして、境界線57に対して沿わず
に所定の角度をなすようにし、一辺部54a及び他辺部
54bの縫目端を境界線57に略一致させるようにすれ
ば、縫目長を短く収めることができる。
【0005】しかし、図16の刺繍構造では、境界線5
7に沿う縫目が形成されないため、一辺部54aの縫目
端と他辺部54bの縫目端との間に頭髪の分け目のよう
な間隙ができて不連続になりやすく、その間隙からアッ
プリケ用布片52や布地53が見えてしまい、見栄えが
悪くなるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決し、アッ
プリケ用布片の角部を布地に対し縫目長が短くかつ縫目
が連続したサテンステッチで縫い付けることができ、も
って見栄えを良くすることができるアップリケの刺繍構
造及び刺繍データ作成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のアップリケの刺繍構造は、角部を有するア
ップリケ用布片と、布地と、アップリケ用布片の輪郭デ
ータに沿った内周データ及び外周データから作成されて
アップリケ用布片を布地に縫い付けるためのサテンステ
ッチとを備え、角部における内周データの頂点と外周デ
ータの頂点とを結ぶ仮想線が、角部の両側の二辺を先後
して縫い付けるサテンステッチの先縫い辺部及び後縫い
辺部の境界線とされ、先縫い辺部及び後縫い辺部の縫目
方向は境界線に対して沿わずに所定の角度をなし、先縫
い辺部の縫目端は境界線から後縫い辺部側へはみ出すよ
うに形成され、後縫い辺部の縫目端は境界線に略一致す
るように形成された構造とした。
【0008】ここで、アップリケ用布片の角部は、平角
(180度)を除くあらゆる角度の角部を含む。すなわ
ち、アップリケ用布片側からみた角部の角度(内角)
は、鋭角、直角、鈍角、優角(180度より大きく36
0度より小さい角)のいずれでもよい。しかし、内角6
0度以下の鋭角又は内角300度以上の優角において、
本発明の適用は特に効果的である。なお、角部の両側の
二辺は、直線でも曲線でもよい。
【0009】また、先縫い辺部及び後縫い辺部の縫目方
向が境界線に対してなす所定の角度は、0度を除くあら
ゆる角度を含む。先縫い辺部の縫目端が境界線から後縫
い辺部側へはみ出す長さは、サテンステッチの密度や使
用する糸の種類等により異なるが、0.5〜2.0mm
程度が一般的である。
【0010】また、本発明のアップリケの刺繍データ作
成方法は、角部を有するアップリケ用布片の輪郭データ
を入力する工程と、輪郭データに沿った内周データ及び
外周データを作成する工程と、内周データ及び外周デー
タからアップリケ用布片を布地に縫い付けるためのサテ
ンステッチデータを作成する工程とを含み、サテンステ
ッチデータを作成する工程においては、角部における内
周データの頂点と外周データの頂点とを結ぶ仮想線を、
前記角部の両側の二辺を先後して縫い付けるサテンステ
ッチの先縫い辺部及び後縫い辺部の境界線として設定
し、先縫い辺部及び後縫い辺部の縫目方向を境界線に対
して沿わずに所定の角度をなすように設定し、先縫い辺
部の縫目端を境界線から後縫い辺部側へはみ出すように
設定し、後縫い辺部の縫目端を境界線に略一致するよう
に設定するようにした。
【0011】ここで、輪郭データを入力する手段として
は、デジタイザ(小型デジタイザの指称であるタブレッ
トも含む。)、イメージ・スキャナ、タッチ・パネル、
ライトペン、マウス、トラック・ボール等を例示でき
る。また、内周データ、外周データ及びサテンステッチ
データを作成する手段としてはマイクロコンピュータを
例示できる。
【0012】
【作用】本発明のアップリケの刺繍構造によれば、サテ
ンステッチの先縫い辺部及び後縫い辺部の縫目方向が境
界線に対して沿わずに所定の角度をなすので、角部にお
けるサテンステッチの縫目長を短く収めることができ
る。また、境界線から後縫い辺部側へはみ出した先縫い
辺部の縫目端の上に後縫い辺部の縫目端が重なるので、
両縫目端を間隙の無い状態で連続させることができ、そ
の部位からアップリケ用布片や布地が見えることはな
い。また、後縫い辺部の縫目端が境界線に略一致するよ
うに形成されて先縫い辺部のはみ出し部分を隠すため、
先縫い辺部と後縫い辺部との境界は境界線上に整然とし
て現われる。これらの作用により、アップリケの角部に
おける見栄えを良くすることができる。
【0013】また、本発明のアップリケの刺繍データ作
成方法によれば、前記アップリケの刺繍構造を実現し得
るサテンステッチデータを作成することができ、このサ
テンステッチデータは刺繍ミシンの制御装置に入力され
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例について、
図1〜図14を参照して説明する。まず、この実施例に
使用する切断データ及び刺繍データの作成装置等につい
て、図1を参照して説明すると、この作成装置の中心は
制御装置1であり、CPU、ROM、RAM、接続用バ
ス、入出力インターフェイス等からなるマイクロコンピ
ュータが使用されている。この制御装置1には、入力装
置としてデジタイザ2とキーボード3とが接続され、表
示装置としてディスプレイ4が接続され、印刷装置とし
てX−Yプロッタ5が接続され、外部記憶装置としてフ
ロッピーディスク装置6とテープパンチャ7とが接続さ
れている。
【0015】なお、前記データ作成装置の構成は一例に
過ぎず、例えば外部記憶装置として、ハードディスク装
置(リムーバブル式を含む。)、磁気テープ装置、磁気
カード装置、光磁気ディスク装置、光ディスク装置、I
Cカード装置等を使用することもできる。
【0016】10はアップリケ用布片を切断するカット
機で、生地をセットする盤面11と、X−Y方向に駆動
されると共に必要に応じてZ軸方向に往復駆動されるヒ
ートカッタ12と、操作キー13と、入力装置としての
フロッピーディスク装置14とを備えている。このフロ
ッピーディスク装置14には、前記フロッピーディスク
装置6で切断データの記録されたフロッピーディスクF
D1が挿入される。
【0017】なお、ヒートカッタ以外にも、例えばカッ
ト刃、レーザ切断装置、液体ジェット切断装置等を使用
することもできる。また、前記データ作成装置にフロッ
ピーディスク装置以外の前記外部記憶装置を使用する場
合には、それに対応する外部記憶装置をカット機にも使
用する。また、前記データ作成装置とカット機10とを
伝送ケーブル又は無線伝送装置で接続し、データ作成装
置で作成された切断データをカット機10に直接伝送す
ることもできる。
【0018】20はアップリケ用布片を布地に刺繍縫い
付けする刺繍ミシンで、上糸が通された針を上下駆動す
る複数頭の刺繍ヘッド21と、釜及び下糸ボビンが内蔵
されたベッド22と、布地23を展張する刺繍枠24
と、該刺繍枠24の駆動装置25等とを備え、キャスタ
26付きで移動可能な台車27にはテーブル28上に配
置可能なミシン制御装置30が支持されている。このミ
シン制御装置30は、制御盤31、キーボード32、デ
ィスプレイ33、制御盤31に内蔵された入力装置とし
てのフロッピーディスク装置34等を備えている。この
フロッピーディスク装置34には、前記フロッピーディ
スク装置6で刺繍データの記録されたフロッピーディス
クFD2が挿入される。
【0019】なお、前記データ作成装置にフロッピーデ
ィスク装置以外の前記外部記憶装置を使用する場合に
は、それに対応する外部記憶装置をミシン制御装置30
にも使用する。また、前記データ作成装置とミシン制御
装置30とを伝送ケーブル又は無線伝送装置で接続し、
データ作成装置で作成された刺繍データをミシン制御装
置30に直接伝送することもできる。
【0020】この実施例における切断データ及び刺繍デ
ータの作成方法は、図2に示すような手順で進行する。
図2における矢印付き点線はデータの流れを示してい
る。以下、この手順を詳述する。
【0021】(1)アップリケ用布片の輪郭データの入
力 図3(a)に示すように、前記デジタイザ2のボード面
に例えば五角形を描いた型紙8を貼り付ける。この五角
形の輪郭を構成する各コーナー点C1,…,C6をボタ
ン・カーソル,スタイラス・ペン等のポインティング・
デバイス47でピックアップすることにより、五角形の
輪郭データD1を入力する。図3(b)に示すように、
ディスプレイ4には、順にピックアップした点と点の間
が線で結ばれて表示される。
【0022】この入力において、最初のコーナー点C1
の少し手前の点を開始点Sとしてピックアップし、最後
のコーナー点C6(C1と同じ点)より少し行き過ぎた
点を終了点Eとしてピックアップすることにより、切断
初期部分と切断終期部分とが必ず交差して切り残しが無
くなるので好ましい。
【0023】(2)切断データの自動作成 制御装置1は、前記輪郭データD1から、図4に示すよ
うな五角形の切断データD2を自動的に作成し、この切
断データD2はフロッピーディスク装置6によりフロッ
ピーディスクFD1に記録される。
【0024】(3)刺繍データの自動作成 次に、制御装置1は、前記輪郭データD1から、図
5に示すようなアップリケの配置に必要な五角形の位置
決め用仮縫いデータD3を自動的に作成する。この位置
決め用仮縫いデータD3はフロッピーディスク装置6に
よりフロッピーディスクFD2に記録される。
【0025】 次に、制御装置1は、前記輪郭データ
D1から、図6に示すような輪郭データD1の内側に沿
った内周データD4を自動作成する。
【0026】 次に、制御装置1は、前記輪郭データ
D1と内周データD4とから、図7に示すようなアップ
リケ用布片の止め縫いに必要な五角形の止め縫いデータ
D5を自動作成する。この実施例では、予めキーボート
3から制御装置1に入力したEステッチの縫い込み方向
及び縫い込みから次の縫い込みまでの縫目数に基づい
て、Eステッチデータが作成される。但し、止め縫いデ
ータはEステッチに限定されず、例えば図8に示すよう
な別種類のステッチによる止め縫いデータD5を作成す
ることも可能である。これらの止め縫いデータD5はフ
ロッピーディスク装置6によりフロッピーディスクFD
2に記録される。
【0027】 次に、制御装置1は、図9に示すよう
な輪郭データD1の外側に沿った外周データD6を自動
作成する。
【0028】 次に、制御装置1は、前記内周データ
D4と外周データD6とから、図10に示すようなサテ
ンステッチデータD7(D7a,D7b,D7cよりな
る)を作成する。このサテンステッチデータD7は、図
14に示すようにアップリケ用布片16を布地23に縫
い付けるサテンステッチ40のためのデータである。こ
こで、アップリケ用布片16の角部17の下側の辺18
と上側の辺19を先後して縫い付けるサテンステッチ4
0の二辺を、先縫い辺部40a及び後縫い辺部40bと
する。サテンステッチデータD7の作成は、図11に示
すような手順で進行し、この手順を次に詳述する。
【0029】(イ) まず、輪郭データD1に表れる五つの
角部について、それぞれが内角60度以下の鋭角又は内
角300度以上の優角であるか否かを判別する。本実施
例では、この条件を満たす角部についてのみ本発明を実
施し、この条件を満たさな角部については図15の従来
構造を採用するためである。図13,図14等に現れる
本実施例のアップリケ用布片16においては、左端に現
れる一つの角部17のみが内角50度の鋭角であって前
記条件を満たすため、この角部17に関しては次の(ロ)
に進み、その他の角部に関しては次の(ヘ)に進む。ここ
で、角部17の下側の辺18と上側の辺19を先後して
縫い付けるサテンステッチ40の二辺を、先縫い辺部4
0a及び後縫い辺部40bとする。
【0030】(ロ) 図10(a)に示すように、角部17
における前記内周データD4の頂点D4xと外周データ
D6の頂点D6xとを求める。そして、これらの交点D
4x,D6xを結ぶ仮想線を、図14に示すように、先
縫い辺部40a及び後縫い辺部40bの境界線43とし
て設定する。
【0031】(ハ) 先縫い辺部40a及び後縫い辺部40
bの縫目方向を、境界線43に近付いても変化しないよ
うにして、境界線43に対して約65度の角度をなすよ
うに設定する。
【0032】(ニ) 先縫い辺部40aの縫目端を境界線4
3から後縫い辺部40b側へはみ出すように設定し、図
10(a)に示すようなサテンステッチデータD7aを
作成する。はみ出す長さは、例えば内周側において1m
mで、外周側に向かうにつれて減少するように設定され
る。
【0033】(ホ) 後縫い辺部40bの縫目端を境界線4
3に略一致するように設定し、図10(b)に示すよう
なサテンステッチデータD7bを作成する。
【0034】(ヘ) 図14における角部17以外の角部に
ついては、従来と同様に、サテンステッチ40の縫目方
向を角部の境界線に近付くにつれて境界線に沿うように
徐変させるように設定し、図10(c)に示すようなサ
テンステッチデータD7cを作成する。
【0035】上記のようにして作成したサテンステッチ
データD7はフロッピーディスク装置6によりフロッピ
ーディスクFD2に記録される。
【0036】以上により、切断データD2が記録された
フロッピーディスクFD1と、位置決め用仮縫いデータ
D3、止め縫いデータD5及びサテンステッチデータD
7の三つの刺繍データが記録されたフロッピーディスク
FD2とが作成される。このフロッピーディスクFD
1,FD2のデータと前記装置とを使用し、次のように
してアップリケが形成される。
【0037】(A)アップリケ用布片の切断 図1に示すように、カット機10の盤面11にアップリ
ケ用布片の生地15をセットし、フロッピーディスク装
置14にフロッピーディスクFD1を挿入して、カット
機10を作動させると、切断データD2に基づいてヒー
トカッタ12が生地15に接触しX−Y方向に駆動され
るため、切断データD2に基づいた五角形のアップリケ
用布片16が熱溶断される。
【0038】(B)アップリケ用布片の刺繍縫い付け 図1に示すように、刺繍ミシン20の刺繍枠24に
布地23を展張し、フロッピーディスク装置34にフロ
ッピーディスクFD2を挿入して、刺繍ミシン20を作
動させると、まず、位置決め用仮縫いデータD3に基づ
いて刺繍ヘッド21の針、ベッド22の釜、刺繍枠24
等が駆動されるため、図12に示すように、布地23に
五角形の仮縫いステッチ45が形成される。
【0039】 この仮縫いステッチ45に沿って、布
地23にアップリケ用布片16を粘着剤等で貼り付け
る。
【0040】 再び刺繍ミシン20を作動させると、
止め縫いデータD5に基づいて刺繍ヘッド21の針、ベ
ッド22の釜、刺繍枠24等が駆動されるため、図13
に示すように、止め縫いステッチ46が形成され、これ
によりアップリケ用布片16が布地23に止め縫いされ
る。
【0041】 続いて刺繍ミシン20を作動させる
と、サテンステッチデータD7に基づいて刺繍ヘッド2
1の針、ベッド22の釜、刺繍枠24等が駆動されるた
め、図14に示すように、サテンステッチ40が形成さ
れ、これによりアップリケ用布片16が布地23に刺繍
縫い付けされる。
【0042】ここで、先縫い辺部40a及び後縫い辺部
40bの縫目方向は境界線43に対して沿わずに約65
度をなすので、角部17におけるサテンステッチ40の
縫目長を短く収めることができる。また、先縫い辺部4
0aの縫目端は境界線43から後縫い辺部40b側へは
み出すように形成され、後縫い辺部40bの縫目端は境
界線43に略一致するように形成される。つまり、はみ
出した先縫い辺部40aの縫目端の上に後縫い辺部40
bの縫目端が重なるので、両縫目端を間隙の無い状態で
連続させることができ、その部位からアップリケ用布片
16や布地23が見えることはない。また、後縫い辺部
40bの縫目端は境界線43に略一致するので、先縫い
辺部40aと後縫い辺部40bとの境界は境界線43上
に整然として現われる。これらの作用により、アップリ
ケの角部17における見栄えを良くすることができる。
【0043】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
適宜変更して具体化することもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明のアップリケの刺繍構造及び刺繍
データ作成方法は、上記の通り構成されているので、ア
ップリケ用布片の角部を布地に対し縫目長が短くかつ縫
目が連続したサテンステッチで縫い付けることができ、
もって見栄えを良くすることができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用する装置の全体構成図で
ある。
【図2】本実施例の切断データ及び刺繍データの作成方
法を示すフローチャート図である。
【図3】(a)は輪郭データの入力工程を示す説明図、
(b)はそのときのディスプレイ表示を示す正面図であ
る。
【図4】作成された切断データを示す説明図である。
【図5】作成された位置決め用仮縫いデータの説明図で
ある。
【図6】作成された内周データを示す説明図である。
【図7】作成された止め縫いデータを示す説明図であ
る。
【図8】止め縫いデータの別例を示す説明図である。
【図9】作成された外周データの説明図である。
【図10】サテンステッチデータを作成順に示す説明図
である。
【図11】サテンステッチデータの作成手順を示すフロ
ーチャート図である。
【図12】仮縫いステッチを形成した布地の平面図であ
る。
【図13】止め縫いステッチによりアップリケ用布片を
止め縫いした布地の平面図である。
【図14】サテンステッチによりアップリケ用布片を刺
繍縫い付けした布地(アップリケ)の平面図である。
【図15】従来構造のアップリケの部分平面図である。
【図16】別の従来構造のアップリケの部分平面図であ
る。
【符号の説明】
16 アップリケ用布片 17 角部 18 下側の辺 19 上側の辺 23 布地 40 サテンス
テッチ 40a 先縫い辺部 40b 後縫い
辺部 41 頂点 42 頂点 43 境界線 D1 輪郭デー
タ D2 切断データ D3 位置決め
用仮縫いデータ D4 内周データ D5 止め縫い
データ D6 外周データ D7 サテンス
テッチデータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−28393(JP,A) 特開 平3−60692(JP,A) 特開 平2−41198(JP,A) 特開 平4−197289(JP,A) 特開 平1−230388(JP,A) 特開 平4−288191(JP,A) 特開 昭63−212394(JP,A) 特開 昭56−106680(JP,A) 特表 平7−506635(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 19/00 - 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角部を有するアップリケ用布片と、布地
    と、前記アップリケ用布片の輪郭データに沿った内周デ
    ータ及び外周データから作成されて前記アップリケ用布
    片を前記布地に縫い付けるためのサテンステッチとを備
    え、前記角部における内周データの頂点と外周データの
    頂点とを結ぶ仮想線が、前記角部の両側の二辺を先後し
    て縫い付けるサテンステッチの先縫い辺部及び後縫い辺
    部の境界線とされ、前記先縫い辺部及び後縫い辺部の縫
    目方向は前記境界線に対して沿わずに所定の角度をな
    し、前記先縫い辺部の縫目端は前記境界線から前記後縫
    い辺部側へはみ出すように形成され、前記後縫い辺部の
    縫目端は前記境界線に略一致するように形成されたこと
    を特徴とするアップリケの刺繍構造。
  2. 【請求項2】 角部を有するアップリケ用布片の輪郭デ
    ータを入力する工程と、前記輪郭データに沿った内周デ
    ータ及び外周データを作成する工程と、前記内周データ
    及び外周データからアップリケ用布片を布地に縫い付け
    るためのサテンステッチデータを作成する工程とを含
    み、前記サテンステッチデータを作成する工程において
    は、前記角部における内周データの頂点と外周データの
    頂点とを結ぶ仮想線を、前記角部の両側の二辺を先後し
    て縫い付けるサテンステッチの先縫い辺部及び後縫い辺
    部の境界線として設定し、前記先縫い辺部及び後縫い辺
    部の縫目方向を前記境界線に対して沿わずに所定の角度
    をなすように設定し、前記先縫い辺部の縫目端を前記境
    界線から前記後縫い辺部側へはみ出すように設定し、前
    記後縫い辺部の縫目端を前記境界線に略一致するように
    設定することを特徴とするアップリケの刺繍データ作成
    方法。
JP10044193A 1993-04-02 1993-04-02 アップリケの刺繍構造及び刺繍データ作成方法 Expired - Fee Related JP3386841B2 (ja)

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