JP3386171B2 - 多段シリンダ装置 - Google Patents

多段シリンダ装置

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JP3386171B2
JP3386171B2 JP05688793A JP5688793A JP3386171B2 JP 3386171 B2 JP3386171 B2 JP 3386171B2 JP 05688793 A JP05688793 A JP 05688793A JP 5688793 A JP5688793 A JP 5688793A JP 3386171 B2 JP3386171 B2 JP 3386171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多段シリンダ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の多段シリンダ装置について図5を
用いて説明する。なお、多段シリンダ装置の一例として
3段シリンダ装置を説明する。3段シリンダ装置100
は、図5に示すように、内部に1つのシリンダ室102
が形成されたシリンダ部104と、そのシリンダ室10
2内にスライド可能に配されたピストン106と、ピス
トン106に取り付けられ、一方の端部がシリンダ部1
04から突出するロッド108とから構成され、第1の
流路110または第2の流路112から流体をピストン
106により二分されたシリンダ室102内に供給する
ことでロッド108が伸縮する2つのシリンダ装置11
4、116を、一方のシリンダ装置114のロッド10
8の先端に他方のシリンダ装置116を固定すること
で、ロッド108のスライド方向へ2つ並べた構造とな
っている。この構造により3段シリンダ装置100は3
段に伸縮し、他方のシリンダ装置116のロッド108
の先端に取り付けられた例えばワーク(不図示)の保持
装置118は、まず各シリンダ装置114、116の各
ロッド108が短縮した状態での第1の位置、次にシリ
ンダ装置114、116の内のいずれか一方のロッド1
08のみが伸長した状態での第2の位置、続いて各シリ
ンダ装置114、116の各ロッド108が伸長した状
態での第3の位置の3つの位置で位置決めがされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の多段シリンダ装置では、位置決め位置を増やすた
めには、ロッドの突出方向に複数のシリンダ装置を並設
する必要があり、多段シリンダ装置の全長が長くなる。
また、ロッドの先端に他のシリンダ装置が取り付けられ
たシリンダ装置のロッドやピストンのシリンダ部との当
接部分には、ロッドの突出方向と略直角方向に大きな力
が加わるため、摺動抵抗が大きくなると共に、磨耗等に
より耐久性が低下するという課題が有る。従って、本発
明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするとこ
ろは、ロッドの突出方向の全長が短く、且つ耐久性の高
い多段シリンダ装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、軸線が互いに平
行な第1のシリンダ室と第2のシリンダ室が内部に並設
されたシリンダ部と、前記第1のシリンダ室内に配さ
れ、軸線方向へスライド可能な第1のピストンと、該第
1のピストンから軸線方向へ延設され、少なくとも一端
部が前記シリンダ部から突出する第1のロッドと、内部
が中空の筒状に形成され、前記第2のシリンダ室内に配
され、軸線方向へスライド可能な第2のピストンと、該
第2のピストンに対し軸線方向へ相対的に移動可能に挿
通され、少なくとも一端部が前記シリンダ部から突出す
る第2のロッドと、前記第1のロッドの一端部と第2の
ロッドの一端部とを連結する連結体と、前記第2のピス
トン内において前記第2のロッドに外嵌され、一端部は
第2のロッドに伸長が規制され、他端部は第2のピスト
ンに伸長が規制され、外力が加えられない通常状態では
第2のピストンの前端面が前記第1のピストンの前端面
より前方に位置するよう第2のピストンを付勢し、第2
のロッドに前方への押動力が加えられた際には短縮し、
第2のロッドを第2のピストンに対して前方へ移動可能
とする第1のコイルスプリングとを具備することを特徴
とする。
【0005】また、前記シリンダ部内に前記第1のシリ
ンダ室または第2のシリンダ室と並設され、軸線が前記
第1のシリンダ室および第2のシリンダ室の軸線と平行
である第3のシリンダ室と、内部が中空の筒状に形成さ
れ、前記第3のシリンダ室内に配され、軸線方向へスラ
イド可能な第3のピストンと、該第3のピストンに対し
軸線方向へ相対的に移動可能に挿通され、少なくとも一
端部が前記シリンダ部から突出すると共に、該一端部が
前記連結体により前記第1のロッドの一端部と第2のロ
ッドの一端部と連結された第3のロッドと、前記第3の
ピストン内において前記第3のロッドに外嵌され、一端
部は第3のロッドに伸長が規制され、他端部は第3のピ
ストンに伸長が規制され、外力が加えられない通常状態
では第3のピストンの前端面が前記第1のピストンの前
端面より前方であって、前記第2のピストンの前端面と
異なる位置に位置するよう第3のピストンを付勢し、第
3のロッドに前方への押動力が加えられた際には短縮
し、第3のロッドを第3のピストンに対して前方へ移動
可能とする第2のコイルスプリングとを設けるようにし
ても良い。
【0006】
【作用】請求項1の構成による多段シリンダ装置は、通
常状態において、第1のピストンの後端面が第2のピス
トンの後端面より後方にある場合には第1のシリンダ室
内に流体を供給し、第1のピストンの前端面を加圧して
第1のピストンを後方へ移動させ、第1のピストン後端
面を第1のシリンダ室内壁面と当接させた位置で、また
第2のピストンの後端面が第1のピストンの後端面より
後方にある場合には第2のシリンダ室内に流体を供給
し、第2のピストンの前端面を加圧して第2のピストン
および第1のコイルスプリングを介して第2のロッドを
後方へ移動させ、第2のピストンの後端面を第2のシリ
ンダ室内壁面と当接させた位置で各ロッドの第1の位置
決めが行える。また、第2のピストンの後端面を加圧し
て第2のピストンを前方へ移動させると第2のロッドに
伸長が規制された第1のコイルスプリングの一端部が第
2のピストンの後端面と係合し、第2のロッドと共に前
方へ移動し、第2のピストンの前端面が第2のシリンダ
室内壁面と当接させた位置で各ロッドの第2の位置決め
が行える。さらにこの状態から第1のピストンの後端面
を加圧して第1のピストンを前方へ、第1のコイルスプ
リングを短縮させながら移動させると、第1のピストン
の前端面が第1のシリンダ室内壁面と当接する位置で各
ロッドの第3の位置決めが行える。
【0007】また、請求項2の構成による多段シリンダ
装置ではさらに、第3のピストンの後端面を加圧して第
3のピストンを前方へ移動させると第3のロッドに伸長
が規制された第2のコイルスプリングの一端部が第3の
ピストンの後端面と係合し、第3のロッドと共に前方へ
移動し、第3のピストンの前端面が第3のシリンダ室内
壁面と当接させた位置で各ロッドの第4の位置決めが行
える。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る多段シリン
ダ装置の第1実施例の一部切り欠き正面図である。図2
は、図1の動作を説明するための説明図であり、(a)
は各ロッドが第1の位置に位置決めされた場合、(b)
は各ロッドが第2の位置に位置決めされた場合、(c)
は各ロッドが第3の位置に位置決めされた場合を示す。
図3は本発明に係る多段シリンダ装置の第2実施例の一
部切り欠き正面図である。図4は、図3の動作を説明す
るための説明図であり、(a)は各ロッドが第1の位置
に位置決めされた場合、(b)は各ロッドが第2の位置
に位置決めされた場合、(c)は各ロッドが第3の位置
に位置決めされた場合、(d)は各ロッドが第4の位置
に位置決めされた場合を示す。
【0009】第1実施例について図1および図2を用い
て説明する。なお、第1実施例の多段シリンダ装置は、
一例として3段シリンダ装置に構成されている。まず、
図1を用いて3段シリンダ装置10の構成について説明
する。12はシリンダ部であり、その内部には軸線が互
いに平行な第1のシリンダ室14と第2のシリンダ室1
6が並設されている。なお、第1のシリンダ室14と第
2のシリンダ室16の軸線方向の長さは同じに形成され
ている。18は第1のピストンであり、第1のシリンダ
室14内に、軸線方向へスライド可能に配されている。
20は第1のロッドであり、第1のピストン18の両端
面(図1中では左端面および右端面)から軸線方向に延
設され、その両端部はシリンダ部12から突出してい
る。第1のロッド20は第1のピストン18と共に左右
方向に移動可能となっている。
【0010】22は第2のピストンであり、両端部が閉
塞された筒状に形成され、内部は中空に形成され、軸線
方向の全長は第1のピストン18の全長より長く形成さ
れている。また、第2のピストン22は、第2のシリン
ダ室16内に軸線方向へスライド可能に配されている。
第2のピストン22の中空部分の内径は後述する第2の
ロッドの外径より大径に形成され、また閉塞された両端
部の中央部分には中空部分に連通する挿通孔(不図示)
が設けられており、挿通孔の外径は第2のロッドの外径
より若干大径に形成されている。24は第2のロッドで
あり、第2のピストン22の両端部の挿通孔および中空
部分に挿通され、第2のピストン22に対し軸線方向へ
相対的に移動可能となっている。また第2のロッド24
の両端部はシリンダ部12からそれぞれ突出し、第2の
ロッド24の長さは第1のロッド20と略同じ長さに形
成されている。また、第2のロッド24の中途部外周面
には、第2のロッド24が第2のピストン22から抜脱
するのを防止すべく、第1の係止部材(例えば止め輪、
割りピン等)26が取り付けられている。本実施例では
第1の係止部材26の軸線方向の取付位置は、第1の係
止部材26が第2のピストン22の中空部分の右内端面
と当接した際の第2のピストン22の右端面と第1のピ
ストン18の右端面とが同じ位置となる位置になってい
るが、第1のピストン18の右端面が上記位置の第2の
ピストン22の右端面よりさらに右方向となるようにし
ても良い。また、第1の係止部材26を設ける代わり
に、後述する第1のコイルスプリングの一端部(図1中
において右端部)を第2のロッド24に固定することで
第2のロッド24を第2のピストン22から抜脱しない
ようにしても良い。28、30は連結体であり、第1の
ロッド20と第2のロッド24の突出する両端部をそれ
ぞれ連結している。これにより第1のロッド20と第2
のロッド24は軸線方向へ同時にスライド可能となって
いる。また、本実施例では第1のロッド20と第2のロ
ッド24の両端は2つの連結体28、30によりそれぞ
れ連結されているが、連結体をいずれか1つとし、第1
のピストン18の一方の端面のみから第1のロッド20
を延出させるようにしても良い(例えば図1中におい
て、第1のロッド20の右端のみをシリンダ部12から
突出させ、各ロッド20、24の右端のみを連結体30
で連結するようにしても良い)。
【0011】32は第1のコイルスプリングであり、第
2のピストン22の中空部分に、第2のロッド24に外
嵌されて配されている。また第1のコイルスプリング3
2は、図1中において第2のピストン22の中空部分の
左内端面と第1の係止部材26との間に配され、その一
端部(右端部)は第1の係止部材26を介して第2のロ
ッド24に伸長が規制され、他端部(左端部)は第2の
ピストン22に伸長が規制され、外力が加えられない通
常状態では第2のピストン22の前端面(左端面)が第
1のピストン18の前端面(左端面)より前方(左方
向)に位置するように、且つ第1の係止部材26が第2
のピストン22の中空部分の右内端面と当接するように
第2のピストン22を付勢している。このため、第2の
ロッド24に押動力が加えられた際には、第2のピスト
ン22は第1のコイルスプリング32と第1の係止部材
26を介して、または直接第1の係止部材26を介して
押動力が伝達され、第2のロッド24と共に移動可能で
ある。なお、第2のロッド24に左方向への押動力が加
えられ、第2のピストン22が左方向に移動し、第2の
ピストン22の左端面が第1のシリンダ室14の内壁面
と当接してもなお、第1のコイルスプリング32の付勢
力に抗する押動力が加わっている際には第1のコイルス
プリング32は短縮して第2のロッド24は左方向に移
動可能である。
【0012】また、34は第1の流路であり、第1のピ
ストン18の左端面と第1のシリンダ室14との間の空
間に作動流体を送り込むためのものである。また、36
は第2の流路であり、第1のピストン18の右端面と第
1のシリンダ室14との間の空間に作動流体を送り込む
ためのものである。また、38は第3の流路であり、第
2のピストン22の左端面と第2のシリンダ室16との
間の空間に作動流体を送り込むためのものである。ま
た、40は第4の流路であり、第2のピストン22の右
端面と第2のシリンダ室16との間の空間に作動流体を
送り込むためのものである。また、各ロッド20、24
とシリンダ部12、また各シリンダ室14、16と各ピ
ストン18、22との間は気密性を保つため、シール材
42が取り付けられている。
【0013】次に、動作について図2を用いて説明す
る。なお、作動流体が送り込まれる流路(図2において
三角印を付した流路)以外の流路は、開放されているも
のとする。まず、第1の流路34から作動流体を第1の
シリンダ室14内に送り込み、第1のピストン18の左
端面に圧力を加えると、第1のピストン18は第1のロ
ッド20と共に右方向に移動し、第1のピストン18の
右端面が第1のシリンダ室14の内端面と当接して、第
1のロッド20と共に連結体30が第1の位置Aにて位
置決めされる(図2a参照)。なお、本実施例では、第
2のロッド24が加圧されない状態での第1のピストン
18の右端面と第2のピストン22の右端面の軸線方向
の位置は同じであるため、第3の流路38から作動流体
を第2のシリンダ室16内に送り込み、第2のピストン
22を右方向に移動させると、第1のコイルスプリング
32および第1の係止部材26を介して第2のロッド2
4も右方向に移動するため、第2のピストン22の右端
面が第2のシリンダ室16の内壁面と当接することで、
連結体30は第1の位置Aにて位置決めされる。
【0014】次に、第4の流路40から作動流体を第2
のシリンダ室16内に送り込み、第2のピストン22の
右端面に圧力を加えると、第2のピストン22は左方向
に移動し、第2のロッド24も第1の係止部材26を介
して左方向の押動力を受け、左方向に移動する。そして
第2のピストン22の左端面が第2のシリンダ室16の
内壁面と当接して、第2のロッド24と共に連結体30
が第2の位置Bにて位置決めされる(図2b参照)。さ
らに、この状態から第4の流路40への作動流体の送り
込みを停止して、第2の流路36に作動流体を送り込
む。第1のピストン18の右端面に加わる作動流体から
の押動力は、第1のロッド20、連結体30、第2のロ
ッド24、および第1の係止部材26を介して第1のコ
イルスプリング32に加えられ、その押動力が、第1の
コイルスプリング32の付勢力を越えると、第1のコイ
ルスプリング32は短縮し、第1のピストン18がさら
に左方向に移動し、第1のピストン18の左端面が第1
のシリンダ室14の左内壁面と当接して、第1のロッド
20と共に連結体30が第3の位置Cにて位置決めされ
る(図2c参照)。
【0015】続いて、第2実施例について図3および図
4を用いて説明する。なお、第2実施例の多段シリンダ
装置は、一例として4段シリンダ装置に構成されてい
る。また、第1実施例と同じ構成については同じ符号を
付し、説明は省略する。まず、図3を用いて構成につい
て説明する。44は第3のシリンダ室であり、シリンダ
部12内に第2のシリンダ室16と並設されている。第
3のシリンダ室44の軸線は第1のシリンダ室14およ
び第2のシリンダ室16の軸線と平行に形成されてい
る。また、シリンダ部12には、後述する第3のピスト
ンの左端面と第3のシリンダ室44との間の空間に作動
流体を送り込むための第5の流路46と、第3のピスト
ンの右端面と第2のシリンダ室16との間の空間に作動
流体を送り込むための第6の流路48が形成されてい
る。
【0016】50は第3のシリンダ室内に配された第3
のピストンであり、略第2のピストン22と同じ構成を
有し、内部に形成された中空部分には第2のコイルスプ
リング52が第3のロッド54に外嵌されて、第3のロ
ッド54の中途部分に取り付けられた第2の係止部材5
6と第3のピストン50の中空部分の左内端面との間に
配されている。また、第3のロッド54は第1のロッド
20および第2のロッド24に連結体28、30を介し
て連結されている。また、外力が加えられない通常状態
では第3のピストン50の前端面(左端面)が第1のピ
ストン18の前端面(左端面)より前方(左方向)であ
って、且つ第2のピストン22の前端面(左端面)より
後方(右方向)に位置するように、第3のピストン50
の全長および第2の係止部材56の第3のロッド54へ
の取付位置が決定されている。また、第2のコイルスプ
リング52は第2の係止部材56が第3のピストン50
の中空部分の右内端面と当接するように第3のピストン
50を常時は付勢している。このため、第3のロッド5
4に押動力が加えられた際には、第3のピストン50は
第2のコイルスプリング52と第2の係止部材56を介
して、または直接第2の係止部材56を介して押動力が
伝達され、第3のロッド54と共に移動可能である。な
お、第3のロッド54に左方向への押動力が加えられ、
第3のピストン50が左方向に移動し、第3のピストン
50の左端面が第3のシリンダ室44の内壁面と当接し
てもなお、第1のコイルスプリング32および第2のコ
イルスプリング52の付勢力に抗する押動力が加わって
いる際には第2のコイルスプリング52は短縮して第3
のロッド54は左方向に移動可能である。
【0017】次に、動作について図4を用いて説明す
る。なお、作動流体が送り込まれる流路(図4において
三角印を付した流路)以外の流路は、開放されているも
のとする。まず、第1の流路34から作動流体を第1の
シリンダ室14内に送り込んだ場合には、上述した第1
実施例と同様にして連結体30は第1の位置Aにて位置
決めされる(図4a参照)。次に、第4の流路40から
作動流体を第2のシリンダ室16内に送り込んだ場合に
は、上述した第1実施例と同様にして連結体30は第2
の位置Bにて位置決めされる(図4b参照)。続いて、
この状態から第4の流路40への作動流体の送り込みを
停止して、第6の流路48に作動流体を送り込む。第3
のピストン50の右端面に加わる作動流体からの押動力
が、第2の係止部材56、第3のロッド54、連結体3
0、第2のロッド24、および第2の係止部材56を介
して第1のコイルスプリング32に伝達されているた
め、押動力が第1のコイルスプリング32の付勢力を越
えると、第1のコイルスプリング32は第2の係止部材
56により短縮され、第3のピストン50がさらに左方
向に移動し、第3のピストン50の左端面が第3のシリ
ンダ室44の内壁面と当接して、第3のロッド54と共
に連結体30が第4の位置Dにて位置決めされる(図4
c参照)。
【0018】さらに、この状態から第6の流路48への
作動流体の送り込みを停止して、第2の流路36に作動
流体を送り込むと上述した第1実施例と同様に、第1の
ピストン18の右端面に加わる作動流体からの押動力
が、第1のコイルスプリング32と第2のコイルスプリ
ング52の付勢力を合わせた力を越えると、第2のコイ
ルスプリング52は第2の係止部材56により短縮さ
れ、また第1のコイルスプリング32は第1の係止部材
26によりさらに短縮され、第1のピストン18が左方
向に移動し、第1のピストン18の左端面が第1のシリ
ンダ室14の内壁面と当接して、第1のロッド20と共
に連結体30が第3の位置Cにて位置決めされる(図4
d参照)。上述した構成により、複数の流路の内のいず
れか一つの流路から作動流体をシリンダ室内に供給する
ことで、連結体は3以上の位置にて位置決めがされる。
従って、連結体に、例えばワークの把持装置等を取り付
ければ、ワークを複数の位置に位置決めして移動させる
ことができる。
【0019】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるも
のではなく、さらにシリンダ部内にシリンダ室を追加す
ることで5か所以上の位置決めが可能となる等、発明の
精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもち
ろんである。
【0020】
【発明の効果】請求項1の構成による多段シリンダ装置
を用いると、第1のシリンダ室と第2のシリンダ室とが
シリンダ部内に並設されているため、多段シリンダ装置
のロッドの突出方向の全長を長くすることなく、位置決
め位置を1つ増やすことができる。また、各ロッドのシ
リンダ部から突出する各一端部は互いに連結体により連
結されているため、各ロッドおよびピストンのシリンダ
部との当接部分に加わるスライド方向と直角方向の力が
減少し、摺動抵抗を小さくでき、耐久性が向上する。ま
た、請求項2の構成による多段シリンダ装置を用いる
と、シリンダ装置のロッドの突出方向の全長を長くする
ことなく、また各ロッドおよびピストンのシリンダ部と
の当接部分に加わるスライド方向と直角方向の力を減少
させて耐久性を保ったままで、さらに位置決め位置を1
つ増やすことができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多段シリンダ装置の第1実施例の
一部切り欠き正面図である。
【図2】図1の動作を説明するための説明図であり、
(a)は各ロッドが第1の位置に位置決めされた場合、
(b)は各ロッドが第2の位置に位置決めされた場合、
(c)は各ロッドが第3の位置に位置決めされた場合を
示す。
【図3】本発明に係る多段シリンダ装置の第2実施例の
一部切り欠き正面図である。
【図4】図3の動作を説明するための説明図であり、
(a)は各ロッドが第1の位置に位置決めされた場合、
(b)は各ロッドが第2の位置に位置決めされた場合、
(c)は各ロッドが第3の位置に位置決めされた場合、
(d)は各ロッドが第4の位置に位置決めされた場合を
示す。
【図5】従来の多段シリンダ装置の一例を示す正面断面
図である。
【符号の説明】
10 多段シリンダ装置 12 シリンダ部 14 第1のシリンダ室 16 第2のシリンダ室 18 第1のピストン 20 第1のロッド 22 第2のピストン 24 第2のロッド 28、30 連結体 32 第1のコイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/00 F15B 15/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線が互いに平行な第1のシリンダ室と
    第2のシリンダ室が内部に並設されたシリンダ部と、 前記第1のシリンダ室内に配され、軸線方向へスライド
    可能な第1のピストンと、 該第1のピストンから軸線方向へ延設され、少なくとも
    一端部が前記シリンダ部から突出する第1のロッドと、 内部が中空の筒状に形成され、前記第2のシリンダ室内
    に配され、軸線方向へスライド可能な第2のピストン
    と、 該第2のピストンに対し軸線方向へ相対的に移動可能に
    挿通され、少なくとも一端部が前記シリンダ部から突出
    する第2のロッドと、 前記第1のロッドの一端部と第2のロッドの一端部とを
    連結する連結体と、 前記第2のピストン内において前記第2のロッドに外嵌
    され、一端部は第2のロッドに伸長が規制され、他端部
    は第2のピストンに伸長が規制され、外力が加えられな
    い通常状態では第2のピストンの前端面が前記第1のピ
    ストンの前端面より前方に位置するよう第2のピストン
    を付勢し、第2のロッドに前方への押動力が加えられた
    際には短縮し、第2のロッドを第2のピストンに対して
    前方へ移動可能とする第1のコイルスプリングとを具備
    することを特徴とする多段シリンダ装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ部内に前記第1のシリンダ
    室または第2のシリンダ室と並設され、軸線が前記第1
    のシリンダ室および第2のシリンダ室の軸線と平行であ
    る第3のシリンダ室と、 内部が中空の筒状に形成され、前記第3のシリンダ室内
    に配され、軸線方向へスライド可能な第3のピストン
    と、 該第3のピストンに対し軸線方向へ相対的に移動可能に
    挿通され、少なくとも一端部が前記シリンダ部から突出
    すると共に、該一端部が前記連結体により前記第1のロ
    ッドの一端部と第2のロッドの一端部と連結された第3
    のロッドと、 前記第3のピストン内において前記第3のロッドに外嵌
    され、一端部は第3のロッドに伸長が規制され、他端部
    は第3のピストンに伸長が規制され、外力が加えられな
    い通常状態では第3のピストンの前端面が前記第1のピ
    ストンの前端面より前方であって、前記第2のピストン
    の前端面と異なる位置に位置するよう第3のピストンを
    付勢し、第3のロッドに前方への押動力が加えられた際
    には短縮し、第3のロッドを第3のピストンに対して前
    方へ移動可能とする第2のコイルスプリングとを具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の多段シリンダ装置。
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