JP3381614B2 - エレベータ出入口装置の仮固定装置 - Google Patents

エレベータ出入口装置の仮固定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗場三方枠，ドア
ハンガー，敷居，ドア等が一体化された乗場ユニットか
らなる出入口装置を乗場に据え付けるときに使用する仮
固定装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の出入口装置の仮固定装置の一例と
して、実開昭５８−８３３７６号がある。これを正面図
である図２及び図２のＡ−Ａ断面図である図３により説
明する。
【０００３】図において、１はエレベータの昇降路、２
はエレベータの乗場、３は乗場２から昇降路１へ通じる
ように壁４に空けられた開口部、５は乗場三方枠６，ド
アハンガー，敷居，ドア等が一体化された乗場ユニット
からなる出入口装置、７は薄帯鋼板からなる保持具で、
長手方向に長穴８が設けられている。９はボルト・ナッ
トからなる締結具で、保持具７の一端部を三方枠６に固
定するものである。１０は開口部３の近くの壁４に打ち
込まれたアンカーボルトである。
【０００４】この出入口装置５を乗場の開口部３に仮固
定するには、まず、適宜数（図２では４個）の保持具７
を締結具９によって三方枠６に固定し、この状態で出入
口装置５を開口部３に仮置きする。次に保持具７に対応
する位置の壁４にアンカーボルト１０を打ち込み、保持
具７を撓屈させて長穴８にアンカーボルト１０を通して
ナットで締め付けることにより、出入口装置５は仮固定
される。この後アンカーボルト１０のナットを緩めて出
入口装置５の芯出し固定が行われる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置では、
アンカーボルト１０の打ち込み位置が間口方向（図２の
左右方向）にずれても、長穴８の範囲内であれば出入口
装置５を仮固定することができる。しかしアンカーボル
ト１０の打ち込み位置が上下方向にずれた場合には、長
穴８では対応できず、出入口装置５の仮固定ができない
という問題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、保持具として
従来よりも変形の容易な部材を使用することにより、ア
ンカーボルトの打ち込み位置が上下左右何れの方向にず
れても出入口装置の仮固定ができるようにしたものであ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図により説
明する。図１は図２に相当する図であり、図２と同一符
号は同一のものを示している。図において、２０は本実
施形態における保持具であり、複数の穴が空けられた柔
軟性のあるベルトからなっている。このためアンカーボ
ルト１０の打ち込み位置が左右方向のみならず上下方向
にずれた場合でも、保持具２０の何れかの穴を容易にア
ンカーボルト１０に合わせることができ、出入口装置５
の仮固定を行うことができる。
【０００８】尚、保持具２０はベルトに限ることはな
く、少なくとも出入口装置５の上下方向及び左右方向に
変形可能なものであればよい。また、据付現場では溶接
作業があるため、不燃性又は難燃性のものが望ましい。
例えば、燃えにくい材質の布からなる帯状体，索条体な
どである。更に、上記実施形態ではアンカーボルト１０
の打ち込み位置は、壁４の乗場２側の面になっている
が、これに限ることはなく、壁４の昇降路１側の面や乗
場三方枠６と対向する面であってもよい。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
エレベータ乗場の開口部に出入口装置を仮固定する保持
具が出入口装置の上下左右方向に変形可能なため、アン
カーボルトの打ち込み位置が多少ずれた場合でも、出入
口装置の仮固定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す図である。
【図２】従来の出入口装置の仮固定装置の一例を示す図
である。
【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。
【符号の説明】
２ 乗場 ３ 開口部 ５ 出入口装置 ７，２０ 保持具 １０ アンカーボルト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 エレベータ乗場の開口部近くの壁に設け
    たアンカーボルトに、保持具によって出入口装置を仮固
    定するものにおいて、 前記保持具は、少なくとも前記乗場の開口部の上下方向
    及び間口方向に変形可能なベルトであることを特徴とす
    るエレベータ出入口装置の仮固定装置。
  2. 【請求項２】 前記保持具は、布製のベルトであること
    を特徴とする請求項１に記載のエレベータ出入口装置の
    仮固定装置。
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