JP3378830B2 - ビット同期回路 - Google Patents

ビット同期回路

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JP3378830B2 JP16934199A JP16934199A JP3378830B2 JP 3378830 B2 JP3378830 B2 JP 3378830B2 JP 16934199 A JP16934199 A JP 16934199A JP 16934199 A JP16934199 A JP 16934199A JP 3378830 B2 JP3378830 B2 JP 3378830B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IEEE139
4、ATM、空間光通信などに代表される高速シリアル
通信の受信機等に用いられるビット同期回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】情報機器のデジタル化に伴い、デジタル
信号の高速シリアル通信が、LSI間データ転送から無
線通信、光ファイバ通信に至るまで幅広く使用されるよ
うになっている。
【0003】このようなデジタル通信では、通信用デー
タの他に、データを正しくサンプルするためのタイミン
グ情報を送る必要がある。高速シリアル通信の多くは、
通信線を少なくするため、タイミング情報をデータとは
別の線を使って送るということはしない。その代わりに
データに冗長性を持たせ、一定時間内にデータが遷移す
ることを保証するようなコーディングを用いる。データ
の遷移そのものがタイミング情報なので、遷移と遷移の
間隔が十分短ければ、受信機側ではデータの遷移を基に
データを正しく復元できる。これを実現する回路は、ビ
ット同期回路またはシンボル同期回路と呼ばれている。
【0004】近年、高速シリアル通信において、例え
ば、ISDNにおける2線式加入者線系の時分割方式
や、その他の半2重通信のように、データを間欠的に送
受信するバーストモード通信と呼ばれる方式の開発が進
んでいる。バーストモード通信では、通常、ビット同期
を確立するために、転送したいデータの前にプレアンブ
ルと呼ばれる特定パターンを転送する。プレアンブルの
期間中は転送したいデータを送れないので、プレアンブ
ルを短くすればするほど、通信の効率を上げることがで
きる。プレアンブルを短くするためには、高速に同期を
確立するビット同期回路の技術が重要である。
【0005】更に、例えば、光ファイバ通信や無線通信
のように増幅器を用いて信号を変換しているような方式
の場合、増幅器が安定するまで、信号のパルス幅に偏り
が生ずる。その現象が発生したときの送信及び受信の信
号波形を図8に示す。図8において、送信信号は、送信
機の出力の時間変化を表している。この図では、プレア
ンブルとしてよく使用される0,1の繰り返しパターン
を使用したものを示している。例えば、光ファイバ通信
の場合、この送信信号を基に、LEDもしくはレーザー
に光信号を出力させる。
【0006】図8の受信信号は、光信号を受光素子で受
信し、増幅処理した信号の1例である。受信側の増幅器
等の特性によって、受信信号の先頭においては、信号が
ハイである期間が送信信号に比べ長くなり、ローである
期間が短くなっている。この傾向は受信を続けることで
少なくなっていき、次第に送信信号の波形に近づいてい
く。この受信信号の偏りの影響をなくすために、更にプ
レアンブルを付加する必要があった。このような場合に
対応するために、パルス幅が偏っている場合にも正しく
同期を図ることができるビット同期回路が重要である。
【0007】このようなビット同期を取るための従来技
術として、以下の6種類のものが知られている。
【0008】第1の技術は、"Phase-Locked Loops - DE
SIGN, SIMULATION, & APPLICATIONS" Third Edition, R
oland E. Best, 1997, McGraw-Hillに開示されるよう
な、PLL(Phase-Locked Loops)を用いたものである。
この技術では、受信側でクロック生成するために電圧制
御オシレータを用いる。電圧制御オシレータは、動作電
圧を変更することにより出力されるクロックの速度を変
えることのできるオシレータである。PLLは、受信信
号の遷移点と生成されたクロックの位相差を用いて、受
信信号の遷移点とクロックの遷移点が一致するように電
圧制御オシレータの速度を制御する。このように受信信
号に同期したクロックで受信データをサンプルすること
で正しく受信することができる。
【0009】一般に、受信側で、受信信号に同期したク
ロックを生成するビット同期回路はクロックリカバリ方
式と呼ばれる。ビット同期回路にクロックリカバリ方式
を使用した場合、受信データは受信信号に同期したクロ
ックに同期しているので、これを受信機のシステムクロ
ックに同期するために、通常、非同期のFIFO(First
In First Out)を使用する。受信信号を、受信信号に同
期したクロックで非同期FIFOに書き込み、受信機の
システムクロックで読むことにより、受信機のシステム
クロックと同期が取ることができる。
【0010】第2の技術は、ビットレートと比較して十
分速いクロックでデータをサンプルし、サンプルデータ
の値が変わるタイミングから受信のためのサンプルタイ
ミングを決めるような、高速クロックを用いたものであ
る。PCのシリアルコントローラであるUART(Unive
rsal Asynchronous Receiver and Transmitter)がこの
方法を使用している。UARTでは、調歩同期と呼ばれ
るデータフォーマットを使用する。調歩同期では、通
常、8ビットのデータ毎に、前にスタートビット、後ろ
にストップビットを付加する。スタートビットは常に
1、ストップビットは常に0である。ビットレートの1
6倍のクロックで受信信号をサンプルし、サンプルデー
タが0から1に変化した時点、すなわちスタートビット
が始まった時点で4ビットカウンタを初期化する。カウ
ンタが8になった時のサンプルデータを8回分蓄え、そ
の次のストップビットが0であることを確認し、受信デ
ータとして出力する。
【0011】第3の技術は、特開平6−53950号公
報に記載されるような、2つのオシレータの切り替えを
用いたものである。受信信号のローとハイに従って、2
つのオシレータの動作を交互に動作開始させる。2つの
オシレータは、それぞれ、受信信号の立ち上がりまたは
立ち下がりで動作を開始するのでその出力は受信信号に
同期している。2つのオシレータの出力のORを取るこ
とで受信データに同期したクロックを生成する。なお、
この技術においても、第1の技術で述べた非同期FIF
Oが必要となる。
【0012】第4の技術は、特開平7−193562号
公報、特開平9−181713号公報、特開平10−2
47903号公報に開示されるように、多相クロック、
すなわち、位相がずれた複数のクロックから受信データ
に近い位相を持つクロックを選択するような、多相クロ
ック選択法を用いたものである。これらの公報には、受
信信号の遷移点と最も位相の近いクロックを多相クロッ
クの中から選択する実装方法が記載されている。なお、
この技術においても、第1の技術で述べた非同期FIF
Oが必要となる。
【0013】第5の技術は、"A CMOS Serial Link for
Fully Duplexed Data Communication," K. Lee, et a
l., IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol. 30,
No.4,April 1995に開示されるような、調歩同期の高速
化を図ったものである。この技術では、500Mbps
という高速通信を実現すべく並列性を高めるために、ビ
ットレートの10分の1のスピードの多相クロックを使
用している。具体的には、位相が等間隔にずれた40個
の10分の1クロックを使用する。これらのクロックで
サンプルしたデータを単一のクロックで再サンプルする
ことにより、10ビット時間の間をビットレートの4倍
の速さでサンプリングしたのと同等の情報が50MHz
の間隔で得られる。
【0014】このデータをエッジ検出回路に入力するこ
とで0から1への変化点を検出する。実際には、この方
法では、送りたいデータの前に1111100000と
いう形のプレアンブルを少なくとも3回送信することを
前提としており、この期間中、1度のサンプリングで1
箇所だけ、すなわちスタートビットの先頭でのみ0から
1へ変化する。これにより、スタートビットの位置の特
定が可能である。プレアンブルが終わってデータが送受
信されるようになっても、スタートビットのエッジはほ
ぼ同じ個所で現れるので、データ内のエッジは無視し
て、スタートビットのエッジを追跡する回路が組み込ま
れている。
【0015】上記のように、データ受信中、スタートビ
ットのエッジの位置が特定できるので、そこから4サン
プルずつが各ビットに対応するとみなす。各ビットの値
は、対応する4サンプルの多数決で決定する。
【0016】第6の技術は、特開平9−36849号公
報に買い叙位されるような技術オーバーサンプリングを
用いたものである。この技術では、受信信号をビットレ
ートより速いレートでサンプルした結果をビットレート
と同じレートで並列化したデータを処理する。具体的に
は、並列データから変化点を抽出し、並列データ内の変
化点の数と位置から受信データとみなすサンプルデータ
を選択する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1〜6の技術では、以下のような問題点があった。
【0018】第1の技術では、同期に時間がかかるの
で、データの前に長いプレアンブルが必要となる。ま
た、アナログ回路を含むので、低コストでの量産が難し
い。
【0019】第2の技術では、100Mbpsから数G
bpsの高速通信の場合、必要なクロックが数百MHz
以上となり、安価なCMOSLSIでの実装に向かな
い。
【0020】第3の技術では、クロックがデータのエッ
ジで瞬時に同期するため、受信信号のゆらぎがそのまま
クロックのゆらぎとなる。ゆらぎが大きい場合、クロッ
クリカバリ方式で必要となる非同期FIFOが高速で動
作する必要がある。
【0021】第4の技術では、受信信号のエッジ情報か
らクロックを選択し、その選択されたクロックで受信信
号をサンプルするので、クロックを選択する回路の遅延
を考慮し精度よく調整する必要がある。この遅延調整
は、アナログ回路と同様の生産の難しさを伴う。
【0022】第5の技術では、STOP/STARTビットの遷移
のみを追跡し、データビット部分では遷移を考慮しな
い。すなわち、データビット部分での遷移をタイミング
情報として利用しないので受信信号のゆらぎに対して補
正が効かない場合がある。また、多数決による判定を行
うので、0と1のパルス幅がどちらかに偏る傾向がある
場合に対応できない。
【0023】また、第5の技術では、多相クロックとは
同期関係にない受信信号をサンプルする。サンプルには
通常Dフリップフロップが使用される。Dフリップフロ
ップを正常に動作させるには、クロックの前後で、ある
期間、入力データを一定値に保つ必要がある。この決め
られた期間中に入力データが一定値でなかった場合、D
フリップフロップの出力が0でも1でもない不安定な値
を出力する可能性がある。この現象はメタスタビリティ
と呼ばれる。メタスタビリティは回路の誤動作を生むの
で、起こる確率を減らすことが望ましい。第5の技術で
は、センスアンプを4段カスケード状に接続してこの問
題に対応している。
【0024】第6の技術では、受信データの出力が受信
機のクロックレートに対して固定であり、従ってビット
レートのゆらぎや誤差に対して弱く、同期を長時間維持
するのが難しい。
【0025】上記のように従来の方法は、それぞれ欠点
を持つので、以下の項目をできるだけ多く満たすビット
同期を実現することが課題となる。 ・高速に同期すること。 ・同期が維持できること。 ・アナログ部分が無いまたは少ないこと。 ・高速の非同期FIFOを必要としないこと。 ・高速のクロックを必要としないこと。 ・受信信号のゆらぎに対して強靭であること。 ・特定の波形の偏りに対して対応できること。
【0026】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、高性能のビット同期回路を
提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、シリアル通信の受信回路に用いられる
ビット同期回路において、ビットレートと同等のスピー
ド又はビットレートより遅いスピードであり位相がほぼ
等間隔にずれた複数のクロックとビットデータとを演算
して出力する複数の第1の論理回路と、ビットデータを
遅延させる遅延回路と、該複数の第1の論理回路からの
出力を入力データとし、その動作信号として該遅延回路
から出力されたビットデータの立ち上がりエッジまたは
立ち下がりエッジに基づく信号を使用する複数のラッチ
回路と、その複数のラッチ回路からの出力を演算し、ビ
ットデータに同期した位相のクロックを選択する第2の
論理回路と、その第2の論理回路からの出力に基づいて
前記複数のクロックから選択し、選択したクロックを出
力するクロックセレクタとを備えた構成としている。
【0028】
【0029】
【0030】また、本発明では、上記のビット同期回路
において、第1の論理回路からの出力を演算する第3の
論理回路を備え、その第3の論理回路の出力の立ち上が
り又は立ち下がりを前記ラッチ回路の動作信号として用
いる構成としている。
【0031】本発明によれば、上記のような複数の第1
の論理回路、複数のラッチ回路、第2の論理回路、及び
クロックセレクタを備えた構成としているので、ビット
データとクロックとの論理演算をラッチさせ、その出力
を演算することにより、ビットデータの立ち上がり又は
立ち下がりのエッジを基準として、ビットデータに同期
した位相のクロックの出力が可能となる。
【0032】また、本発明では、上記のビット同期回路
において、複数の第1の論理回路、複数のラッチ回路及
び第2の論理回路を少なくとも2組備えると共にその2
つの第2の論理回路の出力を演算する第4の論理回路を
備え、2つの第2の論理回路のうち一方はビットデータ
の立ち上がりのエッジに基づいてビットデータに同期し
た位相のクロックを選択すると共に、他方はビットデー
タの立ち下がりのエッジに基づいてビットデータに同期
した位相のクロックを選択し、クロックセレクタは、第
4の論理回路からの出力に基づいて複数のクロックから
選択し、選択したクロックを出力する構成としている。
【0033】さらに、本発明では、上記のビット同期回
路において、第4の論理回路は、2つの第2の論理回路
からの出力の平均を演算する構成としている。
【0034】本発明によれば、上記のような構成として
いるので、ビットデータの立ち上がりと立ち下りの両方
のエッジを基準として、ビットデータに同期した位相の
クロックを出力でき、波形の偏りにも対応することがで
きる。
【0035】また、本発明では、シリアル通信の受信回
路に用いられるビット同期回路において、ビットレート
と同等のスピード又はビットレートより遅いスピードで
あり位相がほぼ等間隔にずれた複数のクロックからビッ
トデータに同期したクロックを選択し出力する選択回路
と、出力している位相のクロックと異なる位相のクロッ
クが選択回路で選択されたときに、段階的にクロックの
位相を変更して変更した位相のクロックを出力するクロ
ック選択回路と、そのクロック選択回路からの出力に基
づいて、ビットレートと同等のスピード又はビットレー
トより遅いスピードであり位相がほぼ等間隔にずれた複
数のクロックから選択し、選択したクロックを出力する
クロックセレクタとを備えた構成としている。
【0036】本発明によれば、上記のような選択回路、
クロック選択回路、及びクロックセレクタを備えた構成
としているので、クロックを選択する方式のビット同期
回路においてクロックが瞬間的に反対位相になることな
どを防ぐことができ、安定したクロックを供給しつづけ
ることが可能とになり、従って高速の非同期FIFOを不要
とすることができる。
【0037】さらに、本発明では、上記のビット同期回
路において、出力している位相のクロックと選択回路で
選択された位相のクロックとの位相の差を検出する位相
差分検出回路を備える構成としている。
【0038】さらに、本発明では、上記のビット同期回
路において、クロック選択回路は、位相差分検出回路の
検出結果に基づいて、位相が遅れていれば位相を進める
ほうに、位相が進んでいれば位相を遅らせるほうに、段
階的にクロックの位相を変更して変更した位相のクロッ
クを出力する構成としている。
【0039】本発明によれば、上記のような位相差分検
出回路を設けているので、速く目的の位相のクロックを
検出することができる。
【0040】また、本発明では、上記のビット同期回路
において、位相差分検出回路からの出力に基づいてカウ
ントするカウンタと、そのカウンタの値と上限値及び下
限値とを比較する比較回路とを備えた構成としている。
【0041】さらに、本発明では、上記のビット同期回
路において、クロック選択回路は、比較回路でのカウン
タの値が上限値以上又は下限値以下となる比較結果に基
づいて、位相のクロックの変更を行う構成としている。
【0042】本発明によれば、クロックの位相を変化さ
せるときにフィルターを入れるのと同じ効果が得られ、
ビットデータのエッジを基準としてビットデータに同期
した所望の位相のクロックを選択する選択回路からのデ
ータにメタスタビリティが発生したり、ビットデータに
揺らぎが発生した場合にもこれらを平均化することがで
き、これらに起因する誤動作を極力減らすことができ
る。
【0043】さらに、本発明では、上記のビット同期回
路において、比較回路の上限値及び下限値を変更可能と
した構成としている。
【0044】本発明によれば、フィルター効果を変更す
ることができ、同期を速く取れる回路と、安定した同期
を取れる回路との両面を実現できる。
【0045】また、本発明では、上記のビット同期回路
において、一定時間以上の無信号状態の後に信号が入力
されたときには、選択回路にて選択された位相のクロッ
クがクロック選択回路から出力されること構成としてい
る。
【0046】本発明によれば、信号が入り始めたとき、
瞬時に同期を取ることができる。
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】なお、上記の本発明の構成においても、ほ
とんどがデジタル回路で構成可能であるので、上記した
ような課題に挙がったほとんどが解決できることにな
る。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第1の実施形態]本発明の第1の実施形態のビット同
期回路の概略構成を、図1のブロック図に示す。
【0052】図1に示すように、本実施形態のビット同
期回路は、ビットレートと同等のスピード又はビットレ
ートより遅いスピードであり位相がほぼ等間隔にずれた
複数のクロック(クロック0〜クロックn)とビットデ
ータとを演算する複数の第1の論理回路100〜10n
と、その複数の第1の論理回路100〜10nからの出
力を入力データとする複数のラッチ回路110〜11n
と、その複数のラッチ回路110〜11nからの出力を
演算し、ビットデータに同期した位相のクロックを選択
する第2の論理回路121と、その第2の論理回路12
1からの出力に基づいて複数のクロックから選択し、選
択したクロックを出力するクロックセレクタ121とを
備えた構成である。
【0053】さらに、本実施形態では、ラッチ回路11
0〜11nの動作信号を遅延させる遅延回路125を備
え、ラッチ回路110〜11nの動作信号として、ビッ
トレートの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジに基
づく信号を用いることができる構成としている。
【0054】また、本実施形態では、第1の論理回路1
00〜10nからの出力を演算する第3の論理回路12
3を備え、その第3の論理回路の出力の立ち上がり又は
立ち下がりをラッチ回路110〜11nの動作信号とし
て用いることができる構成としている。なお、第3の論
理回路に遅延をかける遅延回路124も備えている。
【0055】すなわち、本実施形態では、入力されたビ
ットデータとクロック0〜nとがそれらの演算を行う第
1の論理回路100〜10nに入力され、その出力がラ
ッチ回路110〜11nに入力される。これらのラッチ
回路110〜11nからの出力がその演算を行う第2の
論理回路121に入力され、その出力を持ってクロック
セレクタ122で所望の位相のクロックを出力する。ま
た、ラッチ回路110〜11nを動作させる信号として
は、ビットデータ、ビットデータの反転、遅延をかけた
ビットデータ(遅延回路125による)、遅延をかけた
ビットデータの反転、第3の論理回路123の結果、及
び遅延をかけた第3の論理回路123の結果(遅延回路
124による)のうちのいずれか1つを使用することげ
できる。
【0056】本実施形態のより詳細な回路構成を、図2
のブロック図に示す。なお、ここでは、立ち上がりのエ
ッジに近い位相のクロックを選択するものについて説明
するが、立ち下がりのエッジに近い位相のクロックを選
択する場合にも同様に行なえるものである。なお、ここ
では4相の場合について説明するが、本発明はこれに限
定されるものではない。
【0057】図2に示すように、この構成では、第1の
論理回路として論理積回路201〜204(図1の第1
の論理回路100〜10nに相当)と、ラッチ回路20
5〜208(図1のラッチ回路211〜214に相当)
と、第2の論理回路として論理積回路209〜212及
び反転回路218〜221(図1の第2の論理回路12
1に相当)、クロックセレクタとして論理積回路213
〜216及びそれらの出力の論理和演算を行なう論理和
回路217(図1のクロックセレクタ122に相当)と
を備える。
【0058】第1の論理回路である論理積回路201〜
204に、図3に示すような入力ビットデータとそれぞ
れの位相のクロック(クロック0〜クロック3)を入力
する。すると、論理積回路201〜204からの出力A
0〜A3は、図3のA0〜A3のような出力となる。な
お、論理回路では遅延が発生するものであるから図3で
は若干の遅延が発生しているように描いている。
【0059】また、ビットデータの入る前はラッチ回路
に何らかの初期値を入力してクロックを選ばなければな
らないが、図3ではラッチ回路の初期値がわからないも
のとして、斜線ハッチング部で表している。これら出力
A0〜A3がラッチ回路205〜208の入力となる。
ラッチ回路205〜208を動作させる信号として、図
3に示すような信号を何らかの方法で作成し入力させ
る。
【0060】このように動作させると、図3に示したよ
うな場合には、ラッチ回路205〜208の出力Q0〜
Q3は1100となる。これを第2の論理回路である反転回
路218〜221及び論理積回路209〜212に入力
すると、論理積回路209〜212の出力S0〜S3は
0100となる。これをクロックセレクタに入力することに
より、図3に示したような場合には、選択クロックが出
力されることになる。
【0061】実際に、図3のビットデータの立ち上がり
は、選択クロックの立ち上がりに近いものであるから、
所望の位相のクロックが得られていることがわかる。
【0062】以上のように、本実施形態によれば、上記
のように、複数の第1の論理回路(図1の100〜10
n、図2の論理積回路201〜204)、複数のラッチ
回路(図1の110〜11n、図2の205〜20
8)、第2の論理回路(図1の121、図2の反転回路
218〜221及び論理積回路209〜212)、及び
クロックセレクタ(図1の122、図2の論理積回路2
13〜216及び論理和回路217)を備えた構成とし
ているので、ビットデータとクロックとの論理演算をラ
ッチさせ、その出力を演算することにより、ビットデー
タの立ち上がり又は立ち下がりのエッジを基準として、
ビットデータに同期した位相のクロックの出力が可能と
なる。 [第2の実施形態]第2の実施形態として、複数の第1
の論理回路、複数のラッチ回路及び第2の論理回路を少
なくとも2組備えると共にその2つの第2の論理回路の
出力を演算する第4の論理回路を備え、2つの第2の論
理回路のうち一方はビットデータの立ち上がりのエッジ
に基づいてビットデータに同期した位相のクロックを選
択すると共に、他方はビットデータの立ち下がりのエッ
ジに基づいてビットデータに同期した位相のクロックを
選択し、クロックセレクタは、第4の論理回路からの出
力に基づいて複数のクロックから選択し、選択したクロ
ックを出力する構成のビット同期回路について説明す
る。
【0063】本実施形態の概略構成は、図示はしない
が、上記第1の実施形態の図1の複数の第1の論理回路
100〜10n、複数のラッチ回路110〜11n及び
第2の論理回路121をそれぞれ2組設け、これら2組
の第2の論理回路の出力を演算する第4の論理回路を備
え、更にその第4の論理回路の出力が接続されたクロッ
クセレクを備えた構成となる。
【0064】なお、第3の論理回路123及び遅延回路
124,125は、上記の2組のそれぞれに別々に設け
て構成すれば良い。
【0065】そして、本実施形態では、2つの第2の論
理回路のうち一方はビットデータの立ち上がりのエッジ
に基づいてビットデータに同期した位相のクロックを選
択すると共に、他方はビットデータの立ち下がりのエッ
ジに基づいてビットデータに同期した位相のクロックを
選択し、クロックセレクタは、第4の論理回路からの出
力に基づいて複数のクロックから選択し、選択したクロ
ックを出力する構成されている。
【0066】さらに、本実施形態の第4の論理回路は、
2つの第2の論理回路からの出力の平均を演算する構成
としている。
【0067】すなわち、本実施形態では、上記第1の実
施形態の第2の論理回路までの回路を2つ用意し、それ
ぞれの回路をビットデータの立ち上がりエッジを基準に
して同期した位相のクロックを選択する回路と、ビット
データの立ち下がりエッジを基準にして同期した位相の
クロックを選択する回路とを作成する。それら2つの第
2の論理回路の出力を演算する第4の論理回路を用い、
その出力によるクロックセレクタにより波形の偏りにも
対応できる。例えば、図4に示すようなビットデータと
クロック0〜クロック6とが入力されて、立ち上がりエ
ッジに近い位相を持ったクロックはクロック6で、立ち
下がりエッジに近い位相を持ったクロックがクロック1
であった場合に、その平均として、クロック0をこのビ
ットデータのエッジに近い位相のクロックとするもので
ある。
【0068】本実施形態によれば、ビットデータの立ち
上がりと立ち下りの両方のエッジを基準として、ビット
データに同期した位相のクロックを出力でき、波形の偏
りにも対応することができる。 [第3の実施形態]第3の実施形態のビット同期回路の
概略構成を、図5のブロック図に示す。
【0069】図5に示すように、本実施形態のビット同
期回路は、ビットレートと同等のスピード又はビットレ
ートより遅いスピードであり位相がほぼ等間隔にずれた
複数のクロックからビットデータに同期したクロックを
選択し出力する選択回路501と、出力している位相の
クロックと異なる位相のクロックが選択回路で選択され
たときに段階的に選択するクロックの位相を変更するク
ロック選択回路505と、そのクロック選択回路505
からの出力に基づいて、ビットレートと同等のスピード
又はビットレートより遅いスピードであり位相がほぼ等
間隔にずれた複数のクロックから選択し、選択したクロ
ックを出力するクロックセレクタ506とを備えた構成
である。
【0070】さらに、本実施形態では、出力している位
相のクロックと選択回路で選択された位相のクロックと
の位相の差を検出する位相差分検出回路502と、位相
差分検出回路502からの出力に基づいてカウントする
カウンタ503と、そのカウンタ503の値と上限値及
び下限値とを比較する比較回路504とを備えた構成と
している。
【0071】すなわち、本実施形態のビット同期回路
は、クロックの位相を検出する選択回路501と、出力
する位相のクロックを選択するクロック選択回路505
と、クロック選択回路505の出力から選択された位相
のクロックを出力するクロックセレクタ506と、選択
回路501とクロック選択回路505の位相を比較し、
現在入力されている複数の位相のクロックの数とを計算
して、遅れているのか、進んでいるかを検出する位相差
分検出回路502と、位相差分検出回路502の出力に
よりアップ又はダウンするカウンタ503、カウンタ5
03の出力と上限値及び下限値とを比較し、比較結果を
出力する比較回路504で構成される。
【0072】そして、クロック選択回路505は、クロ
ックを選択する方式のビット同期回路を使用する際に段
階的に変更を行なう。この回路により、クロックが急に
逆位相になるなどすることによるグリッジノイズの発生
を防ぐことができるようになる。
【0073】例えば、図6に示すように6相のクロック
が使用されていて、クロック0からクロック4に切り替え
るときに、そのまま切り替えるとクロック変化1のよう
になる。このような切り替わりのときに、短いクロック
の変移が発生すると、ビット同期回路が不安定動作を起
こし、違うデータが出力されることがある。
【0074】本実施形態のように段階的に切り替えるこ
とにより、クロック変化2またはクロック変化3のよう
に、急激な変動を起こさずに目的の位相のクロックに変
更することができる。
【0075】選択回路501、クロック選択回路505
及びクロックセレクタ506でもビット同期回路として
動作するが、この回路に現在出力中の位相のクロックと
選択された位相のクロックとの位相差を検出する位相差
分検出回路502を持たせることにより、位相が進んで
いるのか遅れているのかがわかり、このデータに基づい
て、遅れている場合には位相を進ませるほうの位相のク
ロックに、進んでいる場合には遅らせるほうの位相のク
ロックに変更することにより、目的の位相に早く変更す
ることができる。具体的には、例えば、現在出力してい
る位相のクロックが3相クロックで、選択回路501に
て1相クロックが選択された場合には2相クロックを介
して1相クロックに変更し、選択回路501にて5相ク
ロックが選択された場合には4相クロックを介して5相
クロックに変更するというものである。
【0076】また、位相差分検出回路504のデータに
基づいて、例えば位相が進んでいる場合には数値がアッ
プ、位相が遅れている場合には数値がダウンするカウン
タ503を用意する。これらのカウンタ503と設定さ
れた上限値及び下限値と比較する比較回路504を用意
し、カウンタ503が上限値よりも大きくなった場合に
は位相を進ませるほうに選択する位相のクロックを変更
し、カウンタ503が下限値よりも小さくなった場合に
は位相を遅らせるほうに選択する位相のクロックに変更
して、カウンタ503の値を初期値にもどすようにす
る。
【0077】このようにすることで、入力されたビット
データにジッタ成分などが多く、不安定なときや、選択
回路などがメタスタビリティを起こした際に、これらの
数値を平均化することで、クロックの急激な変動を防ぐ
ことができる。
【0078】また、この比較回路504に入力する上限
値を小さく、下限値を大きくとることにより、速く同期
をかけられるビット同期回路になり、上限値を大きく、
下限値を小さく取ることにより、同期が外れにくいビッ
ト同期回路になる。
【0079】このように、上限値及び下限値を変更可能
とすれば、上限値及び下限値を変えるだけで別のビット
同期回路のように動作するのであるから、例えばプリア
ンブルでは上限値を小さく、下限値を大きくし、スター
トフラグを検出した後に上限値を大きく、下限値を小さ
くすることにより、速く同期をかけられ、同期を持続で
きるビット同期回路となる。
【0080】また、さらに速く同期をかけるためには、
一定時間以上の無信号状態から有信号状態になった場合
に、クロック選択回路505に選択回路501からの出
力をそのまま入力し、クロック選択回路505からの初
期値として、その値を段階的ではなく直接的に持たせる
ことにより、瞬間的な同期をかけられることになる。
【0081】以上のように、本実施形態によれば、上記
のように、選択回路501、クロック選択回路505、
及びクロックセレクタ506を備えた構成としているの
で、クロックを選択する方式のビット同期回路において
クロックが瞬間的に反対位相になることなどを防ぐこと
ができ、安定したクロックを供給しつづけることが可能
とになり、従って高速の非同期FIFOを不要とすることが
できる。
【0082】さらに、上記のように、位相差分検出回路
502を設けているので、速く目的の位相のクロックを
検出することができる。
【0083】さらに、上記のように、カウンタ503を
設けているので、クロックの位相を変化させるときにフ
ィルターを入れるのと同じ効果が得られ、ビットデータ
のエッジを基準としてビットデータに同期した所望の位
相のクロックを選択する選択回路からのデータにメタス
タビリティが発生したり、ビットデータに揺らぎが発生
した場合にもこれらを平均化することができ、これらに
起因する誤動作を極力減らすことができる。更に、比較
回路504の上限値及び下限値を変更可能とすれば、フ
ィルター効果を変更することができ、同期を速く取れる
回路と、安定した同期を取れる回路との両面を実現でき
る。
【0084】さらに、一定時間以上の無信号状態の後に
信号が入力されたときには、選択回路にて選択された位
相のクロックが前記クロック選択回路から出力される構
成とすれば、信号が入り始めたとき、瞬時に同期を取る
ことができる。 [第4の実施形態]第4の実施形態として、上記の第1
〜3の実施形態の構成に、復元手段を設けたものについ
て説明する。
【0085】これは、ビットデータをサンプリングする
際に、ビットデータのエッジから離れた位相のクロック
を選択することにより、正確にビットデータを復元する
ことができるというものである。
【0086】例えば、図7に示すように、幅の違うビッ
トデータが入力された場合に、ビットデータのエッジの
立ち上がりと同じ位相を持ったクロックの逆位相に近い
位相のクロックでサンプリングすることで、ビットデー
タの幅が違った場合でもビットデータをサンプリングす
ることができる。
【0087】すなわち、本実施形態では、上記の第1〜
3の実施形態の構成で、第2の論理回路(第1の実施形
態の図1の121、図2の論理積回路209〜21
2)、第4の論理回路(第2の実施形態で図示なし)、
又はクロック選択回路(第3の実施形態の図5の50
5)からの出力に基づいて、ビットデータを復元する復
元手段として、上記のようにビットデータの中心付近で
の立ち上がりのエッジ又は立ち下がりのエッジを用いて
復元を行う構成とするものである。
【0088】ビットデータをサンプリングする際にビッ
トデータのエッジから離れた位相のクロックを選択する
事により、正確にビットデータを復元することができ
る。例えば、図8に示すような幅の違うビットデータが
入力された場合に、ビットデータのエッジの立ちあがり
と同じ位相を持ったクロックの逆位相に近い位相のクロ
ックでサンプリングすることで、ビットデータの幅が違
った場合でもビットデータをサンプリングすることがで
きる。
【0089】以上のように、本実施形態によれば、上記
のように、復元手段を備えた構成としているので、ビッ
トデータのエッジから離れた部分でのサンプリングが行
え、これにより正確なビットデータの復元が行える。
【0090】なお、上記第1〜4の実施形態のいずれの
回路構成についても、ほぼデジタル回路で構成できるの
で、上記したような従来技術の課題をほとんど解決でき
るような高性能なビット同期回路を実現することができ
る。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、上記の
ように、複数の第1の論理回路、複数のラッチ回路、第
2の論理回路、及びクロックセレクタを備えた構成とし
ているので、ビットデータとクロックとの論理演算をラ
ッチさせ、その出力を演算することにより、ビットデー
タの立ち上がり又は立ち下がりのエッジを基準として、
ビットデータに同期した位相のクロックの出力が可能と
なる。しかも、デジタル回路のみで構成することも可能
である。
【0092】また、本発明によれば、上記のような選択
回路、クロック選択回路、及びクロックセレクタを備え
た構成としているので、クロックを選択する方式のビッ
ト同期回路においてクロックが瞬間的に反対位相になる
ことなどを防ぐことができ、安定したクロックを供給し
つづけることが可能とになり、従って高速の非同期FIFO
を不要とすることができる。
【0093】さらに、高速のクロックを必要とせず、高
速で同期し、同期を継続でき、クロックの揺らぎがあま
り発生しないのであまり高速の非同期FIFOを必要と
せず、受信信号の揺らぎにも強靭であり、波形の偏りに
対しても対応できるビット同期回路をも実現可能とな
る。
【0094】また、本発明によれば、上記のように、復
元手段を備えた構成としているので、ビットデータに同
期したクロックを使用して、ビットデータを正確に再現
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のビット同期回路の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のビット同期回路のより詳細な回路構成を
示すブロック図である。
【図3】図2の構成における各信号の波形を示す図であ
る。
【図4】第2の実施形態のビット同期回路における各信
号の波形を示す図である。
【図5】第3の実施形態のビット同期回路の概略構成を
示すブロック図である。
【図6】第3の実施形態のビット同期回路における各信
号の波形を示す図である。
【図7】第4の実施形態のビット同期回路における各信
号の波形を示す図である。
【図8】光受信機の増幅器が安定するまでに信号のパル
ス幅に偏りが発生したときの送信及び受信の信号波形を
示す図である。
【符号の説明】
100〜10n 第1の論理回路 110〜11n,205〜208 ラッチ回路 121 第2の論理回路 122,506 クロックセレクタ 123 第3の論理回路 124,125 遅延回路 201〜204,209〜216 論理積回路 217 論理和回路 218〜221 反転回路 501 選択回路 502 位相差分検出回路 503 カウンタ 504 比較回路 505 クロック選択回路

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアル通信の受信回路に用いられるビ
    ット同期回路において、 ビットレートと同等のスピード又はビットレートより遅
    いスピードであり位相がほぼ等間隔にずれた複数のクロ
    ックとビットデータとを演算して出力する複数の第1の
    論理回路と、 ビットデータを遅延させる遅延回路と、 該複数の第1の論理回路からの出力を入力データとし、
    その動作信号として該遅延回路から出力されたビットデ
    ータの立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジに基づ
    く信号を使用する複数のラッチ回路と、 該複数のラッチ回路からの出力を演算し、ビットデータ
    に同期した位相のクロックを選択する第2の論理回路
    と、 該第2の論理回路からの出力に基づいて前記複数のクロ
    ックから選択し、選択したクロックを出力するクロック
    セレクタとを備えたことを特徴とするビット同期回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のビット同期回路におい
    て、 前記第1の論理回路からの出力を演算する第3の論理回
    路を備え、該第3の論理回路の出力の立ち上がり又は立
    ち下がりを前記ラッチ回路の動作信号として用いること
    を特徴とするビット同期回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のビット同期回路
    において、 前記複数の第1の論理回路、複数のラッチ回路及び第2
    の論理回路を少なくとも2組備えると共に該2つの第2
    の論理回路の出力を演算する第4の論理回路を備え、 前記2つの第2の論理回路のうち一方はビットデータの
    立ち上がりのエッジに基づいてビットデータに同期した
    位相のクロックを選択すると共に、他方はビットデータ
    の立ち下がりのエッジに基づいてビットデータに同期し
    た位相のクロックを選択し、 前記クロックセレクタは、前記第4の論理回路からの出
    力に基づいて前記複数のクロックから選択し、選択した
    クロックを出力することを特徴とするビット同期回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のビット同期回路におい
    て、 前記第4の論理回路は、前記2つの第2の論理回路から
    の出力の平均を演算することを特徴とするビット同期回
    路。
  5. 【請求項5】 シリアル通信の受信回路に用いられるビ
    ット同期回路において、 ビットレートと同等のスピード又はビットレートより遅
    いスピードであり位相がほぼ等間隔にずれた複数のクロ
    ックからビットデータに同期したクロックを選択し出力
    する選択回路と、 出力している位相のクロックと異なる位相のクロックが
    前記選択回路で選択されたときに、段階的にクロックの
    位相を変更して変更した位相のクロックを出力するクロ
    ック選択回路と、 該クロック選択回路からの出力に基づいて、前記ビット
    レートと同等のスピード又はビットレートより遅いスピ
    ードであり位相がほぼ等間隔にずれた複数のクロックか
    ら選択し、選択したクロックを出力するクロックセレク
    タとを備えたことを特徴とするビット同期回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のビット同期回路におい
    て、 出力している位相のクロックと前記選択回路で選択され
    た位相のクロックとの位相の差を検出する位相差分検出
    回路を備えることを特徴とするビット同期回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のビット同期回路におい
    て、 前記クロック選択回路は、前記位相差分検出回路の検出
    結果に基づいて、位相が遅れていれば位相を進めるほう
    に、位相が進んでいれば位相を遅らせるほうに、段階的
    にクロックの位相を変更して変更した位相のクロックを
    出力することを特徴とするビット同期回路。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載のビット同期回路
    において、 前記位相差分検出回路からの出力に基づいてカウントす
    るカウンタと、 該カウンタの値と上限値及び下限値とを比較する比較回
    路とを備えたことを特徴とするビット同期回路。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のビット同期回路におい
    て、 前記クロック選択回路は、前記比較回路での前記カウン
    タの値が上限値以上又は下限値以下となる比較結果に基
    づいて、位相のクロックの変更を行うことを特徴とする
    ビット同期回路。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のビット同期回路にお
    いて、 前記比較回路の上限値及び下限値を変更可能としたこと
    を特徴とするビット同期回路。
  11. 【請求項11】 請求項5から10のいずれか1項に記
    載のビット同期回路において、 一定時間以上の無信号状態の後に信号が入力されたとき
    には、前記選択回路にて選択された位相のクロックが前
    記クロック選択回路から出力されることを特徴とするビ
    ット同期回路。
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