JP3370560B2 - 酸洗タンクの鋼帯支持装置の交換方法および交換治具 - Google Patents
酸洗タンクの鋼帯支持装置の交換方法および交換治具Info
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Description
持装置の交換方法および交換治具に関する。さらに詳し
くは、鋼帯支持装置の交換を迅速に行なうことができ、
しかも構造が簡単で安価な酸洗タンクの鋼帯支持装置の
交換方法および交換治具に関する。
より、鋼帯の錆やスケールなどを除去するために酸洗処
理が行なわれている。従来の酸洗処理用の酸洗タンク
は、長尺な鋼帯を連続的に酸洗処理できるように、図1
2〜13に示されるように、タンク内部に鋼帯Sの進行
方向に所定の間隔ごとにダム41が設けられ、隣接する
2基のダム41にて仕切られた酸洗槽42には塩酸など
の強酸性の洗浄液Lが満たされている。
口側に設けられたブライドルロール(図示せず)によ
り、酸洗タンク40内に送り込まれ、各酸洗槽42を通
過して連続的に酸洗処理される。ダム41の頂部は、鋼
帯Sとこすれて、摩耗しやすいため、頂部付近には耐酸
レンがなどからなるダムスキッド43(図12参照)ま
たは大型のドラム式アイドルロール45(図13参照)
などからなる鋼帯支持装置が配設されている。鋼帯Sは
当該スキッドまたはロールに接触しながら通過し、カテ
ナリー曲線のように垂れ下がった鋼帯Sの荷重を受け持
つ。
ドルロール45は、常時鋼帯Sと接触するため、長期間
使用するにつれて摩耗していくが、ダムスキッド43ま
たはアイドルロール45の全幅(図5の紙面垂直方向の
長さ)のうち、鋼帯Sとの接触により摩耗するのはその
うちの一部である。とくに、鋼帯Sのエッジ部分が通過
していく部分が最も摩耗されやすく、この部分では摩耗
の少ない箇所とのあいだで段差(以下、段差摩耗部とい
う)が形成されやすい。かかる段差摩耗部が形成された
ばあい、鋼帯Sが蛇行(図12〜13において紙面垂直
方向に往復移動すること)して鋼帯Sのエッジが段差摩
耗部に衝突したり、さらには乗り越えることがある。こ
のとき段差摩耗部の周辺が破損し、それにより生じる破
損片またはスキッドやロール表面の破損箇所が鋼帯Sの
下面にキズを与えるばあいがある。
ール45が破損しなくても段差摩耗部に乗り上げるだけ
でも鋼帯Sの下面にスリキズが付くなどの問題が生じ
る。
はその都度長尺の鋼帯を途中で切断し、洗浄液を排出
し、そののち鋼帯支持装置の交換および修理をしなけれ
ばならず、生産の中断を余儀なくされていた。具体的に
は、従来の鋼帯支持装置の交換方法は、図15に示され
る手順で行なわれるため、2〜3日程度の生産ストップ
が必要になる。したがって、従来より、生産の中断を短
縮化するために、鋼帯支持装置の迅速な交換方法が要望
されていた。
例として、図14に示される特公平4−65909号公
報記載の鋼帯支持装置は、ダムスキッド43の上面に複
数の略半円筒形状の凹部43aが形成され、これら凹部
43aにそれぞれ、小型のアイドルロール46を1個ず
つ落とし込ませ、ダムスキッド43表面よりのぞくアイ
ドルロール46の部分で鋼帯Sを支持できるように構成
したものもある。
換するばあいもアイドルロール46の上に載っている鋼
帯Sを切断するなどして取り除く作業が必要である。し
かも、強酸性の洗浄液が酸洗タンク内に満たされた状態
では、作業者が手作業でアイドルロール46の交換を行
なうことができないため、前述と同様に、洗浄液をタン
ク外部へ排出する作業も必要である。
46を交換できるように、凹部43aを複雑な構造、す
なわち、アイドルロール46を凹部43aに落とし込む
ことにより装着できるように凹部43aの形成方向Pを
若干鋼帯進行方向Qへ傾斜させた構造になっているた
め、ダムスキッドの製作単価が高価になるという問題が
ある。
れたものであり、鋼帯支持装置の迅速な交換を行なうこ
とができ、しかも構造が簡単で安価な酸洗タンクの鋼帯
支持装置の交換方法および交換治具を提供することを目
的とする。
は、内部がダムによって仕切られることにより少なくと
も1つの酸洗槽が形成された酸洗タンクへ連続的に送り
込まれる鋼帯を支持するための酸洗タンクの鋼帯支持装
置であり、送り込まれる鋼帯を支持するためのスキッド
またはロールからなり、当該スキッドまたはロールが、
前記ダムの上部または当該上部近傍において、受け台の
上面に形成された受け溝に対して、上方から落とし込ま
れることにより、所定の位置に着脱自在に配設されてな
る酸洗タンクの鋼帯支持装置の交換方法であって、 (a)鋼帯を側方から挟み込むことができる前記スキッ
ドまたはロールを搬送するための交換治具を、前記鋼帯
の側面と前記酸洗タンクの側壁との隙間からタンク内部
へ挿入する工程と、 (b)前記交換治具を水平方向に旋回させて前記交換治
具内部に鋼帯を挟み込む工程と、 (c)前記交換治具を鋼帯に沿って直線移動して前記所
定の配設位置に配設されたスキッドまたはロールの下方
まで移動させる工程と、 (d)前記交換治具を上方へ移動させることにより、当
該交換治具によって前記スキッドまたはロールを前記受
け台の受け溝から取り外す工程と、 (e)前記スキッドまたはロールを支持する交換治具を
旋回可能な位置まで直線移動させる工程と、 (f)前記交換治具を水平方向に旋回させて交換治具内
部から鋼帯を離脱させる工程と、 (g)前記交換治具を前記鋼帯の側面と前記酸洗タンク
の側壁との隙間からタンク外部へ取り出す工程と、 (h)前記交換治具を、新しいスキッドまたはロールを
支持した状態で、前記鋼帯の側面と前記酸洗タンクの側
壁との隙間からタンク内部へ挿入する工程と、 (i)前記交換治具を水平方向に旋回させて前記交換治
具内部に鋼帯を挟み込む工程と、 (j)前記交換治具を鋼帯に沿って直線移動して前記所
定の配設位置の上方まで移動させる工程と、 (k)前記交換治具を下方へ移動させることにより、前
記新しいスキッドまたはロールを、前記受け溝に落とし
込ませることにより、前記所定の配設位置に配設する工
程とからなることを特徴としている。
よって仕切られることにより少なくとも1つの酸洗槽が
形成された酸洗タンクへ連続的に送り込まれる鋼帯を支
持するための酸洗タンクの鋼帯支持装置であり、送り込
まれる鋼帯を支持するためのスキッドまたはロールから
なり、当該スキッドまたはロールが、前記ダムの上部ま
たは当該上部近傍において、受け台の上面に形成された
受け溝に対して、上方から落とし込まれることにより、
所定の位置に着脱自在に配設されてなる酸洗タンクの鋼
帯支持装置を交換するための交換治具であって、一方の
側面に鋼帯を挿入するための鋼帯挿入口が開口され、当
該鋼帯挿入口から鋼帯の幅方向に沿って鋼帯を挟み込み
うる鋼帯挟込部が形成されたハンガーと、当該ハンガー
の下部に設けられ、かつ上方に開放された支持部を有す
るアームとからなることを特徴としている。
装置を迅速に交換するための手段として、まず鋼帯支持
装置自身の固定方法をダム上部またはその近傍の受け台
の上面に形成された受け溝の上方より落とし込む構造と
した。
装置を後述する特殊な治具を遠隔で操作し、洗浄液が満
たされた状態で鋼帯を持ち上げながら取外しおよび取付
けを行なえる方法を見出した。本発明者は、本発明を創
作するにあたり従来のように酸洗タンクを仕切るダムの
頂部にモルタルなどで鋼帯支持装置を固着していたので
は操業状態にあるタンク内での鋼帯支持装置の交換は不
可能であると考え、まず鋼帯支持装置を、ダム内部を個
々の酸洗槽に分割する役割をおうダムと鋼帯を支持する
ために設置されるロールまたはスキッドとを設備的に切
り離すことを見出した。
設けられた受け台の受け溝にロールまたはスキッドから
なる鋼帯支持装置を落とし込ませることにより、これを
上方に持ち上げるのみで着脱が可能となる。
っては鋼帯が上部に存在するためこれを切断しなければ
そのまま持ち上げることができない。
などをつり下げるアームとからなり、かつクレーンなど
により吊り下げられることにより、旋回、昇降および水
平移動可能な交換治具を見出した。
る。まず、本発明の交換治具を鋼帯と酸洗タンクの酸洗
槽側壁の隙間から洗浄液中に進入させ、ハンガーと鋼帯
の高さを一致させた状態にて90°程度旋回させること
によってハンガー内の鋼帯挟込部に鋼帯を挟み込む。こ
の状態で鋼帯支持装置直下にアームがくる位置まで水平
移動を行なう。ついで、鋼帯をハンガーに挟んだ状態の
まま上昇させることによって、各酸洗槽内側壁などにあ
る受け溝に設けられている鋼帯支持装置を上方に取り外
す。そののち、タンク内に進入してきた逆の手順をとっ
て、鋼帯をハンガーから切り離し、鋼帯支持装置をアー
ムに保持したまま酸洗タンク外に取り出す。
満たされ、かつそのなかに鋼帯が存在する状態にあって
も短時間に鋼帯支持装置の取り外しを可能にせしめるこ
とに成功した。
持装置をアームに支持したまま酸洗槽内に進入し、タン
ク内に洗浄液が満たされ、かつそのなかに鋼帯が存在す
る状態で酸洗槽内側壁に設けられた受け溝に新しい鋼帯
支持装置をセットすることが可能である。このように本
発明は従来のダムスキッドの構造を見直すとともに、交
換治具により遠隔操作で短時間に酸洗タンク内にある鋼
帯支持装置の交換を可能にしたことを特徴とする。
明の酸洗タンクの鋼帯支持装置の交換方法および交換治
具についてさらに詳細に説明する。図1は本発明にかか
わる鋼帯支持装置の一実施例を示す斜視説明図、図2は
図1の鋼帯支持装置のための受け台の要部を矢印Aの方
向から見た断面説明図、図3は図1の鋼帯支持装置のた
めの受け台の要部を矢印Bの方向から見た説明図、図4
は本発明の交換治具の一実施例を示す背面図、図5は図
4の交換治具の側面図、図6〜10は本発明の鋼帯支持
装置の交換方法の一実施例を示す斜視説明図および図1
1は本発明の鋼帯支持装置の交換方法の手順を示すフロ
ーチャートである。
支持装置について説明する。なお、図1および後述の図
6〜10に示される酸洗タンクT内部の各酸洗槽Cの側
壁W1、W2のうちの図中手前側のW1および受け台2
(図2〜3参照)についてはダムD付近を見易くするた
めに省略されている。
アイドルロール1が、ダムスキッド31を有するダムD
の上部近傍において、受け台2の上面に形成された受け
溝3に対して上方から落とし込まれることにより、所定
のダムDの下流側の位置に着脱自在に配設されている。
クTの側壁W1、W2(図1参照)の両方の内面側におい
て、ダムDの下流側にそれぞれ設けられた一対の台であ
り、当該受け台2の受け溝3は、アイドルロール1を落
とし込むことにより配設できるように、上方に開口され
た略U字状の断面を呈している。受け台2に配設された
アイドルロール1の下方には、後述する交換治具4のア
ーム5(図5参照)を挿入するために充分な空間部6が
確保されている。
理中、当該ロール上に鋼帯Sが載せられ、当該鋼帯Sを
所定の速度で走行するように案内する。そのため、アイ
ドルロール1は、水平方向(とくに鋼帯Sの進行方向
F)および下方向において、受け台2によって、強固に
支持される構造になっている。本実施例では、図3に示
されるように、受け溝3の底部を円形(たとえば、略U
字状断面)としている。したがって、アイドルロール1
を受け溝3に落とし込んだのち、鋼帯Sをアイドルロー
ル1の上に載せれば、アイドルロール1の自重および鋼
帯Sによる加重によって、アイドルロール1が所定の配
設位置(とくに水平方向の位置)に正確に位置決めされ
る。このように、アイドルロール1を受け溝3に落とし
込むだけで、とくに微調整などの作業をしなくても、ア
イドルロール1を正確に所定の配設位置(水平方向およ
び高さ方向の両方についての位置)に配設できる構造で
あるのが好ましい。
とし込みやすいように、図3のごとく、上方へ向かうに
つれて溝幅が広くなっているのが好ましい。
側壁W2の内面側にそれぞれ突設されている。図2〜3
の受け台2は、樹脂またはセラミックからなる当接部2
aと、モルタルからなる中間部2bと、レンガなどから
なる台座部2cとから構成されている。
限定されるものではなく、強酸性の洗浄液で溶かされ
ず、かつアイドルロール1および鋼帯Sの重量に耐えう
るものであればいかなる材料でもよいが、製造コストの
点よりレンガで作製するのが好ましい。また、受け台2
を側壁W1、W2とともにレンガなどによって一体成形す
れば、安価に作製できるとともに強度が向上するためと
くに好ましい。
の底部の一部を切り欠いてスラッジ受け7を設けるのが
好ましい。スラッジ受け7は、アイドルロール1を受け
溝3から取り外したときに受け溝3内部にたまったゴミ
を受けることができ、それによりアイドルロール1のレ
ベル(高さ)を一定に保つことができる。
定されるものではなく、種々の形状および構造のロール
を採用することができる。たとえば、図2〜3に示され
るアイドルロール1は、スチール性のロール芯軸8の表
面全体を耐酸硬質ゴムからなる第1ライニング9で被覆
し、その上から滑りやすいカーボン入りフッ素樹脂から
なるリング状の第2ライニング10を複数個配設し、さ
らに第2ライニング10の周面にはFRP製の内側層1
1aおよび耐酸軟質ゴム製の外側層11bからなるスリ
ーブ11が複数個回転自在に配設されたものが用いられ
る。スリーブ11は隣接するスリーブ11同士若干隙間
をあけて配設されている。各スリーブ11は第2ライニ
ング10の周面を独立して回転することができる。ま
た、アイドルロール1の両端部には、いずれもFRP製
のカラー12および軸キャップ13が設けられているた
め、前記スリーブ11のロール軸方向の移動を規制する
ことができる。
け溝3内部で回転せずスリーブ11のみ回転させること
によって鋼帯Sの移動を許しているが、本発明はこれに
限定されるものではない。したがって、受け溝3の内面
をすべりながらアイドルロール1全体が回転するように
してもよい。このばあい、受け溝3の内面をすべりやす
くするためにフッ素樹脂などで被覆するのが好ましい。
治具について説明する。
ー14と、その下部に設けられたアーム5とから構成さ
れ、既存のクレーン(図示せず)に吊り下げられること
により、遠隔操作によって旋回、昇降および水平移動が
できる。
Sを挿入するための鋼帯挿入口15が開口され、当該鋼
帯挿入口15から鋼帯Sの幅方向に沿って鋼帯Sを挟み
込みうる鋼帯挟込部16が形成されている。また、ハン
ガー14の上面には前記クレーンと連結するための連結
部17が設けられている。
挿入を容易にするための斜面18が形成されているのが
好ましい。
状態で交換治具4が移動できるように、鋼帯Sの厚さよ
りも若干広く間隔Gが設定されている。
込む必要はなく、前記鋼帯挟込部16の下面16aの幅
X(鋼帯挿入口15よりも外側(図4中左側)の部分も
含む)が鋼帯Sよりも長く設定されていれば、鋼帯Sの
幅全体を持ち上げることができるため、後述するアイド
ルロール1の交換に影響がない。
設けられたものであり、その下端部には前記アイドルロ
ール1を支持するために上方に開放された支持部19が
設けられている。なお20は補強用リブである。アーム
5の支持部19の形状は、アイドルロール1の形状に対
応して半円形の断面形状を呈している。
記アイドルロール1の寸法および後述するアイドルロー
ルの交換方法の手順を考慮し、かつ、酸洗タンクTおよ
びその周辺の設備に干渉しないようになるべくコンパク
トに製造するのが好ましい。
方向の長さLは、図6に示される鋼帯Sと酸洗タンクT
の側壁W2との隙間20に交換治具4が挿入できるよう
に、当該隙間20よりも小さく設定されている。
施例のアイドルロール1の交換方法について説明する。
は、図11のフローチャートに示される手順で行なわれ
る。
などのばあい、生産を中止し、鋼帯Sの進行を停止させ
る。
を下降させ、鋼帯Sと酸洗タンクTの側壁W2との隙間
20からタンクTの内部へ挿入する。
を水平方向に90°程度旋回させて鋼帯Sを鋼帯挟込部
16に挟み込む。
沿って直線移動して前記受け溝3(図2〜3参照)に配
設されたアイドルロール1の下方まで移動させる。
動させることにより、前記アーム5の支持部19(図5
参照)にアイドルロール1が支持されながらアイドルロ
ール1を前記受け溝3(図2〜3参照)から取り外す
(図8参照)。
イドルロール1を支持する交換治具4を旋回可能な位置
まで直線移動する。
治具4を水平方向で、かつ前記工程(3)のばあいとは
逆方向に90°程度旋回させて交換治具4の鋼帯挟込部
16の内部から鋼帯Sを離脱させる。
Sとタンク側壁W2との隙間20(図6参照)からタン
ク外部へ取り出す。
新しいアイドルロール1を前記アーム5の支持部19に
支持する交換治具4を前記隙間20からタンク内部へ挿
入し、ついで水平方向に90°程度旋回して鋼帯挟込部
16に鋼帯Sを挟み込む。
に沿って直線移動して前記受け溝3(図2〜3参照)の
位置の上方まで移動する。
移動させることにより、新しいアイドルロール1を前記
受け溝3に落とし込ませることにより、アイドルロール
1を所定の配設位置に配設することができる。また、さ
らに、交換治具4を下降させれば、受け溝3によって下
方への移動が禁止されたアイドルロール1は前記アーム
5の支持部19の上方から離脱する。
ンを用いて遠隔操作することによって、アイドルロール
1の交換を迅速に行なうことができる。とくに、鋼帯S
の切断および洗浄液の抜取りが不要になるため、図11
に示されるような一連の交換作業は、約1時間程度の生
産ストップのあいだで完了することができる。
たは後述のダムスキッド31)を迅速に交換できること
により、鋼帯支持装置の頻繁な手入れが可能となり、割
れおよび段差摩耗の発生による鋼帯への疵入りが防止で
きる。
とにより、搬送される鋼帯の品種により様々な材質の鋼
帯支持装置を使い分けることができる。たとえば、品質
を重視する鋼帯のばあい、疵の入りにくい材質、たとえ
ば、ゴムまたは合成樹脂からなる鋼帯支持装置を用いれ
ばよい。一方、品質を重視しない鋼帯のばあい、鋼帯支
持装置の耐久性を重視するため、たとえばセラミックな
どの硬質の材料からなる鋼帯支持装置を用いればよい。
持装置の例として、ダム上流側に設けられたアイドルロ
ール1を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、ダムD上部に設けられたダムスキッ
ド31(図1参照)を交換できるようにしてもよい。ダ
ムスキッド31のばあいも前記アイドルロール1と同様
に迅速な交換が可能である。
い、ダムDの上部に前記受け溝を有する受け台を設けれ
ばよい。また、ダムDの上部に直接受け溝を形成するこ
とにより、ダムDおよび受け台を一体成形してもよい。
さらにダムスキッド31の下面には、前記受け溝に遊嵌
される突起または突条を設けることにより、ダムスキッ
ド31を正確に位置決めすることができる。
記交換治具4で交換するばあい、アーム5がダムスキッ
ド31の下方へ挿入できるように、ダムDに凹所32を
形成しておけばよい(図8参照)。
具4は、図5に示される支持部19をダムスキッド31
を支持するのに適した形状(たとえば矩形の凹部を有す
る断面形状)を呈するように作製すればよい。
キッド31のごとく、ダム上部の受け台に着脱自在に配
設してもよいことはいうまでもない。
液の排出をせずにアイドルロールまたはダムスキッドか
らなる鋼帯支持装置を交換できるため、迅速な交換が可
能になる。
し込むことにより配設する構造であるため、非常に構造
が簡単であり、かつ安価である。
酸洗タンクの各酸洗槽の側壁内面に設ければ、ダムは、
鋼帯支持装置およびそれに支持される鋼帯による加重を
受けなくなる。そのため、ダムは、高い加重に耐える必
要がなくなり、簡素で安価なものでも適用可能になる。
す斜視説明図である。
印Aの方向から見た断面説明図である。
印Bの方向から見た説明図である。
る。
示す斜視説明図である。
示す斜視説明図である。
示す斜視説明図である。
示す斜視説明図である。
を示す斜視説明図である。
すフローチャートである。
有する酸洗タンクの断面図である。
持装置を有する酸洗タンクの断面図である。
持装置を有する酸洗タンクの要部拡大斜視図である。
フローチャートである。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部がダムによって仕切られることによ
り少なくとも1つの酸洗槽が形成された酸洗タンクへ連
続的に送り込まれる鋼帯を支持するための酸洗タンクの
鋼帯支持装置であり、送り込まれる鋼帯を支持するため
のスキッドまたはロールからなり、当該スキッドまたは
ロールが、前記ダムの上部または当該上部近傍におい
て、受け台の上面に形成された受け溝に対して、上方か
ら落とし込まれることにより、所定の位置に着脱自在に
配設されてなる酸洗タンクの鋼帯支持装置の交換方法で
あって、 (a)鋼帯を側方から挟み込むことができる前記スキッ
ドまたはロールを搬送するための交換治具を、前記鋼帯
の側面と前記酸洗タンクの側壁との隙間からタンク内部
へ挿入する工程と、 (b)前記交換治具を水平方向に旋回させて前記交換治
具内部に鋼帯を挟み込む工程と、 (c)前記交換治具を鋼帯に沿って直線移動して前記所
定の配設位置に配設されたスキッドまたはロールの下方
まで移動させる工程と、 (d)前記交換治具を上方へ移動させることにより、当
該交換治具によって前記スキッドまたはロールを前記受
け台の受け溝から取り外す工程と、 (e)前記スキッドまたはロールを支持する交換治具を
旋回可能な位置まで直線移動させる工程と、 (f)前記交換治具を水平方向に旋回させて交換治具内
部から鋼帯を離脱させる工程と、 (g)前記交換治具を前記鋼帯の側面と前記酸洗タンク
の側壁との隙間からタンク外部へ取り出す工程と、 (h)前記交換治具を、新しいスキッドまたはロールを
支持した状態で、前記鋼帯の側面と前記酸洗タンクの側
壁との隙間からタンク内部へ挿入する工程と、 (i)前記交換治具を水平方向に旋回させて前記交換治
具内部に鋼帯を挟み込む工程と、 (j)前記交換治具を鋼帯に沿って直線移動して前記所
定の配設位置の上方まで移動させる工程と、 (k)前記交換治具を下方へ移動させることにより、前
記新しいスキッドまたはロールを、前記受け溝に落とし
込ませることにより、前記所定の配設位置に配設する工
程とからなる鋼帯支持装置の交換方法。 - 【請求項2】 内部がダムによって仕切られることによ
り少なくとも1つの酸洗槽が形成された酸洗タンクへ連
続的に送り込まれる鋼帯を支持するための酸洗タンクの
鋼帯支持装置であり、送り込まれる鋼帯を支持するため
のスキッドまたはロールからなり、当該スキッドまたは
ロールが、前記ダムの上部または当該上部近傍におい
て、受け台の上面に形成された受け溝に対して、上方か
ら落とし込まれることにより、所定の位置に着脱自在に
配設されてなる酸洗タンクの鋼帯支持装置を交換するた
めの交換治具であって、 一方の側面に鋼帯を挿入するための鋼帯挿入口が開口さ
れ、当該鋼帯挿入口から鋼帯の幅方向に沿って鋼帯を挟
み込みうる鋼帯挟込部が形成されたハンガーと、当該ハ
ンガーの下部に設けられ、かつ上方に開放された支持部
を有するアームとからなる交換治具。
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JP15269697A JP3370560B2 (ja) | 1997-06-10 | 1997-06-10 | 酸洗タンクの鋼帯支持装置の交換方法および交換治具 |
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