JP3345573B2 - 半導体回路装置 - Google Patents

半導体回路装置

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JP3345573B2 JP28634597A JP28634597A JP3345573B2 JP 3345573 B2 JP3345573 B2 JP 3345573B2 JP 28634597 A JP28634597 A JP 28634597A JP 28634597 A JP28634597 A JP 28634597A JP 3345573 B2 JP3345573 B2 JP 3345573B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体回路装置に
係り、特に集積回路内において電位差の小さなロジック
から電位差の大きなロジックに信号を伝達するためのC
MOSによるレシオ回路に適用して好適な半導体回路装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、CMOS集積回路において用
いられるレシオ回路は、定電流発生回路と、入力レベル
の変化によってスイッチングを行うトランジスタとを用
いて、小さな入力レベルの変化に基づき出力レベルの制
御を行っていた。
【0003】図6は、かかる従来の半導体回路装置の回
路図である。図において示すように、レシオ回路はバイ
アス回路ブロック5と出力回路ブロック6を直列接続し
た構成を有している。
【0004】バイアス回路ブロック5は、Pチャンネル
トランジスタ1と、Nチャンネルトランジスタ2の直列
接続によるCMOS構造を有し、トランジスタ1、2の
各ドレインは共通接続され、ノード9に導出される。
【0005】更に、トランジスタ1のソースには高電位
電源7からVDDが供給され、ゲートにはバイアス入力
端子11が接続される。一方、トランジスタ2のゲート
には、そのドレインが接続され、ソースには低電位電源
8のGNDが接続される。
【0006】バイアス入力端子11には入力バイアスI
NBIASが与えられる。出力回路ブロック6は、Pチ
ャンネルトランジスタ3と、Nチャンネルトランジスタ
4の直列接続によるCMOS構造を有し、トランジスタ
3、4の各ドレインは共通接続され、出力端子12に導
出される。
【0007】更に、トランジスタ3のソースには高電位
電源7からVDDが供給され、ゲートには、入力端子1
0が接続される。一方、トランジスタ4のソースには低
電位電源8のGNDが接続され、ゲートには、トランジ
スタ1、2の共通接続されるドレインから導出されたノ
ード9が接続される。
【0008】なお、入力端子10には入力信号INが入
力され、出力端子12からは出力信号OUTが出力され
る。以上述べたような構成において、入力バイアスIN
BIASとしては、トランジスタ1のスレシュホールド
電圧をVthP1とした場合に、 VDD−VthP1>V1 (1) となるような電圧V1を常に供給するようにする。
【0009】その結果、トランジスタ1にはバイアス電
流IB1が流れ、その結果、トランジスタ2は飽和状態
となり、常にオン状態を続ける。ノード9の電圧VBI
AS1は、トランジスタ1とトランジスタ2のオン抵抗
比によって決定される。その結果、電圧VBIAS1は
常に一定の電圧に保持されることになる。
【0010】ノード9からの電圧VBIAS1は、出力
回路ブロック6のトランジスタ4のゲートに供給される
が、この電圧は一定であり、したがって、トランジスタ
4のオン抵抗は一定となる。なお、入力端子10に入力
信号INを供給する場合、入力信号電圧VINの変動範
囲を、 VDD≧VIN≧V1 (2) とする。
【0011】その結果、入力信号電圧VINがV1の場
合、トランジスタ3はオンして、VDDから出力電流I
O1が流れ、出力端子12の出力信号OUTはVDDと
なる。一方、入力信号電圧VINがVDDの時、トラン
ジスタ3はオフして、出力端子12の出力信号OUT
は、トランジスタ4を介してGNDレベルとなる。つま
り、ノード9の電圧VBIAS1が一定であるため、ト
ランジスタ2は定電流源として機能する。
【0012】以上述べたような動作を、図7の入出力波
形図に示す。図において、(A)は入力信号電圧VIN
の波形、(B)は電圧VBIAS1の波形、(C)は出
力信号OUTの波形をそれぞれ示すものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体回路装置
は、以上のように構成されているので、図7(C)から
も明らかなように、出力波形をみると、GNDからVD
Dに至る立ち上がりの遅延時間に比較して、VDDから
GNDに至る立ち下がりの遅延時間の方が大きくなって
いる。つまり、出力回路ブロック6のトランジスタ4は
常にオンしており、VDD出力時は、トランジスタ3の
オンにより、トランジスタ4の電流能力がトランジスタ
3の電流能力を上回るために、速やかにVDDに達する
ことができる。これに対して、GND出力時には、トラ
ンジスタ3のオフにより、出力端子12側の負荷容量
を、比較的オン抵抗の大きなトランジスタ4によりディ
スチャージするため、GNDに至る遅延時間が大きくな
ってしまう。
【0014】つまり、従来の構成においては、ひとつに
は、回路の遅延時間が大きいという問題点がある。更
に、バイアス回路ブロック5および出力回路ブロック6
の消費電流を、図8に示す。同図において、(A)はV
DDから供給されるバイアス電流IB1、(B)はトラ
ンジスタ3に流れる出力電流IO1である。
【0015】同図からも明らかなように、バイアス回路
ブロック5においては、トランジスタ1、2は共にオン
しているので、バイアス電流IB1は、入力信号INに
関係なく、常に一定となる。これに対して、トランジス
タ4は、ノード9の電圧VBIAS1が一定であるた
め、常にオンしており、定電流源として機能するため、
この部分の電流は一定である。これに対して、トランジ
スタ3は、入力信号INに応じてオン、オフする。そし
て、入力信号INがVDDの場合、トランジスタ3はオ
フしているため、出力回路ブロック6に貫通電流は流れ
ないが、入力信号INが電圧V1の場合、トランジスタ
3はオンして、出力電流IO1が流れる。
【0016】つまり、従来の構成においては、更に、ト
ランジスタ3とトランジスタ4に流れる貫通電流によ
り、消費電力が多いという問題点がある。本発明は、上
記のような従来技術の問題点を解消し、バイアス回路と
レシオ回路の両方の消費電流を抑制し、結果として全体
の消費電流を削減すると共に、入力信号に対する出力信
号の遅延を低減することを可能とした半導体回路装置を
得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一端が第1の電源に接続され、ゲートが
一定の電圧を与えるバイアス入力端に接続されている、
第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタの他端
と第2の電源との間に接続された抵抗手段と、前記抵抗
手段と前記第2の電源との間に挿入接続されるスイッチ
ングトランジスタと、一端が前記第1の電源に接続さ
れ、ゲートが入力信号端に接続された第2のトランジス
タと、前記第1のトランジスタの前記他端からバイアス
電圧がゲートに入力され、前記第2のトランジスタの他
端と前記第2の電源との間に接続された、第3のトラン
ジスタと、前記第2のトランジスタの他端としての出力
信号を導出する出力端から前記スイッチングトランジス
タのゲートに制御信号を与えるフィードバック回路と、
を備える半導体回路装置を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。 実施例1.図1は、本発明の実施例1の半導体回路装置
の回路図である。
【0019】図1において示すように、図1が図6と異
なる点はトランジスタ13を設けた点にある。即ち、ト
ランジスタ2のソースには、Nチャンネルトランジスタ
13のドレインが接続され、トランジスタ13のソース
が低電位電源8のGNDに接続される。更に、トランジ
スタ13のゲートがトランジスタ3、4の共通接続され
るドレインに接続される。ここで、トランジスタ13は
スイッチングトランジスタとして機能する。これ以外の
構成は図6と同等であるため、同一の要素に同一の符号
を付して、説明を省略する。
【0020】以上述べたような構成において、次に、そ
の動作を図2の入出力波形図にしたがって説明する。図
2において、(A)は入力信号電圧VINの波形、
(B)は電圧VBIAS1の波形、(C)は出力信号O
UTの波形をそれぞれ示すものである。
【0021】さて、バイアス入力端子11には、入力バ
イアスINBIASとしてV1が与えられ、入力端子1
0には、入力信号INとして、式(2)に示した範囲で
変動する入力信号電圧VINが与えられるものとする。
【0022】今、出力端子12に入力バイアスINBI
ASとしてV1を与えた場合、トランジスタ2、13が
共にオンしていると仮定した場合、トランジスタ1にバ
イアス電流IB1が流れ、トランジスタ1、2、13の
gm比により、ノード9には電圧VBIAS1として、
電圧V1が現れる。
【0023】この電圧VBIAS1は、トランジスタ4
のゲートに与えられ、トランジスタ4を定電流源として
作用させる。今、入力端子10に与えられている入力信
号INの入力信号電圧VINをV1とすると、トランジ
スタ3がオンして出力電流IO1が流れ、出力端子12
の出力信号OUTはVDDレベルにある。このVDDは
トランジスタ13のゲートに与えられているため、トラ
ンジスタ13がオンしており、トランジスタ1に流れる
バイアス電流IB1はトランジスタ2、13を介して流
れ、ノード9には電圧VBIAS1が現れ、トランジス
タ4を定電流源として駆動する。この状態は、図6に示
した従来の動作状態と同様である。
【0024】さて、この状態から、入力端子10に与え
られている入力信号INの入力信号電圧VINを電圧V
1から電圧VDDに変化させるものとする。この場合、
まずトランジスタ3がオフする。その結果、出力端子1
2の出力信号OUTはトランジスタ4の定電流に引っ張
られて、GNDレベルに向かって引っ張られる。その結
果、トランジスタ13のオン抵抗が増加し、結果として
ノード9の電圧VBIAS1が上昇する。この電位上昇
によりトランジスタ4のIDSが減少し、出力信号OU
TはGNDに向かって益々ドライブされる。出力端子1
2の電圧がGNDに近づくにしたがってトランジスタ1
3のオン抵抗が益々増加するため、ノード9の電圧がV
DDに向かって上昇し、トランジスタ4のオン抵抗を下
げるため、出力端子12の出力信号OUTレベルは急速
にGNDレベルに向かって引っ張られ、トランジスタ1
3が十分なオフ状態となり、併せてトランジスタ4が十
分にオンした状態で安定する。
【0025】上記のようなループにより、出力端子12
のVDDレベルからGNDレベルまでの遷移遅延時間
は、従来に比較して大幅に低減する。この状態では、ト
ランジスタ13が十分にオンしているため、トランジス
タ1には電流が流れず、バイアス回路ブロック5の消費
電流はほぼなくなる。
【0026】また図6で示された従来の回路と、図1に
示された本発明の回路の動作の比較は、図2と図7を比
較することにより理解できる。すなわち図6で示された
従来の回路の出力信号のフェードアウト時間は約30n
sであるのに対し、図1に示された本発明の回路では僅
か14nsである。よって、図1に示された回路を用い
ることによって、フェードアウト時間を減少させること
ができる。
【0027】図3はバイアス回路ブロック5および出力
回路ブロック6の消費電流を示しており、同図におい
て、(A)はVDDからバイアス回路ブロック5に供給
されるバイアス電流IB1、(B)はトランジスタ3に
流れる出力電流IO1、(C)は出力信号OUTの信号
波形である。
【0028】次に、入力端子10の入力信号INの入力
信号電圧VINをVDDからV1に変化させた場合、ト
ランジスタ3がオンして、出力電流IO1が流れ始め
る。この時点で、ノード9の電圧VBIAS1は、トラ
ンジスタ13がオフしているため、ほぼVDDレベルに
あるが、トランジスタ3と4のgm比により、出力端子
12はVDDに向かって上昇を始める。なお、初期にお
いて、トランジスタ3の電流は、一時的にトランジスタ
3から4に貫通電流として流れるが、直ちに出力端子1
2の出力信号OUTレベルが上昇し、トランジスタ13
をオンさせ、そのオン抵抗は急激に減少させる。その結
果、トランジスタ1からのバイアス電流IB1がトラン
ジスタ2、13に流れ始め、ノード9の電圧VBIAS
1を下げて、トランジスタ4の駆動力を急速に低下させ
る。その結果、出力端子12の出力信号OUTは、VD
Dに安定する。
【0029】以上述べたように、入力端子10に与えら
れる入力信号INのレベルが、V1レベルからVDDレ
ベルに変化した場合、トランジスタ3がオフして、出力
端子12のレベルがトランジスタ4によりGNDに向か
って引っ張られるが、同時に、出力端子12のレベルを
ゲートに与えられているトランジスタ13がオフして、
ノード9の電圧VBIAS1がVDDレベルまで引き上
げられるので、トランジスタ4の駆動能力が高まり、出
力端子12の負荷容量が、駆動能力を高められたトラン
ジスタ4によってディスチャージされ、出力端子12の
VDDからGNDに向かっての立ち下がり遅延時間が短
縮されることになる。
【0030】なお、トランジスタ13がオフしている時
には、トランジスタ1からトランジスタ2には、貫通電
流が流れないため、回路全体の消費電流を低減すること
ができる。例えば、図1で示した回路の電流消費量を示
す図3と、図6で示した回路の電流消費量を示す図8と
を比較すると、本発明による回路により、電流消費量が
減少していることが分かる。すなわち、図1に示した回
路では、出力がLの場合、電流消費量は0.0μA、出
力がHの場合電流消費量は106.8μAであり、平均
の電流消費量は53.4μAであるのに対し、図6に示
した回路では、出力がLの場合、電流消費量は86.9
μA、出力がHの場合、電流消費量は82.2μAであ
り、平均の電流消費量は84.6μAである。尚、この
平均の電流消費量は、デュティー比が50%の場合であ
る。 実施例2.図4は、本発明の実施例2の半導体回路装置
の回路図である。図4の構成が、図1の構成と異なる点
は、トランジスタ1と2の間にスイッチング用のn型ト
ランジスタ14を配置したことである。本実施例の場
合、基本的な動作は、図1の構成と同様である。
【0031】すなわち図1に示した回路と、図4に示し
た回路の詳細な差異は、(1)トランジスタ1のドレイ
ンがトランジスタ14のドレインに接続されている点
(このトランジスタのゲートには出力信号12と同電位
である。)、(2)トランジスタ14の他のドレイン
(ソース)がトランジスタ2のドレイン及びゲートに接
続されている点、(3)トランジスタ2のソースが接地
されている点である。
【0032】図9の夫々の図は、図4で示した回路の各
点における電圧波形であり、(A)は入力信号VINの
電圧波形、(B)はVBIAS1の電圧波形、(C)は
出力信号OUTの電圧波形である。
【0033】図10はバイアス回路ブロック5と出力回
路ブロック6の電流消費量を示す波形であり、(A)は
VDDからバイアス回路ブロック5に供給されるバイア
ス電流IB1の電流波形、(B)はトランジスタ3に流
れる出力電流IO1の電流波形であり、(C)は出力信
号OUTの電流波形である。
【0034】図1に示した回路において、バイアス入力
11には入力バイアス(IN BIAS)としてV1を
供給され、入力10には入力信号INとしてVINが供
給される。尚、入力信号INは式2で示した範囲で変化
する。出力12が入力バイアスINBIASとしてV1
を受けたとき、トランジスタ2及び14はオンし、バイ
アス電流IB1がトランジスタ1に流れ、電圧V1がV
BIASとしてトランジスタ1、2、14との関係でノ
ード9に現れる。
【0035】この電圧VBIASがトランジスタ4のゲ
ートに入力され、、トランジスタ4は定電流源として用
いられる。V1の値が、入力電圧V1と等しい場合(入
力10に供給される。)、トランジスタ3はオンし、出
力電流101が流れ、出力端子12の出力信号OUTは
Vppに達する。尚、このVppはトランジスタ14の
ゲートの入力信号となる。従ってトランジスタ14はオ
ンし、バイアス電流IB1がトランジスタ1、14、4
を流れる。ノード9には電圧VBIAS1が現れ、従っ
てトランジスタ4は定電流源として機能する。
【0036】次に、入力10における入力電圧INがV
1からVppに変化する。トランジスタ3がオフし、出
力12が定電流源として機能するトランジスタ4の働き
によって、接地レベルに引っ張られ、トランジスタ14
のオン抵抗が増加する。トランジスタ2のゲート電圧
は、トランジスタ1、2、14のgm比によって、トラ
ンジスタ14のオン抵抗の増加と共に、トランジスタ2
のオン抵抗を増加させる。この結果、ノード9における
VBIASが増加する。この電圧が増加することによっ
て、出力信号が接地レベルに向かって減少する。出力1
2の電圧が接地レベルに近づくに従って、トランジスタ
2、14のオン抵抗が増加し、出力電圧は急速に接地レ
ベルに引っ張られる。最終的にトランジスタ14はオフ
し、トランジスタ4はオンし、トランジスタ4、14は
安定する。 実施例3.図5は、本発明の実施例3の半導体回路装置
の回路図である。
【0037】図5の構成が、図1の構成と異なる点は、
トランジスタ14を抵抗15に置き換えたことである。
本実施例の場合も、基本的な動作は、図1の構成と同様
である。
【0038】続いて、上記の各実施例をLCD(Liquid
Crystal Display)のYドライバに用いた場合の実施例に
ついて説明する。図11は、このLCDのYドライバを
示すブロック図である。このYドライバは以下の5つの
ブロックより構成される。クロック信号等の外部信号を
取り込む入力回路、入力回路からの信号を伝達するシフ
トレジスタ/制御回路、シフトレジスタ/制御回路から
のデータを出力する出力バッファ、入力回路とシフトレ
ジスタ/制御回路との間の信号の伝達を行なうレシオ回
路、シフトレジスタ/制御回路と出力バッファとの間の
信号を伝達するレベルシフタとを有する。
【0039】ここで図11に示したLCDのYドライバ
ではレシオ回路が合計7つ用いられている。このレシオ
回路に上記で示した本発明のレシオ回路を用いることに
より、消費電流を大幅に減少させることが可能となる。
例えば図1で示した回路を用いることにより、デュティ
ー比が50%の場合では、レシオ回路1つにつき従来の
回路と比較して、31.2μAの電流を低減させること
ができるので、1チップあたりでは31.2μAの7倍
の218.4μAの電流を低下させることができる。
尚、出力がLレベルとなるようなデュティー比の場合で
は、この電流の減少の効果をさらに拡大させることがで
きる。
【0040】以上の各実施例によれば、レシオ回路を構
成するバイアス回路の貫通電流を、レシオ回路がGND
出力の場合に、スイッチングトランジスタにより遮断す
るため、レシオ回路全体の消費電流を抑制することがで
きる。例えば、デューティ比が1/2の信号に本回路構
成を適用することにより、消費電流を略50%削減でき
る。この削減率は、GND出力の割合が大きければ大き
いほど増大させることができる。
【0041】また、従来のレシオ回路に比較して、VD
DレベルからGNDレベルへの遷移時間が短くなり、立
ち上がりと立ち下がりの遅延時間の差を低減することが
できる。
【0042】また、本発明の場合、レシオ回路自体の回
路のチップサイズは、多少大きくなるが、出力の遅延が
小さくできることから、次段のバッファのディメンジョ
ンを小さくすることができるので、システム全体として
は、チップサイズの縮小化に貢献できる。
【0043】なお、上記実施例は、いずれもPチャンネ
ルトランジスタを実質的なスイッチングとして用いた構
成を例示したが、Nチャンネルをスイッチングトランジ
スタとした構成にも適用できる。この場合、出力がGN
DレベルからVDDレベルに遷移する場合の遅延時間の
短縮に寄与することになり、消費電流低減もVDD出力
時に低減可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の半導体回路
装置は、バイアス回路のバイアス電圧を、最終出力レベ
ルの状態に応じて変化させ、出力回路の駆動能力を制御
するように構成したので、出力電圧の変化時の立ち上が
りと立ち下がりの各遅延時間の差を低減し、合わせて消
費電流の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の半導体回路装置の回路図。
【図2】図1の構成の動作を説明するための入出力電圧
波形図。
【図3】図1の構成の動作を説明するための消費電流の
波形図。
【図4】本発明の実施例2の半導体回路装置の回路図。
【図5】本発明の実施例3の半導体回路装置の回路図。
【図6】従来の半導体回路装置の回路図。
【図7】図6の構成の動作を説明するための入出力電圧
波形図。
【図8】図6の構成の動作を説明するための消費電流の
波形図。
【図9】図4の構成の動作を説明するための入出力電圧
波形図。
【図10】図4の構成の動作を説明するための消費電流
の波形図。
【図11】本発明のレシオ回路をLCDのYドライバに
用いた場合の回路ブロック図。
【符号の説明】
1、2、3、4、13、14 トランジスタ 5 バイアス回路ブロック 6 出力回路ブロック 7 高電位電源 8 低電位電源 9 ノード 10 入力端子 11 バイアス入力端子 12 出力端子 15 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立花 秀彦 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会 社内 (56)参考文献 特開 平6−290595(JP,A) 特開 平6−164360(JP,A) 特開 平4−236516(JP,A) 特開 平5−145401(JP,A) 特開 平1−194511(JP,A) 特開 平2−151117(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 19/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が第1の電源に接続され、ゲートが一
    定の電圧を与えるバイアス入力端に接続されている、第
    1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの他端と第2の電源との間に接
    続された抵抗手段と、 前記抵抗手段と前記第2の電源との間に挿入接続される
    スイッチングトランジスタと、 一端が前記第1の電源に接続され、ゲートが入力信号端
    に接続された第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタの前記他端からバイアス電圧が
    ゲートに入力され、前記第2のトランジスタの他端と前
    記第2の電源との間に接続された、第3のトランジスタ
    と、 前記第2のトランジスタの他端としての出力信号を導出
    する出力端から前記スイッチングトランジスタのゲート
    に制御信号を与えるフィードバック回路と、 を備えることを特徴とする半導体回路装置。
  2. 【請求項2】前記第1のトランジスタの前記他端と前記
    第2の電源との間に、前記スイッチングトランジスタと
    前記抵抗手段がこの順序に接続されている請求項1の半
    導体回路装置。
  3. 【請求項3】前記抵抗手段が、ゲートとドレインを接続
    されたトランジスタにより構成される、請求項1又は2
    の半導体回路装置。
  4. 【請求項4】前記第1の電源が高電位電源であり、前記
    第2の電源が低電位電源であり、前記第1のトランジス
    タと前記第2のトランジスタがPチャンネルトランジス
    タであり、前記スイッチングトランジスタと第3のトラ
    ンジスタがNチャンネルトランジスタである、請求項1
    乃至3の1つの半導体回路装置。
  5. 【請求項5】第2の電源と第1の電源の間に直列に接続
    された第1のNchトランジスタ、第2のNchトラン
    ジスタ及び第1のPchトランジスタと、前記第2の電
    源と前記第1の電源との間に直列に接続された第3のN
    chトランジスタ及び第2のPchトランジスタを備
    え、 前記第1のNchトランジスタのソースは前記第1の電
    源に接続され、前記第1のNchトランジスタのドレイ
    ンは前記第2のNchトランジスタのソースに接続さ
    れ、前記第2のNchトランジスタのドレインは前記第
    1のPchトランジスタのドレインに接続され、前記第
    1のPchトランジスタのソースは前記第2の電源に接
    続されており、 前記第1のPchトランジスタのドレインは、前記第2
    のNchトランジスタのゲートと、前記第3のNchト
    ランジスタのゲートに入力され、前記第3のNchトラ
    ンジスタのソースは、前記第1の電源に接続され、 前記第3のNchトランジスタのドレインは、前記第1
    のNchトランジスタのゲートと、前記第2のPchト
    ランジスタのドレインに接続され、前記第2のPchト
    ランジスタのソースは、前記第2の電源に接続され、 前記第1のPchトランジスタのゲートには第1の入力
    信号が加えられ、前記第2のPchトランジスタのゲー
    トには第2の入力信号が加えられる半導体回路装置。
  6. 【請求項6】前記第2のPchトランジスタのドレイン
    にかえて、前記第1のNchトランジスタのドレインを
    第1のNchトランジスタのゲートに入力し、前記第1
    のPchトランジスタのドレインにかえて、前記第3の
    Nchトランジスタのドレインを第2のNchトランジ
    スタのゲートに入力する、請求項5の半導体回路装置。
  7. 【請求項7】前記第2のNchトランジスタにかえて抵
    抗素子を用いる請求項5又は6の半導体回路装置。
  8. 【請求項8】前記第1のNchトランジスタにかえて抵
    抗素子を用いる請求項5乃至7の1つの半導体回路装
    置。
  9. 【請求項9】一端が第一電圧源に接続され、ゲートがバ
    イアス入力端子に接続され、定電圧が供給される第一ト
    ランジスタと、 前記第一トランジスタの他端に接続された第二トランジ
    スタと、 第二電圧源と前記第二トランジスタとに接続された第三
    トランジスタと、 一端が前記第一電力源に接続され、ゲートが入力信号端
    に接続された第四トランジスタと、 前記第四トランジスタの他端と前記第二電力源との間に
    接続され、ゲートに前記第一トランジスタの他端からバ
    イアス電圧が供給される第五トランジスタとを有し、 前記第一トランジスタのドレインから前記第五トランジ
    スタのゲートに電圧が供給され、前記第四トランジスタ
    のドレインから前記第三トランジスタのゲートにスイッ
    チング信号が供給され、出力端子は前記第四トランジス
    タの他端と前記第三トランジスタのゲートに接続され、
    出力信号を出力することを特徴とする半導体回路装置。
  10. 【請求項10】前記第二、第三トランジスタは連続して
    前記第一トランジスタの他端と第二電力源との間に接続
    されることを特徴とする請求項9記載の半導体回路装
    置。
  11. 【請求項11】前記第二トランジスタのゲートとドレイ
    ンとは接続されていることを特徴とする請求項9記載の
    半導体回路装置。
  12. 【請求項12】前記第一電力源は高電位電力源であり、
    前記第二電力源は低電位電力源であり、前記第一、 第四
    トランジスタはpチャネル型トランジスタであり、前記
    第三、第五トランジスタはnチャネル型トランジスタで
    あることを特徴とする請求項9記載の半導体回路装置。
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