JP3344272B2 - 信号読込装置 - Google Patents

信号読込装置

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JP3344272B2 JP09861597A JP9861597A JP3344272B2 JP 3344272 B2 JP3344272 B2 JP 3344272B2 JP 09861597 A JP09861597 A JP 09861597A JP 9861597 A JP9861597 A JP 9861597A JP 3344272 B2 JP3344272 B2 JP 3344272B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空気調和
装置の室内機と室外機との間での信号の送受信((いわ
ゆる内外電送)等における信号の読込タイミングの決定
方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平8−205396号
公報に開示されている空気調和装置にあっては、室内機
と室外機との間で信号の送受信が行われ、個々が相手側
の信号を受信し、この信号に基づいて運転状態が制御さ
れるようになっている。
【0003】具体的には、図6に示すように、商用電源
の交流波形と共にパルス波が送信され、このパルス波に
よって伝送信号が構成される。つまり、交流電源波形の
半周期毎にパスルのON,OFF信号が送信され、このパルス
を受信した機器では、この複数のパスルでなる伝送信号
を読み取るようになっている。具体的に、図6の状態で
は、交流電源波形の一周期における正側ではパルスがON
状態であり、負側ではパルスがOFF状態となっている。
【0004】この信号の送受信を正確に行うためには、
相手側から発信されたパルスの読込タイミングを適切に
設定する必要がある。この読込タイミングの設定として
従来では、ゼロクロス点(電源電圧が0になる点)を認
識し、このゼロクロス認識点から所定時間(図6におけ
る時間Tr)経過後にパルスの読み込みを行うように読込
タイミングを設定していた。具体的に、図6では、認識
されたゼロクロス点((実際のゼロクロス点よりも僅か
に遅れた点Ts)から時間(Tr)後にパルスの読み込みを行
うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うにゼロクロス点からパルスの読み込みを行うまでの時
間(Tr)を固定した場合、正確な読み込みが行えなくなる
可能性がある。つまり、回路定数の誤差や、電源電圧の
変動などによって、以下の(i)〜(iii)ような誤差が生
じ、この誤差によって読み込みタイミング時期がパルス
のON時間から外れてしまう可能性がある。
【0006】(i) 実際のゼロクロス点と検出されたゼロ
クロス点(Ts)との間のずれ(図6における時間(Tzer
o))が大きくなることに伴う時間(Tr)の開始時期のずれ (ii)実際のゼロクロス点からパルスの開始時点までの時
間(図6における時間 (Tw1))の変動 (iii)パルス幅(Tw2)の変動 以上のような要因によって、ゼロクロス点からパルス読
み込みを行うまでの時間(Tr)が、パルス上に来なくなる
場合には、このパルスを読み取ることができず、機器同
士の間での送受信が正確に行えなくなるいわゆる伝送異
常が生じてしまい、装置の運転に支障を来すといった不
具合が生じてしまうことになる。
【0007】このようなパルス読み込みに係る課題は、
上記内外伝送の場合に限らず、例えば、室外機に備えら
れた圧縮機の吐出冷媒圧力が異常上昇した際に、その異
常信号(高圧保護信号)を室外機のコントローラが受信
してこの圧力異常上昇を認識しようとする際にも同様に
生じることがある。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ゼロクロス点からパ
ルス読み込みを行うまでの時間(Tr)を適切に設定するこ
とによりパルスが正確に読み込めなくなるといった状況
を回避して適切な伝送が行えるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ゼロクロス点から信号読み込みを行うま
での時間の設定に関し、ゼロクロス点の検出時からパル
ス開始時点までの時間と、ゼロクロス点の検出時からパ
ルス終了時点までの時間とを利用し、パルス読込タイミ
ングをこの両時間の間に設定することでパルスON時に読
み取りタイミングを設定するようにした。
【0010】具体的に、請求項1記載の発明は、伝送ラ
インによって接続された複数機器の少なくとも1つに備
えられ、伝送ライン上の交流電源波形の半周期毎のパル
スのON,OFFにより形成される伝送信号を受信することに
よって相手側機器との間で伝送を可能にすると共に、上
記交流電源波形のゼロクロス点を検出するゼロクロス検
出手段(4,5)を有し、該ゼロクロス検出手段(4,5)が検出
したゼロクロス点から交流電源波形の半周期内の所定時
間経過時を、相手側機器から送信される伝送信号の1パ
ルスの読込タイミングに設定する信号読込装置を前提と
する。上記ゼロクロス検出手段(4,5)の出力を受け、検
出されたゼロクロス点から交流電源波形の半周期内にパ
ルスが入力されたとき、ゼロクロス点の検出時から伝送
信号の1パスルの開始時点までの時間(T0)を計測する開
始時計測手段(11)を備えさせる。また、上記ゼロクロス
検出手段(4,5)の出力を受け、検出されたゼロクロス点
から交流電源波形の半周期内にパルスが入力されたと
き、ゼロクロス点の検出時から伝送信号の1パスルの終
了時点までの時間(T1)を計測する終了時計測手段(12)を
備えさせる。更に、上記開始時計測手段(11)及び終了時
計測手段(12)の出力を受け、パルスの読込タイミングが
伝送信号のパスル波の開始時点と終了時点との間に設定
されるように、上記計測された各時間(T0,T1)に応じて
読込タイミング((Tr)を変更するタイミング変更手段(1
3)を備えさせる構成としている。
【0011】この特定事項により、伝送信号を構成する
パスルの読込動作としては、ゼロクロス点の検出時から
伝送信号の1パスルの開始時点までの時間(T0)と、ゼロ
クロス点の検出時から伝送信号の1パスルの終了時点ま
での時間(T1)とに基づいて、タイミング変更手段(13)
が、パルスの読込タイミングが伝送信号のパスル波の開
始時点と終了時点との間に設定される。
【0012】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の信号読込装置において、タイミング変更手段(13)は、
開始時計測手段(11)によって計測されたゼロクロス点の
検出時から伝送信号の1パスルの開始時点までの時間(T
0)と、終了時計測手段(12)によって計測されたゼロクロ
ス点の検出時から伝送信号の1パルスの終了時点までの
時間(T1)との平均値(Tr)を算出する。この算出したパル
スの読込タイミングが、ゼロクロス点の検出時からこの
平均値が経過した時点に設定されるようにしている。
【0013】この特定事項により、パルスの読込タイミ
ングを伝送信号のパスル波の開始時点と終了時点との間
に設定するための具体動作が得られることになる。
【0014】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の信号読込装置において、伝送を行う複数の機器とし
て、空気調和装置の室内機と室外機に適用するように
し、伝送信号を、これら機器の間で送受信される内外伝
送信号としている。この特定事項により、伝送を行う機
器が具体化されことになる。
【0015】請求項4記載の発明は、発信手段から発信
された送信信号がパルス信号である場合に、上述した請
求項1記載の発明に係る構成と同様の構成で信号の読込
を可能にしたものである。具体的には、発信手段から発
信され送信ライン上の交流電源波形の半周期毎のパルス
のON,OFFにより形成される送信信号を受信可能であっ
て、上記交流電源波形のゼロクロス点を検出するゼロク
ロス検出手段(4,5)を有し、該ゼロクロス検出手段(4,5)
が検出したゼロクロス点から交流電源波形の半周期内の
所定時間経過時を、発信手段から送信される送信信号の
1パルスの読込タイミングに設定する信号読込装置を前
提としている。上記ゼロクロス検出手段(4,5)の出力を
受け、検出されたゼロクロス点から交流電源波形の半周
期内にパルスが入力されたとき、ゼロクロス点の検出時
から送信信号の1パスルの開始時点までの時間(T0)を計
測する開始時計測手段(11)を備えさせる。また、上記ゼ
ロクロス検出手段(4,5)の出力を受け、検出されたゼロ
クロス点から交流電源波形の半周期内にパルスが入力さ
れたとき、ゼロクロス点の検出時から送信信号の1パス
ルの終了時点までの時間(T1)を計測する終了時計測手段
(12)を備えさせる。更に、上記開始時計測手段(11)及び
終了時計測手段(12)の出力を受け、パルスの読込タイミ
ングが送信信号のパスル波の開始時点と終了時点との間
に設定されるように、上記計測された各時間(T0,T1)に
応じて読込タイミング(Tr)を変更するタイミング変更手
段(13)を備えさせた構成としている。
【0016】この特定事項においても、上述した請求項
1記載の発明に係る発明の場合と同様にして、パルスの
読込タイミングが伝送信号のパスル波の開始時点と終了
時点との間に設定されることになる。
【0017】請求項5記載の発明は、上記請求項4記載
の信号読込装置において、発信手段を、空気調和装置の
冷媒回路に備えられた圧縮機の高圧検知部とし、発信信
号を圧縮機の高圧保護信号としたものである。
【0018】この特定事項により、圧縮機の高圧検知を
常に良好に行うことができ、圧縮機の信頼性の向上が図
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態は、本発明に係る伝送装置
を、室外機と室内機とを備えたいわゆるセパレート型の
空気調和装置に適用した場合について説明する。
【0020】図1及び図2は、本形態に係る空気調和装
置の室内機の通信回路(1)を示している。以下、この回
路構成について説明する。
【0021】本通信回路(1)は三相交流電源(2)に接続さ
れており、通信回路部(3)及びゼロクロス判定回路部(4)
を備えている。このゼロクロス判定回路部(4)は、ゼロ
クロス割込回路部(5)に接続されており、該ゼロクロス
割込回路部(5)がマイコン(6)にゼロクロス信号(ゼロク
ロス検出電流)を送信するようになっている。また、こ
のマイコン(6)には内外伝送受信部(7)が接続されてお
り、該内外伝送受信部(7)からの伝送信号を受けるよう
になっている。
【0022】以下、各回路部について説明する。通信回
路部(3)は、送信側フォトカプラ(31)の発光部(31a)、受
信側フォトカプラ(32)の発光部(32a)及び複数の抵抗(r,
r,…)、コンデンサ(c,c,)、ツェナーダイオード(zd,zd)
が備えられてなる。送信側フォトカプラ(31)の発光部(3
1a)は、三相電源のR相とS相との間に接続され、室外
機へ送信する伝送信号波形(パルス波形)を形成するよ
うになっている。一方、受信側フォトカプラ(32)の発光
部(32a)は、室外機から受信した伝送信号(室外機側で
検出される外気温度等の各種信号)に応じてON,OFF(発
光、消灯)する。この発光を上記内外伝送受信部(7)の
受信側フォトカプラ(32)の受光部(32b)が受光するよう
になっている。また、この内外伝送受信部(7)からは、
受信側フォトカプラ(32)の受光部(32b)の動作に応じて
マイコン(6)に伝送信号(伝送信号電流)が発信される
ようになっている。
【0023】ゼロクロス判定回路部(4)は、R相とT相
との間に設けられ、各相の電流波形に応じて発光する第
1及び第2のフォトカプラ(41,42)の発光部(41a,42a)、
抵抗(r,r)及びコンデンサ(c)を備えている。
【0024】ゼロクロス割込回路部(5)は、上記各フォ
トカプラ(41,42)の発光部(41a,42a)からの発光を受光可
能な受光部(41b,42b)を備えており、各フォトカプラ(4
1,42)の発光部(41a,42a)からの信号に応じて、受光部(4
1b,42b)での導通、非導通が切り換えられることにより
ゼロクロス信号(ゼロクロス検出電流)が論理回路部(5
1)を経てマイコン(6)に入力されるようになっている。
この論理回路部(51)は、各フォトカプラ(41,42)の受光
部(41b,42b)の導通、非導通に伴ってゼロクロス信号が
入力される2個の1次側ナンド回路(51a,51b)と、該1
次側ナンド回路(51a,51b)からの信号を受信可能な2次
側ナンド回路(51c,51d)とを備えている。この構成によ
り、電源波形の電圧が0になった際にフォトカプラ(41,
42)の発光部(41a,42a)が消灯し、これによって受光部(4
1b,42b)が非導通することになり、論理回路部(51)に電
流が流れることで各ナンド回路(51a,51b,51c,51d)を経
てマイコン(6)に電源波形のゼロクロス点を認識させる
ようになっている。このようにしてゼロクロス判定回路
部(4)とゼロクロス割込回路部(5)とにより本発明でいう
ゼロクロス検出手段が構成されている。
【0025】また、図1における(8)は、マイコン(6)へ
供給する電流を生成するための電流生成部である。
【0026】本形態の特徴とする構成として、マイコン
(6)にはゼロクロス割込回路部(5)から入力されたゼロク
ロス信号と、内外伝送受信部(7)から入力された伝送信
号とによりパルス波の読込タイミングを決定するタイミ
ング決定手段(10)が設けられている。このタイミング決
定手段(10)は、上記ゼロクロス信号の受信時から伝送信
号のパルス波形の立ち上がり部(パルス開始時点)まで
の時間を計測する開始時計測手段(11)と、ゼロクロス信
号の受信時から伝送信号のパルス波形の立ち下がり部
(パルス終了時点)までの時間を計測する終了時計測手
段(12)と、これら各手段(11,12)の出力を受け、信号読
込タイミングがパルス受信中(パルス開始時点からパル
ス終了時点までの間)に設定されるように、上記計測さ
れた各時間に応じて読込タイミングを変更するタイミン
グ変更手段(13)とを備えている。具体的に、このタイミ
ング変更手段(13)は、上記手段(11,12)によって計測さ
れた時間の平均値を算出して、これにより求められた平
均値がゼロクロス点の認識時から経過した時点を読み込
みタイミングに決定するようにしている。
【0027】次に、本形態における伝送信号の読込タイ
ミングの決定動作の具体例について図3のフローチャー
ト及び図4の波形図面を用いて説明する。
【0028】先ず、空気調和装置の起動時には、室内機
と室外機との間での内外伝送により各機器の制御が行わ
れる。この内外伝送動作は、図3に示すように、ステッ
プST1で電流波形のゼロクロス割込の有無を判定する。
つまり、ゼロクロス割込回路部(5)からのゼロクロス信
号の入力があったか否かを判定する。その後、ステップ
ST2でマイコン(6)に予め備えられた図示しないタイマが
スタートする。ステップST3ではパルス波形の受信の有
無を判定し、パルス波形が受信(パルス開始)された場
合にはステップST4でそのタイマ値を時間T0として読み
込む。ステップST5でパルス波形がなくなった(パルス
終了)と判定された場合にはステップST6においてその
際のタイマ値を時間T1として読み込む。
【0029】このようにして時間T0及びT1を読み込ん
だ後、ステップST7において各時間の平均値を算出し、
この算出された平均値(Tr)を次回のパルス読込時の読込
タイミングとして決定する。
【0030】このようにして決定された読込タイミング
(Tr)により伝送信号の読込動作が行われる。具体的に
は、図4に示すようにゼロクロスの読込判定が行われた
後、この読込タイミングTrの経過後に伝送波形の読込
動作が行われる。
【0031】以上のような動作によって室内機と室外機
との間で伝送が行われることになる。従って、本形態に
よれば、従来のように、回路定数の誤差や電源電圧の変
動などによって、実際のゼロクロス点と検出されたゼロ
クロス点との間にずれが生じていたり、ゼロクロス点か
らパルス開始時までの時間が変動したり、更には、パル
ス幅が変動したりしている状況にあっても、読込タイミ
ングをパルスの開始時点から終了時点の間に設定するこ
とが可能になる。このため、読込タイミング時期が受信
波形から外れてしまうことが回避でき、機器同士の間で
の送受信を常に良好に行うことが可能になる。
【0032】(変形例)次に、本発明の変形例について
図5を用いて説明する。
【0033】上述した実施形態は内外伝送を行う際の信
号読込タイミングの設定についてのもであったが、本例
は、室外機に備えられた図示しない圧縮機の高圧保護の
ための信号を室外側のマイコンに認識させるために信号
読込タイミングを設定するようにしたものである。本例
の回路構成は上述した実施形態と略同様であり、図5に
おいては、上述した実施形態と同様の構成部分について
は同符号を付している。
【0034】図5における(15)は圧縮機電源用のコネク
タ、(16)はファンモータ用のコネクタであり、それぞれ
はヒューズ(17,17)を介してゼロクロス判定回路部(4)に
接続している。
【0035】この図5に示すように、ゼロクロス判定回
路部(4)の各フォトカプラ(41,42)の発光部(41a,42a)か
らの発光をゼロクロス割込回路部(5)のフォトカプラ(4
1,42)の受光部(41b,42b)が受け、これによってマイコン
(6)にゼロクロス信号が送信される構成である。
【0036】本例における圧縮機の保護動作としては、
圧縮機の吐出圧力が所定値以上に達すると、交流電源波
形と共に送信される高圧保護信号(所定のパルス信号)
が読み込まれることになる。その際、上述した実施形態
と同様にして読込タイミングが決定され、高圧保護信号
の受信を確実に行うことが可能になる。
【0037】尚、上述した各実施形態では、本発明を空
気調和装置に適用した場合について説明したが、本発明
はこれに限らず、伝送ラインによって接続された複数の
機器を備えた装置に対して適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。請求項1記載の発明では、交
流波形のゼロクロス点を基準にパルスの読込を行うよう
にした信号読込装置に対し、ゼロクロス点の検出時から
伝送信号の1パスルの開始時点までの時間(T0)を計測す
る開始時計測手段(11)と、ゼロクロス点の検出時から伝
送信号の1パスルの終了時点までの時間(T1)を計測する
終了時計測手段(12)と、上記計測された各時間(T0,T1)
に応じて読込タイミング(Tr)を変更するタイミング変更
手段(13)とを備えさせることで、パルスの読込タイミン
グが常に伝送信号のパスル波の開始時点と終了時点との
間に設定されるようにした。このため、回路定数の誤差
や電源電圧の変動などによって、実際のゼロクロス点と
検出されたゼロクロス点との間にずれが生じていたり、
ゼロクロス点からパルス開始時までの時間が変動した
り、更には、パルス幅が変動したりしている状況にあっ
ても、読込タイミングをパルスの開始時点から終了時点
の間に設定することが可能になる。このため、読込タイ
ミング時期がパルス波形から外れてしまうことが回避で
き、機器同士の間での送受信を常に良好に行うことが可
能になり、伝送の信頼性の向上を図ることができる。ま
た、読込タイミングを決定するための回路を構成する素
子として高精度のものを使用することなしに適切な読込
タイミングを設定することができる。即ち、低精度の素
子の使用が可能となりコストダウンを図ることができ
る。
【0039】請求項2記載の発明は、ゼロクロス点の検
出時から伝送信号の1パスルの開始時点までの時間(T0)
と、ゼロクロス点の検出時から伝送信号の1パルスの終
了時点までの時間(T1)との平均値(Tr)を、ゼロクロス点
の検出時を始点とするパルスの読込タイミングに設定す
るようにした。これにより、パルスの読込タイミングを
伝送信号のパスル波の開始時点と終了時点との間に設定
するための具体動作が得られ、且つ読込タイミングが適
切な時期となるように確実に設定することができる。
【0040】請求項3記載の発明は、伝送を行う複数の
機器として、空気調和装置の室内機と室外機に適用して
いる。これにより、伝送を行う機器が具体化でき、装置
の実用性の向上を図ることができる。
【0041】請求項4記載の発明は、発信手段から発信
された送信信号がパルス信号である場合に、上述した請
求項1記載の発明に係る構成と同様の構成で信号の読込
を可能にしている。このため、上述した請求項1記載の
発明に係る効果と同様に、読込タイミング時期がパルス
波形から外れてしまうことが回避でき、正確な信号受信
を行うことが可能になる。
【0042】また、請求項5記載の発明は、空気調和装
置に備えられた圧縮機の高圧保護信号の受信に上記請求
項4記載の発明に構成を適用した。このため、圧縮機の
吐出圧力が異常上昇した場合に高圧検知部が発する発信
信号を正確に受信することが可能なり、圧縮機の信頼性
の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る通信回路の一部を示す図であ
る。
【図2】通信回路の他の一部を示す回路図である。
【図3】内外伝送のパルス読込タイミング決定動作を示
すフローチャート図である。
【図4】パルス読込タイミング決定動作時の各波形を示
す図である。
【図5】変形例における通信回路を示す図である。
【図6】従来例における図4相当図である。
【符号の説明】
(4) ゼロクロス判定回路部 (5) ゼロクロス割込回路部 (11) 開始時計測手段 (12) 終了時計測手段 (13) タイミング変更手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−101342(JP,A) 特開 平5−33991(JP,A) 特開 昭63−22146(JP,A) 特開 平10−227510(JP,A) 特開 平7−43008(JP,A) 実開 平1−123144(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/00 F24F 11/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送ラインによって接続された複数機器
    の少なくとも1つに備えられ、伝送ライン上の交流電源
    波形の半周期毎のパルスのON,OFFにより形成される伝送
    信号を受信することによって相手側機器との間で伝送を
    可能にすると共に、上記交流電源波形のゼロクロス点を
    検出するゼロクロス検出手段(4,5)を有し、該ゼロクロ
    ス検出手段(4,5)が検出したゼロクロス点から交流電源
    波形の半周期内の所定時間経過時を、相手側機器から送
    信される伝送信号の1パルスの読込タイミングに設定す
    る信号読込装置において、 上記ゼロクロス検出手段(4,5)の出力を受け、検出され
    たゼロクロス点から交流電源波形の半周期内にパルスが
    入力されたとき、ゼロクロス点の検出時から伝送信号の
    1パスルの開始時点までの時間(T0)を計測する開始時計
    測手段(11)と、 上記ゼロクロス検出手段(4,5)の出力を受け、検出され
    たゼロクロス点から交流電源波形の半周期内にパルスが
    入力されたとき、ゼロクロス点の検出時から伝送信号の
    1パスルの終了時点までの時間(T1)を計測する終了時計
    測手段(12)と、 上記開始時計測手段(11)及び終了時計測手段(12)の出力
    を受け、パルスの読込タイミングが伝送信号のパスル波
    の開始時点と終了時点との間に設定されるように、上記
    計測された各時間(T0,T1)に応じて読込タイミング(Tr)
    を変更するタイミング変更手段(13)とを備えていること
    を特徴とする信号読込装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の信号読込装置において、 タイミング変更手段(13)は、開始時計測手段(11)によっ
    て計測されたゼロクロス点の検出時から伝送信号の1パ
    スルの開始時点までの時間(T0)と、終了時計測手段(12)
    によって計測されたゼロクロス点の検出時から伝送信号
    の1パルスの終了時点までの時間(T1)との平均値(Tr)を
    算出し、読込タイミングを、ゼロクロス点の検出時から
    この平均値が経過した時点に設定することを特徴とする
    信号読込装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の信号読込装置において、 複数の機器は空気調和装置の室内機と室外機であって、
    伝送信号はこれら機器間で送受信される内外伝送信号で
    あることを特徴とする信号読込装置。
  4. 【請求項4】 発信手段から発信され送信ライン上の交
    流電源波形の半周期毎のパルスのON,OFFにより形成され
    る送信信号を受信可能であって、上記交流電源波形のゼ
    ロクロス点を検出するゼロクロス検出手段(4,5)を有
    し、該ゼロクロス検出手段(4,5)が検出したゼロクロス
    点から交流電源波形の半周期内の所定時間経過時を、発
    信手段から送信される送信信号の1パルスの読込タイミ
    ングに設定する信号読込装置において、 上記ゼロクロス検出手段(4,5)の出力を受け、検出され
    たゼロクロス点から交流電源波形の半周期内にパルスが
    入力されたとき、ゼロクロス点の検出時から送信信号の
    1パスルの開始時点までの時間(T0)を計測する開始時計
    測手段(11)と、 上記ゼロクロス検出手段(4,5)の出力を受け、検出され
    たゼロクロス点から交流電源波形の半周期内にパルスが
    入力されたとき、ゼロクロス点の検出時から送信信号の
    1パスルの終了時点までの時間(T1)を計測する終了時計
    測手段(12)と、 上記開始時計測手段(11)及び終了時計測手段(12)の出力
    を受け、パルスの読込タイミングが送信信号のパスル波
    の開始時点と終了時点との間に設定されるように、上記
    計測された各時間(T0,T1)に応じて読込タイミング(Tr)
    を変更するタイミング変更手段(13)とを備えていること
    を特徴とする信号読込装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の信号読込装置において、 発信手段は、空気調和装置の冷媒回路に備えられた圧縮
    機の高圧検知部であって、 発信信号は圧縮機の高圧保護信号であることを特徴とす
    る信号読込装置。
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