JP3340300B2 - ラジアントチューブ炉 - Google Patents

ラジアントチューブ炉

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JP3340300B2
JP3340300B2 JP00887096A JP887096A JP3340300B2 JP 3340300 B2 JP3340300 B2 JP 3340300B2 JP 00887096 A JP00887096 A JP 00887096A JP 887096 A JP887096 A JP 887096A JP 3340300 B2 JP3340300 B2 JP 3340300B2
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radiant tube
box
furnace
radiant
tube furnace
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靖博 梶浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉体の両壁間に取
り付けたラジアントチューブを加熱源とするラジアント
チューブ炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炉体の両壁間に複数本のラジアントチュ
ーブを取付けて炉内を間接加熱するようにしたラジアン
トチューブ炉は従来から広く知られているが、最近では
ラジアントチューブの両端にバーナーを取り付けて交互
に燃焼させるようにしたラジアントチューブ炉も開発さ
れている。そして本発明者等は、個々のラジアントチュ
ーブの両端にバーナーを取り付ける代わりに、炉体の両
側壁に設けたボックス間に複数のラジアントチューブの
両端を取付け、燃焼ガスがこのボックスにより各ラジア
ントチューブに分配されるようにしたラジアントチュー
ブ炉を発明し、既に特願平7−78954号として特許
出願済みである。
【0003】しかし、従来はラジアントチューブ内の燃
焼ガスが炉内に漏れることを防止するために、ラジアン
トチューブの両端がモルタルにより強固にボックスに固
定されてシールされていたため、ラジアントチューブの
熱膨張によってモルタルに目地切れが生じたり、ラジア
ントチューブに曲がりが生じたりすることがあった。ま
た、ラジアントチューブがボックスに強固に固定されて
いたため、破損したラジアントチューブを交換したいよ
うな場合にボックスから取り外すことが容易ではなく、
無理に外そうとするとボックスが破損してしまうおそれ
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、熱膨張によるモルタルの目地切れ等
をなくし、またラジアントチューブが破損したような場
合には容易に交換することができるようにしたラジアン
トチューブ炉を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、ラジアントチューブの両端を、
炉体の両側壁に設けたボックスに支持させたラジアント
チューブ炉であって、このラジアントチューブの少なく
とも一端を、ボックスの壁面に固定された耐火性スリー
ブ内にスライド自在に挿入したことを特徴とするもので
ある。なお、この耐火性スリーブは破壊し易い多孔質の
耐火物により構成しておくことが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1におい
て、1は炉体、2はこの炉体1を横断するように設けら
れたラジアントチューブ、3、3はこのラジアントチュ
ーブ2の両端を支持するボックスである。ボックス3、
3はSiC等のセラミック製であり、その内面に耐火繊
維のブランケット層3aが形成されている。なお図1では
ラジアントチューブ2は1本しか表されていないが、実
際には炉体1の長手方向に同一ボックス内に複数本が配
置されているものである。
【0007】図2はラジアントチューブ2の固定側の一
端の拡大図であり、ボックス3の壁面を貫通させた耐火
性スリーブ4をモルタル5で固定し、その中心孔にラジ
アントチューブ2の先端を挿入したうえ、モルタル6に
よってラジアントチューブ2と耐火性スリーブ4とを固
定したものである。これによってラジアントチューブ2
の一端はボックス3の壁面に固定される。
【0008】またラジアントチューブ2の他端は、図3
に示すようにボックス3の壁面にモルタル5で固定され
た耐火性スリーブ7の中心孔に挿入されているが、ラジ
アントチューブ2と耐火性スリーブ7とは固定されてお
らず、耐火性スリーブ7に対してラジアントチューブ2
は熱膨張に応じてスライド自在に支持されている。
【0009】なお、ラジアントチューブ2は例えばSi
Cのような耐熱性、耐熱衝撃性に優れたセラミックによ
り構成され、耐火性スリーブ7は多孔質であるが通気性
のない耐火物(断熱レンガ又はセラミックファイバー成
形品)により構成しておくことが好ましい。耐火性スリ
ーブ7はラジアントチューブ2と熱膨張率が同等もしく
は小さく、高温状態においてラジアントチューブ2との
間に隙間ができないように密着できるものが好ましい。
更に耐火性スリーブ7はラジアントチューブよりも強度
が低く、破壊し易い材質としておくことが好ましい。
【0010】このように構成された本発明のラジアント
チューブ炉は、図1に示されるようにボックス3、3の
上方に設けられたバーナー8、8を交互に燃焼させて高
温の燃焼ガスをラジアントチューブ2の内部に流し、炉
体1の内部を間接加熱するものである。しかしラジアン
トチューブ2の少なくとも一端を、ボックス3の壁面に
固定された耐火性スリーブ7内にスライド自在に挿入し
てあるので、ラジアントチューブ2の熱膨張はこの部分
において吸収され、従来のように目地切れが生じたり、
ラジアントチューブ2に曲がりが生じたりすることを防
止できる。
【0011】また、破損したラジアントチューブ2を交
換したいような場合には固体された側の耐火性スリーブ
7を破壊することによりボックス3から容易に取り外す
ことができ、従来のように無理に外そうとしてボックス
3を破損してしまうようなこともない。
【0012】なお、上記の例ではラジアントチューブ2
の一端は固定式としたが、両方の端部をスライド自在に
支持させることも可能である。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のラジア
ントチューブ炉はラジアントチューブの熱膨張を吸収で
きる構造としたので、従来のように目地切れが生じた
り、ラジアントチューブに曲がりが生じたりすることが
なく、また破損したラジアントチューブの交換も容易に
行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラジアントチューブ炉の断面図であ
る。
【図2】ラジアントチューブの固定側の端部の拡大断面
図である。
【図3】ラジアントチューブの可動側の端部の拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 炉体、2 ラジアントチューブ、3 ボックス、3a
ブランケット層、4耐火性スリーブ、5 モルタル、
6 モルタル、7 耐火性スリーブ、8 バーナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23C 3/00 301 F23D 14/12 F27B 9/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジアントチューブの両端を、炉体の両
    側壁に設けたボックスに支持させたラジアントチューブ
    炉であって、このラジアントチューブの少なくとも一端
    を、ボックスの壁面に固定された耐火性スリーブ内にス
    ライド自在に挿入したことを特徴とするラジアントチュ
    ーブ炉。
  2. 【請求項2】 耐火性スリーブを多孔質の耐火物により
    構成した請求項1に記載のラジアントチューブ炉。
JP00887096A 1996-01-23 1996-01-23 ラジアントチューブ炉 Expired - Fee Related JP3340300B2 (ja)

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