JP3329905B2 - 即席食品の製造方法 - Google Patents

即席食品の製造方法

Info

Publication number
JP3329905B2
JP3329905B2 JP27003593A JP27003593A JP3329905B2 JP 3329905 B2 JP3329905 B2 JP 3329905B2 JP 27003593 A JP27003593 A JP 27003593A JP 27003593 A JP27003593 A JP 27003593A JP 3329905 B2 JP3329905 B2 JP 3329905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
food
instant
noodles
drying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27003593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0799909A (ja
Inventor
正浩 若林
英樹 竹谷
茂 坂下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mayekawa Manufacturing Co filed Critical Mayekawa Manufacturing Co
Priority to JP27003593A priority Critical patent/JP3329905B2/ja
Publication of JPH0799909A publication Critical patent/JPH0799909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3329905B2 publication Critical patent/JP3329905B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Noodles (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は即席麺、即席マカロニ、
等の即席(インスタント)食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、即席(インスタント)麺は消費者
の嗜好の高級化により、油揚げ麺からいわゆるノンフラ
イ麺に需要が変移してきている。このノンフライ麺を製
造する方法として、所定の形状に成形した麺をコンベア
にて蒸し器に導き、ここで前記成形麺に蒸気を通して麺
中の澱粉をα(アルファ)化し、湯戻しするのみで食用
に供し得る状態にする。
【0003】さらに、この蒸し麺を乾燥器に移送しここ
で加熱空気等の高温気体を通して乾燥せしめて乾燥麺と
し、仕上げ成形及び包装工程を径て製品として送り出
す。
【0004】前記麺の乾燥手段として実公昭56−39
339号に提案されている手段は麺体移送ベルトを内在
させた第一乾燥室及び螺旋状に配設された麺体移送ベル
トを内在させた第二乾燥室を備え、α化処理を施された
麺に前記両乾燥室内において熱風を通してこれ乾燥せし
めている。
【0005】また、実公平1−17995号に提案され
ている手段は蒸し器内でα化処理を施された即席マカロ
ニを網状または多数の小孔が穿設されたコンベア上を移
送せしめながらコンベアの下部に設けた反転噴射ノズル
から熱風を噴射せしめて前記マカロニを乾燥せしめてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような、蒸し工
程により澱粉成分をα化した後、熱風等による乾燥工程
を径て製造されるノンフライ麺を製造する方法において
は、蒸し工程を径た麺を乾燥させるのに多大な熱量を要
し、従来の油揚麺に比べて乾燥コストが嵩むのが通常で
ある。
【0007】前記のようなノンフライ麺の従来の製法に
あっては、蒸し工程と乾燥工程とは別々の工程となって
おり、蒸し工程においては成形麺を蒸発で蒸してα化処
理を施し、乾燥工程においてはこの麺を加熱空気にて乾
燥せしめている。
【0008】即ち従来の製法においては、麺の乾燥用加
熱空気を得るため空気を加熱昇温せしめるためのエネル
ギー及び装置が必要であり、しかも乾燥に供された空気
はそのまま外部に廃棄されておりエネルギーの無駄な消
費を招くとともに乾燥設備コストも増加する。
【0009】従って本発明の目的は蒸し工程にてα化処
理を施した後、乾燥処理を施すことにより製造されるノ
ンフライ麺等の即席食品を製造するに際し、エネルギー
を効率的に利用し、かつ設備コストが低減される製造方
法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため即席食品を製造するに際し、乾燥部にて即席食
品に過熱蒸気を通してこれを乾燥させた後、この乾燥に
より水分を吸収した蒸気を乾燥部よりもコンベアの上流
側に設けた蒸し部に移送し、該部に移送された即席食品
にこの蒸気を通してα化処理を施すように構成したこと
を特徴とする。
【0011】さらに、前記乾燥部からの蒸気に加えて補
助蒸気を蒸し部に供給して即席食品の蒸し工程をならす
ようにしたことを第2の特徴としている。
【0012】
【作用】ボイラ、水蒸気圧縮機等にて生成された加熱用
蒸気によって120℃程度に加熱された過熱蒸気を先ず
コンベアにより乾燥部に移送されてきたα化処理後の即
席食品に通してこれを乾燥させる。
【0013】乾燥処理後の前記蒸気は食品中の水分を吸
収した水蒸気となっており、この水蒸気を乾燥部の上流
側に設けた蒸し部内に移送し、該蒸し部にある即席食品
を通してこれを蒸し、α化処理を行う。これにより1種
類の蒸気を蒸し工程(α化処理)と乾燥工程の両工程に
効率良く利用することができる。
【0014】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例示
的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されてい
る構造部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは特
に特例的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれの
みに限定する趣旨でなく単なる説明例に過ぎない。
【0015】図1には本発明に第1実施例に係る即席
(インスタント)麺の製造システムの系統図が示されて
いる。図において、1は移送用のコンベア、2は該コン
ベア1上に積載され連結的に図のZ矢印方向に移送され
る即席麺である。前記コンベア1には蒸気、空気等が通
過できるように多数の小孔が穿設されている。
【0016】製造工場の加工室100は外気と遮蔽され
た密閉室に構成されており前記コンベア1の上部には、
該コンベア1の上流側から順に蒸し室3及び乾燥室4が
設けられている。そしてコンベア1上に積載された即席
麺2が蒸し室3及び乾燥室4をこの順に径て所要の加工
処理(詳細は後述)を施された後、仕上げ工程部へと取
り出されるようになっている。
【0017】5は加熱用蒸気発生用のボイラ、6は加熱
器、7は蒸気循環用の風送機、8は蒸気本管、9は加熱
用蒸気管、10は補助蒸気管、11は蒸気循環路であ
り、ボイラ5で発生した過熱蒸気は蒸気本管8から加熱
用蒸気管9及び補助蒸気管10に分流せしめられる。
【0018】加熱用蒸気管9を通った加熱用蒸気は加熱
用蒸気は過熱器6に送られ、ここで送風機7により蒸気
循環路11を循環せしめられる蒸気が加熱せしめられ、
過熱蒸気となって乾燥室4に送られるようになってい
る。12は蒸気の抽気口でボイラ5に接続されており蒸
気循環路11内の圧力が一定以上になると開弁する逆止
弁を備えている。
【0019】前記のように構成された即席麺の製造工程
における即席麺の製造循環につき説明する。小麦粉に調
味料等の添加物を複合され、線状、切出し、切断の工程
を径た麺2は所定の形状に成形された後、コンベア1に
より蒸し室3に移送される。
【0020】蒸し室3においては、蒸気循環路11を流
過する湿り蒸気及びボイラ5から補助蒸気管10に送給
されてきて補助蒸気管10に送給されてきた補助蒸気に
より、麺2を蒸し、澱粉成分をα(アルファ)化する。
α化された麺2はコンベア1上を乾燥室4に送られ、こ
こで蒸気循環路11を流過する過熱蒸気を通すことによ
り乾燥せしめられ、次の仕上げへと送られる。
【0021】前記循環路11中を流過する蒸気の作用に
ついて説明すると、送風機7により過熱器6に送られた
蒸気は該過熱器6にてボイラ5から供給された高温の過
熱用蒸気と熱交換して昇温し、温度120℃程度の過熱
蒸気となり、循環路11を乾燥室4へと送られる。
【0022】そして、前記過熱蒸気は乾燥室4内におい
て蒸し室3にてα化処理を施こされてきた麺2に接触し
てこれを乾燥せしめる。この場合、前記乾燥用蒸気は、
コンベア1に小孔を設けているためコンベア1の上下か
ら麺2に当たることとなり、効率的に乾燥せしめられ
る。
【0023】乾燥室4を径た蒸気は麺2の水分を吸収し
ているため湿り気(水蒸気)となっている。この湿り気
は蒸し室3に送られ、ここで前記のように補助蒸気と合
流して麺2を蒸し、澱粉成分をα化する。
【0024】蒸し室3を出た蒸気は蒸し工程において麺
2に水分を与えられていることから湿り度の高い蒸気と
なって、送風機7に吸入され前記のように蒸気循環路1
1を循環する。蒸気循環路11内の圧力が一定圧を超え
ると抽気口12の逆止弁が開弁し、蒸気の一部がボイラ
5側に抽気される。
【0025】図2に本発明の第2実施例を示す。この実
施例においては、補助蒸気及び加熱用蒸気の発生源とし
て水蒸気圧縮機21を設けている。前記水蒸気圧縮機2
1は蒸し部3を径た100℃程度の蒸気を抽気口から抽
気管122を径て吸入し、これを圧力2.4kg/cm
2 (abs)温度125℃程度に加圧して過熱器6及び
補助蒸気管10に送る。その他の構成は、図1に示す第
1実施例と同様である。
【0026】前記各実施例から明らかなように、本発明
においては乾燥室4で麺2から吸収した水分を含む蒸気
を利用して蒸し室3で麺2のα化処理を行うことによ
り、1系統の蒸気で乾燥処理及び蒸し処理(α化処理)
を1つの工程でなすことができる。
【0027】以上の実施例は即席麺を製造する場合につ
いて説明したが、即席マカロニ等、他の即席食品にも適
用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、乾燥部で
即席食品から吸収した水分を含む蒸気を利用して蒸し部
で該食品にα化処理を行うことにより1系統の蒸気で乾
燥処理及び蒸し処理(α化処理)を1つの工程でなすこ
とができる。
【0029】これにより、蒸し工程及び乾燥工程におけ
るエネルギーの有効利用をなすことができるとともに乾
燥工程及び蒸し工程用設備コスト並びに設置スペースが
低減され、さらには製造時間も短縮される。また、加工
室を外気と遮断して構成できるので、酸化等による食品
の品質悪化の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る即席麺の製造システ
ムの系統図。
【図2】本発明の第2実施例に係る図1応答図。
【符号の説明】
100 加工室 1 コンベア 2 即席麺 3 蒸し部 4 乾燥部 5 ボイラ 6 過熱器 7 送風機 9 加熱用蒸気管 10 補助蒸気管 11 蒸気循環路 21 水蒸気圧縮機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/16 - 1/162 A23L 1/01 A23L 3/40 F26B 21/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 即席麺、即席マカロニ等の澱粉成分がα
    (アルファ)化された即席食品を製造するにあたり、コ
    ンベア上を乾燥部に移送された前記即席食品に過熱蒸気
    を通して該食品を乾燥させ、この乾燥により前記食品中
    の水分を吸収した前記蒸気を前記乾燥部よりもコンベア
    の上流側に配置された蒸し器に導き、所定の形状に加工
    された前記食品に該蒸気を通して該食品を蒸し、α化処
    理を施すことを特徴とする即席食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 即席麺、即席マカロニ等の澱粉成分がα
    (アルファ)化された即席食品を製造するにあたり、コ
    ンベア上を乾燥部に移送させた前記即席食品に過熱蒸気
    を通して該食品を乾燥させ、この乾燥により前記食品中
    の水分を吸収した前記蒸気を前記乾燥部よりもコンベア
    の上流側に配置された蒸し部に導き、所定の形状に加工
    された前記食品に前記蒸気及び蒸気発生源から供給され
    た補助蒸気を通して該食品を蒸し、α化処理を施すこと
    を特徴とする即席食品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記蒸気として水蒸気圧縮機(VRC)
    により生成された蒸気を用いることを特徴とする請求項
    1及び請求項2記載の即席食品の製造方法。
JP27003593A 1993-10-01 1993-10-01 即席食品の製造方法 Expired - Fee Related JP3329905B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27003593A JP3329905B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 即席食品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27003593A JP3329905B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 即席食品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0799909A JPH0799909A (ja) 1995-04-18
JP3329905B2 true JP3329905B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=17480628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27003593A Expired - Fee Related JP3329905B2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 即席食品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3329905B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002034482A (ja) 2000-07-28 2002-02-05 Fuji Seisakusho:Kk 麺の糊化装置
JP3879041B2 (ja) * 2002-04-26 2007-02-07 株式会社エコノス・ジャパン 麺類の過熱蒸気乾燥装置
JP3856788B2 (ja) * 2003-12-25 2006-12-13 シャープ株式会社 調理方法
US10966432B2 (en) * 2018-03-29 2021-04-06 Aha, Llc Process and apparatus for cooking utilizing nebulized water particles and air
US11835239B2 (en) 2018-03-29 2023-12-05 Aha, Llc Process and apparatus for cooking utilizing nebulized water particles and air

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0799909A (ja) 1995-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3329905B2 (ja) 即席食品の製造方法
KR101277559B1 (ko) 원적외선 복합건조기
WO2006066096A8 (en) Continuous horizontal grain drying system
PL1961857T3 (pl) Suszarka do bielizny używana w gospodarstwach domowych
CN103776254B (zh) 热风循环烘干系统及方法
RU2652551C2 (ru) Паровая система для обработки пищевых продуктов
CN206207966U (zh) 水循环式机械蒸汽再压缩mvr干燥系统
KR101426716B1 (ko) 농산물 건조기 및 그 제어방법
KR101504307B1 (ko) 식품 건조기
KR101251035B1 (ko) 원적외선을 이용한 피혁 건조기
CN212538651U (zh) 一种坯布生产用烘干装置
RU2010154600A (ru) Способ автоматического управления процессом гидротермической обработки зерна овса при производстве толокна
CN208972415U (zh) 一种面饼烘干系统
KR100497498B1 (ko) 가공식품용 증숙시스템
JP4028988B2 (ja) 洗濯物の乾燥方法
JP2011021778A (ja) ヒートポンプユニットと昇温装置とを具えた乾燥システム
JPH104887A (ja) 組織状大豆蛋白の製造方法
GB771378A (en) Improvements in the preparation of quick-cooking cereal products
CN206207967U (zh) 两段式机械蒸汽再压缩mvr干燥系统
KR102148768B1 (ko) 히트펌프를 이용하며, 식감이 뛰어나도록 형성된 김건조장치
JP3220964B2 (ja) 早炊き米の製造方法
CN220643573U (zh) 一种具有烘干功能的衣物处理设备
KR200392440Y1 (ko) 냉,온풍 건조기
CN217210200U (zh) 一种食品高温快速烘干机
JPH0424018B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees