JP3327555B2 - 天井等の取付け穴を装着部とする設備器具および付属装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、埋込み形ならびに露出直付け形などの灯
体、あるいは警報器具などの設備器具を、必要に応じて
選択装着し得るように構成した、天井等の取付け穴を装
着部とする設備器具および付属装置に関する。

背景技術 店舗照明等に多用されているダウンライト装置を例に
とり説明する。ダウンライトは、天井板に予め開穿して
おいた取付け穴に、配線処理した、内面反射面仕上げの
ハウジングを差し込み固定し、これに光源バルブを装着
して用いる構造が採られている。

天井穴加工後は、位置変えはもとより、加工穴のダウ
ンライト器具以外への転用ができないこと、あるいは経
年後の室内の改装の際には、その都度天井板全体を取り
外して、新たに張り直していた。

また、取付け穴へのハウジングの差し込み固定も、固
定のための作業性と固定の安定性とを両立させるための
装置構成が不可欠である。

ところで、近年の照明の多様化と内装技術の進歩に伴
い、季節に合わせた室内改装、陳列商品の種類ごとの照
明手段など、改装が比較的頻繁に行われるようになっ
た。

照明の多様化は、従前の白熱電球の他に、省エネルギ
ー・高効率・光色改良した高輝度放電管および蛍光管
（FDL）などの異種多様の光源管球が開発されている。
これらの各種光源に必要な点灯回路手段、適合する各種
形状のハウジング・アタッチメント部品が提供されてい
る。

効果照明において、設計段階で、採用する光源を、施
工場所の天井高さは無論のこと、内装材の色調や反射特
性などを考慮してシュミレーション設定しておく。什器
備品の配置などを考慮した光の演出調整、光源の位置決
め、光源の種類などを決定する。

竣工間際の変更や改装の都度、天井面の改造変更は、
施工に手間、費用が嵩み、施工中の店舗休業など、甚だ
不都合である。

店舗・ホテル・レストランなどでは、法規制、取付け
義務機器である煙感知器・熱感知器・非常灯およびスピ
ーカーなどが、それらの色彩，形状とも不統一のままで
天井面に羅列配置されて、天井内装ディテールを醜くし
ていた。

そこで本発明は、各種ダウンライト器具の取付けにお
いて、竣工間際の選択調整が容易なこと、改装時の変換
を安易かつ経済的に行えることを意図したものである。
取付け穴への固定および取り外しが簡便なこと、強固な
取付け保持が可能なこと、さらに、天井面に開穿した取
付け穴を多目的，多機能に共用すること、施設面の美観
保持と天井設備の恒久化を可能にすること、等を本発明
の第１の目的とする。

従来のダウンライト器具は設置面に予め開穿して置い
た取付け穴に、器具を下方から挿入して、器具本体の側
壁から突出するバネ材により取付け穴縁を押さえ込んで
係止する手段がとられている。他の係止手段としては、
器具の側壁に臨ませた挟持片を、器具の取付穴への挿入
後に器具内側（ランプ等を装着する器具内空間）に差し
入れた指先で引き降ろして穴縁に圧接させる手段が用い
られる。

しかるに、先のバネ材の弾揆による係止方法では取付
け穴縁への押圧力に限度があって、係止状態が不安定で
ある。また、天井面改装時には無理引抜きによるバネヘ
タリ（弾性劣化）により、器具の再利用に難がある。先
のもうひとつの挟持片引き下げ手段では器具内操作を必
要とするので、施工時間が前記バネ方式に比べて余計に
かかり、操作空間を確保するのに、器具取付け時に光源
管球等の器具内装着が予めできないなどの欠点がある。

近年における器具類の多様化は、照明器具はもとより
各種センサー・監視カメラ・スピーカーなどの設備器具
の埋込み型式のものが実用に供されているが、これらの
器具は、比較的重く、取付け位置を安定確保する必要性
がある。このため、穴縁への係止時に係止固定の安定性
に優れた器具内操作を要しない係止手段として、実公昭
60−29782号公報記載の埋込式設置機器の取付け具ある
いは米国特許533153号明細書記載の埋込型照明器具のた
めの取付装置などが提案されている。

これら取付装置は器具外からの操作で回動するネジ軸
で、取付け穴への器具挿入時には器具内に収めた機能片
を、挿入後には挟持作用域に張り出しつつ、降下させ
て、器具，フランジとの間で取付け穴縁を挟持するよう
にしてある。

上述の公報の明細書記載の構成によると、構造が複雑
で部品点数が多く、その作動の確実性も懸念される。本
発明はこの点を改良し、部品点数が少なく簡単な構造
で、取付け穴への取付けおよび取外しが容易で、確実強
固な係止が可能な、埋込み設備器具の取付け装置を提供
することを第２の目的とする。

近年の建築物は、各階層の専有高さを低くする傾向に
ある。これに伴い各階の天井裏が狭くなり、適応手段の
一つとして浅形ダウンライトのニーズが高まっている。

一方、最近の改良により光色性に優れたコンパクト形
蛍光管あるいは高輝度放電管などの横長光源体が省エネ
ルギー効果・経済性の故に、多用されている。このよう
な高効率の放電管は構造上細長い管体である。このよう
な形状の光源体を浅形ダウンライト器具に適用するとき
ソケット部分とともに埋込み本体に対して横向きに設置
することになる。

このときの難点は、これら光源管球のソケット部への
挿脱にある。すなわち、狭い本体内で横向きに設置され
たソケット部に長い電球を横に向けながらその端末口金
部を、ソケット受け口の定位置に押し当て回動しなけれ
ばならず、高位置での脚立作業を手探り操作で行うため
に、甚だ面倒で口金部あるいはソケット受口などに指先
が接触する危険もある。

また、従来の浅形ダウンライト器具では、管球の挿脱
スペースを考慮し、本体のリフレクター口径に対して光
源管球をソケット部寄りにやや片寄らせたセット位置と
なっている。その結果、光源の光中心がリフレクターの
反射光軸中心に設定できず、その分反射効率が低下す
る。

また、本願特許出願人は先に埋込み筐体を用いるダウ
ンライト装置を提案した。この埋込み筐体を用いた装置
は、天井等の設置穴に予め灯体径大の筒状筐体を取り付
けておき、この筐体にダウンライト器具本体を嵌合係止
して使用する構造である。したがって、灯体側にランプ
ソケット部などの張出部分があると、筐体への嵌合挿入
が不可能である。

設置されたダウンライト器具での管球の取り付けや交
換時には壁付スイッチをOFF状態にして作業を行うこと
になっている天井面に近い高位置での脚立作業であり、
点灯確認の度ごとに壁付けスイッチのところまで上下移
動する必要がある。これが面倒であったり、開店中の来
客時には、ついON状態のまま、管球取り替え作業を行っ
てしまう傾向にある。この場合は、先述したように指先
接触による感電事故の発生の恐れがある。

以上の解決のために本発明では、浅形ダウンライト器
具において、管球の取り付け交換作業を容易かつ安全に
行うための改良を施し、埋込み筐体への照明器具本体の
嵌着が可能で、反射率の高い高効率の照明装置を提供す
ることを第３の目的とする。

近年、事務室・作業所・住宅などの空間において、可
動間仕切りにより多目的利用することには強いニーズが
ある。多目的フロア照明には、使用目的に合った変化が
求められる。

また、パーソナルコンピュータ，ワードプロセッサな
どの事務機器が多用され、これら機器類の設置場所によ
っては、ディスプレイスクリーンへの照明光の反射，映
り込みなど、光源の照射向きが健康と作業性に大きく影
響する。使用状況に応じた光源移動が可能であることが
望ましい。従来は固定的照明に対し、什器，人が移動し
ていた。主客転倒していた。

一方、ウィンドディスプレーや店舗ディスプレー改装
は短期間に頻繁に行われる傾向にあり、この場合にも照
明位置の移動が要求される。

従前の照明器具は、天井や壁上での取付け位置の変更
はライテングダクトを取り付けて行われていた。しか
し、そのライテングダクト線上のみの制約があった。

本発明は、上記要求に適応した器具の位置と向きの変
更が可能な照明器具を提供することを第４の目的とす
る。

天井面取付け用のセンサー・監視カメラ等の設備器具
類は、天井直付け方法と併せて、ダウンライト器具と同
じく埋込み方法も通常採用されている。

これらは従来器具類を直接に埋設係止するが、これと
は別に、先の提案技術にあるとおり、埋込み筐体を介在
させる方法もある。この方法では、該設備器具類の任意
の随時選択・変換可能のメリットがある。

以上の設置方法は設置面が二重天井であることを前提
としている。鉄筋構造のフロアで、スラブ剥き出し天井
も近頃多くなったが、これへの前述の二重天井用設備器
具の取付けはできない。

これを解決するためにスラブ取付け用露出ケースの提
供を本発明の第５の目的とする。

スラブの階下天井面に設置される二重天井は化粧のた
めに薄い天井板が用いられている。埋込み器具は、二重
天井の強度を考慮して軽量器具に限られていた。

近年における照明器具の多様化で、多灯蛍光灯あるい
は高輝度水銀灯などを光源とする器具を本体埋込み型に
構成したものが開発され、注目されている。これらの器
具は点灯回路に安定器あるいはトランスなどを必要とす
る。これらの一体化構造器具を先の二重天井に取付ける
にはその天井強度からして懸念がある。また、本発明に
おいて意図する回動器具の場合、コンパクト形蛍光灯
（FPL）器具等にあっては長尺構造物なるので、使用下
に長尺先端などに外部からの力が加わり、その支持部す
なわち天井取付け穴縁に無理な力が掛かる惧れがあり、
強度の弱い二重天井では、重負荷長尺器具の取付けがで
きない。

これを解決することを本発明の第６の目的とする。

本発明の基本コンセプトを箇条書きで以下に要約す
る。

本発明の出願名称は「天井等の取付け穴を装着部とする
設備器具および付属装置」である。

天井空間における諸設備器具類の装着部たる所定径取付
け穴を、以下単に「取付け穴」と記す。

その設備器具とは、居住空間における天井等への配線器
具、照明器具、諸機能器具類を対象とする。以下、単に
「設備器具」と記す。

「取付け穴」は汎用給電（強電・弱電とも）・制御
機能を内装している。

「取付け穴」は設備器具の機械的係止構造を内部構
成している。

上記項（電気）と、項（機械）を挿入動作でワ
ンタッチ同時接続のものも提案している（後記のユニ
ット体）。

「取付け穴」空間は、外部から挿入取付ける、一体
構造の「設備器具」の全体、または、部分の収納スペー
スを構成している。具体的には埋込み収納容器による。

その施工条件は建築手順に従い「取付け穴」に外部から
一方向のみで行わなければならない制約がある。

イ：全体収納の例 ダウンライト器具、煙感知器（これは直付でもよい）
など ロ：部分収納の例 半埋込、直付照明器具類タイプ構成のパーツ（点灯回
路部材・トランス・リーラー・懸架装置・伸縮装置・・
・・） 上記、項、項、項、項記載の構成を、諸
「設備器具」ごとに各用途別に、一体的構造・性能で集
約構成して、「取付け穴」に設置することに特長があ
る。

「設備器具」は、シングル体と埋込み筐体を介在さ
せるユニット体の二種があり、同一空間ですみ分けを意
図している〔シングル体→固定的使用、ロースト。ユニ
ット体→ワンタッチ可変、移設、床上作業可（ランプ交
換、反射面清掃等）〕。

さらに、例えば、ダウンライト灯体の場合には、シング
ル体とユニット灯体は共通金型かつ、分割方式で、ロー
コスト性・付加機能を付与してある。

以上の積算効果および選択・組合せによって、デザ
インフリー性、付加機能、経済性の累乗拡大効果を得て
いる。

ユニット体を用いる場合、埋込み筐体の設置のみで
建築竣工検査が完了するから、入居者・テナント決定後
に現場での「設備器具」の選択が可能となる。そのため
変更による器具と施工ロスが解消する。かつ、テナント
解約時の原状復帰のたび毎に、同じ効果が得られる。

ショッピングセンターなどでは、空間演出・効果照
明におき、天井面に、同一デザイン（形状、色彩）、同
一径の器具縁部を設けることで、各種光源、配光、用途
別、配線設備系のトータルデザインが図れる。

上記記載項に加え、ユニット体のときには商空間
（売場、ショーウインド）でフロア単位の頻繁なレイア
ウト変更やリニューアル時に、「設備器具」の変更・変
換がフレキシブルに、工事資格の無い店員でもワンタッ
チで行える。これは器具形態の変換をすることで、その
効果を著しく増す。テナント交代時には特に有効である
（例：埋込みダウンライト→直付タイプ器具→ペンダン
ト器具）。

例えば、ダウンライト器具は従前は、局部照明用で
あったが、近時の省エネコンパクト形蛍光ランプ（FD
L）の発達により、27W用（白熱電球100W相当明るさ）,3
2W用（同じく150W）が商品化され、急速にベース照明
（全体照明）用に移行しつつある。このとき施工時にお
いて「取付け穴」の丸穴加工は、一般化・普及されてい
る電動工具使用により最もスピーディでローコストであ
る。取付け穴への装着もスピーディーに行える新係止構
造を提案する。

ユニット体の埋込み筐体は、間引き点灯など使用し
ないときにはランプを取り外し、フラットカバー取付け
で休止させることができる。これは、レイアウト変更時
の、照度・配光の加減を、光源・灯体の変換とは別に行
えることを意味する。即ち変換機能を併せて、二重天井
面のプレ加工・プレハブ加工・モジュール天井化への発
展（ローコスト化、工期短縮化）に寄与する。

過去長年月、ダウンライト用光源は白熱電球であっ
た。40W用、60W用、100W用とも口金部は共通なので照度
変更時はランプ交換のみでよく、素人でもできた。

しかし、近時、主流のコンパクト形蛍光灯（FDL）の場
合は、適合点灯回路とセットにする必要からランプワッ
ト毎に口金部が異なっている。

このため照度変更の時には、蛍光灯光源ダウンライト器
具全体を二重天井から取外しての交換を要し、工事業者
施工が必要なので大幅にコスト高となる。これは光源変
更の場合も同様である。

ユニットタイプ（埋込み筐体）はこの点をも解決する。

本発明はまた、従前、金属主体であった、ダウンラ
イト照明器具をプラスチック化し、発錆原因と塩害腐蝕
原因を根本から解消する。さらに数十回の取り外し、取
付けを可能とした「取付け穴」への新係止構造を組込む
ことで初めて天井裏空間の器具との一体活用が可能とな
った効果と併せて半永久使用を明確に意図したものであ
る。

このため「リサイクル」も不要の恒久使用が可能であ
り、省エネ、エコロジー対応を満足している。（現在、
金属製ダウンライトは理由は省くが二重天井張替時に、
ほとんどは只の一回か、せいぜい数回で破棄されてい
る。） プラスチック化することにより、前記の共通金型、
分割方式のメリットに加え、以下がある。

イ：絶縁体なので、端子台等のハウジングを灯体に一体
化でき、ローコストとなる。

ロ：リフレクター面に、光効率化、最適曲線と段部を一
体同時形成できる。

ハ：リフレクターは、鏡面仕上げと併せて、コンパクト
形蛍光灯（FDL）の場合、白色仕上げによって、ランプ
イメージの消去、グレア解消効果もある。

ニ：残光塗料の樹脂へのコンパウンドにより、給電源不
要の非常灯用途を得られる。

発明の開示 本発明は、一方の開口端の外周部に天井等の取付け穴
の表側に当接するフランジが形成された外面に複数の部
分的肉厚構造部が形成された筒形状の基底部、および肉
厚が略一定で開口縁が基底部の他方の開口端に組み合わ
されるとともに基底部の部分的肉厚構造部を介して基底
部に固定される灯体部を有する灯体と、この灯体に配設
されるランプソケットと、このランプソケットに電源を
供給するための配線手段と、前記灯体を天井等の取付け
穴に取付ける灯体係止構造とを具備しているものであ
る。

また、ランプソケットを有する灯体と、天井等の取付
け穴の表側に当接するフランジ、配電線を接続する接続
手段、天井等の取付け穴に取付けるための取付手段を有
する筒状の筐体と、前記灯体を筐体に係止する機械的係
止手段と、前記灯体を筐体の接続手段に接続する電気的
配線手段とを具備しているものである。

特に、灯体等が筐体に確実に係止された状態下でのみ
電気的接続がなされることを確認するための感知体を設
けてある。

その他の設備器具としては、監視用モニタカメラ、ス
ピーカ、各種電光表示板およびその他の照明器具など多
種多様のものが適合できるが、照明器具の一形態とし
て、取付け穴（天井裏空間）内に嵩張る点灯回路部材等
を収納してしまい、天井面には配線内蔵支柱・高原・コ
ードで成り立つシンプルな器具を、可動自在に配設し
て、照明向きを任意に可変できる設備器具を提供する。

また、これまでの説明において、天井等の施工面に設
けた取付け穴を拡張して考察することにより、この取付
け穴自体を独自に構成することによって、二重天井のな
い鉄筋・スラブなどにも、先の灯体およびその他の設備
器具を全く同じ展開内容で用いることが可能となる。即
ち、天井埋込み用の取付け穴径に相当する内周径の鍔部
を有する筒体を設けるこの筒体の一方端に設置場所への
固定手段を設け、他方端から天井埋込み形の設備器具を
筒体は挿入係止するように構成する。

取付け穴を設ける薄い二重天井が設備器具を支えるた
めの強度が不充分の時二重天井とスラブとの間に設備器
具の高い負荷・トルク・モーメントの支持装置を配置す
る。

この支持装置は、上部をスラブに直接または間接に係
止し、下端部で取付け穴に挿入した設備器具を係止する
ように構成してある。この装置の下端部で設備器具を係
止する手段として、この下端部の一部を天井裏面に沿う
拡張縁部として構成し、この拡張縁部を二重天井裏面と
天井固定用係止構造との間に介在させるか、または、取
付け穴に挿入した設備機器を貫通した装置支柱で設備器
具下面の底板を支える構成とがある。

図面の簡単な説明 図１は、本発明器具の一実施例を示す側面図である。
図２は、本発明器具の一実施例を一部破断して示す他側
面図である。図３は本発明器具の一実施例を示す底面図
である。図４は本発明器具の他の実施例を示す分解斜視
図である。図５は、本発明器具における実施例の要部を
拡大して示す縦断側面図である。図６は本発明器具の他
の実施例を一部分解して示す斜視図である。図７は本発
明器具の更に他の実施例を示す側面図である。図８は本
発明器具における要部を拡大して示す縦断側面図であ
る。図９は本発明器具における要部の分解斜視図であ
る。図10は本発明装置の平面図である。図11は本発明装
置の正面図である。図12は本発明装置の底面図である。
図13は本発明装置の他の実施例を示す斜視図である。図
14は本発明装置と併用する補強環を示す平面図である。
図15は上記補強環のセット手順を示す斜視図である。図
16は上記補強環のセット状態を示す縦断側面図である。
図17は本発明器具の一実施例を一部破断して示す側面図
である。図18は本発明器具の他の実施例を一部破断して
示す要部の側面図である。図19は、本発明器具の他の実
施例の要部を示す斜視図である。図20は本発明器具のさ
らに別の実施例の要部を示す斜視図である。図21は本発
明器具のさらに別の実施例の要部を一部破断して示す側
面図である。図22は本発明器具の別の実施例を一部破断
して示す側面図である。図23は、本発明器具の要部を拡
大して示す縦断側面図である。図24は本発明照明器具の
第２の実施例を示す斜視図である。図25は本発明照明器
具の第３の実施例を示す斜視図である。図26は本発明照
明器具の第４の実施例を示す斜視図である。図27は本発
明照明器具の第５の実施例を示す斜視図である。図28は
本発明照明器具の第６の実施例を示す斜視図である。図
29は本発明照明器具の第７の実施例を示す斜視図であ
る。図30は本発明照明器具の発展的実施例を示す斜視図
である。図31は本発明照明器具の取付け状態の実施例を
示す斜視図である。図32は本発明照明器具の第８の実施
例を示す斜視図である。図33は本発明照明器具の第８の
実施例の他の使用状態を示す斜視図である。図34は本発
明照明器具の第９の実施例を示す斜視図である。図35は
本発明照明器具の第９の実施例の他の使用状態を示す斜
視図である。図36は本発明照明器具の第９の実施例のさ
らに他の使用状態を示す斜視図である。図37は本発明装
置の構成を示す斜視図である。図38は本発明装置の一実
施例の構成を示す斜視図である。図39は本発明装置の他
の実施例を示す斜視図である。図40は本発明装置の使用
状態を示す側面図である。図41は本発明装置の一実施例
を示す斜視図である。図42は本発明装置の他の実施例の
使用状態を分解して示す側面図である。図43は本発明装
置の使用状態を一部破断して示す側面図である。

発明を実施するための最良の形態 以下添付図面を参照して本発明器具の実施の形態を説
明する。

図１は設備器具の一例としてのダウンライト用灯体を
示す側面図、図２は同じく灯体の他側面を示す半裁縦断
面図、図３はその底面図を示す。図において、灯体１は
外形が略砲弾形状からなる中容体で、内面の主要部を光
反射面２に構成し、灯体１の下面を開口端３となし、こ
の開口端３の外面の傾斜部分に台座部４を形成する一
方、その外周端に天井等の取付け穴の表面に当接するフ
ランジ５を設けてある。

この灯体１の上部にはランプソケット6aと必要に応じ
て安定器などの点灯回路部材6bを配置するとともに電源
接続のための配線手段6cを設けてある。

７は灯体係止構造で、前記台座部４の対称２箇所にそ
れぞれ配置してあり、個々の灯体係止構造７は４方枠組
の支持枠８に回動自在に装着した螺軸９に張出片10の一
端を螺合せしめて、該螺軸９の回動に伴って、該張出片
10が該螺軸９に沿って移動するようになしてある。

該、張出片10の他端は自由端で、前記螺軸９の初期の
回動によって略1/4周程度旋回するがこの旋回域を越え
る所で該張出片10の一部が支持枠８に当接しその後の回
動を阻止するようになしてある。そしてこの張出片10
は、支持枠８の内に収納された状態で枠外に張り出さな
い程度に偏平で、しかも灯体１の外壁面に沿う曲面状の
形状に構成してある。

このような灯体係止構造７の灯体１への組付けは、前
記螺軸９および張出し片10などを予め取り付けた支持枠
８を前記台座部４の所定位置にビス止め手段等により固
定するようになしてある。

前記螺軸９の回動操作のために灯体係止構造を組付け
た灯体１の台座部４で該螺軸９の軸端の延長位置に透孔
11を開穿して、工具をこの透孔11に通して螺軸９の軸端
に達するようになしてある。

図４は灯体の他の構成を示す分解斜視図で、灯体１を前
記台座部４とフランジ５とを含む基底部11と、前記砲弾
状態外形部分を主要部とする灯体１の残余の部分からな
る灯体部12とに分割した状態でそれぞれ形成し、これを
組合せて構成するように成してある。なお、この場合に
後述する発展器具に合わせて形状などの異なる灯体部の
数種と基底部の複数種とを形成しておき、これらの灯体
部と基底部を選択組合せて、数種の灯体１を得ることが
できる。

この灯体部12と基底部11と組合せ結合のために、灯体
部12の下端接合面には係合用爪片13を周縁の複数個所に
設け、他方、基底部11の上縁接合面には前記爪片13に対
応する係合溝14を設けて、これら灯体部12と基底部11と
を接合した際に、図５図示のように、係合溝14に爪片13
が係合して灯体部12と基底部11との接合保持を計るよう
に成してある。さらにこの接合保持を強固にするため
に、灯体部12の接合面外方に張り出したビス穴耳片16を
設けるとともに、基底部11の前記耳片16の対向位置にビ
ス捻じ込み柱17を設けて、接合時にビス15を耳片16のビ
ス穴を通して該柱17に捩じ込むようにしてあるが、先の
爪片13による係止での接合保持が強度上充分であれば、
このビス15による接合手段は必ずしも必要ではない。

この場合の基底部11には、成形肉厚が略一定した前記
灯体部12に対して、電極端子あるいは係止手段組付けの
ための部分的肉厚構造部を有す。また、この基底部11は
上述の筒状の単一構成体の複数個を隣接して横向きに配
置した複合体を一体に形成した連設構成体として用いて
も良く、さらに、耐熱合成樹脂材を成形素材とする前記
灯体部12に対して、基底部11を機械的強度に優れた他の
成形素材で形成する等，灯体部12と基底部11とをそれぞ
れ別の成形素材で形成することもできる。

図６は本発明器具における埋込み筐体の一例を分離し
て示す斜視図で、図において20は金属もしくは、合成樹
脂材からなる筒状の筐体で、天井等に開穿した取付け穴
に下方より挿入し、下端外周に前記灯体１と同じように
設けたフランジ２を取付け穴の表側穴縁に当てるように
成してある。筐体20の筒状外周壁の一部（少なくとも２
個所以上）に開穿溝19を形成し、該溝19に前述の灯体１
の係止構造７と同じ構成の係止構造７を配置して、該構
造における張出し片10と前記フランジ２との間に取付け
穴縁を挟み込んで取付け穴に該筐体20を固定する。

筐体20の周壁の他の一部には、この筐体20に装着する
灯体（図７および図８参照）を係止するための作用突起
21および電気的接続を計るためのコネクター構造部22を
設けてある。

図７は埋込み筐体20に装着する設備器具としての灯体
を示す側面図で、外形が略砲弾形状からなる中空体の灯
体23で、基本構造が前記図１の灯体１と同様な構造から
なり、特にこの灯体23の前記外形に連なる下部を傾斜し
た外壁からなる台座部25と前記筐体20の内周壁と一致す
る嵌合縁26に構成してある。この灯体23の筐体20への嵌
着時に台座部25と嵌合縁26とによって生じる筐体内壁と
の隙間空間を利用して、灯体23の外壁に感知体27を設け
てある。この感知体27は、図８の部分縦断側面図および
図９の要部分解斜視図に示すように、灯体外壁に一体に
形成した電気的絶縁材からなる軸受け台28に支持した軸
29に、上端を灯体壁に開穿した小孔30に臨ませた係止レ
バー31を図８上反時計向きの回動性向を付与するバネ32
の作用下に可回動下に取付けて構成してある。この係止
レバー31の前記上端が付勢発条力に抗して旋回する域
に、前記軸受け台28の上堤に穿った通孔28aを通して臨
ませたスイッチ可動接片33を設け、この可動接片33と軸
受け台28の上縁との間にスイッチ端子板34を置き、プラ
グ刃35とともに該台28の他の位置に固定される前記可動
接片33がその素材弾力によって臨む通常の状態でスイッ
チ端子板34と接触して供電回路の一方の電極回路を開成
し、該可動接片33が前記レバー31に押された際に、端子
板34から離れて回路を開放するように成してある。他方
の電極回路を形成するプラグ刃36は常時閉回路からなる
片切り供電回路である。

これら両極のプラグ刃35および36は灯体23を前記筐体
20に装着するとき、この装着のための挿入動作の終域で
筐体20の前記コネクター構造部22に侵入してこの間の電
気的接続を計る。しかし、この灯体挿入操作の間、前記
係止レバー31の下端が筐体20の内壁に摺接して、該レバ
ー31をバネ32による付勢発条力に抗して図３上時計向き
に押し回し、該レバー31の上縁で前記可動接片33を押し
上げているので、前記電極回路を開放状態に保ってい
る。

この装置挿入の最終域で係止レバー31の下端が筐体20
の作用突起21を一旦乗り越えて付勢発条力により図８図
示の係止位置に至る機械的係止動作と同時に、該レバー
31の上端が該レバー31による押し上げ状態を解かれて、
その素材弾力により下方に復帰して、前述のように、一
方の電極回路を閉成する。

このスイッチ動作で、灯体23内に取付けた光源管球が
点灯するので、作業者は灯体23の筐体20への機械的係止
と電気的接続とが成されたことを感知することができ
る。

灯体23の下部に配置した感知体27の両プラグ刃35およ
び36と、灯体23の上部に配置したランプソケットとの間
を配線39および40で接続するが、この配線39および40を
該灯体23の砲弾形状の外壁に沿って形成したＵ字溝37お
よび38にそれぞれ埋め込んである。そして、該埋め込み
筐体20における前記コネクター構造部22は、この筐体20
にその下方から侵入する灯体23のプラグ刃35および36を
受け入れるコンセント形状の下面構造に対して、その上
面を屋内配線の電線受入口41と送り電線の受入口42とを
筒周壁に沿って並べたコンセント形状に構成してある。

しかも、このコネクター構造部22は、筐体20の筒周壁の
内側をこれに挿入される灯体23の外壁との間の隙間に、
該筒周壁と一体に絶縁性合成樹脂材で形成してある。し
たがって、該コネクター構造部22に接続される供電線並
びに送り電線は、筐体の周壁の周回向きに沿い、その高
さ向きに各受入口41および42にそれぞれ差し込まれた並
置状態で配置される。

次に、前記灯体１および筐体20に配設される係止構造
の具体的な構成を図10の平面図，図11の側面図および図
12の底面図を参照して説明する。前記灯体１または筐体
20の開穿溝19に装着する支持枠110の上縁および下縁に
同じ向きにそれぞれ切り起こした耳部112および112に差
し通した回動自在の螺軸111に、張出し片104の一端を螺
合してある。そして、張出し片104は合成樹脂成形体か
らなり、前記螺合した一端から他方の自由端に向けて湾
曲して延びる張出部104aを有し、その自由端先端を先の
螺合位置から垂下した段差部104bに構成してある。

一方、螺軸111は耳部112に差し通した下方端に軸頭11
1aを有し、上部の耳部112を通過した軸先端にはワッシ
ャー114を係着させて、この軸111が両耳部112,112から
抜け落ちないように回動自在に取りつけてあり、とく
に、前記張出片104が螺合する軸上方部分（張出片104が
軸111の最上方位置にあるときの前記一方端が占位する
部分）は螺合をなくした棒状部分113に構成してある。
また、螺軸111の下部耳部112への軸受け部分には、ゴム
環115を嵌めて、これにより耳部112と螺軸111との間で
回動摩擦抵抗を生じさせて、螺軸111が不用意に回動し
ないようにしてある。

その他、110aはストッパーで、張出片104の自由端が
旋回動する域の前記支持枠110の内側に設けてあり、片1
04の旋回をこれとの当接位置（片104の枠内定位置）に
保持するようになしてあり、122は支持枠110の下端に設
けた差し込み突起で、枠110の前記筐体20への装着時に
開穿溝19の下縁に設けた係合穴121にこれを差し込むと
同時に、支持枠110の上縁に設けた鍔縁117のビス穴を通
して、ビス120を開穿溝19の上縁ビス受け穴18に螺入さ
せて固定するようになしてある。

このような構成からなる係止構造は、例えばこれを筐
体20に装着した状態で、その張出片104が図10,11および
12に実線図示のようにその自由先端がストッパー110aに
当接して枠内定位にある。この状態で筐体20を取付け穴
に無理なく挿入することができ、挿入後に筐体20の周壁
内側に臨む螺軸111の軸頭111aをドライバーで回すこと
により、はじめ螺合端が螺軸111の棒状部分113にあるが
その自重により螺軸111と螺合し、張出片104に図12上に
反時計向きの回動力が働く。これにより張出片104は螺
軸111と共に回動して、その張出部104aが支持枠110の窓
縁に当たるまで旋回する（同図上鎖線図示位置）。

この旋回阻止状態で、引き続き螺軸111を回動操作す
ると、これに螺合した挟持片104は窓枠に沿い徐々に降
下し、その自由先端の垂下段差部104bの下端が取付け穴
縁に当接して、筐体20のフランジ２と段差部104bとで穴
縁を挟み込み、筐体20を取付け穴に固定する。このと
き、取付け穴の穴縁厚みが筐体20における開穿溝19の下
枠厚みおよびこれに装着する支持枠110の下縁厚みより
も薄い場合でも、螺合端よりも下方に垂下した段差部10
4bの下端が低い位置で穴縁に向かうので、穴縁の先の状
態で挟持することができる。

この張出片104の下降による挟持作用位置から前記螺
軸111を逆向きに回動することによって張出片104は上昇
し、取付け穴縁から離れた先端自由状態で、軸111と一
体に回動し、その自由端がストッパー110aに当接する状
態まで旋回し、爾後は螺軸111の回動に連れてストッパ
ー110aに沿い上昇する。

この上昇作業は、電動ドライバーを用いるとき張出片
104が最上昇位置（図11図示位置）に達して、その螺合
端が軸111の棒状部分113に至る螺合解除域で停止する。
すなわち、その後、螺軸111は空転するので、ドライバ
ー等による軸回動を加減することがなくても、張出片10
4の無理な上昇動作を停止できて、部材破損に至るなど
のおそれはなく、作業することができて、筐体20を取付
け穴から容易に取り外すことが可能となる。

図13は、係止構造の他の実施例を示す斜視図で、前記
垂下段差部104bを有する張出片104に変わり、下端を軸
支部123で軸支して上端124を螺軸111に螺合したバネ板1
04cを用いる。その他の構成は前述の実施例と同様であ
る。

これによると、螺軸111の回動で上端124が降下して、
バネ板104cは図13上鎖線図示のように大きく湾曲する。
この湾曲したバネ板104cの腹部分で取付け穴縁を挟持す
る。そして、この場合は、天井板103、すなわち取付け
穴の穴縁が充分厚い場合に有効に作用する。ところで、
天井板103が強度の弱い化粧天井のような場合には、先
の実施例に示す係止構造で取付け穴縁を挟み込むことは
できるが、張出片104の当接端が薄い穴縁を押し潰して
しまうおそれが多分にある。そこで、このような場合
に、図14に示す補強環125を用いる。すなわち、補強環1
25は金属もしくは硬質プラスチック材からなる環状態
で、取付け穴径とほぼ同径の内周径を有し、その一箇所
に切離し溝126を設けてある。そこで、これを素材の弾
性により、切離し溝126の両端を上下に押し離すように
して取付け穴縁をこの切離し溝126に差し入れ（図15参
照）、補強環125を交わしながら、これを取付け穴裏側
縁に図16に示すように載せ、先の張出片104を前記実施
例と同様にして補強環125上に押し付ける。これによっ
て、取付け穴縁の破損を防ぐことができる。

図17は本発明器具の他の実施例を一部破断して示す側
面図で、内面を光反射面に仕上げた埋込み本体201の側
壁の一方を開穿して開放窓202を設け、前記開放窓202の
下縁両側の一部を切り離して構成した支持片203,203に
支軸204で支えたランプソケット205を前記軸204を中心
に旋回自在に取りつけてある。このランプソケット205
は同図上実線の図示の如く、使用状態においてその大部
分を前記開放窓202から本体201の外方に突出させ、これ
に装着した照明用放電管206または白熱電球206′を本体
201内に横向きに臨ませる状態にある。

そしてこのランプソケット205の使用状態の位置保持
は、これと一体に設けたカム面207の係止溝208に本体20
1から張り出させた弾性片209の係合突端210をその弾性
力でもって押圧係合させることによってなされ、かつ、
前記カム面207の他の位置に後述するソケット引き出し
位置での前記係合突端210の係合溝として係合溝208′が
設けてある。

その他211は天井板でこれに穿った取付け穴212に本体
201を下方（図面上右側）から入れて固定（図上点線図
示の固定具）してあり、前記天井板211の裏に載置した
安定器等の点灯回路部材213から延長した電源コード214
を従来周知の差し込み式コネクター215を介してランプ
ソケット205に接続してある。216はプッシュスイッチか
らなる安全スイッチで、前記点灯回路部材213への電力
供給回路中に接続してあり、ランプソケット205が使用
状態位置にあるときそのソケット外壁の一部に押されて
回路閉成（電力供給状態）する天井裏位置に配設してあ
る。

217は遮熱板で本体201の内側の装着白熱電球206′真
上位置に固定してある。このように前記支軸204により
本体201に回動自在に取りつけたランプソケット205は図
上実線図示位置にある装着放電管206または白熱電球20
6′を掴んで強く引くことにより、係合突端210を係合溝
208から押し出してカム面207に沿わせながら、同上鎖線
図示位置に向けて旋回動させることができ、さらにラン
プソケット205が真下に向く位置即ち前記係合突端210が
他方の係合溝208′に嵌合する位置の略90度旋回位置ま
で回動させることができる。これによって、装着放電管
206または白熱電球206′は本体201の下方に突出し、こ
れら管球206または206′の点検および交換作業を行うこ
とができる。このとき点灯回路部材213からの電源コー
ド214は、余裕をもって延長された部分が伸長しコネク
ター215が接続されたままの状態にあるが、プッシュス
イッチ216がランプソケット205の外壁による押圧を解か
れて回路開放状態にあるので前記ソケット205への通電
は絶たれている。

図18は本発明器具の他の実施例の要部を一部破断して
示す側面図で、建造物のスラブ下面あるいは壁面に直接
に埋込み設置（ブローイング工法）する場合の器具構成
として、この部分のコンクリート打ちに先立ち、この部
分に箱状の埋設筐体218を配置しておき、スラブまたは
壁面の完成後にこれを装着する化粧板219に開穿した取
付け穴212から前記実施例と同様の手段により埋込み本
体並びにランプソケット等を設置する。

この筐体218を用いる手段は、ガラスウール断熱材お
よびロックウール断熱材を天井裏等に敷込む（マット敷
工法）場合にも適用することができる。

図19は本発明器具における他の実施例の要部を示す斜視
図で、ランプソケット205から一体に延びた支軸204を支
える支持片203,203に前記軸204を摺嵌する長溝220を設
け、前記溝220に沿って支軸204並びにランプソケット20
5を移動旋回させることができるように構成してあり、
これによって長溝220の曲がり鉤部221に支軸204が位置
した定位状態から、前記軸204を長溝220に沿って下方
（本体１の外側向き）に移動させながら、ランプソケッ
ト205および管球206または206′を旋回（同上反時計方
向）させることで、本体201内におけるランプソケット2
05および管球206または206′の旋回に要する空間を前記
図17および図18各図示の実施例における必要空間よりも
より狭くすることが可能になる。

従って、図19の実施例によれば本体201をより小嵩に
構成することができ、あるいはより長尺の放電管206を
用いることができる。

同様に図20の実施例においても、鉄材からなる前述の
支軸204を支持片203のガイド溝222にその下方の開放端
から差し入れて定位置まで滑り移動させ、かつ前記軸20
4の定位置に当たる前記ガイド溝222に連なる部分は永久
磁石片223に形成した窪み224として構成してある。そこ
で前記軸204即ちランプソケット205は装着管球206また
は206′とともに前記軸204を前記実施例と同様に移動並
びに旋回させながらガイド溝222にその下方端から差し
入れて鉤部の窪み224に導きこの窪み224に至った支軸20
4を磁気吸着力で保持することができ、また、この吸着
力に抗してランプソケット205と共に前記軸204をガイド
溝222に沿って引き下げ、その下方開放端よりこれを取
り外すことによって、ランプソケット205を本体201から
離すことができる。この場合にランプソケット205への
電気接続手段を前記ソケット205の後方に突出させた電
極ピン225,225をその定位置で挟み込んだ電極片226,226
を設置しておくことにより、定位置でのランプソケット
205への電源接続と前記ソケット205の本体201からの取
り外し並びに電源開放を自動的に行うことが可能とな
る。

図21は本発明装置のさらに他の実施例を一部破断して
示す要部の側面図で、前記各実施例の構成と同様な構成
からなるランプソケット205に対して、本体201の他側壁
の一部に今一つの開放窓202′を設け、その下方縁に軸
支した今一つの支軸204′を中心に回動自在な載置台228
上に安定器等の点灯回路部材213を固定し、これを図上
鎖線図示位置に旋回動させて、前記点灯回路部材213を
開放窓202′から本体201の外に突出定位させるようにな
してある。その他、前記各実施例と共通の部分にはそれ
ぞれ同一の記号を付してある他、209′は定位保持用の
弾性片を示し、207′は前記弾性片209′の係合突端21
0′と係合するカム突起を示す。

そしてこの実施例においては、天井板211の取付け穴2
12、本体201を装着する際に、ランプソケット205および
点灯回路部材213を図21の実線図示位置の本体201内への
引き込み位置において作業し、本体201の固定後にま
ず、点灯回路部材213を載置台228ごと旋回させて本体20
1外に臨ませて次いでランプソケット205を装着管球206
または206′とともに旋回させて図上鎖線図示の本体位
置に臨ませる。このときの装着管球206または206′の旋
回移動に図上鎖線図示位置の点灯回路部材213および載
置台228が支障となる場合には、これを一旦同位置より
もさらに外方に旋回移動させた状態で前記管球206また
は206′をその定位置に移動させた後に、点灯回路部材2
13および載置台228を図示位置に引き戻すように操作す
るか、または、前記回路図示の実施例による手段を支軸
204または204′のいずれか一方にあるいは両方に採用す
ることによっても可能である。

図22は本発明器具における安全スイッチの他の実施例
を示す。要部の縦断側面図，図23は要部の拡大側面図
で、埋込み本体201の前記弾性片209に相当する部材を一
方の固定電極片230となし、旋回動可能なランプソケッ
ト205から延びた可動電極片231を前記固定電極片230に
向けて臨ませ、かつ、旋回動時に両片230と231とが接触
するそれらの先端を互いに係合嵌着する凹凸部に構成し
てある。従って、ランプソケット205が旋回動して本体2
01に対する使用定位に至った際に、両電極片230と231の
先端凹凸部が互いに係合してこれらの電気的接続がなさ
れたと共に同時に定位置でのランプソケット205の機械
的保持が計られる。そして、この電気的接続を供電回路
の両電極で行う場合には、先の可動電極片231と固定電
極片230との一極組み合わせを並列に配置した２極組合
わせに構成すればよい。

図24は本発明照明器具の一実施例を一部破断して示す
斜視図で、301は器具本体で、天井（施工面）305に開穿
した取付け穴306に予め取りつけた筐体304にこれを挿入
し、前記先提案の手段でこれらの間を機械的に係止する
とともに電気的に接続する。器具本体301内には、可回
動接手302を配置し、これよりセンター軸管303を垂下し
てある。前記センター軸管303の先端部はヒンジ接手307
を配して天井（施工面）305に直交する向きに回動自在
に構成してある。

そしてこの先端部に引掛けシーリングの受け口金具30
8を供電部として設けてある。309は蛍光灯で、支持板を
兼ねた反射板310を有し、前記板310上に安定器311を取
りつけてあり、受電部として引掛けシーリングの爪電極
312を設けてある。したがって、使用に際しては、この
爪電極312をセンター軸管303の先端の受け口金具308に
差し入れ回動して電気的接続とともに機械的係合を計る
（図24参照）。装着した蛍光灯309はセンター軸管303が
回動可能であるので、天井305に沿って水平に回動で
き、かつ、接手307により垂直の向きにも回動可能であ
る。

図25は本発明器具の他の実施例を示す斜視図で、受電
部として同軸プラグ電極315をもつ蛍光灯309は、同軸コ
ンセント電極を持つ器具本体301に締めリング314を螺合
して取付けられる。この締めリング314とフランジ313と
は抜け落ち阻止下に回動自在に接合してあり、同軸コン
セントプラグ電極315による電気接続がなされた蛍光灯3
09は、センター軸管303とともにこの軸管303を中心に旋
回できる。311aはセンター軸管303内に組み込んだ安定
器を示す。

図26は本発明器具の他の実施例を示す使用状態の斜視
図で、器具本体301はフランジベース316に直接取付けし
て用いることもできる。

図27から図30は本発明器具の各々他の実施例を示す斜
視図で、図27に示すように、蛍光灯309は前記図26に示
す蛍光灯309を対向直線向きに附置する他に、センター
軸303aに各々異なる向きに複数個配置してもよく、二重
筒管からなるセンター軸303aを操作して蛍光灯309を上
下向きに移動（図28参照）させることができ、蛍光灯30
9の反射板310を蛍光灯309を中心に回動可能に構成し、
図29に示すようにこの反射板310の操作位置によって光
量の調節ならびに直接照明から間接照明などの選択使用
する。

そして、図30に示すように、伸縮するセンター軸303a
とヒンジ接手307による蛍光灯309の垂直向きの回動とを
組み合わせることによって、局所照明あるいは反射防止
のための回避照明などを効果的にできる。したがって、
前述の各種回動などの変化機構を組み合わせることで多
用の変化をもたらす照明器具を得ることができる。

さらに図31に示すように、予め加工した取付け穴306
a,306bおよび306c・・等に器具本体301を直接もしくは
前記筐体304を用いて位置替えできることと相まって変
化に富んだ器具への展開が期待できる。

図32から図36はライティングダクトを用いた本発明器
具の各使用状態を示す斜視図で、本発明における光源電
球を支持する支持体としてライティングダクト310a,310
bを用いる場合には、これら両ダクト310a,310bをヒンジ
320によって接合する。これによって、両ダクト310a,31
0bを天井305などに沿わせて配置する際には、天井305と
これらダクト310a,310bの要所を天井の固定鉤319から下
げ吊り紐318により吊り下げる。そして、この吊り紐318
の長さを加減することで、図33に示すような傾斜したラ
イティングダクト310a,310bの配置が可能である。な
お、この場合に、センタ軸管303の先端部のヒンジ接手3
07が有効に機能する。

また、ライティングダクト310a,310bをヒンジ320によ
って折り曲げ使用することで、図34または図35に示すよ
うに、各様の形態変化ができ、店舗照明等に利用して、
模様替えなどの際にその機能を発揮する。また、図36に
示すように、ライティングダクト310a,310bを垂直に向
けた状態で使用することも可能であり、この場合、セン
ター軸管303の可回動性を利用して、これらダクト310a,
310bごと白熱電球317,317・・の向きを換えることがで
きる。

図37は本発明付属装置の構成原理を説明する構成図で
あり、図38は本発明装置の一実施例を示す斜視図であ
り、図39は本発明装置の他の実施例を示す構成図であ
る。図において401は、金属もしくは耐熱合成樹脂材料
等からなり前述の図６における筐体20と同型の筒体で、
その下方内周に天井板405の取付け穴と同径の内周径を
有する鍔402を設けてある。403は灯体等の埋込み器具
で、前記筒体401の下方から挿入して前記鍔402に嵌合す
る。即ち、筒体401を前記筐体20と同型若しくは取付け
穴と同径の内周径に構成することによって、筐体20もし
くは取付け穴を空中に新たにつくり出したことになる。

筒体401の上端は、例えば従来の天井板405の取付け穴
に従来周知の各種手段により取りつけた固定部材例えば
筐体20にヒンジ406の介在下に固定してある。そして、
この筒体401の他の手段として剥き出し天井の場合の梁
材などに固定する場合には、クランプあるいは図38に示
すようにビス止めする固定部材404などを用いるなどの
周知の固定手段を採用してもよく、さらに埋込み器具40
3としても天井取付け穴に直接にその端を挟み込むこと
により取りつける器具のものの他に筐体20に装着する設
備器具が適用可能である。その他、407は接続コードを
示し、これはプラグ等の接続器具を用いて屋内配線に接
続する。409は前記接続コード407を通すコードパイプで
ある。

そして、固定部材404と筐体401の間に前記ヒンジ406
を介在させる他に、筐体401の上端取付け縁に今一つの
ヒンジを付加することにより、前記筐体401の固体部材4
04の取付け向きに対する向きをさらに自在に変えること
ができ、これに変えて二重管からなる吊り下げパイプ40
6a（図39参照）を用いることによって、前記パイプ406a
の伸縮操作により固定部材404と筒体401との間隔を調整
することができて、筒体401すなわちこれに装着した埋
込み器具の取付け高さ位置を可変することができる。

なお、図示していないが本発明付属装置の他の実施例
として、前記鍔402の内周径を光彩絞り構造等による連
続可変手段あるいは取り替えによる段階可変手段により
可変できるように構成して、各種外径の埋込み器具に適
用することができる。

図40は本発明器具のための付属装置の使用状態を示す
側面図、図41は本発明装置の一実施例を示す斜視図であ
る。図において501は支柱で、鞍型からなり、平坦な上
部501aをスラブ503に沿わせビス505,505によって固定し
てある。この複数本のビス505,505による固定は、使用
時にこの支柱501がスラブ503の面に沿って回動しないよ
うにしたもので、その他にスラブ503と前記上部501aと
当接面に接着剤を塗布して圧接固定するなどの周り止め
手段を施す場合には一本のビスによる係止であってもよ
い。

この支柱501の下端は図40に示すように天井板504に沿
う拡張縁501bに構成しており、使用時に取りつけた埋込
み収納容器502における張出片507で前記埋込み収納容器
502の表側当たり鍔との間に天井板504とともに挟み込む
ようにしてある。この埋込み収納容器502は、金属また
は合成樹脂製の筒体からなり、筒体開口端からトランス
等の点灯回路部材および回動機構などの設備器具におけ
る灯体部分506以外の機構部分を組み入れる一方、その
筒体外周壁に前述の係止構造（図１参照）もしくは、係
止レバー31（図８参照）からなる機械的係止手段を設置
してある。

そして、この支柱501の中間部は図41に示すように埋
込み収納容器502の埋込み部分の嵌入を許容する空間を
持つ形状からなり、垂下する支柱501の途中を上方部分
と下方部分とに分離し、この両部分の各端を重合わせて
接いだ添え接ぎ構造としてあり、上方部分の支柱501の
重合わせ部側縁には曲げ起したガイド堤509を設け、下
方部分の支柱501にはガイド溝510を形成して、前記溝51
0に摺嵌し前記上方部分のビス穴に通したビス511を蝶ナ
ット512により締めつけることにより、両部分を固定
し、前記蝶ナット512を緩めてこれら部分の重なり量を
加減することにより、支柱501の長さを調整するように
してある。その他513はストッパーで、前記拡張縁501b
の先端に形成して、前記張出片507の前記縁501bからの
落脱を防ぐようにしてあり該拡張縁501bの裏側には当接
する天井板504に食い込む固定爪515を設けてあり、514
は支柱501の上部501aに設けたコード通し穴を示す。

このような本発明取付け装置を施工面に設置するに
は、先ず設置天井面に取付け穴を開穿しておき、この取
付け穴を通してスラブ503に向けて差し込む。このと
き、支柱501の開脚した下部を両側から押し挟めて拡張
縁501bを穴縁から交わすようにして挿入する。支柱501
を挿入した状態でその高さ調節構造の蝶ナット512を緩
めて、上方501aがスラブ503に接触し拡張縁501bが天井
板504に当接する支柱長さとなるように調節したのち、
前記ナット512を締めて固定する。もちろん、この高さ
調節構造を備えていない支柱501では予め測定したスラ
ブ天井板間の間隔に等しい長さの支柱501を選択使用す
ればよい。

次に、取付け穴位置に合わせた支柱501を手で支えな
がら、上方501aのビス穴508,508を通して穴位置をスラ
ブ503にマーキングする。その後、支柱501を一旦横に移
動させて、マーキングした穴位置にドリルによってビス
穴を加工する。再び、前記支柱501を基の取付け穴位置
に戻し、上方501aのビス穴508を通してスラブ503のビス
穴に向けてビス505,505をねじ込み、前記支柱501をスラ
ブ503に係止固定する。

このようにして設置した支柱501に対して、埋込み収
納容器502を取付け穴を通して支柱501の中間部に図40の
ようにセットする。埋込み収納容器502には通常の天井
への固定手段としての張出片507,507（例えば図６の係
止構造７）を付設しており、外部からの操作によって前
記片507,507が器具外方に張り出して、下方に向けて移
動するので、片507,507は拡張縁501bの上にあって、ス
トッパー513によって前記縁501bからの落脱を阻止され
ながら降下して、埋込み収納容器502の外側鍔と前記張
出片507との間に天井板504とともに拡張縁501bを挟み込
み固定する もちろん、上述の設置操作と逆操作で、埋込み収納容
器502および支柱501を取り外すことも可能である。そし
て、上記支柱501の高さ調節の補足手段あるいは、高さ
調節構造を有しない支柱501の高さ微調整手段として、
支柱501の上方501aとスラブ503との間に所定厚みのブロ
ック材を所望枚数重ねて介在させることによって可能で
あり、また、支柱501はこれを筒型に構成してよい。

図42および図43は本発明器具のための付属装置の他の
実施例を示す分解斜視図および使用状態を一部破断して
示す側面図である。図において、前述の図40および図41
の実施例と同様な各部の機能部材にはそれぞれ同一記号
を附して説明する他に本実施例では、取付け穴に直接
（シングルタイプ）または筐体525を介して装着（ユニ
ットタイプ）した埋込み収納容器502の取付け穴表側を
取付け穴の穴縁に掛けて覆う底板520を設けてある。支
柱501の上部501aに間隔をおいて２個のナット穴526を設
ける。

２本のボルト522を底板520の各小孔521から埋込み収
納容器502中を貫通して前記上部501aのナット穴526に捻
じこんで、締め付ける。

これによって、支柱501の下縁拡張縁501bと前記底板520
との間に天井板504を挟み込んで、埋込み収納容器502を
図43に示すように支持して、埋込み収納容器502の荷重
を底板520を介してスラブ503に固定した支柱501で受け
る。その他、523は止めリングで、前記ボルト522の下部
に取付けて該ボルト522の組付け前の落下を防ぐように
してある。524はビス505の固定ナットを示す。

このように、本発明器具によれば、灯体外形を略砲弾
形状に構成したことによって、天井等に開穿した取付け
穴への装脱が容易であるとともに、この傾斜した外面に
係止構造を配置したので、砲弾形状の内側反射面を広く
確保でき、器具の光効率をその分良くすることが可能
で、かつ、反射面を所要の形状にすることが容易となる
から、所望の配光を得ることができる。

また、この係止構造はその張出し片を器具の取付け穴
への装脱時に器具外壁に沿わせるので、可及的小径の取
付け穴への装脱作業の邪魔にならず、他方、螺軸の回動
操作で、張出し片を器具外方に向けて張り出させるとと
もに横向きに移動させて取付け穴縁を張出し片と器具フ
ランジとの間に挟み込んで器具を強固に安定して固定す
ることができ、しかも、容易に取り外すこともできる。
そして、器具の装脱作業が器具内に指先を入れることな
くて簡単な工具により行うことができるので、器具に光
源管球を装着したままで作業することが可能である。

器具の砲弾形灯体部とフランジ等を有す基底部とを分割
した状態で形成して、これら組合せ器具灯体を構成する
ことによって、比較的形状の簡単な灯体部に対して複雑
な形状構造部の基底部を各部の機能発揮のための適材お
よび加工手段を用いて構成することが可能となり、異な
る形状の各部を組み合わせることによって少ない成形型
でもって、多くの器具形状のものを提供することができ
る。

請求項８記載の本発明器具によれば、取付け穴に予め
取付けておく埋込み筐体を設けたので、新設施工中にお
ける仮設作業灯の使用あるいは竣工間際の演出調節によ
る光源管球の取り替えなどが容易に可能であるととも
に、経時後の室内模様替えに際しての器具類の交換がで
き、必要に応じて煙感知器、熱感知器などの各種設備器
具の取付けを容易に行うことができるなど、本発明器具
は施工面への埋込み筐体の恒久使用による施工作業の容
易さと経済性に優れている。

上記筐体とこれに装着する器具との間を機械的に係止す
るとともに電気的に接続することによって、器具の取付
け作業性を高め得るが、この場合の誤作業による事故の
惧れを、感知体を設けることによって解消し得て安全か
つ確実に作業することができる。

この感知体を機械的係止作用部材を兼ねたレバーで動
作する常閉型のスイッチで構成したので、器具の筐体と
同時にもしくはその直後に電気的接続を完了して、これ
を知ることができる。

前記係止構造を請求項16ないし同項19に記載した構成
によれば、支持枠内に張出し片などを組付け、この支持
枠ごと組付け穴への設置場所に装着するようにしたの
で、筐体の他に設備器具に直接に係止構造を装着するこ
とができる等、各種器具類の取付け穴への係止固定がで
きる。しかも、装置自体の構成が簡単で各部材もそれ自
体の加工が特殊加工を必要としないものであるので、装
置を比較的安価に提供できるとともに、張出し片による
取付け穴縁の挟み込み力が強力で、より安定した状態で
埋込み器具を固定することができ、かつ、取外し時に張
出し片に無理な力を加えることなく、安全に取り外すこ
とが可能である。そして、厚い天井板から薄い天井板ま
で広い範囲の設置面に適用させることができる。

また、張出し片の枠内定位置をストッパーの作用によ
って確保でき、加えて、螺軸に回動摩擦抵抗を付与した
ので、この枠内定位置から張出し片の不用意な移動を防
ぐことができ、殊に、張出し片が灯体外壁に沿う曲面状
を成すために、取付け穴への装脱時に嵩張らず、前述の
灯体の装脱の作業性をさらに良好にすることができる。

請求項20項と21項の本発明器具によれば、埋込み本体
内に横向きに設置したダウンライトおよびランプソケッ
トを本体下方に倒立向きに旋回移動できるので、この移
動位置での管球の点検並びに交換作業を容易かつ安全に
行うことができるとともに、光源管球を限られた空間下
の本体内の中心位置等の好ましい位置に定住させること
が可能となり、浅形ダウンライト機構における照明効果
をより上げることができる。

そして装着した光源管球とともにランプソケットを本
体内に引き込むことができるので、天井取付け穴に予め
設置する筐体を用いる取り付け手段においても、この筐
体下方に嵌装する埋込み本体に外方への突起物がない状
態で作業することが可能となる。

埋込み本体に対するランプソケットの支持を回動支点
として構成する他に、支軸とこれを摺嵌するガイド溝に
よる構成または支軸をマグネット吸着によって固定する
構成によって、ランプソケットおよびこれに嵌着した光
源管球の本体内での移動操作が簡便になる一方、本体を
より小嵩に構成することが可能である。

このランプソケットの旋回移動手段と同様な構成下に、
安定器等の点灯回路部材をも本体内外に移動させること
ができるので、取付け穴への設置作業を容易に行うこと
ができ、特に取付け穴に予め埋込み装置を設置しておく
手段のためのダウンライト装置として最適である。

また、ランプソケットが定位支持域にあるときのみに
閉成する電源スイッチあるいは電源コネクターを設ける
ことによって、ランプ交換時などに前記ランプソケット
をその定位支持域から移動させた際に前記ソケットへの
電源回路が自動的に開放されるので、この状態でのラン
プ交換作業を安全に行うことができる。

前述したように請求項23から請求項35項記載の本発明
器具によれば、照明器具の施工面への取付け部に、セン
ター軸管と前記軸管から片持ち状に張出した光源管球、
またはその支持体とを配設するとともに、前記取付け部
と光源管球、またはその支持体との接続間に可回動接手
を配設して、光源管球を施工面と平行な面で旋回動可能
に構成したので、設置した器具における光源管球の向き
を随時自由に変えることができて、フロアー等の天井面
に多連装した場合に、これら光源管球の向きを調節する
ことにより、フロアー内の局所照明から拡散照明に至る
各様の照明が可能である。また、その向きの配列は独特
の管形模様を呈して、室内装飾としても有効である。

さらに、これに垂直変化、回動変化等を組合わせるこ
とによって光源の向きを自在に変えることができるの
で、これによって机面またはディスプレイ面への写し込
みなどを適宜排除することができる。

また、光源管球の支持体としてライティングダクトを
用いて、ショウウインドあるいは店舗などの模様替えに
即応した照明の変化ができて、この種の照明手段として
本発明照明器具は極めて有用なるものである。

このように本発明の請求項36項および37項記載の付属
装置によれば、これを設置面に固定しておくことによっ
て、これに挿入した埋込み器具を筒体の鍔を天井板の取
付け縁穴と同様に挟み込んで、筒体に装着することがで
きて、従来の埋込み器具を設置面から露出した状態で容
易に取りつけることができる。

そして前記筒体とこれを設置面に固定する手段との間
に、ピン等の自在継手を設けることによって、筒体の設
置面に対する向きを変えることができる他に、二重管に
よる吊り下げパイプ等の吊り下げ用中間部材を設けるこ
とによって、筒体すなわち埋込み器具の取付け高さ位置
の調整をすることができる。

このように本発明は、これを用いることにより従来の
埋込み器具を、設置面から露出した取付け器具として用
いることができ、室内装飾上特異な効果を発揮させるこ
とができるとともに、さらに、剥き出し天井の梁材等に
設置する照明器具として極めて効果がある。

また、本発明装置によれば、スラブと二重天井との間
に橋架する支柱を配置し、前記支柱の上方をスラブに固
定するとともに、これに天井取付け穴を通して挿入した
埋込み器具の取付け穴係止手段の挟持片で支柱下方の拡
張縁を取付け穴縁と共に挟み込むことによって、埋込み
器具の付加を拡張縁を介して支柱で受けるとともに、天
井板をスラブに固定できるので、重荷重の埋込み器具で
あっても、受け荷重に制限がある薄形の二重天井に取り
つけることができ、しかも天井板の位置保持ができる。

そして、支柱の中間部に高さ位置調整構造を設けるこ
とによって、スラブ二重天井の異なる間隔に応じて対応
することが可能となり、これを併用してスラブ支柱上方
との間に固定位置調整可能な構造部を介在させることに
より、前記支柱の高さ位置の微調整ができる。

また、支柱の形状としても構造が簡単な鞍型の他に、
防塵遮熱に有効な筒型形状に構成することも、この筒周
の一部に挟持片張出のための覗き窓を設けるだけでよい
ので、目的に応じた各種取付け装置を提供できるなど、
本発明装置は実用上極めて有用なものである。

本発明における支持装置（重付加・長尺器具）の取付
けは、二重天井が張られた後に、必要箇所（必要取付け
穴）に行うことを前提としている。

従って支持装置の必要パーツは、小径の二重天井取付け
穴を通過して差し入れ、外部の一方向から行われ、簡単
な施工法で楽に取付けられること、が必要条件である。

本発明は、これを満足している。（従来、重量シャンデ
リアもスラブにアンカー係止をしているが上記の取付け
穴と前述の器具取付け法の制限がないので、本発明とは
異なる。） 従前の、例えばダウンライト器具の「取付け穴」への
二つの取付け方式のうち、板バネは、重量制限及び板バ
ネヘタリの惧れの難点がある。挟持片の引き下げ方式
は、施工時に、手間がかかりリフレクター空間内が空い
ていることの必須条件がある。

埋込み収納容器内に、全部（例：煙感知器、熱感知器な
ど）または、半埋込・直付器具においては部分（照明器
具類の点灯回路部材など）を充填した上で、「取付け
穴」への外部からの一方向でのブラインド取付けは不可
能である。前記の係止構造を具備した埋込み収納器具の
本発明によって初めて、充填された埋込み収納容器の二
重天井取付け穴へのブラインド取付けが可能となる。

ダウンライトでは、省エネ、経済性に優れた放電灯（FD
L）へのニーズはは強まり、すでに主流である。

放電灯に不可欠の、点灯回路部材を天井裏へ、埋込み
収納容器によって収納し、ランプ内包セードを分離した
作用効果は以下の二点で顕著である。

1.照明器具設計上、つねに基本的問題の発熱抑制ニーズ
において、ランプと回路二つの発熱源の相互干渉を解消
したこと。

2.露出部である、ランプ内包セードのコンパクト、薄型
化→デザインフリー性のアップが可能となったこと。

尚、シングルタイプ埋込み収納容器には、前記係止構
造は直接に具備され、ユニットタイプ埋込み収納容器に
は間接に具備される。この間接具備とは、埋込み筐体側
に係止構造は具備され、この筐体と、ユニットタイプ埋
込み収納容器とは前記ダウンライト器具のユニットタイ
プの場合と同方法・構造で接続される。

産業上の利用可能性 本発明器具は屋内照明器具であるが、その付属装置を
活用することにより、各種電光表示装置，監視装置およ
び警報装置，その他の各種センサなどの設置が可能で、
天井等の取付け穴を利用した各種器具類の設置展開がで
きる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平6−335692 (32)優先日 平成６年12月20日(1994．12．20) (33)優先権主張国 日本（ＪＰ） (31)優先権主張番号 特願平6−336565 (32)優先日 平成６年12月21日(1994．12．21) (33)優先権主張国 日本（ＪＰ） (56)参考文献 特開 平３−110704（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−112334（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−36116（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−53035（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) F21V 21/04

Claims (44)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】（補正後）一方の開口端の外周部に天井等
   の取付け穴の表側に当接するフランジが形成され外面に
   複数の部分的肉厚構造部が形成された筒形状の基底部、
   および肉厚が略一定で開口縁が基底部の他方の開口端に
   組み合わされるとともに基底部の部分的肉厚構造部を介
   して基底部に固定される灯体部を有する灯体と、 この灯体に配設されるランプソケットと、 このランプソケットに電源を供給するための配線手段
   と、 前記灯体を天井等の取付け穴に取付ける係止構造と を具備していることを特徴とする天井等の取付け穴を装
   着部とする設備器具。
2. 【請求項２】（補正後）灯体部の開口縁に爪片が設けら
   れ、基底部の灯体部側に突出する部分的肉厚構造部の内
   側に前記爪片が係合する係合溝が設けられている ことを特徴とする請求項１記載の天井等の取付け穴を装
   着部とする設備器具。
3. 【請求項３】（補正後）係止構造は、支持枠、この支持
   枠に回動自在に装着した螺軸、この螺軸に螺合した張出
   片を有する ことを特徴とする請求項１記載の天井等の取付け穴を装
   着部とする設備器具。
4. 【請求項４】（削除）
5. 【請求項５】（削除）
6. 【請求項６】（補正後）灯体部は合成樹脂を成形して形
   成され、基底部は機械的強度に優れた他の成形素材にて
   形成されている ことを特徴とする請求項１記載の天井等の取付け穴を装
   着部とする設備器具。
7. 【請求項７】（削除）
8. 【請求項８】（補正後）ランプソケットを有する灯体
   と、 天井等の取付け穴の表側に当接するフランジ、配電線を
   接続する接続手段、天井等の取付け穴に取付けるための
   係止構造を有する筒状の筐体と、 前記灯体を筐体に係止する機械的係止手段と、 前記灯体を筐体の接続手段に接続する電気的配線手段と を具備していることを特徴とする天井等の取付け穴を装
   着部とする設備器具。
9. 【請求項９】天井等の取付け穴への取付け手段および配
   線手段を備えた筒状埋込み筐体と、 この筐体に上記取付け穴の表側からの装着動作で上記筐
   体に電気的および機械的に同時に接続される灯体と、 この灯体が正規の位置に装着されたことを感知する感知
   体と、 灯体への電源回路中に介在して上記感知体が感知作動し
   た際に前記電気的に接続した回路を閉成するが、正規で
   ない位置の場合には該回路を開放するスイッチとを具備
   しているところの請求項８記載の天井等の取付け穴を装
   着部とする設備器具。
10. 【請求項１０】前記感知体は、灯体に一端を枢支され他
    端が灯体から外方に突出した回動レバーと、このレバー
    を常時突出方向に付勢するばねとを含んでなり、 前記スイッチは、上記回動レバーによって駆動される常
    閉型スイッチであることを特徴とする請求項８記載の天
    井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
11. 【請求項１１】前記感知体およびスイッチを灯体下部の
    最終装着位置付近に設け、該灯体上部に配置した電球ソ
    ケットと該スイッチとの間を接続する配線を灯体外壁に
    設けたＵ時溝中に埋込み装置としてなるところの請求項
    ８記載の天井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
12. 【請求項１２】前記スイッチが外部供電線との接続用プ
    ラグ刃電極を有してなるところの請求項８記載の天井等
    の取付け穴を装着部とする設備器具。
13. 【請求項１３】埋込み筐体における前記接続手段が、該
    筐体の筒周壁の内側と前記挿入される灯体の外壁との間
    の隙間に、周壁に沿って配置した送り端子台付きコンセ
    ントであるところの請求項８記載の天井等の取付け穴を
    装着部とする設備器具。
14. 【請求項１４】前記コンセントが前記筐体の絶縁性周壁
    と一体に形成されているところの請求項13記載の天井等
    の取付け穴を装着部とする設備器具。
15. 【請求項１５】前記コンセントの電線受入口が筐体の筒
    周壁に沿って並置されているところの請求項13記載の天
    井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
16. 【請求項１６】前記請求項１ならびに８記載の係止構造
    が、支持枠の上縁および下縁に同方向に張り出させた耳
    部を設け、 これら上下の耳部に下方から挿通した螺軸を抜け落ち防
    止下に回動自在に設け、 前記軸に一方端を螺合させて張出し片の他方自由端を、
    前記張出し片が螺軸の回動に伴って旋回する際に支持枠
    側縁に当接してその後の回動を阻止するように、外側に
    向けた係止部となし、 前記係止部が支持枠から張り出した状態で取付け穴裏側
    縁に当接する先端を垂下段差部に構成し、 埋込み設備器具において、取付け穴の表側穴縁に当接す
    るフランジから規律して取付け穴に嵌合する設置部材周
    壁に設けた開穿溝に、前期支持枠を組付けるようになし
    てあるところの天井等の取付け穴を装着部とする設備器
    具。
17. 【請求項１７】前記挟持部が支持枠内に収納された状態
    で、その自由先端を前記周壁の内側位置に規制するスト
    ッパーを前記張出片の回動域に配置してなる請求項16記
    載の天井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
18. 【請求項１８】前記螺軸と前記上下の耳部のいずれか一
    方との摺嵌部に螺合したゴム環等により前記螺軸に回動
    摩擦抵抗を付与してなる請求項16記載の天井等の取付け
    穴を装着部とする設備器具。
19. 【請求項１９】前記張出し片は支持枠内に収納された状
    態で偏平に構成されているとともに、 灯体に沿う曲面状をなしていることを特徴とする請求項
    16記載の天井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
20. 【請求項２０】内面を反射面に仕上げた灯体の側壁の一
    部を開穿し、この開穿窓の下縁にソケットカバーの一端
    を旋回動自在に枢着する一方、該カバーが灯体に対して
    正常セット位置にあるときのみ閉成するスイッチを該カ
    バーの上縁に配置してなることを特徴とする天井等の取
    付け穴を装着部とする設備器具。
21. 【請求項２１】前記スイッチが、前記灯体の開穿窓上縁
    から張り出した弾性片からなり先端に係合フックを有す
    るところの電極と、前記カバーに取り付けられ該係合フ
    ックに対応する係合フック形状の電極とからなるところ
    の請求項19記載の天井等の取付け穴を装着部とする設備
    器具。
22. 【請求項２２】前記取付け穴に装着する設備器具が、前
    記灯体の他に、居住空間における天井等への配線器具，
    照明器具，諸機能器具類であるところの請求項１記載の
    天井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
23. 【請求項２３】埋込み筐体に嵌装する器具であって、セ
    ンター軸管と該軸管から片持ち状に張り出した光源管球
    またはその支持体との接続間に可回動接手を配置して、
    光源管球またはその支持体との接続間に可回動接手を配
    置して、光源管球を施工面と平行な面で旋回動可能に構
    成してなることを特徴とする天井等の取付け穴を装着部
    とする設備器具。
24. 【請求項２４】前記センター軸間の先端部を、施工面と
    直交する向きに回動自在に構成して、前記光源管球を施
    工面に対して平行並びに直交する向きに移動自在に構成
    してなる請求項23記載の天井等の取付け穴を装着部とす
    る設備器具。
25. 【請求項２５】前記センター軸管の先端部に、引掛けシ
    ーリングの受け口金具を配置してなる請求項23記載の天
    井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
26. 【請求項２６】前記センター軸管中に、安定器あるいは
    ダウントランス等の点灯回路部材を配置してなる請求項
    23記載の天井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
27. 【請求項２７】前記筐体を埋め込む取付け穴の施工面裏
    側域に安定器あるいはダウントランス等の点灯回路部材
    を配置してなる請求項23記載の天井等の取付け穴を装着
    部とする設備器具。
28. 【請求項２８】前記光源管球、またはその支持体からな
    る張出し構造部の複数個をセンター軸管からそれぞれ異
    なる向きに張り出せしめてなる請求項23記載の天井等の
    取付け穴を装着部とする設備器具。
29. 【請求項２９】同軸プラグ電極とこれを摺嵌する同軸コ
    ンセント電極とからなる可回動接手電極を前記取付け穴
    の施工面裏側域に配置し、前記センター軸管中に前記点
    灯回路部材を配置してなる請求項23記載の天井等の取付
    け穴を装着部とする設備器具。
30. 【請求項３０】前記センター軸管が伸縮自在である請求
    項23記載の天井等の取付け穴を装着部とする設備器具。
31. 【請求項３１】前記伸縮自在のセンター軸管を外部遠隔
    操作により回動およびまたは伸縮制御可能に構成してな
    る請求項23記載の天井等の取付け穴を装着部とする設備
    器具。
32. 【請求項３２】前記光源管球またはその支持体に対して
    それらの反射板を、それらを中心に回動可能に構成して
    なる請求項23記載の天井等の取付け穴を装着部とする設
    備器具。
33. 【請求項３３】前記支持体がライティングダクトである
    請求項23記載の天井等の取付け穴を装着部とする設備器
    具。
34. 【請求項３４】前記取付け部が、施工面設置の配線器具
    に対して引掛けシーリング手段によって嵌合係止下に設
    置され、かつ取り外し自在である請求項23記載の天井等
    の取付け穴を装着部とする設備器具。
35. 【請求項３５】前記取付け部が、施工面に埋設した器具
    筐体に対して、挿入または交叉、あるいは螺合等により
    機械的に係止すると同時に電気的接続ができ、かつ取り
    外し自在である請求項23記載の天井等の取付け穴を装着
    部とする設備器具。
36. 【請求項３６】天井埋込み用取付け穴径に相当する内周
    径の鍔部を有する筒体からなり、その一方端に設置面へ
    の固定手段を有し、該固定手段と筒体との間に１つ以上
    の自在接手を配置して、設置面に対して筒体の向きを可
    変できるように構成し、他方端から天井埋込み設備器具
    を天井取付け穴への設置と同様手段により挿入係止する
    ように構成してなることを特徴とする天井等の取付け穴
    を装着部とする設備器具の付属装置。
37. 【請求項３７】前記固定手段と筒体との間に吊り下げ用
    中間部材を設け、設置面に対して筒体の高さ位置を可変
    できるように構成してなる請求項36記載の天井等の取付
    け穴を装着部とする設備器具の付属装置。
38. 【請求項３８】スラブと二重天井との間にあって、スラ
    ブに向けて直接または間接に係止する上部と二重天井の
    埋込み器具取付け穴裏側縁に当接する下部および埋込み
    筐体の埋込み部分の嵌入を許容する中間部とからなり、
    前記下部の一部を天井裏面に沿う拡張縁として構成し、
    前記拡張縁を二重天井裏面と埋込み筐体における天井固
    定用挟持片との間に介在させるように構成してなること
    を特徴とする天井等の取付け穴を装着部とする設備器具
    の付属装置。
39. 【請求項３９】前記中間部が添え接ぎ支柱構造による伸
    縮自在の高さ調節構造を備えている請求項38記載の天井
    等の取付け穴を装着部とする設備器具の付属装置。
40. 【請求項４０】前記上部とスラブとの間に固定位置調節
    可能な構造部を配置してなる請求項38記載の天井等の取
    付け穴を装着部とする設備器具の付属装置。
41. 【請求項４１】前記中間部を筒形に構成し、前筒形部に
    埋込み器具の前記挟持片を張り出させるための覗き窓と
    前記覗き窓下方に形成した前記拡張縁とからなる構造部
    の複数箇所を前記中間部の筒周に間隔を置いて設けてな
    る請求項38記載の天井等の取付け穴を装着部とする設備
    器具の付属装置。
42. 【請求項４２】前記拡張縁の先端にストッパーを形成し
    て、該拡張縁上に張り出した天井固定用挟持片の該縁上
    からの滑落を防止するように構成してなる請求項38記載
    の天井等の取付け穴を装着部とする設備器具の付属装
    置。
43. 【請求項４３】スラブと二重天井との間にあって、スラ
    ブに向けて直接または間接に係止する上部と二重天井に
    おける設備器具取付け穴の天井裏側に当てる下部底板お
    よびこれら上部と下部底板との間を連結する中間部とか
    らなり、 前記下部底板を少なくとも前記取付け穴縁と該取付け穴
    に嵌着せしめた設備器具下面の一部とに亘って当接する
    環形状に構成し、 複数本の支柱からなる前記中間部と設備器具中を貫通せ
    しめて、その両端を前記上部と下部底板とにそれぞれ係
    止するように構成してなるところの請求項38記載の天井
    等の取付け穴を装着部とする設備器具の付属装置。
44. 【請求項４４】埋込み収納容器の外周部に、前記請求項
    ８記載の機械的係止手段または係止構造からなる取付け
    手段を設置し、埋込み収納容器内部を設備器具の少なく
    とも一部の収納空間に構成し、該埋込み収納容器を取付
    け穴または埋込み筐体の装着部に装着自在に構成してな
    ることを特徴とする、天井等の取付け穴を装着部とする
    設備器具の付属装置。