JP3311926B2 - 吸収式冷暖房装置 - Google Patents

吸収式冷暖房装置

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JP3311926B2 JP09177496A JP9177496A JP3311926B2 JP 3311926 B2 JP3311926 B2 JP 3311926B2 JP 09177496 A JP09177496 A JP 09177496A JP 9177496 A JP9177496 A JP 9177496A JP 3311926 B2 JP3311926 B2 JP 3311926B2
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷暖房装置
に関し、特に、コンパクト化を図りつつ、外気温度が低
いときでも能力を低下させることなく暖房運転を行うこ
とができる吸収式冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来広く用いられていた水冷式の吸収冷
凍機は、クーリングタワーを初めとする冷却水系の据付
工事や保守ならびに水管理等に多くの手間がかかるとい
う欠点を有していた。このような欠点がある水冷式吸収
冷凍機に代わるものとして、水を冷媒とし、臭化リチウ
ムを吸収剤とする空冷式吸収冷凍機が知られている。例
えば、特公平5−67866号公報では、吸収器および
凝縮器をファンで冷却するように構成した空冷式の吸収
冷凍機が提案されている。
【0003】吸収冷凍機は一般に冷房に用いられるが、
近年、冷房運転だけでなく、吸収器で汲み上げた熱を利
用してヒートポンプ暖房運転も行えるようにした冷暖房
装置に対する需要が高まっている。特開平6−2980
号公報や特公平7−96977号公報には、冷暖房に共
用できる吸収式ヒートポンプ装置や吸収式冷温水機が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載されているような空冷式吸収冷凍機を暖房運転に切
り替えようとすると構成が複雑になるため、実用上、暖
房運転には使用できないという問題点があった。すなわ
ち、空冷式吸収冷凍機では空気給送のためのダクトが必
要であり、このダクトを冷房用と暖房用とで簡単に切り
替えることは困難であり、該切り替えを行おうとすると
装置が大型化する。
【0005】さらに、吸収冷凍機をヒートポンプ暖房運
転に使用する場合、外気温度が極端に低い地域では外気
から熱を汲み上げるための空冷熱交換器に着霜が生じる
ことがある。そうすると、霜によって熱伝導性が低下す
るため、多量の熱を効率よく汲み上げることができない
という問題点がある。
【0006】本発明は、上記問題点を解消し、構成を簡
単にでき、かつ、暖房運転時の外気との熱交換の効率を
向上することができる吸収式冷暖房装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、蒸発器と、該蒸発器で発
生した冷媒蒸気を吸収剤を含む溶液で吸収して吸収熱を
発生する吸収器と、前記溶液の吸収剤濃度を回復させる
ため該溶液を加熱して冷媒蒸気を抽出する再生器と、前
記再生器で抽出された冷媒蒸気を凝縮させて前記蒸発器
に回収するための凝縮器と、前記蒸発器内の冷媒で管内
を通過する冷水を冷却するための第1管路と、前記吸収
器内の溶液を管内を通過する冷却水で冷却するための第
2管路と、冷暖房用の風を室内に吹き込むための室内機
と、前記冷却水および冷水と外気との熱交換をする顕熱
交換器と、冷房運転時には前記第1管路で冷却された冷
水を前記室内機に導くとともに前記第2管路を通過して
昇温した冷却水を前記顕熱交換器に導く一方、暖房運転
時には前記第1管路で冷却された冷水を前記顕熱交換器
に導くとともに前記第2管路を通過して昇温した冷却水
を前記室内機に導くための管路切替弁と、前記凝縮器お
よび前記顕熱交換器を冷却するための空冷ファンとを具
備し、前記空冷ファンによる冷却通路において前記顕熱
交換器を前記凝縮器の下流側に配置した点に第1の特徴
があり、この第1の特徴によれば、凝縮器を通過した温
風を顕熱交換器に当てることができる。
【0008】また、本発明は、前記再生器で発生した冷
媒蒸気に混入した吸収剤を分離する分縮器で発生した蒸
気を管内を通過する冷却水で冷却するため前記第2管路
を該分縮器に延長すると共に、暖房運転時に外気温度が
予定値以下に低下したときには、前記分縮器の冷却容量
を増大させる冷却容量可変手段を具備した点に第2の特
徴がある。
【0009】また、本発明は、暖房運転時に外気温度が
予定値以下に低下したときには、前記分縮器で冷却され
る冷媒蒸気を全縮させるように前記冷却容量可変手段を
構成した点に第3の特徴がある。
【0010】また、本発明は、前記再生器および分縮器
を、高温再生器および該高温再生器に組み合わせられる
高温分縮器ならびに低温再生器および該低温再生器に組
み合わせられる低温分縮器からなる二重効用方式で構成
し、前記冷却容量可変手段を、前記第2管路の冷却水を
前記再生器において前記高温分縮器に導くための切替弁
で構成した点に第4の特徴がある。
【0011】前記第2ないし第4の特徴によれば、分縮
器の冷却容量を増大させることによって、冷却水に伝達
される熱量が増大する。したがって、室内機に導かれる
冷却水の温度を高めることができる。特に、第3および
第4の特徴によれば、外気温度が極めて低いときに、冷
媒蒸気が全縮されるので該蒸気の熱量は最大限冷却水に
伝達される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明を
詳細に説明する。図1および図2は本発明の一実施形態
に係る吸収式冷暖房装置の要部構成を示す系統ブロック
図であり、図1は暖房運転時、図2は冷房運転時の系統
を示す。図1において、蒸発器1には冷媒としてフッ化
アルコールが、吸収器2には吸収剤を含む溶液としてD
MI誘導体が収容されている。この冷媒と吸収剤との組
み合わせを選定するにあたっては、前記冷媒はフッ化ア
ルコールに限らず非凍結範囲および非結晶範囲が広くと
れるものを選定するのが好ましく、溶液としてはDMI
誘導体に限らず非結晶範囲が広く取れるものを選定する
のが好ましい。したがって、例えば、水と臭化リチウム
の組み合わせは、外気温度が零度近くになった状態での
暖房運転時において、溶液の温度低下によって冷媒であ
る水が凍結するおそれがあるために適当とは言い難い。
【0013】蒸発器1と吸収器2とは互いに連結されて
いて、これを、例えば30mmHg程度の低圧環境下に保
持することにより、吸収器2の吸収剤溶液が冷媒蒸気を
吸収して吸収冷凍動作が行われる。
【0014】まず、バーナが点火されて再生器(バーナ
および再生器については後述する)によって吸収器2の
溶液濃度が高められると、吸収器2の溶液が冷媒蒸気を
吸収して、該冷媒の蒸発による潜熱で蒸発器1内は冷却
される。蒸発器1内には冷水が通過する管路1aが設け
られる。冷媒はポンプP1によって蒸発器1内に設けら
れた図示しない散布手段に導かれ、前記冷水が通過して
いる管路1a上に散布される。前記冷媒は管路1a内の
冷水から蒸発熱を奪って低圧の冷媒蒸気となり、蒸気通
路を通って吸収器2に流入する。蒸発器1内の冷媒は前
記散布手段に導かれるほか、その一部は、後で詳述する
第2分縮器6にも給送される。なお、管路1aを流れる
冷水としてはエチレングレコール水溶液を使用するのが
好ましい。
【0015】一方、前記フッ化アルコールの蒸気つまり
冷媒蒸気が吸収器2の溶液に吸収されると、吸収熱によ
って該溶液の温度は上昇する。溶液の吸収能力は該溶液
の温度が低いほど、また、溶液濃度が高いほど大きい。
そこで、該溶液の温度上昇を抑制するため、吸収器2に
は管路2aが設けられ、該管路2aには冷却水が通され
る。溶液はポンプP2によって吸収器2内に設けられた
図示しない散布手段に導かれ、管路2a上に散布され
る。その結果、溶液は管路2aを通っている冷却水で冷
却される。
【0016】吸収器2内の溶液は、冷媒蒸気を吸収する
と、その吸収剤の濃度が低下して吸収能力が低下する。
そこで、冷媒蒸気を分離発生させ、かつ溶液の吸収能力
を回復させるために再生器が設けられる。本実施形態で
は、第1(高温)再生器3および第2(低温)再生器4
が設けられており、第1再生器3には第1(高温)分縮
器5、第2再生器4には第2(低温)分縮器6がそれぞ
れ組み合わせで設けられ、二重効用方式の再生器を構成
している。
【0017】第1および第2分縮器5,6には、前記吸
収器2の管路2aと直列に配管された管路5aおよび6
aがそれぞれ設けられている。第1再生器3は吸収器2
から供給される溶液を加熱するバーナ7を有している。
該バーナ7はガスバーナが好ましいが電熱器等の他の加
熱手段であってもよい。
【0018】吸収器2で冷媒蒸気を吸収して希釈された
溶液つまり希液はポンプP3によりパイプを通じて第1
再生器3に給送される。第1再生器3で加熱されて冷媒
蒸気を発生させて濃度が高められた溶液(中間液)は第
2再生器4に給送される。第2再生器4では前記中間液
を加熱してさらに冷媒蒸気を発生させて濃度が高められ
る。濃度の高まった溶液(濃液)は、前記吸収器2に戻
されて再び吸収液として使用される。
【0019】第1再生器3および第2再生器4、ならび
に第1分縮器5および第2分縮器6の詳細を図4に示し
た。以下、この図4も同時に参照しつつ説明する。な
お、図4においては、第1再生器3の上方に第2再生器
4が配置されているように図示されているが、この配置
関係には限定されない。
【0020】第1再生器3に給送された希液はバーナ7
で加熱されて沸騰する。この沸騰によって希液から生じ
た冷媒蒸気は第1分縮器5に給送される。この冷媒蒸気
は第1分縮器5で冷却水が通っている管路5aによって
冷却され、該蒸気中に残存している吸収剤成分が分離さ
れる。こうして、第1再生器3の底部には濃度が高めら
れた中間液が溜まる。
【0021】第1分縮器5を通過した冷媒蒸気は、依然
として高温を保っており、中間液の加熱のためパイプL
1により第2再生器4に導かれた後、減圧弁8を介して
凝縮器9に給送される。前記中間液はパイプL2で第2
再生器4に給送され、該第1再生器3で生じた冷媒蒸気
の熱で加熱されて冷媒蒸気を発生し、この冷媒蒸気は第
2分縮器6に給送される。そして、冷却水が通っている
管路6aによって冷却され、第1分縮器5におけると同
様、吸収剤成分が分離される。こうして、第2再生器4
の底部にはさらに濃度が高められた濃液が溜まる。第2
分縮器6を通過した冷媒蒸気は凝縮器9に給送される。
凝縮器9に給送されるこれらの冷媒蒸気の純度は、おお
よそ99.8%にまで高められており、凝縮器9でファ
ン10による冷却風で冷却されて凝縮液化された後、減
圧弁11を経由して蒸発器1に回収される。
【0022】なお、蒸発器1に回収される蒸気の純度は
極めて高くなっているが、ごくわずかに混在する吸収剤
成分が長時間の運転サイクルによって蓄積し、蒸発器1
内の冷媒の純度が徐々に低下することは避けられない。
そこで、上述のように、蒸発器1から冷媒のごく一部を
第2分縮器6に給送して中間液から生じる蒸気とともに
ふたたび純度を上げるためのサイクルを経るようにして
いる。
【0023】吸収器2と第1再生器3との間に設けられ
た第1の熱交換器12により、第2再生器4から出た高
温の濃液は吸収器2から出た希液と熱交換して冷却され
た後、吸収器2に回収される。また、第1の熱交換器1
2で予備的に加熱された希液は第1再生器3から出た高
温の中間液と第2の熱交換器13で熱交換され、希液は
予備的に加熱されて第1再生器3へ給送され、中間液は
冷却されて第2再生器4へ給送される。こうして熱効率
の向上が図られているが、さらに、濃液の熱を吸収器2
から出た冷却水に伝達するための熱交換器HEX(図示
の都合上分離して示している)を設けることにより、吸
収器2に回収される濃液の温度をできるだけ下げ、冷却
水温度をさらに上げることができるような構成をとって
もよい。
【0024】また、冷却水を外気と熱交換するための顕
熱交換器14には管路14aが通され、室内機15には
管路15aが設けられている。室内機15は冷暖房を行
う室内に備えられるもので、冷風または温風の吹出し用
ファン(両者は共通)と吹出し出口(いずれも図示せ
ず)とが設けられる。室内機15の管路15aは吸収器
2の管路2aならびに第1分縮器5の管路5aおよび第
2分縮器6の管路6aに接続され、顕熱交換器14の管
路14aは蒸発器1の管路1aに接続される。すなわ
ち、室内機15の管路15aには吸収器2、第1分縮器
5および第2分縮器6で熱を回収した冷却水が管路2
a、管路5aおよび管路6aを介して導かれる。管路1
5aの熱は温風の吹出し用ファンによって室内に放出さ
れ、暖房作用を果たす。
【0025】前記顕熱交換器14は室外に置かれ、特
に、本実施形態では、前記凝縮器9との関係では前記フ
ァン10の風下に配置される。凝縮器9と顕熱交換器1
4の配置を図3に示す。同図において、符号Wはファン
10による冷風であり、この冷風は凝縮器9に直接当た
り、該凝縮器9を通過した風が、後方の顕熱交換器14
に当たるようになる。
【0026】そうすると、暖房運転時に凝縮器9を冷却
することによって温度の上がった冷却排風が、次に顕熱
交換器14を通過するので、蒸発器1の管路1aに循環
される冷却水の温度を上げることができる。そのため
に、冷媒の蒸発を促進でき、暖房運転時のサイクル効率
を上げることができる。さらに、顕熱交換器14は前記
凝縮器9からの温風を受けるので、外気温度が低い時の
着霜を防止するためにも有効である。
【0027】次に、暖房運転時において、外気温度が極
めて低いときの動作を説明する。外気温度が極端に低く
なると、顕熱交換器14を介して外気から熱を汲み上げ
にくくなり、暖房運転時の能力が低下する。したがっ
て、このように外気温度が極めて低いときには再生器で
発生した蒸気を全縮させ、バーナ7による加熱熱量で冷
却水を昇温させて暖房能力を向上させるようにする。
【0028】このために、第1分縮器5の管路5aへの
入り口に三方弁17を設け、かつ管路5aをバイパスす
る通路5bを設けている。外気温度が極端に低くない通
常の暖房運転時には、管路5aを通過させる冷却水の量
を絞るため、バイパス通路5bにも冷却水を通過させる
ように前記三方弁17の切り替えを選択する。
【0029】一方、外気温度が極端に低い場合には、冷
却水がバイパス通路5bに流れずにすべて管路5aを通
過するように前記三方弁17の切り替えを選択する。こ
うして、第1分縮器5に給送する冷却水の量を増大させ
ることにより、第1再生器3で発生した蒸気は全縮され
てほとんどが液化される。その結果、冷媒は凝縮器9に
送られることがなくなり、ヒートポンプとしてのサイク
ルは停止する。
【0030】換言すれば、第1再生器3で溶液を加熱す
ることによって発生した蒸気の熱はほとんど冷却水に伝
達され、冷却水の温度が上昇して暖房能力が回復する。
このように、極端に外気温度が低い場合には、蒸発器1
および吸収器2による蒸発・吸収機能を停止させ、第1
再生器3によって発生した蒸気だけにより、「直火炊
き」の状態で暖房運転を行う。以上の構成により、熱源
を追加することなく、バーナ7による加熱だけで、極端
に低温の時でも高い暖房能力を得ることができる。
【0031】なお、冷却水を吸収器2に導いている管路
2aの直前にも、三方弁17と同様の弁19やバイパス
通路20を設けることによって、ヒートポンプとしての
サイクルを停止したときには、管路2aには冷却水を回
さないこともできる。
【0032】上述のように、第1分縮器5を通過させる
冷却水の量を変化させて該第1分縮器5の冷却容量を変
化させるには、スイッチ手段による操作で三方弁を切り
替えることができる。また、温度感知器を設け、該温度
感知器によって感知された温度が予定値以下になったと
きに、第1再生器3で発生した蒸気を全縮させるように
三方弁を切り替える制御装置によって自動制御すること
もできる。
【0033】次に、冷房運転時の系統を図2を参照して
説明する。図2において、図1と同符号は同一または同
等部分を示す。冷房運転時は、室内機15の管路15a
は蒸発器1の管路1aと接続され、顕熱交換器14の管
路14aは吸収器2の管路2aならびに第1分縮器5の
管路5aおよび第2分縮器6の管路6aに接続される。
したがって、冷房運転時には蒸発器1の冷媒で冷却され
た冷水が室外機15に導かれ、前記吹出し用ファンによ
り冷風が室内に吹出される。
【0034】なお、前記暖房運転時および冷房運転時の
管路の切り替えは、周知の構造を有する四方弁によって
実現することができる。また、冷却水の循環はポンプP
4,5によって行われる。
【0035】なお、本実施形態では、再生器および分縮
器を高温および低温の2組設けた二重効用式としたが、
再生器および分縮器は1組であってもよいし、場合によ
っては、分縮器は省略して吸収器2から汲み上げる熱の
みで暖房運転をするようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1の発明によれば、顕熱交換器により外気との熱交換を
簡単に行えるとともに、凝縮器を通過した温風を該顕熱
交換器に当てることができるので、特に暖房運転時の熱
サイクルの効率を向上できる。併せて、外気温度が低い
場合に、前記顕熱交換器の着霜を防止できるため、一
層、効率良く運転することができる。
【0037】また、請求項2ないし4の発明によれば、
加熱源を増やすことなく室内機に導かれる冷却水の温度
を高めることができるので、暖房運転時の暖房能力低下
を回避して簡単に能力を維持することができる。特に、
請求項3および4の発明によれば、冷媒蒸気は全縮され
て該蒸気の熱量は最大限冷却水に伝達されるので、さら
に暖房能力の低下防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る冷暖房装置の構成お
よび暖房運転時の配管系統を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る冷暖房装置の構成お
よび冷房運転時の配管系統を示す図である。
【図3】 凝縮器および顕熱交換器の配置を示す図であ
る。
【図4】 高温再生器および高温分縮器ならびに低温再
生器および低温分縮器の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…蒸発器、 2…吸収器、 3…第1再生器、 4…
第2再生器、 5…第1分縮器、 6…第2分縮器、
7…バーナ、 10…ファン、 14…顕熱交換器、
15…室内機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 満 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平6−201212(JP,A) 特開 昭62−200149(JP,A) 特開 平7−174431(JP,A) 特開 平5−45020(JP,A) 実開 昭56−107468(JP,U) 特表 平4−506859(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 303 F25B 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器と、 前記蒸発器で発生した冷媒蒸気を吸収剤を含む溶液で吸
    収して吸収熱を発生する吸収器と、 前記溶液の吸収剤濃度を回復させるため該溶液を加熱し
    て冷媒蒸気を抽出する再生器と、 前記再生器で抽出された冷媒蒸気を凝縮させて前記蒸発
    器に回収するための凝縮器と、 前記蒸発器内の冷媒で管内を通過する冷水を冷却するた
    めの第1管路と、 前記吸収器内の溶液を管内を通過する冷却水で冷却する
    ための第2管路と、 冷暖房用の風を室内に吹き込むための室内機と、 前記冷却水および冷水と外気との熱交換をする顕熱交換
    器と、 冷房運転時には前記第1管路で冷却された冷水を前記室
    内機に導くとともに前記第2管路を通過して昇温した冷
    却水を前記顕熱交換器に導く一方、暖房運転時には前記
    第1管路で冷却された冷水を前記顕熱交換器に導くとと
    もに前記第2管路を通過して昇温した冷却水を前記室内
    機に導くための管路切替弁と、 前記凝縮器および前記顕熱交換器を冷却するための空冷
    ファンとを具備し、 前記空冷ファンによる冷却通路において前記顕熱交換器
    を前記凝縮器の下流側に配置したことを特徴とする吸収
    式冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 前記再生器で発生した冷媒蒸気に混入し
    た吸収剤を分離する分縮器で発生した蒸気を管内を通過
    する冷却水で冷却するため前記第2管路を該分縮器に延
    長すると共に、 暖房運転時に外気温度が予定値以下に低下したときに
    は、前記分縮器の冷却容量を増大させる冷却容量可変手
    段を具備したことを特徴とする請求項1記載の吸収式冷
    暖房装置。
  3. 【請求項3】 暖房運転時に外気温度が予定値以下に低
    下したときには、前記分縮器で冷却される冷媒蒸気を全
    縮させるように前記冷却容量可変手段を構成したことを
    特徴とする請求項2記載の吸収式冷暖房装置。
  4. 【請求項4】 前記再生器および分縮器を、高温再生器
    および該高温再生器に組み合わせられる高温分縮器なら
    びに低温再生器および該低温再生器に組み合わせられる
    低温分縮器からなる二重効用方式で構成し、 前記冷却容量可変手段を、前記第2管路の冷却水を前記
    再生器において前記高温分縮器に導くための切替弁で構
    成したことを特徴とする請求項2記載の吸収式冷暖房装
    置。
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