JP3309816B2 - 微細表面形状測定装置及び触針製造方法 - Google Patents

微細表面形状測定装置及び触針製造方法

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JP3309816B2 JP30816498A JP30816498A JP3309816B2 JP 3309816 B2 JP3309816 B2 JP 3309816B2 JP 30816498 A JP30816498 A JP 30816498A JP 30816498 A JP30816498 A JP 30816498A JP 3309816 B2 JP3309816 B2 JP 3309816B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロマシン用
部品の微細構造の形状計測や内燃機関の燃料噴噴射ノズ
ルやインクジェットプリンタノズルの内面形状測定とい
った、機械部品のサブミリオーダの3次元形状を測定す
るために用いられる微細表面形状測定装置に関するもの
で、特に、測定対象面に接触する触針を用いた接触式の
微細表面形状測定装置及び触針製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、微小形状の接触式による測定に
は、特開平5−264214号公報や特開平6−323
845号公報に記載されたものに代表される構成が知ら
れている。両者とも微細構造の内部に触針あるいはプロ
ーブが挿入できるようになっている構成を有するもので
あるが、以下具体的に説明する。
【0003】まず、図15に特開平5−264214号
公報に代表される第1の従来例の構成図を示す。図15
において、101は触針、102は触針101を図中矢
印方向に振動させるアクチュエータ、103は触針10
1が近接する測定対象である。ここで、測定対象103
はZ方向に移動自在なZステージ104及びX軸方向に
移動自在なXステージ105上に載置され、Zステージ
104はZ軸駆動機構106、Xステージ105はX軸
駆動機構107に各々連絡されている。更に、108は
デューティサイクル測定装置であり、Z軸駆動機構10
6、X軸駆動機構107及びデューティサイクル測定装
置108は、コンピュータ109により制御されてい
る。
【0004】このような構成において、アクチュエータ
102は、触針101を一定位置で図中矢印の如く一定
振幅で振動させる。そして、この状態で、触針101と
測定対象103の電気電導を、直流電圧を印加して短絡
電流を見ることで検出し、導通時間の振動周期に対する
比率をデューティサイクル測定装置108により検出す
ることになる。
【0005】例えば、図16を参照すると、図16
(a)に示されるように振動する触針101がある変位
sを越えると、図16(b)に示されるように触針10
1と測定対象103の測定対象面の間で電気的導通が確
保されることになる。そして、触針101と測定対象1
03の測定対象面の相対距離の変化とデューティサイク
ルは、図17のような関係を呈する。よって、デューテ
ィサイクルを記録しながらZ軸送り機構105を動作さ
せることにより測定対象103の表面形状を検出するこ
とができる。
【0006】なお、図17からわかるように、両者の関
係は完全に比例はしていないが、触針101の振動をサ
イン波から三角波に変更することにより比例の度合いを
高めることも可能である。また、測定対象103の測定
対象面の凹凸が、触針101の振幅を上回る場合は、X
軸駆動機構107を動作させ、測定対象103を再位置
決めすることにより、測定対象103の表面形状を計測
することも可能である。
【0007】次に、第2の従来例は、AFM(走査型原
子間力顕微鏡)技術の急速な発展により、微細形状測定
への適用の可能性が開けてきたものである。つまり、従
来のAFMが触針に働く原子間力を検出するために大が
かりな光学系を必要としていたのに対して、近年では、
特開平6−323845号公報に見られるような、機械
部品の微細形状にも適用可能な極めて簡素化されたAF
Mプローブが開発されてきている。
【0008】図18及び図19に、第2の従来例の構成
図を示す。図18において、201はプローブであり、
SiO2等の長さ200〜300 μm、幅40〜50
μm、厚さ1.8μmの弾性薄膜により形成され、その先
端に ZnOウィスカ等のチップ201aが接着されて
設けられている。
【0009】そして、プローブ201の表面には、電極
202a、202cにサンドイッチされたZnOの圧電
薄膜202bが形成されており、かかるプローブ201
がシリコンウエハ203上に設けられている。かかるプ
ローブ201が用いられる具体的構成図である図19に
おいて、基体204にZ軸移動機構205を介して試料
206が載置されている。一方で、基体204には、X
YZ圧電走査体207及び圧電板208を介して、プロ
ーブ201が図示するように取り付けられている。
【0010】このような構成において、プローブ201
は、圧電板208により共振状態に励振される。そし
て、試料205とプローブ201のチップ201aと
が、原子間力を及ぼし合う程度に接近すると、プローブ
201の振動状態が影響を受け、圧電薄膜202bで検
出される歪み信号は、振幅や位相が変化するが、この変
化を一定に保つように、XYZ圧電走査体207をZ方
向に制御することにより、試料206の表面形状を検出
するものである。
【0011】ここで、AFMの検出モードには、精密工
学会誌Vol.62,No.3,1996,pp.34
5−350にて紹介されているように、接触モード(タ
ッピングモード)と非接触モードの計測形態がある。こ
の非接触モードは、試料表面へのダメージが少ないため
好ましい計測モードではあるが、試料表面の水などの吸
着層の影響を受けやすいため、真空中での測定に使われ
る。
【0012】他方、タッピングモードは、このような欠
点がないので、大気中のAFM測定で一般的であって、
機械部品の微細形状測定にも適用できる可能性がある。
図20に、タッピングモードにおける接触検出原理を示
す。
【0013】図20(a)の状態では、プローブ201
の励振波形210に対して、位相が90度遅れた触針の
歪み波形211が、圧電薄膜202bより得られる。そ
して、図20(b)において、チップ201aと測定対
象206との接触が始まると、プローブ201の振動が
制限され歪み波形211の振幅が変化し、測定対象20
5の形状が測定できる。なお、図示しないが、振幅だけ
でなく位相の変化によっても接触を検出することが可能
である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上の2つの従来例
は、ノズル穴や微細溝形状等の形状測定に利用できる可
能性を有するとはいえ、以下のような課題を有する。
【0015】まず、特開平5−264214号公報に代
表される前者では、接触状態の検出が触針101と測定
対象103の電気導通に頼っているため、まず、非導電
体の計測ができない。更に、測定対象103が導体であ
ったとしても、表面に酸化膜やほこりの堆積がある場合
には、正確な測定が妨げられるという課題もある。
【0016】次に、特開平6−323845号公報に代
表される後者では、導体、非導体に関わらず、微細形状
の内部を測定することが可能となる可能性がある。
【0017】しかしながら、AFMの通常の計測対象で
ある半導体表面や真空プロセス試料とは異なり、部品に
油や汚れが多く付着しやものを測定対象とするため、A
FMのプローブ201を汚染して測定不能としたり、更
には、硬度の高い部品を計測することでプローブ201
を磨耗したり、凹凸の大きな測定対象を計測することで
触針を折損したりする等の課題を有する。
【0018】本発明は、以上の課題を解決し、機械部品
の微小表面形状計測を可能とするような表面形状測定装
置およびその触針製造方法を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、梁構造を有する触針と、触針をその
共振周波数付近で振動させる振動手段と、触針の歪みを
検出する歪み検出手段と、検出される歪みの状態が一定
になるように触針をその振動方向に位置決めする位置決
め手段と、触針と測定対象面とを相対的に位置決めする
移動手段とを備え、更に、触針と測定対象面との間に電
圧を印加し、触針と測定対象面との間の電流量を検出す
ることにより測定対象面の電気的特性を検出し、測定対
象面の形状を測定する微細表面形状測定装置である。
【0020】より具体的には、まず、微細放電加工によ
り加工された先端に形状測定用の微細突起部を有する超
硬合金製の片持ち梁構造の触針を用い、この触針を支持
する部材に圧電セラミックを用いて触針をその共振周波
数付近で振動させる。ここで、触針の先端の微細突起部
が振動により測定対象面に接触すると、その接触の程度
に対応して触針の振幅や振動位相は変化する。そこで、
触針上にその歪みを検出する圧電セラミックを設けて歪
み信号を取り出し、その振幅及び位相の一方又は双方が
一定になるように触針をその振動方向にサーボ位置決め
する。
【0021】この状態において、測定対象面に対して触
針を相対的に位置決め移動してやると、触針は測定対象
面の凹凸形状に沿って動くことになり、その形状を測定
することができる。
【0022】つまり、測定対象が導電性であるか否かを
問わず、かつ、その表面の酸化膜やゴミ、ほこりの影響
を受けない、高耐摩耗性、高形状安定性、高耐食性を有
する触針を用いた、きわめて安定した測定が可能な微細
表面形状測定装置が実現される。
【0023】
【発明の実施の形態】請求項1記載の本発明は、梁構造
を有する触針と、前記触針をその共振周波数付近で振動
させる振動手段と、前記触針の歪みを検出する歪み検出
手段と、検出される歪みの状態が一定になるように前記
触針をその振動方向に位置決めする位置決め手段と、前
記触針と測定対象面とを相対的に位置決めする移動手段
とを備え、更に、前記触針と前記測定対象面との間に電
圧を印加し、前記触針と前記測定対象面との間の電流量
を検出することにより前記測定対象面の電気的特性を検
出し、前記測定対象面の形状を測定する微細表面形状測
定装置である。また、請求項2記載の本発明は、梁構造
を有する触針と、前記触針をその共振周波数付近で振動
させる振動手段と、前記触針の歪みを検出する歪み検出
手段と、検出される歪みの状態が一定になるように前記
触針をその振動方向に位置決めする位置決め手段と、前
記触針と測定対象面とを相対的に位置決めする移動手段
とを備え、前記触針及び前記測定対象面は磁性体で構成
され、更に前記触針は捲回されたコイルを有し、前記触
針の振動により変調された磁束密度が検出されることに
より前記測定対象面の磁気特性を検出し、前記測定対象
面の形状を測定する微細表面形状測定装置である。
【0024】このような構成により、測定対象が導電/
非導電性のいかんに関わらず、かつその表面の酸化膜や
ゴミ、ほこりの影響を受けない形状の測定が行える。
【0025】ここで、触針は、先端に形状測定用の微細
突起部を有する硬度の高い導電体よりなることが、精度
の高い測定が可能となる点から好ましい。
【0026】そして、触針は、超硬合金製であること
が、その高耐摩耗性、高形状安定性、高耐食性故に、機
械部品等の形状計測を実環境で安定して行えるため好ま
しい。
【0027】そして、触針は、その一部あるいは全体
が、超硬合金より高硬度であるダイヤモンド焼結体ある
いはBN(窒化硼素)焼結体であることが、その高耐摩
耗性、高形状安定性を高める上で役立ち、機械部品等の
形状計測を実環境で安定して行えるため好ましい。
【0028】更に、触針は、微細放電加工により加工さ
れることが、形状自由度の高い触針形状を実現する上で
好ましい。
【0029】更に、触針は、微細放電加工による加工変
質層を除去するために砥粒加工されることが、形状安定
性の高い触針形状を実現する上で好ましい。
【0030】また、振動手段が、触針を支持する圧電材
料の部材を有することが、触針を安定的に振動させ得る
点で好ましい。
【0031】または、振動手段が、触針上に設けられた
圧電材料の部材を有する構成であってもよく、触針部分
の構成を単純化する。
【0032】また、歪み検出手段が、触針上に設けられ
た圧電材料の部材を有する構成が、振動による歪み最大
の場所で触針の振動状態を計測することにより、その振
動状態を高精度で計測することが可能となる点で好まし
い。
【0033】または、歪み検出手段が、触針上に設けら
れた歪みゲージを有する構成であってもかまわない。
【0034】また、位置決め手段が、圧電アクチュエー
タを有し、触針の変位量は、歪み検出手段からの信号と
振動手段からの駆動信号を比較し、位相の変化及び/又
は振幅の変化が一定になるように制御されることが、触
針の迅速かつなめらかなフィードバック位置制御を可能
にし、安定な形状計測を実現できる点で好ましい。
【0035】
【0036】
【0037】請求項に記載の発明は、板状の梁構造材
料を用い、これに歪み検出手段を付加する工程と、前記
梁構造材料を回転しながら微細放電加工により前記梁構
造材料を梁構造に加工する工程と、梁構造の加工変質層
を取り除く工程と、を有することを特徴とする触針製造
方法であり、製造効率を向上し、触針の製造コストを低
減することができるまた、梁構造材料を梁構造に加工
する工程が微細放電加工するもので、形状の自由度の高
い触針形状を実現できる。 ここで、請求項4記載のよう
に、梁構造材料は、超硬合金製であるか、または、請求
項5記載のように、梁構造材料は、その一部あるいは全
体が、超硬合金より高硬度であるダイヤモンド焼結体あ
るいはBN(窒化硼素)焼結体であることが、その高耐
摩耗性、高形状安定性、高耐食性故に、機械部品等の形
状計測を実環境で安定して行えるため好ましい。
【0038】請求項に記載の発明は、請求項記載の
触針製造方法において、前記歪み検出手段を付加する工
程が、圧電材料部材の接合と、接合後の圧電部材の形状
加工とするものでる。
【0039】請求項に記載の発明は、請求項記載の
触針製造方法において、前記歪み検出手段を付加する工
程が、圧電材料の薄膜形成と、形成中あるいは形成後の
圧電部材の形状加工とするものである。
【0040】
【0041】請求項に記載の発明は、請求項記載の
触針製造方法において、前記加工変質層を取り除く工程
あて板と遊離砥粒を用いた砥粒加工とするもので、形
状安定性の高い触針形状を実現できる。
【0042】以下、本発明の各実施の形態について、図
を用いて詳細に説明をしていく。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1におけ
る触針部の構成図(側面図)を示す。図1において、1
は触針であり、先端に突起部1aを持つような段付き片
持ち梁の形状に加工されており、先端から突起部1a、
梁部1b及び根本部1cを有する。2は触針1の梁部1
bから根本部1cの上部に設けられた圧電板、3は触針
1の根本部1cの下部に設けられた圧電素子で、触針1
は圧電素子3を介して支持台4上に設けられている。
【0043】ここで、この圧電板2の歪み状態は、プリ
アンプ5を介して検出され、支持台4上に固定された圧
電素子3は、高圧アンプ6により駆動され、触針1を振
動方向7に励振するものである。その振動周波数は、触
針1の梁部分1bの共振周波数にほぼ一致させられてお
り、梁部分1bの振動は、圧電板2により検出されるこ
とになる。
【0044】このような構成において、触針1の先端部
分1aが測定対象の測定対象面に接近し、周期的な接触
が始まると、振動の振幅が減少したり、振動の位相が変
化したりすることにより、測定対象面の形状を検出でき
る。この検出原理はAFMのタッピングモードと同様で
ある。
【0045】さて、この触針1は、圧電素子3により効
果的に共振状態に励振されるように超硬合金からなるも
のである。ここで用いられる超硬合金は、常温において
非常に高い硬度、耐磨耗性、高弾性率、耐食性を有して
おり、その高硬度、高弾性率、高耐食性、高摩耗性から
形状測定用触針としては最適である。
【0046】しかし、反面その加工は硬度の高さから極
めて難しいが、微細放電加工によれば極めて容易に加工
できる。さらに、超硬合金は焼結材料であることから、
製造時に塑性加工を受けておらず、内部応力が小さいた
め微細加工に適している。もちろん、超硬合金以外の部
材でも同様な触針を製作することが可能である。たとえ
ば、超硬合金と同様に工具材料として多用される工具鋼
やサーメットなども使用可能であるし、ステンレス綱や
タングステンなどの金属材料も利用可能である。ただ
し、これらの材料を使用した場合、超硬合金を利用する
場合に比較して、耐摩耗性・耐食性が犠牲になり、安定
な形状測定を妨げる要因となる。
【0047】図2は、微細放電加工を用いて触針1を製
作する具体的プロセスを示す説明図である。まず、図2
(a)において、触針1の材料となる材料薄板1’は、
超硬合金を研削加工により厚さ200μm、長さ10m
m、幅2mmに仕上げたものである。
【0048】一方で、圧電板2となる材料薄板2’は、
PZTをグリーンシートより20〜30μmの厚さに焼
結して作製したもので、触針1の材料薄板1’とほぼ同
じ面積であって、その両面には不図示の銀電極が形成さ
れている。そして、圧電板2の材料薄板2’を導電性の
接着材にて、触針1の材料薄板1’の上に接着固定して
いる。
【0049】次に、図2(b)において、圧電板2の材
料薄板2’だけを幅50μmにダイシングマシンにより
加工する。具体的には、切断砥石の切り込み量を微妙に
調整することにより、超硬合金の板を残して上部の圧電
板2の材料薄板2’のみを削り取る。ここで、超硬合金
の板の加工に先だって圧電板2を成形する必要がある理
由は、次の微細放電加工では非導電体である圧電板2を
加工できないためである。
【0050】次に、図2(c)に示されるように、触針
1の材料薄板1’を微細放電加工により加工し、先端の
突起部1aと梁部1bを形成する。ここで、突起部1a
は、微細放電加工により鋭利な形状に加工したもので、
先端の曲率半径は1μm程度とした。
【0051】なお、図2(d)は、形成された触針部の
左側面図であり、図2(e)は微細放電加工された触針
1の上面図である。また、梁部1bは、微細形状の内部
に導入しやすいようにできるだけ細い幅70μmに仕上
げ、根元部1cは、取り付けの容易さを考えて、幅2m
mに仕上げた。
【0052】そして、梁部1bの厚みが50μmである
のに対し、根元部1cの厚みは500μmとなってお
り、両者の曲げ剛性は、3桁の違いを持たせた。これに
より、梁部1bは片持ち梁と見なせるようになる。ちな
みに、片持ち梁の曲げ振動の共振周波数は以下の式で求
められる。
【0053】
【数1】
【0054】
【数2】
【0055】
【数3】
【0056】ここで、anは振動の次数により変化する
係数、Iは梁部1bの断面2次モーメント、mlは梁部
1bの単位長さの質量を表す。この結果、梁部1bの1
次共振周波数は、梁部の幅bと厚さhと長さl、梁材料
のヤング率Eおよび密度ρを用いて、次のように簡略化
される。
【0057】
【数4】
【0058】触針1全体が超硬合金から出来ていると
し、そのヤング率6.4×102 Gpaと密度ρ1.4×103 kg/m3
を用い、さらに梁部1bの長さを1.5mmとすれば、
一次共振周波数は24kHzとなる。
【0059】図3を用いて、図2を用いて説明した加工
プロセスを実行するための微細放電加工装置の構成につ
いて具体的に説明する。図3は、微細放電加工機MG−
ED72(松下電器産業(株)製)をベースにした加工
装置の構成を示す。
【0060】図3において、31は基体、32は基体3
1上に設けられたXYステージ、33はXYステージ3
2上に設けられ、加工液をためるための加工槽であり、
この加工槽33には、支持台34を介してワイヤガイド
35が設置されている。そして、このワイヤガイド35
の先端には、直径100μmの真鍮ワイヤ36が掛けら
れており、触針1の材料薄板1’を加工する電極の働き
をする。
【0061】一方で、圧電板2の材料薄板2’の加工の
済んだ状態の触針1の材料薄板1’は、基体31に設け
られたZステージ37及びZステージ37に連結された
回転テーブル38を介して、加工槽33の加工液中に、
加工される部分がワイヤ36と近接するように配置さ
れ、材料薄板1’とワイヤガイド35に取り付けられた
ワイヤ36との間には、電源39が接続されている。
【0062】このような構成において、放電加工は、電
源39により電圧を印加することにより進行するが、同
時にワイヤ36も放電により摩耗するので紙面に垂直な
方向に常に新しいワイヤが供給されるような仕組みにな
っており、サブμmの加工精度が可能ないわゆるWED
G法で行われる。
【0063】そして、回転テーブル38が加工の進行に
応じて正確に材料薄板1’の角度だしを行い、XYステ
ージ32及びZステージ37が放電加工の進行に応じて
協調して位置決めすることにより、前述した図2(c)
〜(e)に示したような複雑な形状の軸加工が、完全自
動で行えることになる。
【0064】ここで、放電加工は放電時の熱により材料
を除去していく加工法であるため、微細放電加工といえ
ども、加工後の加工変質層の存在はまぬがれない。超硬
合金を加工した場合、主材料であるWC粉末は融点が高
く、結合層のCo金属は融点は低いため、加工表面は結
合相が抜けた状態となっていて、WC粉末が容易にこぼ
れおちる状態になっている。このため、超硬合金製の触
針1をそのまま測定に使用すると、測定中に先端の形状
が変化し測定誤差を生む恐れがある。
【0065】そこで、加工変質層を効果的に除去するた
めに、図4に示すように砥粒をふくむスラリー21をか
け流しながら、触針1を金属製のあて板に接触させ砥粒
加工する。振動発生器23は、あて板22と触針1の相
対運動を発生するために、振動数50Hz、振幅5μm程
度の振動を任意の方向に発生できる。あて板22には錫
や銅などの軟質系材料を使用する。また、図示しない触
針1の位置決め機構は、触針1とあて板22の接触を直
流電圧24と抵抗26に流れる電流を電流計25により
読みとることにより、触針1のあて板に対する位置決め
を行う。
【0066】さて、このように作製した触針1を用いた
形状測定について、具体的に説明する。図5は、触針1
を用いた微細表面形状測定装置の全体構成を示す。図5
において、41は基体、42〜44は各々基体41上に
設けられたXステージ、Yステージ及びZステージ、4
5はこれらのステージ42〜44を制御するメインCP
U、46はこれらのステージ42〜44上に載置され3
次元的に相対移動可能な測定対象である。
【0067】ここで、これらのステージ42〜44の位
置決め精度が直接的に形状計測誤差につながるため、本
実施の形態ではリニアスケールを内蔵させ位置を管理し
ている。一方、基体41の上方側には、回転テーブル4
7が設けられ、メインCPU45により制御される。
【0068】そして、この回転テーブル47にはアクチ
ュエータ48が取り付けられ、このアクチュエータ48
に、支持台4及び圧電素子3を介し、かつ圧電板2が設
けられた触針1が取り付けられている。このアクチュエ
ータ48の可動方向は、圧電素子3の振動方向と同じ方
向7であり、アクチュエータ48は、1/100μmオ
ーダの正確な位置決め動作と、可動範囲100μm近い
広いダイナミックレンジを持つものであり、本実施の形
態では圧電素子と変位拡大機構を併せ持つ構成を有して
いる。そして、このアクチュエータ48は、回転テーブ
ル47に取り付けられているため、触針1の振動方向7
は、360度旋回することができる。
【0069】なお、この回転テーブル47は、その回転
の真円度が形状計測誤差として加算されるので、高精度
のエアベアリングを使用している。ここで、圧電板2の
歪み状態を示す信号は、プリアンプ5及び直交検波器4
9を介してサブCPU51に送出され、このサブCPU
51はVCO50及び高圧アンプ5を介して圧電素子3
を振動させる。
【0070】なお、サブCPU51は、アクチュエータ
48を制御するとともに、メインCPU45にも信号を
送出し、またVCO50からの信号は直交検波器49へ
も送出される。
【0071】更に、微細形状測定においては、触針1を
測定対象46の測定ポイントに移動させることが、肉眼
では困難になるため、顕微鏡54を設けてアライメント
に役立てており、Xステージ42により測定対象46を
顕微鏡54の視野下に移動し、顕微鏡画面上で測定ポイ
ントの座標計測を行い、この座標値を用いて測定ポイン
トを正確に触針1の直下に移動できるようにしている。
【0072】以上のような構成において、本実施の形態
における微細表面形状測定装置の動作を説明する。
【0073】まず、サブCPU51からの指令電圧に基
づいて、一定周波数の信号をVCO50が発生する。つ
いで、この信号は、高電圧アンプ6を介して圧電素子3
に与えられ、方向7に振動が発生する。ついで、この振
動は、触針1に伝えられ、触針1の振動は、圧電板2か
らの歪み信号として、プリアンプ5を介して直交検波器
49に入力される。
【0074】そして、直交検波器49は、歪み信号のV
CO50の出力に対する位相ずれと振幅を計測し、これ
をサブCPU51に入力する。ここで、VCO50の出
力周波数は、触針1が共振状態となるように、つまりプ
リアンプ5の出力がVCO50の出力に対して位相差9
0度になるように設定されており、本実施の形態では、
25kHz付近に設定した。ここで、VCO50への指
令電圧の変化が、触針1の接触状態を表すことになる。
【0075】あるいは、VCO50の出力周波数を、触
針1が共振状態となる近辺に設定し、プリアンプ5の出
力とVCO50の出力の位相関係、あるいは振幅比をサ
ブCPUが記録しても構わない。この場合、振動の位相
・振幅変化が触針1の接触状態を表すことになる。
【0076】また、触針1の先端の振幅は、100nm
程度である。ここで、触針1は片持ち梁と考えられるの
で、先端の振幅から触針1の接触圧力が予想できる。片
持ち梁が先端で静的にδたわむために先端に加える力f
は次式であらわされる。
【0077】
【数5】
【0078】材料を超硬合金、触針梁部1bの長さを
1.5mm、厚さを50μm、幅を70μmとした場
合、たわみ100nmでの力fは約3mgとなる。この
程度の微小接触圧のもとでは、測定対象の表面に水の膜
が存在している場合、その表面張力により測定に誤差を
生じやすい。よって、図示しないが測定対象に乾燥空気
を吹きかける構造を必要に応じて用意し、測定対象の表
面の水分を蒸発させるようにしている。
【0079】このような状態でステージ42〜44の移
動により、触針1が測定対象46と接触状態となったと
きに、触針1の振動状態は共振状態からわずかにずれ、
このずれは直交検波回路49の出力となってサブCPU
51に伝えられる。
【0080】すると、サブCPU51は、このずれを補
正するようにアクチュエータ48を制御するため、触針
1は常に測定対象46の表面をなぞるような動作をし、
ステージ42〜44の動きに、回転テーブル47によっ
て回転させられるアクチュエータ48の動きを重ね合わ
せたものが、測定対象46の形状を表すこととなる。
【0081】そして、サブCPU51からメインCPU
45には、アクチュエータ48の位置に対応した信号が
送出され、また、メインCPU45はステージ42〜4
4及び回転テーブル47の位置を全て管理しているの
で、メインCPU上で測定結果を計算し表示することが
可能となる。
【0082】なお、図示する直流電圧52及び電流計5
3は、形状測定には必ずしも必須の構成要素ではない
が、以上の形状測定と同時に電流計53の値を記録する
ことにより、測定対象の表面の電気的状態、例えば局所
酸化、汚れの状態、導電状態の局所変化等、を知ること
ができる。
【0083】その具体例としては、金属部品中に非導電
体の析出物がある場合、あるいは砥粒加工中に砥粒がワ
ーク中にめり込んでしまった場合、金属表面に部分的に
酸化膜が生成している場合、等にその存在を検出するこ
とが挙げられる。
【0084】更に、このような電気特性の同時計測と同
様な考え方から、磁気特性の同時測定も可能となる。例
えば、測定対象46が磁性体で形成されている場合を考
えると、測定対象46と強磁性体の触針1の間に磁気回
路が形成されるが、触針1の根元部分1cにコイルを巻
いておけば、触針1の振動により変調された磁束密度が
計測できるため、表面の磁気特性を検出することができ
る。逆に、触針1が強磁性体であると測定に支障をきた
すような場合は、超硬合金の結合相材料を工夫すること
により、非磁性の触針を得ることも可能である。
【0085】次に、触針の本微細表面形状測定装置への
取り付け方法に関して図6を用いて説明する。本微細表
面形状測定装置では触針が機械的片持ち梁であるため、
強度の関係上、触針の太さに比して長さを無制限に長く
することはできない。このため、微細な孔を測定するた
めの触針は細く短く設計され、また、深い場所を測定す
るための触針は太く長く設計されなければならない。よ
って、測定対象に応じて触針を頻繁に交換する必要が発
生し、触針をできるだけ簡単に取り付け、取り外しでき
ることが重要である。
【0086】図6では、支持台4はセラミックの平板と
なっており、この上に電極80、81、82を形成して
いる。電極80はそのまま圧電素子3の図示しない下部
電極と接続され、圧電素子3を駆動する電圧を供給す
る。電極81はグランド電位を与え、圧電素子3の図示
しない上部電極と触針1をグランド電位に保つ。電極8
2は圧電板2に接続され、歪み検出信号をとりだす。ソ
ケット85は微細表面形状測定装置のアクチュエータ4
8に挿入側を下向きに固定されており、触針1を取り付
けるときは、支持台4をソケット85の相対する穴に挿
入固定する。この時、電極80、81、82は受け側電
極83と接触し微細表面形状測定装置の他の電気系と接
続される。ソケット85は図示しないロック機構により
支持台4を硬固に保持できるような仕組みになってい
る。
【0087】(実施の形態2)本発明の実施の形態2
は、触針の他の製造方法について説明する。
【0088】第一の実施形態で示した触針製作プロセス
では個々の触針に対して、圧電材料の接着、圧電材料の
加工、触針の加工という加工工程を踏まねば成らず、触
針の製作コストを高めている。以下に示す加工工程はこ
の問題点を解決するためのものである。
【0089】まず、図7(a)では、研削仕上げされた
厚さ0.2mm、大きさ20mm四方の触針材料1’’を用意す
る。これに対してほぼ同じ大きさの圧電板材料2’を導
電接着剤により張り合わせる。圧電材料2’の両面には
図示しない銀電極が形成されている。この張り合わせた
材料をサンドブラスト加工により図7(b)に示すよう
に加工し、複数の圧電板2を触針材料1’’上に形成す
る。ここで、サンドブラスト加工は砥粒を空気圧力で加
速するため、加工中に加工対象である圧電板2に対して
も風圧がかかる。このため、アスペクト比を低く保ち風
圧による圧電板2の脱落を防ぐために、圧電板2の最小
パターン寸法は200μmとなっている。
【0090】次に、図7(c)は図7(b)の触針材料
1’’を上方より見た図で、触針材料1’’をワイヤカ
ット放電加工により複数の触針材料1’に切り分けた様
子を表している。それぞれの触針材料1’には圧電板2
が1つずつ付着している。
【0091】これから後の工程は、図2で示した工程と
同じで、微細放電加工により1本1本触針を仕上げてい
く。ただし、ダイシングによって加工された圧電板2と
異なり、サンドブラスト加工された圧電板2は、幅が20
0μmと広い。このため、図7(d)に示すように、触
針1は梁部1bの中に幅の広い部分1dをもつ形となっ
ている。数式4に示したように、触針の共振周波数を決
定する触針1の寸法パラメータは長さlと厚さhであ
り、幅bは無関係である。これより、触針1が幅広部1
dをもつ形状となっても性能は変化しない。
【0092】以上のように、接着工程、サンドブラスト
加工、ワイヤカット放電加工を一括して行うことができ
るため、一度に10本から20本の触針をバッチ処理す
ることができ、製造効率を向上できる。ただし、図7
(c)から図7(d)の間は微細放電加工で触針1本1
本加工する必要がある。反面このことは、ユーザの多種
多様な測定ニーズに応えた他品種少量の触針形状を作る
ことが可能となるメリットを持っている。
【0093】(実施の形態3)本発明の実施の形態3で
は、触針部の他の構成例について種々説明する。
【0094】図8(a)は、他の構成の触針1の、触針
材料1’を示す側面図、及び図8(b)は、その材料を
用いて作られる触針1の側面図である。この触針材料
1’は超硬合金27の上に焼結ダイヤモンド層28を焼
き固めた物である。焼結ダイヤモンド28は超硬合金2
7同様、コバルトを結合相とした焼結材料であるため、
放電加工が可能である。これより、図2または図7に示
した方法により触針1を加工することができる。図8
(b)に示すように加工された触針1は突起部1aが焼
結ダイヤモンドにより構成される。この結果、突起部1
aの耐摩耗性が超硬合金の時より飛躍的に向上し、触針
寿命を大幅にのばすことができる。なお、焼結ダイヤモ
ンドの代わりに金属結合相を用いた焼結BNを用いるこ
とも可能である。また、図8では梁部1bは超硬合金で
構成されるが、この部分も焼結ダイヤモンドで置き換え
ることもできる。ただし、この場合は梁部1bの耐衝撃
性が低下するため、触針を細くしたい時は適さない。
【0095】図9(a)は、他の構成の触針1の側面
図、及び図9(b)は、その触針1の上面図である。こ
の構成では、触針1の裏面に第2の圧電板51を接着す
ることにより圧電素子3の代用とすることができ、圧電
素子3を省略することができる。もちろん、第2の圧電
板51は、裏面に限らず、圧電板2の両脇に配置するこ
とも可能である。
【0096】このような構成を採用することにより、圧
電素子3を計測ループからはずすことができ、圧電素子
3の形状ドリフトや熱変形による計測誤差を防止するこ
とができる。
【0097】さらに圧電素子3に起因する計測誤差を防
止するための他の手法として、図10に示すように、圧
電板2自身を触針1の励振に使う方法も考えられる。こ
の構成では圧電板2をインピーダンスメータに接続し、
触針1を励振動しながら接触状態をインピーダンスの変
化として読みとる。しかしながら、この方法は圧電板2
を小型化、薄膜化したときに接触検出の感度が落ちると
いう問題があり、適用は圧電板2が1mm2 以上の面積
を持つ場合に限られる。
【0098】次に、図11(a)は、他の構成の触針1
の側面図、及び図11(b)は、その触針1の上面図で
ある。この構成では、圧電板2の代わりに歪みゲージ6
1を接着して設けたものであり、その機能は同様であ
る。
【0099】なお、この歪みゲージ61は、金属式のも
のでも半導体式のものでも使用可能である。そして、図
12(a)は、他の構成の触針1の側面図、及び図12
(b)は、その触針1の上面図である。この構成では、
触針1の片側に圧電薄膜71を形成したものであり、そ
の機能は同様である。
【0100】この圧電薄膜71の製作方法は、例えば、
FERROELECTRIC THIN FILM ULTRASONIC MICROMOTORS,IEE
E,1991(K.R.Udayakumar,et.al)に紹介されているゾルゲ
ル法や、T. KAMADA et. al. Mat. Res. Soc. Syp. Pro
c. Vol. 433. p377(1996)に紹介されているスパッタ法
などを用いることができる。
【0101】具体的には、ラップ仕上げにより表面荒さ
を向上させた超硬合金製の触針1上にPt/Ti層を形
成し、その上に圧電薄膜71を形成する。そして、圧電
薄膜62を必要な部分を残してエッチングした後、更に
その上に歪みを検出する歪み検出電極72を形成する。
【0102】このような圧電薄膜71の厚さは、高々1
〜3μmであるため、バルクの圧電板2を用いる場合に
対して幾つかの利点がある。まず、触針1の厚さに比し
て十分に薄いため、双方の熱膨張率の違いによって引き
起こされるバイモルフ効果による触針の曲がりを防ぐこ
とができる。さらに、エッチングによりパターン形成を
行うため、圧電薄膜71を10μm程度まで微細化する
ことができ、触針のさらなる微細化に有効である。ま
た、バルクの圧電板2を用いる場合に必要であった導電
接着剤が不要になるため振動にたいする内部減衰が減
り、触針の共振におけるQ値が高まり、触針の接触検出
感度が高まるという効果もある。
【0103】さらに、図13において、圧電薄膜62上
の歪み検出部を2つに分けた構成をしめす。図12
(a)は触針1の左側面図を表し、図12(b)は触針
の平面図を表す。図12(a)において、触針1は振動
方向7で振動しており、検出方向73からの接触を想定
している。ここで、検出方向74から接触が発生した場
合でも、共振状態の変化が起きるため接触検出できるも
のの、検出方向73と検出方向74の区別ができなかっ
た。これに対し、歪み検出電極を72a、72bと分割
することにより、梁部1bのねじれ状態を検出し、これ
により検出方向73、74を区別しようとするものであ
る。次に、図14において、2つの検出方向73、74
を区別するための別の構成例を示す。圧電素子3には従
来の上下電極75の他に左右電極76が設けられてい
る。上下電極には発信器78より方向73に触針1を共
振させる周波数f1が供給される。また、左右電極に
は、検出方向74に触針1を共振させる周波数f2が供
給される。ここで、梁部1bは2つの方向73、74へ
の共振周波数が異なるように厚みと幅が設計されてい
る。
【0104】この結果、圧電板2で検出される歪み検出
信号は2つの周波数分離可能な歪み検出信号を含むこと
になり、2台の図示しない直交検波回路49を用いて、
2つの方向73、74からの接触状態を独立に検出する
ことができる。さらに、本構成例より容易に類推できる
ことであるが、立方体形状の圧電素子3の残された2面
に電極を設け、ここに励振電圧f3を印加することによ
り、梁部1bを方向79に振動させることができ、これ
により方向79からの接触も独立に検出できるようにな
る。
【0105】以上のような触針は、実施の形態1で説明
した微細表面形状測定装置に適用され、測定対象の形状
を測定することができるものである。
【0106】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高硬度・
高形状安定性・高耐食性をもつ触針を用いて、測定対象
が導電性/非導電性のいかんを問わず、その表面の酸化
膜やゴミ、ほこりの影響を受けない、より安定した測定
が可能である微細表面形状測定装置を構成できるという
有利な効果が得られる。
【0107】また、本発明による触針製造方法によれ
ば、製造効率を向上することができ、触針の製造コスト
を低減することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の触針の構成図
【図2】同触針の製造プロセス図
【図3】同触針の製造に用いられる微細放電加工装置の
構成図
【図4】同触針の製造に用いられる砥粒加工装置の構成
【図5】同触針を用いた微細表面形状測定装置を示す構
成図
【図6】同触針の微細表面形状装置への取り付け方法を
示す構成図
【図7】本発明の実施の形態2の触針の他の製造方法を
表す図
【図8】本発明の実施の形態3の触針の他の構成を表す
【図9】同触針の他の構成を表す図
【図10】同触針の他の構成を表す図
【図11】同触針の他の構成を表す図
【図12】同触針の他の構成を表す図
【図13】同触針の他の構成を表す図
【図14】同触針の他の構成を表す図
【図15】従来の微細表面形状測定装置の構成図
【図16】同微細表面形状測定装置の検出方式を示す原
理図
【図17】同微細表面形状測定装置の検出方式の理論値
と実験値を示す図
【図18】同微細表面形状測定装置に使われる触針の斜
視図
【図19】同微細表面形状測定装置の構成図
【図20】同微細表面形状測定装置の検出方式の原理図
【符号の説明】
1 触針 2 圧電板 3 圧電素子 4 支持台 5 プリアンプ 6 高電圧アンプ 7 振動方向 28 焼結ダイヤモンド 31 基体 32 XYステージ 33 加工槽 34 支持台 35 ワイヤガイド 36 ワイヤ 37 Zステージ 38 回転テーブル 39 電源 41 基体 42 Xステージ 43 Yステージ 44 Zステージ 45 メインCPU 46 測定対象 47 回転テーブル 48 アクチュエータ 49 直交検波器 50 VCO 51 サブCPU 52 直流電圧 53 電流計 54 顕微鏡 60 圧電板 61 歪みゲージ 62 圧電薄膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−264214(JP,A) 特開 平7−270434(JP,A) 特開 平2−75902(JP,A) 特開 平8−229746(JP,A) 特開 平7−311208(JP,A) 特開 平8−285512(JP,A) 特開 平10−156626(JP,A) 特開 平4−295781(JP,A) 実開 平3−48702(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/10 - 13/24 G12B 21/00 - 21/24 G01B 7/00 - 7/34 G12B 21/00 - 21/32 B23H 1/00 - 11/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁構造を有する触針と、前記触針をその
    共振周波数付近で振動させる振動手段と、前記触針の歪
    みを検出する歪み検出手段と、検出される歪みの状態が
    一定になるように前記触針をその振動方向に位置決めす
    る位置決め手段と、前記触針と測定対象面とを相対的に
    位置決めする移動手段とを備え、更に、前記触針と前記
    測定対象面との間に電圧を印加し、前記触針と前記測定
    対象面との間の電流量を検出することにより前記測定対
    象面の電気的特性を検出し、前記測定対象面の形状を測
    定する微細表面形状測定装置。
  2. 【請求項2】 梁構造を有する触針と、前記触針をその
    共振周波数付近で振動させる振動手段と、前記触針の歪
    みを検出する歪み検出手段と、検出される歪みの状態が
    一定になるように前記触針をその振動方向に位置決めす
    る位置決め手段と、前記触針と測定対象面とを相対的に
    位置決めする移動手段とを備え、前記触針及び前記測定
    対象面は磁性体で構成され、更に前記触針は捲回された
    コイルを有し、前記触針の振動により変調された磁束密
    度が検出されることにより前記測定対象面の磁気特性を
    検出し、前記測定対象面の形状を測定する微細表面形状
    測定装置。
  3. 【請求項3】 板状の梁構造材料を用い、これに歪み検
    出手段を付加する工程と、前記梁構造材料を回転しなが
    ら微細放電加工により前記梁構造材料を梁構造に加工す
    工程と、梁構造の加工変質層を取り除く工程と、を有
    することを特徴とする触針製造方法。
  4. 【請求項4】 梁構造材料は、超硬合金製である請求項
    3記載の触針製造方法。
  5. 【請求項5】 梁構造材料は、その一部または全体がダ
    イヤモンド焼結体あるいはBN焼結体である請求項3記
    載の触針製造方法。
  6. 【請求項6】 前記歪み検出手段を付加する工程が、圧
    電材料部材の接合と、接合後の圧電部材の形状加工であ
    ることを特徴とする請求項記載の触針製造方法。
  7. 【請求項7】 前記歪み検出手段を付加する工程が、圧
    電材料の薄膜形成と、形成中あるいは形成後の圧電部材
    の形状加工であることを特徴とする請求項記載の触針
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記加工変質層を取り除く工程があて板
    と遊離砥粒を用いた砥粒加工であることを特徴とする請
    求項記載の触針製造方法。
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