JP3291737B2 - 活性化方法とその装置 - Google Patents

活性化方法とその装置

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JP3291737B2
JP3291737B2 JP11441291A JP11441291A JP3291737B2 JP 3291737 B2 JP3291737 B2 JP 3291737B2 JP 11441291 A JP11441291 A JP 11441291A JP 11441291 A JP11441291 A JP 11441291A JP 3291737 B2 JP3291737 B2 JP 3291737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は活性化方法とその装置に
係り、特に金属、半導体、セラミックス、ガラス等で構
成された部品表面の活性化に好適な活性化方法とその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から金属、半導体、セラミックス、
ガラスなどの活性化方法として粒子ビームを用いる活性
化方法が広く知られている。粒子ビームによる活性化で
は、粒子ビームのスパッタリング効果によって対象物の
表面に形成された酸化膜や表面に付着した水分、油脂等
を除去して活性化が行われる。
【0003】粒子ビームによる活性化方法及び装置とし
ては米国特許第427493号明細書及び特開昭59−
150534号公報に開示されている方法及び装置があ
る。
【0004】また何等かのフィ−ドバック制御にて表面
処理をしようとする従来技術として特開昭62−852
5号公報,特開昭62−86727号公報,特開平1−
168881号公報記載の技術がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第42749
3号明細書及び特開昭59−150534号公報に開示
された方法では、複数の対象物を同時に活性化すること
については考慮されておらず、対象物の保持方法が未解
決であった。また対象物を水平に置いた場合にはビーム
源で発生した汚染粒子などが落下して対象物を汚染する
可能性があった。更に粒子ビーム電流、ビーム電圧を安
定させることが困難であった。
【0006】またビーム源へ導入するガスの純度につい
て考慮されておらず、ガス中の不純物が対象物を汚染す
る可能性があった。装置内の温度をコントロールしてい
ないため、対象物より上側に位置する装置内の表面に付
着物が堆積し、それが脱落して対象物を汚染する可能性
もあった。粒子ビーム源内の排気はグリッドに設けられ
たビーム射出用の穴を通して行われるので、ビーム源内
の付着物や反応生成物が排気時に吸い出され、対象物や
装置内を汚染するという問題もあった。
【0007】特開昭62−8525号公報,特開昭62
−86727号公報,特開平1−168881号公報記
載の技術はいずれもガス量制御をしてビ−ム電圧,ビ−
ム電流を制御するものではなくビ−ム量(密度)を制御
するものである。これらの技術はイオンビ−ムを用いて
いるが、例えばアトムビ−ムに適応すると電圧、電流に
よる対象物のダメ−ジが発生し易く表面に打ち込む深さ
がコントロ−ルできず変動して深い傷が発生し得る。
【0008】ビ−ム量(密度)を制御するには予め余分
(必要量以上の)ガスを制御してビ−ム源に供給してお
く必要がある。それ故雰囲気圧力が高くならざるを得な
い。その結果エッチング効率を上げることには限界があ
る。
【0009】本発明の活性化方法の目的は、対象物をそ
れを載せたトレイに起因する汚染及び照射される粒子ビ
ームによる汚染をほとんど生じずに一定のビーム電圧、
電流にて対象物表面を活性化する方法を提供することに
ある。
【0010】本発明の活性化装置の目的は、対象物をそ
れを搭載したトレイに起因する汚染及び照射される粒子
ビームによる汚染をほとんど生じずに、一定のビーム電
圧、ビーム電流にて対象物表面を活性化する装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記活性化方法の目的は
望ましくは複数個の対象物を搭載させるものとしてセラ
ミックス製の或いはセラミックスコーティングされた金
属製のトレイを使用し粒子ビーム源に供給するガスをガ
ス精製器により純化し、更にビーム電圧及び/又はビー
ム電流によってフィードバック制御されたガス流量調整
器を通して粒子ビーム源にガスを供給することにより達
成される。
【0012】上記活性化装置の目的は望ましくは複数個
の対象物を搭載させるセラミックス製の或いはあるいは
セラミックスコーティングされた金属製のトレイと、粒
子ビーム源に供給するガスを純化するガス精製器と、ビ
ーム電圧或いはビーム電流にてフィードバック制御され
たガスの流量調整器を用いて活性化装置を構成すること
により達成される。
【0013】本願第1番目の発明は対象物を複数個搭載
したトレイを粒子ビームが照射される位置に置き、ビー
ムのビーム電圧及び/またはビーム電流に基づいてガス
を流量調節して粒子ビーム源に供給することによりビー
ム電圧及び/またはビーム電流をフィードバック制御
し、粒子ビーム源からトレイ上の対象物に粒子ビ−ムを
照射することを特徴とする。
【0014】本願第2番目の発明は対象物を複数個搭載
したセラミックス製のトレイあるいはセラミックコ−テ
ィングされたトレイを粒子ビームが照射される位置に置
き、ビームのビーム電圧及び/またはビーム電流に基づ
いてガスを流量調節して粒子ビーム源に供給することに
よりビーム電圧及び/またはビーム電流をフィードバッ
ク制御し、粒子ビーム源からトレイ上の対象物に粒子ビ
−ムを照射することを特徴とする。
【0015】本願第3番目の発明は対象物を複数個搭載
したセラミックス製のトレイあるいはセラミックコ−テ
ィングされたトレイを粒子ビームが照射される位置に置
き、ガスを流量調節して粒子ビーム源に供給することに
よりビーム電圧及び/またはビーム電流を制御し、粒子
ビーム源からトレイ上の対象物に粒子ビ−ムを照射する
ことを特徴とする。
【0016】本願第4番目の発明は対象物を複数個搭載
し得るトレイと、そのトレイの置き台と、トレイに粒子
ビームを照射する粒子ビーム源と、粒子ビーム源に供給
されるガスを純化するガス精製器と、ビーム電圧及び/
またはビーム電流をガス流量調整にてフィードバック制
御する制御装置と、制御装置に付設するガス流量調整器
とを備えてなることを特徴とする。
【0017】本願第5番目の発明は対象物を複数個搭載
し得るものでセラミックス製のトレイあるいはセラミッ
クコ−ティングされたトレイと、トレイの置き台と、ト
レイに粒子ビームを照射する粒子ビーム源と、粒子ビー
ム源に供給されるガスを純化するガス精製器と、ビーム
電圧及び/またはビーム電流をガス流量調整にてフィー
ドバック制御する制御装置と、制御装置に付設するガス
流量調整器とを備えてなることを特徴とする。
【0018】本願第6番目の発明は対象物を複数個搭載
し得るものでセラミックス製のトレイあるいはセラミッ
クコ−ティングされたトレイと、トレイの置き台と、ト
レイに粒子ビームを照射する粒子ビーム源と、粒子ビー
ム源に供給されるガスを純化するガス精製器と、ビーム
電圧及び/またはビーム電流をガス流量調整にて制御す
る制御装置とを備えてなることを特徴とする。
【0019】ガスはガス精製器を介して粒子ビーム源に
供給することが好ましい。粒子ビーム源は粒子ビーム源
の全てのビーム射出用穴の鉛直方向への投影が対象物と
重なることのない位置に設置することが好ましい。この
ように粒子ビ−ム源を設置することにより、粒子ビーム
源内に付着した汚染物が脱落した場合にも装置内及び対
象物を汚染せずに対象物表面を活性化することができ
る。
【0020】粒子ビーム源はビーム源内を排気する排気
口を設けたものであることが好ましい。このように設け
ることにより、ビーム源内の付着物や反応生成物が脱落
しても粘性流領域の真空排気時に装置内及び対象物を汚
染しない粒子ビーム源を提供することができる。
【0021】ビ−ムはアトムビ−ムまたはサドルフィ−
ルド型イオンビ−ムであることが好ましい。対象物が半
導体部品或いは絶縁体であり粒子ビームがアトムビーム
であることにより、半導体部品に電気的ダメージを与え
ないで活性化することができる。尚、サドルフィ−ルド
型イオンビ−ムは陽極,陰極があり、両極間に電場をか
けてビ−ムを引き出すタイプのものである。
【0022】粒子ビームによる活性化装置内部の対象物
よりも上に位置する装置内表面は加熱し、下に位置する
装置内表面は冷却することが好ましい。その為装置は対
象物よりも上に位置する装置内表面を加熱するためのヒ
ータと、下に位置する装置内表面を冷却するための冷却
機構とを備えることが望ましい。このように構成すれ
ば、粒子ビームによる活性化を行う装置の内壁から脱落
した付着物や反応生成物が対象物を汚染せずに対象物表
面を活性化することができる。
【0023】粒子ビームが射出されるグリッドに形成さ
れる穴の径及び/または配置間隔を穴の中心位置に応じ
て変化させることが好ましい。これにより、複数の対象
物を一度に均一に粒子ビームによって活性化することが
できる。
【0024】活性化装置内を真空に排気するに際し粘性
流領域の排気を前記粒子ビーム源を通して行うことが好
ましい。粒子ビームによる活性化装置内を真空排気する
際に粘性流領域の排気を粒子ビーム源を通して行うこと
により、装置内の粘性流領域の排気時に粒子ビーム源内
から脱落する付着物や反応生成物が対象物を汚染せずに
対象物表面を活性化することができる。
【0025】
【作用】複数の対象物を載せるトレイ或いはトレイ表面
層の構成材料はスパッタリングされて対象物に付着する
が、本発明でトレイ或いはトレイ表面層として用いてい
るセラミックス(例えばAlN,Al23,SiC,S
34,SiAlON,ZrO2,)は金属、ガラス等
に比較して一般にスパッタリングイールドが小さく、そ
の結果スパッタリングされて対象物に付着する付着物の
量も少ない。
【0026】更にその付着物は絶縁体であるので、半導
体製品などの電気信号を授受する用途に用いられる部品
や絶縁材料などを活性化した場合でもトレイに起因する
付着物が信号線や電極のショートあるいは絶縁抵抗の劣
化を招くことがない。
【0027】ガス精製器により粒子ビーム源へ供給する
ガスを純化することにより、対象物の表面に付着或いは
表面と反応する有機物、水蒸気、酸素、一酸化炭素、二
酸化炭素などの不純物が減少し、活性化された表面を再
汚染させることなく保持することが可能となる。
【0028】一般にビーム電圧或いはビーム電流は粒子
ビーム源に供給されるガス量に依存する。従ってビーム
電圧或いはビーム電流によってフィードバック制御を行
ったガス流量調整器を通して粒子ビームへガスを供給す
ることにより、ビーム電流及びビーム電圧を目的とする
値に保ちつつ活性化することができる。
【0029】ここで本発明のフィードバック制御とはビ
−ム電圧或いはビ−ム電流を検出しビ−ム電圧或いは電
流の設定値との差ΔVを適当なフィ−ドバックゲインG
により制御信号ΔSに変換しΔSをもってΔV近づくよ
うにガス流量調整器を制御することをいう。これにより
一定のビ−ム電圧或いは電流でビ−ム照射することがで
きる。
【0030】本発明者の検討したところ、この制御を行
わないとビ−ム照射中にビ−ム電圧が変化する。電圧が
増大すると素子の破壊を招き減少すると充分に活性化さ
れない。よってフィ−ドバック制御により常に最適電圧
に保つことが望ましいとの結論に至った。
【0031】真空中ではガスの対流がないので、ビーム
射出穴を通して落下するビーム源内の付着物や反応生成
物は鉛直方向に落下する。従って全てのビーム射出用穴
の鉛直方向への投影が対象物と重ならない位置にビーム
源を設置することによりビーム射出用穴からの落下物が
対象物を汚染することがない。
【0032】粒子ビームのスパッタリング作用にてスパ
ッタリングされた対象物、トレイ、装置内壁などの構成
材料は主に装置内表面の粒子ビームが照射されない部分
に堆積する。この堆積速度は温度に依存し、温度が高い
ほど堆積速度は遅くなる。
【0033】その結果一定時間後の堆積量は温度が高い
ほど少ない。堆積量がある程厚くなると堆積物は剥離し
落下して対象物の汚染を引き起こすので、対象物より上
に位置する装置内部を加熱し、下に位置する装置内部を
冷却することにより堆積物を対象物より下に優先的に集
めることができ装置内を清掃する間隔を長くとることが
可能である。
【0034】ビームの密度は個々の穴から射出されたビ
ームの重ね合わせとなるのでグリッドに形成されたビー
ム射出用穴の直径、配置に分布を持たせることにより、
照射領域の特定の部分のビーム密度を目的とする値にす
ることができる。
【0035】粘性流領域では微小な汚染物粒子は気体の
流れにのって移動するので、粘性流領域での装置内の真
空排気を粒子ビーム源を通して行うことにより粒子ビー
ム源内で発生する付着物や反応生成物などの汚染物粒子
が装置内へ移動しないので、装置内及び対象物を汚染す
ることがない。
【0036】アトムビームは電荷を持たない粒子のビー
ムであるので、半導体部品を照射した場合にも電荷のチ
ャージアップによる回路素子の破壊がない。また絶縁体
を照射した場合もチャージアップによってビームが反発
されることがなく活性化を行うことができる。尚、本発
明はイオンビ−ムにも流用できる。
【0037】更にアトムビ−ムは必要最小限の雰囲気圧
力(例えば10~4torr台)でビ−ム照射が可能であ
る。これは必要な量だけのガスを供給できるからであ
る。供給ガス量が多ければ雰囲気圧力は高くなり、逆に
供給ガス量が少なければ雰囲気圧力は低くなる。圧力を
低くして真空に近づけることができれば活性化効率,エ
ッチング効率が高くなり、つまり良くエッチングでき
る。雰囲気中にあるガス分子によってビ−ムが散乱され
る確率が少ないからであり、よって有効にビ−ムが衝突
する確率が当然高くなる。
【0038】イオンビ−ムによる活性化においてアトム
ビ−ムと異なる点は、対象物が絶縁体の場合或いはア−
スから絶縁された導体の場合はイオンによる電荷のチャ
−ジアップを中和することを目的として電子線源を用い
て対象物に電子を与えることが必要な点にある。対象物
がC−MOSトランジスタが形成されたLSI等電荷に
より破壊され易いものは、電子線により電荷を中和して
も破壊を防止できない場合がある。
【0039】対象物を載せるセラミックス製或いはセラ
ミックスコーティングされたトレイ表面層の構成材料は
スパッタリングイールドが小さいので、スパッタリング
されたトレイ或いはトレイ表面層の構成材料で対象物を
汚染することが少ない。またセラミックスは絶縁体であ
るので対象物表面に電極等がある場合や対象物が絶縁体
の場合にもショートや絶縁体の絶縁抵抗の劣化を招くこ
とがない。
【0040】尚、従来トレイに金属を用いていた理由は
イオンビ−ムの場合はチャ−ジアップを防ぐ為に導電性
材料とする必要があったからである。但し本発明はイオ
ンビ−ムの使用を妨げない。
【0041】またガス精製器は粒子ビーム源に供給され
るガスを純化して対象物の汚染を引き起こす有機物、水
蒸気、酸素、一酸化炭素、二酸化炭素などの不純物ガス
を除去するので、活性化された対象物表面が再汚染され
るのを防ぐことができる。
【0042】ビーム電圧或いはビーム電流によってフィ
ードバック制御された流量調整器を通してガスを粒子ビ
ーム源に供給することにより、ビーム電圧及びビーム電
流を目的の値にコントロールすることができる。
【0043】装置内の対象物よりも上に位置する部分を
加熱し、下に位置する部分を冷却することにより、対象
物、トレイ、装置内壁などの粒子ビームによるスパッタ
リングに起因する堆積物が対象物より下に優先的に集ま
るので、装置内を清掃する間隔を長くとることが可能で
ある。
【0044】ビーム源内を排気する排気口を設けること
により、ビーム源内で発生する汚染物粒子をビーム源内
の気体と共に排気することができるので、装置や対象物
を汚染物粒子で汚染することがない。
【0045】
【実施例】以下、本発明の活性化方法及び装置の実施例
を図面に従って説明する。複数個のはんだバンプが形成
されたLSIチップの活性化装置(Siチップ上に複数
個のはんだボールが形成された例)について図1を用い
て説明する。
【0046】複数個(例えば528個)のはんだバンプ
10Aが形成されたLSIチップ10(例えば4×4=
16個)をセラミックス製トレイ11(例えばAlN製
90cm×90cm)に載せ、扉17を介してアトムソ
ース1が装備された真空容器15内の回転ステージ12
上に配置し、アトムソース1に設けられた排気口8及び
バルブ8Aを介して図示しない真空排気ポンプにより装
置内を10~1Paまで粗引きする。
【0047】次に排気系を切り変えて排気口16より図
示しない真空排気ポンプを用いて装置内を10~4Paま
で排気する。
【0048】その後、ガス精製器18を通して物理的及
び化学的に水分、油脂分、酸素、一酸化炭素、二酸化炭
素を除去した超高純度Arガス(Arガス中のH2Oは
100ppb以下、露点203K以下)をビーム電圧に
よってフィードバック制御されたガス流量調整器5を通
し、バルブ6及びガス導入ライン7を介してアトムソー
ス1に供給する。
【0049】しかる後高圧ケーブル4Aを介してアトム
ソース電源4によりアトムソース1内の陽極2及び陰極
3の間に電圧をかけ、冷陰極放電を生じさせて陰極3に
設けた穴よりアトムビーム9を射出させる。ガス流量調
整器5は信号線4Bによりアトムソース電源4と接続さ
れ、電圧のフィードバックを受けてArガス流量を調整
するので、所定の電圧で安定してビームを発生させるこ
とができる。
【0050】そしてアトムソース1から発生するArア
トムビーム9を前記LSIチップ10に2分間照射す
る。尚、Arアトムビーム9を均一に照射するため、回
転ステージ12を回転導入機14及び回転軸13により
真空外から動力を与えて回転させる。
【0051】15Aはビ−ムが直接チャンバ壁面に当ら
ないようにして設けた保護板でありスパッタリングイ−
ルドの小さい、例えばAl23等で構成している。
【0052】活性化装置の外壁のLSIチップ10より
も高い部分にはヒータ19が巻かれており加熱されてい
る。LSIチップ10よりも低い部分は冷却用水冷パイ
プ20により冷却されている。この加熱及び冷却によ
り、アトムビーム1によりスパッタリングされた粒子は
LSIチップ10よりも下の装置内壁に優先的に付着す
るので、装置内を清掃する間隔を長くとることができ
る。
【0053】また陰極3に設けられた穴の鉛直方向の投
影がLSIチップ10と重ならない位置にアトムソース
1を配置したので、陰極3に設けられた穴から落下する
汚染物がLSIチップ10を汚染することがない。
【0054】本発明者の実験によれば、アトムソース1
への印加電圧を1.0kV、電流を300mA、陰極3
とLSIチップ10との距離を230mmとし、Arガ
スを流しつつ約1×10~1Paの圧力下で2分間照射す
ることにより、はんだバンプ10Aに形成されている酸
化皮膜を約10nm除去することができ、十分に活性化
が行われた。
【0055】またアトムビーム9は電荷を待たない粒子
ビームなので、LSIチップ10にチャージアップを引
き起こすことがなく、回路素子の破壊や機能低下などの
ダメージも認められなかった。
【0056】尚、本実施例では、はんだボールが形成さ
れているLSIチップの活性化について説明したが、L
SIチップを実装するための基板、セラミックス部品、
金属部品、Siウエハなどの活性化も全く同様に行うこ
とができる。
【0057】本実施例では粒子ビーム源としてアトムソ
ースを用いているが、対象物が金属などの良導体である
ときは、アトムソースの代わりにイオンソースを用いる
ことによって全く同様に活性化ができる。
【0058】また、本実施例では粒子ビーム源に供給す
るガスとしてArガスを用いたが、Neガス、Xeガ
ス、Krガスでも同様に活性化ができる。
【0059】酸化物の活性化にはO2ガスによる活性化
も効果がある。同様に窒化物に対してはN2ガスによる
活性化も効果がある。
【0060】トレイ11上へのLSIチップ10の搭載
例を図2に示す。また図1の活性化装置のアトムビ−ム
源構造を図3に断面図として示す。50はケ−ス、51
はコネクタ、52はグリッドである。
【0061】次にビーム電流を一定値に制御する場合の
アトムソースのフィードバック制御方法の実施例を図4
を用いて説明する。
【0062】ガス精製器18を通して物理的及び/また
は化学的に水分、油脂分、酸素、一酸化炭素、二酸化炭
素を除去した超高純度Arガス(Arガス中のH2Oは
100ppb以下、露点203k以下)をガス流量調整
器5、バルブ6及びガス導入ライン7を介してアトムソ
ース1に供給する。
【0063】アトムソース1はビーム電流を一定とした
場合にはArガス流量を減少させるとビーム電圧が上昇
する特性を有している。そこで目的のビーム電流及びビ
ーム電圧でビーム照射した時のArガス流量を予め求め
ておき、ビーム照射に先立ちそのArガス流量よりも多
くのArガスを流しておく。
【0064】次に高圧ケーブル4Aを介して高圧電源4
Hによりアトムソース1内の陽極2及び陰極3の間に電
圧をかけ、冷陰極放電を生じさせる。この様な方法でビ
ーム照射を開始すると、目的とするビーム電圧を超える
ことなくビーム照射を開始することができる。
【0065】ガス流量調整器5はアトムソースコントロ
ーラ4Cと制御用信号線4Bにより接続されているの
で、ビーム照射開始後高圧電源4H及び制御用信号線4
Dを用いてアトムソースコントローラ4Cによってビー
ム電圧を監視しつつビーム電圧が目的の値となるように
Arガス流量を調整する(フィードバック制御)ことが
できる。これによりビーム電圧を目的とする値に保ちつ
つビーム照射を行うことができる。
【0066】アトムソースへの冷却水の供給は冷却水供
給ライン22を介して行われる。フィルター21を通る
ことにより冷却水中の異物が取り除かれ、流量計23A
により流量が監視される。冷却水流量が所定の値よりも
少なくなった場合には信号線23Bによりアトムソース
コントローラ4Cにインターロックがかけられ、アトム
ソースが過熱から保護される。
【0067】また真空容器15内の圧力は圧力計24A
によって監視されている。容器内圧力が大気圧の場合に
は真空容器15が大気開放されている可能性があるの
で、安全のために信号線24Bによりアトムソースコン
トローラ4Cにインターロックがかけられる構成となっ
ている。
【0068】本実施例はビーム電圧を監視しつつビーム
電圧が目的の値となるようにフィードバック制御する例
を示したが、ビーム電流を監視しつつビーム電流が目的
の値となるようにフィードバック制御することにより、
一定のビーム電流でビーム照射を行うことができる。ま
たアトムソースのかわりにイオンソースを用いても全く
同様にフィードバック制御することができる。
【0069】アトムソースあるいはイオンソースによっ
て一定のビーム電圧あるいは一定のビーム電流でビーム
照射を行うには、真空容器15を排気するポンプの吸気
口バルブを調整して実効排気速度を調整する方法もあ
る。この場合ビーム電流を大きくするには吸気口バルブ
を絞って実効排気速度を小さくし雰囲気圧力を増大させ
る必要がある。
【0070】しかし雰囲気圧力が増大するとビームを形
成する粒子と雰囲気中の粒子とが衝突してビームが散乱
される確率が高くなり、ビームが照射対象物に有効に到
達しなくなる。本実施例によればポンプの吸気口バルブ
は全開として雰囲気圧力を低くした状態でビーム電流あ
るいはビーム電圧を制御するのでビームが照射対象物に
有効に到達し、短時間のビーム照射で活性化を行うこと
ができる。
【0071】図5を用いてはんだバンプが形成されたL
SIチップを回転させつつアトムビームにより活性化す
る場合の最適ビーム照射角度について説明する。
【0072】図5にはLSIチップ30上に直径200
μmのはんだバンプ31A及び31Bが250μmの間
隔で形成されている様子を拡大して示してある。LSI
表面のはんだバンプが形成されていない部分はSiO2
保護膜により被覆絶縁されている。LSIチップにアト
ムビームを照射するとはんだ及びSiO2保護膜がスパ
ッタリングされる。
【0073】はんだのスパッタリングイールドはSiO
2よりも1桁程度大きいので、スパッタリングによって
はんだから多量の粒子が飛散しSiO2保護膜上にはん
だ薄膜となって付着する。はんだ薄膜は導電性を有して
おり、はんだバンプ31Aと31Bとの間のSiO2
護膜がはんだ薄膜で覆われるとバンプ間のショートを引
き起こす。
【0074】例えばはんだバンプ31Bの点Bを通るは
んだバンプ31Aの接線35A(θ=42°)に沿って
アトムビームを入射した場合にははんだバンプ31Bか
らスパッタリングされたはんだ粒子がSiO2保護膜上
のA部に付着するが、A部ははんだバンプ31Aによっ
てビームの影になっているので、一旦付着すると除去さ
れることがない。その結果はんだバンプ31Aとはんだ
バンプ31Bとはショートする。
【0075】これを防止するには、SiO2保護膜にも
常にビームを照射し、付着したはんだ薄膜を再度スパッ
タリングによって除去すればよい。すなわちθを42°
以下にする必要がある。
【0076】一方点Bにおけるはんだバンプ31Bの接
線35Bのθは38°であるので、はんだバンプ31B
の全面をビーム照射するためには照射角度を38°以上
にする必要がある。したがってアトムビームの照射角度
を38°を超えて42°未満とすれば良いことになる。
図5に示す場合には照射角度を40°としている。
【0077】以下、本発明を用いたフラックスレスCC
B接合プロセスの実施例を図6により説明する。
【0078】LSIチップ30上には複数個のはんだバ
ンプ31が形成されており、セラミック基板32上には
複数個のAu電極33がメタライズにより形成されてい
る。
【0079】まずLSIチップ30上のはんだバンプ3
1とセラミック基板32上のAu電極33に10~2Pa
台の圧力の真空中でArアトムビーム9を照射する。な
お、Arアトムビーム9を均一に照射するため、複数個
のはんだバンプが形成されたLSIチップ30及びセラ
ミック基板32は照射中回転させる方が望ましい。
【0080】本接合例では被接合材の一部が半導体ある
いはセラミックスであることから、アトムビームにより
接合面の清浄化を図っている。Arアトムビームの照射
により清浄化されたはんだバンプ及びAu電極の再汚染
を防止することを目的として超高純度Arガス雰囲気中
でLSIチップ30を反転しセラミック基板32と位置
合わせしたのち密着させて固定する。
【0081】はんだバンプ31とAu電極33の表面は
Arアトムビーム9の照射により清浄化されているので
フラックスを用いることなく接触するのみで接合が生じ
る。その後、所定の温度まで加熱し、はんだバンプ31
を溶融させる。この溶融によって、はんだの表面張力に
よりLSIチップ30の位置ずれを自己調整でき、ま
た、はんだバンプ31とAu電極33との接合部の信頼
性が向上する。
【0082】尚、本実施例でははんだバンプが形成され
ているLSIチップとセラミック基板の接合について説
明したが、はんだバンプが形成されたLSIチップと電
極が形成されたLSIチップとの接合、及びはんだバン
プが形成されたセラミック部品と電極が形成されたセラ
ミック基板との接合も全く同様に行うことができる。
【0083】また、本実施例では、粒子ビーム源として
Arアトムソースを用いているが、被接合材が金属など
の良導体であるときはアトムソースの代わりにイオンビ
ームを発生するイオンソースを用いることによって全く
同様に接合ができる。
【0084】本実施例では、接合中の雰囲気ガスとして
Arガスを用いているが、Arガス以外の不活性ガスあ
るいはN2ガスを用いても同様に接合できる。
【0085】図7、図8及び図9を用いてワークを回転
させつつ粒子ビームにより活性化するのに適した粒子ビ
ームの陰極形状の実施例を説明する。従来の粒子ビーム
源を図8に示す。この粒子ビーム源はケース50、陽極
2及び陰極3からなり、陰極3にはビーム射出用の穴3
Aが設けられている。
【0086】従来のビーム源では穴3Aは陰極3上に均
一に形成されている。この場合のビーム照射密度分布を
図9により説明する。図9の(a)は従来の粒子ビーム
源により回転ステージ12上のワークを照射する場合の
回転ステージ12上でのビーム密度分布を示している。
中心から密度100%の領域40、密度80%の領域4
1、密度60%の領域となっている。
【0087】ステージ12の中心Oに置かれたワークは
常に領域40にあるため、常にビーム密度が高くエッチ
ングされる速度(エッチングレート)が高い。一方ステ
ージの周辺Aに置かれたワークはビーム密度の高い領域
と低い領域とを通過するためエッチングレートはステー
ジ中心よりも低くなる。すなわち同一ステージ上でエッ
チングレートのバラツキが生じる。
【0088】これに対し図9の(b)に示すビーム密度
分布を有するビームを形成し、ステージの周辺Aに置か
れたワークと中心付近に置かれたワークとのビーム密度
の高い領域を通過する時間をほぼ同一にし、中心のビー
ム密度を100%未満にすることにより、同一ステージ
上でエッチングレートのバラツキを減少させることがで
きる。
【0089】図9の(b)に示すビーム密度分布を有す
るビームを形成するための粒子ビーム源の実施例を図3
及び図7を用いて説明する。粒子ビーム源はケース5
0、陽極2及び陰極3(カ−ボン製)からなり、陰極3
にはビーム射出用の穴3Aが設けられている。陽極2に
沿って形成されているビーム射出用の穴3Aの数が多い
ほどビーム密度が100%の領域の陽極2に沿った方向
の幅は広くなる傾向を示す。
【0090】従って図9の(b)に示す通り、ビーム源
中心から離れるに従い陽極2に沿った方向にビーム射出
用の穴3Aの数を増加させた構造とすれば、ビームの中
心では密度が低く、中心から離れるに従いビーム密度が
100%の領域が広くなるビームを形成することができ
る。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、活性化方法を複数の対
象物をセラミックス製あるいはセラミックスコーティン
グされた金属製トレイで保持し、ビーム電流によってフ
ィードバック制御される流量調整器を通してガスを粒子
ビーム源に供給しつつ活性化するものとしたので、複数
の対象物を再汚染させることなく所定のビーム電圧、ビ
ーム電流にて活性化することができる。
【0092】粒子ビームが射出される穴の鉛直方向への
投影が対象物と重ならないよう配置すると、粒子ビーム
から落下する汚染物粒子で対象物を汚染することがな
い。
【0093】対象物より上に位置する装置内壁を加熱し
てスパッタされた粒子が付着しにくくし、対象物より下
に位置する装置内壁を冷却してスパッタされた粒子が付
着し易くすると、装置内壁を清掃する間隔を長くとるこ
とができ稼動率を向上させることができる。
【0094】更に粒子ビーム内に堆積している付着物や
反応生成物を排気する排気口を設ければ、真空排気時に
粒子ビーム源内の付着物や反応生成物が装置内部や対象
物を汚染することがない。
【0095】また、活性化装置は特に粒子ビーム源に供
給するガスの純化手段を設け、粒子ビームや装置内壁か
ら汚染物粒子が落下するのを防止する手段を設けたの
で、対象物を再汚染することなく活性化でき、粒子によ
る汚染のない半導体部品の活性化を行うことができる。
【0096】更に粒子ビームにより電気的に損傷を受け
易い半導体部品なども損傷を与えることなく活性化が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の活性化装置に係る一実施例の正面図で
ある。
【図2】本発明の活性化装置に用いるトレ−とチップの
配置を示す平面図である。
【図3】本発明の活性化装置に用いる粒子ビーム源の断
面図である。
【図4】本発明の活性化装置によるLSIチップの活性
化方法の実施例を示すブロック図である。
【図5】本発明の活性化装置による活性化方法の実施例
を示すLSIチップの断面模色図である。
【図6】本発明の活性化装置によるLSIチップのCC
B接合プロセスの例のフロ−図である。
【図7】本発明の粒子ビーム源例の正面図である。
【図8】従来の粒子ビーム源例の正面図である。
【図9】本発明の粒子ビーム源に係るビーム照射密度分
布の正面図である。
【符号の説明】
1…アトムソース、2…陽極、3…陰極、3A…ビーム
射出用穴、4…アトムソース電源、4A…高圧ケーブ
ル、4B…制御用信号線、4C…アトムソースコントロ
ーラー、4D…制御用信号線、4H…高圧電源、5…ガ
ス流量調整器、6…バルブ、7…ガス導入ライン、8…
排気口、8A…バルブ、9…アトムビーム、10…LS
Iチップ、10A…はんだバンプ、11…セラミックス
製トレイ、12…回転ステージ、13…回転軸、14…
回転導入機、15…真空容器、16…排気口、17…
扉、18…ガス精製器、19…ヒータ、20…水冷パイ
プ、21…フィルター、22…冷却水供給ライン、23
A…流量計、23B…信号線24A…圧力計、24B…
信号線、30…LSIチップ、31…はんだバンプ、3
1A、31B…はんだバンプ、32…セラミック基板、
33…Au電極、35A…接線、35B…接線、50…
ケース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−304626(JP,A) 特開 平1−93429(JP,A) 特開 昭61−295383(JP,A) 特開 昭61−295384(JP,A) 特開 昭63−157416(JP,A) 特開 平1−208835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/02 B08B 7/00 C23C 14/54 H01L 21/203

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性化すべき対象物に真空中にて粒子ビー
    ムを照射することにより、該対象物を活性化する方法に
    おいて、前記対象物を複数個搭載したトレイを前記粒子
    ビームが照射される位置に置き、前記ビームのビーム電
    圧及び/またはビーム電流に基づいてガスを流量調節し
    て粒子ビーム源に供給することにより前記ビーム電圧及
    び/またはビーム電流をフィードバック制御し、該粒子
    ビーム源から前記トレイ上の対象物に前記粒子ビ−ムを
    照射することを特徴とする活性化方法。
  2. 【請求項2】活性化すべき対象物に真空中にて粒子ビー
    ムを照射することにより、該対象物を活性化する方法に
    おいて、前記対象物を複数個搭載したセラミックス製の
    トレイあるいはセラミックコ−ティングされたトレイを
    前記粒子ビームが照射される位置に置き、前記ビームの
    ビーム電圧及び/またはビーム電流に基づいてガスを流
    量調節して粒子ビーム源に供給することにより前記ビー
    ム電圧及び/またはビーム電流をフィードバック制御
    し、該粒子ビーム源から前記トレイ上の対象物に前記粒
    子ビ−ムを照射することを特徴とする活性化方法。
  3. 【請求項3】活性化すべき対象物に真空中にて粒子ビー
    ムを照射することにより、該対象物を活性化する方法に
    おいて、前記対象物を複数個搭載したセラミックス製の
    トレイあるいはセラミックコ−ティングされたトレイを
    前記粒子ビームが照射される位置に置き、ガスを流量調
    節して粒子ビーム源に供給することにより前記ビーム電
    圧及び/またはビーム電流を制御し、該粒子ビーム源か
    ら前記トレイ上の対象物に前記粒子ビ−ムを照射するこ
    とを特徴とする活性化方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3において、前記ガス
    はガス精製器を介して前記粒子ビーム源に供給すること
    を特徴とする活性化方法。
  5. 【請求項5】請求項1、2または3において、前記粒子
    ビーム源の全てのビーム射出用穴の鉛直方向への投影が
    対象物と重なることのない位置に粒子ビーム源を設置す
    ることを特徴とする活性化方法。
  6. 【請求項6】請求項1、2または3において、前記ビ−
    ムはアトムビ−ムまたはサドルフィ−ルド型イオンビ−
    ムであることを特徴とする活性化方法。
  7. 【請求項7】請求項1、2または3において、前記対象
    物よりも上に位置する装置内表面は加熱し、下に位置す
    る装置内表面は冷却することを特徴とする活性化方法。
  8. 【請求項8】請求項1、2または3において、前記粒子
    ビームが射出される穴の径及び/または配置間隔を穴の
    中心位置に応じて変化させることを特徴とする活性化方
    法。
  9. 【請求項9】請求項1、2または3において、活性化装
    置内を真空に排気するに際し、粘性流領域の排気を前記
    粒子ビーム源を通して行うことを特徴とする活性化方
    法。
  10. 【請求項10】請求項1、2または3において、前記対
    象物が半導体部品あるいは絶縁体であり、前記粒子ビー
    ムがアトムビームであることを特徴とする活性化方法。
  11. 【請求項11】対象物を複数個搭載し得るトレイと、該
    トレイの置き台と、前記トレイに粒子ビームを照射する
    粒子ビーム源と、該粒子ビーム源に供給されるガスを純
    化するガス精製器と、ビーム電圧及び/またはビーム電
    流をガス流量調整にてフィードバック制御する制御装置
    と、該制御装置に付設するガス流量調整器とを備えてな
    ることを特徴とする活性化装置。
  12. 【請求項12】対象物を複数個搭載し得るものでセラミ
    ックス製のトレイあるいはセラミックコ−ティングされ
    たトレイと、該トレイの置き台と、前記トレイに粒子ビ
    ームを照射する粒子ビーム源と、該粒子ビーム源に供給
    されるガスを純化するガス精製器と、ビーム電圧及び/
    またはビーム電流をガス流量調整にてフィードバック制
    御する制御装置と、該制御装置に付設するガス流量調整
    器とを備えてなることを特徴とする活性化装置。
  13. 【請求項13】対象物を複数個搭載し得るものでセラミ
    ックス製のトレイあるいはセラミックコ−ティングされ
    たトレイと、該トレイの置き台と、前記トレイに粒子ビ
    ームを照射する粒子ビーム源と、該粒子ビーム源に供給
    されるガスを純化するガス精製器と、ビーム電圧及び/
    またはビーム電流をガス流量調整にて制御する制御装置
    とを備えてなることを特徴とする活性化装置。
  14. 【請求項14】請求項11、12または13において、
    前記対象物よりも上に位置する装置内表面を加熱するた
    めのヒータと、下に位置する装置内表面を冷却するため
    の冷却機構とを備えることを特徴とする活性化装置。
  15. 【請求項15】請求項11、12または13において、
    前記粒子ビーム源はビーム源内を排気する排気口を設け
    たものであることを特徴とする活性化装置。
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