JP3289265B2 - 2成分混合用溶解液充填注射器 - Google Patents

2成分混合用溶解液充填注射器

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JP3289265B2
JP3289265B2 JP17988993A JP17988993A JP3289265B2 JP 3289265 B2 JP3289265 B2 JP 3289265B2 JP 17988993 A JP17988993 A JP 17988993A JP 17988993 A JP17988993 A JP 17988993A JP 3289265 B2 JP3289265 B2 JP 3289265B2
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準 二川
章文 荒俣
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射剤等とその溶解液
を無菌的に混合して注射液を調製するのに適した予め溶
解液の充填された注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種の注射剤はこれらを使用できる状
態にされた場合、急激にその効力を失うため、多くは二
成分として一般に穿刺可能な栓を備えた2本のバイアル
に収容した形で与えられ、用時に注射器などを用いて混
合されている。しかしながら、このような注射器を用い
ての混合操作は、無菌性に関して問題を含んでいる。そ
こで、この様な問題を解決するために、両端が開放した
円筒状容器に薬液を充填し、その両開放端をそれぞれゴ
ム栓で閉鎖してなる所謂シリンジ外筒と、このシリンジ
外筒から薬液を押し出すプランジャ・ロッドと、シリン
ジ外筒の内部と注射針とを連通する手段との組合せが提
案され、所謂、プレフィルドシリンジとして知られてい
る。本発明の溶解液充填注射器は2成分混合用のプレフ
ィルドシリンジであり、予め溶解液が充填されたバレル
(シリンジ外筒)と、連通手段を含んでなり、用時に連
通手段によってバイアルとバレルが連通されるようにし
たものである。そして、このような2成分混合用薬液充
填注射器として既に多くの提案がなされている(特開昭
61−48377号公報、特開昭62−14863号公
報、特開平5−31189号公報など)。
【0003】特開昭61−48377号公報および特開
昭62−14863号公報の薬液充填注射器は、ストッ
パで2室に仕切られたバレルの遠端部側の室(固形状の
薬品を収容)に長手軸方向のバイパス区域を形成し、ピ
ストンを遠端部側に移動させることによりストッパをバ
イパス区域に移動させ、近端部側の室(希釈液を収容)
の希釈液をバイパスを通して遠端部側の室に移動させる
ようにしたものであり、また、特開平5−31189号
公報の薬液充填注射器は、第1成分を充填した注射筒の
先端に注射針を固着し、かつ、その注射筒を外筒内に摺
動可能に収容して、外筒の先端には刺通可能なシール部
材を介して第2成分室を気密に固着したものであり、プ
ランジャを押圧したときに注射針で第2成分室のシール
部材が刺通され、第1成分を充填した注射筒と第2成分
室の連通が達成されるようになっている。
【0004】しかしながら、前者のバイパス区域を設け
た薬液充填注射器は、希釈液とゴム栓の接触面積が大き
く、従ってゴム栓からの溶出が多くなるという欠点、お
よび、バイパス内に注射液が残るという欠点を有してお
り、また、後者の外筒を介して注射筒と第2成分室を結
合した薬液充填式注射器は、コンパクトではあるが、注
射針をシール部材に穿刺してシールしているため組立作
業が面倒であり、また、注射針が予め組み込まれている
ため、任意の注射針を選択することができないという欠
点を有している。またこれらの薬液充填式注射器はいず
れも注射剤が予め組み込まれているため、任意の注射剤
を選択することができないという欠点を有している。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたもので、薬液の残留が殆ど無く、ゴム栓
からの溶出が少なく、任意の注射剤を選択することがで
きる、組立が容易な2成分混合用溶解液充填注射器を提
供することを目的とする。また、本発明は、市販の任意
のサイズの注射針を使用できる2成分混合用溶解液充填
注射器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、先端部と基端部を有する両端の開口し
た筒状部材であって、先端部開口が密閉部材で密封され
るとともに基端部側の内腔が基端部開口から摺動可能に
挿着されたガスケットで密封され、該密閉部材とガスケ
ットの間の内腔に溶解液の充填されたバレルと、上部と
下部を有する両端の開口した筒状部材であって、上部に
バイアル挿着部が設けられ、下部の開口端部前記バレ
ルの先端部スライド可能かつ取り外し可能に取り付け
られた連通補助具と、該連通補助具の下部に前記バイア
ル装着部に隣接して収容されるとともに該連通補助具で
支持されており、前記バレルと前期バイアル挿着部に挿
着されたバイアルとを連通する連通手段からなる2成分
混合用溶解液充填注射器を採用している。また、好まし
くは、先端部開口の密閉部材がゴム状弾性体で形成され
てなり、連通補助具が、隔壁により上部と下部に仕切ら
れ、該隔壁の上部側にバイアルを挿着したときに該バイ
アルの口部のゴム栓を刺通する中空の穿刺針が隔壁を貫
通して突設されるとともに、隔壁の下部側、前記穿刺針
と同軸上に管状の連通手段支持部が突設されてなり、連
通手段が、同軸上の両端に注射針接続部と穿刺針を有し
てなり、該注射針接続部が前記連通手段支持部に液密に
挿着され支持されている構成を採用している。また、バ
レルの先端部開口の密閉部材が中央部に孔を有するゴム
栓と該ゴム栓の孔を密閉する閉鎖体からなり、連通補助
具が、隔壁により上部と下部に仕切られ、該隔壁の上部
側にバイアルを挿着したときに該バイアルの口部のゴム
栓を刺通する中空の穿刺針が隔壁を貫通して突設される
とともに、隔壁の下部側に管状の連通手段支持部が突設
されてなり、連通手段が、同軸上の両端に注射針接続部
と前記閉鎖体を脱落させるための閉鎖体脱落部を有して
なり、該注射針接続部が前記連通手段支持部に液密に挿
着され支持されている構成にしてもよい。ガスケットに
はプランジャ・ロッドを取り付けてあってもよい。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、図1を用いて説明する
と、プランジャ・ロッドを例えば下にした状態にして上
方から連通補助具のバイアル挿着部にバイアル(図示し
ていない)を挿着して下方に押すと、先ずバイアルのゴ
ム栓が隔壁に設けられた穿刺針で刺通され、同時に連通
補助具はバレルの外壁に沿って下方にスライド移動す
る。そして、連通補助具に支持された連通手段は連通補
助具と一緒に下方に移動し、その穿刺針でバレルの先端
部開口を密封する密閉部材を刺通する。また、連通手段
は密閉部材刺通と同時的にバレルの先端部開口に係合さ
れる。こうして、バイアルの内部とバレルの内部は穿刺
針および連通手段を介して液体連通され、連通手段はバ
レルの先端部開口に取り付けられる。次に、プランジャ
・ロッドを押してバレル内の溶解液をバイアル内に移動
させ(この操作はプランジャ・ロッドを机などに押しつ
けている場合にはバイアルを下方に押すことにより達成
されるので必ずしも必要としない)、薬液充填式注射器
をよく振って注射剤と溶解液を均一に混合した後、プラ
ンジャ・ロッドを引いてバレル内に薬液を吸引し、次い
でバレルから連通補助具を取り外せば、連通手段はバレ
ルの先端部開口に取り付けられた状態になっているの
で、その注射針接続部に注射針を接続することにより注
射器として使用することができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1は本発明の一実施例に係る2成分混合
用溶解液充填注射器の縦断面図であり、図2は図1に示
す連通補助具の拡大縦断面図、図3は図2の平面図、図
4は図2の底面図、図5は図1に示す連通手段の拡大断
面図、図6は図5の平面図、図7は図1に示すバレルの
要部拡大断面図である。また、図8は連通補助具の他の
実施例を示す縦断面図であり、図9はバレルの他の実施
例を示す縦断面図、図10は連通手段の他の実施例を示
す縦断面図である。図1に示すように、本発明の2成分
混合用溶解液充填注射器は、溶解液Sの充填されたバレ
ル1と、このバレル1の先端部外壁に取り付けられた連
通補助具2と、この連通補助具2によって支持された連
通手段3から構成されており、バレル1の先端部開口1
1は密閉部材12で密封され、基端部はガスケット4で
密封されている。そして、連通補助具2の上部にはバイ
アル挿着部21が設けられており、連通手段は連通補助
具2の下部で支持されている。尚、通常、連通補助具2
のバイアル挿着部21はカバーシール6などの保護部材
で外気から遮断されており、ガスケット4にはプランジ
ャ5が固定されている。
【0009】バレル1は先端部と基端部を有する両端の
開口した筒状部材であり、通常、ガラスや透明なプラス
チツク、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリ
メチルペンテンなどで形成される。そして、バレル1の
先端部開口11が密閉部材12で密封されるとともに基
端部側の内腔が基端部開口14から挿着されたガスケッ
ト4で密封され、密閉部材12とガスケット4で仕切ら
れたバレル1の空間には予め溶解液Sが充填されてい
る。密閉部材12としては、好ましくは、図7に示され
るようなゴム栓121とアルミニウム製のカシメ部材1
22からなるものが採用されるが、連通手段3として図
10に示すようなものを採用する場合には、図9に示す
ような中央部に孔124を有するゴム栓123とこの孔
124を密閉する閉鎖体125およびアルミニウム製の
カシメ部材126からなるものなどが採用される。尚、
ガスケット4やゴム栓の形成材料としては、収納される
薬品との適合性に大きく依存することになるが、天然ゴ
ムや合成ゴム、熱可塑性エラストマなどが使用でき、特
に天然ゴムやブチルゴムが望ましい。また、溶解液Sと
しては、通常、注射用蒸留水や生理食塩水が好適に使用
される。
【0010】連通補助具2は上部と下部を有する両端の
開口した筒状容器であって、通常、ポリプロピレンやポ
リエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ABS樹
脂などの合成樹脂で形成される。連通補助具2の上部に
はバイアル挿着部21が設けられており、バイアル挿着
部21の下部側すなわちバイアル(図示していない)の
口部と係合する部分には、バイアルのスムーズな挿着を
援け、その口部のゴム栓の弾性力によってバイアルが戻
される(キックバックという)のを防ぐために、複数の
リブ22が設けられている。そして、連通補助具2の上
部開口端は通常フランジ23に形成されており、汚染防
止のためにポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステ
ルなどの合成樹脂で形成されたカバーシール6または滅
菌紙(図示していない)によって密封閉鎖されている。
一方、連通補助具2の下部の開口端部はバレル1の先端
部外壁13に取り外し可能かつ外壁13に沿ってスライ
ド可能にに取り付けられており、好ましくは、連通補助
具2とバレル1の間の気密性は例えばバレル1の先端部
外壁13あるいは図8に示すような連通補助具2の下部
内壁のパッキン取付溝28に取り付けたシール部材7
(Oリングなど)により保証されている。
【0011】連通補助具2は、好ましくは、図2に示す
ような形状に形成される。これは、隔壁24により上部
と下部に仕切られており、隔壁24の上部側にはこの隔
壁24を貫通して中空の穿刺針25が突設され、バイア
ル挿着部21にバイアルを挿着した時にバイアルの口部
のゴム栓がこの穿刺針25によって刺通されるようにな
っている。また、隔壁24の下部側、穿刺針25と同軸
上には管状の連通手段支持部26が突設され、この連通
手段支持部26に図5に示すような連通手段3の注射針
接続部32を液密に挿着できるようになっている。この
様な形状の連通補助具2では、連通手段の注射針接続部
32が注射針(図示していない)を接続する部分であ
り、注射筒のチップ同様外径が先端に向かってテーパ状
に縮径した形状に形成されている関係で、連通手段支持
部26の形状は注射針接続部32の外径と相補的な形状
の内腔を有する管状のものに形成される。
【0012】連通補助具2は図8に示すような形状に形
成してもよい。これは、図9に示されるような密閉部
材、すなわち中央部に孔124を有するゴム栓123と
この孔124を密閉する閉鎖体125およびアルミニウ
ム製のカシメ部材126からなる密閉部材、で口部を密
閉したバイアルと、図10に示されるような下部すなわ
ちバイアルと連通する側に閉鎖体脱落部35を有する連
通手段との組合せで用いるもので、連通補助具2の上部
にバイアル挿着部21を設けるとともに、連通補助具2
の下部に、バイアル挿着部21に近接して、連通手段を
支持する手段としての例えば環状リブ27を設けてい
る。そして、この環状リブ27に図10に示すような連
通手段3のハブ33が係合するようになっている。
【0013】連通手段3は連通補助具2の下部に、バイ
アル挿着部21とバレル1の先端部開口11の密閉部材
12の間に位置するように配置される。連通手段3とし
ては、好ましくは、図1および図5に示すものが採用さ
れるが、図10に示すようなものを採用してもよい。図
5に示す連通手段3は、同軸上その両端に中空の穿刺針
31と注射針を挿着するための中空の注射針接続部32
を有するもので、図1に示されるようなゴム栓121と
アルミニウム製のカシメ部材122からなる密閉部材1
2を有するバレル1と、図2に示されるような隔壁24
に穿刺針25を設けた連通補助具2との組合せで採用さ
れる。注射針接続部32は注射筒のチップ同様外径が先
端に向かってテーパ状に縮径した形状に形成されてお
り、連通補助具2の連通手段支持部26に液密に挿着さ
れ支持される。そして、穿刺針31と注射針接続部32
の境界部分にはハブ33が設けられており、ハブ33の
外周辺縁には穿刺針31方向に係合腕34が設けられて
いる。この係合腕34は、穿刺針31がバレル1の密封
部材12を刺通した時に、そのフック36がバレル1の
先端部開口11のネック111に係合して容易に取り外
しできないほど強固に固定される。
【0014】図10に示す連通手段3は、同軸上その上
部に中空の閉鎖体脱落部35を有し、その下部に注射針
接続部32を有するもので、図8に示されるようなその
下部に連通手段3のハブ33と係合する環状リブ27を
設けた連通補助具2と、図9に示されるような中央部に
孔124を有するゴム栓123とこの孔124を密閉す
る閉鎖体125およびアルミニウム製のカシメ部材12
6からなる密閉部材12で先端部開口11が密閉された
バレル1と、図9に示されるような密閉部材でその口部
を密閉したバイアル(図示していない)との組合せで採
用される。ここで、閉鎖体脱落部35はバレル1の密閉
部材12の孔124に液密に挿入され、この孔124か
ら閉鎖体125を脱落させるものであり、図10におけ
る注射針接続部32は注射針の装着部としての機能の他
にこのような閉鎖体脱落部35の機能をも有しており、
例えば図9に示されるような密閉部材で密封された口部
を有するバイアルの口部ゴム栓に穿設された孔に挿着さ
れてこの孔から閉鎖体を脱落させることができる。尚、
図5に示す連通手段3は、図1に示されるようなバレル
1と、図8に示されるような連通補助具2と、図9に示
されるような密閉部材でその口部を密閉したバイアルと
の組合せでも採用することができる。
【0015】図10に於ける連通手段3の閉鎖体脱落部
35は、孔124の径より若干大きな外径を有する管状
またはパイプ状の突起であり、これをゴム栓123の孔
124に挿入すると、孔124を閉鎖している閉鎖体1
25がバレル1内に押し出されて、連通手段3とバレル
1の内部が連通する。尚、バイアル挿着部21に挿着さ
れるバイアルの口部を図9に示すような密閉部材で密封
されたものにした場合には、図2の連通補助具2におい
て、隔壁24の穿刺針25を閉鎖体脱落部35と同様の
ものに代えることもできる。
【0016】次に、本発明の2成分混合用溶解液充填注
射器の使用について図1を用いて説明する。先ず、連通
補助具2の上部開口からカバーシール6を取り去り、連
通補助具2のバイアル挿着部21にバイアル(図示して
いない)をその口部を先にして軽く挿着する。この状態
では未だバイアルのゴム栓は穿刺針25で刺通されてい
ない。次に、プランジャ・ロッド5を下にして例えば机
の上などに立てた状態にしてバイアルを下方に押すと、
先ずバイアルのゴム栓が隔壁24に設けられた穿刺針2
5で刺通され、同時に連通補助具2はバレル1の先端部
外壁13に沿って下方にスライド移動する。この時、連
通補助具2に支持された連通手段3は連通補助具2と一
緒に下方に移動し、その穿刺針31でバレル1の先端部
開口11を密封する密封部材12を刺通する。また、こ
の時同時的に、連通手段3はバレル1の先端部開口11
に係合される。こうして、バイアルの内部とバレル1の
内部は穿刺針25および連通手段3を介して液体連通さ
れるので、バレル1内の溶解液Sはバイアル内に移動す
ることができるようになり、ガスケット4がプランジャ
・ロッド5によって押されて前方に移動し、溶解液Sが
バイアル内に移動する。次に、薬液充填式注射器をよく
振って注射剤(図示していない)と溶解液Sを均一に混
合した後、プランジャ・ロッド5を引いて薬液をバレル
1内に吸引し、次いでバレル1から連通補助具2を取り
外すと、連通手段3はバレル1の先端部開口11に取り
付けられた状態で残る。そこで、連通補助具2の注射針
接続部32に任意のサイズの注射針(図示していない)
を接続すれば、そのまま注射器として患者に使用するこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の2成分混合用溶解液充填注射器を採用する
ことにより、薬液の残留が殆ど無いので高価な薬液を無
駄にしないで済む、ゴム栓からの溶出が少ないので安全
である、任意の注射剤を選択することができ、また市販
の任意のサイズの注射針を使用できるので便利である、
組立が容易なので操作が簡単である、などの効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る2成分混合用溶解液充
填注射器の縦断面図である。
【図2】図1に示す連通補助具の拡大縦断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2の底面図である。
【図5】図1に示す連通手段の拡大断面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図1に示すバレルの要部拡大断面図である。
【図8】連通補助具の他の実施例を示す縦断面図であ
る。
【図9】バレルの他の実施例を示す縦断面図である。
【図10】連通手段の他の実施例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 バレル 12 密閉部材 2 連通補助具 21 バイアル挿着部 24 隔壁 25 穿刺針 26 連通手段支持部 3 連通手段 31 穿刺針 32 注射針接続部 35 閉鎖体脱落部 4 ガスケット 5 プランジャ・ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−146510(JP,A) 特開 昭49−77487(JP,A) 特開 平3−149061(JP,A) 実開 昭48−55690(JP,U) 実開 昭48−106995(JP,U) 特表 平1−500803(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/24 A61M 5/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部と基端部を有する両端の開口した
    筒状部材であって、先端部開口が密閉部材で密封される
    とともに基端部側の内腔が基端部開口から摺動可能に挿
    着されたガスケットで密封され、該密閉部材とガスケッ
    トの間の内腔に溶解液の充填されたバレルと、上部と下
    部を有する両端の開口した筒状部材であって、上部にバ
    イアル挿着部が設けられ、下部の開口端部前記バレル
    の先端部スライド可能かつ取り外し可能に取り付けら
    れた連通補助具と、該連通補助具の下部に前記バイアル
    装着部に隣接して収容されるとともに該連通補助具で支
    持されており、前記バレルと前期バイアル挿着部に挿着
    されたバイアルとを連通する連通手段からなる2成分混
    合用溶解液充填注射器。
  2. 【請求項2】 バレルの先端部開口の密閉部材がゴム状
    弾性体で形成されてなり、連通補助具が、隔壁により上
    部と下部に仕切られ、該隔壁の上部側にバイアルを挿着
    したときに該バイアルの口部のゴム栓を刺通する中空の
    穿刺針が隔壁を貫通して突設されるとともに、隔壁の下
    部側、前記穿刺針と同軸上に管状の連通手段支持部が突
    設されてなり、連通手段が、同軸上の両端に注射針接続
    部と穿刺針を有してなり、該注射針接続部が前記連通手
    段支持部に液密に挿着され支持されている請求項1に記
    載の2成分混合用溶解液充填注射器。
  3. 【請求項3】 バレルの先端部開口の密閉部材が中央部
    に孔を有するゴム栓と該ゴム栓の孔を密閉する閉鎖体か
    らなり、連通補助具が、隔壁により上部と下部に仕切ら
    れ、該隔壁の上部側にバイアルを挿着したときに該バイ
    アルの口部のゴム栓を刺通する中空の穿刺針が隔壁を貫
    通して突設されるとともに、隔壁の下部側に管状の連通
    手段支持部が突設されてなり、連通手段が、同軸上の両
    端に注射針接続部と前記閉鎖体を脱落させるための閉鎖
    体脱落部を有してなり、該注射針接続部が前記連通手段
    支持部に液密に挿着され支持されている請求項1に記載
    の2成分混合用溶解液充填注射器。
  4. 【請求項4】 ガスケットにプランジャ・ロッドを取り
    付けてなる請求項1〜3のいずれかに記載の2成分混合
    用溶解液充填注射器。
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