JP3287968B2 - スライドアジャスタ付回転シート - Google Patents
スライドアジャスタ付回転シートInfo
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるワンボックス
カーと称される乗用車に装備されるスライドアジャスタ
付回転シートに関する。
カーと称される乗用車に装備されるスライドアジャスタ
付回転シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の回転シートはスライドアジャス
タにより、シートの前後位置を調節し、回転支持機構に
よってシートの向きを前向き又は後向きに変更できるよ
うになっている。そして、この回転シートにおけるスラ
イドアジャスタのロック装置はロック性を向上させるた
めに、可動側のアッパーレール側に設けたロック片を固
定側のロアレールに上下方向に係合するようにしたもの
がある。なお、ロック片はシートクッション側に配設し
た操作レバーにリンク等によって連結されている（例え
ば実公平４ー６３３５号公報）。
タにより、シートの前後位置を調節し、回転支持機構に
よってシートの向きを前向き又は後向きに変更できるよ
うになっている。そして、この回転シートにおけるスラ
イドアジャスタのロック装置はロック性を向上させるた
めに、可動側のアッパーレール側に設けたロック片を固
定側のロアレールに上下方向に係合するようにしたもの
がある。なお、ロック片はシートクッション側に配設し
た操作レバーにリンク等によって連結されている（例え
ば実公平４ー６３３５号公報）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のスラ
イドアジャスタのロック装置は、ロック片が下方に移動
してロアレールの係止孔内に係合することにより、ロッ
クする構造であるため、ロック片の左右方向にガタが生
じ、このガタを防止するため、左右のアッパーレール側
に設けたロック片を一体に形成している。
イドアジャスタのロック装置は、ロック片が下方に移動
してロアレールの係止孔内に係合することにより、ロッ
クする構造であるため、ロック片の左右方向にガタが生
じ、このガタを防止するため、左右のアッパーレール側
に設けたロック片を一体に形成している。
【０００４】しかし、左右のアッパーレール間が長いシ
ート、例えば、ベンチ式のシートクッションを使用する
ものにおいては、左右のロック片を長尺状のプレートで
一体に形成する必要がある。
ート、例えば、ベンチ式のシートクッションを使用する
ものにおいては、左右のロック片を長尺状のプレートで
一体に形成する必要がある。
【０００５】そのため、ロック片の重量が増大し、操作
レバーの操作によるロック片の係止孔からの脱出が的確
に行われず、ロック解除性が悪い不具合がある。そこ
で、本発明は斯様な従来品による不具合を除去すること
を目的とする。
レバーの操作によるロック片の係止孔からの脱出が的確
に行われず、ロック解除性が悪い不具合がある。そこ
で、本発明は斯様な従来品による不具合を除去すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明に係るスライドアジャスタ付回転シートは、
スライドアジャスタをレッグの側面に一体に締結したア
ッパーレールと、車床に固定されるロアレールと、前記
操作レバーに連動部材を介して連結すると共にロアレー
ルの係止孔に挿入してアッパーレールをロックするプレ
ート状のロック片とから構成し、前記アッパーレールに
は、前記ロック片が前記レッグと共に支持される連結部
を一体に設け、前記ロック片を前記レッグの側面に上下
方向に摺動自在に取付けてなるものである。
めの本発明に係るスライドアジャスタ付回転シートは、
スライドアジャスタをレッグの側面に一体に締結したア
ッパーレールと、車床に固定されるロアレールと、前記
操作レバーに連動部材を介して連結すると共にロアレー
ルの係止孔に挿入してアッパーレールをロックするプレ
ート状のロック片とから構成し、前記アッパーレールに
は、前記ロック片が前記レッグと共に支持される連結部
を一体に設け、前記ロック片を前記レッグの側面に上下
方向に摺動自在に取付けてなるものである。
【０００７】
【作用】スライドアジャスタのロック片は、レッグの側
面に支持され、レッグの側面に沿って上下に摺動して、
ロアレールの係止孔内に係脱する。
面に支持され、レッグの側面に沿って上下に摺動して、
ロアレールの係止孔内に係脱する。
【０００８】
【実施例】本発明の実施例を、図面に基づいて説明す
る。図１、２は、本発明に係るスライドアジャスタ付回
転シートのフレーム構造体を示し、図中（Ｓ）（Ｓ′）
は、シートの前後位置調節用スライドアジャスタで、ア
ッパーレール（１）（１′）とロアレール（１１）（１
１′）とから構成され、アッパーレール（１）（１′）
の上部は起立状のプレートからなるレッグ（４）
（４′）の側面に一体に締結され、このアッパーレール
（１）（１′）が摺動自在に嵌合するロアレール（１
１）（１１′）は、車床に固定されている。
る。図１、２は、本発明に係るスライドアジャスタ付回
転シートのフレーム構造体を示し、図中（Ｓ）（Ｓ′）
は、シートの前後位置調節用スライドアジャスタで、ア
ッパーレール（１）（１′）とロアレール（１１）（１
１′）とから構成され、アッパーレール（１）（１′）
の上部は起立状のプレートからなるレッグ（４）
（４′）の側面に一体に締結され、このアッパーレール
（１）（１′）が摺動自在に嵌合するロアレール（１
１）（１１′）は、車床に固定されている。
【０００９】左右のレッグ（４）（４′）上には、上リ
ング部材（４２）と下リング部材（４１）とからなる回
転支持機構が固設され、この上、下リング部材（４２）
（４１）にシートクッションの回転盤（６）が回転自在
に挟持され、回転盤（６）には係止爪（６１）が、ま
た、上リング部材（４２）には係止爪（６１）が係合す
るロックプレート（４２Ａ）（４２Ａ）が設けてあり、
係止爪（６１）がロックプレート（４２Ａ）の切欠部に
係合することによ理、回転盤（６）の回転が規制され
る。
ング部材（４２）と下リング部材（４１）とからなる回
転支持機構が固設され、この上、下リング部材（４２）
（４１）にシートクッションの回転盤（６）が回転自在
に挟持され、回転盤（６）には係止爪（６１）が、ま
た、上リング部材（４２）には係止爪（６１）が係合す
るロックプレート（４２Ａ）（４２Ａ）が設けてあり、
係止爪（６１）がロックプレート（４２Ａ）の切欠部に
係合することによ理、回転盤（６）の回転が規制され
る。
【００１０】そして、前記回転盤（６）に、スライドア
ジャスタ（Ｓ）のロック解除用操作レバー（３０）が配
設され、この操作レバー（３０）はケーブル（３）を介
して左右のレッグ（４）（４′）間に回転自在に架設し
た回転軸（３１）と一体のブラケット（３２）に連結さ
れ、回転軸（３１）におけるレッグ（４）側には回動片
（３３）が一体に固着され、この回動片（３３）の先端
にピン（３４）が固定されており、このピン（３４）が
レッグ（４）に開孔した長孔より外方に突出し、その突
出部にロック片（２）が取付けられている。
ジャスタ（Ｓ）のロック解除用操作レバー（３０）が配
設され、この操作レバー（３０）はケーブル（３）を介
して左右のレッグ（４）（４′）間に回転自在に架設し
た回転軸（３１）と一体のブラケット（３２）に連結さ
れ、回転軸（３１）におけるレッグ（４）側には回動片
（３３）が一体に固着され、この回動片（３３）の先端
にピン（３４）が固定されており、このピン（３４）が
レッグ（４）に開孔した長孔より外方に突出し、その突
出部にロック片（２）が取付けられている。
【００１１】ロック片（２）は、図３、５、６に示すよ
うに、レッグ（４）の外側面に上下方向に摺動自在に接
合し、ロアレール（１１）の底面に設けた係止孔（１１
１）内に下端に設けた係止突起（２１）（２１）が係合
する。
うに、レッグ（４）の外側面に上下方向に摺動自在に接
合し、ロアレール（１１）の底面に設けた係止孔（１１
１）内に下端に設けた係止突起（２１）（２１）が係合
する。
【００１２】そして、このロック片（２）はアッパーレ
ール（１）の板厚と同一の板厚のプレートで、前後に分
割されたアッパーレール（１）間に介在し、アッパーレ
ール（１）の外側面に一体に締結した補強プレート
（５）によって下部は支持され、上部は前、後のアッパ
ーレール（１）を一体に連結する連結部（１Ａ）に支持
されている。図中（１１Ａ）は、ロック片（２）と共に
ロアレール（１１）内を摺動する支持部材を示す。
ール（１）の板厚と同一の板厚のプレートで、前後に分
割されたアッパーレール（１）間に介在し、アッパーレ
ール（１）の外側面に一体に締結した補強プレート
（５）によって下部は支持され、上部は前、後のアッパ
ーレール（１）を一体に連結する連結部（１Ａ）に支持
されている。図中（１１Ａ）は、ロック片（２）と共に
ロアレール（１１）内を摺動する支持部材を示す。
【００１３】前記アッパーレール（１）の連結部（１
Ａ）は、図７に示すように、外方に直角状に折曲してい
る。従って、この連結部（１Ａ）と補強プレート（５）
により、前後のアッパーレール（１）は補強される。
Ａ）は、図７に示すように、外方に直角状に折曲してい
る。従って、この連結部（１Ａ）と補強プレート（５）
により、前後のアッパーレール（１）は補強される。
【００１４】ロック片（２）は、レッグ（４）と連結部
（１Ａ）、補強プレート（５）とにより左右方向に支持
され、前後方向に、前、後のアッパーレール（１）によ
って支持されるため、ガタが生じることなく上下方向に
摺動して、その係止突起（２１）が係止孔（１１１）に
脱落する。
（１Ａ）、補強プレート（５）とにより左右方向に支持
され、前後方向に、前、後のアッパーレール（１）によ
って支持されるため、ガタが生じることなく上下方向に
摺動して、その係止突起（２１）が係止孔（１１１）に
脱落する。
【００１５】前記ケーブル（３）は、回転シートの回転
によってねじれが生じないように、回転シートの回転軸
線に一致するように配設されている。そして、ケーブル
（３）は下リング部材（４１）に架設した取付プレート
（４３）に、図４に示すように、カラー（４４）（４
５）を介してナット（４４Ａ）（４４Ｂ）で組付けるこ
とにより、ケーブル（３）の取付プレート（４３）に対
する回転性を向上させて、ケーブル（３）の捩れを防止
している。
によってねじれが生じないように、回転シートの回転軸
線に一致するように配設されている。そして、ケーブル
（３）は下リング部材（４１）に架設した取付プレート
（４３）に、図４に示すように、カラー（４４）（４
５）を介してナット（４４Ａ）（４４Ｂ）で組付けるこ
とにより、ケーブル（３）の取付プレート（４３）に対
する回転性を向上させて、ケーブル（３）の捩れを防止
している。
【００１６】なお、ケーブル（３）内のインナーワイヤ
（３Ａ）は、前記回転軸（３１）のブラケット（３２）
に回転自在に取付けられている。
（３Ａ）は、前記回転軸（３１）のブラケット（３２）
に回転自在に取付けられている。
【００１７】斯して、ばね（不図示）の弾力に抗して操
作レバー（３０）を操作すると、ケーブル（３）が張ら
れ、回転軸（３１）を回転させる。すると、回転軸（３
１）と一体の回動片（３３）が同時に回動してピン（３
４）を上方に移動させる。そのため、ピン（３４）に取
付けられているロック片（２）が上方に移動して係止突
起（２１）がロアレール（１１）の係止孔（１１１）か
ら脱出する。これにより、アッパーレール（１）をロア
レール（１１）に対して前後方向に摺動自在になりロッ
クが解除される。
作レバー（３０）を操作すると、ケーブル（３）が張ら
れ、回転軸（３１）を回転させる。すると、回転軸（３
１）と一体の回動片（３３）が同時に回動してピン（３
４）を上方に移動させる。そのため、ピン（３４）に取
付けられているロック片（２）が上方に移動して係止突
起（２１）がロアレール（１１）の係止孔（１１１）か
ら脱出する。これにより、アッパーレール（１）をロア
レール（１１）に対して前後方向に摺動自在になりロッ
クが解除される。
【００１８】次に、操作レバー（３０）の操作状態を解
除すると、ばねの弾力により回転軸（３１）が回転して
元の状態に戻り、ロック片（２）が下降しロアレール
（１１）の係止孔（１１１）に係止突起（２１）が係合
して図２、３に示すようにロック状態になる。
除すると、ばねの弾力により回転軸（３１）が回転して
元の状態に戻り、ロック片（２）が下降しロアレール
（１１）の係止孔（１１１）に係止突起（２１）が係合
して図２、３に示すようにロック状態になる。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、回転シートにおけるス
ライドアジャスタを構成するロック片が、レッグに接合
して支持される。従って、レッグがロック片の支持部材
となるため、ロック片の左右方向のガタの発生を防止す
ることができる。そして、ロック片がアッパーレールの
連結部で支持されているため、ロック片によるロック状
態が確実になると共にガタの発生をより確実に防止する
ことができる。
ライドアジャスタを構成するロック片が、レッグに接合
して支持される。従って、レッグがロック片の支持部材
となるため、ロック片の左右方向のガタの発生を防止す
ることができる。そして、ロック片がアッパーレールの
連結部で支持されているため、ロック片によるロック状
態が確実になると共にガタの発生をより確実に防止する
ことができる。
【図１】本発明の斜視図である。
【図２】図１のIIーII線に沿う断面図である。
【図３】図１のＡ部の拡大図である。
【図４】図１のＢ部の拡大図である。
【図５】本発明の要部の平面図である。
【図６】図５のVIーVI線に沿う断面図である。
【図７】図５のVIIーVII線に沿う断面図である。
Ｓ スライドアジャスタ １ スライドアジャスタのアッパーレール １Ａ アッパーレールの連結部 ２ ロック片 ４ レッグ ５ 補強プレート １１ スライドアジャスタのロアレール ４１ 回転支持機構 ４２ 回転支持機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−169340（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−212638（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−107053（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−49628（ＪＰ，Ｕ) 実開 平５−49467（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−201140（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−119726（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60N 2/08 B60N 2/14
Claims (2)
- 【請求項１】 スライドアジャスタを介して車床に前後
方向に移動可能に取付けた起立状のプレートのレッグ
と、このレッグに回転支持機構を介して回転自在に設け
てなるシートクッションとからなり、前記スライドアジ
ャスタのロック解除用操作レバーをシートクッション側
に設けてなる回転シートにおいて、 前記スライドアジャスタは、レッグの側面に一体に締結
したアッパーレールと、車床に固定されるロアレール
と、前記操作レバーに連動部材を介して連結すると共に
ロアレールの係止孔に挿入してアッパーレールをロック
するプレート状のロック片とからなり、 前記アッパーレールには、前記ロック片が前記レッグと
共に支持される連結部を一体に設け、 前記ロック片を前記レッグの側面に上下方向に摺動自在
に取付けてなるスライドアジャスタ付回転シート。 - 【請求項２】 前記ロック片は、前後に二分割されたア
ッパーレール間に配設され、前後のアッパーレールを前
記連結部で一体に連結してなる請求項１記載のスライド
アジャスタ付回転シート。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33696094A JP3287968B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | スライドアジャスタ付回転シート |
| KR2019950029372U KR960021391U (ko) | 1994-12-27 | 1995-10-19 | 슬라이드 조절장치가 달린 회전시트 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33696094A JP3287968B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | スライドアジャスタ付回転シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08175238A JPH08175238A (ja) | 1996-07-09 |
| JP3287968B2 true JP3287968B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=18304209
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33696094A Expired - Fee Related JP3287968B2 (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | スライドアジャスタ付回転シート |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3287968B2 (ja) |
| KR (1) | KR960021391U (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6611355B1 (en) | 1997-01-14 | 2003-08-26 | Panasonic Communications Co., Ltd. | Color facsimile machine |
| GB2415130A (en) * | 2004-06-17 | 2005-12-21 | W H Aspect Ltd | Car seat with sliding and swivelling means |
| CN104228612A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-24 | 苏州中航中振汽车饰件有限公司 | 一种汽车座椅底盘连接架 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0233529B2 (ja) * | 1985-01-22 | 1990-07-27 | Oi Seisakusho Co Ltd | Jidoshayoshiitosuraidosochi |
| JPH0519240Y2 (ja) * | 1986-06-14 | 1993-05-20 | ||
| JPH0635769Y2 (ja) * | 1988-09-30 | 1994-09-21 | 株式会社大井製作所 | シートスライド装置 |
| JPH04212638A (ja) * | 1990-12-06 | 1992-08-04 | Toyota Autom Loom Works Ltd | シートトラックのロック機構 |
| JPH04119726U (ja) * | 1991-04-15 | 1992-10-27 | アラコ株式会社 | 回転式車両用シート |
| JPH0549467U (ja) * | 1991-12-06 | 1993-06-29 | アラコ株式会社 | 車両用回転シート |
| JPH06107053A (ja) * | 1992-09-30 | 1994-04-19 | Aisin Seiki Co Ltd | シートスライド装置 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP33696094A patent/JP3287968B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-10-19 KR KR2019950029372U patent/KR960021391U/ko not_active Application Discontinuation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08175238A (ja) | 1996-07-09 |
| KR960021391U (ko) | 1996-07-18 |
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| JPS641341B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |