JP3287867B2 - 異音防止処理剤 - Google Patents

異音防止処理剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動する部品が他の部
品と摩擦することによって生じる異音を防止するため
に、部品表面にコーティングされる異音防止処理剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】PVC(ポリ塩化ビニル)製の表皮材は
自動車のインストルメントパネル、ドア、天井、座席等
に多用されている。この表皮材は、他の部品例えば表皮
材の無いプラスチック部品や同種もしくは異種表皮材と
相対的に異なる動きで摩擦されたときキシミ音等の異音
を発生する。この異音を防止ないし低減させるための有
効な手段としては、表皮材の表面に被膜処理を施すこと
により表皮材の摩擦係数を下げることが行われている。
摩擦係数を下げる(滑性を高める)ための表面処理用コ
ーティング組成物としては、PVC,ポリアクリル酸エ
ステル混合物系やウレタン樹脂系のものが知られている
が、シリコーン共重合ウレタン硬化性樹脂を使用するも
のが注目されつつある。
【0003】このシリコーン共重合ウレタン硬化性樹脂
を主成分とするコーティング組成物は、特開昭63−3
17514号、特開昭61−138636号に開示され
ている。特開昭63−317514号に開示されている
組成物は、反応性シリコーン,ポリオール及びイソシア
ネートを反応して得られる共重合体を含み、特開昭61
−138636号に開示されている組成物は多価イソシ
アネートとポリオールの組み合わせから成る硬化性ポリ
ウレタンと硬化性シリコーンとを塗膜形成要素として含
有するものであるが、形成された硬化塗膜の本質はいず
れもシロキサン結合を有するウレタン共重合体又はシリ
コーン−ウレタン共重合体である。
【0004】さらに、硬化塗膜の特性を高めるために上
記コーティング組成物に微粒子を含有させることも知ら
れている。例えば上記特開昭63−317514号には
カーボンブラックやポリテトラフルオロエチレン(商品
名:テフロン)粉末等を加えた組成物が、また特開昭6
1−138637号には上記特開昭61−138636
号の組成物にナイロンパウダーやフッ素樹脂パウダーを
加えた組成物が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコーティン
グ組成物で改良される効果は、滑り角度(angle of slid
e)すなわち固体物質が静止状態から滑り始める傾斜角が
小さくなることで示されていることから判るように、従
来のコーティング組成物において問題にしている摩擦係
数は、滑り角度を決める静摩擦係数に外ならない。図2
に示すように被試験体2を被試験体1上で滑らせる試験
によれば、摩擦係数は一般的に図1のグラフに示されて
いるように変動する。滑り開始直後の最大摩擦係数に相
当する静摩擦係数Aを小さくすることは、部品と部品が
摩擦し出す瞬間に発生する異音を防止することに効果が
あるが、自動車部品のように走行時の連続的な微振動で
摩擦する部品が発生している異音を防止するには動摩擦
係数の変動幅B−C(図1参照)を小さくする方が有効
である。従って、特開昭61−138636号や特開昭
63−317514号に示されているような静摩擦係数
Aを小さくするコーティング組成物による表面処理では
自動車部品が発生する異音を十分に防止することはでき
ない。また、カーボンブラック、ポリテトラフルオロエ
チレン粉末、ナイロンパウダー等を加えた組成物では、
これら粉末と塗膜形成樹脂とのミクロ的な接着力が弱
く、塗膜の耐摩耗性も不十分である。
【0006】本発明は上記問題を解決する目的で成され
たものであり、その解決しようとする課題は、走行中の
自動車の内装部品が発生するキシミ音のような、連続的
な微振動による摩擦で常時発生する異音を防止するのに
特に効果的なコーティング組成物、すなわち動摩擦係数
の変動幅を狭くできる異音防止処理剤を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の異音防止処理剤
は、シリコーン共重合ウレタン硬化性樹脂にポリウレタ
ン樹脂からなる粒径0.1 〜40μmの微粒子を固形分と
して1〜50重量%含ませて成ることを特徴とする。
【0008】微粒子の材料であるポリウレタン樹脂の種
類としては、ポリイソシアネート化合物と各種ヒドロキ
シ化合物(多価アルコール,ポリエステルポリオール,
ポリエーテル,ポリオール,ポリカーボネートポリオー
ルもしくはポリペンタジエンポリオール等)とをウレタ
ン反応させて得られる架橋ウレタン高分子体などが挙げ
られる。微粒子を1重量%未満しか含ませないと、異音
防止効果が不十分であり、一方、50重量%を越えて含
ませると、塗膜形成が不可能であったり、塗膜の耐摩耗
性が低下するので、処理剤の固形分中の微粒子の含有率
は、1〜50重量%であることが望ましく、好ましくは
1〜30重量%である。微粒子の粒径は0.1 〜40μm
であり、特に0.5 〜20μmが好ましい。粒径が大きす
ぎると、動摩擦係数の変動巾を狭くすることができず、
逆に小さすぎても、動摩擦係数の変動巾を狭くすること
ができない。微粒子の形は球形、望ましくは真球状がよ
い。所望の粒径・形状の微粒子は、非水エマルジョン重
合法に従い、分散剤を選択することによって製造するこ
とができる。また、スエード塗料や化粧品の用途で市販
されているウレタン微粒子を使用してもよい。
【0009】処理剤の主成分である上記シリコーン共重
合ウレタン硬化性樹脂は、反応性シリコーン、イソシア
ネート化合物及びポリオールを反応させて得られるシロ
キサン結合を有するウレタン共重合体又はシリコーン−
ウレタン共重合体か、或は該共重合体になるプレポリマ
ー混合物を意味する。硬化性樹脂が前者のシロキサン結
合を有するウレタン共重合体又はシリコーン−ウレタン
共重合体である場合、本発明の処理剤は溶剤の揮発によ
り硬化塗膜を形成する。一方、上記硬化性樹脂が後者の
プレポリマー混合物である場合、本発明の処理剤は塗膜
形成要素として低分子量の“シロキサン結合を有するウ
レタン共重合体又はシリコーン−ウレタン共重合体”を
含有する組成物であるか、硬化性ポリウレタンと反応性
シリコーンを含有する組成物であるか、或はシリコーン
−イソシアネート共重合体とポリオールを含有する組成
物であり;ポリマー成分にイソシアネート末端官能基を
有し、湿気硬化により或はイソシアネート官能基がブロ
ックされている場合には加熱することにより、硬化反応
が起こった時に完成した塗膜を生じる。
【0010】本発明で使用されるシリコーン共重合ウレ
タン硬化性樹脂は、この分野で知られているものであっ
てよく、また公知方法に従って製造することができる。
共重合させる反応性シリコーン:イソシアネート化合
物:ポリオールの比は通常、2〜60重量部:10〜6
0重量部:10〜70重量部であり、好ましくは3〜2
0重量部:30〜50重量部:30〜70重量部であ
る。最終的に生じる共重合体はランダムポリマーであっ
てよい。
【0011】反応性シリコーンは、イソシアネート化合
物と反応するカルビノール基,アミノ基,チオール基,
エポキシ基等から選ばれる少なくとも2個の官能基を有
するポリオルガノシロキサンを意味する。例としてヒド
ロキシポリジメチルシロキサン、アミノポリジメチルシ
ロキサン、ヒドロキシポリジエチルシロキサン、ポリジ
メチルポリエポキシドポリシロキサン、ヒドロキシポリ
ジフェニルシロキサン、アミノポリジエチルシロキサン
等が挙げられる。反応性シリコーンの分子量は約200
〜10000、好ましくは300〜9000、より好ま
しくは1000〜5000である。
【0012】イソシアネート化合物としてはトリレンジ
イソシアネート、フェニレンジイソシアネート、メチレ
ンビス(4−フェニルイソシアネート)、メチレンビス
(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソ
シアネート、エチレンジイソシアネート、プロピレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジアミン尿素−ポリイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート、ジシクロヘキシルプロパンジイソ
シアネート、メタフェニレンジイソシアネート、ナフチ
レンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシ
アネート、トリメチルペンタンジイソシアネート及び重
合性メチレンポリ(フェニルイソシアネート)並びにそ
れらを公知ブロック剤でブロック化したものが挙げられ
る。中でもトリレンジイソシアネート、メチレンビス
(4−フェニルイソシアネート)、メチレンビス(シク
ロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネ
ートが好ましい。
【0013】使用できるポリオールは、ポリエステルポ
リオール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリ
オール、アクリルポリオール、含窒素ポリオール(アミ
ン系ポリオール)、ヒマシ油誘導体、ポリブタジエンポ
リオール等である。これらは1種のみの単独使用でも、
又は2種以上併用してもよい。ポリエステルポリオール
としては、アジピン酸、フタル酸、無水フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、コハク酸、
フマール酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチルヘキサヒド
ロフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸等の多塩基酸
と、1分子中に少なくとも2個以上のヒドロキシル基を
有する化合物、例えばエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、水素添加ビスフェノール
A、グリセリン、ブタンジオール、1,3−ペンタンジ
オール、ヘキサンジオール、トリメチルペンタンジオー
ル、ヘキサントリオール、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール等とから常
法により合成されるものが挙げられる。ポリエーテルポ
リオールとしては、ポリオキシエチレングリコール、ポ
リオキシプロピレングリコール、ポリオキシブチレング
リコール、ポリオキシプロピレントリオール、ポリオキ
シプロピレンクォードロール等が利用できる。ポリウレ
タンポリオールとしては、ポリヒドロキシ化合物と多価
イソシアネート化合物から得られる末端ヒドロキシ基を
有する化合物が用いられる。アクリルポリオールとして
は、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキ
シプロピル、アクリル酸ヒドロキシブチル、トリメチロ
ールプロパンアクリル酸モノエステル、これらの対応す
るメタクリル酸誘導体、ポリヒドロキシアルキルマレエ
ートやフマレート等のヒドロキシル基含有モノマーと、
アクリル酸の若しくはメタクリル酸のメチル,エチル,
ブチル,プロピル,ヘキシル,2−エチルヘキシル、ヒ
ドロキシエチルエステル等のアクリル系モノマー又はス
チレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル等のα、β−エチ
レン性不飽和二重結合を有するモノマーとの共重合によ
り得られるものが挙げられる。ヒマシ油誘導体として
は、リシノレイン酸のトリグリセライド等を使用するこ
とができ、ポリブタジエンポリオールとしては、1、2
−ポリブタジエン、1,4−ポリブタジエン等の末端に
ヒドロキシ基を有するタイプのものが使用できる。
【0014】本発明の異音防止処理剤は、溶剤及び必要
に応じて触媒・硬化促進剤を含む塗料の形態で使用され
る。使用できる溶剤成分としては、例えば、キシレン、
トルエン、ソルベントナフサ等の炭化水素類、メチルイ
ソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸
とエチレングリコールモノエチルエーテルもしくはジエ
チレングリコールモノエチルエーテルとのエステル、酢
酸3−メトキシブチル、二塩基酸エステル等のエステル
類が挙げられる。それらは単独で使用されても二種以上
の混合物で使用されてもよく、一般的に全塗料成分の2
0〜50重量%を占めるように配合される。触媒として
は、ブロック化ウレタンプレポリマーの解離促進のため
に通常用いられているジブチル錫ジアセテート、ジブチ
ル錫ラウレート、ジブチル錫オクトエート、ジオクチル
錫オレエート、メルカプタン錫、オクチル酸亜鉛、オク
チル酸スズ等の有機金属化合物、トリエチレンジアミ
ン、トリエチルアミン、ジアザシクロオクタン等のアミ
ン系触媒を併用することも可能である。組成物にはさら
に乾燥調整剤、水分安定剤、増量剤、着色顔料、ハジキ
防止剤、レベリング向上剤、消泡剤、界面活性剤、耐電
防止剤、顔料分散剤、流れ改良剤、増粘剤等の慣用添加
剤が配合されてよい。
【0015】処理剤を調製するには、本発明の処理剤の
各成分を溶剤及び必要な添加剤と共にディスパー、3本
ロール、ボールミル、ポットミル、スチールミル、ペブ
ルミル、アトライター、サンドミル、サンドグラインダ
ー、ロールミル、羽根付き高速攪拌機等の混合分散機に
仕込み、均一に混合分散させればよい。コーティングさ
れる部品は、他の部品と振動摩擦して異音を発生する部
品、例えば自動車内装部品等であり、表皮材を有する部
品では勿論その表皮材の表面に処理剤がコーティングさ
れる。コーティングされる表面の材質は限定されず、プ
ラスチック、天然ゴム、合成ゴム、金属、レザー、織
物、ガラス、セラミック等でよいが、特には微動摩擦に
より異音を発生し易いPVC(ポリ塩化ビニル)、PP
(ポリプロピレン)、ABS樹脂(アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体)製の表皮材に使用され
る。被処理物へのコーティングは、部品の形状、材質、
表皮材の状態により、ハケ塗り、ローラー塗り、浸漬、
エアスプレー、静電エアスプレー、エアレススプレー、
ホットエアレススプレー等から選択される塗装法を採用
できる。
【0016】
【作用】微粒子の作用機序は不明であるが、微粒子を含
む処理剤を用いると、処理品の相手材との動摩擦係数の
変動幅が小さくなる。このことは処理品がABS、P
P、PVC製表皮材である場合に明確に現れる。従って
連続微振動を受ける自動車内装部品等の部品を、上記構
成の処理剤で処理すると、部品(特に表皮材)どうしの
摩擦により発生する異音が防止される。処理剤の皮膜の
耐摩耗性はシリコーン共重合ウレタン硬化樹脂により確
保される。
【0017】
【実施例】実施例1 下記の割合で各成分を混合し、異音防止処理剤を製造し
た。 成分 重量部 A)1,6-ヘキサメチレンアジペート 15.0 〔大日本インキ化学工業(株)/OD×2068〕 アルコール変性シリコーンオイル*1 1.5 〔信越化学工業(株)/KF6003〕 1,4-ブタンジオール 0.2 ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 2.3 メチルエチルケトン 44.1 (70℃で9時間反応) B)トリメチロールプロパン 2.9 ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 8.1 (60℃で10時間反応) C)メチルエチルケトン(希釈用) 25.9 (以上合計100.0) D)ウレタン微粒子*2(固形分濃度50%) 15.0 〔日本ポリウレタン工業(株)/HE687〕 〔註〕*1 ポリシロキサンセグメントの平均分子量5600 *2 平均粒径5μm;固形分中のウレタン微粒子の含有率20.0重量%
【0018】比較例1 下記の割合で各成分を混合し、表面処理剤を製造した。 成分 重量部 PVC(平均分子量 700) 6 ポリアクリル酸エステル 2 〔三菱レヨン(株)/BR60〕 HSB(ハーフセコンドブチレート) 0.5 シリカ(平均粒径3〜4μm;固形分25%) 12 メチルエチルケトン 61 アノン 8 キシレン 10.5 (以上合計100.0)
【0019】比較例2 シリコーン共重合ウレタン硬化性樹脂の代わりに普通の
ウレタン硬化性樹脂を用い、またウレタン微粒子を加え
ない以外は実施例1と同様組成の処理剤を製造した。
【0020】比較例3 ウレタン微粒子を加えない以外は実施例1と同様組成の
処理剤を製造した。
【0021】試験例 実施例1及び比較例1〜3の各処理剤の異音防止効果を
比較するため、表皮材として使用される各PVCシート
に上記各処理剤をスプレー塗布し、塗膜が硬化した後、
皮絞(皮革調模様)を型押しして試験用シートを作成し
た。こうして得られた各試験用シートの摩擦相手材とし
て一般的なPVC表皮材を用い、各試験用シートごとに
静摩擦係数Aと動摩擦係数幅B−C(図1参照)を測定
した。その結果を表1に示す。
【表1】 表1から、ウレタン微粒子を含んでいる処理剤の方が動
摩擦係数幅を小さくすることが判る。
【0020】また、各試験用シートにおける異音発生の
有無を調べ、更に所定回数の摩耗試験を受けさせた後の
異音発生の有無も調べた。その結果を表2に示す。
【表2】 表2から、耐摩耗性においても、また磨耗試験後の異音
防止性においてもウレタン微粒子を含有する処理剤の方
が優れていることが判る。
【0021】更に、ABS表皮材及びPP表皮材を摩擦
相手材とした場合に静摩擦係数及び動摩擦係数幅がどう
なるかを、実施例及び比較例1の処理剤で処理された試
験用シートを用いて調べた。その結果を表3に示す。
【表3】 表3から、ABS表皮材やPP表皮材と摩擦する表皮材
が発する異音に対しても、本発明の処理剤の方が従来の
処理剤よりも一層効果的であることが判る。
【0022】
【発明の効果】本発明の異音防止処理剤は、被処理品と
他の部品との摩擦における摩擦係数を下げ、特に動摩擦
係数の変動幅を小さくするので、この変動幅と密接な関
係のある異音を発生する部品、例えば走行中の連続微振
動により他部材との摩擦で異音を発生する自動車内装部
品の表面に適用してその異音発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】摩擦係数の変化を調べる試験で得られた、移動
距離と摩擦係数の関係を示すグラフである。
【図2】上記試験の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 照義 静岡県浜松市東町1876番地 共和レザー 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 175/04 C08G 18/61 C08L 75/04 C09D 5/00 WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン共重合ウレタン硬化性樹脂に
    ポリウレタン樹脂からなる粒径0.1 〜40μmの微粒子
    を固形分として1〜50重量%含ませて成ることを特徴
    とする異音防止処理剤。
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