JP3286962B2 - Pwm信号生成装置 - Google Patents

Pwm信号生成装置

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JP3286962B2 JP18461494A JP18461494A JP3286962B2 JP 3286962 B2 JP3286962 B2 JP 3286962B2 JP 18461494 A JP18461494 A JP 18461494A JP 18461494 A JP18461494 A JP 18461494A JP 3286962 B2 JP3286962 B2 JP 3286962B2
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    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/52Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式複写機の電
源装置等に用いるPWM信号生成装置に関するものであ
る。
【0002】
【関連の技術】本出願人は、特願平5−50685号と
して、この種のPWM信号生成装置を提案している。本
発明はこの装置の変形にかかるものである。そこで、前
記特願平5−50685号の明細書,図面における、従
来例,実施例を本発明における従来例,関連技術例とし
て以下に説明する。
【0003】本出願人は、先にCPUの演算によって、
PWM信号等を生成する手法を提案している(特願平3
−129122号)。この手法を従来例1,従来例2に
より説明する。
【0004】図18は従来例1である“PWM信号生成
装置”のブロック図である。図において、201は自走
のnビット(一般的にはニブルの整数倍)で構成された
バイナリカウンタであり、202はそれと同一ビット長
(レジスタ長)で構成されたレジスタ(またはアキュミ
ュレータ)で、205は、201,202の各対応する
LSBからMSBを各ビットごとに比較し、全ビットの
値が一致したとき出力が“1”となるディジタルコンパ
レータである。その一致出力“1”は信号線210に出
力され、Tフリップフロップ(以下TFFという)20
6のT入力端子に供給され、また、同時にCPU204
の割り込み入力端子に供給されている。203はROM
でCPU204がデータ及び実行プログラムをアクセス
可能な構造となっている。CPU204は、レジスタ2
02の出力信号を信号線209で入力できる構造となっ
ており、その演算出力端子が信号線212を通してレジ
スタ202の信号入力端子に接続している。また、シス
テムクロックが信号線207を通じてカウンタ201と
CPU204のクロック信号入力端子に供給され、また
ディジタルコンパレータ205にも同期をとるため供給
されている。また、カウンタ201の制御信号入力端子
RにCPU204の制御信号出力端子が信号線213を
通じて接続している。
【0005】次に、図19のフローチャートを参照しな
がら動作について説明する。
【0006】CPU204がシステム動作可能状態にな
ると(図19,S21参照)、ROM1・203からP
WMの制御情報、例えば、生成する信号波形のLレベル
の期間のデータをとり出し(S22)、レジスタ202
にセットする(S23)。そして、CPU204は信号
線213を通じてカウンタ201にカウント開始信号を
送出する(S24)。カウンタ201は、今例えばバイ
ナリアップカウンタとすれば、信号線207を通じて入
力されるシステムクロックに同期しカウントアップし、
その値がレジスタ202の情報と一致するとディジタル
コンパレータ205はその一致を検出し(S25,S2
6)、信号線210上に“1”の信号を出力する。今の
場合、CPU204はあらかじめ信号線214を通じて
クリア信号をTFF206に送り、リセットしておく。
その結果、TFF206の出力信号が反転し(S2
7)、当該装置の出力端子211の信号状態が“L”か
ら“H”へ変化する。同時にその信号が割り込み信号と
なってCPU204の割り込み信号入力端子に加えられ
る。CPU204はその割り込み信号を検出し(S2
8)、ROM1・203から、信号波形の新たに生成す
る“H”レベルの期間のデータをとり出し(S29)、
それと信号線209で読み込んだレジスタ202上の
“L”レベルの期間のデータとの和をとり、その結果を
レジスタ202に再設定する(S30)。その際、和の
キャリデータは切り捨てる。そして、同様の動作を繰り
返し、一致出力があれば、TFF206の出力信号の状
態を反転させ、今度はつぎの“L”レベル期間のデータ
を読み出し、レジスタ202のデータとの和をとり、そ
の結果をレジスタ202に設定する(S31〜S3
6)。以上の動作を繰り返し、出力端子211に所望の
信号波形を得ることができる。
【0007】なお、カウンタ201のビット長は、生成
しようとする信号の1周期より長い周期のパルスを生成
できる長さのものとする。
【0008】図20は従来例2のブロック図である。本
従来例は従来例1を改変し、2個の出力信号波形を生成
するものである。
【0009】本従来例は、従来例1に較べて、RAM3
00,セレクタ301,TFF302,303の点で異
なっているので説明する。
【0010】ディジタルコンパレータ205の出力線2
10はCPU204の入力端子のみならずセレクタ30
1の信号入力端子に接続している。セレクタ301の信
号セレクト端子は信号線304を通してCPU204の
セレクト信号出力端子に接続している。また、セレクタ
301の出力端子の一方はTFF302のT入力端子
に、他方はTFF303のT入力端子に接続している。
TFF302,303の出力は、それぞれ当該装置の出
力端子305,306に供給されている。また、TFF
302,303のリセット端子は信号線214を介して
CPU204に接続されている。RAM300は、CP
U204とバスで接続されており、CPU204が任意
のタイミングで読み書き可能な構造とする。他の回路は
従来例1と同様なので説明を省略する。
【0011】次に動作について説明する。動作の様子を
示すタイムチャートを図21に示す。
【0012】システムリセット後、CPU204は、第
1番目の信号波形のLレベルの期間のデータ1をROM
1・203から取り出しレジスタ202へ時刻t1のタ
イミングでセットする。今、カウンタ201のクロック
の1周期をTとすれば、t1+T/4のタイミングT1
でカウンタ201の値とレジスタデータ202の値の一
致比較をディジタルコンパレータ205が行い、そのタ
イミングで切り換わるセレクタ301の信号に同期して
信号線210上の一致比較結果をTFF1・302にセ
ットする。t1+2/4Tのタイミングt2でCPU2
04はレジスタ202のデータ1を信号線209を通し
RAM300にストアし、第2番目の信号波形のLレベ
ルの期間のデータ2をROM1・203より取り出しレ
ジスタ202へセットする。t1+3/4Tのタイミン
グT2でCPU204はセレクタ301を切り換え、信
号線210をTFF2・303の入力端子に接続し、そ
れに同期して信号線210上の一致比較結果をTFF2
・303に供給する。
【0013】t1+Tのタイミングt3で、カウンタ2
01はカウンタ値が1カウントアップし、またCPU2
04はレジスタ202上のデータ2をRAM300中に
ストアし、同時にt2のタイミングでRAM300中に
ストアしていたデータ1をレジスタ202にセットし、
t1〜t3と同様に、次の1サイクルの比較判定が開始
する(t1におけるROM読み出しがt3におけるRA
M読み出しに置き換わる)。そして、信号線210上の
判定信号が反転するまで前述の動作が継続する。信号線
210上の比較結果が反転する都度、そのタイミングで
セレクトされているTFF302/303の出力信号が
反転し、そのtnのタイミングでCPU204はレジス
タ202のデータを読み出し、ROM1・203中にあ
る次のTFFの出力反転のタイミングを決めるデータn
をアクセスし、レジスタ202からのデータに加算して
RAM300にストアし、前述の動作を継続する。
【0014】図22は従来例2の変形の動作フローチャ
ートである。この変形はn個のTFFと、n個のチャン
ネル切換え能力をもつセレクタを用い、1周期を2n分
割し、従来例2と同様の手続をn個のデータについて実
行し、n個のPWM信号波形を生成するもので、詳細な
説明は省略する。
【0015】前述の従来の手法では、CPUのソフトウ
エアによりPWM信号を生成しているため、次のa,
b,cのような問題点がある。
【0016】a.1K〜5KHz程度の低周波のPWM
信号しか生成できない(通常のローコストノイマン型C
PUでは)。
【0017】b.PWM信号生成にCPUを専用に用い
ると、必要以上のハード回路が無駄となる。
【0018】c.応答が遅く、高周波のPWM信号と高
速応答が必要な、スイッチング電源などの制御は困難で
ある。
【0019】関連技術例は、このような状況に対処する
ためなされたもので、高周波で、かつ複数の制御動作が
得られるPWM信号を生成することを目的とするもので
ある。
【0020】(関連技術例1)図23は関連技術例1で
ある“PWM信号生成装置”のブロック図である。図に
おいて、1〜6は8ビットラッチ(レジスタ)で、その
出力端子はそれぞれクロックドバッファ11〜16を通
じてバス65に接続されている。また、ラッチ1,2の
出力は、インバータ55,54によりそれぞれの信号が
反転され、バス64に供給されている。ラッチ7,8の
出力端子はそれぞれクロックドバッファ19,20を通
じてバス64に接続されている。ラッチ1〜8の入力端
子はそれぞれバス75に接続されている。
【0021】バスライン64,65はそれぞれアダー
(加算器)63の異なった組の入力端子に接続され、ア
ダー63の出力端子はバス66を介してラッチ9,10
の入力端子、およびクロックドバッファ74を通じてバ
ス75に接続されている。バス75は、クロックドバッ
ファ25を通じてCPUバス73に接続されている。
【0022】ラッチ9,10の出力端子は、それぞれバ
ス67,68を介しクロックドバッファ23,24を通
じてバス69に接続されているのと同時に、クロックド
バッファ22,21を通じてバス64に接続されてい
る。26はアップ(以下UPと記す)フリーランカウン
タで、カウント出力端子はバス70を介してディジタル
コンパレータ27の一方の組の入力端子に接続されてい
る。ディジタルコンパレータ27の他方の組の入力端子
は、バス69に接続されている。
【0023】29,30は同期型Tフリップフロップ
(以下TフリップフロップをTFFと記す)で、トグル
動作をする。そのそれぞれのQ出力端子は、それぞれP
WM1・OUT,PWM2・OUTの出力端子に接続さ
れている。また、そのクロック入力端子はTSETバー
(反転信号を示す上線が使えないので“バー”で示して
いる、以下同じ)信号線に接続され、データ入力端子
は、それぞれ2入力アンドゲート41,42の出力端子
に接続されている。2入力アンドゲート41,42の入
力端子の一つはともに、ディジタルコンパレータ27の
出力端子に接続されている。2入力アンドゲート41,
42の残りの入力端子は、SUM1O,SUM2O信号
線に接続されている。
【0024】31,32はDラッチで、データ入力端子
Dはアダー63のキャリ出力端子に接続されている。ま
た、ラッチ信号入力端子は、それぞれ2入力アンドゲー
ト38,39の出力端子に接続されている。2入力アン
ドゲート38,39のそれぞれの一方の入力端子には、
アダー63のクロック入力端子に加わるTSET信号線
が接続されていて、他方の入力端子にはそれぞれPM1
OFS,PM2OFSの信号線が接続されている。
【0025】Dラッチ31,32のQ出力端子はそれぞ
れ2入力アンドゲート35,36の一方の入力端子及び
インバータ56,57の入力端子に接続されている。
【0026】51はアナログコンパレータで、その−端
子入力に、一端が接地された基準電源52の出力端子が
接続され、+入力端子は外部制御回路の制御情報検出回
路の信号FBIN1が入力されている。また、アナログ
コンパレータ51の出力端子は、DFF28のデータ入
力端子Dに接続され、Qバー出力端子が2入力ゲート3
3の一方の入力端子に接続され、Q出力端子が2入力ゲ
ート34の一方の入力端子に接続されている。また、2
入力ゲート33,34の他方の入力端子は、ともに、P
M1ONS信号線に接続されている。
【0027】2入力ゲート33,34の出力端子はそれ
ぞれ2入力オアゲート81,82の一方の入力端子に接
続されていると同時に、1H検知回路61のUP1,D
W1信号入力端子にもそれぞれ接続されている。
【0028】51−2はアナログコンパレータで、コン
パレータ51と同様に、その−入力端子に一端が接地さ
れた基準電源52−2の出力端子が接続され、+入力端
子は外部制御回路の制御情報検出回路の信号FBIN2
が入力されている。また、アナログコンパレータ51−
2の出力端子は、DFF28−2のデータ入力端子Dに
接続され、DFF28−2のQバー出力端子が2入力ア
ンドゲート33−2の一方の入力端子に接続され、Q出
力端子が2入力アンドゲート34−2の一方の入力端子
に接続されている。また、2入力アンドゲート33−
2,34−2の他方の入力端子は、ともに、PM2ON
S信号線に接続されている。また、2入力アンドゲート
33−2,34−2の出力端子はそれぞれ2入力オアゲ
ート81,82の一方の入力端子に接続されていると同
時に、1H検知回路62のUP2,DW2信号入力端子
にもそれぞれ接続されている。
【0029】2入力オアゲート81,82の出力端子
は、それぞれクロックドバッファ20,19の信号制御
端子に接続されている。
【0030】2入力アンドゲート35,36の一方の入
力端子は、それぞれCHG1ON,CHG2ONの信号
線に接続され、その出力端子は、それぞれクロックドバ
ッファ11,12のコントロール端子に接続されてい
る。
【0031】PWM1ラッチ9,PWM2ラッチ10の
制御信号入力端子はそれぞれ2入力アンドゲート40,
37の出力端子に接続されている。また、2入力アンド
ゲート40,37の一方の入力端子は、ともにTSET
信号線が接続され、他方の入力端子はそれぞれCHG
1,CHG2の信号線が接続されている。
【0032】47,48は2入力アンドゲートで、一方
の入力端子には、それぞれCHG1ON,CHG2ON
の信号線が接続されている。また、他方の入力端子に
は、それぞれインバータ56,57の出力端子に接続さ
れている。49,50は、3入力オアゲートでその一入
力端子はそれぞれ2入力アンドゲート47,48の出力
端子に接続されている。他の2本の入力端子にはそれぞ
れ、3入力オアゲート49にはPM1OFS,PM1O
NSの信号線が、3入力オアゲート50には、PM2O
FS,PM2ONSの信号線が接続されている。そし
て、3入力オアゲート49,50の出力端子はそれぞれ
クロックドバッファ13,14のコントロール端子に接
続されている。
【0033】2入力アンドゲート43,44の一方の入
力端子には、ともにTSET信号線が接続されている。
また、他方の入力端子はそれぞれPM1ONS,PM2
ONSの信号線が接続されている。また、2入力アンド
ゲート43,44の出力端子はそれぞれ2入力オアゲー
ト45,46の一方の入力端子に接続されている。また
2入力オアゲート45,46の他方の入力端子にはそれ
ぞれON1SET,ON2SET信号線が接続されてい
る。また、2入力オアゲート45,46の出力端子は、
それぞれラッチ3,4のラッチ入力端子に接続されてい
る。
【0034】ラッチ1,2,5,6のラッチ制御端子に
は、それぞれMAXSET1,MAXSET2,CPU
SET1,CPUSET2の信号線が接続されている。
また、クロックドバッファ15,16,17,18,2
1,22,23,24のコントロール端子には、それぞ
れPM1OF0,PM2OF0,PM2OFS,PM1
OFS,CHG2,CHG1,SUM1O,SUM2O
の信号線が接続されている。
【0035】クロックドバッファ25,74のコントロ
ール端子には、それぞれDラッチ80のQ出力,Qバー
出力端子が接続されている。80はCPUのフラグであ
り、そのラッチ入力端子Lにアドレス信号が入力され、
データ入力端子DにフラグへのセットデータがCPUか
らセットできるよう信号線が接続されている。
【0036】53は、前述の各信号線の信号を生成する
タイミング生成回路であり、58,59,60はその構
成要素の一部である。91が基本クロック入力端子で、
2分周回路59の入力端子とディレー回路60の入力端
子に接続されている。ディレー回路60の出力端子が、
TSET信号線に接続されていると同時に、インバータ
58の入力端子に接続されている。2分周回路59の出
力端子は、フリーランカウンタ26のクロック入力端子
に接続されている。また、インバータ58の出力端子が
TSETバー信号線に接続されている。また、タイミン
グ回路53は、DFF29,30のQ出力信号からの入
力端子を持っている。なお、ディレー回路60が生成可
能なディレー時間は、φ/2からφ未満の時間とする。
【0037】61,62は、ディジタル値の1H検知回
路で、それぞれその入力端子がラッチ3,4の出力バス
に接続されている。また、両者の制御信号入力端子にと
もに、前述のようにDFF28,28−2の出力信号が
入力されている。また、1H検知回路61,62の出力
信号線が、それぞれラッチ3,4のリセット入力端子に
接続されている。なお、インバータ54,55は詳しく
は図24のとおりに構成されている。また、ラッチ3,
4がリセットされると、それぞれその出力は1にセット
される。
【0038】次に本関連技術例の動作について説明す
る。
【0039】その動作を、その基本タイミングを示す図
25、及び処理シーケンスの大略を記述した図26を参
照し説明する。図23のブロック図には記載してない
が、本関連技術例の動作スタート時には、フリップフロ
ップ,カウンタは、0H(16進数の零)にリセットさ
れるものとする。
【0040】UPフリーランカウンタ26は、0から1
ずつカウントアップしFFHになると0になるよう動作
する。パルス生成の基本原理は、従来例と同じで、生成
するPWM信号パルスのオンデータ,オフデータを、パ
ルス1(PWM1・OUTに生成するPWM信号)の場
合には、PWM1ラッチ9のデータが、UPフリーラン
カウンタ26の値に一致する度に、一致したときのUP
フリーランカウンタ26の値と、生成するパルスのオン
データ、またはオフデータとを交互に、アダー63で和
をとり、その結果を再び、ラッチ9にセットし、その値
とUPフリーランカウンタ26の値とを比較し、この手
続きを繰り返す。そのとき、加えるオンデータ,オフデ
ータは、それぞれラッチ3,5にあり、それぞれCHG
1ON,PM1OF0のタイミングで、クロックドバッ
ファ13,15がスルーとなってアダー63でラッチ9
の内容と和演算し、その結果をラッチ9に再びセットす
る。
【0041】PWM1に関する処理手順の簡単なフロー
チャートを図26に示す。
【0042】同様に、パルス2(PWM2・OUTに生
成するPWM信号)の場合には、PWM2ラッチ10の
データがUPフリーランカウンタ26の値に一致する度
に、一致したときのUPフリーランカウンタ26の値
と、生成するパルスのオンデータ、またはオフデータを
交互に、アダー63で和をとり、その結果を再び、ラッ
チ10にセットし、その値とUPフリーランカウンタ2
6の値とを比較し、この手続きを繰り返す。そのとき、
加えるオンデータ,オフデータは、それぞれラッチ4,
6にあり、それぞれCHG2ON,PM2OF0のタイ
ミングで、クロックドバッファ14,16がスルーとな
ってアダー63でラッチ10の内容と和演算し、その結
果をラッチ10に再びセットする。
【0043】タイミング的にはラッチ9とカウンタ26
のディジタルの一致比較と同じタイミングで、ラッチ1
0のデータと、ラッチ4または6のデータとの和演算を
アダー63で実行し、その結果を再び、ラッチ10にセ
ットできるタイミング設計になっており、同様に、ラッ
チ10とカウンタ26のディジタルの一致比較と同じタ
イミングで、ラッチ9のデータと、ラッチ3または5の
データとの和演算をアダー63で実行し、その結果を再
び、ラッチ9にセットできるタイミング設計となってい
る。ただし、これらの和演算処理は、必ずPWM1・O
UT,PWM2・OUTの出力値が反転したすぐ次のタ
イミングやコンパレータの一致信号の生じぬタイミン
グ、即ち、図25に示す、CHG1ON,CHG2O
N,PM1OF0,PM2OF0のタイミングでのみ実
行される。
【0044】これらの制御のために、クロックドバッフ
ァ13,14,15,16,21,22,23,24が
適宜切換え制御する必要があり、その基本的制御信号
は、図25にタイムチャートとして示す。具体的には、
それぞれCHG1ON,CHG2ON,PM1OF0,
PM2OF0,CHG2,CHG1,SUM1O,SU
M2Oである。また、アダー63はTSET信号の立上
がりのタイミング毎にその入力端子に加わる信号の和の
結果をその出力にセットし、その値をバスライン66上
に出力するよう動作する。即ち、通常のアダーとDFF
を1つのモジュールにした構成となっている。さらにラ
ッチ9には、TSET,CHG1の論理積した制御信号
が2入力アンドゲート40を通じて与えられ、ラッチ1
0には、TSET,CHG2の論理積した信号が2入力
アンドゲート37を通じて与えられている。また、クロ
ックドバッファ23,24には、それぞれSUM1O,
SUM2Oの制御信号が与えられ、前述の複雑な制御を
時分割で動作可能としている。
【0045】なお、CHG1,CHG2は、それぞれP
WM1・OUT,PWM2・OUTが反転したすぐ次の
TSETの1周期(例えば、TSETが32MHzクロ
ックであれば、31.25nsecのタイミングをさ
し、CHG1=CHG1ON+PM1OF0,CHG2
=CHG2ON+PM2OF0である。
【0046】ディジタルコンパレータ27の比較結果は
信号線71に出力され、2入力アンドゲート41,42
の出力信号をTFF29,30のT入力に、TSETバ
ーのタイミングでサンプリングして与え、その出力を反
転させることで、PWM1・OUT,PWM2・OUT
の出力端子に正しいPWM信号が出力される。
【0047】なお、説明の都合上、図23の全てのラッ
チ,カウンタ,ディジタルコンパレータ,アダーは、8
ビットとしているが、適宜のビットサイズで実施でき
る。また、図25のタイミング例は、PWM1ラッチ
3,PWM2ラッチ4に、それぞれ3Hのデータがセッ
トされているときのものである。
【0048】また、各回路の初期値は、CPUがフラグ
80をオンとして、クロックドバッファ25をスルーの
状態にし、クロックドバッファ74をハイインピーダン
ス状態とし、そのうえでCPUは、アドレス信号とスト
ロボ信号よりつくられたデータセット信号を信号線MA
XSET1,MAXSET2,ON1SET,ON2S
ET,CPUSET1,CPUSET2に加え、バス7
3,75を通してラッチ1,2,3,4,5,6に、そ
れぞれ初期データをセットする。その後、CPUは、フ
ラグ80に0を書き、クロックドバッファ74をスルー
に、クロックドバッファ25をハイインピーダンス状態
にする。
【0049】次に、PWM信号パルスのオン幅の制御に
ついて説明する。この制御は、ディジタルコンパレータ
27の一致の生じない、PWM信号がオフ(0)のタイ
ミング中のPW1ONS,PM2ONSを使用してアダ
ー63を利用して演算している。
【0050】PWM1・OUTのオン幅の制御は、アナ
ログコンパレータ51の比較基準電圧Vreflの値に
対する外部フィードバック信号FBIN1値が、Vre
f1<FBIN1の時には、PWM1・OUTのオン幅
を小さくしFBIN1の値を小さくするようにし、Vr
ef1>FBIN1の時には、PWM1・OUTのオン
幅を大きくしFBIN1の値を大きくするようなフィー
ドバック制御をするようになっている。
【0051】なお、アナログコンパレータ51の出力値
は、DFF28にCMP・CLK1(PM1OFSで代
用可能)に同期してサンプリングされ、その出力がHの
時にはDFF28のQ出力がHとなり、Lの時は、Q出
力にLがサンプリングされる。
【0052】そして、DFF28のQ出力がHの時は、
ゲート33,34,81,82により、PM1ONSの
信号がHになるタイミングでクロックドバッファ19が
選択されスルーとなり、クロックドバッファ20がハイ
インピーダンス状態となり、逆にDFF28のQ出力が
Lの時には、ゲート33,34,81,82により、P
M1ONSの信号がHになるタイミングでクロックドバ
ッファ20が選択されスルーとなり、クロックドバッフ
ァ19がハイインピーダンス状態となる。
【0053】即ち、オン幅を増やす時には、ラッチ8の
01Hが書かれたレジスタ値とラッチ3の値の和をと
り、それを再び、ラッチ3に値を書込み、ラッチ3の値
を1増やすように制御される。また、オン幅を減らす時
には、ラッチ7のFFHの書かれたレジスタ値とラッチ
3の和をとり、それを再び、ラッチ3に値を書込み、ラ
ッチ3の値を1減らすように制御する。
【0054】同様に、PWM2・OUTのオン幅の制御
は、アナログコンパレータ51−2の比較基準電圧Vr
ef2の値に対する外部フィードバック信号FBIN2
値が、Vref2<FBIN2の時には、PWM2・O
UTのオン幅を小さくしFBIN2の値を小さくするよ
うにし、Vref2>FBIN2の時には、PWM2・
OUTのオン幅を大きくしFBIN2の値を大きくする
ようなフィードバック制御をするようになっている。
【0055】なお、アナログコンパレータ51−2の出
力値は、DFF28−2にCPM・CLK2(PM2O
FSの信号で代用可能)に同期してサンプリングされ、
その出力がHの時にはDFF28−2のQ出力がHとな
り、Lの時は、Q出力にLがサンプリングされる。
【0056】そして、DFF28−2のQがHの時は、
ゲート33−2,34−2,81,82により、PM2
ONSの信号がHになるタイミングでクロックドバッフ
ァ19が選択されスルーとなり、クロックドバッファ2
0がハイインピーダンス状態となり、逆にDFF28の
Q出力がLの時には、ゲート33,34,81,82に
より、PM1ONSの信号がHになるタイミングでクロ
ックドバッファ20が選択されスルーとなり、クロック
ドバッファ19がハイインピーダンス状態となる。
【0057】即ち、オン幅を増やす時には、ラッチ8の
01Hが書かれたレジスタ値とラッチ4の値の和をと
り、それを再び、ラッチ4に書き込み、ラッチ4の値を
1増やすように制御される。また、オン幅を減らす時に
は、ラッチ7のFFHの書かれたレジスタ値とラッチ4
の和をとり、それを再び、ラッチ4に書き込み、ラッチ
4の値を1減らすように制御する。
【0058】以上の制御のためのタイミングは、PWM
1・OUTのON幅の制御データの入っているラッチ3
に対しては、PM1ONSとTSETの信号を2入力ア
ンドゲート43を通し、さらにオアゲート45を通して
与えられ、バッファ13にはオアゲート49を通じてP
M1ONSの信号が与えられる。同様にPWM2・OU
TのON幅の制御データのはいっているラッチ4に対し
ては、PM2ONSとTSETの信号を2入力アンドゲ
ート44を通し、さらにオアゲート46を通して与えら
れ、バッフア14にはオアゲート50を通じてPM2O
NSの信号が与えられる。なお、CMP・CLK1は、
PM1ONSに同期したサンプリング信号で、同様にC
MP・CLK2は、PM2ONSに同期したサンプリン
グ信号であればよい。
【0059】ラッチ8,ラッチ7の値を変えることによ
り、増減するオン幅を適宜に選定できる。
【0060】次に、パルスの最大値(最大オン幅)リミ
ッタの制御について説明する。この制御もディジタルコ
ンパレータ27の一致の生じないPWM信号がオフ
(0)のタイミングを利用しており、具体的には、PM
1OFS,PM2OFSを使用してアダー63を利用し
て演算している。
【0061】PWM1・OUTの場合、PM1OFSの
タイミングで、ラッチ3のレジスタ値とラッチ1のレジ
スタ値(PWM1の最大パルス幅値)の反転値がアダー
63で加算され、その結果にキャリがあれば、Dラッチ
31に1がセットされ、なければ0がセットされる。な
お、そのラッチのタイミングは、PM1OFSとTSE
T信号がアンドゲート38を通じて31に与えられる。
一旦Dラッチ31のQ出力が1になると、2入力アンド
ゲート47はオフに、2入力アンドゲート35はオンと
なり、次のCHG1ONの信号が入力された時には、ラ
ッチ3の内容のかわりに、ラッチ1のレジスタ値の内容
がバス65上に出力される。即ち、ラッチ1にセットさ
れているオン幅の最大値にPWM1・OUTのオン幅が
常に制御される。
【0062】即ち、ラッチ1の最大値の幅データの反転
した値とオン幅を和演算すると、オン幅がラッチ1の最
大値の幅のデータより大きくなると、前述の和演算の結
果にキャリが生じることを利用し、この情報をラッチし
て制御する制御手法を用いているためである。
【0063】Dラッチ31のQ出力が0の時は、2入力
アンドゲート47の一方の入力がHとなり、2入力アン
ドゲート35がオン禁止状態となり、次のCHG1ON
の信号が入力された時には、ラッチ3の内容がそのまま
バス65上に出力される。
【0064】それらのバス制御のため、ラッチ17,1
8、クロックドバッファ11,12,13,14が、そ
れぞれPM2OFS,PM1OFS,CHG1ON,C
HG2ON,CHG1ON,CHG2ONに同期して制
御される。なお、54,55は、それぞれラッチ2,1
の全てのビットの内容を反転して、それぞれクロックド
バッファ17,18を通じてバス64上に出力するため
のインバータで、詳細を図24に示す。なお、オン幅の
最小値制御なども同様の手法を用いて容易に実現でき
る。
【0065】61,62は、それぞれPWM1,PWM
2のための最小オン幅検知回路であり、本実施例の場合
では、オン幅の1Hを検知してその幅以下にならないよ
うにする回路であり、それぞれラッチ3,4の“1”値
を検知し、かつ、DW1,DW2が1で、UP1,UP
2が0の時、ラッチ3,4のレジスタを常に1にセット
するように動作し、それぞれDW1,DW2が1から0
になり、UP1,UP2が0から1になるとラッチ3,
4への1のセットを解除するように動作する。
【0066】PWM2・OUTの場合、PM2OFSの
タイミングでラッチ4のレジスタ値とラッチ2のレジス
タ値(PWM2最大パルス幅値)の反転値が、アダー6
3で加算され、その結果にキャリがあれば、Dラッチ3
2に1がセットされ、なければ0がセットされる。な
お、そのラッチのタイミングは、PM2OFSとTSE
T信号が2入力アンドゲート39を通じてDラッチ32
に与えられる。一旦Dラッチ32のQ出力が1になる
と、2入力アンドゲート48はオフに、2入力アンドゲ
ート36はオンとなり、次のCHG2ONの信号が入力
された時には、ラッチ4の内容のかわりに、ラッチ2の
内容がバス65上に出力される。即ち、常にラッチ2に
セットされているオン幅の最大値にPWM2・OUTの
オン幅が制御される。
【0067】これはラッチ2の最大値の幅のデータの反
転した値とオン幅を和演算すると、オン幅がラッチ2の
最大値の幅のデータより大きくなると、前述の和演算の
結果にキャリが生じることを利用し、この情報をラッチ
して制御する制御方法を用いているためである。
【0068】Dラッチ32のQ出力が0の時は、2入力
アンドゲート48の一方の入力がHとなり、2入力アン
ドゲート36がオン禁止状態となり、次のCHG2ON
の信号が入力された時には、ラッチ4の内容がそのまま
バス65上に出力される。
【0069】なお、53が以上の動作タイミングを作成
するタイミング回路で、端子91に基本クロックを与
え、それの2分周器59で分周された信号線が、UPフ
リーランカウンタ26のクロック入力端子に接続されて
いる。また、基本クロックをディレー素子60で遅延さ
れた信号がTSET信号として出力され、それをインバ
ータ59で反転した信号がTSETバーとして使用され
る。それ以外の全てのタイミングはこれらの信号と、P
WM1・OUT,PWM2・OUTの信号を用いて、タ
イミング回路53内でディジタル微分の手法で容易に生
成できる。
【0070】(関連技術例2)図27は関連技術例2の
ブロック図である。関連技術例1に100から105の
構成要素が加わっただけなので、ここでは共通部分の説
明は省略し、変更部分のみ説明する。
【0071】101,102は、2入力アンドゲート
で、ゲート101の一方の入力端子はPM2OF0に接
続され、他方の入力端子は、インバータ100の出力端
子に接続され、出力端子は、クロックドバッファ16の
コントロール端子に接続されている。
【0072】同様に2入力アンドゲート102の一方の
入力端子はPM2OF0に接続され、他方の入力端子
は、信号線105を通じてCHANGE端子に接続さ
れ、出力端子はクロックドバッファ103のコントロー
ル端子に接続されている。インバータ100の入力端子
も同様に、信号線105を通じてCHANGE端子に接
続されている。
【0073】クロックドバッファ103の出力端子は、
バスライン65に接続されている。また、クロックドバ
ッファ103の入力端子には、ラッチ4の出力信号がイ
ンバータ104で反転して入力されるように接続されて
いる。ただし、LSB,MSBの順序は変わらぬものと
する。
【0074】次に動作について説明する。
【0075】CHANGE端子にCPUがLの信号を送
出している時は、関連技術例1と全く同じなので説明を
省略し、Hの時の動作について説明する。
【0076】この条件では、クロックドバッファ16の
出力がハイインピーダンス状態となり、クロックドバッ
ファ103が動作可能となるように、ゲート102,1
01,100が働く。この条件では、関連技術例1でP
WM2・OUTから送出されるパルスのオフ幅が、ラッ
チ6のレジスタ値であったものが、ラッチ4の値の反転
値のものと変わって送出される。このことは、ラッチ4
の値が1増減することによって、その反転値は1減増
し、その和は、常にラッチ4のレジスタ値の最大値に一
致する。即ち、この条件下では、PWM2・OUTの信
号は周波数一定のPWM信号が送出される。
【0077】なお、以上の各関連技術例はディジタルカ
ウンタにUPカウンタを用いるものであるが、ダウンカ
ウンタを用いて同様に実施することができる。また、外
部信号はフィードバック信号に限定されるものではな
い。また、ラッチのかわりに他にレジスタ,メモリ等の
他のレジスタ手段を用いることができる。
【0078】以上のように、各関連技術によれば、ハー
ドウエアであるアダーを用いて、複数の制御動作に関す
る演算を時分割で実行しているので、高周波でかつ複数
のPWM信号を容易に生成することができる。
【0079】また、LSI化する時には、LSIに向い
た、同一ブロック構造でバス接続構成が可能なことか
ら、回路のチップ面積は例えば2CHのPWM信号生成
装置を作ろうとすると、従来手法に比較して、5〜7割
の大きさで作ることができ、大幅なコストダウンを実現
することが可能である。また、従来手法では困難なオフ
タイム一定PWMと、周波数一定のPWMの切換えを非
常に容易に実現でき、PWM信号のアプリケーションの
自由度が広がるメリットがある。
【0080】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の関連
技術と同様に、従来例では応答が遅く、高周波で動作可
で高性能な機能を有する複数のPWM信号が得られな
いという状況のもとでなされたもので、簡易な回路構成
で、PWM信号にて制御される被制御対象の状態に応じ
たオン幅のPWM信号を、良好に生成する装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0081】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、PWM信号生成装置を次の(1)〜
)のとおりに構成するものである。(1) 所定のクロックパルスをカウントするカウンタ
と、所要のデータが設定されるレジスタ手段と、前記カ
ウンタのカウント値と前記レジスタ手段に設定されたデ
ータとを比較し、それらが一致する度に一致出力を出す
ディジタルコンパレータと、前記ディジタルコンパレー
タの一致出力の都度、当該装置の出力信号の状態を反転
させる出力反転手段と、同じく前記ディジタルコンパレ
ータの一致出力の都度、前記レジスタ手段に前記所要の
データを設定する設定手段とを備えたPWM信号生成装
置であって、前記設定手段は、PWM信号のオン幅およ
びオフ幅を夫々表すオンデータおよびオフデータがセッ
トされるラッチと、前記ラッチにセットされるオンデー
タをPWM信号にて制御される被制御対象の状態に応じ
て増減する演算手段と、時分割で動作するアダーとを備
え、このアダーにより前記レジスタ手段のデータに前記
ラッチにセットされているオンデータまたはオフデータ
を交互に加算して前記所要のデータを算出し、算出した
所要のデータを前記レジスタ手段に設定するものであ
り、更に、前記ラッチにPWM信号のオン幅0を表すオ
ンデータがセットされた場合には、前記ラッチにセット
されているオンデータに代えてPWM信号のオン幅1を
表すオンデータを前記レジスタ手段のデータに加算し、
且つ前記出力反転手段による当該装置の出力信号の状態
の反転動作を禁止するPWM信号生成装置。 (2) 前記設定手段は、第1のPWM信号のオン幅お
よびオフ幅を夫々表すオンデータおよびオフデータがセ
ットされる第1のラッチと、第2のPWM信号のオン幅
およびオフ幅を夫々表すオンデータおよびオフデータが
セットされる第2のラッチとを備え、前記アダーにより
前記レジスタのデータに前記第1および第2のラッチに
セットされているオンデータまたはオフデータを加算し
て前記第1および第2のPWM信号に夫々対応する前記
所要のデータを算出する前記(1)記載のPWM信号生
成装置。 (3) 前記演算手段は、PWM信号にて制御される被
制御対象の状態に応じて、前記アダーにより前記ラッチ
にセットされているオンデータに所定の値を加算してオ
ンデータを増減し、PWM信号のオン幅を制御するもの
である前記(1)または(2)記載のPWM信号生成装
置。
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】
【0089】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する。
【0090】(実施例1)図1は実施例1である“PW
M信号生成装置”のブロック図である。基本的な構成,
動作は、前述の関連技術例1(図23)と同じなので、
違うところのみ説明する。
【0091】関連技術例1に対して、本実施例ではDF
F400(8ビット)とオアゲート401が追加されて
いる。DFF400のクロックの反転入力端子には、T
SET信号が入力され、データ入力端子は、フリーラン
カウンタ26の8ビットの出力端子にそれぞれ接続され
ていて、Q出力端子にバッファ21,22の入力端子の
配線が接続されていて、この部分の関連技術例1の2
1,22の入力結線が変更されている。
【0092】また、関連技術例1ではアンドゲート41
の一方の入力端子に直接ディジタルコンパレータ27の
出力端子が接続されていたものが、本実施例では2入力
オアゲート401を通して、接続されるように変更され
ている。オアゲート401の他方の入力端子は、外部か
らのトリガ信号TIMが入力されるトリガ入力端子40
2に接続されている。
【0093】つぎに、動作について説明する。
【0094】外部よりのトリガ信号TIMが入力されな
いときは、DFF400のない関連技術例1の回路条件
でもかまわないが、いま、一致信号がディジタルコンパ
レータ27の出力端子に出力されていない時に、外部信
号によりPWM信号を制御するためトリガ端子402に
H信号を入力すると、コンパレータ27の値とカウンタ
26の値が一致しておらず、DFF400のない関連技
術例1の構成では、ラッチ9,10に再設定する値が不
正確となり、誤動作する。
【0095】そのため、フリーランカウンタ26のカウ
ンタ値が1ずつ変化するたびに、TSETの立下がりご
とにDFF400にカウンタ値をラッチしておくことに
よって、トリガ入力端子402にトリガ信号TIMを与
えることによって、PWM1のオフタイムなどを瞬時に
変化させたとき、アダー63によって、DFF400の
値と所要のPWMのオンデータまたはオフデータとの和
を算出し、誤動作しないPWM動作を実現できる。ま
た、ディジタルコンパレータ27の出力が1になって
も、当然フリーランカウンタ26のカウンタ値=ディジ
タルコンパレータ27のコンパレータ値になったときの
ディジタルコンパレータ27の値をDFF400にラッ
チし、関連技術例1と同じ動作をする。
【0096】このように、本実施例によれば、外部から
のトリガ信号により、PWMのオン,オフの状態を瞬時
に反転することができ、PWMのオンタイムやオフタイ
ムを必要なタイミングで制御可能な制御の自由度が大き
いPWMを実現できる。
【0097】(実施例2)図2は実施例2である“PW
M信号生成装置”の要部のブロック図である。図2にお
いて、かっこ書きは、実施例1(図1)の対応部分を指
している。
【0098】本実施例は、実施例1の最小オン幅検知回
路61,62の変形に関するものである。実施例1の最
小オン幅検知回路61,62では、オン幅1Hを検知し
てその幅以下にならないようにしているが、本実施例で
は、最小のオン幅を0に制限するものである。具体的に
は、当該PWMのオン時間の演算時間を確保し、かつコ
ンパレータの比較結果を用い、最小オン幅を0にするよ
うに制御する制御手法である。
【0099】本実施例における基本的な構成,動作は、
実施例1と同じ、したがって関連技術例1と同じなの
で、関連技術例1との対応関係を示しながら、最小のオ
ン幅制御について説明する。なお、基本的な構成部分を
以下“メイン回路”という。
【0100】主な信号,符号の対応関係はつぎの通りで
ある。
【0101】 関連技術例1 実施例2 CHG1ON H期間設定信号 PM1ONS データ設定信号 TSET システムクロック 8+20のバッファ 15aのバッファ 7+19のバッファ 16aのバッファ 3のレジスタ 1aのDフリップフロップ 13のバッファ 2aのバッファ 51のコンパレータ 8aのコンパレータ 28のDフリップフロップ 9aのDフリップフロップ 図2において、1aは8ビットのDFF(Dフリップフ
ロップ)、2aは8ビットのバッファ、3aはDFF1
aの上位7ビットのQ出力を各々の入力端子に入力する
7入力ノアゲート、4aはインバータ、5aは2入力ナ
ンドゲート、6aは被制御電源電圧、7aは比較基準電
圧、8aはアナログコンパレータ、9aはDFFであ
る。10aは、7入力ノアゲート3a,2入力ナンドゲ
ート5a,DFF9a及びDFF1aのQ0(LSB)
出力によってバッファ2aのQ0(LSB)出力を決定
する、オアゲート2個の出力をアンドして出力する複合
ゲートである。11aは、FF1aの全Q出力がオール
“L”の時にPWM出力を阻止する2入力アンドゲー
ト、12aは出力がFF1aのクロック端子に接続され
る2入力アンドゲート、13aはインバータ、14aは
出力がバッファ2aのゲート端子に接続される2入力オ
アゲート、15aはコントロールゲートがHのときQ0
(LSB)の1ビットのみ“H”を出力するバッファ、
16aはコントロールゲートがHのとき全ビット“H”
を出力するバッファ、17a,18aはそれぞれバッフ
ァ15a,16aのコントロールゲート端子に接続され
る2入力アンドゲートである。
【0102】さらに接続関係について詳しく説明する。
ナンドゲート5aの入力にはノアゲート3aの出力とF
F1aのQ0(LSB)出力を入力とするインバータ4
aの出力が接続されており、複合ゲート10aの2つの
オアゲートの一方にはノアゲート3aの出力とFF1a
のQ0(LSB)出力が接続されており、もう一方には
ナンドゲート5aの出力とDFF9aのQ出力が接続さ
れている。そしてアナログコンパレータ8aの+入力に
は被制御電源電圧6aが、−入力には比較基準電圧7a
がそれぞれ接続されており、その出力はDFF9aのD
入力に接続されている。そして、アンドゲート17aの
入力にはDFF9aのQバー出力とデータ設定信号が接
続されており、アンドゲート18aの入力にはDFF9
aのQ出力とデータ設定信号が接続されている。そし
て、バッファ15aのD0入力とバッファ16aの全入
力(D0〜D7)はVDDにプルアップされており、バ
ッファ15aのD1〜D7入力はVSSにプルダウンさ
れている。なお、上記バッファ15a,16a,2a
は、そのゲートがHのときは入力端子の信号がそのまま
出力され、Lのときは出力がHインピーダンス状態にな
るバッファである。
【0103】以下、図3を参照し、本実施例の動作につ
いて説明する。
【0104】FF1aのデータ01Hによって、最小パ
ルス幅が出力された後(t1,a参照)、PWMOUT
が“L”の間に、データ設定信号出力時に、ノアゲート
3aとナンドゲート5aの“H”の出力で複合ゲート1
0aが“H”を出力し、バッファ2aからデータ01H
が出力される(t2,e,h参照)。同時にDFF9a
の出力によってバッファ15aか16aどちらかが開
き、01HまたはFFHのデータが64のバス上に出力
され、それがメイン回路においてバッファ2aのデータ
01Hに加算される。
【0105】この時、PWMのオンタイムを減少させる
よう比較基準電圧7a・Vrefより被制御電源電圧6
a・Vinの方が高く、DFF9aのQ出力が“H”と
すると、バッファ16aが開き、64のバス上にFFH
が出力されその結果、01H+FFH=00Hというパ
ルス幅を縮める演算が行われデータ00Hが、システム
クロックの立ち下がりによってFF1aに設定される
(t3,c,g参照)。ただし、このときのキャリは無
視する。また、データ設定信号は、システムクロックの
立ち下がりに同期し変化する信号であり、その変化は多
少のディレーがあるものとする。このデータ00Hが、
次のPWMの立ち上がりと同時に出力されるH期間設定
信号によって、そのままバッファ2aから出力される
と、メイン回路においてカウンタ値+00Hの演算が行
われ、フリーランカウンタ26が再び該カウンタ値を出
力するまで、最長のパルスが出力されてしまう。そこ
で、本実施例では、ノアゲート3aおよびDFF9a,
複合ゲート10aによってバッファ2aの出力を01H
としてPWMに最小パルス幅を出力させるが、その時、
ナンドゲート5aが“L”を出力するためPWMOUT
は出力されない(t4,a,d,h参照)。そして、次
のデータ設定信号出力時に、再びDFF9aのQが
“H”を出力したとすると、この“H”出力とノアゲー
ト3aの“H”出力で複合ゲート10aが“H”を出力
し、バッファ2aからデータ01Hが出力され、前述と
同様の演算によって、再びデータ00HがFF1aに設
定される(t5,e,g,h参照)。そして、次のPW
M立ち上がり時も、前述と同様の動作によってPWMO
UTは出力されない(t6,a,b,d参照)。このよ
うにして、本実施例での最小値リミッタ動作が遂行され
る。
【0106】その後、次のデータ設定信号出力時にPW
Mのオンタイムを増加させるよう、被制御電源電圧6a
・Vinが比較基準電圧7a・Vrefより小となり、
DFF9aのQ端子が“L”を出力したとすると、この
“L”出力とナンドゲート5aの“L”出力で複合ゲー
ト10aが“L”を出力し、バッファ2aからデータ0
0Hが出力される(t7,e,f,h参照)。同時に、
DFF9aのQバー出力“H”によってバッファ15a
が開き、そこから01Hが64のバス上に出力され、メ
イン回路において00H+01H=01Hの演算が行わ
れ、データ01HがFF1aに設定される。そして、次
のPWM立ち上がり時に、H期間設定信号によって、メ
イン回路においてカウンタ値+01Hの演算が行われ、
PWMは最小パルス幅01Hを出力し、この時ナンドゲ
ート5aは“H”を出力するので、PWM出力はアンド
ゲート11aで阻止されることなくそのままPWMOU
Tとして出力される(t8,a,b,d,h参照)。よ
って、最小値リミッタ動作の後、最小パルス幅01Hを
もって通常動作に復帰する動作が可能となる。
【0107】以上のように、本実施例によれば、被制御
電源のフィードバック情報に対し、オンタイムを最小0
にすることのできる忠実な最小値リミッタ動作が実現で
きる。
【0108】(実施例3)図4は実施例3である“PW
M信号生成装置”の要部のブロック図であり、図6は全
体のブロック図である。正確には、図6に図4の部分を
追加変更しており、その共通部分にはかっこ書きで図6
の名称,符号を付してあり、かっこ書きのない部分は新
たに付加された部分である。
【0109】本実施例は、実施例1,2のPWM1OU
Tで生成されるPWM信号をメインPWM信号とし(以
下メインPWMという)メインPWM信号に同期したP
WM(以下メイン同期サブPWMという)信号を生成す
るものである。
【0110】本実施例装置は、たとえば、1個のトラン
スを有するスイッチング電源で安定化した低圧出力と高
圧出力を供給する場合に応用できる。この場合、スイッ
チング電源の1次側スイッチング素子をメインPWMで
オン,オフし、低圧の2次巻線から安定化した低圧を供
給し、高圧の2次巻線に接続した2次側スイッチング素
子をメイン同期サブPWMでオン,オフし、この高圧の
2次巻線から安定化した高圧出力を供給するようにす
る。メイン同期サブPWMはメインPWMに同期してい
るので、2次側スイッチング素子を無電圧状態でオン,
オフするように回路を構成でき、2次側スイッチング素
子の損失を低減できる。
【0111】本実施例における基本的な構成,動作は、
実施例1,実施例2と同じ、したがって関連技術例1と
同じなので、関連技術例1との対応関係を示しながら、
メイン同期サブPWM信号の生成について説明する。な
お基本的な構成部分をメイン回路という。
【0112】図4において、1bは8ビットのプリセッ
タブルバイナリアップカウンタ(以後カウンタと称
す)、2bはそれと同一ビット長のレジスタで、このレ
ジスタ2bの8ビットD入力端子にはメイン回路のアダ
ー63の出力が供給されており、その出力は8ビットの
クロックドバッファ3bを介してメイン回路のアダー6
3の入力バス65に供給されている。4bはレジスタ2
bに設定されたデータの反転データをカウンタ1bのデ
ータ入力端子にロードするための8ビットのインバータ
で、入力のD0〜D7端子が、それぞれレジスタ2bの
Q0〜Q7出力端子に接続され、また出力のQ0〜Q7
は、プリセッタブルバイナリカウンタ1bのD0〜D7
入力端子にそれぞれ接続されている。5bは外部トリガ
を検出するためのRSフリップフロップ(以下RSFF
という)、6bはオアゲート、7bはカウンタ1bのデ
ータ入力端子へのデータロード解除とクロックの立ち上
がりが同時タイミングとなるのを防ぐためのラッチ、8
bはインバータ、9bはシステムクロックを分周してカ
ウンタ1bにクロックを与えるためのDFF、10bは
被制御電源電圧Vin、11bは10bの比較対象とな
る基準電圧Vref、12bはアナログコンパレータ、
13bはDFF、14bは最大最小リミット制御の際に
レジスタ2bへのクロック入力を阻止するための2入力
アンドゲート2個の出力をノアして出力する複合論理ゲ
ート、15bはレジスタ2bにクロックを与えるための
3入力アンドゲート、16bはラッチ7bのQ出力とカ
ウンタ1bのキャリ出力のアンドをとる2入力アンドゲ
ート、17bはメイン同期サブPWMを出力するRSF
Fである。また、24bは、入力がCRYOUTに接続
されたインバータである。
【0113】それらの接続関係は以下の通りである。R
SFF5bのS入力端子は外部トリガ入力端子(MST
RG)に接続され、R入力端子はメインPWM L期間
設定信号線(PM1OF0)に接続され、Q出力は2入
力オアゲート6bの一方の入力端子に接続され、6bの
他の入力端子はメインPWM(PWM1OUT)信号線
に接続されている。6bの出力端子はDラッチ7bのD
入力端子に接続されている。Dラッチ7bのクロック入
力端子はメイン回路カウンタクロック(SUM20)信
号線に接続されている。DFF7bのQ出力端子はカウ
ンタ1bのロード端子と、2入力アンドゲート16bの
一方の入力端子に接続されている。16bの他方の入力
端子はカウンタ1bのCARRY信号出力端子に接続さ
れ、16bの出力端子はRSFF17bのS入力端子に
接続されていて、17bのR入力端子はメインPWM
L期間設定信号線(PM1OF0)に接続されている。
また、17bのQ出力端子はメイン同期サブPWMの信
号出力端子である。カウンタ1bのCLOCK入力端子
は、DFF9bのD入力端子とQバー出力端子に接続さ
れている。DFF9bのクロック入力端子はインバータ
8bの出力端子に接続されていて、8bの入力端子はシ
ステムクロック(TSET)に接続されている。
【0114】レジスタ2bのクロック入力端子は3入力
アンドゲート15bの出力端子に接続されていて、15
bの一入力端子には、システムクロック(TSET)が
入力されている。
【0115】また、15bの他の一入力端子には複合論
理ゲート14bの出力端子が接続されていて、15bの
もう一入力端子にはデータ設定信号(PM1ONSS)
が接続されている。このデータ設定信号(PM1ONS
S)は、さらに、クロックドバッファ3bのコントロー
ルゲートの入力端子、およびDFF13bのクロック入
力端子に接続されている。
【0116】複合論理ゲート14bの2個の2入力端子
を有するアンドゲートの一方のアンドゲートの入力端子
には、DFF13bのQ出力端子と、メイン回路のアダ
ーのキャリ出力端子(CRYOUT)に接続されてい
て、もう一方のアンドゲートの入力端子にはDFF13
bのQバー出力端子とインバータ24bの出力端子に接
続されている。インバータ24bの入力端子はメイン回
路のアダーのキャリ出力端子(CRYOUT)に接続さ
れている。DFF13bのQ出力端子はST1信号とし
て、またQバー出力端子はST1B信号として実施例3
のブロックの同じ信号線に接続されている(図6の上部
中央参照)。13bのD入力端子にはアナログコンパレ
ータ12bの出力端子が接続されていて、12bの−入
力端子には、一端が接地されている比較基準電圧Vre
fの出力端子に接続されていて、+入力端子には、被制
御電源電圧Vinが入力されている。
【0117】以下、図5のタイミングチャートを参照
し、本実施例の構成の動作を説明する。システムリセッ
ト後複合論理ゲート14bの出力がHの条件下で、8ビ
ットレジスタ2bの各ビットのQ出力は全て“L”とな
り、インバータ4bを介してカウンタ1bの各ビットに
は全て“H”が加わり、リセット後DFF7bのQ出力
がLのためCLOCK入力端子の信号がL→Hに変化す
ることによってそれがカウンタ1b中にロードされる。
そして、オアゲート6bにメインPWMの出力“H”ま
たは外部トリガによるRSFF5aのQ出力“H”が入
力されるタイミングで、メイン回路のフリーランカウン
タ26のクロックの立ち上がりに同期して、ラッチ7b
のQ出力が“H”となり、カウンタ1bのロード入力端
子がL→Hとなる。そして、TSETに同期して1bの
クロック端子に入力されるクロックに同期して、カウン
タ1bがアップし、キャリが出力された時点でアンドゲ
ート16bが“H”を出力し、RSFF17bによって
メイン同期サブPWMが“H”となる(t1,b,d,
g,h参照)。図5のチャートは、システムリセット直
後でなく、レジスタ2bが01H時の条件のものであ
る。システムリセット直後は、t1のイベントがt0で
生じる。その後、メインPWMの立ち下がりに同期して
発生するメインPWM“L”期間設定信号によって、R
SFF5b,17bがリセットされ、メイン同期サブP
WMは“L”となる(t2,a,e,h参照)。同時に
カウンタ1bは再びロード状態となる。そして、データ
設定信号によってバッファ3bのゲートが開き、レジス
タ2bの設定データが、メイン回路のアダー63に入力
され、アダー63による演算後その新しいデータが、レ
ジスタ2bの入力に印加されて、アンドゲート15bの
出力の立ち下がりによって、レジスタ2bにラッチされ
る。このレジスタ2bに設定される演算後のデータはア
ナログコンパレータ12bの出力であるDFF13bの
Q出力によってメイン回路において演算前のデータより
大きくなるか小さくなるか決定されるが、今簡単のため
に、メインPWMがアップもダウンもしない状態を考え
ると、インバータ4bによって設定データは全て反転さ
れるので、設定データが増加するとカウンタ1bのカウ
ント開始時刻からキャリ端子上にキャリの発生時刻が遅
くなり、メインPWMの立ち上がり時刻に対してメイン
同期サブPWMの立ち上がり時刻は遅くなる。逆に、設
定データが減少すると前記時刻は早くなる。メイン同期
サブPWMの“H”期間が長くなると制御対象電源の電
圧Vinが増加する系とすると、被制御対象電源電圧1
0b・Vinが比較基準電圧11b・Vrefよりも大
となると、DFF13bの出力が“H”となり、逆の時
は“L”となる。故に、メイン回路のアダー63による
演算時において、DFF13bの出力が“H”の時はレ
ジスタ2bの新しい設定データが増加するように、逆に
“L”の時は減少するように被加算データを選択すれば
負帰還制御をかけることができ、本実施例ではそのよう
に動作するよう構成されている。
【0118】このようにメイン同期サブPWMのオン信
号は増減し、また、メインPWM信号が“L”になる
と、メイン同期サブPWM信号の出力も“L”となるよ
う制御されるよう構成されている。
【0119】この動作を図6の回路構成で説明する。こ
の回路の基本回路は、実施例2の回路である。
【0120】異なる点は、アンドゲート7−1,7−2
が付加され、2入力オアゲート81,82が3入力オア
ゲート81′,82′に変更されていて、アンドゲート
7−1の出力端子がオアゲート82′の増設された入力
端子に接続され、アンドゲート7−2の出力端子がオア
ゲート81′の増設された入力端子に接続されている点
である。アンドゲート7−1,7−2の一方の入力端子
には、ともにPM1ONSS信号が入力されている。ま
た、アンドゲート7−1の他の端子には、ST1Bの信
号が入力されている。また、アンドゲート7−2の他の
端子にはST1の信号が入力されている。
【0121】また、タイミング回路53は、PM1ON
SSの信号出力端子が増設されており、図7のタイミン
グチャートに示すとおりに、PWM信号がオフのときに
生成される信号が出力される。また、CRYOUT端子
がアダー63のキャリ出力端子(C端子)より出てい
る。また、アダー63の出力端子が(バス)ADROU
T信号端子として出力されている。アンドゲート7−
1,7−2等によるデータの増加,減少の動作は、関連
技術例1におけるレジスタ3・PWM1ONのデータの
1アップ/ダウンと同じである。図4の回路において、
PM1ONSSのタイミングでDFF13bの出力ST
1が1のとき、アンドゲート7−2が“H”を出力し、
ラッチ8より01Hがアダー63に供給されて1アップ
し、ST1Bが1のとき、アンドゲート7−1が“H”
を出力しラッチ7よりFFHがアダー63に供給されて
1ダウンするように動作する。
【0122】次に、レジスタ2bの設定データに対する
最大値,最小値リミット制御について説明する。この制
御は、論理ゲート14bの出力によってアンドゲート1
5bの出力を阻止することによって行われており、メイ
ンPWMの“L”期間中にカウンタ1bにロードされる
データがオール“H”からオール“L”にまたオール
“L”からオール“H”に変化するのを防ぐことができ
る。
【0123】まず、最大値リミット制御について説明す
る。レジスタ2bの設定データがオール“L”であると
すると、データ設定信号の立ち上がりで、バッファ3b
のゲートが開きメイン回路のアダーにおいて演算が開始
される。これと同時に、DFF13bのQバー出力が
“H”即ちレジスタ2bの設定データを1(7のラッチ
の内容による演算による)減少させてメイン同期サブP
WMの“H”期間を長くせよという情報が出力される
と、それに従い63のアダーは演算しアダーキャリは0
となり、インバータ24bと13bのQバーが1の結果
より論理ゲート14bの出力は“L”となり、データ設
定信号とシステムクロックによるアンドゲート15bの
出力を阻止して、レジスタ2bのクロック端子にはトリ
ガが供給されないことになる。その結果、レジスタ2b
には演算後のデータは設定されずにオール“L”の状態
を保ち最大値リミット制御が完了する。
【0124】次に、最小値リミット制御について説明す
る。レジスタ2bの設定データがオール“H”であると
する。そして、データ設定信号の立ち上がりで、前記演
算が開始される。これと同時にDFF13bのQ出力が
“H”、即ちレジスタ2bの設定データを増加させてメ
イン同期サブPWMの“H”期間を短くせよという情報
が出力されると、メイン回路では、このQ出力によって
レジスタ2bの設定データがオール“H”に対して1
(8のラッチの内容分)加算が施されるため、アダー6
3は演算後キャリを出力する。そして、このキャリと前
記Q出力とのアンド出力により複合論理ゲート14bの
出力は“L”となり最大値と同様に最小値リミット制御
が完了する。
【0125】このように、本実施例によれば、簡単な構
成により、1つの電源制御PWM(メインPWM)の立
ち上がりを基準として、立ち上がり時刻を被制御電源電
圧に対して負帰還制御を行えるように設定できるもう1
つのPWM出力(メイン同期サブPWM)を得ることが
でき、更にメイン同期サブPWMの最大値リミット,最
小値リミット制御も行うことができる
【0126】(実施例4)図8は実施例4である“PW
M信号生成装置”の要部のブロック図である。
【0127】本実施例は、外部トリガの入力に対して、
ある一定のプロテクト期間(入力禁止期間)を設けるた
め、実施例3の構成に、プロテクトカウンタ18b(以
下カウンタ18bという)と、分周回路19bと、RS
FF20bと、2入力アンドとその2入力アンドの出力
が一端に接続した2入力オアによる複合ゲート21b
と、アンドゲート22bと、インバータ23bと、レジ
スタ25bを追加した構成となっている。なお、カウン
タ18bは、分周回路19bのクロックの周期に応じ
て、メインPWMの“L”期間全域にわたってプロテク
トをかけられるビット長を有するものとする。なお、す
べてのカウンタは8ビットのプリセッタブルバイナリア
ップカウンタである。
【0128】次に図8の接続について説明する。基本は
図4と同じなので異なる追加部分について説明する。
【0129】カウンタ18bのD0〜D7の入力端子は
レジスタ25bのQ0〜Q7の出力端子にそれぞれ接続
されていて、レジスタ25bのデータ入力端子D0〜D
7はCPUデータバスに接続されている。レジスタ25
bのクロック入力端子はCPUの特定のアドレスの書込
み信号線26bに接続されている。カウンタ18bのC
ARRY出力端子はRSFF20bのS入力端子に接続
されていて、CLOCK入力端子は複合ゲート21bの
出力端子に接続されていて、また、LOAD端子はメイ
ンPWM(PWM1OUT)の信号線に接続されてい
る。この信号線はさらに、RSFF20bのR入力端子
および、分周回路19bのRESET端子に接続されて
いる。RSFF20bのQ出力端子は2入力アンドゲー
ト22bの一方の入力端子に接続されていて、他方の入
力端子は外部トリガ(MSTRG)に接続されている。
2入力アンドゲート22bの出力端子がRSFF5bの
S入力端子に接続されている。
【0130】分周回路19bのクロック入力端子はイン
バータ23bの出力端子が接続されていて、インバータ
23bの入力端子はメイン回路カウンタクロック(SU
M2O)に接続されている。また、分周回路19bの分
周出力信号出力端子QNは複合ゲート21bのオアゲー
トの一端子に接続されていて21bのアンドゲート側の
2入力端子の一方の入力端子はシステムクロック(TS
ET)に接続されていて、他方の入力端子はメインPW
M H期間設定信号(PM1ON0)に接続されてい
る。
【0131】以下、前述の追加構成部分の動作について
図9のタイミングチャートを参照し説明する。メインP
WMの立ち上がりによってカウンタ18bがロード状態
となり、分周回路19b,RSFF20bがリセット状
態となり、RSFF20bのQ出力“L”によってアン
ドゲート22bからの外部トリガの入力は阻止される。
それと同時にメインPWM“H”期間設定信号が立ち上
がり、この時点からそれ自身の半周期後に立ち上がるシ
ステムクロックとのアンド出力によって、CPUからの
所要のプロテクトデータがカウンタ18bにロードされ
る(図9A点)。その後、メインPWMが立ち下がると
(B点)、前記、ロード,リセット状態が解除され、分
周回路19bの出力によってカウンタ18bはカウント
を開始する(t1,a参照)。
【0132】その後カウンタ18bがキャリを出力しR
SFF20bのQ出力が“H”となり、アンドゲート2
2bによる外部トリガに対するプロテクトが解除される
(図9t、2,e,f参照)(ただし、19bは2分周
の分周回路例)。
【0133】このように、本実施例によれば、メイン同
期サブPWMの立ち上がりを制御する外部トリガに対し
て、所要のプロテクト期間を設定できる。
【0134】(実施例5)図10は実施例5である“P
WM信号生成装置”の要部のトリガ信号コントロール部
を示す図である。本実施例は、外部トリガの入力に対し
て、ある一定のプロテクト期間(入力禁止期間)を設け
るため、実施例4の構成に、プロテクトカウンタ1c
(以下カウンタ1cという)および、その周辺の制御回
路を追加した構成となっている。1cは5ビット構成の
プリセッタブルアップカウンタで、そのデータ入力は、
CPUのデータバスに入力が接続されているレジスタ1
3cのラッチ出力端子Q0〜Q4に接続されている。C
PUは、レジスタ13cのSTL端子に書込み信号を送
出することによって、レジスタ13cに必要な値を書き
込むことができるように構成されている。カウンタ1c
のキャリ出力端子は、2入力ナンド回路2c、DFF3
c,4cからなるデータ保持回路に接続されている。具
体的には、カウンタ1cのキャリ端子は、インバータ1
4cを通し、他の一端がDFF3cのQバー出力に接続
している2入力ナンドゲート2cの一端の入力端子に接
続している。2入力ナンドゲート2cの出力はDFF3
cのD入力端子に接続され、DFF3cのQ出力端子は
DFF4cのD入力端子に接続されている。
【0135】DFF3c,4cのクロック入力端子はカ
ウンタ1cのクロック入力端子に接続され、さらに2入
力ナンドゲート10cの出力端子に接続されている。2
入力ナンドゲート10cの一方の入力端子はENABL
E信号入力端子に接続され、もう一方の入力端子はDF
F7c,8cから構成されている4分周回路の出力端
子、即ち8cのD入力端子と接続されたQバー出力端子
に接続されている。
【0136】DFF8cのクロック入力端子は、そのD
入力端子と接続されたDFF7cのQバー出力端子に接
続されている。DFF7cのクロック入力端子はDFF
6cのクロック入力端子と共に、インバータ12cの出
力端子に接続され、インバータ12cの入力端子はSU
M2Oの信号線に接続されている。DFF4cのQバー
出力端子は複合ゲート5cの2入力オアゲートの一端に
接続され、その2入力オアゲートの他方の入力端子はC
TRLの信号入力端子に接続されている。複合ゲート5
cの出力側は2入力ナンドゲートで構成され、その一端
が前述した2入力オアゲートの出力端子に接続され、他
端にはDFF6cのQバー出力端子に接続されている。
【0137】また、複合ゲート5cの出力端子はDFF
6cのD入力端子に接続されている。また、DFF6c
のQ出力端子がCTRLOUT端子に接続されていて、
図6の右下のオアゲート402のTIM端子に接続され
ている。
【0138】また、回路素子3c,4c,6c,7c,
8cのリセット端子は、2入力ノアゲート9cの出力端
子に接続されていて、そのゲート9cの一方の入力端子
はRESET入力端子に接続され、他方の入力端子はP
WM1OUT端子に接続されている。また、カウンタ1
cのLOAD入力端子はインバータ11cの出力端子に
接続されていて、インバータ11cの入力端子はPWM
1OUT端子に接続されている。
【0139】次に動作について説明する。
【0140】この回路は、回路素子3c,4c,6c,
7c,8cのリセット端子にPWM1OUT信号が加わ
るため、PWM1OUT入力信号がLレベルの時のみ有
効となり、それ以外のときは、CTRLOUTの出力
は、常にLレベルである。なお、2入力ナンドゲート1
0cの出力端子に接続されている信号線をMSCLKと
する。
【0141】具体的動作のタイミングに関しては、図1
1に示す。
【0142】図10の回路の動作はPWM1OUTがL
レベルとなると動き出す。即ち、PWM1OUTがHレ
ベルのとき、ENABLE端子に加わるL信号によっ
て、レジスタ13cにCPUがセットしたデータがカウ
ンタ1cにセットされ、PWM1OUTがLになること
によって、SUM2Oの反転信号の4分周された周期の
クロックによってカウントアップされ、キャリが出力さ
れると、その次のMSCLKライン上に加わる信号の立
ち上がりでDFF3cにその信号がラッチされ、その次
のMSCLKの立ち上がりでDFF4cのQバー出力が
HからLレベルに変化する。即ち、PWM1OUTの信
号はLレベルになってから、DFF4cのQバー端子の
信号の変化のタイミングまでにCTRL入力端子に入力
された信号は、いっさい、CTRLOUTの出力端子の
信号を変化させることはできないようになっている。
【0143】そして、DFF4cのQバー端子の信号が
Lになって、はじめて、CTRLの信号がSUM2Oの
信号に同期してCTRLOUTの出力端子に反映される
ように動作する。
【0144】このように、本実施例によれば、オアゲー
ト402のTIM信号入力端子に印加される外部トリガ
に対して、所要のプロテクト期間を設定できる。なお、
システムリセット時は、RESET端子がHとなり回路
がイニシャライズされる。
【0145】(実施例6)図12は実施例6である“ス
イッチング電源”の回路図である。本実施例は実施例3
の応用例に相当する。
【0146】以下図12を用いて説明する。同図でT1
で示されるものは、コンバータトランスである。コンバ
ータトランスT1の一次巻き線N1の巻き始め端子は、
Vinの電圧を有した直流電源の+端子に接続されてい
る(一般的には、商用電源を全波整流した電圧の+出力
端子に接続する。その場合には、平滑用コンデンサCx
を電源の+−両極間に接続する)。また、N1の他端は
スイッチング素子であるFET Q1のドレインおよ
び、他端が接地されているコンデンサC1の一端に接続
されている。このFET Q1のソースは接地されてい
る。
【0147】FET Q1がスイッチングすることによ
り、二次巻き線N2,N3には巻き線比に応じて所望の
電圧が発生する。巻き線N3の巻き始め端子は整流ダイ
オードD1のアノードに接続され、他端は、COM(共
通)電位に接続される。ダイオードD1のカソードはM
OS FET Q2のドレインに接続され、そのソース
はフライホイールダイオードD2のカソードとチョーク
コイルL1の一端に接続されている。L1の他端は、出
力コンデンサC2に接続されている。D2,C2の他方
の端子はCOM電位に接続されている。
【0148】また、MOS FET Q2のゲートは抵
抗R1,R2の共通接続点に接続され、抵抗R1の他端
は整流ダイオードD1のカソードに、また、抵抗R2の
他端はスイッチング用トランジスタQ3のコレクタに接
続されている。トランジスタQ3のエミッタはCOM電
位に接続され、ベースは後述するPWM制御回路IVのメ
イン同期サブPWMの出力端子に接続されている(必要
があれば、その間に保護抵抗を挿入する)。
【0149】また、巻き線N2は主巻き線であり、その
出力を整流平滑した電圧を定電圧化するために、その出
力電圧V2を分圧回路W1を通じFBIN1に入力し、
PWM制御回路I(実施例3によるメインPWM)を用
いてFET Q1のスイッチングのデューティを変化さ
せている。
【0150】即ち、PWM制御回路Iの入力はFBIN
1に相当し、主巻き線N2側の出力V圧V2の分圧され
た電圧を検出している。また、PWM制御回路Iの出力
はDRIVE2の、FET Q1のドライブする回路の
入力に接続され、FET Q1をドライブできるように
なっている。
【0151】また、図12の回路III とIVを合わせたも
のが前述の実施例4のメイン同期サブPWMに相当する
部分であり、メインPWMの出力パルスに同期してトラ
ンジスタQ3のベースにメイン同期サブPWM信号が出
力されるように構成されている。10b信号として、V
1の電圧が抵抗R3とR4によって分圧されてPWM制
御回路IVに加えられている。
【0152】このように構成された回路の動作について
説明する。
【0153】具体的には、PWM制御回路Iによって、
自身のPWM信号によるスイッチングにより、FET
Q1のオンオフでV2に直流の安定化された出力が得ら
れるようV2の電圧がフィードバック制御される。と同
時に、PWM制御回路IのPWM出力がオンのときの範
囲内でのみ、整流されたN3巻き線の整流出力がFET
Q2とトランジスタQ3でスイッチングされ、V1が
安定化した直流電圧となるようPWM制御回路IVによっ
てフィードバック制御されるよう動作する。
【0154】このように制御することによって、図13
の期間Aにおいて整流ダイオードD1に整流が流れなく
なり、スイッチング素子Q1やトランスT1の損失が少
なくなり、共振型スイッチング電源の大容量化を共振電
流をふやさず実現できるので、トランスT1を小型化で
き、スイッチング素子Q1やトランスT1のコストを削
減できるメリットが生じる。
【0155】(実施例7)図14は実施例7である“ス
イッチング電源”の回路図である。本実施例は実施例4
の応用例に相当し、基本の回路は実施例6と同じなので
その説明を省略し、追加した部分について説明する。
【0156】1F,2F,3F,4F,5Fが追加され
た部分であり、1Fがアナログコンパレータ、2Fが基
準電源、3Fが実施例4での付加部分である。また、4
FはダイオードD4で、5Fが負荷抵抗R5である。
【0157】次に、接続について説明する。アナログコ
ンパレータ1Fの−入力端子がダイオードD4のカソー
ド端子に接続され、+端子は一端が接地された基準電源
2Fに接続されている。アナログコンパレータ1Fの出
力端子は3Fの、実施例4での付加部分の外部トリガ入
力端子に接続されている。4FのダイオードD4のアノ
ードがダイオード3Dのアノードに接続され、カソード
は他端がCOM端に接続されている抵抗R5の一端に接
続されている。
【0158】次に動作について説明する。
【0159】基本動作は実施例6と同じなので異なる部
分について説明する。実施例6では、外部トリガを用い
てないため、メイン同期サブPWM信号は、メインPW
Mの立ち上がりを基準にして、動作するため、大きな電
力をV1の出力端にとりだす場合、FET Q2,トラ
ンジスタQ3のスイッチングデイレーによるオンになる
までの時間遅れが無視できなくなる。そのため、ダイオ
ードD4のカソード電圧をV3とすれば、V3は図15
のようになり、V3の信号を基準電源2FのVthの電
圧レベルと、アナログコンパレータ1Fで比較し、その
比較結果を外部トリガ信号として、実施例4による外部
トリガプロテクト期間を設定できる、付加部分のトリガ
信号として用いるようにした。このことにより、メイン
PWMが立ち上がる直前に実質的に、メイン同期サブP
WMのカウントスタートを開始することができ、このこ
とによって、期間Aでメイン同期サブPWMが立ち上が
らぬようかつ、できるかぎりスイッチング素子Q2,Q
3によるデイレーの時間を補正することが可能となり、
設計の自由度が大きくでき、また、トランスT1のコス
トダウンも可能となる。
【0160】また、図15により、このような制御を実
施すると、メインPWMが立ち下がった後、trだけ、
外部トリガ信号の立ち下がりが遅れるため、実施例4で
の付加部分による外部トリガ禁止時間Tβを、Tα>T
β>Trのように、設定することによって、希望する動
作を実現することができる。
【0161】(実施例8)図16は実施例8である“ス
イッチング電源”の回路図である。本実施例は実施例5
の応用例に相当し、基本の回路は実施例6と同じなので
その説明を省略し、追加した部分について説明する。
【0162】1G,2G,3G,4G,5Gが追加され
た部分であり、1Gがアナログコンパレータ、2Gが基
準電源、3Gが実施例5での付加部分である。また、4
GはダイオードD5で、5Gが負荷抵抗R6である。
【0163】次に、接続について説明する。アナログコ
ンパレータ1Gの+入力端子がダイオードD5のカソー
ド端子に接続され、−入力端子は一端が接地された基準
電源2Gに接続されている。アナログコンパレータ1G
の出力端子は3Gの、実施例5での付加部分の外部トリ
ガ入力端子CTRLに接続されている。4Gのダイオー
ドD5のアノードがダイオードD3のアノードに接続さ
れ、カソードは他端がCOM端に接続されている抵抗R
6の一端に接続されている。
【0164】基本動作は実施例6と同じなので異なる部
分について説明する。実施例6では、メインPWM回路
に対し、外部トリガを用いてないため、メインPWM信
号は、オフタイムを固定して動作し、V1の出力端の負
荷、特にL負荷が大きく変動する場合、V4に生じる信
号の変化にオフタイムを追随させて変化させるように制
御しなければFET Q1が破壊するなどの問題が生じ
る。具体的には、L(インダクタンス)負荷が大のとき
は、メインPWMのオフ時間を大きくしなければならな
くなる。そのため、図17に示すように、V4の信号を
基準電源2GのVthの電圧レベルと、アナログコンパ
レータ1Gで比較し、その比較結果を外部トリガ信号と
して、実施例4による外部トリガプロテクト期間を設定
できる、実施例5での付加部分のCTRL端子の外部ト
リガ信号として用いるようにした。このことにより、負
荷が大きく変動してV4の波形が大きく瞬間的に変化し
ても、V4が立ち下がる直前にメインPWMをオンにす
る信号をメインPWM回路のTIM端子に与えることが
でき、正常なスイッチング電源機能を維持することが可
能となる。
【0165】また、図17に示すように、このような制
御を実施すると、メインPWMが立ち下がった後Tr2
だけ、外部トリガ信号の立ち上がりが遅れるため誤動作
する可能性があり、実施例5での付加部分による外部ト
リガ禁止時間Tβ2を、Tα2>Tβ2>Tr2のよう
に、設定することによって、誤動作しない希望する動作
を実現することができる。
【0166】(その他)なお、以上の各実施例はディジ
タルカウンタにUPカウンタを用いるものであるが、本
発明はこれに限定されるものではなく、ダウンカウンタ
を用いて同様に実施することができる。またラッチの代
わりにレジスタ,メモリ等の他のレジスタ手段を用いる
ことができる。
【0167】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
時分割で動作するアダーを備え、このアダーによりレジ
スタ手段のデータにPWM信号のオン幅を表すオンデー
タまたはオフ幅を表すオフデータを交互に加算して所要
のデータを算出するので、1つのカウンタ、1つのディ
ジタルコンパレータ、1つのアダーを有するという簡易
な回路構成で、任意のオン幅を持った高周波のPWM信
号を生成することが可能となる。また、オンデータをP
WM信号にて制御される被制御対象の状態に応じて増減
するので、PWM信号にて制御される被制御対象の状態
に応じたオン幅のPWM信号を生成することが可能とな
る。また、PWM信号のオン幅0を表すオンデータがセ
ットされた場合には、このオンデータに代えてPWM信
号のオン幅1を表すオンデータをレジスタ手段のデータ
に加算し、且つ装置の出力信号の状態の反転動作を禁止
するので、オン幅0のPWM信号をも、良好に生成する
ことが可能となる。
【0168】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のブロック図
【図2】 実施例2の要部のブロック図
【図3】 実施例2のタイミングチャート
【図4】 実施例3の要部のブロック図
【図5】 実施例3の要部のタイミングチャート
【図6】 実施例3のブロック図
【図7】 実施例3のタイミングチャート
【図8】 実施例4の要部のブロック図
【図9】 実施例4のタイミングチャート
【図10】 実施例5の要部の回路図
【図11】 実施例5のタイミングチャート
【図12】 実施例6の回路図
【図13】 実施例6の各部の波形を示す図
【図14】 実施例7の回路図
【図15】 実施例7の各部の波形を示す図
【図16】 実施例8の回路図
【図17】 実施例8の各部の波形を示す図
【図18】 従来例1のブロック図
【図19】 従来例1の動作を示すフローチャート
【図20】 従来例2のブロック図
【図21】 従来例2のタイムチャート
【図22】 従来例2の変形の動作を示すフローチャー
【図23】 関連技術例1のブロック図
【図24】 インバータ54,55,104の詳細図
【図25】 関連技術例1のタイムチャート
【図26】 関連技術例1の動作を示すフローチャート
【図27】 関連技術例2のブロック図
【図28】 関連技術例2の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1〜10 ラッチ(またはレジスタ) 26 UPフリーランカウンタ 27 ディジタルコンパレータ 29,30 DFF 41,42 2入力アンドゲート 63 アダー 401 オアゲート 402 トリガ端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−354206(JP,A) 特開 平5−344779(JP,A) 特開 平6−22556(JP,A) 特開 平6−153534(JP,A) 特開 平6−165514(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 3/00 H03K 7/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のクロックパルスをカウントするカ
    ウンタと、所要のデータが設定されるレジスタ手段と、
    前記カウンタのカウント値と前記レジスタ手段に設定さ
    れたデータとを比較し、それらが一致する度に一致出力
    を出すディジタルコンパレータと、前記ディジタルコン
    パレータの一致出力の度、当該装置の出力信号の状態
    を反転させる出力反転手段と、同じく前記ディジタルコ
    ンパレータの一致出力の度、前記レジスタ手段に前記
    所要のデータを設定する設定手段とを備えたPWM信号
    生成装置であって、 前記設定手段は、PWM信号のオン幅およびオフ幅を夫
    々表すオンデータおよびオフデータがセットされるラッ
    チと、前記ラッチにセットされるオンデータをPWM信
    号にて制御される被制御対象の状態に応じて増減する演
    算手段と、時分割で動作するアダーを備え、このアダ
    ーにより前記レジスタ手段のデータに前記ラッチにセッ
    トされているオンデータまたはオフデータを交互に加算
    して前記所要のデータを算出し、算出した所要のデータ
    を前記レジスタ手段に設定するものであり、更に、前記
    ラッチにPWM信号のオン幅0を表すオンデータがセッ
    トされた場合には、前記ラッチにセットされているオン
    データに代えてPWM信号のオン幅1を表すオンデータ
    を前記レジスタ手段のデータに加算し、且つ前記出力反
    転手段による当該装置の出力信号の状態の反転動作を禁
    止することを特徴とするPWM信号生成装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、第1のPWM信号のオ
    ン幅およびオフ幅を夫々表すオンデータおよびオフデー
    タがセットされる第1のラッチと、第2のPWM信号の
    オン幅およびオフ幅を夫々表すオンデータおよびオフデ
    ータがセットされる第2のラッチとを備え、前記アダー
    により前記レジスタのデータに前記第1および第2のラ
    ッチにセットされているオンデータまたはオフデータを
    加算して前記第1および第2のPWM信号に夫々対応す
    る前記所要のデータを算出することを特徴とする請求項
    1記載のPWM信号生成装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、PWM信号にて制御さ
    れる被制御対象の状態に応じて、前記アダーにより前記
    ラッチにセットされているオンデータに所定の値を加算
    してオンデータを増減し、PWM信号のオン幅を制御す
    るものである ことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載のPWM信号生成装置。
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