JP3286815B2 - 油圧式回転減速装置 - Google Patents
油圧式回転減速装置Info
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- JP3286815B2 JP3286815B2 JP31451792A JP31451792A JP3286815B2 JP 3286815 B2 JP3286815 B2 JP 3286815B2 JP 31451792 A JP31451792 A JP 31451792A JP 31451792 A JP31451792 A JP 31451792A JP 3286815 B2 JP3286815 B2 JP 3286815B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- rotary shaft
- rotating shaft
- closed
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- Prior art date
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- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば温水洗浄装置の
便蓋や便座などの回転軸に付設して用いられ、便蓋や便
座の開閉時の回転力を制御するなどの油圧式回転減速装
置に関する。
便蓋や便座などの回転軸に付設して用いられ、便蓋や便
座の開閉時の回転力を制御するなどの油圧式回転減速装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の油圧式回転減速装置は図
２に示したような構成であった。
２に示したような構成であった。
【０００３】図に示すように、開口端部１と閉塞端部２
を有するシリンダー３には隔壁４によって複数の油圧室
５、５が形成されている。シリンダー３内には一端が閉
塞端部２で枢支され他端が開口端部１に内装されたシー
ル材６を貫通する回転軸７が回転自在に配接されてい
る。回転軸７の外周部には弁口８を有する複数の制御翼
９が油圧室５、５内に臨んで設けられ、制御翼９とシリ
ンダー３の内面との間には回転軸７の回転により弁口８
を開閉するＵ字状の制御弁１０が摺動自在に配設されて
いる。１１、１１は油圧室５、５の密閉性を高めるため
のＯリングである。
を有するシリンダー３には隔壁４によって複数の油圧室
５、５が形成されている。シリンダー３内には一端が閉
塞端部２で枢支され他端が開口端部１に内装されたシー
ル材６を貫通する回転軸７が回転自在に配接されてい
る。回転軸７の外周部には弁口８を有する複数の制御翼
９が油圧室５、５内に臨んで設けられ、制御翼９とシリ
ンダー３の内面との間には回転軸７の回転により弁口８
を開閉するＵ字状の制御弁１０が摺動自在に配設されて
いる。１１、１１は油圧室５、５の密閉性を高めるため
のＯリングである。
【０００４】上記構成において、図２（ｂ）に示したよ
うに、回転軸７を矢印Ａに示した方向に回転させると、
制御弁１０はその加圧室５ａ側の側面が制御翼９に押し
つけられた状態で回転するため、加圧室５ａ内の制御油
は圧縮されて加圧室５ａの内圧が上昇し、回転軸７の回
転を抑制する制動作用がもたらされる。一方、図２
（ｃ）に示したように、回転軸７を矢印Ｂに示した方向
に回転させると、制御弁１０はその減圧室５ｂ側の側面
が制御翼９に押しつけられた状態で回転するため、制御
弁１０と制御翼９との間に矢印Ｃに示した油通路１２が
形成され加圧室５ａと減圧室５ｃとが連通される。これ
により矢印Ｃに示したように制御油の移動が生じ、回転
軸７の回転の抑制は制御油の粘性抵抗のみとなって制動
作用はほとんど得られなくなる。
うに、回転軸７を矢印Ａに示した方向に回転させると、
制御弁１０はその加圧室５ａ側の側面が制御翼９に押し
つけられた状態で回転するため、加圧室５ａ内の制御油
は圧縮されて加圧室５ａの内圧が上昇し、回転軸７の回
転を抑制する制動作用がもたらされる。一方、図２
（ｃ）に示したように、回転軸７を矢印Ｂに示した方向
に回転させると、制御弁１０はその減圧室５ｂ側の側面
が制御翼９に押しつけられた状態で回転するため、制御
弁１０と制御翼９との間に矢印Ｃに示した油通路１２が
形成され加圧室５ａと減圧室５ｃとが連通される。これ
により矢印Ｃに示したように制御油の移動が生じ、回転
軸７の回転の抑制は制御油の粘性抵抗のみとなって制動
作用はほとんど得られなくなる。
【０００５】この前者の制動作用は便蓋や便座を閉成さ
せる動作のときに利用され、後者の粘性抵抗による制動
作用は開成させる動作のときに利用されるものである。
せる動作のときに利用され、後者の粘性抵抗による制動
作用は開成させる動作のときに利用されるものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
の油圧式回転減速装置では、回転軸７の回転時にシリン
ダー３の閉塞壁２と回転軸７の閉塞端面２側の側端面お
よびシール材６内端面と回転軸７のシール材６側端面と
が摺動し、両者に磨耗が生じる。したがって、長期間使
用された場合、油圧室５の密閉性が悪くなって制動力が
低下するという問題があった。
の油圧式回転減速装置では、回転軸７の回転時にシリン
ダー３の閉塞壁２と回転軸７の閉塞端面２側の側端面お
よびシール材６内端面と回転軸７のシール材６側端面と
が摺動し、両者に磨耗が生じる。したがって、長期間使
用された場合、油圧室５の密閉性が悪くなって制動力が
低下するという問題があった。
【０００７】本発明は上記課題を解決するもので、回転
軸の回転による摺動部の磨耗を軽減することを目的とし
ている。
軸の回転による摺動部の磨耗を軽減することを目的とし
ている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、軸方向に複数の油圧室が形成され、一端が
開放されたシリンダーと、前記シリンダーの開放端部に
設けられたシール材を貫通し前記シリンダーの閉塞端部
で枢支された回転軸と、前記回転軸の外周部に設けら
れ、弁口を有して前記油圧室内で前記シリンダーに摺接
する複数の制御翼と、前記弁口に設けられ前記回転軸の
回転により前記弁口を開閉する制御弁とを備え、前記シ
ール材の内端面と前記回転軸のシール材の側端面との間
および前記シリンダーの閉塞内端面と前記回転軸の閉塞
端側端面との間のいずれかまたはその一方に、複数の摺
動板を介在させた構成としたものである。
するために、軸方向に複数の油圧室が形成され、一端が
開放されたシリンダーと、前記シリンダーの開放端部に
設けられたシール材を貫通し前記シリンダーの閉塞端部
で枢支された回転軸と、前記回転軸の外周部に設けら
れ、弁口を有して前記油圧室内で前記シリンダーに摺接
する複数の制御翼と、前記弁口に設けられ前記回転軸の
回転により前記弁口を開閉する制御弁とを備え、前記シ
ール材の内端面と前記回転軸のシール材の側端面との間
および前記シリンダーの閉塞内端面と前記回転軸の閉塞
端側端面との間のいずれかまたはその一方に、複数の摺
動板を介在させた構成としたものである。
【０００９】
【作用】上記構成において、回転軸の端面とシール部材
の内端面あるいはシリンダーの閉塞端面との間に複数の
摺動板を介在させたことにより、回転軸の回転による摺
動は摺動板相互間に生じて、回転軸やシール部材や閉塞
端面相互の摺動をがなくなる。
の内端面あるいはシリンダーの閉塞端面との間に複数の
摺動板を介在させたことにより、回転軸の回転による摺
動は摺動板相互間に生じて、回転軸やシール部材や閉塞
端面相互の摺動をがなくなる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図１を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【００１１】なお、従来例に示したものと同一部品には
同じ符号を付して説明を省略する。図に示すように、シ
ール材６の内端面６ａと回転軸７のシール材側端面７ａ
との間およびシリンダー３の閉塞内端面２ａと回転軸６
の閉塞端側面７ｂとの間に各々２枚の摺動板２１、２１
が介装されている。この摺動板２１、２１は、シリンダ
ー３、シール材６、回転軸７の材質によって各々の間で
最も磨耗の少ない材料が選択的に使用されるものであ
る。
同じ符号を付して説明を省略する。図に示すように、シ
ール材６の内端面６ａと回転軸７のシール材側端面７ａ
との間およびシリンダー３の閉塞内端面２ａと回転軸６
の閉塞端側面７ｂとの間に各々２枚の摺動板２１、２１
が介装されている。この摺動板２１、２１は、シリンダ
ー３、シール材６、回転軸７の材質によって各々の間で
最も磨耗の少ない材料が選択的に使用されるものであ
る。
【００１２】上記構成において、回転軸７を回転させる
と、従来例に示したように、回転軸７の回転を抑制する
油圧による強い制動作用と、制御油の粘性抵抗による軽
い制動作用とが得られる。
と、従来例に示したように、回転軸７の回転を抑制する
油圧による強い制動作用と、制御油の粘性抵抗による軽
い制動作用とが得られる。
【００１３】この回転軸７の回転において、シール材６
の内端面６ａと回転軸７のシール材側端面７ａとの間お
よび閉塞内端面２ａと回転軸７の閉塞端側端面７ｂとの
間には、各々２枚の摺動板２１、２１が介装されている
ので、回転軸７の回転にともなって摺動板２１、２１は
その相互間で摺動し、回転軸７のシール材側端面７ａと
シール材６の内端面６ａとの間、および回転軸７の閉塞
端側端面７ｂと閉塞内端面２ａとの間の直接的な摺動は
なくなり、その磨耗が軽減される。さらに、シリンダー
３、シール材６、回転軸７の材質によって各々の間で最
も磨耗の少ない材料を選択的に用いることによって摺動
板２１、２１の外面に位置しているシール材６の内端面
６ａや閉塞内端面２ａや回転軸７の両端面７ａ、７ｂの
磨耗を大幅に軽減することができる。
の内端面６ａと回転軸７のシール材側端面７ａとの間お
よび閉塞内端面２ａと回転軸７の閉塞端側端面７ｂとの
間には、各々２枚の摺動板２１、２１が介装されている
ので、回転軸７の回転にともなって摺動板２１、２１は
その相互間で摺動し、回転軸７のシール材側端面７ａと
シール材６の内端面６ａとの間、および回転軸７の閉塞
端側端面７ｂと閉塞内端面２ａとの間の直接的な摺動は
なくなり、その磨耗が軽減される。さらに、シリンダー
３、シール材６、回転軸７の材質によって各々の間で最
も磨耗の少ない材料を選択的に用いることによって摺動
板２１、２１の外面に位置しているシール材６の内端面
６ａや閉塞内端面２ａや回転軸７の両端面７ａ、７ｂの
磨耗を大幅に軽減することができる。
【００１４】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなように
本発明によれば、回転軸の端面とシール部材の内端面あ
るいはシリンダーの閉塞内端面との間に複数の摺動板を
介装させたことにより、回転軸の回転による摺動を摺動
板相互間に生じさせて、シール材の内端面やシリンダー
の閉塞内端面や回転軸の両端面との間の直接的な摺動を
なくし、その磨耗を軽減することができる。
本発明によれば、回転軸の端面とシール部材の内端面あ
るいはシリンダーの閉塞内端面との間に複数の摺動板を
介装させたことにより、回転軸の回転による摺動を摺動
板相互間に生じさせて、シール材の内端面やシリンダー
の閉塞内端面や回転軸の両端面との間の直接的な摺動を
なくし、その磨耗を軽減することができる。
【図１】（ａ）は本発明の一実施例の油圧式回転減速装
置の一部切断側面図 （ｂ）は同要部の側断面図 （ｃ）は図１（ａ）のｃ−ｃ線による断面図
置の一部切断側面図 （ｂ）は同要部の側断面図 （ｃ）は図１（ａ）のｃ−ｃ線による断面図
【図２】（ａ）は従来例の油圧式回転減速装置の一部切
断側面図 （ｂ）（ｃ）は動作を説明する図で、図２（ａ）のｂ−
ｂ線による断面図
断側面図 （ｂ）（ｃ）は動作を説明する図で、図２（ａ）のｂ−
ｂ線による断面図
１ 開口端部 ２ 閉塞端部 ２ａ 閉塞内端面 ３ シリンダー ５ 油圧室 ６ シール材 ６ａ 内端面 ７ 回転軸 ７ａ シール材側端面 ７ｂ 閉塞端側端面 ９ 制御翼 １０ 制御弁 ２１ 摺動板
Claims (1)
- 【請求項１】軸方向に複数の油圧室が形成され、一端が
開放されたシリンダーと、前記シリンダーの開放端部に
設けられたシール材を貫通し前記シリンダーの閉塞端部
で枢支された回転軸と、前記回転軸の外周部に設けら
れ、弁口を有して前記油圧室内で前記シリンダーに摺接
する複数の制御翼と、前記弁口に設けられ前記回転軸の
回転により前記弁口を開閉する制御弁とを備え、前記シ
ール材の内端面と前記回転軸のシール材側端面との面お
よび前記シリンダーの閉塞内端面と前記回転軸の閉塞端
側端面との間のいずれかまたはその一方に、複数の摺動
板を介在させたことを特徴とする油圧式回転減速装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31451792A JP3286815B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 油圧式回転減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31451792A JP3286815B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 油圧式回転減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06159403A JPH06159403A (ja) | 1994-06-07 |
| JP3286815B2 true JP3286815B2 (ja) | 2002-05-27 |
Family
ID=18054241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31451792A Expired - Fee Related JP3286815B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 油圧式回転減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3286815B2 (ja) |
-
1992
- 1992-11-25 JP JP31451792A patent/JP3286815B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06159403A (ja) | 1994-06-07 |
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Legal Events
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