JP3286670B2 - 止水栓ボックス - Google Patents

止水栓ボックス

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JP3286670B2
JP3286670B2 JP07404797A JP7404797A JP3286670B2 JP 3286670 B2 JP3286670 B2 JP 3286670B2 JP 07404797 A JP07404797 A JP 07404797A JP 7404797 A JP7404797 A JP 7404797A JP 3286670 B2 JP3286670 B2 JP 3286670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設される
止水栓を保護するための止水栓ボックスに関し、特に、
水道管の埋設される深さに応じて高さを調整することが
可能な止水栓ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、地中に埋設される止水栓を保
護し、また、地面から止水栓へ連通する空間を確保する
ために、合成樹脂製の止水栓ボックスが使用されてい
る。この止水栓ボックスは、宅地内や道路に配置される
ものであり、宅地内の地面または舗装路面と面一になる
ように埋設されるものである。
【0003】このような止水栓ボックスは、従来では、
上方に開閉可能な略円形の蓋体を上端に備えた略円筒形
状の上部カバーと、上部カバーの下方に配置される略円
筒形状の本体部カバーと、本体部カバーの下方に配置さ
れる下端部とからなるものが使用されていた。
【0004】地中に埋設される止水栓としては、地中に
埋設される水道管に連通されている構成のものが一般的
である。しかし、水道管の埋設される深さは、それぞれ
異なるものである。このため、従来の止水栓ボックス
は、本体部カバーに市販の合成樹脂製のパイプを使用
し、地面から水道管への距離に応じてパイプを切断する
ことによって高さ調節を行なっていた。また、本体部カ
バーと上部カバー及び下端部とは、それぞれ分離されて
おり、それぞれ接着剤やビス等により固定されていた。
【0005】しかし、上記のような止水栓ボックスは、
パイプを切断したり、接着剤やビス等で固定する等、高
さ調節には手間がかかるため、実公昭55−41889
号公報、実開昭61−10377号公報等に示されるよ
うな、高さ調節が可能な止水栓ボックスが提案されてい
る。
【0006】この止水栓ボックスは、図8に示すよう
に、蓋体3を上端に内蔵した内筒体5と、外筒体6とを
備えており、内筒体5の外周面には雄ねじ8が、外筒体
6の内周面には雌ねじ9がそれぞれ形成され、外筒体6
に内筒体5を螺合させることにより、高さ調節可能が行
われているものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような止
水栓ボックス1は、それぞれのねじを形成するのに手間
がかかり、コストが高くなる。また、高さ調節に限界が
あり、例えば、水道管の埋められている位置が浅く、地
面から水道管までの距離が外筒体6の高さよりも短い場
合や、水道管の埋められている位置が深くて地面から水
道管までの距離が外筒体6の高さと内筒体5の高さをあ
わせたものよりも長い場合には、このような止水栓ボッ
クスは使用することができない。
【0008】本発明は、上記にかんがみて、高さを微調
整することができるとともに、廉価なコストで容易に製
造でき、かつ、地面から水道管までの距離によって、大
幅な高さ変更が可能な止水栓ボックスを提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記構成により解決するものである。
【0010】地中に埋設される止水栓を保護するための
止水栓ボックスであって、上方に開閉可能な略円形の蓋
体を上端に備えた略円筒形状の上部カバーと、前記上部
カバーの下方に配置され、前記上部カバーが嵌合可能な
本体部カバーとを備えており、前記上部カバーの下端付
近には、突起部が形成されており、前記本体部カバー
は、略円筒形状の縦管部と、前記縦管部の下方において
前記縦管部と一体成形されている下端部と、該下端部の
下面を覆う底部とを備え、前記縦管部には、上端から下
端付近にかけて略鉛直方向に、前記突起部が通過可能な
溝部が形成され、前記溝部から左右方向に、前記溝部と
略直交するように、多数の凹部が形成され、前記凹部
は、左右方向において、上下方向に段差を有するように
互い違いに形成されており、前記上部カバーに形成され
た前記突起部を、前記溝部を介して前記凹部に嵌合させ
ることによって、前記上部カバーが前記本体部カバーに
支持可能に構成され さらに、前記縦管部には、切断の
目安となる複数箇所の溝が水平方向に形成されている
とを特徴とする。
【0011】また、上部カバーの内径が、縦管部の外径
よりも大きく形成されており、突起部は上部カバーの内
周面における下端付近に形成されるとともに、溝部が、
縦管部の外周面に、それぞれ形成されている構成とする
ことも可能である。
【0012】さらに、突起部が、上部カバーの内周面に
おける下端付近において、上部カバーにおける中心軸を
基準として対称の位置に2個、同一高さになるように形
成されており、溝部も突起部に対応するように2箇所に
形成されている構成とすることも可能である。
【0013】さらにまた、縦管部の上端に配設される連
結部材と、連結部材の上方に連結される延設ジョイント
とを備えた構成であり、連結部材は、上部カバーと略同
一の内径の略円筒形状であり、上端及び下端付近に凸片
が形成されており、延設ジョイントは、縦管部と略同一
の内径の略円筒形状であり、縦管部と同様に、上端から
下端にかけて略鉛直方向に、凸片が通過可能な溝部が形
成され、溝部から左右方向に、溝部と略直交するように
多数の凹部が形成され、凹部は、左右方向において、上
下方向に段差を有するように互い違いに形成されてお
り、連結部材を、連結部材の下端付近に形成された凸片
を縦管部に、溝部を介して凹部に嵌合させ、延設ジョイ
ントを、連結部材の上端付近に形成された凸片を延設ジ
ョイントに形成された凹部に、溝部を介するようにして
嵌合させ、上部カバーを、上部カバーに形成された突起
部を延設ジョイントに、溝部を介して凹部に嵌合させる
ことにより、本体部カバーが延設可能とされている構成
とすることも可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】本発明の一実施形態である止水栓ボックス
を図1〜2に示す。
【0016】止水栓ボックス11は、上方に開閉可能な
蓋体3を上端に備えた略円筒形状の上部カバー12と、
上部カバー12の下方に配置され上部カバー12が嵌合
可能な、本体部カバー13とを備えており、本体部カバ
ー13は、上部カバー12の内径よりわずかに小さな外
径の略円筒形状の縦管部14と、縦管部14の下方にお
いて縦管部14と一体成形されている下端部16と、下
端部16の下面を覆う底部18とを備えて構成されてい
る。
【0017】蓋体3は、略円形であり、側部の一端に
は、蓋体3を上部カバー12に係止する係止部3aが延
設され、係止部3aには、蓋体3を上部カバー12にビ
ス等により固定するための、水平方向に貫通する穴部3
bが形成されている。蓋体3の中心点を基準として係止
部3aと対称となる位置には、蓋体3を開ける際に指等
を入れることが可能なように凹部3cが形成されてい
る。また、蓋体3の形成材料としては、従来では、不飽
和ポリエステルにガラス繊維を混合したFRPや、不飽
和ポリエステルに砂等の充填剤を混合したレジコン等が
使用されているが、リサイクル性の見地からは、熱可塑
性プラスチックを使用することが望ましく、具体的に
は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、
ポリスチレン(PS)、ABS樹脂、AS樹脂、ナイロ
ン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂に、強度向上の
ためガラス繊維を充填させた強化樹脂を使用することが
好ましく、これらのうち、ガラス繊維強化PPが、リサ
イクル性に優れ、軽量であり、またコスト面の見地から
も使用することが好ましい。
【0018】上部カバー12は、蓋体3の径と略同一の
内径を有する略円筒形状であり、上端において蓋体3を
内蔵可能に形成されている。上部カバー12の上端付近
の内周面には、図3に示すように、内方に向かって3個
のフランジ部21が形成されており、蓋体3を係止可能
としている。上部カバー12の一端には、蓋体3に形成
された係止部3aを内蔵可能なように外方へ突出する嵌
合部12aが形成され、嵌合部12aには、蓋体3を内
蔵した際に係止部3aに形成された穴部3bと連通する
ように穴部12bが形成されており、穴部3b、12b
にビス20等を貫通させて、蓋体3を上部カバー12に
回動可能に固定する。上部カバー12の上端外周面に
は、蓋体3と面一となるように外方に向かってフランジ
面23が形成され、フランジ面23の下端から下方に向
かって複数の補強リブ部25が形成されている。上部カ
バー12の内周面における下端付近には、上部カバー1
2における中心軸を基準として対称の位置に2個、同一
高さになるようにピン状の突起部27、27が内方に向
かって形成されている。
【0019】縦管部14は、上部カバー12の内径より
外径の小さな略円筒形状であり、下方に下端部16が一
体成形されている。縦管部14の外周面には、上端から
下端付近にかけて略鉛直方向に、上部カバー12に形成
された突起部27が通過可能な溝部29が、対向する位
置に、2箇所に形成されている。溝部29には、左右方
向に、溝部29と略直交するように、多数の凹部32が
形成され、凹部32は、左右方向において、上下方向に
段差を有するように互い違いに形成されている。また、
縦管部14の外周面には、高さ調節する際に縦管部14
の切断の目安となるように、溝34が水平方向に全周に
わたって、一定間隔をおいて複数箇所に形成されてい
る。この溝部29、凹部32及び溝34は、縦管部14
を成型する際に同時に成型されるものである。
【0020】下端部16は、縦管部14の下方において
縦管部14と一体成形されているものであり、下端付近
において、止水栓の下方において水平方向に配設されて
いる水道管を挿通することが可能なように下方に開口部
を有する半円筒状に形成されている。また、下端部16
の下端には、下端部16の底面を覆うように、底部18
が配置されている。また、底部18の中央付近には、穴
部18aが形成されている。なお、この穴部18aは、
成形上の理由から形成されているものである。
【0021】本実施形態の止水栓ボックス11は、上部
カバー12に形成された突起部27を、縦管部14に形
成された溝部29に通し、図4に示すように、上部カバ
ー12を水平方向に回動させ、突起部27を溝部29の
左右方向に形成されている凹部32に嵌合させることに
よって、本体部カバー13に上部カバー12を固定させ
るものである。
【0022】なお、本実施形態の止水栓ボックス11
は、突起部27を嵌合させる凹部32の位置をずらすこ
とによって高さを微調整することが可能であり、図5に
示すように、突起部27は、一番上に形成された凹部3
2に嵌合させることも可能であるし、また、上部カバー
12の上端付近に形成されているフランジ部21の下方
に縦管部14の上端を当接させるようにして、突起部2
7を凹部32に嵌合させることも可能である。従って、
少なくとも、図5に示す高さh分は高さ変更が可能であ
る。
【0023】また、水道管の埋められている位置が浅
く、地面から水道管までの距離が、本体部カバー13の
高さよりも短い場合には、縦管部14を水平方向に切断
して高さ調節することが可能であり、切断して使用する
際にも、溝部29が、縦管部14の下端付近まで形成さ
れているため、大幅に切断することが可能である。縦管
部14を切断して使用する場合にも、前述したような高
さの微調整は、勿論、可能である。
【0024】また、水道管の埋められている位置が深
く、地面から水道管までの距離が、本体部カバー13の
高さよりも長い場合には、図6に示すような連結部材3
6及び延設ジョイント38を使用することによって、縦
管部14を延設することが可能である。
【0025】連結部材36は、上部カバー12と略同一
の内径の略円筒形状であり、内周面の上端及び下端付近
に、対向するように各2個ずつピン状の凸片40が内方
に向かって形成されている。凸片40は、前述の突起部
27と同様に、連結部材36における中心軸を基準とし
て対称の位置に2個、同一高さになるように、それぞれ
形成されているものである。上端に形成された2個の凸
片40A、40Aを結んだ線と、下端に形成された2個
の凸片40B、40Bを結んだ線とは、上方から見て略
直交する。
【0026】延設ジョイント38は、縦管部14と略同
一の内径の略円筒形状であり、縦管部14と同様に、外
周面に上端から下端にかけて鉛直方向に、連結部材36
の上端に形成された凸片40Aが通過可能な溝部41
が、対向するように、2箇所に形成されている。溝部4
1には、縦管部14における溝部29と全く同様に、左
右方向に、溝部41と略直交するように、多数の凹部4
3が形成され、凹部43は、左右方向において、上下方
向に段差を有するように互い違いに形成されている。ま
た、縦管部14と同様に、延設ジョイント38の外周面
には、高さ調節する際に切断の目安となるように、溝4
5が水平方向に全周にわたって形成されている。
【0027】これらの連結部材36及び延設ジョイント
38を使用しての本実施形態における本体部カバーの延
設方法は以下のとおりである。
【0028】縦管部14の上方から、連結部材36の下
端付近に形成された凸片40Bを、縦管部14に形成さ
れた溝部29を通し、連結部材36を水平方向に回動さ
せ、凸片40Bを凹部32に嵌合させることによって、
縦管部14の上端に連結部材36を固定させる。次い
で、連結部材36の上方から、連結部材36の上端付近
に形成された凸片40Aが、延設ジョイント38の外周
面に形成された溝部41を通るように延設ジョイント3
8を配置し、延設ジョイント38を水平方向に回動さ
せ、凸片40Aが凹部43に嵌合するようにして、連結
部材36の上端に延設ジョイント38を固定させる。延
設ジョイント38の上方から、上部カバー12の下端付
近に形成された突起部27を、延設ジョイント38に形
成された溝部41を通し、上部カバー12を水平方向に
回動させ、突起部27を凹部43に嵌合させることによ
って、上部カバー12を延設ジョイント38の上端に固
定させ、本体部カバー13を延設させる。
【0029】上記のようにして本体部カバー13を延設
する場合にも、本体カバー12に形成された突起部27
を嵌合させる凹部43の位置により、微妙な高さ調節が
可能である。また、延設ジョイント38は水平方向に切
断して使用することも可能である。
【0030】図7に、本発明の止水栓ボックスの使用態
様を示す。
【0031】本発明の止水栓ボックスは、宅地内や道路
に配設されるものであり、宅地内の地面または舗装路面
と面一になるように埋設されるものである。止水栓は、
地中に埋設される水道管53に連通されているものであ
り、止水栓ボックス11は、下端部16において水道管
53との接続部位を保護し、本体部カバー13における
縦管部14及び上部カバー12により、地面から止水栓
51へ連通する空間を確保するものである。
【0032】本実施形態において、連結部材36の上端
付近に形成された2個の凸片40A、40Aを結んだ線
と、下端付近に形成された2個の凸片40B、40Bを
結んだ線とは、上方から見て略直交する構成とされてい
るが、これに限られるものではなく、凸片40A、40
Aを結んだ線と、凸片40B、40Bを結んだ線とが、
上方から見て同一となるように、凸片40A、40Bを
形成することも可能である。しかし、確実なロックが可
能であることや、また、連結部材を成形する際の成形性
の見地からは、凸片40A、40Aを結んだ線と、凸片
40B、40Bを結んだ線とは、上方から見て同一にな
らないことが望ましい。
【0033】なお、本実施形態において、上部カバー1
2、本体部カバー13、連結部材36及び延設ジョイン
ト38の形成材料は、リサイクル性等の見地から、熱可
塑性樹脂を使用することが望ましく、具体的には、ポリ
プロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、AS樹
脂、ABS樹脂、ナイロン樹脂等を挙げることができ、
これらのうち、PP、PEを使用することが、コスト面
及びリサイクル性等の見地から好ましい。
【0034】本実施形態において、上部カバー12の上
端付近の内周には、フランジ部21が3個形成されてい
るが、フランジ部21の数は、勿論これに限られるもの
ではなく、点在するようにして複数個形成されていれば
よい。また、フランジ部を、全周にわたって形成するこ
とも勿論可能である。
【0035】また、本実施形態では、上部カバー12の
内径が縦管部14の外径よりも大きく形成されている
が、上部カバー12の外径を縦管部14の内径より小さ
く形成することも可能である。この場合、突起部27は
上部カバー12の外周面側に、溝部29は縦管部14の
内周面側にそれぞれ形成されるものであり、従って、上
部カバーが縦管部の内周面に嵌合されることになる。そ
して、連結部材36の外径も延設ジョイント38の内径
より小さく形成されるため、凸片40は連結部材36の
外周面側に、溝部41は延設ジョイント38の内周面側
にそれぞれ形成されるものである。
【0036】本実施形態においては、突起部27、凸片
40及びそれに対応する溝部29、41は、それぞれ2
個ずつ形成されているものであるが、勿論これに限られ
るものではない。しかし、組み立てる際の安定性の見地
からは、複数個ずつ形成されていることが好ましい。ま
た、突起部27及び凸片40の形状も、本実施形態にお
いては、ピン状のものが使用されているが、これに限ら
れるものではなく、例えば、断面形状が略楔状、略半円
形状、または略U字形状等でも使用可能であるが、係止
力の見地からはピン状であることが好ましい。
【0037】さらに、本実施形態において、縦管部14
及び延設ジョイント38の外周面には、高さ調節の際の
切断の目安となるように、溝34、45が水平方向に全
周にわたって形成されているが、この溝が形成されてい
ないものも勿論使用可能であり、切断する際にも、溝3
4、45に沿って切断する必要はない。
【0038】さらにまた、本実施形態においては、本体
部カバー14本体及び延設ジョイント38に形成されて
いる凹部32、43の形状は、先端が略半円形の一定幅
を有する溝状であるが、凹部の形状を、溝部と連結して
いる部分の幅が若干狭い形状とすることも可能である。
凹部をこのような形状とした場合、突起部または凸片を
嵌合させたときに、一端嵌合させれば抜けにくいため、
ロック機構も併せて備えることが可能となる。
【0039】
【発明の作用・効果】本発明の止水栓ボックスは、上方
に開閉可能な略円形の蓋体を上端に備えた略円筒形状の
上部カバーと、上部カバーの下方に配置され、上部カバ
ーが嵌合可能な本体部カバーとを備えており、上部カバ
ーの下端付近には、突起部が形成されており、本体部カ
バーは、略円筒形状の縦管部と、縦管部の下方において
縦管部と一体成形されている下端部と、下端部の下面を
覆う底部とを備え、縦管部には、上端から下端付近にか
けて略鉛直方向に、突起部が通過可能な溝部が形成さ
れ、溝部から左右方向に、溝部と略直交するように、多
数の凹部が形成され、凹部は、左右方向において、上下
方向に段差を有するように互い違いに形成されており、
上部カバーに形成された突起部を、溝部を介して凹部に
嵌合させることによって、上部カバーが本体部カバーに
支持可能な構成であるため、下記のような作用・効果を
奏する。
【0040】本発明の止水栓ボックスは、上記のような
構成であり、縦管部に形成された溝部、凹部及び溝は、
縦管部を成型する際に同時に成型されるものであるた
め、従来のねじにより高さ調節を行う止水栓ボックスに
比して廉価なコストで容易に製造可能である。
【0041】また、本発明の止水栓ボックスは、突起部
を嵌合させる凹部の位置をずらすことによって高さを微
調整することが可能である。
【0042】さらに、水道管の埋められている位置が浅
く、地面から水道管までの距離が本体部カバーの高さよ
りも短い場合には、縦管部を切断して高さ調節すること
が可能であり、溝部は、縦管部の略全長にわたって形成
されているため、大幅な短縮が可能である。
【0043】また、突起部及び溝部が、それぞれ2個ず
つ形成されている場合には、上部カバーを本体部カバー
に固定した際の安定性が増大する。
【0044】さらにまた、連結部材及び延設ジョイント
を使用すれば、水道管の埋められている位置が深く、地
面から水道管までの距離が本体部カバーの高さよりも長
い場合にも本体部カバーを延設することが可能である。
この場合にも、上部カバーを本体部カバーに固定させる
場合と同様に、上部カバーに形成された突起部を嵌合さ
せる凹部の位置により、微妙な高さ調節が可能である
り、また、延設ジョイントは水平方向に切断して使用す
ることが可能である。
【0045】従って、本発明の止水栓ボックスは、水道
管の埋められている深さによって大幅な高さ変更が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である止水栓ボックスを示
す平面図
【図2】図1の止水栓ボックスの分解斜視図
【図3】図1の止水栓ボックスにおける上部カバーの正
面図
【図4】図1の止水栓ボックスにおける上部カバーと本
体部カバーとの固定部分を示す横断面図
【図5】図1の止水栓ボックスにおける上部カバーと本
体部カバーとの固定部分を示す縦断面図
【図6】図1の止水栓ボックスの延設に使用する延設ジ
ョイントと連結部材とを示す分解斜視図
【図7】本発明の止水栓ボックスの使用態様図
【図8】従来の止水栓ボックスを示す平面図
【符号の説明】
3 蓋体 1、11 止水栓ボックス 12 上部カバー 13 本体部カバー 14 縦管部 16 下端部 18 底部 27 突起部 29 溝部 32 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03B 9/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 「地中に埋設される止水栓を保護するた
    めの止水栓ボックスであって、 上方に開閉可能な略円形の蓋体を上端に備えた略円筒形
    状の上部カバーと、前記上部カバーの下方に配置され、
    前記上部カバーが嵌合可能な本体部カバーとを備えてお
    り、 前記上部カバーの下端付近には、突起部が形成されてお
    り、 前記本体部カバーは、略円筒形状の縦管部と、前記縦管
    部の下方において前記縦管部と一体成形されている下端
    部と、該下端部の下面を覆う底部とを備え、 前記縦管部には、上端から下端付近にかけて略鉛直方向
    に、前記突起部が通過可能な溝部が形成され、前記溝部
    から左右方向に、前記溝部と略直交するように、多数の
    凹部が形成され、 前記凹部は、左右方向において、上下方向に段差を有す
    るように互い違いに形成されており、 前記上部カバーに形成された前記突起部を、前記溝部を
    介して前記凹部に嵌合させることによって、前記上部カ
    バーが前記本体部カバーに支持可能に構成され さらに、前記縦管部には、切断の目安となる複数箇所の
    溝が水平方向に形成されている ことを特徴とする止水栓
    ボックス。」
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の止水栓ボックスにおい
    て、前記上部カバーの内径は、前記縦管部の外径よりも
    大きく形成されており、 前記突起部は前記上部カバーの内周面における下端付近
    に形成されるとともに、前記溝部が、前記縦管部の外周
    面に、それぞれ形成されていることを特徴とする止水栓
    ボックス。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の止水栓ボック
    スにおいて、前記突起部が、前記上部カバーの内周面に
    おける下端付近において、前記上部カバーにおける中心
    軸を基準として対称の位置に2個、同一高さになるよう
    に形成されており、前記溝部も前記突起部に対応するよ
    うに2箇所に形成されていることを特徴とする止水栓ボ
    ックス。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の止水栓
    ボックスにおいて、前記縦管部の上端に配設される連結
    部材と、該連結部材の上方に連結される延設ジョイント
    とを備えた構成であり、 前記連結部材は、前記上部カバーと略同一の内径の略円
    筒形状であり、上端及び下端付近に凸片が形成されてお
    り、 前記延設ジョイントは、前記縦管部と略同一の内径の略
    円筒形状であり、前記縦管部と同様に、上端から下端に
    かけて略鉛直方向に、前記凸片が通過可能な溝部が形成
    され、前記溝部から左右方向に、前記溝部と略直交する
    ように多数の凹部が形成され、該凹部は、左右方向にお
    いて、上下方向に段差を有するように互い違いに形成さ
    れており、 前記連結部材を、前記連結部材の下端付近に形成された
    前記凸片を前記縦管部に、前記溝部を介して前記凹部に
    嵌合させ、 前記延設ジョイントを、前記連結部材の上端付近に形成
    された前記凸片を前記延設ジョイントに形成された前記
    凹部に、前記溝部を介するようにして嵌合させ、 前記上部カバーを、前記上部カバーに形成された突起部
    を前記延設ジョイントに、前記溝部を介して前記凹部に
    嵌合させることにより、前記本体部カバーが延設可能と
    されていることを特徴とする止水栓ボックス。
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