JP3274521B2 - ラッチ装置 - Google Patents

ラッチ装置

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JP3274521B2
JP3274521B2 JP00756193A JP756193A JP3274521B2 JP 3274521 B2 JP3274521 B2 JP 3274521B2 JP 00756193 A JP00756193 A JP 00756193A JP 756193 A JP756193 A JP 756193A JP 3274521 B2 JP3274521 B2 JP 3274521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハウジングにラッチボ
ディの押し込み状態と抜き出し状態とでそれぞれ係止す
るラッチ装置に関し、カップホルダあるいは蓋等に適用
可能なものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のセンタークラスター部には、蓋
を押すことによって自動的にカップホルダがスライドし
て出てくるプッシュオープン式のカップホルダが取付け
られているものがある。
【0003】このプッシュオープン式のカップホルダ1
90には、図14に示されるようなロック機構180が
設けられている。このロック機構180は、カップホル
ダ190の前面部を矢印I方向に押すと、カップホルダ
190の後端部に取付けられたトレース部材184が、
ボックス188に取付けられたハート型の循環カム18
2の外周に沿って案内され、循環カム182の外周を循
環移動して、トレース部材184がハート型の循環カム
182の凹部192と係合した時に、カップホルダ19
0を押し込み状態で保持する構造となっている。
【0004】そして、カップホルダ190の押し込み状
態では、トレース部材184が循環カム182に形成さ
れた凹部192で係止され、圧縮コイルばね194の付
勢力に抗して、カップホルダ190の押し込み状態を維
持するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構造にお
いては、所定のストロークを確保する為にロック機構1
80と圧縮コイルばね194を別に設ける必要を有し、
結果として、構成部品が多くなり、組立工数が増加する
と共に構成部品相互間の位置設定等の労力が大きくな
り、製造コストが増大するという欠点が存在していた。
【0006】一方、従来より、灰皿を押し込み状態で保
持するラッチ装置が知られているが、従来のラッチ装置
はストロークが短く、カップホルダのようにストローク
の長いものには適用することが出来なかった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、ストロークの
長いような構造のものでも、部品点数を少なくすると共
に組立工数を減らして、製造コストを低減したラッチ装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるラッチ装置
は、取付部材に固定されるハウジングと、前記ハウジン
グに往復動自在に挿入される支持部材と、前記支持部材
に往復動自在に挿入され且つ、押し込み状態で前記支持
部材を押圧し、抜き出し状態で前記支持部材に係止され
るラッチボディと、一端側が前記ハウジングに係止され
ると共に他端側が前記ラッチボディに係止されて前記ラ
ッチボディを前記支持部材から抜出す方向へ付勢する付
勢部材と、ラッチボディに形成され、ラッチボディを前
記ハウジング内に押し込んだ状態でストライカを係止し
ラッチボディの抜き出し状態でストライカの係止を解除
する係止手段と、前記ラッチボディの相互に異なる部分
にそれぞれの溝形状を異にして形成される一対の循環カ
ム溝と、前記ハウジングに取り付けられ且つ、前記ラッ
チボディの往復動によって前記循環カム溝内に入り、前
記循環カム溝の溝壁面からの押圧によって生じる捩じり
力の循環方向への復元力によって前記循環カム溝内を前
記ラッチボディの押し込み動作毎に循環して、前記ラッ
チボディの前記ハウジングへの押し込み状態と抜き出し
状態を交互に維持するトレース部材と、を有することを
特徴とする。
【0009】
【作用】ラッチボディを付勢部材の付勢力に抗して押圧
すると、ラッチボディが挿入されて接している支持部材
にまでこの押圧力がおよび、ラッチボディが支持部材に
押し込まれるだけでなく支持部材がハウジングに押し込
まれて、ラッチボディがこれらのストロークを合わせた
量だけハウジングに対して移動する。
【0010】そして、ラッチボディが所定量移動する
と、ハウジングに取り付けられたトレース部材がラッチ
ボディの一対の循環カム溝内に挿入され、ラッチボディ
との相対移動によって循環カム溝を一定方向に循環す
る。従って、トレース部材がラッチボディの押込動作毎
に循環カム溝を循環して、ラッチボディをハウジングへ
の押し込み状態と抜き出し状態とで交互に保持する。
【0011】ここで、一対の循環カム溝の形状はそれぞ
れ相違するので、この循環カム溝をトレースするトレー
ス部材は、ラッチボディとの相対移動によって、循環カ
ム溝の溝壁面から押圧され捩り力を付与されながら、循
環カム溝を循環する。このため、トレース部材の捩りに
よる復元力によりトレース部材は循環方向へ付勢され
る。
【0012】以上より、例えばカップホルダのボックス
等にハウジングを固定すれば、ハウジングに支持部材と
共に挿入されるラッチボディと、カップホルダ側から突
出するストライカとが係合離脱可能となり、カップホル
ダの収納状態と取り出し状態とでそれぞれカップホルダ
を係止することが可能となる。つまり、移動ストローク
の長いカップホルダなどに採用すれば、少ない部品点数
で上記の動作が可能となる。
【0013】
【実施例】プッシュオープン式のカップホルダに適用さ
れた本発明に係るラッチ装置の一実施例を図1から図1
3に示し、これらの図に基づき本実施例を説明する。
【0014】図1及び図2に示すように、ラッチ装置1
0は、トレース部材14、ガイド筒60、圧縮コイルば
ね122、ラッチボディ112及びガイド筒60が収容
されるハウジング110等から構成されている。
【0015】ハウジング110は所定肉厚の箱形状とさ
れており、長手方向の一端に形成される開口114から
支持部材である筒状のガイド筒60が挿入されている。
またハウジング110には、カップホルダを出し入れ自
在に支持する取付部材であるボックス188へハウジン
グ110を取付けるための矩形枠116と、これに対応
してハウジング110の両側面に突起118(図2参
照)が形成されている。これにより、矩形枠116と突
起118とに間でボックス188を挟持し、ハウジング
110が固定されるようになっている。
【0016】ガイド筒60内には、図2上、上側寄り及
び下側寄りにそれぞれ一対のガイド溝82、84が左右
方向を長手方向として形成されると共に、ガイド筒60
内の上側寄りにラッチボディ112の往復動を案内する
平面状の案内面86が形成されている。
【0017】このガイド筒60に挿入されるラッチボデ
ィ112は、図2に示されるように略L字形をしてい
て、ラッチボディ112から突出した回動軸74がガイ
ド溝82内に嵌合されると共に、ラッチボディ112か
ら突出したガイド片76がガイド溝84内に嵌合されて
いる。そして、これらガイド溝82、84に案内される
と共に案内面86に案内されて、ラッチボディ112が
ガイド筒60内を移動し得ることとなる。
【0018】但し、ガイド溝84は溝の端部がないが、
ガイド溝82は溝端部82Aを有していて、この溝端部
82Aにより回動軸74の移動幅が制限されている。
【0019】さらに、ラッチボディ112の図上、左側
寄りに形成された挿入先端部72には、円形孔130が
図上、左右方向に沿って形成されている。この円形孔1
30には圧縮コイルばね122の一端側が収容されてい
る。この圧縮コイルばね122の他端側は、円形孔13
0から突出し、ハウジング110の内部に突出形成され
たばね受け124へ嵌め込まれている。これにより、ラ
ッチボディ112は圧縮コイルばね122で、ハウジン
グ110から抜出す方向へ常に付勢されている。
【0020】図1に示されるように、ガイド筒60の側
面には突起142が突出形成されており、ハウジング1
10に形成されるガイド長孔144内へ入り込むように
なっている。従って、ガイド筒60は突起142がガイ
ド長孔144の内部を移動することによりハウジング1
10に対して往復運動され、突起142がガイド長孔1
44の一端部に当接することにより、圧縮コイルばね1
22の付勢力に抗して抜出し方向の移動が阻止される。
【0021】図2に示されるように、ラッチボディ11
2のハウジング110への挿入部と反対側には、突部7
0が設けられている。そして、図示しないカップホルダ
に取付けられるストライカ150の先端部150Aが挿
入先端部72を押圧し、ラッチボディ112をガイド筒
60内へ押込む際に、ストライカ150に形成された孔
部150Bに突部70が嵌まり込むようになっている。
【0022】一方、ラッチ装置10のロック機構は、ハ
ウジング110に取付けられたトレース部材14と、ラ
ッチボディ112の両面に相互に形状を異にして形成さ
れた一対の循環カム溝20、22とによって構成されて
いる。
【0023】また、トレース部材14は、ハウジング1
10内の循環カム溝20、22と対応する位置に取付け
られており、図示しないカップホルダの前面部が矢印A
方向に押されると、ストライカ150が挿入先端部72
を押して、ストライカ150とラッチボディ112とが
一体的に矢印A方向に移動し、トレース部材14のトレ
ース部24、26が一対の循環カム溝20、22内へ挿
入されるようになっている。
【0024】このトレース部材14は矩形状の輪の一部
を切欠いたような略コ字状となっており、この切欠部の
円周側面がトレース部24、26とされている。このト
レース部24、26の先端部の間隔tは、循環カム溝2
0、22の溝底面間隔よりも大きくされており、トレー
ス部材14のトレース部24、26が循環カム溝20、
22に挿入された時、トレース部24、26の先端部が
循環カム溝20、22の溝底面とは接触せず、トレース
部24、26が溝壁面と当接して循環移動するようにな
っている。
【0025】なお、トレース部24、26の反対側のト
レース部材14は、ハウジング110の内壁に揺動可能
に固定されている。
【0026】また、図5の実線で示されるように上方の
循環カム溝20は、循環カム溝取付部18の上方の略中
央部に凸型状のハートカム32を削り残した形状とされ
ている。トレース部材14の挿入末端側には、幅方向に
渡って溝壁面34が設けられ、その中央部にはハートカ
ム32のハート凹部36に向かって突部38が形成され
ている。
【0027】一方、破線で示される下方の循環カム溝2
2にも、循環カム溝20と同様にハートカム40、溝壁
面42及び突部44がその形状を異にして形成されてお
り、循環カム溝20を循環するトレース部24と、循環
カム溝22を循環するトレース部26とが、溝壁面に押
圧され互いに離間するようになっている。
【0028】循環カム溝20に設けられたハート凹部3
6は、平面視してハート凹部46よりも若干矢印A方向
にズレた位置に設けられている。これは、トレース部2
4、26の公差を考慮して、トレース部24とハート凹
部36、またはトレース部26とハート凹部46のどち
らか一方を先行して係合させ、確実にトレース部材14
をロックするためである。
【0029】なお、このハート凹部36、46のズレ
は、圧縮コイルばね122の付勢力によってトレース部
材14が伸長するので、解消され、係合したトレース部
材14はハート凹部36とハート凹部46の2点で支持
される(図9参照)。
【0030】また循環カム溝22には、トレース部材1
4の挿入方向に沿って幅方向の両側には溝壁面48、5
0が形成されているが、循環カム溝20には、一部の溝
壁面しか形成されていない。これは、トレース部材14
の捩り力によってトレース部24はハートカム20の壁
面方向へ押圧され、循環カム溝20の外方には移動しな
いからであり、また、トレース部24がハートカム20
から離れても、トレース部材14の捩りによる復元力に
よって、トレース部24はトレース部26に追従して循
環カム溝34の挿入部32に誘導されるので、トレース
部24を誘導する溝壁面を循環カム溝20全体に形成す
る必要はないからである。
【0031】なお、循環カム溝20、22のトレース部
材14の挿入部52は、テーパ状に加工されトレース部
材14が挿入し易いようになっている。
【0032】次に本実施例の作用を説明する。ストライ
カ150の先端部150Aでラッチボディ112を押圧
する前は(図2参照)、ガイド筒60に形成された突起
142がガイド長孔144の一端部に係止され、ガイド
筒60はハウジング110からの抜出し移動を阻止され
ている。そして、回動軸74が溝端部82Aに係止さ
れ、ラッチボディ112はガイド筒60からの抜出し移
動を阻止されている。
【0033】このとき図2に示されるように、ラッチボ
ディ112は圧縮コイルばね122に付勢されて回動軸
74を中心として回動し、ラッチボディ112の右端側
は上昇した状態となっており、トレース部材14のトレ
ース部24、26に対して、ラッチボディ112は遠く
離れて位置している。
【0034】図2の状態からストライカ150によって
挿入先端部72の中央部を押圧しラッチボディ112を
ハウジング110内へ押し込むと、ラッチボディ112
が挿入されて接しているガイド筒60にまでこの押圧力
がおよび、図3に示すように、圧縮コイルばね122が
圧縮されつつガイド筒60がハウジング110の内面に
案内されてハウジング110内に挿入されていくことと
なる。さらに、ストライカ150により挿入先端部72
を押し込んでいくと、図4に示すように、ラッチボディ
112の図上、上側が案内面86の端部に当り、回動軸
74を支点としてラッチボディ112が図上、時計回転
方向に回動して、突部70がストライカ150の穴部1
50Bに挿入されストライカ150がラッチボディ11
2に係止される。
【0035】このとき、トレース部材14のトレース部
24、26は、循環カム溝20、22の溝壁面に沿って
案内され、凹部36、46にそれぞれ係合してラッチボ
ディ112の抜出しを阻止する。
【0036】以下に、トレース部材14のトレース部2
4、26と循環カム溝20、22との間の作用について
説明する。
【0037】カップホルダの前面部を押圧操作すると、
カップホルダの背面に取付けられたストライカ150
が、ハウジング110に移動自在に支持されるラッチボ
ディ112の挿入先端部72を押圧し、ラッチボディ1
12が矢印A方向に移動してラッチボディ112の両面
に形成された循環カム溝20、22に、トレース部材1
4のトレース部24、26が挿入される(図5)。
【0038】さらにカップホルダの前面部を押圧操作す
ると、ラッチボディ112は矢印A方向に移動して、ト
レース部材14のトレース部26は、循環カム溝22の
溝壁面50に沿って案内される。一方、トレース部24
はトレース部26に追従して移動する。
【0039】次に図6に示されるように、さらにカップ
ホルダの前面部を押圧して、ラッチボディ112を矢印
A方向に移動すると、トレース部26は溝壁面50にガ
イドされて矢印D方向に移動する。一方トレース部24
は循環カム溝20のハートカム32に案内されて矢印C
方向へ移動するので、トレース部24とトレース部26
とが離間する方向へ次第にズレていき、トレース部材1
4に捩り力が発生する。
【0040】次に図7に示されるように、トレース部2
4がハートカム32の角部32Bに達したとき、トレー
ス部24とトレース部26とのズレは最大となり、捩り
力は最大となる。
【0041】次に図8に示されるように、図7の状態か
ら、カップホルダの前面部をさらに押圧すると、ラッチ
ボディ112がさらに矢印A方向に移動し、トレース部
材14の捩りの復元力により、トレース部24がハート
カム32の角部32Bを乗り越え矢印D方向へ移動し、
トレース部24が溝壁面34の凸部38Aと衝突してク
リック音を出すと共に、トレース部26との位置ズレを
解消する。
【0042】次に図8〜図9に示されるように、押圧操
作のオーバーストローク分が図1及び図2に示す圧縮コ
イルばね122の付勢力によって解消されると、ラッチ
ボディ112は矢印B方向に移動する。このとき、トレ
ース部24はハートカム32の壁面32Cにガイドさ
れ、一方トレース部26は、循環カム溝22の溝壁面4
4の凸部44Aにガイドされる。すなわちトレース部2
4は矢印D方向、トレース部26は矢印C方向に押圧さ
れるのでトレース部材14には、捩じりが生ずる。ここ
で、ラッチボディ112がさらに矢印B方向へ移動する
とトレース部26が溝壁面凸部44Aから離脱し、復元
力によってトレース部24との位置ズレを解消する。こ
のため位置ズレが解消されたトレース部24、26は、
壁面32Cにガイドされ、ハート凹部36、46で係止
される。
【0043】ここで、トレース部材14の抜出し阻止
は、両面のハート凹部36、46の2箇所で行われるの
で、強固にトレース部材14をロックすることができ、
この状態が押し込み状態となる。
【0044】次に図10に示されるように、トレース部
材14のロック状態からカップホルダの前面部を矢印A
方向にオーバーストロークすると、トレース部24はハ
ートカム32の壁面32Dにガイドされ、またトレース
部26は、溝壁面凸部44Bにガイドされ矢印D方向へ
移動する。これによって、再びトレース部材14に捩れ
が生じる。なお、ハート凹部36、46は溝壁面凸部4
4Aの先端部より矢印D方向にズレて形成されているの
で、オーバーストロークしたときトレース部24、26
は逆方向に循環することがない。
【0045】次に、さらにカップホルダの前面部をオー
バーストロークすると、ラッチボディ112が矢印A方
向に移動し、トレース部24は、トレース部材14の復
元力によって壁面32Dの先端を乗り越え、トレース部
26との位置ズレを解消して図11の状態に至る。
【0046】この図11の状態でトレース部材14のオ
ーバーストロークは最大となり、押圧を解除すると、圧
縮コイルばね122の付勢によって、ラッチボディ11
2は矢印B方向へ押し戻される。しかし、トレース部2
4はハートカム32の壁面32Dに干渉され、循環方向
と逆方向へは移動できない。
【0047】さらに、図12に示すように圧縮コイルば
ね122がラッチボディ112を矢印B方向に押し戻す
と、トレース部24、26は、ハートカム32の壁面3
2Dと循環カム溝20、22の壁面48、51にガイド
され、ラッチボディ112は矢印B方向へ移動する。
【0048】次に図13に示されるように、ラッチボデ
ィ112の抜出しがさらに進むと、トレース部26は循
環カム溝22の壁面48にガイドされ矢印C方向へ移動
する。一方、トレース部24はハートカム32の壁面3
2Eにガイドされ矢印D方向へ移動するので、トレース
部24とトレース部26の位置がズレ、ここで再度トレ
ース部材14に捩り力が発生する。
【0049】さらに、ハートカム32の先端部32Fが
トレース部24に位置したとき、トレース部24とトレ
ース部26とのズレは最大となり、捩り力は最大とな
る。
【0050】ここで、圧縮コイルばね122の押し戻し
によってラッチボディ112がさらに矢印B方向に移動
すると、ハートカム32の先端部32Fがトレース部2
4から離れると同時に、トレース部材14の捩りによる
復元力によって、トレース部24とトレース部26の位
置ズレは解消される。
【0051】さらにラッチボディ112が圧縮コイルば
ね122によって引き戻されると、トレース部材14か
ら循環カム溝20、22が離間し、カップホルダはボッ
クス188から抜き出され、この抜き出された状態が抜
き出し状態となる。
【0052】そして、ラッチ装置10のボックス188
への取り付けに際しては、予めトレース部材14、ガイ
ド筒60、圧縮コイルばね122、ラッチボディ112
及びハウジング110等が組み立てられた状態のラッチ
装置10をボックス188に装着することにより、簡単
に取り付けが完了する。つまり、本発明においてはロッ
ク機構と圧縮コイルばねとを一体とするような構造とし
た為、部品点数を少なくすると共に組立工数を減らすこ
とが可能となり、製造コストを低減出来ることになっ
た。
【0053】なお、本実施例では、本発明に係るロック
機構10がプッシュオープン式のカップホルダに適用さ
れた場合について説明したが、これに限定されるもので
はなく、例えば、開閉蓋をロックする手段としても利用
できる。
【0054】また、本実施例では、トレース部材14の
先端側面部をトレース部としたが、硬質材で成型された
循環カム溝であれば、トレース部材14の先端面で循環
カム溝内をトレースさせてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明に係るラッチ装置は、以上のよう
な構成としたことから、ストロークの長いような構造の
ものでも、部品点数を少なくすると共に組立工数を減ら
して、製造コストを低減するという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラッチ装置の一実施例を示す分解
斜視図である。
【図2】本発明に係るラッチ装置の一実施例を示す断面
図であって、ストライカが押し込まれる前の状態を示す
図である。
【図3】本発明に係るラッチ装置の一実施例を示す断面
図であって、ストライカが押し込まれる途中の状態を示
す図である。
【図4】本発明に係るラッチ装置の一実施例を示す断面
図であって、ストライカが完全に押し込まれた状態を示
す図である。
【図5】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチボ
ディを示す側面図であって、トレース部が導入された状
態を表す図である。
【図6】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチボ
ディを示す側面図であって、トレース部が循環カム溝内
に位置する状態を表す図である。
【図7】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチボ
ディを示す側面図であって、トレース部に生ずる捩じり
力が最大となった状態を表す図である。
【図8】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチボ
ディを示す側面図であって、トレース部間の位置ずれを
解消した状態を表す図である。
【図9】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチボ
ディを示す側面図であって、トレース部がハート凹部内
に位置する状態を表す図である。
【図10】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチ
ボディを示す側面図であって、トレース部に再度捩じり
が生じた状態を表す図である。
【図11】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチ
ボディを示す側面図であって、トレース部のオーバスト
ロークが最大となった状態を表す図である。
【図12】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチ
ボディを示す側面図であって、トレース部が循環カム溝
内に位置する状態を表す図である。
【図13】本発明に係るラッチ装置の一実施例のラッチ
ボディを示す側面図であって、トレース部に生ずる捩じ
り力が再度最大となった状態を表す図である。
【図14】従来のカップホルダを示す斜視図である。
【符号の説明】 10 ラッチ装置 14 トレース部材 20、22 循環カム溝 24、26 トレース部(トレース部材) 60 ガイド筒(支持部材) 110 ハウジング 112 ラッチボディ 122 圧縮コイルばね(付勢部材) 188 ボックス(取付部材)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付部材に固定されるハウジングと、 前記ハウジングに往復動自在に挿入される支持部材と、 前記支持部材に往復動自在に挿入され且つ、押し込み状
    態で前記支持部材を押圧し、抜き出し状態で前記支持部
    材に係止されるラッチボディと、 一端側が前記ハウジングに係止されると共に他端側が前
    記ラッチボディに係止されて前記ラッチボディを前記支
    持部材から抜出す方向へ付勢する付勢部材と、ラッチボディに形成され、ラッチボディを前記ハウジン
    グ内に押し込んだ状態でストライカを係止しラッチボデ
    ィの抜き出し状態でストライカの係止を解除する係止手
    段と、 前記ラッチボディの相互に異なる部分にそれぞれの溝形
    状を異にして形成される一対の循環カム溝と、 前記ハウジングに取り付けられ且つ、前記ラッチボディ
    の往復動によって前記循環カム溝内に入り、前記循環カ
    ム溝の溝壁面からの押圧によって生じる捩じり力の循環
    方向への復元力によって前記循環カム溝内を前記ラッチ
    ボディの押し込み動作毎に循環して、前記ラッチボディ
    の前記ハウジングへの押し込み状態と抜き出し状態を交
    互に維持するトレース部材と、 を有することを特徴とするラッチ装置。
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