JP3272955B2 - 礫破砕装置 - Google Patents
礫破砕装置Info
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- JP3272955B2 JP3272955B2 JP19448496A JP19448496A JP3272955B2 JP 3272955 B2 JP3272955 B2 JP 3272955B2 JP 19448496 A JP19448496 A JP 19448496A JP 19448496 A JP19448496 A JP 19448496A JP 3272955 B2 JP3272955 B2 JP 3272955B2
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、礫を破砕する礫
破砕装置に関する。
破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、礫破砕装置として、図4に示すよ
うなものがある。この礫破砕装置においては、土砂溜り
室1を形成する第1円筒部2と、土砂溜り室1に向かっ
て拡径のフード3を有している。第1円筒部2の一端に
はリングプレート4を固定し、このリングプレート4の
中央には第1円筒部2を貫通する第1回転軸5の一端を
回転自在に支持している。また、第1回転軸5の他端
は、断面略楕円形状のコーン7の貫通穴7aに回転自在
に挿通されている。そして、第1回転軸5における第1
円筒部2の内部にはスクリュー羽根6を設けている。
尚、フード3の内周およびコーン7の外周には、母線方
向に伸びる線状の突起8を周方向に所定の間隔をあけて
肉盛溶接によって形成されている。但し、図4において
は、コーン7側の突起8のみを記載している。
うなものがある。この礫破砕装置においては、土砂溜り
室1を形成する第1円筒部2と、土砂溜り室1に向かっ
て拡径のフード3を有している。第1円筒部2の一端に
はリングプレート4を固定し、このリングプレート4の
中央には第1円筒部2を貫通する第1回転軸5の一端を
回転自在に支持している。また、第1回転軸5の他端
は、断面略楕円形状のコーン7の貫通穴7aに回転自在
に挿通されている。そして、第1回転軸5における第1
円筒部2の内部にはスクリュー羽根6を設けている。
尚、フード3の内周およびコーン7の外周には、母線方
向に伸びる線状の突起8を周方向に所定の間隔をあけて
肉盛溶接によって形成されている。但し、図4において
は、コーン7側の突起8のみを記載している。
【0003】上記コーン7における反第1円筒部2側に
は第2円筒部9の一端が固定されており、第2円筒部9
の他端にはリングプレート10が固定されている。そし
て、リングプレート10の中央にはコーン7側に向かっ
て延在する円筒形状の軸受11を設けている。そして、
この軸受11で第2回転軸12を回転自在に支持すると
ともに、第2回転軸12の一端をコーン7の貫通穴7a
に嵌合して固定している。
は第2円筒部9の一端が固定されており、第2円筒部9
の他端にはリングプレート10が固定されている。そし
て、リングプレート10の中央にはコーン7側に向かっ
て延在する円筒形状の軸受11を設けている。そして、
この軸受11で第2回転軸12を回転自在に支持すると
ともに、第2回転軸12の一端をコーン7の貫通穴7a
に嵌合して固定している。
【0004】こうして、上記フード3とコーン7との間
に土砂溜り室1に連通する礫破砕室13を形成する。そ
して、第1回転軸5の回転によってスクリュー羽根6で
送り出された土砂は礫破砕室13に入り込み、コーン7
の回転に伴ってフード3とコーン7との間の礫破砕室1
3が拡縮することによって、土砂に含まれた礫をコーン
7の外周とフード3の内周によって細かく破砕するので
ある。
に土砂溜り室1に連通する礫破砕室13を形成する。そ
して、第1回転軸5の回転によってスクリュー羽根6で
送り出された土砂は礫破砕室13に入り込み、コーン7
の回転に伴ってフード3とコーン7との間の礫破砕室1
3が拡縮することによって、土砂に含まれた礫をコーン
7の外周とフード3の内周によって細かく破砕するので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の礫破砕装置には以下のような問題がある。すなわ
ち、上記礫破砕室13を形成するフード3とコーン7と
の間で礫を破砕するために、図5(図4におけるA−A
矢視断面図)に示すようにフード3とコーン7との間隔
が狭く、礫に塞がれた土砂が詰まって送りきれない場合
が生ずる。そこで、図6に示すようにフード3とコーン
7との間隔を広げれば上述の問題は解決するのである
が、その場合には大きな石が破砕されなくなってしま
う。
来の礫破砕装置には以下のような問題がある。すなわ
ち、上記礫破砕室13を形成するフード3とコーン7と
の間で礫を破砕するために、図5(図4におけるA−A
矢視断面図)に示すようにフード3とコーン7との間隔
が狭く、礫に塞がれた土砂が詰まって送りきれない場合
が生ずる。そこで、図6に示すようにフード3とコーン
7との間隔を広げれば上述の問題は解決するのである
が、その場合には大きな石が破砕されなくなってしま
う。
【0006】そこで、この発明の目的は、大きな石でも
簡単に破砕でき、且つ、土砂が詰まることのない礫破砕
装置を提供することにある。
簡単に破砕でき、且つ、土砂が詰まることのない礫破砕
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の礫破砕装置は、土砂流入側に
向かって拡径する漏斗状のフードと,上記土砂流入側に
向かって縮径して上記フードとの間に礫破砕室を形成す
ると共に,軸を中心として回転して上記礫破砕室内の礫
を破砕するコーンとを有する礫破砕装置であって、上記
フードの内周面と上記コーンの外周面との母線方向に,
周方向に所定間隔をあけて複数本の線状の突起を設け、
土砂流出側の開口部を形成する部分のみにおける上記フ
ードの内周面と上記コーンの外周面との少なくとも一方
に,隣接する上記突起間に軸方向に延在する溝を設ける
と共に,上記溝の幅および上記突起先端からの深さを上
記フードの内周面に設けた突起と上記コーンの外周面に
設けた突起との最小離間距離よりも大きくして、上記土
砂流出側の開口面積を大きくしたことを特徴としてい
る。
め、請求項1に係る発明の礫破砕装置は、土砂流入側に
向かって拡径する漏斗状のフードと,上記土砂流入側に
向かって縮径して上記フードとの間に礫破砕室を形成す
ると共に,軸を中心として回転して上記礫破砕室内の礫
を破砕するコーンとを有する礫破砕装置であって、上記
フードの内周面と上記コーンの外周面との母線方向に,
周方向に所定間隔をあけて複数本の線状の突起を設け、
土砂流出側の開口部を形成する部分のみにおける上記フ
ードの内周面と上記コーンの外周面との少なくとも一方
に,隣接する上記突起間に軸方向に延在する溝を設ける
と共に,上記溝の幅および上記突起先端からの深さを上
記フードの内周面に設けた突起と上記コーンの外周面に
設けた突起との最小離間距離よりも大きくして、上記土
砂流出側の開口面積を大きくしたことを特徴としてい
る。
【0008】上記構成において、上記土砂流入側から礫
破砕室に供給された土砂中の礫は、コーンの回転によっ
て破砕される。そのとき、土砂流出側の開口部における
フードとコーンとの最小間隔(つまり、溝が設けられて
いない箇所における突起の間隔)を狭くすることによっ
て、粉砕された礫をポンプで搬送可能な程度に細かくで
きる。その場合に、上記土砂流出側の開口部を形成する
部分のみにおける上記フードの内周面と上記コーンの外
周面との少なくとも一方には上記最小離間距離よりも大
きい幅および上記突起先端からの深さを有する複数本の
溝が設けてあるので、上記土砂流出側の開口面積は大き
くなっている。したがって、上記土砂流出側の開口部に
土砂が詰まることがなく、スムーズに排出される。
破砕室に供給された土砂中の礫は、コーンの回転によっ
て破砕される。そのとき、土砂流出側の開口部における
フードとコーンとの最小間隔(つまり、溝が設けられて
いない箇所における突起の間隔)を狭くすることによっ
て、粉砕された礫をポンプで搬送可能な程度に細かくで
きる。その場合に、上記土砂流出側の開口部を形成する
部分のみにおける上記フードの内周面と上記コーンの外
周面との少なくとも一方には上記最小離間距離よりも大
きい幅および上記突起先端からの深さを有する複数本の
溝が設けてあるので、上記土砂流出側の開口面積は大き
くなっている。したがって、上記土砂流出側の開口部に
土砂が詰まることがなく、スムーズに排出される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の礫破
砕装置が搭載されたシールド掘進機の断面図である。カ
ッター板21によって掘削されてチャンバ22内に満た
された土砂は、隔壁23の下方に設けられた取込口24
aから排土用スクリューコンベア24内に取り込まれ、
排出口24bから礫破砕装置25に供給される。そし
て、チャンバ22から運び出された土砂に含まれる礫が
礫破砕装置25によって破砕される。そして、上記礫破
砕装置25の排出口から排出された土砂はピストン式の
圧送ポンプ26によって排泥管27を介してトンネル外
部に排出される。
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の礫破
砕装置が搭載されたシールド掘進機の断面図である。カ
ッター板21によって掘削されてチャンバ22内に満た
された土砂は、隔壁23の下方に設けられた取込口24
aから排土用スクリューコンベア24内に取り込まれ、
排出口24bから礫破砕装置25に供給される。そし
て、チャンバ22から運び出された土砂に含まれる礫が
礫破砕装置25によって破砕される。そして、上記礫破
砕装置25の排出口から排出された土砂はピストン式の
圧送ポンプ26によって排泥管27を介してトンネル外
部に排出される。
【0010】上記礫破砕装置25は、図2に示すよう
に、上側に流入開口31が形成され、内部に土砂溜り室
32を形成する第1円筒部33を有している。この第1
円筒部33の一端をリングプレート34で塞ぎ、このリ
ングプレート34の中央部で第1円筒部33より長尺の
第1回転軸35の一端側を回転自在に支持している。そ
して、第1回転軸35における第1円筒部33外に突出
した部分にはスプライン35aを形成してギヤ36を移
動自在に外嵌し、そのギヤ36に電動機37によって回
転駆動されるピニオンギヤ38を噛合している。また、
第1回転軸35における第1円筒部33内にはスクリュ
ー羽根39を設けている。こうして、図1に示す排土用
スクリューコンベア24の排出口24bから排出された
土砂は、礫破砕装置25の流入開口31から土砂溜り室
32内に投入されて、スクリュー羽根39の回転によっ
て、第1回転軸35に沿って矢印の方向に送り出され
る。
に、上側に流入開口31が形成され、内部に土砂溜り室
32を形成する第1円筒部33を有している。この第1
円筒部33の一端をリングプレート34で塞ぎ、このリ
ングプレート34の中央部で第1円筒部33より長尺の
第1回転軸35の一端側を回転自在に支持している。そ
して、第1回転軸35における第1円筒部33外に突出
した部分にはスプライン35aを形成してギヤ36を移
動自在に外嵌し、そのギヤ36に電動機37によって回
転駆動されるピニオンギヤ38を噛合している。また、
第1回転軸35における第1円筒部33内にはスクリュ
ー羽根39を設けている。こうして、図1に示す排土用
スクリューコンベア24の排出口24bから排出された
土砂は、礫破砕装置25の流入開口31から土砂溜り室
32内に投入されて、スクリュー羽根39の回転によっ
て、第1回転軸35に沿って矢印の方向に送り出され
る。
【0011】上記第1円筒部33の他端には、第1円筒
部33と外周が略同一であって内周が第1円筒部33に
向かって拡径の漏斗形状のフード40の一端を固定す
る。そして、フード40内には、第1円筒部33に向か
って縮径の断面略楕円形状のコーン41を配置して、フ
ード40とコーン41との間に礫破砕室42を形成して
いる。また、コーン41の貫通穴41aには第1回転軸
35の他端が回転自在に挿通されている。尚、上記フー
ド40の内周およびコーン41の外周には、母線方向に
伸びる線状の突起43,43,…を周方向に所定の間隔を
あけて肉盛溶接により形成している。但し、図2におい
ては、コーン41側の突起43のみを記載している。
部33と外周が略同一であって内周が第1円筒部33に
向かって拡径の漏斗形状のフード40の一端を固定す
る。そして、フード40内には、第1円筒部33に向か
って縮径の断面略楕円形状のコーン41を配置して、フ
ード40とコーン41との間に礫破砕室42を形成して
いる。また、コーン41の貫通穴41aには第1回転軸
35の他端が回転自在に挿通されている。尚、上記フー
ド40の内周およびコーン41の外周には、母線方向に
伸びる線状の突起43,43,…を周方向に所定の間隔を
あけて肉盛溶接により形成している。但し、図2におい
ては、コーン41側の突起43のみを記載している。
【0012】上記フード40の他端には、フード40と
外周が略同径の第2円筒部44の一端を固定している。
また、第2円筒部44の他端をリングプレート45で塞
ぎ、リングプレート45の中心部にはコーン41側に向
かって延在する円筒形状の軸受47を設けている。そし
て、この軸受47で第2回転軸46を回転自在に支持す
ると共に、第2回転軸46の一端をコーン41の貫通穴
41aに嵌合して固定している。リングプレート45の
外側に在る第2回転軸46の外周にはスプライン46a
を形成している。さらに、第2回転軸46の他端には小
径部46bを設けて、その小径部46bの径方向外側に
は、小径部46bを挟んで対向して二つのスライドジャ
ッキ48,48(図2では一方のみが見えている)を配設
している。このスライドジャッキ48,48は第2回転
軸46と第1回転軸35とを一体に軸方向にスライドさ
せる
外周が略同径の第2円筒部44の一端を固定している。
また、第2円筒部44の他端をリングプレート45で塞
ぎ、リングプレート45の中心部にはコーン41側に向
かって延在する円筒形状の軸受47を設けている。そし
て、この軸受47で第2回転軸46を回転自在に支持す
ると共に、第2回転軸46の一端をコーン41の貫通穴
41aに嵌合して固定している。リングプレート45の
外側に在る第2回転軸46の外周にはスプライン46a
を形成している。さらに、第2回転軸46の他端には小
径部46bを設けて、その小径部46bの径方向外側に
は、小径部46bを挟んで対向して二つのスライドジャ
ッキ48,48(図2では一方のみが見えている)を配設
している。このスライドジャッキ48,48は第2回転
軸46と第1回転軸35とを一体に軸方向にスライドさ
せる
【0013】また、上記第1回転軸35におけるスクリ
ュー羽根39が設けられている位置には、送水管49と
第1回転軸35内の通路(図示せず)を介して送られてき
た水を排出する排水口50を設けている。そして、掘削
する地盤が粘土層を含む場合に、土砂溜り室32や礫破
砕室42が粘土によって詰まらないように、土砂溜り室
32内に送水管49から水を供給して粘土を軟らかくす
るのである。
ュー羽根39が設けられている位置には、送水管49と
第1回転軸35内の通路(図示せず)を介して送られてき
た水を排出する排水口50を設けている。そして、掘削
する地盤が粘土層を含む場合に、土砂溜り室32や礫破
砕室42が粘土によって詰まらないように、土砂溜り室
32内に送水管49から水を供給して粘土を軟らかくす
るのである。
【0014】図3は、図2におけるB−B矢視断面図で
ある。本実施の形態におけるフード40とコーン41と
における最も間隔の狭い箇所40aと41bとには、隣接
する突起43,43,…の間に軸方向の溝51,52を形
成している。こうすることによって、フード40側の突
起43aとコーン41側の突起43bとの間隔は、図5に
示す従来の礫破砕装置におけるフード3側の突起8aと
コーン7側の突起8bとの間隔と同じであり、大きな石
でも簡単に破砕できる。これに対して、フード40とコ
ーン41との隙間の面積は、溝51,52が在るために
図5に示す従来の礫破砕装置より広くなっており、フー
ド40とコーン41との間に土砂が詰まることがないの
である。
ある。本実施の形態におけるフード40とコーン41と
における最も間隔の狭い箇所40aと41bとには、隣接
する突起43,43,…の間に軸方向の溝51,52を形
成している。こうすることによって、フード40側の突
起43aとコーン41側の突起43bとの間隔は、図5に
示す従来の礫破砕装置におけるフード3側の突起8aと
コーン7側の突起8bとの間隔と同じであり、大きな石
でも簡単に破砕できる。これに対して、フード40とコ
ーン41との隙間の面積は、溝51,52が在るために
図5に示す従来の礫破砕装置より広くなっており、フー
ド40とコーン41との間に土砂が詰まることがないの
である。
【0015】上記構成の礫破砕装置25は次のように動
作する。上記電動機37によって第1回転軸35が回転
駆動されると、スクリュー羽根39によって土砂溜り室
32内の土砂がフード40とコーン41との間の礫破砕
室42に送り出される。一方、電動機53,53によっ
て第2回転軸46が回転駆動されると断面略楕円形状の
コーン41が回転される。そうすると、コーン41の回
転運動によって、フード40とコーン41との間の礫破
砕室42の半径方向の寸法が拡縮し、土砂に含まれる大
粒径の礫はフード40の内周面およびコーン41の外周
面に挟まれ、フード40に対するコーン41の半径方向
の揺動によって小粒径の礫に粉砕される。さらに、小粒
径の礫を含む土砂は、礫破砕室42の狭い側に送られ
て、小粒径の礫が細かく粉砕される。
作する。上記電動機37によって第1回転軸35が回転
駆動されると、スクリュー羽根39によって土砂溜り室
32内の土砂がフード40とコーン41との間の礫破砕
室42に送り出される。一方、電動機53,53によっ
て第2回転軸46が回転駆動されると断面略楕円形状の
コーン41が回転される。そうすると、コーン41の回
転運動によって、フード40とコーン41との間の礫破
砕室42の半径方向の寸法が拡縮し、土砂に含まれる大
粒径の礫はフード40の内周面およびコーン41の外周
面に挟まれ、フード40に対するコーン41の半径方向
の揺動によって小粒径の礫に粉砕される。さらに、小粒
径の礫を含む土砂は、礫破砕室42の狭い側に送られ
て、小粒径の礫が細かく粉砕される。
【0016】その際に、上記フード40とコーン41と
の最小間隔(突起43a,43b間の間隔)は、図4に示す
従来の礫破砕装置の場合と同じであるから、本実施の形
態において粉砕された礫の細かさは、図4に示す従来の
礫破砕装置の場合と同じ程度になる。また、フード40
とコーン41との隙間の面積は、溝51,52の存在で
図4に示す従来の礫破砕装置より広くなっているから、
フード40とコーン41との間に土砂が詰まることはな
いのである。
の最小間隔(突起43a,43b間の間隔)は、図4に示す
従来の礫破砕装置の場合と同じであるから、本実施の形
態において粉砕された礫の細かさは、図4に示す従来の
礫破砕装置の場合と同じ程度になる。また、フード40
とコーン41との隙間の面積は、溝51,52の存在で
図4に示す従来の礫破砕装置より広くなっているから、
フード40とコーン41との間に土砂が詰まることはな
いのである。
【0017】尚、掘削土砂に礫が無い場合には、上記ス
ライドジャッキ48,48によってコーン41をスライ
ドさせて、フード40の内周面とコーン41の外周面と
の隙間を広くして、排出する土砂の量を増やすことがで
きる。また、上記第1回転軸35と第2回転軸46とは
異なる電動機37,53で駆動されるので、スクリュー
羽根39による土砂の送り量と礫破砕室42において処
理される土砂の量とが異なる場合に、電動機37の回転
速度と電動機53の回転速度とを調整して、礫破砕室4
2に送り出される土砂の量と礫破砕室42で処理される
土砂の量とを略一致させて、効率よく礫を破砕すること
ができるのである。
ライドジャッキ48,48によってコーン41をスライ
ドさせて、フード40の内周面とコーン41の外周面と
の隙間を広くして、排出する土砂の量を増やすことがで
きる。また、上記第1回転軸35と第2回転軸46とは
異なる電動機37,53で駆動されるので、スクリュー
羽根39による土砂の送り量と礫破砕室42において処
理される土砂の量とが異なる場合に、電動機37の回転
速度と電動機53の回転速度とを調整して、礫破砕室4
2に送り出される土砂の量と礫破砕室42で処理される
土砂の量とを略一致させて、効率よく礫を破砕すること
ができるのである。
【0018】上述のように、本実施の形態においては、
上記フード40とコーン41とにおける最も間隔の狭い
箇所40aと41bとには、隣接する突起43,43,…の
間に軸方向の溝51,52を形成している。こうして、
フード40側の突起43aとコーン41側の突起43bと
の間隔を従来と同じに保つことによって、大きな石でも
簡単に破砕することができる。一方、フード40とコー
ン41との隙間の面積を従来の礫破砕装置より広くする
ことによって、フード40とコーン41との間に土砂が
詰まらないようにできる。
上記フード40とコーン41とにおける最も間隔の狭い
箇所40aと41bとには、隣接する突起43,43,…の
間に軸方向の溝51,52を形成している。こうして、
フード40側の突起43aとコーン41側の突起43bと
の間隔を従来と同じに保つことによって、大きな石でも
簡単に破砕することができる。一方、フード40とコー
ン41との隙間の面積を従来の礫破砕装置より広くする
ことによって、フード40とコーン41との間に土砂が
詰まらないようにできる。
【0019】上記実施の形態における礫破砕装置25で
は、フード40とコーン41との両方に溝51,52を
設けているが、何れか一方に設けても差し支えない。ま
た、上記実施の形態における礫破砕装置25は、シール
ド掘進機における隔壁23より後方に搭載されて、チャ
ンバ22から排土用スクリューコンベア24によって土
砂が供給されるようになっている。しかしながら、この
発明の礫破砕装置はこれに限定されるものではなく、シ
ールド掘進機のチャンバ内に設けられてカッター板によ
って掘削された土砂を直接受けるような構造のものであ
っても差し支えない。
は、フード40とコーン41との両方に溝51,52を
設けているが、何れか一方に設けても差し支えない。ま
た、上記実施の形態における礫破砕装置25は、シール
ド掘進機における隔壁23より後方に搭載されて、チャ
ンバ22から排土用スクリューコンベア24によって土
砂が供給されるようになっている。しかしながら、この
発明の礫破砕装置はこれに限定されるものではなく、シ
ールド掘進機のチャンバ内に設けられてカッター板によ
って掘削された土砂を直接受けるような構造のものであ
っても差し支えない。
【0020】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の礫破砕装置は、土砂流入側に向かって拡径する
と共に内周面の母線方向に突起を有する漏斗状のフード
と、上記土砂流入側に向かって縮径して上記フードとの
間に礫破砕室を形成すると共に外周面の母線方向に突起
を有するコーンを有し、土砂流出側の開口部を形成する
部分のみにおける上記フードの内周面と上記コーンの外
周面との少なくとも一方に、隣接する上記突起間に、フ
ードの突起とコーンの突起との最小離間距離軸よりも大
きい幅および上記突起先端からの深さを有する複数本の
溝を設けたので、上記土砂流出側の開口部におけるフー
ドとコーンとの最小間隔を必要な大きさに保ちつつ、上
記土砂流出側の開口面積を大きくできる。
る発明の礫破砕装置は、土砂流入側に向かって拡径する
と共に内周面の母線方向に突起を有する漏斗状のフード
と、上記土砂流入側に向かって縮径して上記フードとの
間に礫破砕室を形成すると共に外周面の母線方向に突起
を有するコーンを有し、土砂流出側の開口部を形成する
部分のみにおける上記フードの内周面と上記コーンの外
周面との少なくとも一方に、隣接する上記突起間に、フ
ードの突起とコーンの突起との最小離間距離軸よりも大
きい幅および上記突起先端からの深さを有する複数本の
溝を設けたので、上記土砂流出側の開口部におけるフー
ドとコーンとの最小間隔を必要な大きさに保ちつつ、上
記土砂流出側の開口面積を大きくできる。
【0021】したがって、上記土砂流出側の開口部にお
けるフードとコーンとの最小間隔を狭くして、土砂中の
礫をポンプで搬送可能な程度に細かく破砕できる。ま
た、破砕された礫や土砂は、上記土砂流出側の開口部に
おける上記フードの内周面あるいは上記コーンの外周面
に設けられた複数本の溝から詰まることなく、スムーズ
に排出される。
けるフードとコーンとの最小間隔を狭くして、土砂中の
礫をポンプで搬送可能な程度に細かく破砕できる。ま
た、破砕された礫や土砂は、上記土砂流出側の開口部に
おける上記フードの内周面あるいは上記コーンの外周面
に設けられた複数本の溝から詰まることなく、スムーズ
に排出される。
【図1】この発明の礫破砕装置が搭載されたシールド掘
進機の断面図である。
進機の断面図である。
【図2】図1における礫破砕装置の断面図である。
【図3】図2におけるB−B矢視断面図である。
【図4】従来の礫破砕装置の断面図である。
【図5】図4におけるA−A矢視断面図である。
【図6】図5におけるフードとコーンとの間隔を広げた
場合の説明図である。
場合の説明図である。
31…流入開口、 32…土砂溜り
室、33…第1円筒部、 35…第1回
転軸、37,53…電動機、 39…スク
リュー羽根、40…フード、 41
…コーン、42…礫破砕室、 43…
突起、44…第2円筒部、 46…第2
回転軸、47…軸受、 48…ス
ライドジャッキ、51,52…溝。
室、33…第1円筒部、 35…第1回
転軸、37,53…電動機、 39…スク
リュー羽根、40…フード、 41
…コーン、42…礫破砕室、 43…
突起、44…第2円筒部、 46…第2
回転軸、47…軸受、 48…ス
ライドジャッキ、51,52…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−71847(JP,A) 特公 平7−71641(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21D 9/12
Claims (1)
- 【請求項1】 土砂流入側に向かって拡径する漏斗状の
フードと、上記土砂流入側に向かって縮径して上記フー
ドとの間に礫破砕室を形成すると共に、軸を中心として
回転して上記礫破砕室内の礫を破砕するコーンとを有す
る礫破砕装置であって、上記フードの内周面と上記コーンの外周面との母線方向
に、周方向に所定間隔をあけて複数本の線状の突起を設
け、 土砂流出側の開口部を形成する部分のみにおける上記フ
ードの内周面と上記コーンの外周面との少なくとも一方
に、隣接する上記突起間に軸方向に延在する溝を設ける
と共に、上記溝の幅および上記突起先端からの深さを上
記フードの内周面に設けた突起と上記コーンの外周面に
設けた突起との最小離間距離よりも大きくして、上記土
砂流出側の開口面積を大きくしたことを特徴とする礫破
砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19448496A JP3272955B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 礫破砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19448496A JP3272955B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 礫破砕装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037683A JPH1037683A (ja) | 1998-02-10 |
JP3272955B2 true JP3272955B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=16325311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19448496A Expired - Lifetime JP3272955B2 (ja) | 1996-07-24 | 1996-07-24 | 礫破砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3272955B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006299759A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Okumura Corp | 破砕機構付きシールド掘進機 |
CN112727492B (zh) * | 2021-01-28 | 2023-02-24 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种用于土压平衡盾构土渣输送的螺旋输送机 |
-
1996
- 1996-07-24 JP JP19448496A patent/JP3272955B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1037683A (ja) | 1998-02-10 |
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