JP3271740B2 - 鋳型造型方法 - Google Patents
鋳型造型方法Info
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Description
取付けたパタ−ンプレ−トと鋳枠により画成された空間
に投入された鋳物砂の上面に圧縮気体の圧力を作用させ
て鋳型を造型する方法に関する。
用による鋳型の造型においては鋳枠の内面に近い鋳型周
縁下端部特に鋳枠角部及びパタ−ンの内外側面に近い鋳
型の下端部特にパタ−ンの間あるいはポケット部の型締
りが不足し易い傾向にある。これは鋳枠内に鋳物砂を投
入する際に、鋳枠内壁面に近い部分での砂密度が小さく
なりがちであること、及び鋳物砂の押圧特にパタ−ン内
外側面、鋳枠内壁面と鋳物砂の摩擦の影響でこの部分の
鋳物砂に押圧力が伝わりにくいことによるものである。
このような型締りの悪い部分のある鋳型は型くずれを起
し易いと共に注湯時に変形し易く、寸法精度の良い健全
な鋳物を得ることができなくなってしまう。このような
ことから鋳型に十分な型締めりを得るために使用する圧
縮気体の圧力をより高くしたり鋳物砂上面に圧縮気体の
圧力をより急激に作用させたりしている。
うに鋳物砂上面に作用させる圧縮気体の圧力をより高く
する場合は、装置の耐圧等を考慮して装置をより頑強な
ものにしなければならない問題があり、また鋳物砂上面
に圧縮気体の圧力をより急激に作用させるものはバルブ
構造を大型かつ複雑にしなければならないと共に鋳物砂
をより急速に動かすこととなり造型鋳型内に亀裂を発生
させることが多くなる等の問題があった。本発明は上記
の問題に鑑みて成されたもので鋳物砂の型締りが不足し
易い鋳枠の内面に近い鋳型周縁下端部及び/又はパタ−
ンの内外側面に近い鋳型の下端部の型締りをよくして鋳
型を造型する方法を提供することを目的とする。
めに本発明における第1の鋳型造型方法は、上面にパタ
−ンを取付けたパタ−ンプレ−トの上部に鋳枠を設置
し、該パタ−ンプレ−トと鋳枠とにより画成する空間に
鋳物砂を投入する工程と、前記鋳枠の内面及び/又はパ
タ−ンの内外側面に対して若干の間隔をおいた上方位置
に設置した薄板体を鋳物砂の上方からパタ−ンプレ−ト
に向って相対的に挿入押し下げをして前記鋳枠の内面付
近及び/又はパタ−ンの内外側面付近の鋳物砂を予備圧
縮する工程と、前記薄板体を鋳物砂から抜き出した後に
該鋳物砂上面に圧縮空気の圧力を作用させて鋳物砂全体
を圧縮する工程と、から成ることを特徴とするものであ
る。また本発明における第2の鋳型造型方法は、上面に
パタ−ンを取付けたパタ−ンプレ−トの上部に鋳枠を載
置し、該パタ−ンプレ−トと鋳枠とにより画成する空間
に、鋳物砂を投入する工程と、前記鋳枠の内面及び/又
はパタ−ンの内外側面に対して若干の間隔をおいた上方
位置に配置した薄板体及び棒状体を同時に鋳物砂の上方
からパタ−ンプレ−トに向って相対的に挿入押し下げを
して前記鋳枠内面付近及び/又はパタ−ン内外側面付近
の鋳物砂を予備圧縮する工程と、前記薄板体及び棒状体
を鋳物砂から抜き出した後に該鋳物砂の上面に圧縮気体
の圧力を作用させて鋳物砂全体を圧縮する工程から成る
ことを特徴とする。
より詳しく説明する。基台1上には上面にパタ−ン2を
取付けたパタ−ンプレ−ト3が載置され、該パタ−ンプ
レ−ト3上に鋳枠4及び盛枠5が積み重ねて載置され、
パタ−ンプレ−ト3と鋳枠4及び盛枠5とにより空間を
画成する。なおパタ−ン2の中央部には凹状のポケット
部2Aが穿ってある。一方基台1の上方には図示されな
いシリンダのピストンロッド6に連結されて昇降可能に
された取付板7と、圧縮空気源Pに開閉弁8を介して連
通されて盛枠5上部に圧接可能にされたカバ−部材9と
が出入れ可能にして設置されている。また該取付板7の
下面には前記鋳枠4及び盛枠5の内面に対して相対的に
若干小さく形成された環状の薄板体10及び前記パタ−
ン2のポケット部2Aに挿入可能な棒状体11が取付け
られている。なお薄板体10の高さ及び棒状体11の高
さは積み重ねられた鋳枠4及び盛枠5の高さとほぼ同じ
高さにされていて棒状体11の方が若干短くされてい
る。さらに薄板体10の下端部は若干高さが異なり、波
形にされる場合がある。
び盛枠5で画成された空間に鋳物砂Sを投入する。次に
環状の薄板体10及び棒状体11を取付けた取付板7を
ピストンロッド7の作動により下降させて薄板体10及
び棒状体11を鋳物砂S中に挿入押し下げをしてゆき薄
板体10の下端がパタ−ンプレ−ト3の若干上方位置に
達すると共に棒状体11がポケット部2Aの若干上方位
置に達した時点で下降を停止する。(図1参照) これにより鋳枠4の近くの下端周縁部及びポケット部2
Aの鋳物砂Sが予備圧縮される。次にピストンロッド6
を逆作動させて薄板体10及び棒状体11を鋳物砂Sか
ら抜き出した後図3に示すようにカバ−部材9を盛枠5
の上部に圧着した後開閉弁8を開いて鋳物砂Sの上面に
圧縮気体の圧力を作用させて鋳物砂全体を圧縮して全体
的に型締りのよい鋳型を造型する。
体11の別の実施形態について説明すると図4及び図5
からわかるように薄板体10はパタ−ン2の外側に対応
して設けられ、棒状体11はポケット部2A及び鋳枠
4、盛枠5の内側四隅位置に対応されポケット部2に対
応する棒状体11は丸棒状に形成され、枠の内側四隅位
置に対応する棒状体11は山形鋼状に形成されたものが
使用されている。したがってこの場合にはポケット部2
Aとパタ−ンプレ−ト2の外周縁及び鋳枠4の四隅部分
が予備圧縮されることになる。また上記実施の形態の他
に薄板体10としては連続した環状のものではなく多数
の短冊体を若干の間隔をおいて配設したものであっても
よいと共に棒状体11としては丸棒状及び山形鋼状の他
に角棒状あるいはI形鋼状等のものが使用できる。した
がって鋳物砂Sを予備圧縮する部分とその形状等に応じ
て薄板体10及び棒状体11を使い分けるようにすれば
よい。また鋳枠内面付近の予備圧縮は四隅部を棒状体1
1残り部分を薄板体10により行なうようにしてもよ
い。
に、鋳枠内面付近及びパタ−ン内外側面付近の鋳物砂を
薄板体及び棒状体により同時に予備圧縮した後に鋳物砂
の上面に圧縮気体の圧力を作用して鋳物砂全体を圧縮す
るものであるから鋳枠内の鋳物砂は型締りが不足し易い
部分においても型締りよく造型されるようになる。
ある。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 上面にパタ−ンを取付けたパタ−ンプレ
−トの上部に鋳枠を載置し、該パタ−ンレ−トと鋳枠と
により画成する空間に鋳物砂を投入する工程と、前記鋳
枠の内面及び/又はパタ−ンの内外側面に対して若干の
間隔をおいた上方位置に配置した薄板体を鋳物砂の上方
からパタ−ンプレ−トに向って相対的に挿入押し下げを
して前記鋳枠の内面付近及び/又はパタ−ンの内外側面
付近の鋳物砂を予備圧縮する工程と、前記薄板体を鋳物
砂から抜き出した後に該鋳物砂の上面に圧縮気体の圧力
を作用させて鋳物砂全体を圧縮する工程と、から成るこ
とを特徴とする鋳型造型方法 - 【請求項2】 上面にパタ−ンを取付けたパタ−ンプレ
−トの上部に鋳枠を載置し、該パタ−ンプレ−トと鋳枠
とにより画成する空間に鋳物砂を投入する工程と、前記
鋳枠の内面及び/又はパタ−ンの内外側面に対して若干
の間隔をおいた上方位置に配置した薄板体及び棒状体を
同時に鋳物砂の上方からパタ−ンプレ−トに向って相対
的に挿入押し下げをして前記鋳枠内面付近及び/又はパ
タ−ン内外側面付近の鋳物砂を予備圧縮する工程と、前
記薄板体及び棒状体を鋳物砂から抜き出した後に該鋳物
砂の上面に圧縮気体の圧力を作用させて鋳物砂全体を圧
縮する工程と、から成ることを特徴とする鋳型造型方法
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14077296A JP3271740B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 鋳型造型方法 |
EP97106203A EP0803303B1 (en) | 1996-04-24 | 1997-04-15 | Method for producing a mold |
ES97106203T ES2138411T3 (es) | 1996-04-24 | 1997-04-15 | Procedimiento para producir un molde. |
DE69700459T DE69700459T2 (de) | 1996-04-24 | 1997-04-15 | Verfahren zur Herstellung einer Form |
SG1997001259A SG52957A1 (en) | 1996-04-24 | 1997-04-19 | Method for producing a mold |
IDP971335A ID16815A (id) | 1996-04-24 | 1997-04-22 | Metoda untuk menghasilkan tuangan |
CN97110781A CN1071163C (zh) | 1996-04-24 | 1997-04-22 | 制造铸模方法 |
KR1019970015243A KR970073798A (ko) | 1996-04-24 | 1997-04-24 | 주형 제조 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14077296A JP3271740B2 (ja) | 1996-05-10 | 1996-05-10 | 鋳型造型方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300045A JPH09300045A (ja) | 1997-11-25 |
JP3271740B2 true JP3271740B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=15276401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14077296A Expired - Fee Related JP3271740B2 (ja) | 1996-04-24 | 1996-05-10 | 鋳型造型方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3271740B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-10 JP JP14077296A patent/JP3271740B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09300045A (ja) | 1997-11-25 |
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