JP3265824B2 - シート処理装置およびそれに接続される画像記録装置 - Google Patents

シート処理装置およびそれに接続される画像記録装置

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JP3265824B2
JP3265824B2 JP10422094A JP10422094A JP3265824B2 JP 3265824 B2 JP3265824 B2 JP 3265824B2 JP 10422094 A JP10422094 A JP 10422094A JP 10422094 A JP10422094 A JP 10422094A JP 3265824 B2 JP3265824 B2 JP 3265824B2
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佳幸 高石
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機やプリンタ等の
画像記録装置から排出される画像が記録されシートを排
出シート収容トレイ内で幅方向に揃えるタンパを備えた
シート処理装置および前記シート処理装置にシートを排
出する画像記録装置に関する。前記排出シート収容トレ
イとしては、コンパイルトレイ、ビントレイ等が使用で
きる。本発明は、ステープリング、パンチング等の後処
理を行うシート処理装置に特に、好適に適用することが
できる。
【0002】
【従来の技術】前記シート処理装置として、複写機やプ
リンタ等の画像記録装置から排出されるシートをビント
レイ、コンパイルトレイ等の排出シート収容トレイに収
容し、この排出シート収容トレイに収容されたシートを
タンパで幅方向に揃えてから、揃えられたシートの束に
対してステープラ、穴開け器等の後処理装置によりステ
ープリングまたはパンチング等を行うものが知られてい
る。この種のシート処理装置として、従来、下記(J0
1)の技術が知られている。 (J01)(特開平2−233470号公報、特開平2−
233468号公報記載の技術) これらの公報に記載された技術は、画像記録装置から排
出されるシートのサイズが変わった場合、タンピング
(シート揃え装置の作動)を禁止してタンパをホーム位
置に移動したり、ステープリング(ステープラの綴じ動
作)を禁止したりしている。
【0003】このような従来技術は、異なるサイズのシ
ートがビントレイに排出された場合、先に排出されたシ
ートよりも小さなサイズのシートが後から排出される
と、タンパによりシート揃えを行っても満足できる程度
に揃えることは不可能であると考えて、タンピングを禁
止したり、後処理装置の作動を禁止したりしていたので
ある。
【0004】前述のように、先に大きなサイズのシート
がビントレイに排出されてから後でサイズの小さなシー
トがビントレイに排出された場合、前記サイズの小さな
シートに対してタンピングを行うことが不可能である。
したがってこの場合は当然タンピングを行わないので、
後からビントレイに排出される小サイズのシートは位置
がばらついた状態で収容されることになる。このような
大サイズのシートの上に小サイズのシートがばらついて
重ねられたシート束をビントレイから取り出す場合、小
サイズのシートは大サイズのシートの上に載っているの
で、全シートを洩れなく取り出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがビントレイを
上下動させながら、例えば先に大サイズのシートが排出
されて次に小サイズのシートが排出された場合に、ビン
トレイの振動により一度揃えた大サイズのシートがバラ
ツキ、取出し難くなる。また、タンパをホーム位置まで
移動させて待機させると、排出されているシートの側縁
から離れ過ぎて、シートの位置規制を行うものが無くな
るので、ビントレイに収容されたシートの位置のバラツ
キが大きくなる。また、例えば先に小さなサイズのシー
トがビントレイに排出されてから後でサイズの大きなシ
ートがビントレイに排出された場合、後の大サイズのシ
ートに対してタンピングを行わず、大サイズのシートが
ばバラツイタ状態では、大サイズのシートの下側で位置
の揃った小サイズのシートを掴んで取り出したとき、前
記バラツイタ大サイズのシートを取り出し損ない易いと
いう問題点がある。
【0006】前述のように先に小サイズのシートが排出
された後で大サイズのシートが排出される場合に、先の
小サイズのシートおよび後の大サイズのシートの両方に
対してタンピング(シート揃え)を行うことが可能であ
るが、排出されるシートのサイズが大から小に変化する
場合は小サイズシートに対するタンピングは不可能であ
る。しかしながら、前記排出シートサイズが大から小に
変化する場合、小サイズが排出されているとき、大サイ
ズの位置でタンピングを行うか、大サイズシートの外側
近傍で、タンパを停止させておけば大サイズのシート束
のバラツキを押さえることができ、全シートを漏れなく
取り出すことができるようになる。また、前記排出シー
トサイズが小から大に変化する場合、先に排出される小
サイズのシートおよび後で排出される大サイズのシート
の両方に対してタンピングを行えば、全シートの位置揃
え側の端縁を揃えることができる。このように排出され
るシートサイズが小から大に変わった場合、後で排出さ
れる大サイズのシートに対してタンピングを行っておく
ことは、ビントレイに排出された全シートの取り出し易
さ、および取り出したシートを手で揃える際のシート揃
えが短時間で行える等のメリットがある。
【0007】また実際に、前述のように先に排出された
小サイズのシートおよび後から排出された大サイズのシ
ートの両方にタンピングを行ってから、後処理装置によ
りステープリングを行ったところ、全シートが実用上問
題が無い程度に揃った状態でステープリングできること
が分かった。前述のようにミックスサイズシート(小サ
イズおよび大サイズのシートがミックスされたシート)
がビントレイに収容されたものにおいて、先に排出され
たシートよりも後で排出されたシートサイズが小さい場
合は、シート揃えおよび後処理を全シートに対して行う
ことは不可能であるが、先に排出されたシートよりも後
で排出されたシートサイズが大きい場合は、全シートに
対してシート揃えおよび後処理を行うことが可能であ
る。そして、先に小サイズシートが排出され、後で大サ
イズシートが排出された場合だけでも、シート揃えおよ
び後処理を行うようにした場合、人手によって行う作業
を省略することが可能となる。
【0008】一般に、前述のようなシート処理装置は、
画像を記録したシートを順次排出する画像記録装置に接
続して使用される。前記画像記録装置の高速のもので
は、画像記録されたシートの前記シート処理装置への排
出のタイミングは、先にビントレイに排出されたシート
に対するタンピング終了直後に、次のシートがビントレ
イに排出されるように設定されている。このような高速
動作する画像記録装置およびシート処理装置の組合わせ
の場合に、前述のようにしてミックスサイズのシートに
タンピングを行う場合には、シートサイズが変化した時
点で変化しない場合と同様なタイミングで画像記録装置
を作動させると、タンパが新しいサイズのシートのタン
ピング用待機位置に移動する前に、ビントレイにシート
が排出されることになる。その場合、シートがタンパに
衝突する等の不都合が生じることになる。
【0009】本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載
内容を課題とする。 (O01)排出シート収容トレイにシートを収容するシー
ト処理装置およびそのシート処理装置にシートを排出す
る画像記録装置において、仕事効率を高めること。 (O02)ミックスサイズシートを扱う場合、先に小サイ
ズシートが排出され後で大サイズシートが排出された場
合には、シート揃え、またはステープリング、パンチン
グ等の後処理を自動的に行えるようにして手作業の量を
減少させること。
【0010】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。な
お、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0011】
【0012】
【0013】(第1発明) また、本出願の第1発明の画像記録装置(U2)は、画
像記録装置(U2)から排出されるシート(Si)を収容
する排出シート収容トレイ(Bi)と、排出シート収容
トレイ(Bi)に収容されたシート(Si)の幅方向に移
動してシート(Si)を幅方向に揃えるタンパ(Ta)
と、前記タンパ(Ta)を幅方向に移動させるタンパ移
動装置(71)と、前記排出シート(Si)のサイズに
応じた待機位置(Q1a,Q2a)とシート揃え位置(Q1
b,Q2b)との間で前記タンパ(Ta)をシート幅方向に
移動させてタンピング動作を行わせるタンパ移動制御装
置(215)とを有するシート処理装置(U1)に接続
され、画像記録動作の開始を指令する記録動作開始用操
作部材(156a)と、表面に光導電層を有する像担持
体(138)と、書込タイミング制御手段(207)に
より制御された所定の書込みタイミングで前記像担持体
(138)に潜像を書込む書込み走査装置(137)
と、前記潜像をトナー像に現像する現像装置(140)
と、前記像担持体(138)上のトナー像を画像記録用
のシート(Si)に転写する転写位置に配置された転写
装置(141)と、前記シート(Si)を収容するシー
ト供給トレイ(144〜148)と、前記書込みタイミ
ングに合わせて前記シート供給トレイ(144〜14
8)のシート(Si)を前記画像転写位置に供給するシ
ート供給装置(H)と、前記転写装置により画像が記録
されたシート(Si)を所定の搬送速度で前記シート処
理装置(U1)に排出するシート搬送排出装置(J)
と、次に排出するシート(Si)のシートサイズ(S
H)に関する情報を前記シート処理装置(U1)に出力
する排出シートサイズ出力手段(202)とを有する画
像記録装置(U2)において、下記の要件を備えたこと
を特徴とする、(Y06)前記シート処理装置(U1)の
排出シート収容トレイ(Bi)に収容された最大シート
のサイズを記憶する収容シート最大サイズ記憶手段(2
01)、(Y07)前記排出シートサイズ出力手段(20
2)が出力するこれから排出するシート(Si)のシー
トサイズ(SH)と前記収容シート最大サイズ記憶手段
(201)に記憶された最大シートサイズ(SL)とを
比較する手段(シートサイズ比較手段203)、(Y0
8)SH>SLのときに前記タンパ(Ta)が排出予定シ
ートのシートサイズ(SH)に対応した待機位置(Q1
a,Q2a)に移動するのに必要な移動時間とタンピング
終了までに要する時間との合計時間であるウエイト時間
を算出するウェイト時間出力手段(206)、(Y09)
前記書込タイミング制御手段(207)は、排出予定シ
ートのシートサイズ(SH)に応じた時間間隔で書込開
始判断時刻を設定する手段(208)と、前記ウェイト
時間内の書込開始判断時刻での書込開始決定をスキップ
する手段(209)とを備えたこと。
【0014】(第2発明) また、本出願の第2発明の画像記録装置(U2)は、前
記第1発明の画像記録装置(U2)において、下記の要
件を備えたことを特徴とする、(Y010)排出シート収
容トレイ(Bi)に収容されたシート(Si)の最大サイ
ズを記憶する収容シート最大サイズ記憶手段(21
2)、(Y011)前記記録動作開始用操作部材(156
a)が操作された時に前記シート処理装置(U1)の排出
シート収容トレイ(Bi)に収容された最大シートのサ
イズを記憶する前記シート処理装置(U1)側の収容シ
ート最大サイズ記憶手段(212)の記憶値を読み込ん
で前記画像記録装置(U2)側の収容シート最大サイズ
記憶手段(201)に記憶させる操作時読込手段(20
0)、(Y012)前記収容シート最大サイズ記憶手段
(201)に記憶された収容シート最大サイズよりもさ
らに大きなサイズ(SH)のシート(Si)が新たに排
出された場合に前記収容シート最大サイズ記憶手段(2
01)に記憶された収容シート最大サイズを前記新たに
排出されたシートサイズに書き換える最大シートサイズ
書換手段(204)。
【0015】 (課題を解決するための手段の補足説明) 前記第1発明において、「接続され」の意味は、シート
処理装置(U1)に画像記録装置(U2)からシートを排
出可能な関係に構成されていることを意味するものとす
る。すなわち、シート処理装置(U1)と画像記録装置
(U2)とが互いに別体に構成されてそれらが接続され
た構成、およびそれらが別々ではなく初めから一体的な
構成のどちらの構成をも含むものである。また、前記シ
ート処理装置(U1)と画像記録装置(U2)とを別体に
構成した場合には、前記排出シート収容トレイ(Bi)
に収容されたシートの最大サイズ(SL)を記憶する収
容シート最大サイズ記憶手段は、それぞれの装置(U
1)および(U2)に別々に設けることが好ましく、前記
装置(U1)と(U2)とを最初から一体的に構成した場
合には、共用の1個を設けることが好ましい。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【作用】次に、前述の特徴を備えた本発明の作用を説明
する。 (第1発明の作用) 前述の特徴を備えた本出願の第1発明の画像記録装置
(U2)は、シート処理装置(U1)に接続して使用され
る。このシート処理装置(U1)は、画像記録装置(U
2)から排出されたシート(Si)を排出シート収容トレ
イ(Bi)に収容する。タンパ移動制御装置(215)
はタンパ移動装置(71)の作動を制御して、前記排出
されるシート(Si)のシートサイズ(前記排出シート
サイズ記憶手段(211)に記憶したシートサイズ)に
応じた待機位置(Q1a,Q2a)とシート揃え位置(Q1
b,Q2b)との間で前記タンパ(Ta)をシート幅方向に
移動させる。この幅方向に移動するタンパ(Ta)の動
作(タンピング動作)により、排出シート収容トレイ
(Bi)に収容されたシート(Si)は、幅方向に揃えら
れる。画像記録装置(U2)の書込タイミング制御手段
(207)は、書込み走査装置(137)を所定の書込
みタイミング(すなわち、前記シート処理装置(U1)
のタンパ(Ta)がシート揃えを行って待機位置(Q1
a,Q2a)に復帰した直後に次のシート(Si)が排出シ
ート収容トレイ(Bi)に排出されるように設定された
タイミング)で作動させて、光導電層により形成された
像担持体(138)に潜像を書込む。現像装置(14
0)は、前記潜像をトナー像に現像する。シート供給装
置(H)は、シート供給トレイ(144〜148)に収
容されたシート(Si)を、前記書込みタイミングに合
わせて前記シート供給トレイ(144〜148)のシー
ト(Si)を前記転写位置に供給する。
【0020】転写位置に配置された転写装置(141)
は、前記像担持体(138)上のトナー像をシート(S
i)に転写する。画像が転写され(記録され)たシート
(Si)は、シート搬送排出装置(J)により、所定の
搬送速度で前記シート処理装置(U1)に排出される。
画像記録装置(U2)側の収容シート最大サイズ記憶手
段(201)には、前記シート処理装置(U1)に収容
された最大シートのサイズが記憶される。シートサイズ
比較手段(203)は、前記排出予定シートのシートサ
イズ(SH)と前記収容シート最大サイズ記憶手段(2
01)に記憶されたシートの最大サイズ(SL)とを比
較する。ウエイト時間算出手段は、SH>SLのときに
前記タンパ(Ta)が排出予定シートのシートサイズ
(SH)に対応した待機位置(Q1a,Q2a)に移動する
のに必要な移動時間(Z)とタンピング終了までに要す
る時間との合計時間であるウエイト時間(X)を算出す
る。前記書込タイミング制御手段(207)は、書込開
始判断時刻設定手段(208)により、排出予定シート
のシートサイズ(SH)に応じた時間間隔で書込開始判
断時刻を設定する。また、書込開始スキップ手段(20
9)は、前記算出されたウェイト時間(X)内の書込開
始判断時刻(A4L1,A4L2)に対応する書込開始
をスキップする。したがって、無駄なウエイト時間が無
いので、高能率の作業(画像記録)を行うことができる
ようになる。
【0021】(第2発明の作用) また、本出願の第2発明の画像記録装置(U2)では、
操作時読込み手段(200)は、前記記録動作開始用操
作部材(156a)が操作された時に前記シート処理装
置(U1)の収容シート最大サイズ記憶手段(212)
から排出シート収容トレイ(Bi)に収容された最大シ
ートのサイズ(SL)を読み込んで前記画像記録装置
(U2)側の収容シート最大サイズ記憶手段(201)
に記憶させる。また、最大シートサイズ書換手段(20
4)は、前記収容シート最大サイズ記憶手段(201)
に記憶された最大シートサイズ(SL)よりもさらに大
きなサイズ(SH)のシート(Si)が新たに排出され
た場合に前記収容シート最大サイズ記憶手段(201)
に記憶されたシートサイズを前記新たに排出されたシー
トサイズに書き換える。したがって、1つのジョブの途
中でシートサイズが大きいサイズに変化した場合でも、
現在のシートサイズのタンピング位置から新しいシート
サイズのタンピング位置に移動するするのに要する時間
を、常に正確に算出することができる。
【0022】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の実施例を
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、以後の説明の理解を容易にするために、
図面において互いに直交する矢印X,Y,Zの方向に直
交座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義し、矢印X方向を前
方、矢印Y方向を左方、 矢印Z方向を上方とする。こ
の場合、X方向(前方)と逆向き(−X方向すなわち、
反X方向)は後方、Y方向(左方)と逆向き(−Y方向
すなわち、反Y方向)は右方、Z方向(上方)と逆向き
(−Z方向すなわち、反Z方向)は下方となる。また、
前方(X方向)及び後方(−X方向)を含めて前後方向
又はX軸方向といい、左方(Y方向)及び右方(−Y方
向)を含めて左右方向又はY軸方向といい、上方(Z方
向)及び下方(−Z方向)を含めて上下方向又はZ軸方
向ということにする。さらに図中、「○」の中に「・」
が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味
し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表か
ら裏に向かう矢印を意味するものとする。
【0023】(実施例1)図1は本発明のシート処理装
置(ソータ)およびそれに接続される画像記録装置(複
写機)の一実施例の全体斜視図である。図2は前記図1
のII−II線断面図である。図3は同実施例の平断面図で
ある。図4は同実施例のビントレイ(排出シート収容ト
レイ)を上下動させるビントレイ駆動装置の側面図であ
る。図5は同実施例のビントレイ駆動装置の斜視図であ
る。図6は同実施例のタンパ移動装置の斜視図である。
図7は同実施例の後処理装置が待機位置に有る状態を示
す図である。図8は同実施例の後処理装置が作業位置に
有る状態を示す図である。図9は前記図7の矢印IXか
ら見た図である。図10は同実施例の画像記録装置の概
略正断面図である。
【0024】図1において、シート処理装置U1が画像
記録装置としての複写機U2に連結されている。このシ
ート処理装置U1のハウジング1は、複写機(画像記録
装置)U2と連結されている側面(図2で右側面)にハ
ウジング1内部に通じる開口2(図1〜3参照)を有
し、反対側(図2,4で左側)には開放されたトレイ収
容部3が上下方向に設けられている。このトレイ収容部
3の前後の側端面(X軸方向の端面)は、前側のシート
揃え壁4及び後側壁5により形成されている。前記シー
ト揃え壁(シートの幅方向の側端縁を揃える際にシート
の側端縁が当接する壁)4には、図3において、垂直方
向(Z軸方向)に長い1本のスロット7が開口し、また
後側壁5には同様に垂直方向に長い2本のスロット8,
9(図3参照)が開口している。
【0025】前記トレイ収容部3には、複写機(画像記
録装置)U2で複写された記録シートを分配収容するビ
ントレイ(排出シート収容トレイ)Biが上下動可能に配
設されている。 (ビントレイBiの形状)次に図3,4によりビントレ
イの形状を説明する。平面形状ほぼ長方形のビントレイ
Biは、シート載置板11を有しており、このシート載
置板11には、前方(X方向)側辺のほぼ中央にシート
把持用切欠き12が形成され、その後方(−X方向)側
にタンパ用開孔13が形成されている。前記シート載置
板11の右側端縁にはビントレイBiに排出されるシー
トの排出方向の後端(−Y方向の端)の位置決めを行う
シート後端当接壁14が立設されるとともに、右側側辺
の前側にはコーナ部にコーナステープリング用切り欠き
15が設けられている。またシート載置板11の右側部
分には、前後方向の中央部を挟んで各1箇所ずつ第1デ
ュアルステープリング用切り欠き16および第2デュア
ルステープリング用切り欠き17が形成されている。
【0026】ビントレイBiのシート載置板11の前側
側辺には係合ピン18が、後側側辺の右側には係合ピン
19が外側に突出するように取り付けられている。ま
た、図4においてシート載置板11の後側側辺の左側の
下面にはV字型支持アーム21が固着され、そのV字の
角部には係合ピン22が同様に外側に突出するように取
り付けられている。そして、平板状のシート載置板11
は、右側に向かって斜め下方に傾斜されるとともに、前
側にも僅かに斜め下方に傾斜して配置され、排出された
シートの位置が右側かつ前側に移動し易く(すなわち、
紙揃えが行われ易く)なっている。前記符号11〜22
で示された要素からビントレイBiが構成されている。
【0027】なお、ビントレイBiの形状および上下動
機構の詳細については後述する。前記複数段設けられた
ビントレイBiの前記タンパ用開孔13(図1,3参
照)全てを貫通する平板状タンパTaが垂直に設けられ
ている。タンパTaは前後方向(X軸方向)に往復動し
てビントレイBiに分配収容されたシートSi(図2,
3,5参照)をハウジング1のシート揃え壁4に押圧し
(図3参照)幅方向(前後方向、すなわち、X軸方向)
に揃える機能を有している。また、ハウジング1頂部に
は、ソーティングをしない場合に使用されるノンソート
用トレイTo(図1,2参照)が配設されている。
【0028】図2において、ハウジング1底部下面に
は、キャスタ24が設けられ、シート処理装置U1は移
動自在となっている。そして、複写機U2とシート処理
装置U1とが接続している部分上部では、複写機U2側に
はシート搬出口26が、シート処理装置U1側にはシー
ト搬入口27が開口している。複写機U2で複写された
シートSi(図2参照)は、前記シート搬出口26から
シート搬入口27を介して、ハウジング1内部に搬入さ
れる。この搬入されたシートSiの搬送路を切換える切
換えゲート28は、ゲートソレノイド29(図11参
照)によって回動するように構成されている。そして、
前記搬入されたシートSiは、切換えゲート28の回動
位置により、下方にあるソータ用シート搬送路31また
は上方にあるノンソータ用シート搬送路32のいずれか
に搬入される。
【0029】図2に示された切換えゲート28の回動位
置では、シートSiはソータ用シート搬送路31に搬入
されて、シート分配ステージS1にあるビントレイBiま
で搬送される。また、前記図2に示す位置から切換えゲ
ート28が時計方向に回動すると、シートSiは、ノン
ソータ用シート搬送路32に搬入されて、ノンソート用
トレイToまで搬送される。前記ソータ用シート搬送路
31には搬送ローラ33および排出ローラ34等が設け
られており、ノンソータ用搬送路32には搬送ローラ3
5および排出ローラ36等が設けられている。これらの
各ローラ33〜36は、ローラ駆動モータ37(図11
参照)によって駆動されるようになっている。また、前
記排出ローラ34の上流側には、シート出口センサ38
が設けられており、前記排出ローラ37の上流側にはシ
ート出口センサ39が設けられている。
【0030】図2,3において、ビントレイBi上のシ
ートの有無を検出するために、ビントレイBiの前記コ
ーナステープリング用切欠15(図3参照)を検出光が
上下に通過するように、ハウジング1内部上方にシート
有無検出器41(図2参照)の発光素子42が、また下
方にシート有無検出器41の受光素子43が配設されて
いる。この発光素子42の斜め下方には、最上部のビン
トレイBiが上限位置に達したことを検出する上限位置
センサ44が、またこの上限位置センサ44の下方のハ
ウジング1底部付近に、最下部のビントレイBiが下限
位置に達したことを検出する下限位置センサ45、およ
び、ビントレイBiがホーム位置(初期位置)に有るか
否かを検出するビンホーム位置センサBhが設けられて
いる。
【0031】図2,3,4において、シート分配ステー
ジS1の下方には後処理ステージS2が配置され、後処理
ステージS2に存在するビントレイBi上のシートSiを
ステープリングするステープラ装置(後処理装置)U11
がこのビントレイBiの右側に隣接して配設されてい
る。このステープラ装置U11は左右方向(Y軸方向)に
往復動可能であるが、その詳細については後述する。
【0032】(ビントレイBiの上下動機構)前記側面
4,5に開口する前記スロット7,8,9(図3参照)
の内側には、図4,5に示すカムスクリュウ46,4
7,48が回転自在に垂直に配置されている。ビントレ
イBiの前記各係合ピン18,19,22は、前記スロ
ット7,8,9を貫通して、ハウジング1内部に突出
し、前記カムスクリュウ46,47,48の溝46a,
47a,48aに係合している。このカム溝46a,4
7a,48aのピッチは一定ではなく、前述のシート分
配ステージS1および後処理ステージS2に対応した箇所
のピッチは他の部分よりも大きく設定されている。この
カムスクリュウ46,47,48の下端部には各々プー
リ51,52,53(図5参照)が設けられ、これらプ
ーリ51,52,53にはタイミングベルト54(図
4,5参照)が掛け渡されている。プーリ53には二本
のベルト54,56が上下に掛けられている。下方の駆
動ベルト56は、ハウジング1下部に固定されたステッ
ピングモータ等の正逆回転可能なビントレイ駆動用モー
タ57の駆動プーリ58に掛け渡されている。
【0033】したがって、ビントレイ駆動部としてのビ
ントレイ駆動用モータ57が駆動され、駆動プーリ5
8、駆動ベルト56、プーリ53およびタイミングベル
ト54が回転すると、カムスクリュウ46,47,48
が同期して回転する。そしてビントレイ駆動用モータ5
7に800パルスの信号が入力されると、カムスクリュ
ウ46,47,48がそれぞれ1回転し、ビントレイB
iは1ピッチ上昇または下降する。
【0034】(タンパTa)次に図1,5,6によりタ
ンパTaについて説明する。タンパTaは、前記ビントレ
イBiのタンパ用開口13を上下に貫通する板状部材で
あり、その上下両端部は前後方向(X軸方向)に延びる
スクリューシャフト61,62に螺合するナット部材6
3,64に連結されている。前記ナット部材64には右
方(Y方向)に延びる位置検出用プレート65が設けら
れている。図6から分かるように、前記スクリューシャ
フト61,62は、シート処理装置U1の図示しないフ
レームよって回転自在に支持されており、その後端部に
はそれぞれプーリ67,68が固着されている。前記シ
ート処理装置U1の図示しないフレームに固定支持され
たタンパ移動用パルスモータ71の出力軸にはプーリ7
2,73が固着されている。前記プーリ67および72
間にはタイミングベルト74が掛け回されており、前記
プーリ68および73間にはタイミングベルト75が掛
け回されている。
【0035】したがって、前記タンパ移動用パルスモー
タ71により前記スクリューシャフト61,62が回転
すると、タンパTaは前記ナット部材63,64および
位置検出用プレート65と共に前後方向(X軸方向)に
移動するように構成されている。前記位置検出用プレー
ト65の移動経路には、タンパTaのホーム位置すなわ
ち基準位置Q0(図3参照)を検出するためのホーム位
置センサSNtが配置されている。タンパTaは通常はホ
ーム位置Q0に配置されているが、ビントレイBiにシー
トSiが排出される度に前記シートSiを前記シート揃え
壁4(図1,3参照)に押圧してシート揃えを行う際、
図3に例示するシートサイズに応じた待機位置Q1a,Q
2aと揃え位置Q1b,Q2bとの間で移動する。例えばビン
トレイBiに収容されるシートの幅がA4サイズのシー
トの長い方の長さの場合、すなわち、A4L(A4 Lo
ng)の場合は、図3の待機位置Q1aとシート揃え位置Q
1bとの間で往復移動し、B5L(B5 Long)の場合
は、図3の待機位置Q2aとシート揃え位置Q2bとの間で
往復移動するように構成されている。
【0036】なお、この明細書において例えば、A4S
(A4 Short)は、搬送されてビントレイBiに収容さ
れるA4サイズのシートの幅(搬送方向に垂直な長さ)
がA4サイズのシートの短い方の長さである場合を意味
するものとする。前記タンパTaの位置、すなわち前記
タンパTaのホーム位置センサSNt(図6参照)からの
移動距離は、タンパ移動用パルスモータ71に印加され
るパルス数をカウントすることによって検出されてい
る。したがって、タンパTaが前記待機位置Q1a,Q1b
(図3参照)およびシート揃え位置Q2a,Q2b(図3参
照)等に到達したことはホーム位置センサSNtからの
タンパTaの移動距離によって検出されている。
【0037】(ステープラ装置U11)次に図3,7〜9
によりステープラ装置U11について説明する。図3にお
いて、ビントレイBiの右側縁に沿ってステープラガイ
ド板81がハウジング1に固定されている。このステー
プラガイド板81は長手方向にガイド孔82が形成され
ている。ステープラガイド板81には、前記ビントレイ
Biのコーナステープリング用切り欠き15、第1デュ
アルステープリング用切り欠き16、および第2デュア
ルステープリング用切り欠き17にそれぞれ対応して図
7,8に示す第1移動台車用位置センサ83i(i=
1,2,3,)が支持されている。この第1移動台車用
位置センサ83iは、遮光板侵入用空間を挟んで配置さ
れた不図示の発光素子および受光素子から構成された光
センサにより構成されている。
【0038】図7〜9において、このステープラガイド
板81上を移動する第1移動台車86は、前記ステープ
ラガイド板81の上方に配置される上側支持板87、下
方に配置される下側支持板88、およびそれらを連結す
る連結部材89を有している。上側支持板87の下面に
は、前記ステープラガイド板81上を回転するローラ9
1を回転自在に支持する4個のローラ支持ブラケット9
2(2個のみ図示)が取り付けられている。前記上側支
持板87の上面には第1移動台車を移動させることによ
りステープラの位置を移動させるステープラ移動用モー
タ93が支持されている。図7〜9に示すように、ステ
ープラ移動用モータ93の出力軸に装着されたプーリと
前記4個のローラ91の中の1個のローラ91の回転軸
に装着されたプーリとの間にはベルト94が掛けられて
いる。
【0039】また、前記下側支持板88の上面には合計
3個の被ガイドローラ96が回転自在に支持されてい
る。このガイドローラ96は軸方向中央部に小径の被ガ
イド面が形成された断面H型のローラであり、前記小径
の被ガイド面は前記ステープラガイド板81のガイド孔
82と係合している。なお、前記3個の被ガイドローラ
96の中の1個の被ガイドローラ96はガイド孔82の
右側縁に係合し、他の2個の被ガイドローラ96はガイ
ド孔82の左側縁に係合している。したがって、前記ス
テープラ移動用モータ93を回転駆動すると、前記ベル
ト94により前記ローラ91が回転し、前記第1移動台
車86が前記上側支持板87上で移動するが、その際、
前記被ガイドローラ96,96が前記ガイド孔82にガ
イドされるので、第1移動台車86は、所定の経路を通
るようになっている。
【0040】また、前記第1移動台車86の下側支持板
88上面には遮光部材97が固定されている。この遮光
部材97が前記ビントレイBiのステープリング用切り
欠き15,16,17にそれぞれ対応して配置された前
記第1移動台車用位置センサ83i(i=1,2,3)
の発光素子および受光素子間に侵入したとき、第1移動
台車の位置P0,P1,P2(図3参照)が検出されるよ
うになっている。したがって、前記ビントレイBiのス
テープリング用切り欠き15,16,17にそれぞれ対
応して配置された前記第1移動台車用位置センサ83i
(i=1,2,3)の検出信号により、ステープラ移動
用モータ93の回転を制御することにより、第1移動台
車86を、図3に示すコーナステープリング位置P0、
第1デュアルステープリング位置P1、第2デュアルス
テープリング位置P2に移動させ、停止させることがで
きるようになっている。
【0041】前記第1移動台車86の下側支持板87の
下面には、モータ支持ブラケット101を介してステー
プラ進退用モータ102が支持されており、また、左右
に延びる一対のガイドレール103が支持されている。
また、前記第1移動台車86の下側支持板87の下面に
は、前記左右方向(Y軸方向)に延びる一対のガイドレ
ール103のうちの後側(−X側)のガイドレール10
3に沿って、左右方向中央部にステープラ進出位置検出
器104が配置され、右方の端部(ビントレイBiと反
対側)にステープラ退避位置検出器105が配置されて
いる。図7〜9において、前記一対のガイドレール10
3に沿って左右方向(Y軸方向)に移動可能な第2移動
台車106の前後両側(X軸方向両側)には、それぞれ
一対のローラ支持部材107を介してローラ108が回
転自在に支持されている。前記ローラ108は前記ガイ
ドレール103にガイドされて右方のステープラ退避位
置R1(図7に示す位置)と左方のステープラ進出位置
R2(図8に示す位置)との間で進退移動可能である。
【0042】前記第2移動台車106後側(−X側)の
右端部(−Y側端部)には、後方に突出する遮光部材1
09が設けられている。この遮光部材109は、ステー
プラ進出位置においては前記ステープラ進出位置検出器
104の位置に、またステープラ退避位置においては前
記ステープラ退避位置検出器105の位置に来る。第2
移動台車106にはビントレイBi側(左側、Y側)に
ステープラ111が、その反対側(右側)にカム板11
2が配置されている。このカム板112に形成されたカ
ム溝113には、ステープラ進退用モータ102により
回動されるリンク114の先端に回動自在にとりつけら
れたローラ115が係合している。したがって、図7の
位置(ステープラ退避位置)R1においてステープラ進
退用モータ102が半回転すると、ステープラ111お
よびカム板112を支持する第2移動台車106がビン
トレイBi方向に移動し図8の位置(ステープラ進出位
置)R2に移動する。次に逆方向に半回転すると元の図
7の位置R1に戻る。第2移動台車106およびこれに
支持されたステープラ111の進退位置の制御は、前記
検出器104および105により行われる。
【0043】前記ステープラ111は、前記第2移動台
車106に固定された針受け部117およびこの針受け
部117にヒンジ連結された針打ち出し部118とを有
している。この針打ち出し部118を針受け部117に
接近および離隔させてステープリング(ステープル作
業、または針打ち作業)を行わせるステープラ駆動モー
タ119の出力回転軸には円形の偏心カム板121が固
着されている。この偏心カム板121の外周に相対回転
可能に装着されたステープリング用リンク122の先端
部は前記針打ち出し部118の針打ち出し用ヘッド11
8に回転自在に連結されている。そして、図7のステー
プラ進出位置R1において、ステープラ111は、前記
ステープラ駆動モータ119によりステープリングを行
う。前記シート処理装置U1のビントレイBi、タンパT
a、およびステープラ装置U11等の動作はシート処理装
置制御装置C1(図11参照)により制御されている。
【0044】(画像記録装置)次に図10により前記複
写機U2について説明する。図10は、画像記録装置U2
の一例であるデジタル複写機の全体の概略構成説明図で
ある。図10において、複写機U2は、上面にプラテン
ガラス130を有する複写機本体U21およびその上面に
装着された原稿自動搬送装置U22から構成されている。
原稿自動搬送装置U22は、前記プラテンガラス130の
複写位置に自動的に原稿を搬送する機能を有している。
【0045】前記複写機本体U21は、前記プラテンガラ
ス130の下方に順次配置されたイメージインプットタ
ーミナルIIT(以下、単に「IIT」ともいう)、お
よびイメージアウトプットターミナルIOT(以下、単
に「IOT」ともいう)を有している。前記IIT(イ
メージインプットターミナル)は、露光走査光学系13
1、およびプラテンガラス130上の原稿から反射して
前記露光走査光学系131を通った原稿反射光が収束す
る位置に配置された固体撮像装置132を有している。
固体撮像装置132は、その撮像面上に収束された原稿
反射光を電気信号に変換する機能を有している。また、
IITは、前記固体撮像装置132で得られる電気信号
を読出し、画像データとして出力する画像データ出力部
133を有している。
【0046】前記IOT(イメージアウトプットターミ
ナル)は、前記画像データ出力部133から出力される
画像データに応じて記録用のシート(複写用紙)上に未
定着トナー像を形成するトナー像形成装置K、および前
記未定着トナー像を定着する加熱定着装置134を有し
ている。なお、加熱定着装置134の手前には、シート
Siが加熱定着装置(フューザ)に搬送されたことを検
出するフューザインセンサ135が配置されている。前
記トナー像形成装置Kは、前記画像データ出力部133
から出力される画像データをレーザ駆動信号に変換する
画像処理部136、ゼログラフィー装置G、および前記
ゼログラフィー装置Gに記録用シート(複写用紙)を供
給するシート供給装置H等を有している。
【0047】前記ゼログラフィー装置Gは、レーザビー
ムLを用いた光学式の書込走査装置(すなわち、潜像書
込装置または潜像書込手段)137、レーザビームLに
よって静電潜像が書き込まれるドラム状の潜像担持体1
38、その周囲に配置された帯電用コロトロン139、
現像ユニット(すなわち、現像装置)140、転写用コ
ロトロン(転写装置)141、シート剥離用のデタック
ソー142、およびクリーナユニット143等から構成
されている。前記シート供給装置Hは、シートの種類に
対応した複数のシート供給トレー144〜148、およ
び前記シート供給トレー144〜148から記録用のシ
ートを取り出して転写位置(転写用コロトロン141と
感光体138の間)に搬送するシート搬送装置149を
備えている。前記画像処理部136、ゼログラフィー装
置G、およびシート供給装置Hから構成された前記トナ
ー像形成装置Kは、前記IIT(イメージインプットタ
ーミナル)で読取った原稿画像の未定着トナー像を記録
用のシート(複写用紙)上に形成する機能を有してい
る。
【0048】また、前記シート搬送装置149は、前記
未定着トナー像が形成されたシートを、前記加熱定着装
置134に搬送する機能を有している。加熱定着装置1
34は、ヒータが内蔵されたプレッシャーロール152
およびヒートロール153から構成されている。前記各
ロール152,153にはそれぞれヒータ152a、お
よび153aが内蔵されており、本実施例における各ヒ
ータ152a,153aは、同時に(一緒に)給電される
よう構成されている。また、前記転写位置でトナー像が
形成されたシートSiは、搬送用シートガイド154、
およびシート排出ローラ155等から構成されるシート
搬送排出装置(J)により、所定の速度で搬送し排出さ
れる。
【0049】前記原稿自動搬送装置U22の動作、前記I
IT(イメージインプットターミナル)の各要素13
1,132,133の動作、および前記IOT(イメー
ジアウトプットターミナル)を構成するトナー像形成装
置Kの動作および加熱定着装置134の動作等は、画像
記録装置(デジタル複写機)制御用のコンピュータC2
(図11,15参照)により制御されている。また、前
記複写機U2は、操作部(ユーザインターフェース)1
56(図10,15,20参照)が設けられており、こ
の操作部156には、表示部(図示せず)および、種々
の操作部材、例えば、記録動作開始用操作部材(コピー
スタートボタン)156a、動作モード選択用操作部材
156b等が配置されている。前記動作モード選択用操
作部材156は、排出シート収容トレイTo,Biのいず
れか一方の選択、または後処理動作の実行・不実行の選
択等を行う部材である。
【0050】(シート処理装置用の制御装置C1)図1
1は前記実施例のシート処理装置U1の制御装置C1の説
明図である。図12はRAM166に記憶されたデータ
(シートサイズを特定するデータと、シートサイズに応
じたタンピング待機位置とタンパTaのホーム位置との
距離データ)のテーブルである。図13は排出シートサ
イズが変化したときのタンパ待機位置の移動の説明図で
ある。図14は第1および第2タンピングモードが行わ
れる場合を説明する表である。シート処理装置U1のの
制御装置C1の中央処理装置(以下、CPUと呼ぶ)1
61は、入出力インターフェース162を介して複写機
(画像記録装置)U2の制御装置C2のマスターCPU1
63と接続されている。また、シート処理装置U1内部
のROM165、RAM166、クロック167にも接
続されている。このROM165には、シート処理装置
U1の各構成部材を制御する一連の制御プログラムが記
憶されている。RAM166はデータをCPU161と
の間で交換しながら記憶する。クロック167はCPU
161の作動タイミングをとるためのクロックパルスを
発振する。
【0051】前記RAM166には電源でバックアップ
されたメモリが含まれており、その電源バックアップメ
モリ部分には図12に示すテーブルのデータが記憶され
ている。図12に示すテーブルには、シートの種類によ
って異なるシートサイズを特定するデータと、シートサ
イズに応じたタンピング(タンパTaがシート揃え位置
と待機位置との間で往復移動するシート揃え動作)の待
機位置Q1a,Q2a(図3参照)とタンパTaのホーム位
置Q0(図3参照)との距離データが記憶されている。
この図12のテーブルのデータは例えば、図13に示す
ように複写機U2からシート処理装置U1に排出されるシ
ートサイズが変わる際のタンパTaの位置制御に使用さ
れる。
【0052】図13において、Q0はタンパTaのホーム
ポジションであり、ホーム位置センサSNt(図6参
照)によって検出される。シート幅サイズがA4L(A
4 Long)のシートの場合のタンパTaの待機位置はQ1
a(図13,3参照)で示され、B5L(B5 Long)
の場合のタンパTaの待機位置はQ2aで示されている。
タンパTaは、ビントレイBiにシートSiが排出される
度にシートSiを前記シート揃え壁4に押し付けるよう
に動作する。図13AはビントレイBiに現在収容され
ているシートのサイズがA4Lであり、次に収容される
シートのサイズがB5Lである場合を示している。この
場合、次のタンピング(シート揃え動作)の待機位置Q
2aと現在のタンピングの待機位置Q1aとの距離の差q2
−q1>0である。この場合、ビントレイBi内の最大サ
イズのシートに対する待機位置(すなわちQ1a)に移動
して停止し、タンピングを行わないよう構成されてい
る。但し、既に待機位置に居る場合は移動しないように
構成されている。なお、前記q2−q1>0の場合、ビン
トレイBi内の最大サイズのシートに対する待機位置
(すなわちQ1a)に移動して、タンピングを行うように
構成することも可能である。
【0053】図13BはビントレイBiに現在収容され
ているシートのサイズがB5Lであり、次に収容される
シートのサイズがA4Lである場合を示している。この
場合、次のタンピング(シート揃え動作)の待機位置Q
1aと現在のタンピングの待機位置Q2aとの距離の差q1
−q2≦0である。この場合、次にビントレイBi内に収
容されるサイズのシートに対する待機位置Q1aに移動
し、待機位置Q1aからタンピングを行うよう構成されて
いる。なお、タンパTaの移動中、タンパTaの現在位置
はホームセンサSNtからのタンパ移動距離(すなわ
ち、タンパ移動用パルスモータ71に印加されるパルス
数により算出される距離)によって常に検出されてい
る。その検出位置によりタンパTaの位置制御が行われ
ている。
【0054】シート処理装置U1は、図14に示すよう
に、シートサイズ、およびビントレイBiの使用モード
によって、異なるタンピングを行うように設定されてい
る。図14から分かるように、B5L、LETL(レタ
ーのLサイズ)、A4Lのシートのソートモードでは、
原稿の最終コピーシートに対してのみ第1タンピングモ
ードでタンピングを行う。なお、第1タンピングモード
はビントレイBiが固定した状態で行うタンピングであ
り、タンパTaをシート幅の外側縁よりも2mm内側に押
圧して丁寧に行うタンピングである。この第1タンピン
グモードのタンピング所要時間は540msec以下に設定
されている。また、第2タンピングモードはビントレイ
Biが移動しながら行うタンピングであり、タンパTaを
シート幅の外側縁よりも2mm外側の位置まで押圧して行
うラフなタンピングである。この第2タンピングモード
のタンピング所要時間は408msec以下に設定されてい
る。
【0055】前記CPU161は、入力インターフェイ
ス168を介して、図2に示す前記シート出口センサ3
8,39、シート有無検出器41、上限位置センサ4
4、下限位置センサ45、図7,8に示す第1移動台車
位置センサ83i(i=1,2,3)、図5に示すステ
ープラ進出位置検出器104、ステープラ退避位置検出
器105、タンパホーム位置センサSNt、等に接続さ
れている。
【0056】また図11において、シート処理装置U1
の制御装置C1のCPU161は、出力インターフェイ
ス169を介して前記ゲートソレノイド29を駆動する
ソレノイド駆動回路171に接続され、さらに、前記ロ
ーラ駆動モータ37、ビントレイ駆動用モータ57、タ
ンパ移動用パルスモータ71、ステープラ移動用モータ
93、ステープラ進退用モータ102、ステープラ駆動
モータ119等を駆動するモータ駆動回路172〜17
7に接続されている。
【0057】(複写機U2の制御装置C2)図15は前記
実施例の複写機(画像出力装置)U2の制御装置C2の説
明図である。図15において、前記入出力インターフェ
ース162を介して前記シート処理装置U1のCPUに
接続された複写機U2のマスターCPU163は、RO
M181、RAM182、クロック183にも接続され
ている。このROM181には、複写機U2の各構成部
材を制御する一連の制御プログラムが記憶されている。
RAM182はデータをCPU163との間で交換しな
がら記憶する。クロック183はCPU163の作動タ
イミングをとるためのクロックパルスを発振する。複写
機U2の原稿自動搬送装置U22、IIT(イメージイン
プットターミナル)、IOT(イメージアウトプットタ
ーミナル)は、それぞれ前記マスターコントローラMに
よってコントロールされるスレーブCPUを有してい
る。前記各CPUは入出力インターフェース184を介
して前記マスターCPU163に接続されている。
【0058】前記RAM182には電源でバックアップ
されたメモリが含まれており、その電源バックアップメ
モリ部分には図16〜18に示すテーブルのデータが記
憶されている。図16は、シートサイズを特定するデー
タと、シートサイズの変化に対応するタンパ待機位置へ
の移動に要する時間のデータを示すテーブルである。例
えば図16のテーブルにおいて、先に排出したシートサ
イズがB5Lで、次に排出される新しいシートサイズが
A4Lの場合、タンパの待機位置の移動に要する時間Z
は、Z=455msec(ミリ秒)である。
【0059】また、図17は、画像が記録されるシート
の種類に対応したシートサイズ特定データと、そのシー
トサイズ特定データにより特定されるシートをその搬送
方向の長さに応じてグルーピング化し、各グループに属
するシートに対して設定したピッチ数Pitch2〜4とを
示すテーブルである。示されている。前記ピッチ数Pitc
h2〜4は、各シートの搬送方向のサイズに応じて次の
ように設定されている。 291mm以上の幅のシート………ピッチ数Pitch2 216〜291mmの幅のシート…ピッチ数Pitch3 216mm以下の幅のシート………ピッチ数Pitch4 なお、図17のテーブルに示されたシートサイズは搬送
方向に垂直な方向のサイズ(すなわち、幅サイズ)順で
示されている。したがって、図17において、例えばA
4(S)はA4Lよりも幅は狭いが、搬送方向の長さは
長い。
【0060】前記ピッチ数Pitch2〜4は、各シートの
ビントレイBiへの排出に要する時間(シート排出所要
時間)に対応して設定された値であり、ピッチ数Pitch
2〜4に対応して各シートへの画像書込間隔が設定され
ている。図18は前記ピッチ数Pitch2〜4に対応して
ウエイト時間算出用に設定された画像書込間隔とシート
排出所要時間Y(msec)を示すテーブルである。図18
において、例えば、ピッチ数Pitch4に対応して設定さ
れたシート排出所要時間YはY=490msecである。図
17から分かるように、ピッチ数Pitch4は、シートの
幅方向のサイズ(搬送方向に垂直な方向のサイズ)がA
4L、LETL(レターのLサイズ)、B5Lのシート
に対し、搬送方向の長さに応じて設定されている。この
ことは、これらのサイズのシートのビントレイへの排出
に要する時間はいずれのシートも490msecあれば十分
であることを意味している。
【0061】本実施例のシート処理装置U1のタンパTa
のタンピングには前述したように2種類のモード、すな
わち、所要時間540msec以下の第1タンピングモード
と、所要時間408msec以下の第2タンピングモードが
設けられている。そして、前記ピッチ数Pitch4のグル
ープに属するシート(幅サイズがB5L、LETL、A
4Lのシート)に対するソートモードでのタンピング
は、図14に示すように、原稿の最終コピーのシートに
対してのみ第1タンピングモード(設定所要時間540
msec以下)が行われるようになっている。したがって、
例えば前記ピッチ数Pitch4のグループに属するシート
は、ソートモードにおける原稿の最終コピーのシート以
外は、ビントレイBiへのシートの排出と同時にビント
レイBiの移動が行われるだけでタンピングは行われな
い。これに要する時間すなわち画像書込ピッチは、図1
8に示されるように、898msecである。
【0062】この実施例ではビントレイBiが上下に1
ピッチ移動するのに要する時間は740msecである。前
記ピッチ数Pitch4のグループのシートSiのビントレイ
Biへの排出に要する時間として設定されたシート排出
所要時間(換言すれば、シートが搬送路の一点を通過す
るのに必要な時間として設定された時間すなわち、シー
ト通過所要時間)Yは、Y=490msecであるが、シー
ト排出を行いながらビントレイBiが移動するので、前
記画像書込間隔898msecで順次シートを搬送すれば、
各ビンBiへのシート排出およびタンピングを共に行う
ことができる。
【0063】本実施例では、前記ピッチ数Pitch4のグ
ループに属するシートに対しては原稿の最終コピーがビ
ントレイBiに排出された時のみタンピングを行うよう
に設計されている(図14参照)が、前記ピッチ数Pitc
h4に属するシートに対してもビントレイBiへ排出する
毎にタンピングを行うように設計することも可能であ
る。その場合には、ビントレイBiへのシートの排出
(所要時間490msec)を行いながらビントレイBiの
移動(所要時間740msec)を同時に行い、シート排出
終了と同時にタンピング所要時間408msecの第2タン
ピングモードでタンピングを開始し、ビントレイBiの
移動およびタンピングを同時に行う。
【0064】すなわち、ピッチ数Pitch4のグループに
属するシートは、490msec以下の時間でビントレイB
iに排出され、そのシートは408msec以下でタンピン
グが行われる。そして、このタンピング実行中に、ビン
トレイBiの移動が終了する。そして、次のシートがビ
ントレイBiへの排出ローラ34(図2参照)に到達
し、タンピング終了と同時に次のシートの排出が開始さ
れ、再び前記設定されたシート排出所要時間490msec
以下でビントレイBiに排出される。その間のビントレ
イBiの1ピッチ移動所要時間は740msecであるが、
ビントレイBiの移動はシートの排出動作中およびタン
ピング動作中に同時に行われる。したがって、シートの
搬送間隔(シート排出間隔)が前記898msec以上あれ
ば、連続してビントレイBiを移動しながら各ビントレ
イBiにシートを排出し、且つ第2タンピングのタンピ
ングを行うことが可能である。
【0065】前述のようにシートSiがビントレイBiに
排出される度にタンピングを行うことが可能であるが、
本実施例では、前述したように、前記ピッチ数Pitch4
のグループに属するシートに対しては原稿の最終コピー
がビントレイBiに排出された時のみタンピング所要時
間540msecの第1タンピングモードでタンピングを行
うように設計されている。この場合は、原稿の最終コピ
ー以外のコピーが行われたシートに対してはビントレイ
Bi排出時にタンピングが行われない。この場合、ビン
トレイBiにシートが排出されると同時にビントレイBi
の1ピッチの上下方向の移動のみが行われる。前記ピッ
チ数Pitch4のグループに属するシートA4L,LET
L,B5Lの排出所要時間の設定値はY=490msec
(図18参照)であり、ビントレイBiの移動所要時間
が740msecであるがシート排出時に同時にビントレイ
Biの移動が行われる。原稿の最終コピーが行われたシ
ートがビントレイBiに排出されたときには、タンピン
グ所要時間として540msecが設定された第1タンピン
グモードのタンピングが行われる。
【0066】したがって、このタンピングが行われると
きビントレイBiへの排出シートの間隔すなわち、それ
に対応する画像書込間隔は490msec+540msec=1
130msecとされる。これは、ビントレイBiに排出さ
れるシートサイズに変化が無い場合についての話であ
る。この場合は、原稿の最終コピーが行われたシートと
その次のシートとの搬送間隔、すなわち、画像書込間隔
は前述のように1130msecでよいが、ビントレイBi
への排出シートのサイズが変化した場合は、新しくビン
トレイBiに排出されるシートサイズに応じたタンピン
グ待機位置に移動する時間が必要になる。すなわち、前
記新しいタンピング待機位置に移動する時間だけ、搬送
シートの間隔を広げる必要がある。
【0067】本実施例においては、前記シートのサイズ
が変化した時には、次式(1)によりピッチスキップ時
間Xを算出する。 X=540+Y+Z …………………………………………………………(1) ここで、Y=490msec(B5Lの排出に要する時
間)、 Z=455msec(B5LからA4Lに変わる場合のタン
ピング待機位置の移動に要する時間、図16参照) 前記540は第1タンピングモードのタンピングに要す
るタンピング所要時間として設定された時間である。そ
して、前記スキップ時間Xに応じて、画像記録作業開始
タイミングを制御することにより、前記タンパTaがタ
ンピングの新しい待機位置に移動する時間を補償してい
る。これについて、図19に例示したタイムチャートを
参照して説明する。図19は、シートサイズがB5Lか
らA4Lに変化したときの書込開始判断時刻(スキャン
実行可否決定時刻)とスキップ時間とを示すタイムチャ
ートである。
【0068】図19において、○の内部に十が記載され
た印は、次の画像記録(書込走査)を行うか行わないか
の判断およびその場合の画像記録条件等の決定を行う時
刻、すなわち、書込開始判断時刻(画像記録実行可否決
定時刻)を表す。この書込開始判断時刻は、前記ピッチ
数Pitch4のグループに属するシートに対しては898m
sec間隔(図18参照)で設定されている。図19のB
5L10は、ある原稿をB5LサイズのシートSiに10
枚コピーする場合の、その原稿の最終コピー(10枚目
のコピー)を行うことを決定した時刻(書込開始判断時
刻)を示すものとする。この時刻B5L10において、所
定の条件(例えば、使用するシートサイズはB5Lであ
ること、等)で画像記録を行うことが決定されると、前
記シート供給トレイ144〜148(図10参照)から
のシートの搬送、光学式書込走査装置137の作動等が
所定のタイミングで開始される。同時に、画像記録装置
U2からシート処理装置U1に、画像記録(コピー)が実
行されること、画像記録が行われるシート(これからシ
ート処理装置U1に排出されるシート)のシートサイズ
はB5Lであること等の情報が伝送される。前記書込開
始判断時刻から、所定時間経過後に画像が記録されたB
5LサイズのシートSiが前記フューザインセンサ13
5(図10参照)によって検出される。
【0069】このB5Lサイズのシートは所定時間後に
シート処理装置U1のシート出口センサ38(図2参
照)によって検出される。このシートは490msec以下
でビントレイBi内に排出される。このシートは原稿の
最終コピーが行われたシートであるので、タンピング所
要時間540msecの第1タンピングモードでタンピング
が行われる。このB5Lサイズのシート(ある原稿の1
0枚目コピーすなわち最終コピーが行われたシート)が
ビントレイBiに排出される時刻よりも、前記図19の
書込開始判断時刻A4L1の方が前である。この書込開
始判断時刻A4L1よりもさらに前に、画像記録装置U2
において、次のコピーで使用するシート(次の排出シー
ト)のサイズがA4Lであることが検出される。この検
出は前記複写機U2の原稿自動搬送装置U22で検出した
原稿サイズと動作モード選択用操作部材156bで設定
された倍率データによりマスターCPU163によって
行われる。ここで検出された排出シートサイズSHは、
後述の排出シートサイズ出力手段(202)からシート
処理装置U1に伝送される。この場合、そのシート処理
装置U1において、先にビントレイBiに排出されたB5
Lのシートのタンピング後に次に排出されるA4Lのシ
ートのタンピング待機位置にタンパTaを移動させる必
要があり、また、画像記録装置U2においては、タンパ
Ta移動用の時間だけ遅らせて、画像記録(コピー)を
開始する必要がある。
【0070】そこで、画像記録装置U2においては、前
記書込開始判断時刻A4L1において、次のことを行
う。まず、収容シート最大サイズSLと次の排出シート
サイズSHとを比較し、SH>SLなら、前記式(1)
のX=540+Y+Zの値を定める。今の場合、先のシ
ートサイズがB5LからA4Lに変わるので、図16の
テーブルからZ=455msecであり、また、新しいシー
トのサイズがA4Lであり、この場合シートピッチ数が
Pitch4であるので、図18からY=490msecであ
る。すなわちウエイト時間Xは、X=540+490+
455(msec)=1585(msec)である。この場合、
前記書込開始判断時刻B5L10からウエイト時間Xmsec
だけスキップした後の最初の書込開始判断時刻A4L2
(図19参照)に新しいシートサイズA4Lのシートに
対する最初の画像記録の実行を決定することとする。す
なわち、このA4L1はスキップする。
【0071】以上のことは、前記書込開始判断時刻A4
L1の時に決定し、前記書込開始判断時刻A4L1におい
て、次の排出シートのサイズがA4Lであるという情報
を画像記録装置U2からシート処理装置U1に伝送する。
画像記録装置U2から前記排出シートサイズ情報を受信
したシート処理装置U1は、そのシートサイズ情報に応
じて、タンパTaのタンピング待機位置の移動を行う。
【0072】図20は前記図11および図15に示した
シート処理装置U1の制御装置C1および画像記録装置U
2の制御装置C2が有する主な機能(本発明に関連する機
能)を示す機能ブロック図である。図20に示す各手段
の機能は前記マスターCPU163に接続されたROM
181およびシート処理装置U1側のCPU161に接
続されたROM165に記憶されたプログラムを実行す
ることによって実現される。次に、図20に示す各手段
が有する機能について説明する。
【0073】図20において、操作時読込手段200
は、記録動作開始用操作部材(コピースタートボタン)
156aの操作時に、シート処理装置1の収容シート最
大サイズ記憶手段212に記憶されたシートサイズを読
み込んで、収容シート最大サイズ記憶手段201に、収
容シート最大サイズSLとして記憶させる。排出シート
サイズ出力手段202は、これから排出するシートサイ
ズSHを出力する。なお、前記シートサイズSL,SH
は、シートサイズの数値そのものである必要はなく、搬
送されるシートの幅方向のサイズを特定できるデータで
あればよい。したがって、本実施例では、図12の表に
示すサイズ特定データおよびこのサイズ特定データに対
応するホーム位置Qoから排出シートサイズに応じたタ
ンピング待機位置までの移動距離qi(mm)を記憶し
たテーブルを使用することにより、実質的にシートサイ
ズ(シートの幅方向の実際の数値)を記憶している。
【0074】シートサイズ比較手段203は、前記排出
シートサイズSHと収容シート最大サイズ記憶手段20
1に記憶された収容シート最大サイズSLとを比較す
る。最大シートサイズ書換手段204は前記シートサイ
ズ比較手段203の比較結果がSH>SLのときはSH
の値を前記収容シート最大サイズ記憶手段201に最大
シートサイズSLとして書き込む。ウエイト時間出力手
段206は、SH>SLのときに前記タンパTaが排出
シートのシートサイズに対応した待機位置に移動するの
に必要な移動時間Zとタンピング終了までに要する時間
との合計時間であるウエイト時間X(前記式(1)参
照)を出力する。書込タイミング制御手段207の書込
開始判断時刻設定手段208は、前記排出シートサイズ
出力手段202の出力する排出予定シートのシートサイ
ズに応じて、書込開始判断時刻を設定する。書込タイミ
ング制御手段207の書込スキップ手段209は、前記
出力されたウェイト時間X内の書込開始判断時刻A4L
1,A4L2(図19参照)での書込開始をスキップす
る。すなわち、用紙サイズ変更時の画像書込を実行する
という判断は、前記出力されたウエイト時間経過後の最
初の書込開始判断時刻において行われることになる。
【0075】前記複写機U2から排出されるシートSiの
幅方向のサイズ情報の信号は複写機U2の前記排出シー
トサイズ出力手段202からシート処理装置U1に伝送
され、その信号を受信したとき、排出シートサイズ記憶
手段211は、前記排出されるシートSiの幅方向のシ
ートサイズを記憶する。シートサイズ比較手段213
は、前記排出されるシートのシートサイズと収容された
シートのシートサイズとを比較する。前記比較手段21
3の比較結果がSH>SLの場合、収容シート最大サイ
ズ書換手段214は、前記収容シート最大サイズ記憶手
段212に記憶されたシートサイズSLの値として、前
記SHの値を書き込む。すなわち、収容シート最大サイ
ズ記憶手段212は、前記ビントレイBiに収容されて
いるシートSiのサイズを記憶し、サイズの異なるシー
トがビントレイBiに排出された場合には、ビントレイ
Biに収容されたシートの中でシート幅の最も大きなシ
ートSiの幅方向のシートサイズを記憶する。
【0076】前記タンパ移動制御装置215は、排出シ
ートサイズSHが前記収容シート最大サイズSLよりも
小さい場合は収容された最大サイズのシートの外側の所
定の停止位置にタンパTaを停止させ、大きい場合に前
記タンパTaを排出シートサイズSHに応じた位置でタ
ンピング動作を行わせる。前記タンピング動作において
タンパ移動制御装置215は、タンパ移動用パルスモー
タ71の作動を制御して、前記排出シートのシートサイ
ズ(前記排出シートサイズ記憶手段211に記憶したシ
ートサイズ)に応じた待機位置Q1aまたはQ2aにいった
ん移動した後、その待機位置Q1aまたはQ2aとシート揃
え位置Q1bまたはQ2bとの間で前記タンパTaをシート
幅方向に移動させる。この幅方向に移動するタンパTa
の動作(タンピング動作)により、ビントレイBiに収
容されたシートSiは、幅方向に揃えられる。したがっ
て、ビントレイに排出されるシートのサイズが一定の場
合かまたは後になる程大きくなる場合には、ビントレイ
Bi内の全てのシートSiがタンピングにより幅方向に揃
えられる。
【0077】シート処理装置1の後処理制御装置216
は、前記比較手段213の出力信号に応じて、排出シー
トサイズSHが前記収容シート最大サイズSLよりも大
きい場合は前記複写機U2の後処理動作の実行を選択す
る動作モード選択用操作部材156bの操作に従って、
後処理装置U11を作動させて後処理を行わせる。また、
排出シートサイズSHが前記収容シート最大サイズSL
よりも小さい場合は後処理装置U11作動を禁止し、以
降、シートサイズが収容シートサイズよりも大きくなっ
ても後処理装置U11の禁止を継続する。
【0078】(実施例1の作用)次に前述の構成を備え
た実施例の作用を説明する。ソート、デュアルステープ
リング、コーナステープリング等の作動モード(複写モ
ード)を、複写機U2側で設定する。この設定値が複写
機本体側CPU163(図15参照)からシート処理装
置側CPU161に送られる。次にソーティング及びコ
ーナステープリングを行う場合を例にとって本実施例の
作用を説明する。切換えゲート28は図2図示の初期位
置のまま移動しない、またステープラ装置U11も図3の
コーナステープリング位置P0の初期位置のまま移動し
ない。図21〜23はソーティングモードでのビントレ
イBiの移動動作のフローチャートであり、図24は同
ソーティングモードでのタンパTaの動作のフローチャ
ートである。
【0079】図21〜23において、初期位置において
は、最上位のビントレイBiはシート分配ステージS1に
存在する。そこで、複写機U2側で記録動作開始用操作
部材(コピースタートのスイッチ)156aが押圧され
ると、ステップST1において、シート出口センサ38
がオン−オフしたかどうか判断する。ノー(N)の場合
はステップST1を繰り返し実行する。複写機から搬送
されたシートSiが、ソータ用シート搬送路31に搬送
されて、シート分配ステージS1にあるビントレイBiに
送られると、ステップST1においてイエス(Y)とな
る。前記ステップST1でイエス(Y)の場合は、ステ
ップST2に移る。
【0080】ステップST2において、次段のビントレ
イBiをシート分配ステージS1に上げるために、ビント
レイ駆動用モータ57が駆動されプーリ51,52,5
3が1回転してビントレイBiが1ピッチ上昇する。次
にステップST3において、各原稿の複写が終了したか
どうか判断する。ノー(N)の場合は前記ステップST
1に戻る。これを所定部数(この場合には10部)作製
できるまで繰り返す。そして、ステップST3でイエス
(Y)の場合は次のステップST4に移る。
【0081】次にステップST4において、全原稿の複
写が終了したかどうか判断する。ステップST4でイエ
ス(Y)の場合はステップST11に移る。ステップST
4でノー(N)の場合は次のステップST5に移り、2枚
目の原稿の複写シートSiの分配収容(ソーティング)
を開始する。そしてステップST5〜ST7において、ビ
ントレイBiを1枚目の原稿とは逆に1ピッチずつ下降
させながら2枚目の原稿の複写を行う。2枚目の原稿の
複写が終了すると、各ビントレイBiは初期位置にもど
る 次にステップST8において、最上位のビントレイBiが
シート分配ステージS1に存在するかどうか判断する。
この判断はビンホーム位置センサBh(図2参照)の検
出信号により行う。ノー(N)の場合(ビントレイBi
が初期位置に戻っていない場合)は誤動作であるので、
ステップST9において、異常処理を行う。この異常処
理は、警報ランプを点灯することにより行う。ステップ
ST8においてイエス(Y)の場合は次のステップST1
0に移る。
【0082】ステップST10において、全原稿の複写が
終了したかどうか判断する。ノー(N)の場合は前記ス
テップST1に戻り、次の原稿(3枚目の原稿)の複写
シートSiの分配収容を開始する。ステップST10にお
いてイエス(Y)の場合は、ソーティング処理時のビン
トレイBiの動作を終了して、図23のステップST11
に移る。
【0083】図23のステップST11において、後処理
装置の動作の指令があったかどうか判断する。イエス
(Y)の場合、ビントレイBiはステップST12の後処
理動作に従って移動する。なお、後処理動作は従来公知
の方法で行われる。前記ステップST11でノー(N)の
場合、または前記ステップST12が終了した場合はステ
ップST13に移る。この図23のステップST13以降の
処理は後処理終了後、ビントレイBiが初期位置に復帰
する時のフロ−チャ−トである。ステップST13におい
て、ビントレイBiからの用紙の取り除きが完了したか
どうか判断する。この判断はシート有無検出器41(図
2参照)がOFFからONに変化することにより行われ
る。ステップST13においてノー(N)の場合はステッ
プST13の処理が繰り返し行われる。全てのビントレイ
Bi内のシートが人手により取り除かれると、ステップ
ST13においてイエス(Y)となり、次のステップST
14に移る。
【0084】ステップST14において、ビントレイBi
が初期位置にあるか否かを判断する。この判断はビンホ
ーム位置センサBhの検出信号により行う。イエス
(Y)の場合は前記ステップST1に戻る。ノー(N)
の場合は初期位置に戻す必要があり、ステップST15に
移る。次にステップST15において、ビントレイBiを
初期位置方向に移動させる。次にステップST16におい
て、ビントレイBiの初期位置への移動が完了したかど
うか判断する。ノー(N)の場合は前記ステップST15
に戻る。ビントレイBiの初期位置への移動が完了すれ
ば、ステップST16においてイエス(Y)となる。イエ
ス(Y)の場合はビントレイ移動処理を終了する。
【0085】図24,25はタンパTaの移動動作のフ
ローチャートである。タンパTaの動作がスタートする
と、ステップST21において複写機(画像記録装置)U
2からの排出シートの有無を判断する。この判断は複写
機U2が前記書込開始判断時刻に伝送する情報(画像記
録の実行または不実行の情報、画像記録を行うシートサ
イズの情報等)により行う。ノー(N)の場合はステッ
プST21を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はス
テップST22に移る。ステップST22において、ホーム
(HOME)位置からの前記排出シートに対するタンピ
ング待機位置までの距離をメモリにDATA1として記
憶する。前記距離の値は前記排出シートのサイズSHが
分かれば求められる。排出シートサイズSHは、前記図
20に示す複写機(画像記録装置)U2の排出シートサ
イズ出力手段202からの伝送データを記憶した排出シ
ートサイズ記憶手段211のデータおよび前記図12の
テーブルにより知ることができる。
【0086】次にステップST23において、ビントレイ
Bi内に既に排出されたシートが有るか否かを判断す
る。イエス(Y)の場合はステップST24に移り、ノー
(N)の場合はステップST25に移る。ステップST24
において、ホーム位置Q0(図3参照)からのビントレ
イBi上に収容されている最大サイズのシートSiに対す
るタンピング待機位置Q1aまたはQ2a等(図3参照)ま
での距離をDATA2として記憶する。前記ビントレイ
Bi上に収容されているシートの最大サイズは前記図2
0の収容シート最大サイズ記憶手段212に記憶されて
いるデータから知ることができる。ステップST25にお
いて、ホーム位置Q0(図3参照)からのビントレイBi
上にA4S(A4 Short)のシートが収容されている
場合のシートに対するタンピング待機位置までの距離を
DATA2として記憶する。本実施例ではタンピング可
能な最小のシートがA4Sであり、この場合のタンピン
グ待機位置がすべてのタンピング待機位置の中でホーム
位置から最も長い距離にある。すなわち、この場合のD
ATA2が本実施例では最大となる。
【0087】次にステップST26において、DATA
2≧DATA1か否かを判断する。イエス(Y)の場合は
ステップST27に移り、ノー(N)の場合はステップS
T28に移る。ステップST27において、現在位置からビ
ントレイBi上の最大サイズのシートのタンピング待機
位置まで移動する。また、前記ステップST28におい
て、現在位置から排出シートに対するタンピング待機位
置まで移動する。次にステップST29において、各原稿
の最終コピーの排出が完了したか否か判断する。この判
断は複写機U2が前記書込開始判断時刻に伝送する情報
(画像記録実行または不実行の情報、画像記録を行うシ
ートサイズの情報等)により行う。ノー(N)の場合は
ステップST29を繰り返し実行する。イエス(Y)の場
合は図25のステップST30に移る。ステップST30に
おいて、タンパTaを待機位置(例えば図3に示すQ1a
またはQ2a)とシート揃え位置(例えば図3に示すQ1b
またはQ2b)との間で往復動させて紙揃えを行う。
【0088】次にステップST31において、全原稿の複
写が終了したか否か判断する。この判断は、複写機U2
が前記書込開始判断時刻に伝送する情報(画像記録実行
決定、画像記録を行うシートサイズ等の情報)により行
う。ノー(N)の場合は前記ステップST21に戻る。イ
エス(Y)の場合は次のステップST32に移る。ステッ
プST32において、後処理動作(ステープリング)の指
令が有りか否か判断する。ノー(N)の場合はステップ
ST34に移り、イエス(Y)の場合はステップST33に
移る。ステップST33において、後処理動作に従ってタ
ンパTaを動作させる。後処理動作の終了後ステップS
T34に移る。ステップST34において、タンパTaをホ
ーム位置に移動させる。それから、前記ステップST21
に戻る。
【0089】次に図26により、ビントレイBiに収容
されたシートのサイズをシート処理装置U1側で管理す
るフロー、すなわち、シート処理装置U1側の収容シー
ト最大サイズ管理フローを説明する。ステップST41に
おいて、前記複写機U2の排出シートサイズ出力手段2
02から排出シートサイズSHを受信したかどうか判断
する。イエス(Y)の場合はステップST42に移り、ノ
ー(N)の場合はステップST41を繰り返し実行する。
ステップST42において、ビントレイBiにシートが収
容されているか否か判断する。ノー(N)の場合はステ
ップST43に移り、イエス(Y)の場合はステップST
45に移る。
【0090】ステップST43において、収容シート最大
サイズ記憶手段212に記憶されている収容シート最大
サイズSLの値を「A4S」にリセットする。また、後
処理禁止フラグを「0」にリセットする。後処理禁止フ
ラグは「0」のときに後処理動作の実行を許し、「1」
のときに後処理動作(ステープクリング)を禁止する。
次にステップST44において、ビントレイにシートが排
出されたか否か判断する。ノー(N)の場合はステップ
ST44を繰り返し実行する。イエス(Y)の場合はステ
ップST45に移る。ステップST45において、SH≧S
Lか否か判断する。イエス(Y)の場合はステップST
46でSLの値にSHを代入してから前記ステップST41
に戻る。ノー(N)の場合はステップST47で後処理禁
止フラグを「1」にしてから前記ステップST41に戻
る。
【0091】図27はコーナステープリングのフロ−チ
ャ−トである。複写機U2の操作パネルのスイッチによ
りコーナステープリングの作動が指定された場合、コー
ナステープリングの処理がスタートする。ステップST
51において、後処理禁止フラグが「1」か否か判断す
る。イエス(Y)の場合はコーナステープリングフロー
を終了する。ノー(N)の場合はステップST52に移
る。ステップST52において、シート分配ステージS1
(図2参照)にあるビントレイBiを後処理ステージS2
に移動させる。次にステップST53において、タンパT
aを前方向(X方向)に移動して、シートを押圧して幅
揃えするとともに固定する。
【0092】次にステップST54において、ステープラ
111(図7,8参照)を作動位置に移動させる。次に
ステップST55において、ステープルを実行する。次に
ステップST56において、ステープラ111を退避位置
に移動させる。次にステップST57において、タンパT
aを待機位置に戻しシート押えを解除する。次にステッ
プST58において、全コピ−部数のステープリングが完
了したかどうか判断する。ノー(N)の場合(完了して
いない場合)は、ステップST59に移る。ステップST
59において、ビントレイBiを1ピッチ移動させてから
前記ステップST53に戻る。そして、全コピ−部数ステ
ープリング完了するまで前記ステップST53〜ST59を
繰り返す。前記ステップST58で、イエス(Y)の場合
は、コーナステープリング処理を終了する。
【0093】次に図28により画像記録装置U2側で行
われるスキャンタイミング(画像書込開始タイミング)
制御フローを説明する。画像記録装置U2の操作部15
6に配置された記録動作開始用操作部材(コピー開始ボ
タン)156aが操作されると、ステップST61におい
て、画像記録装置U2は、シート処理装置U1の収容シー
ト最大サイズ記憶手段212から収容シート最大サイズ
SLを読み込んで、画像記録装置U2側のビントレイ内
収容シート最大サイズ記憶手段201に記憶する。次に
ステップST62において、これから画像記録を行ってシ
ート処理装置U1に排出するシートのシートサイズSH
を検出する。この検出は前記複写機U2の原稿自動搬送
装置U22で検出した原稿サイズと動作モード選択用操作
部材156bで設定された倍率データによりマスターC
PU163によって行う。次にステップST63におい
て、前記シートサイズSHに応じたスキャン間隔(書込
開始判断時刻の間隔、図18参照)を決定する。次にス
テップST64において、書込開始判断時刻(すなわち、
スキャンを開始するか否かを決定する時刻)になったか
どうか判断する。ノー(N)の場合はステップST64を
繰り返し実行する。イエス(Y)の場合は次のステップ
ST65に移る。
【0094】ステップST65において、次に排出シート
サイズSH>収容シート最大サイズSLか否か判断す
る。ノー(N)の場合はステップST70に移る。イエス
(Y)の場合は次のステップST66に移る。次にステッ
プST66において、前記図15に示すテーブルから前記
SH(前記図15の新しいサイズ)とSL(前記図15
の既存のサイズ)に応じたタンピング待機位置の移動に
必要な時間をZを読出す。次にステップST67におい
て、ウエイト時間X=540+Y+Z(msec)を算出す
る。次にステップST68において、画像記録装置U2の
収容シート最大サイズ記憶手段201に記憶された収容
シート最大サイズSLの値にSHの値を入れる。次にス
テップST69において、前回スキップせずに実行を決定
した書込開始判断時刻からの経過時間Tが前記Xより大
きいか否か判断する。イエス(Y)の場合はステップS
T70に移り、ノー(N)の場合はステップST71に移
る。
【0095】ステップST70において、「次のスキャン
タイミング(書込開始時刻、図19の書込開始判断時刻
から一定時間経過した時刻)でスキャン(書込開始)を
実行する」をセットする。同時に、シート処理装置U1
に次にスキャン(書込開始)を実行することおよびスキ
ャン実行条件(排出シートサイズ情報等)を伝送する。
ステップST71において、「次のスキャンタイミング
(書込開始判断時刻)でスキャン(書込開始)を実行し
ない(すなわち、スキップ)」をセットする。同時に、
シート処理装置U1に次にスキャン(書込開始)を実行
しないことおよびスキャン実行条件(排出シートサイズ
情報SH等)を伝送する。ステップST72において、T
=0にしてタイマーTをスタートさせる。次にステップ
ST73において、スキャン開始タイミング(画像記録開
始時刻)に達したか否か判断する。この判断は、前記ス
キャン開始判断時刻からの経過時間を計測するタイマに
よって行う。ノー(N)の場合はステップST73を繰り
返し実行する。イエス(Y)の場合はステップST74に
移る。ステップST74において、「次のスキャンタイミ
ングでスキャンを実行する」がセットされている場合は
スキャン(書込)をスタートさせる。また、「次のスキ
ャンタイミングでスキャンを実行しない」がセットされ
ている場合はスキャン(書込)を行わない。次にステッ
プST75において、コピー(画像記録動作)が終了した
かどうか判断する。ノー(N)の場合は前記ステップS
T64に戻る。イエス(Y)の場合は処理を終了する。
【0096】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。
【0097】(H01)本発明はタンパを備えた排出シー
ト収容トレイであれば、ビントレイ以外のトレイ、例え
ばコンパイルトレイにも適用することが可能である。 (H02)本発明は複写機以外の画像記録装置、例えばプ
リンタにも適用することが可能である。
【0098】
【発明の効果】前述の本発明のシート処理装置は、下記
の効果を奏することができる。 (E01)画像記録動作の無駄時間を少なくすることがで
きるので、ビントレイにシートを収容するシート処理装
置およびそのシート処理装置にシートを排出する画像記
録装置において、仕事効率を高めることができる。。 (E02)ミックスサイズシートを扱う場合、先に小サイ
ズシートが排出され後で大サイズシートが排出された場
合には、シート揃え、またはステープリング、パンチン
グ等の後処理を自動的に行うことが可能となるので、手
作業の量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明のシート処理装置の一実施例が
複写機に連結された状態の全体斜視図である。
【図2】 図2は図1のII−II線断面図である。
【図3】 図3は同実施例1のビントレイとタンパの説
明図である。
【図4】 図4は同実施例1のビントレイおよびその上
下動機構の説明図である。
【図5】 図5は同実施例のビントレイ駆動装置の斜視
図である。
【図6】 図6は同実施例のタンパ移動装置の斜視図で
ある。
【図7】 図7は同実施例の後処理装置が待機位置に有
る状態を示す図である。
【図8】 図8は同実施例の後処理装置が作業位置に有
る状態を示す図である。
【図9】 図9は前記図7の矢印IXから見た図であ
る。
【図10】 図10は同実施例の画像記録装置の概略正
断面図である。
【図11】 図11は、同実施例1のシート処理装置の
制御装置を説明するための図である。
【図12】 図12はRAM166に記憶されたデータ
(シートサイズを特定するデータと、シートサイズに応
じたタンピング待機位置とタンパTaのホーム位置との
距離データ)のテーブルである。
【図13】 図13は排出シートサイズが変化したとき
のタンパ待機位置の移動の説明図である。
【図14】 図14は第1および第2タンピングモード
が行われる場合を説明する表である。
【図15】 図15は前記実施例の複写機(画像出力装
置)U2の制御装置C2の説明図である。
【図16】 図16は、シートサイズを特定するデータ
と、シートサイズの変化に対応するタンパ待機位置への
移動に要する時間のデータを示すテーブルである。
【図17】 図17は、画像が記録されるシートの種類
に対応したシートサイズ特定データと、そのシートサイ
ズ特定データにより特定されるシートをその搬送方向の
長さに応じてグルーピング化し、各グループに属するシ
ートに対して設定したピッチ数Pitch2〜4とを示すテ
ーブルである。
【図18】 図18は前記ピッチ数Pitch2〜4に対応
して設定された画像書込間隔とシート排出所要時間Y
(msec)を示すテーブルである。
【図19】 図19は、シートサイズがB5LからA4
Lに変化したときの書込開始判断時刻(スキャン実行可
否決定時刻)とスキップ時間とを示すタイムチャートで
ある。
【図20】 図20は前記図11および図15に示した
シート処理装置U1の制御装置C1および画像記録装置U
2の制御装置C2が有する主な機能(本発明に関連する機
能)を示す機能ブロック図である。
【図21】 図21は同実施例1のソーティングのフロ
−チャ−トである。
【図22】 図22は同実施例1のソーティングのフロ
−チャ−トで、前記図21に示すフロ−チャ−トの後に
続くフロ−チャ−トである。
【図23】 図23は同実施例1のステープリング終了
後、ビントレイが初期位置に復帰する時のフロ−チャ−
トである。
【図24】 図24は同実施例1のタンパ動作のフロー
チャートである。
【図25】 図25は同実施例1のタンパ動作のフロ−
チャ−トで、前記図24に示すフロ−チャ−トの後に続
くフロ−チャ−トである。
【図26】 図26は同実施例1のタンパ動作の収納シ
ートサイズ管理のフローチャートである。
【図27】 図27は同実施例1のコーナステープリン
グのフロ−チャ−トである。
【図28】 図28は同実施例1の画像記録装置のスキ
ャンタイミング制御のフローチャートである。
【図29】 図29は同実施例1の画像記録装置のスキ
ャンタイミング制御のフロ−チャ−トで、前記図28に
示すフロ−チャ−トの後に続くフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
Bi…ビントレイ、J…シート搬送排出装置、Q1a,Q2
a…待機位置、Q1b,Q2b…シート揃え位置、SH…排
出シートサイズ、Si…シート、SL…収容シート最大
サイズ、Ta…タンパ、U1…シート処理装置、U11…後
処理装置、U2…画像記録装置、71…タンパ移動装
置、137画像書込装置、138…像担持体、140…
現像装置、141…転写装置、144〜148…シート
供給トレイ、156a…記録動作開始用操作部材、20
1…収容シート最大サイズ記憶手段、202…排出シー
トサイズ出力手段、203…シートサイズ比較手段、2
04…最大シートサイズ書換手段、206…ウエイト時
間出力手段、207…書込タイミング制御手段、208
…書込開始判断時刻設定手段、209…書込スキップ手
段、212…排出シートサイズ記憶手段、213…シー
トサイズ比較手段、215…タンパ移動制御装置、21
6…後処理制御装置、
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−305761(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 39/11 B65H 31/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録装置から排出されるシートを収
    容する排出シート収容トレイと、排出シート収容トレイ
    に収容されたシートの幅方向に移動してシートを幅方向
    に揃えるタンパと、前記タンパを幅方向に移動させるタ
    ンパ移動装置と、前記排出シートのサイズに応じた待機
    位置とシート揃え位置との間で前記タンパをシート幅方
    向に移動させてタンピング動作を行わせるタンパ移動制
    御装置とを有するシート処理装置に接続され、画像記録
    動作の開始を指令する記録動作開始用操作部材と、表面
    に光導電層を有する像担持体と、書込タイミング制御手
    段により制御された所定の書込みタイミングで前記像担
    持体に潜像を書込む書込み走査装置と、前記潜像をトナ
    ー像に現像する現像装置と、前記像担持体上のトナー像
    を画像記録用のシートに転写する転写位置に配置された
    転写装置と、前記シートを収容するシート供給トレイ
    と、前記書込みタイミングに合わせて前記シート供給ト
    レイのシートを前記画像転写位置に供給するシート供給
    装置と、前記転写装置により画像が記録されたシートを
    所定の搬送速度で前記シート処理装置に排出するシート
    搬送排出装置と、次に排出するシートのシートサイズに
    関する情報を前記シート処理装置に出力する排出シート
    サイズ出力手段とを有する画像記録装置において、下記
    の要件を備えたことを特徴とする画像記録装置、 (Y06)前記シート処理装置の排出シート収容トレイに
    収容された最大シートのサイズを記憶する収容シート最
    大サイズ記憶手段、 (Y07)前記排出シートサイズ出力手段が出力するこれ
    から排出するシートのシートサイズSHと前記収容シー
    ト最大サイズ記憶手段に記憶された最大シートサイズS
    Lとを比較する手段、 (Y08)SH>SLのときに前記タンパが排出予定シー
    トのシートサイズに対応した待機位置に移動するのに必
    要な移動時間とタンピング終了までに要する時間との合
    計時間であるウエイト時間を算出する手段、 (Y09)前記書込タイミング制御手段は、排出予定シー
    トのシートサイズに応じた時間間隔で書込開始判断時刻
    を設定する手段と、前記ウェイト時間内の書込開始判断
    時刻での書込開始決定をスキップする手段とを備えたこ
    と。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の画像記録装置、 (Y010)排出シート収容トレイに収容されたシートの
    最大サイズを記憶する収容シート最大サイズ記憶手段、 (Y011)前記記録動作開始用操作部材が操作された時
    に前記シート処理装置の排出シート収容トレイに収容さ
    れた最大シートのサイズを記憶する前記シート処理装置
    側の収容シート最大サイズ記憶手段の記憶値から読み込
    んで前記収容シート最大サイズ記憶手段に記憶させる操
    作時読込手段、 (Y012)前記収容シート最大サイズ記憶手段に記憶さ
    れた最大シートサイズよりもさらに大きなサイズのシー
    トが新たに排出された場合に前記収容シート最大サイズ
    記憶手段に記憶された収容シート最大サイズを前記新た
    に排出されたシートサイズに書き換える最大シートサイ
    ズ書換手段。
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