JP3263727B2 - 柱構成部材の施工方法 - Google Patents

柱構成部材の施工方法

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公博 嘉藤
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正記 高田
通男 鳥居
幸治 原田
浩 大力
浩一 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物における地
上部の柱構成部材の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、杭の施工から地上の柱構成部材ま
での施工は、杭、基礎、柱(柱構成部材)躯体の順に、
各工事を夫々区切って単独に行っていた。その具体例を
以下に示す。 (1)柱が鉄骨造の場合は、杭を構築し、基礎を構築し
た後、鉄骨柱を基礎上に立設する。更に必要に応じて、
鉄骨柱の脚部を鉄筋コンクリ−トにより根固め補強を行
う。 (2)柱が鉄筋コンクリ−ト造の場合は、杭を構築し、
基礎の鉄筋を配設し、柱鉄筋篭を建込み、基礎のコンク
リ−トを打設し、柱のコンクリ−トを打設する。 (3)柱が鉄骨鉄筋コンクリ−ト造の場合は、杭を構築
し、基礎の鉄筋を配設し、柱脚用柱鉄筋を配設し、基礎
のコンクリ−トを打設し、柱鉄骨を基礎上に立設し、柱
鉄筋を柱鉄骨の周囲に配設し、柱のコンクリ−トを打設
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は上記のよう
に行うため、 <イ>各作業に多くの工数と時間及び費用を必要とし、
特に各工事は夫々区切られた単独作業で、またその間に
段取りを頻繁に繰返す作業が入るため、作業の効率に多
々難点があった。 <ロ>杭、基礎及び柱構成部材の各接続部は連続した作
業でないため、施工精度にばらつきが生じる場合があ
り、その結果、接続部の固定度が低下して耐力不足にな
る惧れがある。
【0004】
【本発明の目的】上記のような課題を解決するためにな
された本発明は、従来の不連続な施工と異なり、杭構築
から地上部の柱構築までを一貫した連続施工により、
杭、基礎及び柱構成部材を一体化して接続部の耐力増強
を図ると共に、作業効率及び施工精度の向上を目的とし
た柱構成部材の施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の柱構成部材の施工方法は、(1)地中に
ケ−シングを埋設して杭孔を掘削し、前記ケーシングの
上方に架台を据え付け、前記杭孔内にコンクリ−トを
頭部まで打設した後、前記架台をガイドにして未硬化の
前記コンクリートに柱構成部材を埋設して杭孔内に建込
み、杭と柱構成部材を一体に施工することにあり、
(2)地中に基礎構築用型枠を埋設し、この基礎構築用
型枠内を掘削すると共にその下方に杭孔を掘削し、前記
基礎構築用型枠の上方に架台を据え付け、前記杭孔内
コンクリ−トを杭頭部まで打設した後、前記架台をガイ
ドにして未硬化の前記コンクリートに地上部の柱構成部
材を建込み、前記基礎構築用型枠内にコンクリ−トを打
設して基礎を構築し、基礎及び杭と柱構成部材を一体に
施工することにあり、(3)前記(1)又は(2)にお
いて、柱構成部材の下部に基礎鉄筋篭を先付し、前記基
礎鉄筋篭とともに柱構成部材を前記架台をガイドにして
吊下ろすことにある。
【0006】
【発明の実施の形態1】以下、図面を用いて本発明の実
施の形態を説明する。 <イ>柱構成部材の施工方法(図1) 地中にケ−シング2を埋設し、同ケ−シング2内の地盤
を所定の深さまで掘削して杭孔5を形成し、杭鉄筋篭
(図示省略)を挿入する。前記ケ−シング2の上方に、
地上部の柱構成部材A(図示では柱鉄骨10)を建込む
架台6を据付け、杭孔5に杭のコンクリ−ト3を打設し
た後、柱脚用鉄筋篭12を先付した柱構成部材Aを前記
架台6をガイドとして吊下ろし、同部材Aの下端部を杭
頭部4における未硬化のコンクリ−ト3に埋設すること
により、場所打ちコンクリ−ト杭1と柱構成部材Aが強
固に一体化され、また作業効率が大幅に向上する。
【0007】
【発明の実施の形態2】<ロ>柱構成部材の施工方法
(図2) 地中に基礎構築用型枠Bを埋設し、同型枠B内を掘削す
ると共に、その下方の地盤を所定の深さまで掘削して杭
孔5を形成し、杭鉄筋篭(図示省略)を挿入する。次い
で、基礎構築用型枠Bの上方に、柱構成部材A(図示の
例では柱鉄筋篭11)を建込む架台16を据付け、杭孔
5に杭のコンクリ−ト3を打設した後、地上部の柱構成
部材Aを前記架台16をガイドとして吊下ろし、同部材
Aの下端部を杭頭部4における未硬化のコンクリ−ト3
に埋設すると共に、前記型枠B内にコンクリ−ト7を打
設して基礎8を構築することにより、杭1、基礎8及び
柱構成部材Aが更に強固に一体化される。それにより、
杭1の構築から柱構成部材Aの構築まで、一貫した連続
施工となるので、作業効率及び施工精度が大幅に向上す
る。
【0008】
【発明の実施の形態3】<ハ>柱構成部材の施工方法
(図2) 前記<ロ>において、杭孔5に杭のコンクリ−ト3を打
設した後、建込み架台16(6)に柱構成部材A(柱鉄
筋篭11又は柱鉄骨10)を据付けると共に、同部材A
に基礎鉄筋篭9を先付する。次いで、基礎鉄筋篭9と共
に柱構成部材Aを前記架台16(6)をガイドとして吊
下ろし、同部材Aの下端部を杭頭部4における未硬化の
コンクリ−ト3に埋設すると共に、基礎構築用型枠B内
に基礎鉄筋篭9を据付け、同型枠B内にコンクリ−ト7
を打設して基礎8を構築することにより、杭1、基礎8
及び柱構成部材Aが強固に一体化される。
【0009】柱鉄骨10を、前記<イ>の施工方法によ
って杭頭部4に埋設した後、柱鉄骨10の外側に柱鉄筋
篭11を後付けすることができる。
【0010】柱鉄骨10を、前記<ハ>の施工方法によ
って杭頭部4に埋設した後、柱鉄骨10の外側に柱鉄筋
篭11を後付けし、基礎構築用型枠B内にコンクリ−ト
7を打設することにより、杭1及び基礎8と一体化して
もよい。
【0011】<ニ>柱構成部材[その1](図1) 前記の各
【実施の形態】において、柱構成部材Aを柱鉄骨10と
した場合である。柱鉄骨10は各種の形鋼材、又は鋼板
を接合して形成した柱材、或いは複数の形鋼を鋼板やラ
チスで組んだ組立て柱材などである。図示の柱鉄骨10
は角形鋼管柱の例である。この柱鉄骨10は、そのまま
で鉄骨柱となり、鋼管内にコンクリ−トを充填した場合
は充填鋼管コンクリ−ト柱であり、鋼管をコンクリ−ト
で被覆した場合は鋼管コンクリ−ト柱である。
【0012】<ホ>柱構成部材[その2](図2) 前記の各
【実施の形態】において、柱構成部材Aを柱鉄筋篭11
とした場合である。柱鉄筋篭11は、複数の柱主筋21
をフ−プ筋22により巻回して篭状に組立てた部材であ
り、型枠を用いてコンクリ−トを打設する(図示省略)
ことにより鉄筋コンクリ−ト柱となる。
【0013】<ヘ>柱構成部材[その3] 柱構成部材Aは、前記<ニ>の柱鉄骨10の外側に前記
<ホ>の柱鉄筋篭11を先付した部材として構成しても
よく、同部材Aに型枠を用いてコンクリ−トを打設する
ことにより鉄骨鉄筋コンクリ−ト柱が形成される。(図
示省略)また、柱鉄骨10の外側に柱鉄筋篭11を後付
けして施工してもよい。
【0014】<ト>柱構成部材[その4](図1) 前記の各
【実施の形態】において、柱構成部材Aは、柱鉄骨10
の外側に柱脚用鉄筋篭12を先付した部材とした場合で
ある。柱脚用鉄筋篭12は、複数の縦筋23をフ−プ筋
24により巻回して篭状に組立てた補強部材であり、柱
鉄骨10の脚部と基礎8或いは杭1との接続部に亘って
配設される。
【0015】<チ>柱構成部材[その5] 前記の各
【実施の形態】において、柱構成部材Aがプレキャスト
コンクリ−ト柱の場合であり、同柱の下端部から突出す
る柱主筋を、杭頭部4或いは基礎8に埋設することによ
り一体化される。(図示省略)
【0016】以上のように、柱鉄骨10、柱鉄筋篭1
1、柱脚用鉄筋篭12及び基礎鉄筋篭9を、目的に応じ
て組合わせて先付し建込むことにより、一貫した作業が
行えるので高精度且つ高能率である。
【0017】<リ>架台6の構造(図1) 架台6は、柱構成部材Aを垂直に保持すると共に、これ
をガイドとして吊下ろし杭頭部4に建込むための治具
で、組立て及び解体が容易な構造になっている。図示の
架台6は、下部架台16と、同架台16に載置される上
部架台26からなっている。下部架台16は、方形の枠
17と、上部架台26を支持する受材18,18及び4
本の脚19とからなり、上部架台26は、下部架台16
の枠17よりも小型の上下枠27,27と、4本の縦材
28とにより箱型に形成してある。それにより、大きな
重量の柱構成部材Aを建込む際に安定性がよい。上部架
台26の上下枠27,27のうち、少なくとも上枠27
には柱構成部材Aを仮保持するための保持材29が仮固
定してあり、この保持材29をガイドにして前記部材A
を垂直に吊下ろす構造になっている。それにより、柱構
成部材Aを安全且つ精度よく杭頭部4に建込むことがで
きる。尚、柱構成部材Aが杭頭部4に埋設され、杭1の
コンクリ−ト3が硬化した後、架台6は解体して転用す
る。
【0018】上記の架台6において、上部架台26を省
略して下部架台16だけを用いて柱構成部材Aを建込む
ことができる。即ち、下部架台16の枠17に保持材
(図示省略)を仮固定して柱構成部材Aを保持すると共
に、これをガイドにして同部材Aを吊下ろすことがで
き、比較的軽量の柱構成部材Aを建込む際に好適であり
機動性がよい。(図示省略)
【0019】下部架台16は、方形の枠17に代えて井
桁状に組んだの枠としてもよい。(図示省略)
【0020】前記の各下部架台16は、ケ−シング2或
いは基礎構築用型枠Bの上端に、枠材17を直接、着脱
可能に据付けることもできる。その据付けは接合プレ−
ト及びボルトを用いることにより、前記と同様の効果が
得られる。(図2参照)
【0021】<ヌ>基礎鉄筋篭9(図2) 基礎鉄筋篭9は、縦横の複数本の鉄筋を篭状に組んだ部
材であり、柱構成部材Aの脚部と杭1との接続部に配設
される。
【0022】<ル>基礎構築用型枠B(図2) 基礎構築用型枠Bは、杭1の構築に際し予め地中に埋設
することにより、基礎8の構築及び杭孔5の孔壁の保護
を兼ねることができる。同型枠Bは筒状体であって、そ
の内径は杭1径と同等以上とし、同型枠B内の土砂を掘
削した空間内に基礎鉄筋篭9が配設され、また柱構成部
材Aが建込まれて、基礎8のコンクリ−ト7を打設する
ことにより、柱構成部材Aと杭1の一体化が基礎8によ
って著しく剛強となる。それにより、柱構成部材Aと杭
1の接続部の固定度が増すので、地震などの外力に対す
る揺れを小さくすることができる。 尚、上部架構の規
模が小さい場合は、基礎鉄筋篭9を省略して、型枠B内
に基礎8のコンクリ−ト7を打設するだけでもよい。
【0023】基礎構築用型枠Bの平面形状は角形、円
形、楕円形、多角形などであり、同型枠Bの材料は、鋼
製又は硬質塩化ビニ−ル樹脂製が好ましいが、集成材の
合板であってもよい。要は、地盤の硬軟を考慮し杭の孔
壁崩壊を防止するに必要な強度を有する材料であればよ
い。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから、
次のような効果を得ることができる。 (1)地中にケ−シングを埋設して杭孔を掘削し、この
杭孔内にコンクリ−トを打設した後、地上部の柱構成部
材を杭孔内に建込み、杭と柱構成部材を一体に施工する
ことによって、 <イ>早期に地上の躯体の構築を行うことが可能とな
り、工期の短縮と工費の削減が図れる。 <ロ>杭の構築から地上の柱構成部材の構築までを、一
貫した連続施工とするので作業効率が向上する。 <ハ>柱構成部材は架台をガイドとして建込むので施工
精度が向上する。 <ニ>杭と柱構成部材の接続部は確実に一体化するので
耐力が増大する。 (2)地中に基礎構築用型枠を埋設し、この基礎構築用
型枠内を掘削すると共にその下方に杭孔を掘削し、基礎
構築用型枠内及び杭孔内にコンクリ−トを打設した後、
地上部の柱構成部材を基礎構築用型枠内及び杭孔内に建
込み、基礎及び杭と柱構成部材を一体に施工することに
よって、前記(1)の<イ>〜<ハ>のほか、 <イ>基礎構築用型枠は、基礎の構築及び杭孔の孔壁保
護を兼ねるので、作業効率がよく且つ経済的である。 <ロ>基礎構築用型枠に鋼製型枠を用いた場合は、基礎
に大きな集中力が作用したとき、鋼製型枠が剪断力に抵
抗できるので、その分、基礎を小さくすることができ、
また基礎鉄筋を削減できて経済的である。 <ハ>杭、基礎及び柱構成部材の接続部は、一体化によ
り固定度が増すので耐力が増大する。 (3)柱構成部材の下部に基礎鉄筋篭を先付することに
よって、 <イ>一貫した連続施工の展開が更に拡大し、作業効率
が大幅に向上する。 <ロ>基礎の強度が更に増大するので、より耐震性に優
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る柱構成部材の施工方法の一実施例
を説明する斜視図
【図2】本発明の他の実施例を示す縦側面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嘉藤 公博 福岡県福岡市博多区博多駅南1丁目2番 3号 住友博多駅前ビル3F 東洋テク ノ株式会社福岡支店内 (72)発明者 木原 直史 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株 式会社さとうベネック内 (72)発明者 高田 正記 福岡県福岡市博多区博多駅南1丁目2番 3号 住友博多駅前ビル3F 東洋テク ノ株式会社福岡支店内 (72)発明者 鳥居 通男 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株 式会社さとうベネック内 (72)発明者 原田 幸治 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株 式会社さとうベネック内 (72)発明者 大力 浩 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株 式会社さとうベネック内 (72)発明者 山下 浩一 大分県大分市舞鶴町1丁目7番1号 株 式会社さとうベネック内 (56)参考文献 特開 平2−164933(JP,A) 特開 平6−108476(JP,A) 特開 平3−93923(JP,A) 特開 平5−247933(JP,A) 特開 平7−42167(JP,A) 特開 平4−5330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 27/12 E02D 5/34 E02D 27/00 E04B 1/24 E04B 1/30

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中にケ−シングを埋設して杭孔を掘削
    し、前記ケーシングの上方に架台を据え付け、 前記 杭孔内にコンクリ−トを杭頭部まで打設した後、
    記架台をガイドにして未硬化の前記コンクリートに柱構
    成部材を埋設して杭孔内に建込み、 杭と地上部の柱構成部材を一体に施工することを特徴と
    する、 柱構成部材の施工方法。
  2. 【請求項2】地中に基礎構築用型枠を埋設し、 この基礎構築用型枠内を掘削すると共にその下方に杭孔
    を掘削し、前記基礎構築用型枠の上方に架台を据え付け、 前記杭孔内 にコンクリ−トを杭頭部まで打設した後、
    記架台をガイドにして未硬化の前記コンクリートに地上
    部の柱構成部材を建込み、前記基礎構築用型枠内にコンクリ−トを打設して基礎を
    構築し、 基礎及び杭と柱構成部材を一体に施工することを特徴と
    する、 柱構成部材の施工方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の柱構成部材の施工
    方法において、 柱構成部材の下部に基礎鉄筋篭を先付し、 前記基礎鉄筋篭とともに柱構成部材を前記架台をガイド
    にして吊下ろす ことを特徴とする、 柱構成部材の施工方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の柱構成
    部材の施工方法において、 柱構成部材は柱鉄骨であることを特徴とする、 柱構成部材の施工方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3のいずれかに記載の柱構成
    部材の施工方法において、 柱構成部材は柱鉄筋篭であることを特徴とする、 柱構成部材の施工方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至3のいずれかに記載の柱構成
    部材の施工方法において、 柱構成部材は柱鉄筋篭を先付した柱鉄骨であることを特
    徴とする、 柱構成部材の施工方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至3のいずれかに記載の柱構成
    部材の施工方法において、 柱構成部材は柱脚用鉄筋篭を先付した柱鉄骨であること
    を特徴とする、 柱構成部材の施工方法。
  8. 【請求項8】請求項2に記載の柱構成部材の施工方法に
    おいて、基礎構築用型枠は鋼製であることを特徴とす
    る、柱構成部材の施工方法。
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