JP3260913B2 - 画像再生装置 - Google Patents

画像再生装置

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JP3260913B2
JP3260913B2 JP15118793A JP15118793A JP3260913B2 JP 3260913 B2 JP3260913 B2 JP 3260913B2 JP 15118793 A JP15118793 A JP 15118793A JP 15118793 A JP15118793 A JP 15118793A JP 3260913 B2 JP3260913 B2 JP 3260913B2
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    • G09G2340/045Zooming at least part of an image, i.e. enlarging it or shrinking it

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、TVゲーム機、コンピ
ューターグラフィックス、パソコン用表示装置、マルチ
メディア機器等に使用される画像再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TVゲーム機等に用いられる背景
画面用の画像再生装置は図29に示されるような構造に
て実現されていた。
【0003】同図において、マスターカウンタ1により
発生された表示画面上のx,y座標を表す信号はスクロ
ール処理2によってスクロール等の特殊処理を施され、
アドレス生成回路3に入力される。次に、アドレス生成
回路3にて生成された所望のアドレスはRAM4に入力
され、その結果、RAM4より所望のキャラクタに対応
するキャラクタコードが出力される。前期キャラクタコ
ードは図形ROM5を経ることによって所望の図形デー
タに変換され、表示装置6へと伝送される。
【0004】従来、上記画像再生装置の処理対象となる
背景画面の面数は1面のみに限られている場合がほとん
どであった。また、仮に複数の背景画面を処理対象とす
る場合でも、面数は高々2面程度であり、表示モード
(色数)の種類も高々2種類程度に限られていた。この
ため、図29の画像再生装置において、それぞれの回路
ブロックの内部及びそれぞれの回路ブロック間の相互接
続は、プログラマブルでない、固定されたハードウエア
ロジックによって構成されていた。
【0005】また、上述した従来の画像再生装置では、
複雑な演算を必要とし、ハードウエア規模が大きくなる
拡大・縮小・回転モードをサポートすることは少なかっ
た。更に、記憶手段から読み出される画像データは、読
み出された時点で表示順に並べられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近、TVゲーム機、
コンピューターグラフィックス、パソコン用表示装置、
マルチメディア機器等において、1677万色の自然画
表示から4色の文字表示に至るまで多種類の表示色モー
ドが要求されるようになってきている。それと同時に、
表示可能な背景画面の面数に関しても4面或いはそれ以
上のマルチ画面表示が必要とされてきている。更に、ス
クロール、回転、拡大、縮小、タイリング等の高度な表
示効果を実現するための様々な画像処理も求められてい
る。
【0007】しかしながら、ハードウエアロジック主体
で構成された従来の画像再生装置によってこのような要
求に応えようとすると、以下に挙げるような重大な問題
が生ずる。
【0008】 複数種類の表示モード、複数の背景画
面及び多様な画像処理モードが存在することによって生
ずる多数の表示モードの組み合わせの全てをハードロジ
ックで実現しなくてはならない。このため、回路規模が
膨大になるとともに配線が非常に複雑なものとなる。
【0009】 特に、画像情報が格納されているRA
M(図29におけるRAM4)にアクセスするための複
雑なシーケンス制御をハードウエアで行わねばならず、
シーケンサが極めて複雑になる。同時に、シーケンサの
設計に膨大な人手とコストと時間を必要とする。
【0010】 上記,の理由により、この画像再
生装置をIC化する際にコストが著しく高くなってしま
う。
【0011】また、マイクロプログラムを使用するとし
ても、上述の要求に応えようとすると、以下に述べるよ
うな新規の回路手段が必要になる。 拡大・縮小・回転モードとノーマルモードとを含む
多種類の表示モードにリアルタイムに対応可能な画像再
生装置を出来るだけ小規模のハードウエアにて実現する
手段。 多種類の表示モードと複数の背景画面を持つ画像再
生装置の動作をプログラマーが設定したマイクロプログ
ラムによって制御するための回路手段。
【0012】また、上記回路手段,を付加したこと
により生ずる拡大・縮小・回転モードとノーマルモード
との間の表示開始タイミングのずれを補償し表示タイミ
ングを揃える手段が必要になる。更に、ノーマルモード
の時、マイクロプログラムによって読み出された複数の
表示モードを有する複数面の背景画像データは、ディス
プレイ装置に表示するドット単位の順番に並んでいない
のが通常であるため、これを表示順に並び換える手段が
必要となる。
【0013】本発明は、かかる課題を解決し、小規模の
ハードウエアながら高度な機能を実現することの可能な
画像再生装置の提供を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の画像再生装置
は、上述の課題を解決するための手段として以下の特徴
を有する。
【0015】表示画面上における座標を発生させる手段
と、画像形成に用いるデータを蓄える記憶手段と、前記
記憶手段にアクセスするためのアドレスを生成する手段
とを備え、複数の画面と複数の表示モードを有する画像
再生装置において、複数の画面に対応した制御情報を含
んで成るマイクロプログラムを記憶する手段と前記マイ
クロプログラムを遅延する手段とを備え、前記マイクロ
プログラムに制御されつつ前記記憶手段にアクセスする
ためのアドレスを生成する手段を具備して成ることを特
徴とする。
【0016】前記複数の画面に対応したスクロールパラ
メータを格納するレジスタを備え、前記マイクロプログ
ラムに制御されつつ、前記スクロールパラメータを用い
て再生画像をスクロールするスクロール手段を備えて成
ることを特徴とする。
【0017】逆アフィン変換用パラメータを格納するレ
ジスタを備え、前記マイクロプログラムに制御されつ
つ、前記逆アフィン変換用パラメータを用いて再生画像
を拡大・縮小・回転する逆アフィン変換手段を備えて成
ることを特徴とする。
【0018】前記複数の画面に対応した原画サイズを格
納するレジスタを備え、前記マイクロプログラムに制御
されつつ、前記原画サイズを用いて座標が原画の領域内
にあるか領域外にあるか判定する領域判定手段を備えて
成ることを特徴とする。
【0019】マイクロプログラムを記憶する手段の出力
はパラレル・シリアル変換器を介してマイクロプログラ
ムを遅延する手段の入力に接続されて成ることを特徴と
する。
【0020】基本シーケンス中における現在の状態を示
すプログラムカウンタ及び前記現在の状態に応じたサイ
クル順のマイクロプログラムを選択するセレクタにより
構成される遅延手段と、マイクロプログラムを記憶する
手段とを備えて成ることを特徴とする。
【0021】前記マイクロプログラムの記憶手段及び遅
延手段は、マイクロプログラムのシフトレジスタへの書
き込み・保持をコントロールする制御信号を入力するよ
うにして成るセレクタと、リング状に接続されたシフト
レジスタとにより構成されることを特徴とする。
【0022】表示画面上における座標を発生させる手段
と、画像形成に用いるデータを蓄える記憶手段と、前記
記憶手段にアクセスするためのアドレスを生成する手段
を備え、少なくとも拡大・縮小・回転モードとノーマル
モードとを含む複数の表示モードを有する画像再生装置
において、拡大・縮小・回転を実現する逆アフィン変換
器と、逆アフィン演算の少なくとも一部分をドット毎の
逆アフィン演算より前に実行する手段と、前記ノーマル
モードにおいて前記記憶手段にアクセス後画像データを
表示順に並べ変える回路手段と、前記拡大・縮小・回転
モードとノーマルモードとで有効表示期間を一致させる
手段を具備して成ることを特徴とする。
【0023】前記画像形成に用いるデータを蓄える記憶
手段の1ワード当たりのビット数を、複数ある色モード
の1画素当たりのデータ語長の公倍数となるように定め
たことを特徴とする。
【0024】マイクロプログラムによって制御される画
像再生装置であって、マイクロプログラムの基本周期に
含まれるサイクル数をキャラクタの水平方向の画素数の
整数倍に定めたことを特徴とする。
【0025】表示モードがノーマルモードであるか拡大
・縮小・回転モードであるかを指示する手段を有する画
像再生装置であって、その指示内容がノーマルモードで
あれば表示開始よりも少なくとも1キャラクタ分早くメ
モリアクセスを開始させ、一方その指示内容が拡大・縮
小・回転モードであれば表示開始に先立ってアフィン変
換の初期値計算を行ないその後にメモリアクセスを開始
させる手段を具備して成ることを特徴とする。
【0026】表示画面上における座標を発生させる手段
と、画像形成に用いるデータを蓄える記憶手段と、前記
記憶手段にアクセスするためのアドレスを生成する手段
を備え、マイクロプログラムによって制御される画像再
生装置において、前記マイクロプログラムに従った制御
情報が入力されるデコーダと、該デコーダから出力され
る制御信号に基づいて前記記憶手段から読み出された画
像データを選択的に切り換える切り換え回路と、切り換
え済みの画像データを一時蓄える第1のバッファメモリ
と、パラレル・シリアル変換器を具備して成ることを特
徴とする。
【0027】前記第1のバッファメモリと前記パラレル
・シリアル変換器との間に第2のバッファメモリを介在
させ、前記第2のバッファメモリに蓄えられているデー
タの複数の部分データのそれぞれを外部から設定された
パラメータに応じて独立のタイミングで前記パラレル・
シリアル変換器に転送する手段を具備して成ることを特
徴とする。
【0028】表示画面上における座標を発生させる手段
と、画像形成に用いるデータを蓄える記憶手段と、前記
記憶手段にアクセスするためのアドレスを生成する手段
を備え、マイクロプログラムによって制御される画像再
生装置において、制御情報が入力されるデコーダと、前
記マイクロプログラムに従って前記記憶手段から読み出
された画像データを選択的に切り換える切り換え回路
と、セレクタと記憶回路セルとを含む単位回路を用いて
構成されたバッファメモリ機能を兼備したパラレル・シ
リアル変換器を具備して成ることを特徴とする。
【0029】
【実施例】以下、図面に従って本発明の第1の実施例を
詳細に説明する。図1は、TVゲーム機、マルチメディ
アパソコン等に代表される会話形のコンピュータグラフ
ィクスの場合を例にとって本発明の画像再生装置の第1
の実施例の構造を説明した図である。同図の実施例にお
いて、前記画像再生装置は、スクロール機能、拡大・縮
小・回転機能、領域判定機能、画像データまたは画像デ
ータ形成のために必要な諸データが格納されている記憶
手段にアクセスするためのアドレス生成機能を備えてい
る。また、前記画像再生装置は複数枚の表示画面と複数
種類の表示色モードとを実現する手段を備えている。前
記画像再生装置が備えている前記各機能を実現するハー
ドウエアの一部または全部はマイクロプログラムに従っ
て動作する。
【0030】まず、図1を用いて本発明の画像再生装置
の構造及び動作を説明する。マスターカウンタ10は、
表示領域内におけるポインターの位置を座標(x,y)
にて表現するためのものであり、ドットカウンタ(水平
座標カウンタ)とラスターカウンタ(垂直座標カウン
タ)から成る。マスターカウンタ10の出力信号は、ス
クロール手段11を経由して、ラッチ31に伝えられ、
拡大・縮小・回転機能を実現するために設けられている
逆アフィン変換器12、ラッチ13に伝えられる。ここ
で、セレクタ14は、拡大・縮小・回転モードがオンに
設定されていればラッチ13に保持されている座標信号
aを、オフに設定されていればラッチ31に保持されて
いる座標信号bを領域判定手段15に出力する。座標信
号aは、拡大・縮小・回転機能を使用する場合の座標
を、また、座標信号bは、拡大・縮小・回転機能を使用
しない、ノーマルなモードの場合の座標を示している。
領域判定手段15は、受け取った座標信号が後述する原
画領域の領域内に当たるか領域外に当たるかを判定し、
領域内であれば前記座標信号をそのまま通過させ、領域
外であれば所定の処理を施す。領域判定手段15の出力
信号はラッチ16に取り込まれる。BATアドレス生成
手段17及びCGアドレス生成手段18は、記憶手段2
4にアクセスするためのアドレス形成を司る装置であ
り、ラッチ19,20,21,22及びメモリインタフ
ェース手段23を介して記憶手段24との間でデータの
やりとりを行う。BAT及びCGの意味については後述
する。ラッチ22を介して取り込まれた画像に関わるデ
ータcは、拡大・縮小・回転モードがオンに設定されて
いれば回転データ処理回路25及びセレクタ26を介し
て、オフに設定されていればセレクタ26のみを介して
ラッチ27に取り込まれる。レジスタ30は、スクロー
ル、拡大・縮小・回転、領域判定、画像データまたは画
像データ形成のために必要な諸データが格納されている
記憶手段24にアクセスするためのアドレス生成等、前
述の諸機能に対する制御命令やそれら諸機能に関わるパ
ラメータ等を格納している。
【0031】図2は、原画領域と表示領域を説明するた
めの図である。同図において、原画領域41の領域内で
は所定の画像が定義されているが、領域外では画像が定
義されていない。表示領域40は、スクロール、拡大・
縮小・回転等の処理によって42の如く原画領域をはみ
出してしまう場合がある。この時、原画領域外は、前記
レジスタ30等に設定された指示に従って処理される。
【0032】図3は、前記表示領域において、前記マス
ターカウンタ10の動作によって生成される表示領域内
座標(x,y)について説明した図である。x座標はド
ットカウンタ、y座標はラスターカウンタによって生成
される。
【0033】次に、図4(A),(B),(C),
(D)を用いて、前出のバックグラウンド属性テーブル
(本明細書中ではBATと略記する)及びキャラクタジ
ェネレータ(本明細書中ではCGと略記する)について
説明する。TVゲーム機、マルチメディアパソコン等の
コンピュータグラフィクスにおいて、個々の画素に相当
する画像データは、CGデータの形で前記記憶手段24
に蓄えられる。更に、前記CGデータは、必要に応じ
て、相関の高い複数の画素を単位(例えば、8画素×8
画素単位)としてまとめられ前記バックグラウンド属性
テーブルに格納される。
【0034】図4(A)に示すように、CGデータとし
て表現された個々の画素(50,51,52等)は、キ
ャラクタ53の形にまとめられる。更に、図4(B)に
示すように、1個以上のキャラクタ(54,55,56
等)によって原画41が構成される。前記各画素50,
51,52に相当するCGデータCG(50),CG
(51),CG(52)は、例えば、図4(C)に示す
ような形で前記記憶手段24に蓄えられる。前記キャラ
クタ53に属する画素のCGデータを図4(C)に示す
ように連続したアドレスに格納しておくと、キャラクタ
単位の処理に好都合である。図4に示される各キャラク
タ54、55、56を代表するシンボルをキャラクタコ
ードと定義し、それぞれを、CC(54),CC(5
5),CC(56)と呼ぶことにする。この時、これら
キャラクタコードは、図4(D)に示される如く前出の
BATと称される記憶手段に納められる。前述したよう
に、所望の画像を表現するのにBAT,CG双方を用い
るかCGのみを用いるかは状況に応じて決定される。
【0035】図1において、前述のハードウエアの一部
または全部はマイクロプログラムによって制御されてい
る。記憶手段28は前記マイクロプログラムを格納して
おり、遅延手段29は前記マイクロプログラムの内容を
その実行サイクルに合わせて適宜遅延させる役割を果た
す。破線にて表された、マイクロプログラムに基づく制
御信号d,e,f,gによって、それぞれ、スクロー
ル、拡大・縮小・回転、領域判定、アドレス生成の各動
作がコントロールされる。これら各機能のコントロール
は、以下のように行われる。なお、この第1の実施例で
は画像再生装置が取り扱う背景画像の面数を4面とす
る。
【0036】(1)スクロール 図5に、前記スクロール手段11の詳細な構成例を示
す。同図において、図1に示されるレジスタ30に含ま
れる部分レジスタ60,61,62,63には、それぞ
れ、第1面,第2面,第3面,第4面用のスクロールパ
ラメータi1,i2,i3,i4が格納されている。セ
レクタ64は、マイクロプログラムの内容に基づいて作
られた前記制御信号dの指示に従って、前記スクロール
パラメータi1,i2,i3,i4のうち1つを選択し
スクロールパラメータiとする。一方、マスターカウン
タ10にて発生された座標信号hは、加算器65にて、
前記スクロールパラメータiと加算される。以上の如く
して、加算器65の出力にスクロール処理された座標信
号kが得られる。
【0037】(2)拡大・縮小・回転 拡大・縮小・回転の各機能は、逆アフィン変換にて実現
される。図6に、前記逆アフィン変換手段12の詳細な
構成例を示す。同図において、図1に示されるレジスタ
30に含まれる部分レジスタ70,71,72,73に
は、それぞれ、第1面,第2面,第3面,第4面用の逆
アフィン変換用パラメータj1,j2,j3,j4が、
また、部分レジスタ74には拡大・縮小・回転モードの
オン・オフを指示する制御コードが格納されている。セ
レクタ75は、マイクロプログラムの内容に基づいて作
られた前記制御信号eの指示に従って、前記逆アフィン
変換用パラメータj1,j2,j3,j4のうち1つを
選択し逆アフィン変換用パラメータjとする。一方、逆
アフィン変換器76において、スクロール手段11より
伝えられた座標信号kは、前記パラメータjを用いた逆
アフィン変換を施される。以上の如くして、逆アフィン
変換器76の出力に拡大・縮小・回転処理された座標信
号77が得られる。また、部分レジスタ74に格納され
た制御コードが拡大・縮小・回転モードのオンを指示し
ていればセレクタ14は座標信号aを選択し、オフを指
示していれば座標信号bを選択する。
【0038】(3)領域判定 図7に、前記領域判定手段15の詳細な構成例を示す。
同図において、図1に示されるレジスタ30に含まれる
部分レジスタ80,81,82,83には、それぞれ、
第1面,第2面,第3面,第4面用の原画サイズm1,
m2,m3,m4が格納されている。セレクタ84は、
マイクロプログラムの内容に基づいて作られた前記制御
信号fの指示に従って、前記原画サイズm1,m2,m
3,m4のうち1つを選択し原画サイズmとする。一
方、セレクタ84より出力された座標信号nは、比較判
定器85にて、前記原画サイズmと比較され、前記座標
信号nが原画の領域内にあるか領域外にあるか判定され
る。以上の如くして、比較判定器85の出力に領域判定
処理された座標信号86が得られる。
【0039】(4)アドレス生成 複数の背景画面と複数の表示モードを有した画像再生装
置を実現しようとするとき、前記記憶手段24にアクセ
スするためのアドレス生成シーケンスは著しく複雑なも
のとなる。このように複雑なアドレス生成シーケンスに
対応するため以下に述べる手段は多大な効果を発揮す
る。図8に前記BATアドレス生成手段17、CGアド
レス生成手段18及び制御信号経路の詳細な構成例を示
す。同図において、マイクロプログラムの内容に基づい
て作られた前記制御信号gは、BATアドレス/CGア
ドレスのどちらのアドレス生成をするのかを指示する制
御信号g1、再生する画像データが属する表示面の面番
号を示す制御信号g2、拡大・縮小・回転モードのオン
/オフを示す制御信号g3、アドレス計算のための補助
パラメータg4を含んで成る。図1に示されるレジスタ
30に含まれる部分レジスタ90,91,92,93に
は、それぞれ、第1面,第2面,第3面,第4面の表示
モードを示す制御信号q1,q2,q3,q4が格納さ
れている。まず、前記制御信号g1の指示に従ってBA
Tアドレス生成手段17、CGアドレス生成手段18の
どちらかがアクティブ状態となる。次に、前記制御信号
g2の指示に従って、前記表示モードを示す制御信号q
1,q2,q3,q4のうち1つが選択され、前記制御
信号g2の指示に従って拡大・縮小・回転モードのオン
/オフが決定され、以上の結果に制御されつつ座標信号
pに基づいて所望のBATアドレスまたはCGアドレス
が算出される。ここで、BAT,CG双方を用いて画像
再生するようにマイクロプログラムが記述されていれ
ば、図8において、まずバスA1を介して記憶手段24
にアドレスを送出しバスA2を介して記憶手段24から
データを受け取り、次にバスB1を介して記憶手段24
にアドレスを送出しバスB2を介して記憶手段24から
データを受け取る。また、CGのみを用いて画像再生す
るようにマイクロプログラムが記述されていれば、バス
B1を介して記憶手段24にアドレスを送出しバスB2
を介して記憶手段24からデータを受け取る。
【0040】以下、前記マイクロプログラムについて説
明する。マイクロプログラムは、一定の周期で所定のル
ーチンを終了するように記述される。第1面にBAT,
CG双方を用いて再生された画像を、第2面にCGのみ
を用いて再生された画像を得るためのマイクロプログラ
ムの例を図9に示す。同図のマイクロプログラムによれ
ば、0サイクルから7サイクルまでの8サイクルにて前
記2画面分の画像再生の動作が一巡し、1つのルーチン
を終了する。
【0041】図1の画像再生装置は、マイクロプログラ
ムに制御されつつパイプライン動作する。同図の画像再
生装置において、座標信号または記憶手段から読み出さ
れたデータは図中の実線の矢印に沿って各ブロック間を
流れ、マイクロプログラムに基づいて形成された制御信
号は、図中の破線の矢印に沿って各ブロックに供給され
る。ここで、前記座標信号または記憶手段から読み出さ
れたデータは、ラッチを1回通過する毎に1クロック分
ずつ遅延される。従って、図1の各回路ブロックは、図
10に示されるマイクロプログラムに基づいた制御信号
MP0,MP1,MP2,MP4,MP6によって制御
される。図10において、DCKはドットクロック、D
CXはマスターカウンタ10に含まれるドットカウンタ
のカウント値、MP0はマイクロプログラムの原信号で
あり、MP1,MP2,MP4,MP6は、それぞれ、
前記MP0を1クロック遅延させた信号、2クロック遅
延させた信号、4クロック遅延させた信号、6クロック
遅延させた信号を表している。また、信号MP0、MP
1,MP2,MP4,MP6中に記されている数字は、
図9に示されるサイクル番号である。この時、図1にお
いて、マスターカウンタ10、スクロール手段11及び
アフィン変換器12は制御信号MP0に、ラッチ13及
びラッチ13とラッチ16とに挟まれたセレクタ14と
領域判定手段15は制御信号MP1に、ラッチ16とラ
ッチ19とに挟まれたBATアドレス生成手段17は制
御信号MP2に、ラッチ20とラッチ21とに挟まれた
CGアドレス生成手段18は制御信号MP4に、ラッチ
22とラッチ27とに挟まれた回転データ処理回路25
及びセレクタ26は制御信号MP6に、それぞれ制御さ
れることによってパイプライン処理が実行される。
【0042】次に、上述の制御信号MP0,MP1,M
P2,MP4,MP6を形成する手段について述べる。
【0043】図11に、その第1の手段を示す。同図に
おいて、外部から供給されたマイクロプログラムrは、
記憶手段101にいったん書き込まれ、パラレル・シリ
アル変換器102を介して、遅延手段103(例えばシ
フトレジスタ)に伝送される。前記遅延手段103は、
マイクロプログラムrのデータ幅に等しいデータ幅(ビ
ット数)を有し、マイクロプログラムrのサイクル数
(前述の例では8サイクル)に等しい遅延段数を有す
る。遅延手段103の各出力が上述の制御信号MP0,
MP1,MP2,MP4,MP6を与える。
【0044】図12に、その第2の手段を示す。同図に
おいて、外部から供給されたマイクロプログラムrは、
記憶手段110にいったん書き込まれる。一方、プログ
ラムカウンタ111は図10に述べた基本シーケンス中
における現在の状態を示しており、その状態に応じたサ
イクル順のマイクロプログラムをセレクタ112,11
3,114,115,116によって選択し、上述の制
御信号MP0,MP1,MP2,MP4,MP6として
図1の各ブロックに対して出力する。ここでプログラム
カウンタ111とセレクタ112,113,114,1
15,116とが遅延手段として働く。
【0045】図13に、その第3の手段を示す。同図に
おいて、マイクロプログラムrのデータ幅に等しいデー
タ幅(ビット数)を有し、マイクロプログラムrのサイ
クル数(前述の例では8サイクル)に等しい遅延段数を
有するシフトレジスタ120の最終段出力端子123は
セレクタ121を介して前記シフトレジスタ120の入
力端子122にリング状に接続される。制御信号sはマ
イクロプログラムrの、シフトレジスタ120への書き
込み・保持をコントロールする信号であり、s=0なら
ば外部から供給されたマイクロプログラムrをシフトレ
ジスタ120に書き込み、s=1ならばシフトレジスタ
120の最終段出力信号tをシフトレジスタ120の入
力端子122に帰還する。シフトレジスタ120の各出
力124,125,126,127,128が、それぞ
れ上述の制御信号MP0,MP1,MP2,MP4,M
P6を与える。この例の場合、シフトレジスタ120が
記憶手段及び遅延手段双方の役割を果たしている。
【0046】このように、マイクロプログラムを遅延さ
せた信号で各部を制御することによりパイプライン動作
を実現し、高速な処理を実現するとともに、各ステップ
毎の小規模なハードウエアを提供するのみで高度な処理
を実現でき、シーケンス制御のための複雑なハードウエ
アを不要としている。
【0047】図14は、本発明の第2の実施例の構造を
説明するブロック図である。この第2の実施例において
も、TVゲーム機、マルチメディアパソコン等に代表さ
れる会話形のコンピュータグラフィクスの場合を例にと
って全体像を説明する。同図の画像再生装置は、拡大・
縮小・回転モード並びにノーマルモードに対応可能であ
り、画像データまたは画像データ形成のために必要な諸
データが格納されている記憶手段にアクセスするための
アドレス生成機能を備えている。ここで、ノーマルモー
ドとは、拡大・縮小・回転処理を含まない表示モードの
ことを言う。また、前記画像再生装置は、複数枚の表示
画面と複数種類の表示色モードとを実現する手段を備え
ている。前記画像再生装置が備えている前記各機能を実
現するハードウエアの一部または全部は、マイクロプロ
グラムに従って動作する。
【0048】まず、図14及び図15を用いて第2の実
施例を説明する。図14の画像再生装置は、第1の回路
系統と第2の回路系統とを含んで成る。第1の回路系統
は、メモリアクセス制御回路221とアドレス生成回路
222と記憶回路216とバッファレジスタ223とバ
ッファレジスタ224とパラレル・シリアル変換器22
5とBG面選択回路227とにより構成される。一方、
第2の回路系統は、スタート制御回路212と逆アフィ
ン変換器215とアドレス生成回路226と記憶回路2
16と後処理回路217とBG面選択回路227とによ
り構成される。ここで、逆アフィン変換器215は、初
期値計算回路213とドット単位の座標計算回路214
とを含んで成り、拡大・縮小・回転のためのパラメータ
が格納されたレジスタ218と接続されている。前記第
1の回路系統がノーマルモードの画像再生を司り、前記
第2の回路系統が拡大・縮小・回転モードの画像再生を
司る。また、前記第1の回路系統並びに前記第2の回路
系統の回路ブロックのうち一部または全部が、マイクロ
プログラムが格納されたマイクロプログラム用レジスタ
220に接続されている。マスターカウンタ210は、
垂直同期信号を基準とした垂直方向のラスター数及び水
平同期信号を基準とした水平方向のドット数を数えるカ
ウンタである。また、座標カウンタ211は、表示領域
内における位置を座標(x,y)にて表現するためのも
のであり、ドットカウンタ(水平座標カウンタ)とラス
ターカウンタ(垂直座標カウンタ)から成る。
【0049】次に、図14の画像再生装置の動作を説明
する。本実施例では、1キャラクタの単位を水平・垂直
とも8画素とした場合について述べる。キャラクタとは
相関の高い複数の画素をひとまとめにしたものであり、
例えばワードプロセッサの文字等がこれに当たる。TV
ゲームにおいても個々の画素に相当する画像データはC
Gデータの形で記憶手段に蓄えられ、このCGデータ
は、必要に応じて、相関の高い複数の画素を単位(例え
ば、水平・垂直共8画素単位)としてまとめられ、バッ
クグラウンド属性テーブル(BAT)に格納される。
【0050】図16に本発明の画像再生装置の第2の実
施例における動作例の概要を示している。同図に示すよ
うに、ノーマルモード、拡大・回転・縮小モード双方と
も、表示期間はM0ドットである。ノーマルモードでの
画像データの前処理には、M1ドットの期間を要する。
一方、拡大・縮小・回転モードでの画像データの前処理
には、M2ドットの期間を要する。この時、上記2つの
モードにおいて表示タイミングを揃えるためには、ノー
マルモードの時には、表示開始よりも少なくともM1ド
ット早くメモリアクセスを開始する必要がある。一方、
拡大・縮小・回転モードの時には、表示開始よりも少な
くともM2ドット早く座標の初期値計算を開始し、初期
値計算終了後にメモリアクセスを行なう必要がある。こ
のようなタイミングの設定を行なうことにより、ノーマ
ルモード、拡大・回転・縮小モード双方の表示タイミン
グを合わせることができる。
【0051】図15において、波形230は水平同期信
号を、波形231は図14のディスプレイ装置219に
おける表示期間を示している。すなわち、水平同期信号
の立ち下がりでマスターカウンタ210がドットのカウ
ントを開始し、K+1ドット目からK+Nドット目まで
ディスプレイ219に画像の表示を行う。マスターカウ
ンタ210のK+1ドット目が座標カウンタ211の1
ドット目、マスターカウンタ210のK+Nドット目が
座標カウンタ211のNドット目である。
【0052】図14において、表示モードがノーマルモ
ードに設定されると、メモリアクセス制御回路221
は、マスターカウンタ210のカウント値が表示開始時
点より1キャラクタ(8ドット)分若い値、すなわち、
K−7に達したところで、メモリアクセスの開始をアド
レス生成回路222に対して指示し、図15の波形23
6に示されるタイミングで記憶手段216へのアクセス
を行わせる。アドレス生成回路222は、マイクロプロ
グラム用レジスタ220に格納されているマイクロコー
ドに基づく制御信号aに従ってアドレス生成を行う。こ
の結果、ノーマルモードの画像データbが、図15の波
形237に示されるタイミングで読み出される。前記マ
イクロコードの内容は、複数ある背景画像面のうちどの
面を使用するか、複数ある色モードのうちどれを用いる
か、拡大・縮小・回転を行うか、等から成る。マイクロ
プログラムを実行する基本シーケンスは、キャラクタ単
位に設定されている。本実施例の場合、1基本シーケン
スにおいて、1キャラクタ分、すなわち、8ドット分の
画像データを読み出すようにマイクロプログラムが記述
される。記述されるマイクロプログラムの例を図19
(A)に示している。記憶手段216より読み出された
画像データbは、例えば、図19(B)に示されるよう
に、ディスプレイ装置219に表示される順序とは異な
る時間順に並んでいる。第1のバッファレジスタ223
は、画像データbを表示順に並び換える目的で設けられ
ている。画像データbは、第1のバッファレジスタ22
3と第2のバッファレジスタ224とパラレル・シリア
ル変換器225とを通過することによって、図14に示
すように、表示順に並び換えられた画像信号cに変換さ
れる。図15より明らかなように、画像データbの1キ
ャラクタ分に相当する任意の部分データ237は、少な
くとも8ドット分、すなわち、1キャラクタ分遅延され
て、画像データcの1キャラクタ分に相当する部分デー
タ238に変換される。
【0053】一方、図15において、表示モードが拡大
・縮小・回転モードに設定されると、スタート制御回路
212は、波形234に示すように、マスターカウンタ
210のカウント値がK−Lに達したところで逆アフィ
ン変換の初期値計算の開始を逆アフィン変換器215に
指示する。ただし、逆アフィン変換の初期値計算に要す
る時間は最大L+1ドットクロック分であるとする。次
に、スタート制御回路212は、マスターカウンタ21
0のカウント値がK+1に達したところで前記初期値計
算の結果に基づくドット毎の座標計算の開始を逆アフィ
ン変換器215に指示する。その結果、第1のアドレス
生成回路226にて、逆アフィン変換された座標値に基
づくアドレスが生成され、記憶回路216より拡大・縮
小・回転モードの画像データdが読み出され、波形23
5に示されるタイミングでディスプレイ219に表示さ
れる。ここで、初期値計算の開始は、スタート制御回路
212から初期値計算回路213に制御信号eを与える
ことによって行われる。初期値計算開始のカウント値K
−Lは、逆アフィン変換の初期値計算に要する時間がL
+1ドットクロック分に相当することに基づいて、拡大
・縮小・回転モードの画像データdの表示タイミングが
ノーマルモードの画像データcの表示タイミングに一致
するように決定される。
【0054】拡大・縮小・回転モードで使用する逆アフ
ィン変換器215、並びにその構成要素である初期値計
算回路213とドット毎の座標計算回路214につい
て、以下にその動作を詳細に説明する。逆アフィン変換
器215は逆アフィン変換を実行するハードウエアであ
り、元座標(X1 ,Y1 )に対して(式1),(式2)
で示される座標変換を行うことによって新座標(X2 ,
Y2 )を得るものである。 X2 = A(X1 −XC )+B(Y1 −YC )+XC ・・・ (式1) Y2 = C(X1 −XC )+D(Y1 −YC )+YC ・・・ (式2) このようにして得られた新座標(X2 ,Y2 )に対応す
る画像データを記憶回路216から読み出し、その画像
データの内容を元座標(X1 ,Y1 )の位置に表示する
ことで、元座標系での拡大・縮小・回転表示が実現され
る。さて、(式1),(式2)を展開することによって
(式3),(式4)が得られる。 X2 = AX1+BY1+(1−A)XC−BYC ・・・ (式3) Y2 = CX1+DY1−CXC+(1−D)YC ・・・ (式4)
【0055】従来行われていた逆アフィン変換による拡
大・縮小・回転表示では、(式3),(式4)の計算
を、1ドットに1回ずつ行なっていた。然るに、従来の
方式によると、1ドットについて4回の乗算と4回の加
減算が必要となり、現在及び近い将来の集積回路技術で
はその実現のために、例えば多大なハードウエアを必要
とする等、膨大な犠牲を払わなくてはならない。そこ
で、本発明では最小限のハードウエアにて拡大・縮小・
回転表示を実現するべく、(式3),(式4)の計算に
おいて、次式(式5),(式6)で示される初期値X
I、YIの計算を、水平帰線消去期間中に実行し、その直
後の表示期間中の毎ドットに対して、次式(式7),
(式8)で示される定数XD、YDの加算のみを行うよう
にする。ここで、元座標X1は、表示期間中、X1=0か
らX1=Nまで1ずつ増加する。 XI = BY1+(1−A)XC−BYC ・・・ (式5) YI = DY1−CXC+(1−D)YC ・・・ (式6) XD = A ・・・ (式7) YD = C ・・・ (式8)
【0056】また、次式(式9),(式10)で示され
る初期値XI’、YI’の計算を垂直帰線消去期間中に実
行し、その直後の表示期間中の毎走査線ごとに(式1
1),(式12)で示される定数XD’、YD’の加算を
行い、毎ドットごとに(式7),(式8)で示される定
数XD、YDの加算を行うようにしても同様の効果が得ら
れる。 XI’ = (1−A)XC−BYC ・・・ (式8) YI’ = −CXC+(1−D)YC ・・・ (式9) XD’ = B ・・・ (式10) YD’ = D ・・・ (式11) 上記初期値XI,YI,XI’,YI’の計算を実行するブ
ロックが初期値計算回路213であり、上記定数XD,
YD,XD’,YD’の計算を実行するブロックがドット
単位の座標計算回路214である。
【0057】次に、図14の画像データbを表示順に並
べ換える目的で設けられている第1のバッファレジスタ
223、遅延時間を制御する目的で設けられている第2
のバッファレジスタ224、及びパラレル・シリアル変
換器225について、いくつかの例をもとに説明する。
【0058】まず、画像データの種類と構造、マイクロ
プログラムの記述例、及び図14の記憶回路216に格
納されている画像データの形態について説明する。説明
の便宜上、本発明の画像再生装置がサポートする画像デ
ータの条件を次のようにした場合を例にとる。 表示可能な色モードを4色(2ビット)、16色
(4ビット)、256色(8ビット)の3種類とする。 背景画像面の面数をA面及びB面の2面とする。 前記記憶回路216が格納している画像データのデ
ータ幅及びデータ転送用バスの幅を8ビットとする。 画像データをキャラクタ単位で扱う場合は、そのサ
イズを水平、垂直共8画素とする。
【0059】図17に前述のキャラクタの構造を示す。
同図において、画面250内の任意のキャラクタ251
は水平、垂直それぞれの方向に8個ずつ、合計64個の
画素を構成要素として成る。以下の説明で、前記キャラ
クタ内における任意の水平ライン上の画素を順にP0,
P1,P2,・・・,P6,P7と称する。
【0060】図18(A),(B),(C)は、表示可
能な色モードと画像データの構造との対応を示した図で
ある。また、同図はそれぞれの色モードの画像データが
前記記憶回路216に格納されるときの格納形態をも示
している。ここで、記憶回路216の1ワードは8ビッ
トであるものとする。図18(A)は、4色モードの画
像データ構造で、1画素あたり2ビットのデータがP
0,P1,P2,P3のように並べられており、2ワー
ドで8画素分(P0,P1,P2,P3/P4,P5,
P6,P7)となる。同様に、図18(B)は、16色
モードの画像データ構造を示したもので、1画素あたり
4ビットのデータがP0,P1のように並べられてお
り、4ワードで8画素分(P0,P1/P2,P3/P
4,P5/P6,P7)となる。図18(C)は、25
6色モードの場合で、1画素あたり8ビットで構成さ
れ、8ワードで8画素分(P0/P1/P2/P3/P
4/P5/P6/P7)となる。以上のように、記憶回
路の1ワード当たりのビット数が、複数ある色モードの
1画素あたりのデータ語長の公倍数となるようにするこ
とは、本発明の特徴の1つであり、記憶回路の容量を効
率的に利用できるという長所を生み出す。
【0061】図19(A)にマイクロプログラムの記述
例を示す。ここで、マイクロプログラムの1サイクルを
1ドットクロックに等しくする。また、マイクロプログ
ラムの基本周期に含まれるサイクル数を前記キャラクタ
251の水平方向の画素数の整数倍に定めることは大変
有効である。同記述例は、A、B2面ある背景画像面の
うちA面にノーマル・16色モードの画像を、B面にノ
ーマル・4色モードの画像を再生する例である。「NO
P」とは、ノーオペレイションの意味であり、このとき
記憶回路216へのアクセスは行われない。
【0062】図19(B)に、図19(A)に例示した
マイクロプログラムに従って前記記憶回路216より読
み出された画像データhを時系列で示す。図19(B)
より明らかなように、記憶回路216より読み出された
直後の画像データhは、2面分の画像データが表示順と
全く異なる順番で並べられ、且つ、ビット並びをみても
表示形態とは全く異なる形態で並べられている。
【0063】記憶回路216より読み出された画像デー
タを表示順に並べ換えるための回路手段を図20に示
す。以下、画像データを表示順に並べ換えるための回路
手段のことをワード単位データ/ドット単位データ変換
器と称する。図20において、ワード単位データ/ドッ
ト単位データ変換器は、デコーダ260と、切り換え回
路261と、第1のバッファメモリ262と、パラレル
・シリアル変換回路263とを含んで成る。デコーダ2
60には、図14のマイクロプログラム用レジスタ22
0等の回路ブロックから制御情報fが入力され、切り換
え回路261には前記デコーダ260からデコード済み
の制御信号gが、図14の記憶回路216より画像デー
タhが入力される。ここで、前記制御情報fは、 表示する色モードと背景画像面との組み合わせ情報
(A面、B面にそれぞれ何色モードの表示をするか)、 到来したデータが、マイクロプログラムの1基本周
期中において同一背景画像面データの何ワード目のデー
タか、等の情報を含んで成る。第1のバッファメモリ2
62には切り換え済みの画像データiが入力される。ま
た、パラレル・シリアル変換器263には並び換え済み
のバッファメモリ262の出力画像データjが入力され
る。前記パラレル・シリアル変換器263からは表示順
に並べ換えられた画像データkが出力される。
【0064】次に、前記ワード単位データ/ドット単位
データ変換器の動作を詳細に説明する。本実施例では、
前述した制約、すなわち、表示可能な色モードを4色、
16色、256色の3種類としたこと、背景画像面の数
を2面としたこと、記憶回路216が記憶しているデー
タの幅を1ワード8ビットとしたこと、マイクロプログ
ラムの基本周期を8サイクルとしたことのため、表示可
能な色モードの組み合わせは、図21に示す6通りとな
る。
【0065】図22は、図20に示したワード単位デー
タ/ドット単位データ変換器の各部の信号のタイミング
図である。前記ワード単位データ/ドット単位データ変
換器は、次の操作を施すことによって、受け取った画像
データhを表示順に並べ換える。デコーダ260は、受
け取った制御情報fを解読し、切り換え回路261で画
像データに対する切り換え動作を行うための制御信号g
を生成する。切り換え回路261は、前記制御信号gに
制御されつつ、8ビットの画像データhの切り換えを行
い、画像データiに変換した後、この画像データiを第
1のバッファメモリ262の所定アドレスに書き込む。
この書き込み動作終了後、第1のバッファメモリ262
は、第1のバッファメモリ262自身より読み出された
8画素分の画像データjをパラレル・シリアル変換器2
63に対して一斉に転送する。画像データjの前記一斉
転送は、転送パルス267に同期して、マイクロプログ
ラムの1基本周期(本実施例では8ドットクロック)に
1回ずつ行われる。ここで、2面表示の場合には、画像
データjに、A,B2つの背景画像面に対応した画像デ
ータが部分データとして同時に含まれる。また、画像デ
ータjのデータ幅は最大64ビット(8ドット×8ビッ
ト)となる。A面にノーマル16色、B面にノーマル4
色の表示をする場合、画像データのデータ幅は、8ドッ
ト×4ビット+8ドット×2ビットで合計48ビットと
なる。パラレル・シリアル変換器263は、受け取った
画像データjをドットクロック266に同期した形でド
ット単位の画像データkとして表示順に出力する。画像
データkのデータ幅は、A面にノーマル16色、B面に
ノーマル4色の表示をする場合、4ビット+2ビットで
合計6ビットとなる。ここで、パラレル・シリアル変換
器263は、例えば、パラレル入力シリアル出力タイプ
のシフトレジスタなどで構成される。
【0066】図21のそれぞれの組み合わせに対する並
べ換え結果を図23(A),(B),(C),(D),
(E),(F)に例示する。図23(A)は256色1
面の場合、図23(B)は16色2面の場合、図23
(C)は16色1面と4色1面の場合、図23(D)は
16色1面の場合、図23(E)は4色2面の場合、図
23(F)は4色1面の場合をそれぞれ表している。な
お、図23(A),(B),(E)の太枠は、並べかえ
る前の1ワード単位のデータを示している。256色1
面の場合には、図18(C)に示すように、並びかえる
前の1ワード単位のデータが図23(A)に示すよう
に、そのままワード単位のデータとして出力される。ま
た、16色2面の場合には、図18(B)に示すよう
に、例えば、ワード単位で読み出されたP6,P7は、
2つに分割され、別の面のP6,P7と組み合わせ、図
23(B)に示すように並べかえられる。4色2面の場
合には、図18(A)に示すように、例えば、ワード単
位で読み出されたP4,P5,P6,P7は、それぞれ
に分割され、別の面のP4,P5,P6,P7と組み合
わせ、図23(E)に示すように並べかえられる。この
とき、使用されない部分は空きとなる。
【0067】前記ワード単位データ/ドット単位データ
変換器にて並べ換え操作を完了した画像データkのタイ
ミング図を図22に示す。同図に示す画像データk1,
k2は画像データkの部分データであり、図19(A)
に例示したマイクロプログラムに従って再生される画像
データである。画像データk1はA面の16色画像信号
で幅4ビット、画像データk2はB面の4色画像信号で
幅2ビットである。ここで、ドットクロック266の1
周期につき1画素分の画像データが出力される。
【0068】図24に、図20の切り換え回路261及
び第1のバッファメモリ262のさらに詳細な構成例を
示す。同図において、デコーダ260には、制御情報と
して、予めレジスタ等に設定されている背景画像面(A
面またはB面)と色モードとの組み合わせに関する組み
合わせ情報f1と、現在到来した画像データhに関する
付帯情報f2、例えば、現在到来した画像データhの面
番号、色モード等とが入力され、デコード済みの制御信
号g1,g2,・・・,g6が出力される。制御信号g
1,g2,・・・,g6は図21に示した6通りの組み
合わせに対応する。図24において、切り換え回路26
1には、画像データhと前記制御信号g1,g2,・・
・,g6とが入力され、切り換え後の画像データi1,
i2,i3,i4,・・・が出力される。切り換え回路
261はセレクタ270,271,272,273,2
74,275、配線部276、論理和ゲート277,2
78,279,280,・・・等を含んで成る。本実施
例の場合、第1のバッファメモリの容量は64ビット
(8ドット×8ビット)であり、切り換え回路261か
らの64本の出力端子のそれぞれが64個のメモリセル
281,282,283,284,・・・に接続されて
いる。全てのメモリセル281,282,283,28
4,・・・の出力64本はデータバス285として束ね
られ、図20に示される画像データjを形成する。
【0069】図25は、ワード単位データ/ドット単位
データ変換器の別の構成例である。その特徴は、第1の
バッファメモリ262とパラレル・シリアル変換器26
3との間に第2のバッファメモリ264を介在させるこ
とにある。図25において、デコーダ260によって制
御信号gが生成されること、切り換え回路261によっ
て、画像データhから切り換え済みの画像データiが得
られること、及び、第1のバッファメモリ262の出力
端子に並べ換えを施された画像データjが得られること
は前述した図20のワード単位データ/ドット単位デー
タ変換器の動作と同じである。
【0070】以下、図26を用いて、図25のワード単
位データ/ドット単位データ変換器の動作を説明する。
前記画像データjは、転送パルス267に同期して第1
のバッファメモリ262より第2のバッファメモリ26
4に一斉転送される。第2のバッファメモリ264は、
前記転送パルス267をトリガとして画像データjjを
パラレル・シリアル変換器263に出力する。ここで、
画像データjjの部分データ287は、内容が画像デー
タjの部分データ286と同一で時間的に遅延されたデ
ータである。ところで、画像データjjは、A面に対応
した16色モードの画像データjj1と、B面に対応し
た4色モードの画像データjj2とを含んでいる。第2
のバッファメモリ264に蓄えられているデータをパラ
レル・シリアル変換器263に転送するためのトリガパ
ルスとして、画像データjj1用書き込みパルス288
及び画像データjj2用書き込みパルス289の2種類
を設けることにより、パラレル・シリアル変換器263
からの出力画像信号の遅延量をA面とB面とで独立に制
御することが可能となる。図26の例の場合、書き込み
パルス288によって転送された画像信号jj1は2ド
ット遅れの画像信号k1として、また、書き込みパルス
289によって転送された画像信号jj2は6ドット遅
れの画像信号k2としてパラレル・シリアル変換器26
3から出力される。
【0071】以上のように、第2のバッファレジスタ2
64を介在させることにより、画像データの遅延量調整
を背景画像面毎に独立して行うことが可能になる。画像
信号を遅延させることは、ディスプレイ装置上において
画像の位置をずらすことに相当するので、上記の手段を
設けることによって複数の背景画像をずらして表示した
り、複数の背景画像をそれぞれ独立にスクロール表示し
たりすることが可能になる。この際、キャラクタ単位の
スクロールを、第1の実施例のように前記記憶手段21
6へのアクセスタイミングを調整することによって実現
し、キャラクタ単位未満、例えば、本実施例の場合には
8ドット未満のスクロールを第2のバッファレジスタ2
64での遅延量調整によって実現することにより、効果
的なスクロール表示が可能となる。
【0072】図27は、ワード単位データ/ドット単位
データ変換器の更に別の構成例である。その特徴は、パ
ラレル・シリアル変換器290を、例えば図28のよう
に構成することによって、パラレル・シリアル変換器2
90自体にランダム書き込み可能な記憶手段の機能を持
たせることにある。図28はパラレル・シリアル変換器
290の詳細構造の一例を示したものである。同図にお
いて、回路ブロック291は画像データ1ビット分のパ
ラレル・シリアル変換器であり、前記回路ブロック29
1は、制御信号gが入力されライトパルスm1,m2,
・・・,m3を出力するライトパルス生成回路294及
び複数個(本実施例の場合、8個)の単位セル295,
296,・・・,297を含んでなる。前記単位セル2
95は、セレクタ298,299とフリップフロップ3
00とを含んでなり、単位セル296,・・・,297
も同様である。回路ブロック292、・・・、293は
回路ブロック291と同一構造を有する画像データ1ビ
ット分のパラレル・シリアル変換器である。本実施例の
場合、8個の、1ビット分のパラレル・シリアル変換器
291,292,・・・,293によってデータ幅8ビ
ットのパラレル・シリアル変換器290が構成される。
【0073】図28に示されるパラレル・シリアル変換
器の動作を以下に説明する。ライトパルス生成回路29
4は、受け取った制御信号gに基づいてライトパルスm
1,m2,・・・,m3を生成し、各単位セル295,
296,・・・,297に伝送する。任意の単位セル、
例えば単位セル296において、ライト可能モード/シ
リアル転送モード信号301がライト可能モードを指示
していれば、セレクタ298は画像データhの部分信号
h2を選択しパラレル入力としてフリップフロップ30
0のデータ入力端子Dに供給する。この時、セレクタ2
99はライトパルスm2を選択しフリップフロップ30
0のクロック入力端子CKに供給する。以上により単位
セルへのデータ書き込みが行われる。一方、前記ライト
可能モード/シリアル転送モード信号301がシリアル
転送モードを指示していれば、セレクタ298は前段の
単位セル295の出力データ303を選択しシリアル入
力としてフリップフロップ300のデータ入力端子Dに
供給する。この時、セレクタ299はシリアル転送クロ
ック302を選択しフリップフロップ300のクロック
入力端子CKに供給する。以上により単位セル間でのシ
リアルデータ転送がシフトレジスタ動作により行われ
る。以上のように、前記シリアル・パラレル変換器29
0に、画像データの並べ換え機能とパラレル・シリアル
変換機能とを同時に持たせることも可能である。
【0074】このように、画像再生装置を第2の実施例
のように構成することによって、ノーマルモードと拡大
・縮小・回転モードの両方に対応することが可能とな
る。このとき、上記2つの回路手段の間で生ずる画像信
号のタイミングずれを補償し表示タイミングの揃ったノ
ーマルモード及び拡大・縮小・回転モードの画像を得る
ことが出来る。また、マイクロプログラム制御を導入し
たことによって生ずる、記憶手段から読み出された画像
データの並びが表示順と異なった並びとなってしまうと
いう問題を、僅かなハードウエアの追加によって解決す
ることが出来る。更に、図25に述べた回路手段を用い
ることによって、画像データの遅延調整をプログラマブ
ルに実現することが可能になるという副次的な効果が得
られる。
【0075】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、TV
ゲーム機・パソコン用表示装置・マルチメディア機器等
のコンピューターグラフィクスに要求されるようになり
つつある、多種類の表示色モード、マルチ画面表示、様
々な表示効果を可能ならしめるための複雑な画像処理等
に対応する多くの高度な機能を、極めて小規模のハード
ウエアにて実現することが出来る。また、前記ハードウ
エアを設計するために要する工数は、本発明によらない
場合のそれと比較して格段に少なくて済む。このため、
前記多くの高度な機能を具備した画像再生装置をIC化
する際の所要コストを著しく低減することが可能とな
る。
【0076】更に、画像再生装置が備えている前記各機
能を実現するハードウエアの一部または全部をマイクロ
プログラムに従って動作せしめるようにしたことにより
以下のような効果も生まれてくる。すなわち、画像デー
タの内容変化に伴ってマイクロプログラムを最適なもの
に書き換えておくことにより、常に、第1の実施例に述
べた記憶手段24の利用効率を高く保つことが出来る。
その結果、無駄のないメモリ使用が成され本願の画像再
生装置を用いた製品のコストパフォーマンスが高められ
る。さらに、第2の実施例で示したように、各画面毎に
スクロール量をプログラマブルに設定できるなど、自由
度の広い画像再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構造を説明したブロッ
ク図である。
【図2】原画領域と表示領域を説明するための図であ
る。
【図3】マスターカウンタによって生成される表示領域
内座標を説明した図である。
【図4】(A)は、キャラクタの構造を説明するための
図である。(B)は、原画の構造を説明するための図で
ある。(C)は、CGデータの格納方法を説明するため
の図である。(D)は、キャラクタコードの格納方法を
説明するための図である。
【図5】図1におけるスクロール手段11の詳細な実施
例を示した図である。
【図6】図1における逆アフィン変換手段12の詳細な
実施例を示した図である。
【図7】図1における領域判定手段15の詳細な実施例
を示した図である。
【図8】図1におけるBATアドレス生成手段17及び
CGアドレス生成手段18の詳細な実施例を示した図で
ある。
【図9】マイクロプログラムの一例を示した図である。
【図10】マイクロプログラムの流れを説明するための
タイミング図である。
【図11】図10における制御信号MP0、MP1、M
P2、MP4、MP6を形成する手段の第1の具体例を
示した図である。
【図12】図10における制御信号MP0、MP1、M
P2、MP4、MP6を形成する手段の第2の具体例を
示した図である。
【図13】図10における制御信号MP0、MP1、M
P2、MP4、MP6を形成する手段の第3の具体例を
示した図である。
【図14】本発明の第2の実施例の構造を説明したブロ
ック図である。
【図15】本発明の第2の実施例の動作を説明したタイ
ミング図である。
【図16】ノーマルモード、拡大・縮小・回転モードの
動作タイミングの概略の説明図である。
【図17】キャラクタと画素の関係を説明した図であ
る。
【図18】各種色モードの画像データを記憶回路に格納
する時のデータ構造を説明した図である。
【図19】(A)は、マイクロプログラムの記述例を示
した図である。(B)は、記憶手段より読み出された直
後の画像データの並びを説明した図である。
【図20】ワード単位データ/ドット単位データ変換器
の一例を説明したブロック図である。
【図21】表示可能な色モードの組み合わせの説明図で
ある。
【図22】図20のワード単位データ/ドット単位デー
タ変換器における各部の信号タイミングを示した図であ
る。
【図23】ワード単位データ/ドット単位データ変換器
によって並べ換えられたデータの一例を示した図であ
る。
【図24】図20のワード単位データ/ドット単位デー
タ変換器の詳細構造を示した図である。
【図25】ワード単位データ/ドット単位データ変換器
の別の構成例を説明したブロック図である。
【図26】図25のワード単位データ/ドット単位デー
タ変換器における各部の信号タイミングを示した図であ
る。
【図27】ワード単位データ/ドット単位データ変換器
の更に別の構成例を説明したブロック図である。
【図28】図27の詳細構造を示したブロック図であ
る。
【図29】従来技術を説明するためのブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 マスターカウンタ 11 スクロール手段 12 逆アフィン変換器 14 セレクタ 15 領域判定手段 17 BATアドレス生成手段 18 CGアドレス生成手段 23 メモリインタフェース手段 24 記憶手段 25 回転データ処理回路 26 セレクタ 28 マイクロプログラム記憶手段 29 マイクロプログラム遅延手段 30 レジスタ 13,16,19,20,21,22,27,31
ラッチ 210 マスターカウンタ 211 座標カウンタ 212 スタート制御回路 213 初期値計算回路 214 ドット単位の座標計算回路 215 逆アフィン変換器 216 記憶回路 217 後処理回路 218 レジスタ 219 ディスプレイ 220 マイクロプログラム用レジスタ 221 メモリアクセス制御回路 222,226 アドレス生成回路 223,224 バッファレジスタ 225 パラレル・シリアル変換器 227 BG画面選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09G 5/395 G09G 5/36 520E (56)参考文献 特開 平3−63695(JP,A) 特開 平4−106593(JP,A) 特開 昭62−229375(JP,A) 特開 平6−180565(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/00 - 5/42 G06F 3/14 - 3/153 G06T 11/80

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上における座標を発生させる手
    段と、画像形成に用いるデータを蓄える記憶手段と、前
    記記憶手段にアクセスするためのアドレスを生成する手
    段とを備え、複数の画面と複数の表示モードを有する画
    像再生装置において、複数の画面に対応した制御情報を
    含んで成るマイクロプログラムを記憶する手段と前記マ
    イクロプログラムを遅延する手段とを備え、前記マイク
    ロプログラムに制御されつつ前記記憶手段にアクセスす
    るためのアドレスを生成する手段を具備して成ることを
    特徴とする画像再生装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の画面に対応したスクロールパ
    ラメータを格納するレジスタを備え、前記マイクロプロ
    グラムに制御されつつ、前記スクロールパラメータを用
    いて再生画像をスクロールするスクロール手段を備えて
    成ることを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  3. 【請求項3】 逆アフィン変換用パラメータを格納する
    レジスタを備え、前記マイクロプログラムに制御されつ
    つ、前記逆アフィン変換用パラメータを用いて再生画像
    を拡大・縮小・回転する逆アフィン変換手段を備えて成
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像再生装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の画面に対応した原画サイズを
    格納するレジスタを備え、前記マイクロプログラムに制
    御されつつ、前記原画サイズを用いて座標が原画の領域
    内にあるか領域外にあるか判定する領域判定手段を備え
    て成ることを特徴とする請求項1に記載の画像再生装
    置。
  5. 【請求項5】 マイクロプログラムを記憶する手段の出
    力はパラレル・シリアル変換器を介してマイクロプログ
    ラムを遅延する手段の入力に接続されて成ることを特徴
    とする請求項1に記載の画像再生装置。
  6. 【請求項6】 基本シーケンス中における現在の状態を
    示すプログラムカウンタ及び前記現在の状態に応じたサ
    イクル順のマイクロプログラムを選択するセレクタによ
    り構成される遅延手段と、マイクロプログラムを記憶す
    る手段とを備えて成ることを特徴とする請求項1に記載
    の画像再生装置。
  7. 【請求項7】 前記マイクロプログラムの記憶手段及び
    遅延手段は、マイクロプログラムのシフトレジスタへの
    書き込み・保持をコントロールする制御信号を入力する
    ようにして成るセレクタと、リング状に接続されたシフ
    トレジスタとにより構成されることを特徴とする請求項
    1に記載の画像再生装置。
  8. 【請求項8】 表示画面上における座標を発生させる手
    段と、画像形成に用いるデータを蓄える記憶手段と、前
    記記憶手段にアクセスするためのアドレスを生成する手
    段を備え、少なくとも拡大・縮小・回転モードとノーマ
    ルモードとを含む複数の表示モードを有する画像再生装
    置において、拡大・縮小・回転を実現する逆アフィン変
    換器と、逆アフィン演算の少なくとも一部分をドット毎
    の逆アフィン演算より前に実行する手段と、前記ノーマ
    ルモードにおいて前記記憶手段にアクセス後画像データ
    を表示順に並べ変える回路手段と、前記拡大・縮小・回
    転モードとノーマルモードとで有効表示期間を一致させ
    る手段を具備して成ることを特徴とする画像再生装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成に用いるデータを蓄える記
    憶手段の1ワード当たりのビット数を、複数ある色モー
    ドの1画素当たりのデータ語長の公倍数となるように定
    めたことを特徴とする請求項8に記載の画像再生装置。
  10. 【請求項10】 マイクロプログラムによって制御され
    る画像再生装置であって、マイクロプログラムの基本周
    期に含まれるサイクル数をキャラクタの水平方向の画素
    数の整数倍に定めたことを特徴とする請求項8に記載の
    画像再生装置。
  11. 【請求項11】 表示モードがノーマルモードであるか
    拡大・縮小・回転モードであるかを指示する手段を有す
    る画像再生装置であって、その指示内容がノーマルモー
    ドであれば表示開始よりも少なくとも1キャラクタ分早
    くメモリアクセスを開始させ、一方その指示内容が拡大
    ・縮小・回転モードであれば表示開始に先立ってアフィ
    ン変換の初期値計算を行ないその後にメモリアクセスを
    開始させる手段を具備して成ることを特徴とする請求項
    8に記載の画像再生装置。
  12. 【請求項12】 表示画面上における座標を発生させる
    手段と、画像形成に用いるデータを蓄える記憶手段と、
    前記記憶手段にアクセスするためのアドレスを生成する
    手段を備え、マイクロプログラムによって制御される画
    像再生装置において、前記マイクロプログラムに従った
    制御情報が入力されるデコーダと、該デコーダから出力
    される制御信号に基づいて前記記憶手段から読み出され
    た画像データを選択的に切り換える切り換え回路と、切
    り換え済みの画像データを一時蓄える第1のバッファメ
    モリと、パラレル・シリアル変換器を具備して成ること
    を特徴とする画像再生装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のバッファメモリと前記パラ
    レル・シリアル変換器との間に第2のバッファメモリを
    介在させ、前記第2のバッファメモリに蓄えられている
    データの複数の部分データのそれぞれを外部から設定さ
    れたパラメータに応じて独立のタイミングで前記パラレ
    ル・シリアル変換器に転送する手段を具備して成ること
    を特徴とする請求項12に記載の画像再生装置。
  14. 【請求項14】 表示画面上における座標を発生させる
    手段と、画像形成に用いるデータを蓄える記憶手段と、
    前記記憶手段にアクセスするためのアドレスを生成する
    手段を備え、マイクロプログラムによって制御される画
    像再生装置において、制御情報が入力されるデコーダ
    と、前記マイクロプログラムに従って前記記憶手段から
    読み出された画像データを選択的に切り換える切り換え
    回路と、セレクタと記憶回路セルとを含む単位回路を用
    いて構成されたバッファメモリ機能を兼備したパラレル
    ・シリアル変換器を具備して成ることを特徴とする画像
    再生装置。
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