JP3255511B2 - 紙葉類の取出し装置 - Google Patents

紙葉類の取出し装置

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JP3255511B2 JP24803193A JP24803193A JP3255511B2 JP 3255511 B2 JP3255511 B2 JP 3255511B2 JP 24803193 A JP24803193 A JP 24803193A JP 24803193 A JP24803193 A JP 24803193A JP 3255511 B2 JP3255511 B2 JP 3255511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙葉類を積み重ねたス
タックから紙葉を一枚ずつ取出す装置に関する。さらに
特定すれば、本発明はスタックの下面から紙葉を一枚ず
つ高速で取出すことが可能な紙葉類の取出し装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、光学的読取り装置いわゆるO
CR、複写機、紙幣、証券類の取扱、計数装置等におい
て、これらの紙葉類を積み重ねたスタックから紙葉を一
枚ずつ取出す装置が設けられている。これらの紙葉の取
出し装置は、スタックから紙葉を一枚ずつ確実にかつ高
速で取出すことが要求されている。
【0003】このような紙葉類の取出し装置に要求され
る性能としては、高速で取出しが可能であるとともに、
2枚の紙葉を同時に取出すような不具合、すなわち二重
繰出しを確実に防止することが重要である。特に、紙
幣、証券類では、このような二重繰出しを確実に防止す
る必要がある。
【0004】従来は、この二重繰出しを防止するため
に、リタードローラと称される機構が採用されていた。
このリタードローラ機構は、上下に隣接して配置された
一対のローラを備えており、上方のローラはスタックか
ら取出された紙葉をその送り方向に送るように回転さ
れ、また下方のローラは、この紙葉を送り方向と反対の
方向に送るように回転される。したがって、スタックか
ら2枚の紙葉が重なって取出された場合には、この紙葉
がこれら一対のローラ間を送られる際に、上方の紙葉は
送り方向に送られるが、下方の紙葉は送り方向と反対の
方向に送られる。したがって、これらの逆方向の力によ
り、これら2枚の紙葉は分離され、二重繰出しが防止さ
れる。
【0005】しかし、このようなリタードローラ方式の
ものは、2枚の紙葉の間の摩擦力が一対のローラと紙葉
との間の摩擦力より大きい場合には、この2枚の紙葉を
分離できない。また、このような方式では、紙葉取出し
の高速化が困難である。
【0006】また、このようなリタードローラ方式とは
別の形式の二重取り防止の機構としては、吸着ドラム方
式がある。この方式は、スタックの上面に近接して吸着
ドラムが設けられており、この吸着ドラムの周面には吸
着孔が開口され、この吸着ドラムは回転しながらこのス
タック上面に沿って移動し、このスタック上面に対して
転動する。したがって、スタック上面の紙葉の端部はこ
の吸着ドラムの周面に吸着され、この転動する吸着ドラ
ムの周面に吸着されながら端部からめくり揚げられるよ
うにしてこのスタックから分離される。このように形式
は、スタックから紙葉を取出す際に、この紙葉との間の
摩擦力に依存することがなく、またスタック上面の紙葉
はその下の紙葉とは摺動せずに上方にめくり上げられる
ように分離されるので、二重繰出しが確実に防止され
る。
【0007】しかし、このような吸着ドラム方式では、
その機構が大型化し、しかもこの機構はスタックの上方
に配置されるので、紙葉取出し装置全体が大型化する。
また、この吸着ローラはスタック上面に沿って往復移動
するので、作動の高速化も困難である。さらに、上記の
OCR、紙幣、証券の取扱装置等では、取扱う紙葉に曲
り癖、折り癖があったり、またテープや糊等が付着して
いる場合もあり、このような吸着ドラム方式でも二重繰
出しが発生する可能性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の事情に
基づいてなされたもので、曲り癖、折り癖等のある紙葉
であっても確実に二重繰出しを防止することができると
ともに、紙葉を高速で取出すことが可能な紙葉類の取出
し装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、スタックの下
方に設けられた円筒状の回転ドラムを備え、また上記の
回転ドラムの周囲には複数の円筒状の転動ドラムが設け
られ、この転動ドラムはこの回転ドラムの周囲を自転し
ながら公転するように構成されている。またこの回転ド
ラムと同心の周面上に配置され上記の転動ドラムの公転
と同期して回転する複数の支持部材を備え、これらの支
持部材は上記のスタックの下面に摺接しながらこのスタ
ックの下面を支持するように構成されている。この転動
ドラムの周面は、上記の支持部材の配置されている周面
と略同一の周面に接するように配置され、かつ上記の回
転ドラムの周面にも接するように配置されている。そし
て、この転動ドラムの自転および公転の速度は、この転
動ドラムが上記のスタックの下面に対して転動し、また
上記の回転ドラムの周面上を転動するように設定されて
いる。また、これらの回転ドラムおよび転動ドラムの周
面には吸着孔が開口しており、これらの吸着孔には負圧
が作用し、紙葉類を吸着するように構成されている。ま
た、上記の回転ドラムに近接して、この回転ドラムの周
面上に吸着保持された紙葉を受取って搬送する送出し機
構が設けられている。
【0010】
【作用】上記のスタックの下面は、上記の支持部材によ
って支持される。また、この支持部材は上記の回転ドラ
ムと一体的に回転するが、上記の支持部材はこの回転ド
ラムと同軸の円周面上に配置されているので、この支持
部材はスタックの下面に対して摺動しながら上記のスタ
ックの下面を支持する。したがって、このスタック下面
の紙葉類は、このスタックの重量、等によってこの支持
部材に対して押圧された状態で支持されるので、この紙
葉類に折り癖、曲り癖等があっても、この紙葉は平に押
圧されるので、このスタック下面から紙葉類を取出す際
に二重繰出し等の不具合が発生することがない。また、
このスタックの下面から紙葉類が取出されて行くと、こ
のスタックはその重量によって自動的に下降し、その下
面は常に支持部材の周面の位置に支持されるので、スタ
ックの上面から紙葉を取出す装置のように、このスタッ
クを上昇させ、その上面を常に所定の高さに維持してお
く機構を必要とせず、構造が簡単になる。
【0011】また、上記の転動ドラムは、上記の回転ド
ラムの回転と所定の関係をもって自転しながら回転す
る。そして、この転動ドラムの周面は、上記のスタック
の下面に対してその自転周速度と同じ速度で公転し、こ
の転動ドラムは上記のスタックの下面に対して転動す
る。そして、この転動ドラムの周面に形成されている吸
着孔に作用する負圧によって、上記のスタックの下面の
紙葉の端部を吸着し、この転動ドラムの転動によりこの
紙葉をその端部から下方にめくり下げるようにして分離
する。したがって、このスタック下面の紙葉は、その上
の紙葉とは摺動することなく分離されるので、二重繰出
し等の不具合が防止される。
【0012】また、このように転動ドラムの周面上に吸
着分離された紙葉は、この転動ドラムの周面に巻き付い
たまま回転され、この転動ドラムの周面が上記の回転ド
ラムの周面に接している部分まで来ると、この回転ドラ
ムの周面に形成されている吸着孔に作用する負圧によっ
て吸着され、この転動ドラムの周面から回転ドラムの周
面に移送される。そして、この回転ドラムの周面に移送
された紙葉は、この回転ドラムの回転とともに移動し、
上記の送出し機構の部分まで来ると、この回転ドラムの
周面からこの送出し機構に移送され、この送出し機構に
よって所定の経路に沿って送り出される。したがって、
この装置は、回転する部分だけで構成されており、本質
的に往復移動する部分がなく、この装置の高速化が容易
に達成できる。
【0013】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1および図2は本発明の第1の実施例を示す。図
中の1はこの装置の本体であって、この本体1の上部に
はスタック機構2が設けられている。このスタック機構
1には一対の案内壁3,4が設けられ、これらの案内壁
3,4の間に紙葉類を積み重ねたスタック5が保持され
る。また、このスタック機構2には、上記のスタック5
の上面を所定の圧力で押圧する押圧機構6が設けられて
いる。
【0014】また、上記のスタック5の下方には、円筒
状の回転ドラム10が設けられ、またこの回転ドラム1
0の周囲にはこれと同心の円周面上に配列された複数の
支持部材11が設けられており、これらの支持部材11
の外周面は上記の円周面の沿うような円弧状の形状をな
している。さらに、この回転ドラム10の周囲には、複
数たとえば5個の転動ドラム12が設けられている。そ
して、これらの転動ドラム12の円周面は、上記の支持
部材11の外周面の配置された円周面と接するように配
置されている。また、これらの転動ドラム12の外周面
は上記の回転ドラム10の外周面にわずかな間隙をもっ
て接している。
【0015】そして、上記の回転ドラム10は所定の速
度で回転され、また上記の支持部材11はこの回転ドラ
ム10と一体的に回転される。上記の支持部材11は、
上記のスタック5の下面に当接してこのスタック5を支
持する。この支持部材11が上記の回転ドラム10とと
もに回転すると、この支持部材11の外周面がこのスタ
ック5の下面に対して摺動するが、この支持部材11の
外周面は滑らかに仕上げられており、この摺動によって
スタック5の下面の紙葉類が損傷することはない。ま
た、このスタック5は、上記のような円弧状の支持部材
11によって支持されているので、このスタック5の全
体は円弧状をなしている。また、上記のスタック機構2
の案内壁4の下縁部は尖鋭に形成され、また必要に応じ
て薄い板バネ部材が設けられ、上記の支持部材11の外
周面に密着するように構成されている。したがって、こ
のスタック5の下面の紙葉類は、この案内壁4の下縁部
に確実に当接しており、この支持部材11が摺動した場
合にその摩擦力によってこのスタック下面の紙葉類がず
れることはない。
【0016】このスタック5の下面の紙葉類は、このス
タック自身の重量、および上記の押圧機構6によって押
圧されているので、このスタック下面の紙葉類は折り
癖、曲り癖等があっても、この押圧力によって平に延ば
された状態であり、このスタック下面からの取出しの際
に二重繰出し等の不具合が発生する可能性が少なくな
る。また、このスタック下面から紙葉が取出されるに従
って、スタック5の自重、および押圧機構6の押圧力に
よってこのスタック5全体が下降し、その下面は常に上
記の支持部材11の外周面の位置に維持される。
【0017】また、上記の転動ドラム12は、上記の回
転ドラム10の周囲を公転しながら自転する。そして、
これら転動ドラム12の公転、自転速度、および上記の
回転ドラム10の回転速度は以下のような所定の関係に
設定されている。すなわち、上記の転動ドラム12の自
転による周速度は、上記の公転速度と等しく、かつ方向
が反対となるように構成されている。したがって、これ
らの転動ドラム12の外周面は上記のスタック5の下面
に対して摺動することなく、この下面を転がるように、
すなわち転動するように移動する。また、これらの転動
ドラム12の外周面と上記の回転ドラム10の外周面の
周速度は互いに等しく、かつ方向も同じとなるように設
定されている。したがって、これらの転動ドラム12
は、この回転ドラム10の外周面に対しても摺動するこ
となく、この回転ドラム10の外周面を転がるように、
すなわち転動するように移動する。
【0018】また、上記の各転動ドラム12の外周面に
はそれぞれ複数の吸着孔13が形成され、また上記の回
転ドラム10の外周面にも複数の吸着孔14が形成され
ており、これらの吸着孔には負圧が作用し、これらの外
周面に紙葉類を吸着保持するように構成されている。
【0019】次に、図2を参照して上記の回転ドラム1
0、転動ドラム12等を回転させる機構、および上記の
吸着孔に負圧を作用させる機構を説明する。すなわち、
上記の本体1には、回転ドラム軸21が水平に回転自在
に支承され、この回転ドラム軸21の端部に上記の回転
ドラム10が取り付けられている。そして、この回転ド
ラム軸21は歯車24,25を介してモータ等(図示せ
ず)によって所定の速度で回転される。
【0020】また、この回転ドラム軸21を囲んで、こ
れと同心に転動ドラム軸22が水平に回転自在に支承さ
れている。そして、この転動ドラム軸22の端部には、
円環状の回転体23が取り付けられている。そして、こ
の回転体23には自転軸29を介して上記の転動ドラム
12が自転自在に取り付けられている。また、上記の転
動ドラム軸22は、歯車26,27を介して前述のモー
タ等によって所定の速度で回転される。よって、上記の
円環状の回転体23が回転ドラム10の周囲を回転し、
この回転体29に取り付けられている転動ドラム12が
この回転ドラム10の周囲を公転する。
【0021】また、上記の本体1には、リング状の内歯
歯車30が上記の転動ドラム軸22と同心に取り付けら
れている。また、上記の自転軸29には歯車31が取り
付けられ、これらの歯車31は上記の内歯歯車30に噛
合している。したがって、上記の回転体23が回転する
と、上記の歯車31が回転し、上記の転動ドラム12は
所定の速度で公転しながら自転する。
【0022】また、上記の回転ドラム10や転動ドラム
12の周面に開口している吸着孔13,14に負圧を供
給する機構を説明する。図2の34は真空ポンプ等の負
圧供給源であり、この負圧供給源34は配管32,3
3、スイベル継手(図示せず)等を介して、上記の回転
ドラム軸21内、自転軸29内に形成された通路に連通
している。また、上記の転動ドラム12、回転ドラム1
0内には回転弁等の負圧制御弁機構15,16が設けら
れ、上記の吸着孔13,14が紙葉類を吸着する所定の
位置に来た場合にのみこれら吸着孔13,14に負圧を
供給するように構成されている。したがって、これらの
吸着孔13,14が紙葉類を吸着しない場合には負圧が
遮断されており、開放されたこれら吸着孔から無駄に空
気を吸い込んで負圧供給源34に不必要な負荷が掛かる
のを防止する。
【0023】また、上記の回転ドラム10の下方に近接
して送出し機構40が設けられている。この送出し機構
は、上記の回転ドラム10の外周面に吸着保持された紙
葉類を受取り、これを所定の方向に送出すための機構で
ある。この送出し機構40は、水平方向に回転自在に支
承された回転軸41を備えており、この回転軸41には
一対の回転送出し体42が取り付けられている。これら
の回転送出し体42は、略半円形をなし、これらが回転
した場合に上記の転動体12と干渉しないような形状に
設定されている。また、これらの回転送出し体42の先
端部の外周には円弧状の転動面43が形成され、これら
の回転送出し体42が回転した場合にこれらの転動面4
3が上記の回転ドラム10の外周面に対して転動し、こ
の回転ドラム10の外周面に吸着保持されている紙葉類
をこの回転送出し体42に転動面43に受け渡すように
構成されている。
【0024】なお、上記の回転軸41には図2に示すよ
うに歯車48が取り付けられ、この歯車48を介して上
記の回転ドラム10等の回転速度に対応した所定の回転
速度で回転駆動される。また、この回転送出し体42の
転動面43には複数の吸着孔44が形成され、これらの
吸着孔44は、上記の回転軸41内に形成された通路、
スイベル継手、配管49等を介して前記の負圧供給源3
4に接続されており、上記の回転ドラム10から受け渡
された紙葉類をこの転動面43上に吸着保持するように
構成されている。
【0025】また、この回転送出し体42のさらに下方
には、送出しコンベア45が設けられている。この送出
しコンベア45は空気透過性の無端状のベルトを備えて
おり、このベルトの上部分の背面側に沿って吸着体46
が設けられている。そして、この吸着体46には複数の
吸着孔47が設けられ、これらの吸着孔47は前述の吸
着孔と同様に、前記の負圧供給源34に接続されてい
る。この送出しコンベア45の上面は上記の回転送出し
体42の転動面43と接するように配置され、またこの
転動面43の周速度と等しい速度でベルトが走行される
ように構成されている。したがって、上記の回転送出し
体42の転動面43上に吸着された紙葉類は、この回転
送出し体42からさらにこの送出しコンベア45上に受
け渡され、上記の吸着体46の吸着孔47に作用する負
圧によってベルト上に吸着保持されたまま所定の方向に
送出される。
【0026】また、前記の支持部材11は、上記の送出
し機構40の回転送出し体42との干渉を防止するため
に、以下のように構成されている。すなわち、図2に示
すように、これら支持部材11は回転ドラム10の軸方
向に分割された一対の部材から構成されている。そし
て、これらの対をなす支持部材11は水平方向に摺動自
在な摺動ロッド51,52にそれぞれ取り付けられ、こ
れらの支持部材11はこの回転ドラム10の軸方向に往
復移動自在となっている。そして、これらの摺動ロッド
51,52の端部にはそれぞれラックが形成され、これ
らのラックの間にはピニオン53が噛合している。した
がって一方の支持部材11の摺動ロッド51と他方の支
持部材11の摺動ロッド52とは互いに反対方向に摺動
するように構成されている。
【0027】また、上記の回転ドラム10と同心状に円
周カム体54が設けられており、この円周カム体54の
周面にはカム溝55が形成されている。そして、上記の
一方の支持部材11の摺動ロッド51に取り付けられた
カムフオロア56がこのカム溝55内に嵌合している。
【0028】したがって、上記の各支持部材11が上記
の転動ドラム12の公転とともに回転する場合、これら
対をなす支持部材11が上方、すなわちスタック5の下
面を支持する位置を通過する場合には、これらの対をな
す支持部材11の間隔がスタック5の軸方向の幅より狭
くなり、このスタック5の下面を確実に支持する。ま
た、これらの支持部材11が下方、すなわち上記の送出
し機構40の回転送出し体42と干渉するような位置を
通過する際には、上記のカム溝55内のカムフオロア5
6によって一方の支持部材11が前方側に移動され、上
記のピニオン53を介して他方の支持部材11は後方側
に移動し、これらの対をなす支持部材11はその間隔が
上記の回転送出し体42の幅より広くように互いに離反
する方向に移動する。したがって、これらの支持部材1
1と上記の回転送出し体42との干渉が確実に防止され
るように構成されている。
【0029】次に、上記のような装置によってスタック
5から紙葉類を取出す一連の作動を説明する。まず、前
述の如く、このスタック5の下面は上記の支持部材11
によって支持されており、このスタック5は円弧状にな
って支持される。そして、この支持部材11は上述のよ
うに回転されるが、これら支持部材11の外周面は円弧
状をなし、かつ滑らかに仕上げられているので、これら
支持部材11が回転しても、この支持部材11はこのス
タック5の下面と摺動しながらこれを確実に支持するこ
とができる。
【0030】次に、上記の回転ドラム10は所定の速度
で回転され、また上記の転動ドラム12もこの回転ドラ
ム10の周囲を所定の速度で公転しながら自転する。こ
れらの転動ドラム12の外周面は、上記のスタック5の
下面に対して転動するように移動する。そして、この転
動ドラム12がこのスタック5の下面の端部から転動を
始めると、この転動ドラム12の周面に開口した吸着孔
13に作用する負圧によってこのスタック5の下面の紙
葉の端部がこの転動ドラム12の周面に吸着される。し
たがって、この転動ドラム12がこのスタック5の下面
を転動しながら通過すると、このスタック5の下面の紙
葉はこの転動ドラム12の周面に巻き付けられ、端部か
らめくり下げるようにこのスタック5の下面から分離さ
れる。この場合、このスタック5の下面の紙葉は、その
上の紙葉とは摺動せずにめくり下げられるように分離さ
れるので、二重送り等の不具合は発生しない。
【0031】次に、この転動ドラム12の周面に巻き付
けられて吸着保持された紙葉は、この転動ドラム12の
周面が回転ドラム10の周面と転動する際に、この回転
ドラム10の周面に移される。なお、この場合、この転
動ドラム12や回転ドラム10の吸着孔13,14に作
用する負圧は所定のタンミングで制御され、この紙葉は
転動ドラム12から吸着保持が解放されるとともに回転
ドラム10の周面に吸着保持される。
【0032】そして、この紙葉はこの回転ドラム10の
周面に吸着保持されたままこの回転ドラム10とともに
回転し、下方すなわち送出し機構40の位置まで搬送さ
れる。そして、この送出し機構40では、上記の回転送
出し体42の転動面43がこの回転ドラム10の周面を
転動する際、上記と同様にしてこの回転ドラム10と回
転送出し体42の吸着孔14,44に作用する負圧のタ
イミングが制御され、この回転ドラム10から吸着保持
が解放されるとともに、上記の回転送出し体42の転動
面43に吸着保持される。したがって、この紙葉はこの
回転ドラム10から回転送出し体42に移送される。
【0033】この回転送出し体42に保持された紙葉
は、この回転送出し体42が下方まで回転すると、上記
と同様にこの回転送出し体42や送出しコンベア45の
吸着孔44,47に作用する負圧のタイミングが制御さ
れ、この回転送出し体42から吸着保持が解放され、送
出しコンベア45上に吸着保持される。そして、この紙
葉は、この送出しコンベア45によって所定の方向に送
出される。
【0034】この実施例のものは、主要な部品が全て回
転運動をするだけであるから、その高速化が容易であ
る。また、このものは、スタック5の下面から紙葉を取
出すので、この取出しの機構はすべてスタック5の下側
に配置される。したがって、このスタック機構2に紙葉
を供給する操作が容易である。
【0035】なお、本発明は上記の第1の実施例には限
定されない。たとえば、図3には本発明の第2の実施例
を示す。このものは、上記の支持部材の構造が相違する
ものである。
【0036】この第2の実施例の回転ドラム10、転動
ドラム12、送出し機構40等は前記の第1の実施例と
略同様の構成である。そして、上記の回転ドラム10の
両側には、一対の支持部材211が設けられている。こ
の支持部材211は、略円板状をなしており、その周縁
部は前記の第1の実施例と同様に、前記の転動ドラム1
2と干渉しないような形状をなしている。
【0037】上記の回転ドラム10の両側には、その回
転軸21が突設されており、この回転軸21の周囲に
は、この回転ドラム10の両側に位置してそれぞれ円筒
状の取付け部材201が設けられており、これらの取付
け部材201は、この装置の基台側に設けられた固定側
の部材である。そして、上記の支持部材211は、それ
ぞれ軸受203によってこれらの取付け部材201に回
転自在に支承されている。これらの取付け部材201の
端部には、それぞれ傾斜支持部202が形成されてお
り、これらの傾斜支持部202に上記の軸受203が配
置されている。したがって、これらの支持部材211
は、その回転中心軸が上記の回転ドラム10の回転軸2
1に対して傾斜している。これらの支持部材211の傾
斜の方向は互いに反対の方向であり、かつ上部すなわち
前記のスタック機構2の配置されている部分ではこれら
の支持部材211の間の軸方向の間隔が狭く、また下方
すなわち前記の送出し機構40の配置されている部分で
は、これらの支持部材211の間の軸方向の間隔が広く
なるように配置されている。
【0038】また、上記の回転ドラム10の回転軸21
と同心に、円筒状の駆動部材204が設けられており、
これらの駆動部材204は上記の上記の転動ドラム12
の公転速度と同一の速度で回転駆動される。そして、こ
れら駆動部材204と、上記の支持部材211とは、フ
レキシブルカップリング205で連結されている。この
フレキシブルカップリング205は、たとえば軸方向に
伸縮自在であるが周方向にはねじれ変形しないような部
材で構成されており、上記の駆動部材204の回転力を
上記の支持部材211に伝達してこれら支持部材211
を上記の転動ドラム12の公転速度と同一の速度で回転
させる。また、上記の支持部材211の回転中心軸と、
上記の駆動部材204の回転中心軸とは互いに傾斜して
いるが、これらの回転の際に上記のフレキシブルカップ
リング205の一部が伸縮することにより、これらの回
転中心軸の不一致を吸収する。
【0039】このような第2の実施例のものは、上記の
支持部材211の回転中心軸が傾斜しているので、この
支持部材211の一部が上記のスタック機構2のスタッ
ク5の下面を通過する部分では、これらの支持部材21
1の間の軸方向の間隔が狭くなっており、この部分では
この支持部材211の一部はこのスタック5の下面を摺
動しながら支持する。また、これらの支持部材211の
一部が下方すなわち前記の送出し機構40の部分を通過
する際には、これらの支持部材211の間の軸方向の間
隔が広くなっており、したがってこれらの支持部材21
1がこの送出し機構40と干渉するのが防止される。
【0040】この第2実施例のものは、前記の第1の実
施例のように支持部材が軸方向に往復移動する必要がな
く、その駆動機構の構造が簡単になるとともに、往復運
動部分がないので振動等を発生せず、高速作動が容易で
ある。
【0041】また、図4および図5には第3の実施例を
示す。この実施例のものは、図5に示すように、回転ド
ラム310、支持部材311および転動ドラム312の
軸方向の幅が、スタック5の軸方向の幅より狭く形成さ
れており、またこれら回転ドラム310、支持部材31
1、および転動ドラム312等は、このスタック5に対
して軸方向の一方側、たとえば奥側に偏って配置されて
いる。したがって、この回転ドラム310の周面の吸着
保持された紙葉の前方側の端縁部は、この回転ドラム3
10の側縁から前方側に突出している。
【0042】また、この実施例では、送出し機構340
は一対のベルトコンベア機構341で構成されており、
これらのベルトコンベア機構341は上記の回転ドラム
310の下方にその前方側に近接して配置されている。
したがって、この実施例のものは、これらのベルトコン
ベア機構341に転動ドラム312、支持部材311等
が干渉することはない。したがって、この実施例では、
上記の支持部材311は、前記の第1の実施例のように
一対のものが軸方向に移動する必要はない。
【0043】この第3の実施例のものは、前記の第1の
実施例のものと同様な作動で、スタック5の下面から紙
葉類を取出し、この紙葉類は回転ドラム310の周面に
吸着保持され、その下部まで搬送される。この場合、こ
の紙葉類の前方側の側縁部はこの回転ドラム310の縁
部から前方に向けて突出している。したがって、この紙
葉類がこの送出し機構340の部分まで搬送されると、
この突出している紙葉類の縁部が上記の一対のベルトコ
ンベア機構341の間に挟圧され、この回転ドラム31
0からこの送出し機構340に移送され、所定の方向に
送出される。
【0044】この第3の実施例のものは、送出し機構3
40の構成が単純なものでよく、また支持部材311等
もこの送出し機構340との干渉を避けるために軸方向
に移動する必要もなく、全体の構成が単純化される。な
お、この第3の実施例のものは、上記の点以外は前記の
第1の実施例と同様の構成であり、図4および図5中、
第1の実施例と対応する部分には同じ符号を付し、その
説明は省略する。
【0045】また、図6および図7には本発明の第4の
実施例を示す。この実施例は、回転ドラムが軸方向に分
割された一対の第1の回転ドラム410aと第2の回転
ドラム410bとから構成されている。そして、これら
の回転ドラム410a、410bの互いに対向する側面
の周縁部には、それぞれ互いに対向するように複数の凸
部402a,402bが突設され、またこれらの凸部と
対応した凹部が形成されている。そして、これらの凸部
と凹部は互いに嵌合しており、これらの一対の回転ドラ
ム410a,410bで前記の第1の実施例の回転ドラ
ムと略同じ形状の回転ドラムが構成されている。また、
これらの一対の回転ドラム410a,410bの周面お
よび凸部の周面には、前述した第1の実施例のものと同
様な吸着孔(図示省略)が形成され、またこれらの吸着
孔は第1の実施例と同様な通路等を介して負圧供給源に
接続されている。また、上記の第1の回転ドラム410
aは第1の回転軸421aに取り付けられ、また第2の
回転ドラム410bはこの第1の回転軸421aと同心
に配置された中空の第2の回転軸421bに取り付けら
れている。そして、第1の回転軸421aは、軸方向移
動機構401によって、回転しながら軸方向の前方側に
移動できるように構成されており、この場合にこの回転
ドラムの周面に吸着保持されている紙葉はこの第1の回
転ドラム410aとともに前方側に移動するように上記
の吸着孔に作用する負圧のタイミング等が設定されてい
る。
【0046】また、この回転ドラムの下方には送出し機
構440が設けられている。この送出し機構440は、
回転送出しドラム442を備えており、この回転送出し
ドラム442は水平方向の回転軸441に取り付けら
れ、その周面には複数の吸着孔(図示せず)が形成さ
れ、前記の第1の実施例と同様な負圧供給源の連通され
ている。また、この回転送出しドラム442は、上記の
回転ドラム410a,410bより前方側にずれて配置
されている。さらに、この回転送出しドラム442の下
方には送出しコンベア445が設けられ、この送出しコ
ンベア445の構成は前記の第1の実施例のものと同様
の構成である。また、この実施例の支持部材411は、
前記の第1の実施例のものと同様の構成であるが、この
実施例の場合にはこれら支持部材411が送出し機構4
40と干渉することがないので、第1の実施例の場合の
ようにこれら支持部材411を軸方向に移動させる機構
は必要がない。
【0047】この実施例のものは、前記の第1の実施例
のものと同様に転動ドラム12によってスタック5の下
面から紙葉を取出し、この紙葉は回転ドラムの周面に移
送される。そして、この紙葉がこの回転ドラムとともに
回転して下方の位置まて移動すると、上記の移動機構4
01によって第1の回転ドラム410aが図7の二点鎖
線で示すように紙葉類を吸着保持したまま前方側に移動
し、上記の回転送出しドラム442の上方まで移動す
る。そして、この第1の回転ドラム410aからこの回
転送出しドラム442に紙葉類が受け渡される。
【0048】この第4の実施例のものは、回転ドラムや
その軸方向の移動機構の構成は複雑となるが、支持部材
411の移動機構や送出し機構440の構成が単純とな
り、装置全体としてその構造が簡単になる。なお、この
第4の実施例は上記の点以外は前記の第1の実施例と同
様の構成であり、図6および図7中、第1の実施例と対
応する部分には同じ符号を付してその説明は省略する。
【0049】また、図8には第5の実施例を示す。この
実施例では、前記の各転動ドラム12にそれぞれ隣接し
て受渡しドラム512が設けられている。これらの受渡
しドラム512は、その構造は上記の転動ドラム12と
同様の構成で、上記の回転ドラム10の周囲を公転しな
がら自転する。これらの受渡しドラム512の自転の方
向は上記の転動ドラム12の自転の方向とは反対の方向
である。したがって、これら受渡しドラム512の周面
は、隣接する転動ドラム12の周面に対して転動するよ
うに構成されている。また、これらの受渡しドラム51
2の周面には転動ドラム12と同様に吸着孔(図示せ
ず)が形成され、また同様な構成で負圧供給源に接続さ
れている。
【0050】また、上記の回転ドラム10の下側の部分
には送出し機構540が設けられている。この送出し機
構540は、受取りコンベア機構542を備えている。
この受取りコンベア機構542は、上記の支持部材11
の外周面より外側に配置されており、したがって、この
受取りコンベア機構542は上記の支持部材11や転動
ドラム12、受渡しドラム512とは干渉しないように
配置されている。この受取りコンベア機構542は、無
端状のベルト544を備え、このベルト544は駆動ロ
ーラ546によって走行駆動され、またガイドローラ5
43、ガイド部材547によって上記の支持部材11の
外周面に沿って走行するように案内されている。また、
この受取りコンベア機構542に近接して、前記の第1
の実施例と同様のコンベア機構545が配置されてい
る。
【0051】このような第5の実施例の装置は、前記の
第1の実施例と同様にして転動ドラム12によってスタ
ック5の下面から紙葉類が取出される。この取出された
紙葉は回転ドラム510の周面に移送されるが、この回
転ドラム510の回転速度は、この転動ドラム12の公
転速度より早いので、この紙葉は受取った転動ドラム1
2より回転方向前方側に送られる。そして、この紙葉
は、受取った転動ドラム12より回転方向前方側に位置
する別の転動ドラム12に再度受け渡される。この前方
側の転動ドラム12に受取られた紙葉は、これに対して
転動している受取りドラム512の周面に移送される。
そして、この受け取りドラム512の周面に移送された
紙葉は、この受取りドラム512の周面に吸着保持され
てこの受取りドラム512とともに回転し、上記の支持
部材11の外周面の位置まで移送される。そして、この
支持部材11の外周面の位置まで移送された紙葉は、上
記の送出し機構540の受取りコンベア機構542に受
取られ、さらにコンベア機構545に移送されて所定の
方向に送出される。
【0052】この実施例のものは、送出し機構540が
支持部材11の外側に配置されているので、本質的にこ
れらが干渉することがなく、前述の実施例のように、干
渉を避けるための機構を必要としない。また、この第5
の実施例のものは、往復移動する機構部分が全くなく、
この装置のより一層の高速化が可能である。
【0053】なお、本発明は上記の各実施例にも限定さ
れず、各種の変更が可能である。また、本発明の紙葉取
出し装置は、OCRの原稿取出し装置、紙幣、証券の計
数装置等には限定されず、複写機、その他の紙葉類の取
出し装置に適用できることはもちろんである。
【0054】
【発明の効果】上述のごとく本発明の紙葉類の取出し装
置は、スタックの下面から紙葉類を取出すので、主要な
機構部品がスタックの下方に配置され、装置全体が小型
化するとともに紙葉の補給等の操作性も良好である。ま
た、スタック下面の紙葉類は、スタックの自重や押圧機
構の押圧力等によって押圧され、この紙葉類に折り癖、
曲り癖等があってもこの紙葉が平坦に押されるので、二
重繰出し等が防止できる。また、スタック下面から紙葉
が取出されると、スタックが重力または押圧機構により
自動的に押し下げられ、このスタック下面が常に支持部
材の外周面の位置に維持されるので、複雑なスタック上
昇機構等を必要としない。
【0055】また、本発明のものは、スタック下面から
転動ドラムにより紙葉類を吸着して下方にめくり下げる
ように分離するので、上の紙葉類との間に摩擦が生じる
ことがなく、二重繰出し等が確実に防止できる。また、
主要な部分の作動が基本的に回転作動であるため、装置
の作動の高速化も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の正面図。
【図2】第1の実施例の側面図。
【図3】第2の実施例の正面図。
【図4】第3の実施例の正面図。
【図5】第3の実施例の側面図。
【図6】第4の実施例の正面図。
【図7】第4の実施例の側面図。
【図8】第5の実施例の正面図。
【符号の説明】
2…本体 5…スタック 10…回転ドラム 11…支持部材 12…転動ドラム 13,14…吸着孔 34…負圧供給源 40…送出し機構 42…回転送出し体 512…受渡しドラム
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 友一 東京都北区堀船二丁目20番46号 日本た ばこ産業株式会社機械技術開発センター 内 (72)発明者 大原 弘光 東京都北区堀船二丁目20番46号 日本た ばこ産業株式会社機械技術開発センター 内 (56)参考文献 特開 平6−219576(JP,A) 米国特許3921523(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 3/08 B65H 3/10

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類のスタックから紙葉を一枚ずつ取
    出す装置であって、 紙葉類を積み重ねたスタックの下方に設けられ所定の速
    度で回転される円筒状の回転ドラムと、 上記の回転ドラムの周囲に配置され上記のスタックの下
    面に対して転動するとともに上記の回転ドラムの周面に
    対しても転動するようにこの回転ドラムの周囲を所定の
    速度で公転しながら所定の速度で自転する円筒状の転動
    ドラムと、 この回転ドラムの周囲にこの回転ドラムと同心の円周面
    上に配置され上記の転動ドラムの公転と同期して回転し
    上記のスタックの下面に摺接しながらこのスタックの下
    面を支持する支持部材と、 上記の回転ドラムおよび転動ドラムの周面に開口し負圧
    によって紙葉類を吸着保持する吸着孔と、 上記の回転ドラムの近傍に設けられこの回転ドラムの周
    面に吸着保持されている紙葉類を受け取って所定の方向
    に搬送する送出し機構とを具備したことを特徴とする紙
    葉類の取り出し装置。
  2. 【請求項2】 前記の送出し機構は、前記の回転ドラム
    の近傍に配置されこの回転ドラムの回転速度に対応した
    所定の速度で回転される回転取出し体を備え、この回転
    取出し体は回転の際に上記の転動ドラムとの干渉を防止
    する形状に形成され、またこの回転取出し体の一部には
    円周状の取出し円周面が形成され、この取出し円周面は
    上記の回転ドラムの外周面に対して転動し、またこの取
    出し円周面には紙葉類を吸着保持する吸着孔が開口して
    いることを特徴とする請求項1の紙葉類の取出し装置。
  3. 【請求項3】 前記の支持部材は、上記の回転ドラムの
    軸方向に移動自在に形成され、またこの支持部材が前記
    の送出し機構の近傍まで移動した際にこの支持部材を軸
    方向に移動させて前記の送出し機構との干渉を防止する
    支持部材移動機構を備えていることを特徴とする請求項
    1の紙葉類の取出し装置。
  4. 【請求項4】 前記の支持部材は、前記の回転ドラムの
    回転中心軸に対して傾斜した回転中心軸を中心として回
    転する一対の支持部材であり、これら支持部材が前記の
    下面を通過する際にはこれら支持部材の間の軸方向の間
    隔が狭くなって前記のスタックの下面を支持し、またこ
    れら支持部材が前記の送出し機構の部分を通過する際に
    はこれら支持部材の間の軸方向の間隔が広くなってこの
    送出し機構との干渉を防止するものであることを特徴と
    する請求項1の紙葉類の取り出し装置。
  5. 【請求項5】 前記の回転ドラムおよび転動ドラムの軸
    方向の幅は、前記の紙葉類の幅より狭く形成され、この
    回転ドラムの周面に吸着保持された紙葉類の側縁部はこ
    の回転ドラムの側縁より突出するように形成され、また
    前記の送出し機構はこの回転ドラムの側方に近接して配
    置されこの紙葉類の突出した側縁部を挟圧して保持しこ
    の回転ドラムから受け取る一対のベルトコンベア機構を
    備えていることを特徴とする請求項1の紙葉類の取出し
    装置。
  6. 【請求項6】 前記の回転ドラムは軸方向に分割可能な
    2つの部材から構成され、一方の部材は前記の紙葉類を
    吸着したまま軸方向に移動可能であり、またこの回転ド
    ラムの側方には送出し機構が設けられ、この送出し機構
    は上記の紙葉類を吸着保持したまま軸方向に移動した部
    材から紙葉類を受け取るものであることを特徴とする請
    求項1の紙葉類の取出し装置。
  7. 【請求項7】 前記の回転ドラムの周囲には複数の転動
    ドラムが配置され、これらの転動ドラムの近傍にはそれ
    ぞれ受渡しドラムが設けられ、これらの受渡しドラムは
    前記の回転ドラムの周囲を所定の速度で公転しながら自
    転し、これらの受渡しドラムは前記の隣接する転動ドラ
    ムに対して転動する方向に回転し、またこれらの転動ド
    ラムおよび受渡しドラムより外側に配置された送出し機
    構を備え、前記のスタックの下面から前記の転動ドラム
    によって分離された紙葉類はこの転動ドラムから前記の
    回転ドラムの周面に移送された後この回転ドラムの回転
    方向の前方側の別の転動ドラムに移送され、さらにこの
    転動ドラムからこれに隣接する受渡しドラムに移送さ
    れ、この受渡しドラムからさらに上記の送出し機構に移
    送されることを特徴とする請求項1の紙葉類の取出し装
    置。
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