JP3247181U - 軌きょう組立装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多大な労力や手間を必要とせず、作業効率が良く、安全に軌きょう組立て作業を行うことができる軌きょう組立装置を提供する。【解決手段】軌きょう組立装置1は、レールR、R上を走行可能な台車2に、マクラギを吊上げ支持する吊上げ手段3が設けられてなり、吊上げ手段3は、台車2上に立設された吊上げ部6と、吊上げ部6の先端に吊持支持された巻上げ機7と、巻上げ機7の巻上げチェーン7bに取り付けられたチャッキング部材8とを備え、チャッキング部材8は、下端にチャッキング爪15a、15aを有する開閉アーム15と、巻上げ機7の巻上げチェーン7bに接続されて、開閉アーム15を開閉動作する作動部材16とを備えてなり、チャッキング爪15a、15aがマクラギに吊上げ可能に係止した状態において、巻上げ機7が作動部材16を巻上げ上昇することにより、開閉アーム15がマクラギをチャッキング固定して吊り上げる。【選択図】図1

Description

本考案は軌きょう組立装置に関し、さらに詳細には、軌道の敷設工事において、一対のレールにマクラギを所定の間隔で一体的に組み付け固定して構成される軌きょうを組み立てる軌きょう組立技術に関する。
鉄道等の軌道敷設工事における一般的な作業は、路盤上に下層バラストの形成、軌きょうの組立、そして上層バラストの形成という手順を踏んで行われる。
ここで、上記軌きょうは、軌道の主要な構成部材からなり、一対のレールにマクラギを組み込んで梯子状に組み立て構成されたものであり、その組立て作業は、路盤上に形成した上記下層バラスト上に予め一対のレールを所定のレール幅をもって仮設し、この仮設した一対のレールに沿って、その下側位置にマクラギを所定本数ずつ間隔を置いて配置した後、これらマクラギを一本ずつ上記レールの下側に持ち上げて当接させ、この当接状態で両者を一体的に締結固定して組み立てる。
しかしながら、従来の軌きょう組立作業は、いまだバラストも、マクラギも取り付けられていない状態のレール上での作業であるため大型の装置を導入することができず、主要な部分のほとんどの作業が作業員による手作業を要する。しかし軌きょうの構成部材であるマクラギは、近時はコンクート製のものがほとんどで、例えばPS(プレストレス)コンクリート製のマクラギの場合、1本あたり200kgもある重量物であり、マクラギを持ち上げる作業は、作業者による手作業(人力作業)では大変な重労働であり、多大な労力と手間を要し、作業時間が長くて作業効率が悪いことはもちろん、作業者が転倒するなどの危険もあって、安全性にも問題があった。
特開平8-144206
本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、多大な労力や手間を必要とせず、作業効率が良く、かつ安全に軌きょう組立て作業を行うことができる、小型かつ簡素な構造の軌きょう組立装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案の軌きょう組立装置は、一対のレール上を走行可能な台車に、マクラギを吊上げ支持する吊上げ手段が設けられてなり、上記吊上げ手段は、上記台車上に折り畳み可能に立設された吊上げ部と、この吊上げ部の先端に取り外し可能に吊持支持された巻上げ機と、この巻上げ機の巻上げ部に取り外し可能に取り付けられたチャッキング部材とを備え、上記チャッキング部材は、下端に上記マクラギの下面に両側から吊上げ可能に係止する一対のチャッキング爪を有する開閉動作可能な開閉アームと、上記巻上げ機の巻上げ部に接続されて、上記開閉アームを開閉動作する作動部材とを備えてなり、上記チャッキング爪が上記マクラギに吊上げ可能に係止した状態において、上記巻上げ機が上記作動部材を巻上げ上昇することにより、上記開閉アームが上記マクラギをチャッキング固定して吊り上げる構成とされていることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記吊上げ部は、上記巻上げ機を吊持支持する先端部を有する吊上げ支持ロッドと、この吊上げ支持ロッドの先端部位を下側から係止支持する支持体とを備え、上記吊上げ支持ロッドは、その下端部が上記台車の後端部に回動可能にヒンジ結合され、上記支持体は、上記台車の前端部に起立状態と倒伏状態との間で回動可能にヒンジ結合され、起立状態にある上記支持体の上端部に、上記吊上げ支持ロッドの先端部位が載置係止することにより、上記吊上げ部が一体的に組立て形成される。
(2)前記チャッキング部材において、前記開閉アームは、上端においてヒンジ結合された一対の開閉アーム部材が所定の配置間隔をもって2組配置されるとともに、これら両一対の開閉アーム部材の対応する下端部同士がそれぞれ前記チャッキング爪によって連結固定されてなり、前記作動部材は、上端において軸支された一対の作動アーム部材が所定の間隔をもって2組接続されると共に、前記両一対の開閉アーム部材の間に介装され、前記作動部材の下端部はそれぞれ前記開閉アームに回動可能に接続され、前記作動部材の上端部が前記巻上げ機の巻上げ部に接続されてなる。
本考案の軌きょう組立装置によれば、一対のレール上を走行可能な台車に、マクラギを吊上げ支持する吊上げ手段が設けられてなり、上記吊上げ手段は、上記台車上に折り畳み可能に立設された吊上げ部と、この吊上げ部の先端に取り外し可能に吊持支持された巻上げ機と、この巻上げ機の巻上げ部に取り外し可能に取り付けられたチャッキング部材とを備え、上記チャッキング部材は、下端に上記マクラギの下面に両側から吊上げ可能に係止する一対のチャッキング爪を有する開閉動作可能な開閉アームと、上記巻上げ機の巻上げ部に接続されて、上記開閉アームを開閉動作する作動部材とを備えてなり、上記チャッキング爪が上記マクラギに吊上げ可能に係止した状態において、上記巻上げ機が上記作動部材を巻上げ上昇することにより、上記開閉アームが上記マクラギをチャッキング固定して吊り上げる構成とされているから、以下に列挙する特有の効果が得られ、多大な労力や手間を必要とせず、作業効率が良く、かつ安全に軌きょう組立て作業を行うことができる、小型かつ簡素な構造の軌きょう組立装置を提供することができる。
(1)本発明の軌きょう組立装置は、一対のレール上を走行可能な台車に、マクラギを吊上げ支持する吊上げ手段が設けられ、この吊上げ手段は、上記台車上に折り畳み可能に立設された吊上げ部と、この吊上げ部の先端に取り外し可能に吊持支持された巻上げ機と、この巻上げ機の巻上げ部に取り外し可能に取り付けられたチャッキング部材とを備えてなるから、主として作業者による手作業で行われていた従来の軌きょう組立作業において、特に作業者による人力では大変な重労働であった重量物のマクラギを仮設状態のレールに一体的に締結固定する作業が、本発明の軌きょう組立装置の使用により、多大な労力や手間を必要とせず、作業効率が良く、かつ安全に行うことができる。
(2)また、本実施形態に係る軌きょう組立装置によれば、従事する作業者の数を削減して労務コストを低減することができる。
(3)さらに、台車に設けられた吊上げ手段は、台車上に折り畳み可能に立設された吊上げ部と、この吊上げ部の先端に取り外し可能に吊持支持された巻上げ機と、この巻上げ機の巻上げ部に取り外し可能に取り付けられたチャッキング部材とを備えてなるから、軌きょう組立て作業時以外は、必要に応じて、装置構成を簡単に折り畳み分解して小型化することができ、取扱いが容易である。
(4)上記チャッキング部材は、その開閉アームのチャッキング爪がマクラギに吊上げ可能に係止した状態において、上記巻上げ機がチャッキング部材の作動部材を巻上げ上昇することにより、上記開閉アームが上記マクラギをチャッキング固定して吊り上げる構成とされて、上記巻上げ機の駆動により、上記チャッキング部材のチャッキング動作と、マクラギを吊上げる動作の両動作が同時に行われるから、上記チャッキング部材のチャッキング動作を行うための専用の動力源が不要であり、装置構造が小型簡素で、装置コストも低減化することができる。
本考案に係る一実施形態である軌きょう組立装置を示す斜視図である。 同じく同軌きょう組立装置を示す正面図である。 同じく同軌きょう組立装置を示す側面図である。 同軌きょう組立装置の装置本体を示す斜視図である。 同じく同装置本体を示す正面図である。 同じく同装置本体を示す側面図である。 同装置本体の吊上げ部を折り畳んだ状態を示す斜視図である。 同吊上げ部を折り畳む作業手順を示す側面図で、図8(a)は同吊上げ部の支持枠体から吊上げバーを分離して長さを短縮する状態、図8(b)は長さを短縮した同吊上げバーを前側へ倒して折り畳んだ状態、および図8(c)は支持枠体を後側へ倒して折り畳んで状態をそれぞれ示す。 同軌きょう組立装置のチャッキング部材を示す斜視図である。 同じく同チャッキング部材を示す正面図である。 同じく同チャッキング部材を示す側面図である。 同チャッキング部材のチャッキング動作を説明する正面図である。 同軌きょう組立装置を利用した軌きょう組立て方法の説明図で、図13(a)は、路盤上に形成した下層バラスト上に仮設した一対のレールに沿って、マクラギを所定本数ずつ間隔を置いて配置する状態を示す平面図であり、図13(b)は、軌きょう組立装置を上記レール上を移動させながら、下層バラスト上に配置されたマクラギを一本ずつ吊上げて、レールの下面に当接させながら、一体的に締結固定する状態を示す側面図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面全体にわたって同一の符号は同一の構成部材または要素を示している。
本考案に係る軌きょう組立装置を図1~図12に示し、この軌きょう組立装置1は、図13に示すように、鉄道等の軌道敷設工事において、路盤上に形成された下層バラストB上に、軌きょうTを組み立てる作業に用いられる装置であって、具体的には、一対のレールR、RとこれらレールR、RにマクラギM、M、…を組み付けて梯子状に構成される軌きょうTを組み立てる作業に用いられる。
上記軌きょう組立装置1は、上記一対のレールR、Rを走行可能な台車2と、上記マクラギMを吊上げ支持する吊上げ手段3とを主要部として構成されている。
上記台車2は、図1に示すように、台車本体4の前後両側に車輪5、5、…が回転可能に軸支されてなる。
上記台車本体4は、金属製形材4a~4dがほぼ矩形状に枠組み形成されてなる軽量構造とされ、その構成材料は従来周知の鉄道車両と同様の金属、つまり普通鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金からなり、図示の実施形態においては、鉄製の台車本体4が採用されている。
上記車輪5は、鉄道車輪と同様に、レールR上を転動走行する踏面5aと脱線防止のためのフランジ5bを有し、構成材料も鉄道車輪と同様の圧延鋼鉄が使用されている。また左右両側の車輪5、5の間隔は、対象となる軌きょうTのレールR、Rの間隔WRに対応して設定され、図示の実施形態においては、例えば、レールR、R間隔WRが1,435mmであれば、それに対応した間隔に設定されている。
上記吊上げ手段3は、吊上げ部6、巻上げ機7およびチャッキング部材8を主要部として備える。
上記吊上げ部6は、巻上げ機7を吊持支持するもので、図4~図8に示すように、上記台車本体4上に立設され、具体的には、吊上げ支持ロッド9と支持体10を備えてなる。これら構成部材9、10は上記台車本体4と同様な金属製型材から形成されている。
上記吊上げ支持ロッド9は、巻上げ機7を吊持支持する部位で、2種類の角形パイプ9a、9bが伸縮可能(図8(a)参照)に接続されてなる。また、吊上げ支持ロッド9の先端部分9cは前側へ屈曲されるとともに、この先端部分9cに、上記巻上げ機7を吊持支持する支持部11が一体的に設けられている。この支持部11は金属線材が折曲形成されて、図示のような環状掛止部の形態とされている。
上記支持体10は、上記吊上げ支持ロッド9の先端部位を下側から係止支持する部位で、図4および図5に示すように、2本の角形パイプ10a、10bが傾斜した状態で上端部同士が接続一体化されてなり、この接続された上端部10cが上記吊上げ支持ロッド9の先端部分9cを取外し可能に載置支持する支持凹部の形態とされている。
そして、上記支持体10の支持凹部(上端部)10cに、上記吊上げ支持ロッド9の先端部分9cが載置係止して支持されることにより、上記吊上げ部6が一体的に組立て形成されて、安定した立設状態が保持される。また、この吊上げ部6の組立て状態において、吊上げ支持ロッド9の先端部分9cの支持部11が支持体10から前方へ突出する。
また、上記吊上げ部6は、図7に示すように、折り畳み可能な構造とされており、具体的には、吊上げ支持ロッド9と支持体10が図示のごとく、台車本体4上に折り畳み可能とされている。
具体的には、上記吊上げ支持ロッド9の下端部9dが上記台車本体4の後端部中央に前後方向へ回動可能にヒンジ結合12されており、これにより、吊上げ支持ロッド9は前側へ倒伏回動させることにより、台車本体4上に折り畳むことができる。この目的のため、上述したように、吊上げ支持ロッド9の長さは伸縮可能な構造とされており、図8(a)に示すように、不使用時には、使用時(二点鎖線)よりも短くする。
また、上記支持体10の下端部10d、10dは、上記台車本体4の前端部左右両端に起立状態と後方向の倒伏状態との間で回動可能にヒンジ結合13、13されており、これにより、支持体10は後側へ倒伏回動させることにより、台車本体4上に折り畳むことができる。
そして、図8において、吊上げ支持ロッド9を支持体10の支持凹部10cから持ち上げて取外して、長さを不使用時の長さに短くした後(図8(a))、前側へ倒伏回動させて台車本体4上に折り畳み(図8(b))、最後に、支持体10を後側へ倒伏回動させて台車本体4上に折り畳むことで(図8(c))、吊上げ部6を折り畳む。
巻上げ機7は、一般市販のものが採用可能であり、電動ホイスト、電動ウィンチ、電動チェーンブロックなどの電動式の巻上げ機のほか、人力で動作するチェーンブロックなども採用可能であり、図示の実施形態においては電動ホイストが使用されている。巻上げ機7の吊上能力(定格荷重)は対象となる作業に対応して選択され、図示の実施形態においては、吊上げ対象となるPCマクラギMが一本当たり約200kgであることから、吊上能力500kgの電動ホイストが好適に使用される。
上記巻上げ機7は、吊下げフック7aを介して上記吊上げ部6の支持部11に吊持支持されるとともに、巻上げ部である巻上げチェーン7bの先端フック7cに、チャッキング部材8が取り外し可能に吊持状に取り付けられる。
チャッキング部材8は、マクラギMをチャッキング固定するもので、上記のとおり、巻上げ機7の巻上げチェーン7bの先端フック7cに、取り外し可能に取り付けられる。
チャッキング部材8の具体的な構造が図9~図12に示されており、チャッキング部材8は、チャッキング爪15a、15aを有する開閉アーム15と、この開閉アーム15を開閉動作する作動部材16とを主要部として備えてなる。
上記開閉アーム15は、上端18a、18aがヒンジ結合17された一対の開閉アーム部材18、18が所定の配置間隔をもって2組配置されるとともに、これら両一対の開閉アーム部材18、18の対応する下端部18b、18b同士が上記一対のチャッキング爪15a、15aにそれぞれ一体的に連結固定されてなる。
上記開閉アーム部材18は、金属製板材から形成されるとともに、長さ方向中央上部位置が図示のごとく内側へ屈曲した形状とされている。
上記チャッキング爪15aは、金属製アングル型材から形成されるとともに、その長さは、少なくとも上記一対の開閉アーム部材18、18の配置間隔に掛け渡される長さに設定されている。
一対のチャッキング爪15a、15aは、図12に示すように、チャッキング対象であるマクラギMの下面Maに両側から吊上げ可能に係止するように上記一対の開閉アーム部材18、18の下端部18b、18bに取り付けられている。
上記作動部材16は、上端20a、20aを支軸19に軸支された一対の作動アーム部材20、20が所定の間隔をもって2組接続されてなる。作動アーム部材20は、上記開閉アーム部材18と同様、金属製板材から形成されている。
これら両一対の作動アーム部材20、20は、上記両一対の開閉アーム部材18、18の間に介装されて、その下端部20b、20bが支軸21を介して上記両一対の開閉アーム部材18、18に回動可能に枢支接続されるとともに、その上端部の上記支軸19が上記巻上げ機7の巻上げチェーン7bのフック7cに吊下げ係止されて接続されている。
そして、上記チャッキング部材8は、図12(b)に示すように、開閉アーム15のチャッキング爪15a、15aが上記マクラギMの下面Maに吊上げ可能に係止した状態において、上記巻上げ機7が上記作動部材16を巻上げ上昇することにより、上記開閉アーム15のチャッキング爪15a、15aが、図12(c)に示すように、上記マクラギMをチャッキング固定して吊り上げる。
具体的には、図12(b)を参照して、開閉アーム15のチャッキング爪15a、15aが上記マクラギMの下面Maに吊上げ可能に係止した状態において、上記作動部材16が上昇すると、上記チャッキング爪15a、15aにはマクラギMの重量が下向きに作用するため、作動部材16の上昇による上向きの引張力が作動アーム部材20、20を閉じる方向に作用することになり、これに連動して開閉アーム部材18、18にも閉じる方向の力が作用することになる。この結果、作動部材16の上昇に伴って、上記開閉アーム部材18、18つまりは開閉アーム15のチャッキング爪15a、15aが、図12(c)に示すように、上記マクラギMをチャッキング固定し、さらには吊り上げることになる。
すなわち、巻上げ機7の巻上げ動作により、上記チャッキング部材8のチャッキング動作とマクラギMを吊上げる動作の両動作が同時に協働して行われる。換言すれば、巻上げ機7が、チャッキング部材8の吊上げ動作とチャッキング動作のための単一の駆動源となる。
以上のように構成された軌きょう組立装置1を用いた軌きょう組立作業は図13を参照しながら説明すると、以下のとおりである。
(1)鉄道等の軌道敷設工事において、図13(a)に示すように、路盤上にバラスト(砂利や砕石)を散布して突き固めて下層バラストBを形成し、この下層バラストB上に、レールジャッキJ、J、…(図2および図3)を用いて、一対のレールR、Rを所定のレール間隔WR(図示の場合は1,435mm)をもって仮設する。この場合のレールR、Rの仮設高さHRは、図示の場合600mmに設定される。
(2)次に、この仮設したレールR、Rの下側の下層バラストB上に、フォークリフト(図示省略)により、マクラギMを、レールR、Rに沿って、所定本数(図示の場合は4本)ずつ間隔を置いて配置する(図13(a)における(A)、(B)、(C)、(D)の位置の4本のマクラギM、M、…参照)。
なお、軌きょう組立作業は、下層バラストBに代えてコンクリート路盤上に直接レールジャッキJを設置してレールR,Rの仮設を行い、マクラギMもコンクリート路盤上に配置されて行われる場合もある。
(3)続いて、軌きょう組立装置1を、図13(b)に示すように、4本ずつマクラギM、M、…が配置された場所、例えば図13(a)における(A)の場所の上方位置まで到達したところまで、上記仮設したレールR、R上を移動走行させて停止させる。そして、この位置で、チャッキング部材8により、上記のように4本ずつ配置したマクラギM、M、…から1本ずつ吊上げて、レールR、Rに対する一連の締結固定作業を行う。
この場合の上記チャッキング部材8によるマクラギMの吊上げ動作は、(i)まず、巻揚げチェーン7bのフック7cに取り付けたチャッキング部材8の開閉アーム15、15を作業者が手作業で若干広げた後、巻上げ機7を巻下げ動作させて、図12(a)に示すように、開閉アーム15、15のチャッキング爪15a、15aが下層バラストB上の上記マクラギMの両側の下端位置に位置するまで降下させて、巻上げ機7の巻下げ動作を停止させる。
(ii)次に、図12(b)に示すように、作業者が再び手作業で、上記開閉アーム15、15を若干閉じながら、チャッキング爪15a、15aをマクラギMの下面Maに吊上げ可能に係止した状態におく。
(iii)そして、この係止状態において、上記巻上げ機7を巻上げ動作させると、上記チャッキング部材8の作動部材16が巻上げ上昇することにより、上記開閉アーム15、15が閉じて、図12(c)に示すように、チャッキング爪15a、15aが、上記マクラギMをチャッキング固定しながら吊り上げる。
(4)上記のようにチャッキング部材8により、マクラギMを吊上げたら、この状態のまま軌きょう組立装置1を若干移動させて、このマクラギMのレールR、Rに対する所定の取付け位置に対応した位置で停止させる。上記マクラギMの取付け位置は、所定のマクラギ間隔WMをもって隣接するマクラギMとの関係で決められる。
巻上げ機7を再び巻上げ動作させながら、吊上げたマクラギMをさらに吊上げて、レールR、Rの下面Raの上記取付け位置に位置決めして当接させて、上記巻上げ動作を停止する。そして、この位置決め当接状態を維持しながら、作業者が締結固定具22によりレールR、RとマキラギMとを一体的に締結固定する。
(5)上記マクラギMのレールR、Rに対する締結固定作業が完了したら、軌きょう組立装置1を再び前述した複数本のマクラギM、M、…が配置された場所の上方位置まで戻して、ここに配置されているマクラギMの次の1本を吊上げて、上記(3)から(4)までの一連の作業を行う。
(6)上記(3)から(5)までの一連の作業を上記(A)の場所に配置された複数本のマクラギM、M、…すべてについて行ったら、軌きょう組立装置1を、次の複数本のマクラギM、M、…が配置された場所(本実施形態においては、図13(b)における(B)の場所)の上方位置まで移動させて停止して、今度は、ここに配置された複数のマクラギM、M、…について、上記(3)~(5)の一連の作業を行う。
(7)以後、図13(a)における(C)、(D)、…の場所の複数本のマクラギM、M、…に対して、順次上記(6)の作業を繰り返して、軌きょうTを組み立てる。軌きょうTが組み立てられた後、レールR,Rと路盤との間にバラストを敷き詰めて、レールジャッキJを除去し、軌道が完成する。
以上詳述したように、本実施形態の軌きょう組立装置1によれば、以下に列挙する特有の効果が得られる。
(a)本実施形態の軌きょう組立装置1は、一対のレールR、R上を走行可能な台車2に、マクラギMを吊上げ支持する吊上げ手段3が設けられ、この吊上げ手段3は、上記台車2上に立設された吊上げ部6と、この吊上げ部6の先端に取り外し可能に吊持支持された巻上げ機7と、この巻上げ機7の巻上げチェーン7bに取り外し可能に取り付けられたチャッキング部材8とを備えてなるから、主として作業者による手作業の人力で行われていた従来の軌きょう組立作業において、特に作業者による人力では大変な重労働であった重量物のマクラギを仮設状態のレールR、Rに一体的に締結固定する作業が、多大な労力や手間を必要とせず、作業効率が良く、かつ安全に行うことができる。
(b)また、本実施形態に係る軌きょう組立装置1によれば、従事する作業者の数を削減して労務コストを低減することができる。
(c)さらに、台車2に設けられた吊上げ手段3は、台車2上に折り畳み可能に立設された吊上げ部6と、この吊上げ部6の先端に取り外し可能に吊持支持された巻上げ機7と、この巻上げ機7の巻上げチェーン7bに取り外し可能に取り付けられたチャッキング部材8とを備えてなるから、軌きょう組立て作業時以外は、必要に応じて、装置構成を簡単に折り畳み分解して小型化することができ、仮設レール上に載置するまでの運搬作業が容易である。
(d)上記チャッキング部材8は、その開閉アーム15のチャッキング爪15a、15aがマクラギMに吊上げ可能に係止した状態において、上記巻上げ機7がチャッキング部材8の作動部材16を巻上げ上昇することにより、上記開閉アーム15が上記マクラギMをチャッキング固定して吊り上げる構成とされて、上記巻上げ機7の駆動により、上記チャッキング部材8のチャッキング動作と、マクラギMを吊上げる動作の両動作が同時に行われるから、上記チャッキング部材8のチャッキング動作を行うための専用の動力源が不要であり、装置構造が小型簡素で、装置コストも低減化することができる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本考案の好適な実施態様を示すものであって、本考案はこの実施形態に限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能である。
例えば、軌きょう組立装置1を構成する各部構成である台車2および吊上げ手段3、さらには、その構成部である台車本体4、吊上げ部6、チャッキング部材8などの具体的な構造は、同様な機能を有する限り図示の実施形態に限定されず、他の構造も採用可能である。
B 下層バラスト
R レール
M マクラギ
T 軌きょう
1 軌きょう組立装置
2 台車
3 吊上げ手段
4 台車本体
5 車輪
6 吊上げ部
7 巻上げ機
7b 巻上げチェーン(巻上げ部)
7c フック
8 チャッキング部材
9 吊上げ支持ロッド
10 支持体
10c 支持凹部(上端部)
11 支持部
12、13 ヒンジ結合
15 開閉アーム
15a チャッキング爪
16 作動部材
18 開閉アーム部材

Claims (3)

  1. 一対のレールとこれらレールにマクラギを組み付けて梯子状に構成される軌きょうを組み立てるためのものであって、
    前記一対のレール上を走行可能な台車に、マクラギを吊上げ支持する吊上げ手段が設けられてなり、
    前記吊上げ手段は、前記台車上に折り畳み可能に立設された吊上げ部と、この吊上げ部の先端に取り外し可能に吊持支持された巻上げ機と、この巻上げ機の巻上げ部に取り外し可能に取り付けられたチャッキング部材とを備え、
    前記チャッキング部材は、下端に前記マクラギの下面に両側から吊上げ可能に係止する一対のチャッキング爪を有する開閉動作可能な開閉アームと、前記巻上げ機の巻上げ部に接続されて、前記開閉アームを開閉動作する作動部材とを備えてなり、
    前記チャッキング爪が前記マクラギに吊上げ可能に係止した状態において、前記巻上げ機が前記作動部材を巻上げ上昇することにより、前記開閉アームが前記マクラギをチャッキング固定して吊り上げる構成とされている
    ことを特徴とする軌きょう組立装置。
  2. 前記吊上げ部は、前記巻上げ機を吊持支持する先端部を有する吊上げ支持ロッドと、この吊上げ支持ロッドの先端部位を下側から係止支持する支持体とを備え、
    前記吊上げ支持ロッドは、その下端部が前記台車の後端部に回動可能にヒンジ結合され、
    前記支持体は、前記台車の前端部に起立状態と倒伏状態との間で回動可能にヒンジ結合され、
    起立状態にある前記支持体の上端部に、前記吊上げ支持ロッドの先端部位が載置係止することにより、前記吊上げ部が一体的に組立て形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の軌きょう組立装置。
  3. 前記チャッキング部材において、
    前記開閉アームは、上端においてヒンジ結合された一対の開閉アーム部材が所定の配置間隔をもって2組配置されるとともに、これら両一対の開閉アーム部材の対応する下端部同士がそれぞれ前記チャッキング爪によって連結固定されてなり、
    前記作動部材は、上端において軸支された一対の作動アーム部材が所定の間隔をもって2組接続されると共に、前記両一対の開閉アーム部材の間に介装され、
    前記作動部材の下端部はそれぞれ前記開閉アームに回動可能に接続され、
    前記作動部材の上端部が前記巻上げ機の巻上げ部に接続されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の軌きょう組立装置。
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