JP3240779U - 横断歩道一時停止用グリーンランプ及び横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する方法 - Google Patents

横断歩道一時停止用グリーンランプ及び横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信号機のない横断歩道で歩行者の安全を確保することを可能とする横断歩道一時停止用グリーンランプを提供する。【解決手段】横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、車両正面側に設けられる前部方向指示器と、フロントガラスとを有する車両の前記フロントガラスに装着可能であり、横断歩道の停止線で前記車両が一時停止する際に前記方向指示器とは異なる色である緑色で点滅可能である光源部を備える。運転手が横断歩道の停止線でグリーンランプ10を点滅させて一時停止を行うことにより、歩行者はグリーンランプ10を確認して、安心して横断歩道を渡ることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、横断歩道一時停止用グリーンランプ及び横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する方法に関する。
近年、道路を走行する自動車の数の増加に伴って交通事故の件数が増加している。本考案に関連する技術として、例えば、特許文献1には、車両の前部に設けられる前部方向指示器とは別に前記前部に設けられ、横断歩道の停止線で前記車両が一時停止する際に前記前部方向指示器とは異なる色で点滅可能な前部点灯部と、前記車両の後部に設けられる後部方向指示器とは別に前記後部に設けられ、前記前部点灯部の点滅に連動して前記後部方向指示器とは異なる色で点滅する後部点灯部と、を備えることを特徴とする横断歩道一時停止用グリーンランプが開示されている。
実用新案登録第3228460号公報
交通事故が発生する場所は、様々存在するが、信号機がない横断歩道は事故が多発する箇所の1つとされている。ここで、横断歩道とは、歩行者が道路を安全に横断するため、道路上に示された区域のことである。
本考案の目的は、信号機のない横断歩道で歩行者の安全を確保することを可能とする横断歩道一時停止用グリーンランプ及び横断歩道一時停止用グリーンランプの装着方法を提供することである。
本考案に係る横断歩道一時停止用グリーンランプは、車両正面側に設けられる方向指示器と、フロントガラスとを有する車両の前記フロントガラスに装着可能であり、横断歩道の停止線で前記車両が一時停止する際に前記方向指示器とは異なる色である緑色で点滅可能である光源部を備えることを特徴とする。
また、本考案に係る横断歩道一時停止用グリーンランプにおいて、前記光源部は、前記フロントガラスに着脱可能な吸盤部を有することが好ましい。
本考案に係る横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する方法は、前方に設けられる方向指示器と、フロントガラスとを有する車両の前記フロントガラスに装着可能であり、横断歩道の停止線で前記車両が一時停止する際に前記方向指示器とは異なる色である緑色で点滅可能である光源部を備え、前記光源部が前記フロントガラスに着脱可能な吸盤部を有する横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する方法であって、前記車両の運転席から見たときにバックミラによって前記横断歩道一時停止用グリーンランプが隠れるように前記バックミラの背面側に位置する前記フロントガラスの部位に前記横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する工程を備えることを特徴とする。
本考案によれば、信号機のない横断歩道で歩行者の安全を確保することが出来る。
本考案の実施形態の横断歩道一時停止用グリーンランプが装着された車両を示す図である。
以下に、本考案に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、本考案の実施形態の横断歩道一時停止用グリーンランプ10が装着された車両1を示す図である。図1(a)は、車両1を正面から見た図であり、図1(b)は、車両1の車内から前方を見た様子を示す図である。なお、図1(b)に示される点線で囲まれた拡大図は、横断歩道一時停止用グリーンランプ10であるが、正面側から車両1を見た際の拡大図である。したがって、横断歩道一時停止用グリーンランプ10からの光は前方に向けて放たれる。
横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、信号機のない横断歩道で歩行者の安全を確保するために用いられる装置であり、車両1に装着または搭載することで信号機のない横断歩道で歩行者の安全を確保する効果を発揮する。
横断歩道は、歩行者と車両1の両方から見やすいように、舗装面に白色のペイントによる縞模様が描かれることで形成されている。横断歩道は、交差点の他、渋滞する箇所で横断が危険な地点に設けられており、特に、学校の近辺など、多くの子供が通行する地域に設けられる。
車両1は、内燃機関や回転電機を駆動源として走行する車であり、四輪自動車、三輪自動車、自動二輪車などである。図1では、車両1は四輪自動車であるものとして説明するが、四輪自動車以外の車、例えば、三輪自動車であってもよい。
また、車両1は、いわゆるガソリン車やハイブリッド自動車のみならず、回転電機で走行する電気自動車であってもよい。
車両1の正面側には、中央部の幅方向両端部に2つのヘッドライト3が設けられており、これにより、夜間などに前方を照らした状態で走行することができる。各ヘッドライト3の外側には、2つの前部方向指示器4が設けられている。
車両1は、内燃機関や電気を用いてタイヤ11が回転することにより走行し、運転手がハンドル7を操作することで走行中の車体の向きを変えることができる。また、運転手は、安全運転を行うために、ドアミラ5やバックミラ9で後方車両などを確認しながら斜線変更や右折又は左折するための操作を行う。
2つの前部方向指示器4は、車両1の右折や左折や斜線変更の際に、その方向を周囲に示すための装置であり、緊急時には両側を同時に点滅させることで、ハザードランプとしても使われる。2つの前部方向指示器4は、電球やLEDなどの発光体を含んで構成され、橙色又は黄色に点滅する。
車両1の背面側の後部には、中央部の幅方向両端部に2つのテールランプが設けられており、これにより、夜間などに後続車に存在を知らしめるために点灯状態で走行することができる。
2つのテールランプは、車両1の動きを制動するためのブレーキを踏んだ際に点灯するブレーキランプと兼用してもよい。2つのテールランプは、電球やLEDなどの発光体を含んで構成され、赤色に点灯する。各テールランプの外側には、2つの後部方向指示器が設けられている。
2つの後部方向指示器は、2つの前部方向指示器4と同様に、車両1の右折や左折や斜線変更の際に、その方向を周囲に示すための装置である。2つの後部方向指示器は、電球やLEDなどの発光体を含んで構成され、2つの前部方向指示器4に連動した状態で橙色又は黄色に点滅する。
車両1のフロントガラス8には、横断歩道の停止線で車両1が一時停止する際に2つ前部方向指示器4とは異なる色の緑色で点滅可能な2つの横断歩道一時停止用グリーンランプ10が設けられている。
2つの横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、車両1の運転席から見たときにバックミラ9によって2つの横断歩道一時停止用グリーンランプ10が隠れるようにバックミラ9の背面側に位置するフロントガラス8のうち車両1の車内側の部位に所定の間隔をあけて配置されている。
ここでは、2つの横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、バックミラ9の背面側に位置するフロントガラス8のうち車両1の車内側に装着されるものとして説明したが、もちろん、その他の位置に配置されてもよいが、フロントガラス8の上下方向(短手方向)のうち、上部1/5以内の位置に配置されていることが好ましい。
なお、横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、ここでは2つであるものとして説明したが、もちろん、1つであってもよいし、3つにしてもよい。しかしながら、1つであれば、歩行者から目立ちにくく、3つであれば、トラックなどに装着されるランプと紛らわしくなるため、2つに設定することが好ましい。
横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、緑色の点滅信号を出力可能な光源部10aと、フロントガラス8に着脱可能な吸盤部と10bとを有する。ここでは、光源部10aは、LEDや電球などの発光素子を用いるものとして説明するが、もちろん、その他の光源であってもよい。
ここで、光源部10aへ供給する電力は、電池などの電源を横断歩道一時停止用グリーンランプ10の近傍に配置することで対応することも可能であるが、車両1のカーナビゲーションシステムやドライブレコーダの製品などに供給する電力源から分岐した電力ケーブルを接続して供給してもよい。
また、吸盤部10bは、ゴムや合成樹脂などの可撓性を利用して平滑面に吸着して内部を真空に近い状態にし、気圧や水圧などの圧力の差を利用して物に吸着する部品である。
2つの横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、緑色に点滅する。運転手は、2つの横断歩道一時停止用グリーンランプ10をハザードランプとして使用するときに用いるハザード釦とは別に設けられた横断歩道一時停止用グリーンランプ10を点滅させるためのグリーン釦を操作することで緑色に点滅する。このグリーン釦は、運転席の近傍に配置されることが好ましい。
各横断歩道一時停止用グリーンランプ10の光源部10aとグリーン釦とは有線ケーブルなどにより接続されて、グリーン釦の操作により点滅させてもよいが、有線ケーブルを用いることなく、無線通信で接続されていてもよい。また、光源部10aにグリーン釦を一体化させて、運転手が操作するものとしてもよい。
そして、車両1が横断歩道の停止線の前で一時停止する際に運転手がグリーン釦を操作することで、2つの横断歩道一時停止用グリーンランプ10が緑色に点滅する。
続いて、上記構成の2つの横断歩道一時停止用グリーンランプ10の作用について説明する。近年、道路を走行する自動車の数の増加に伴って交通事故の件数が増加している。
交通事故が発生する場所は、様々存在するが、信号機がない横断歩道は事故が多発する箇所の1つとされている。例えば、2021年の信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査の結果によれば、北海道が25.6%、青森が14.0%、岩手が45.7%・・・埼玉が23.6%、千葉が25.5%、東京が12.1%・・・京都が16.8%、大阪が20.4%、兵庫が43.0%・・・、徳島が19.4%、香川が25.2%、高知が26.6%・・・宮崎が45.0%、鹿児島が25.5%、沖縄が31.1%で、全国平均が30.6%との統計があり、全国的に一時停止の割合が小さいという課題がある。
停止しない理由は、「自分が停止しても対向車が停止しないので危ないから」「後続から車が来ておらず、自分が通り過ぎれば歩行者は渡れると思ったため」「横断歩道に歩行者がいても渡るかどうかは分からないから」「一時停止した際に、後続車から追突されそうになったことがあるから」「急いでいるから」などといった声がある。
従来、横断歩道で信号機がなければ、積極的に一時停止する車両1が少なく、また、停止しようと考える人も後続者からの追突などを恐れて停止しないといった事態に陥っていたため、横断歩道で積極的に止まるにあたって、新たな仕組みが必要となる。
横断歩道一時停止用グリーンランプ10が搭載又は装着された車両1によれば、車両1の運転手が横断歩道の停止線でグリーン釦を操作して一時停止を行う。これにより、ハザードランプなどとは異なる横断歩道一時停止用グリーンランプ10が緑色に点滅することで、横断歩道を渡ろうとする歩行者が把握することができ、安心して横断歩道を渡ることができるという顕著な効果を奏する。
また、横断歩道一時停止用グリーンランプ10によれば、吸盤部10bを用いてフロントガラス8に後付けで装着することができるため、現在、グリーンランプ(横断歩道一時停止用グリーンランプ10)が装備されていない車に対して簡便に後付けすることが出来るという利点がある。
そして、横断歩道一時停止用グリーンランプ10によれば、フロントガラス8の内側(車内側)に装着できるため、車両1に対して大がかりな取付工事も必要なく、かつ、雨風などによる汚れを防ぐことができる。
横断歩道一時停止用グリーンランプ10によれば、横断歩道の一時停止の際に緑色に点滅させている。緑色は、従来の方向指示器などの色とは全く異なる色であり、エコロジーなどを含めた優しいイメージがあるため、各車両1の運転手にも意識付けしやすいという利点がある。
以上のように、横断歩道一時停止用グリーンランプ10によれば、横断歩道を歩く歩行者の安全を確保することができるという顕著な効果を奏する。
なお、横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、上記のように、車両1のフロントガラス8に装着されるものとして説明したが、その他の場所に設置されてもよい。例えば、車両1のリアガラスに装着されることで、横断歩道で車両1が停止している際に、後続車に通知することができる。これにより、追突事故などの防止につながるという利点がある。
ここで、横断歩道一時停止用グリーンランプ10の存在意義について、あらためて、説明する。「大原則」として、横断歩道は、歩行者優先であり、運転者には横断歩道手前での減速義務や停止義務がある。
「運転者」について考える。グリーンランプ装着車の横断歩道一時停止用グリーンランプ10は横断歩行者の安心・安全を守りますという運転者からの信号である。そのため、横断歩道手前で停止し、なおかつ、横断歩道一時停止用グリーンランプ10を点灯させている車は、歩行者にとって守り神と同じである。
「歩行者」について考える。横断歩道で車の停止を待っている子供達やお年寄りは、「どの車が止まってくれるのかな」と考えている。低学年の子供達の中には、ちょっとした恐怖心を持っている子もいる。そこに、横断歩道手前で停止して横断歩道一時停止用グリーンランプ10を点灯してくれた車には、子供達は安心して横断することができるという顕著な効果を奏する。
そして、横断歩道一時停止用グリーンランプ10は、対向車に対しても「横断歩行者がいる」という合図を送ることができ、横断歩道一時停止用グリーンランプ10を点灯した車は歩行者優先の車両であることが一目瞭然となる。
1 車両 3 ヘッドライト、4 前部方向指示器、5 ドアミラ、7 ハンドル、8 フロントガラス、9 バックミラ、10 横断歩道一時停止用グリーンランプ、10a 光源部、10b 吸盤部、11 タイヤ。

Claims (3)

  1. 車両正面側に設けられる方向指示器と、フロントガラスとを有する車両の前記フロントガラスに装着可能であり、横断歩道の停止線で前記車両が一時停止する際に前記方向指示器とは異なる色である緑色で点滅可能である光源部を備えることを特徴とする横断歩道一時停止用グリーンランプ。
  2. 請求項1に記載の横断歩道一時停止用グリーンランプにおいて、
    前記光源部は、前記フロントガラスに着脱可能な吸盤部を有することを特徴とする横断歩道一時停止用グリーンランプ。
  3. 前方に設けられる方向指示器と、フロントガラスとを有する車両の前記フロントガラスに装着可能であり、横断歩道の停止線で前記車両が一時停止する際に前記方向指示器とは異なる色である緑色で点滅可能である光源部を備え、前記光源部が前記フロントガラスに着脱可能な吸盤部を有する横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する方法であって、
    前記車両の運転席から見たときにバックミラによって前記横断歩道一時停止用グリーンランプが隠れるように前記バックミラの背面側に位置する前記フロントガラスの部位に前記横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する工程を備えることを特徴とする横断歩道一時停止用グリーンランプを装着する方法。


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