JP3240771U - 擁壁用コンクリートブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリートブロックマシンで量産が可能であり、かつ高さ精度も出しやすいシンプルな形状を持つ擁壁用コンクリートブロックの提供。【解決手段】本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロックの一例は、底面16から垂直に起立する正面12、背面14、右側面13および左側面15を有し、前記底面16および前記正面12は矩形であり、前記右側面13および前記左側面15は台形であり、前記正面12の高さHaは前記背面14の高さHbよりも低く、天面11は矩形である。【選択図】図1
Description
本考案は擁壁用コンクリートブロックに関する。
従来、擁壁用のコンクリートブロックにおいて、主面の大きさが0.5m2を超えるような大型ブロックは、「流し込み式」という、型枠に生コンクリートを流し込んで6時間以上養生させてから脱型する(型枠からはずす)という製造方法が採用されてきた(例えば、特許文献1等)。
また、ブロックとブロックの間に目地モルタルや接着剤を使用せず、直接積み上げることが一般的な擁壁用コンクリートブロックは、高さの精度を必要とし、また、特に強度を要する擁壁を形成する場合には、ブロックに空洞部を設け、その空洞部に生コンクリートを縦横に流し込む(打設する)必要がある。しかしながら、高さ精度を必要としたり、生コンクリートを縦横に流し込める空洞部を有するような形状の擁壁用コンクリートブロックを流し込み式で製造するには、非常に複雑な形状の型枠を必要とするだけでなく、製造時に、空洞部を形成する部品の脱着などに多くの手間を要し、また、自動化して製造することが難しい。
結果として、生産効率が極めて低くなり、擁壁用コンクリートブロックの製造コストが上がるだけでなく、災害復旧の時のような、早急に大量の擁壁用コンクリートブロックを供給するというニーズにも対応できないという問題もあった。
そこで本考案は、コンクリートブロックマシンで量産が可能であり、かつ高さ精度も出しやすいシンプルな形状を持つ擁壁用コンクリートブロックを提供するものである。
本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロックは、
底面から垂直に起立する正面、背面、右側面および左側面を有し、
前記底面および前記正面は矩形であり、
前記右側面および前記左側面は台形であり、
前記正面の高さHaは前記背面の高さHbよりも低く、
天面は矩形である。
底面から垂直に起立する正面、背面、右側面および左側面を有し、
前記底面および前記正面は矩形であり、
前記右側面および前記左側面は台形であり、
前記正面の高さHaは前記背面の高さHbよりも低く、
天面は矩形である。
本考案によれば、コンクリートブロックマシンで効率よく製造が可能であり、擁壁ブロックに必要とされる高さ精度を出しやすいシンプルな形状を持つ擁壁用コンクリートブロックを提供することができる。
擁壁用コンクリートブロックは、ブロックとブロックの間に目地モルタルや接着剤を使用せず直接積み上げることが一般的であるため、高さの精度が要求される。また、擁壁用コンクリートブロックの製造コストを下げるためには、できるだけ機械化し、少ない人数で短時間に大量の擁壁用コンクリートブロックを生産する、いわゆる「瞬発力」のある製造方法が求められている。こうしたことを、本考案による擁壁用コンクリートブロックは満足させることができる。
また、より強固なコンクリート擁壁を作るには、擁壁用コンクリートブロックを施工後(積み上げた後)に、擁壁用コンクリートブロックに形成された空洞部に生コンクリートを打設することが行われる。このとき、生コンクリートが擁壁用コンクリートブロックの空洞部に縦方向にも横方向にも流れ込みやすく、擁壁用コンクリートブロック施工面全体の生コンクリートが連結して一体になっているという状態にすることが好ましい。本考案の擁壁用コンクリートブロックの別の態様によれば、コンクリートブロックマシンで効率よく製造が可能であり、擁壁を製造する際に必要に応じて打設する生コンクリートが縦方向にも横方向にも流れ込みやすい大きな空洞部をもつ大型の擁壁用コンクリートブロックを提供することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本考案に係る擁壁用コンクリートブロックの実施の形態を説明する。以下の形態は本考案に係る擁壁用コンクリートブロックの一例であって、本考案はこれらに限定されるものではない。
[実施の形態1]
図1に、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の一例の概略図を示す。図1中の(A)は擁壁用コンクリートブロック10の平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。また、図2に、図1に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を表す。
図1に、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の一例の概略図を示す。図1中の(A)は擁壁用コンクリートブロック10の平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。また、図2に、図1に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を表す。
図1に示すように、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の基本形は、直方体または立方体の天面が底面16に対して傾斜するようにカットされた形状を有している。
すなわち、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の一例は、底面16から垂直に起立する正面12、背面14、右側面13および左側面15を有しており、底面16および正面12は矩形である。そして、正面12の高さHaは背面14の高さHbよりも低くなっており、右側面13および左側面15は台形である。また、天面11は矩形である。
すなわち、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の一例は、底面16から垂直に起立する正面12、背面14、右側面13および左側面15を有しており、底面16および正面12は矩形である。そして、正面12の高さHaは背面14の高さHbよりも低くなっており、右側面13および左側面15は台形である。また、天面11は矩形である。
擁壁用コンクリートブロック10の正面12の高さHaと背面14の高さHbが異なることにより、天面11は底面16に対して傾斜している。このとき、天面の傾斜角αは、擁壁を施工したときの擁壁の角度α(鉛直方向に対する法面の傾き)と同じになるようにすればよい。これにより擁壁の形成の施工が容易になる。
図1に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を図2に示す。擁壁20を形成するには、図2に示すように、擁壁用コンクリートブロック10の上下(天面11および底面16)を1段ごとに反対にし、また、擁壁20の施工表面に、擁壁用コンクリートブロック10の正面(高さHaを有する)と、背面(高さHbを有する)が交互に表れるようにして積み上げればよい。
図1に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を図2に示す。擁壁20を形成するには、図2に示すように、擁壁用コンクリートブロック10の上下(天面11および底面16)を1段ごとに反対にし、また、擁壁20の施工表面に、擁壁用コンクリートブロック10の正面(高さHaを有する)と、背面(高さHbを有する)が交互に表れるようにして積み上げればよい。
本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10は、上記のようにして積み上げるという簡便な工法を行うのみで、傾斜面(法面)が直線の擁壁20を形成することができる。擁壁20の法面は、鉛直方向に対してα°傾斜している。
[実施の形態2]
図3に、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の変形例の一例の概略図を示す。図3中の(A)は擁壁用コンクリートブロック10の平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。また、図4-1および図4-2に、図3に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を表す。
図3に、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の変形例の一例の概略図を示す。図3中の(A)は擁壁用コンクリートブロック10の平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。また、図4-1および図4-2に、図3に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を表す。
図3に示す擁壁用コンクリートブロック10は、擁壁用コンクリートブロックの右側面13および左側面15の縦方向と、底面16の横方向に凹部17もしくは貫通孔18(空洞部)を有する例である。すなわち、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10は、底面16、右側面13および左側面15に半円筒形の凹部17が形成されており、さらに、天面11には底面16へ貫通する貫通孔18が形成されている。
このように、図1に示す擁壁用コンクリートブロック10の基本形に改良を加えることで、擁壁20を形成する際に、擁壁20の縦方向にも横方向にも生コンクリートを簡便に流し込むことが可能となる。
このように、図1に示す擁壁用コンクリートブロック10の基本形に改良を加えることで、擁壁20を形成する際に、擁壁20の縦方向にも横方向にも生コンクリートを簡便に流し込むことが可能となる。
図3に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を図4-1および図4-2に示す。
図4-1に示す例は、図2に示す例と同様に、擁壁用コンクリートブロック10の上下(天面11および底面16)を1段ごとに反対にし、さらに、擁壁20の施工表面に、擁壁用コンクリートブロック10の正面(高さHaを有する)と、背面(高さHbを有する)が交互に表れるようにして積み上げた例である。図4-1に示す擁壁20は、上下に積み重ねられた擁壁用コンクリートブロック10の縦目地がそろっている例である。図2に示す例と同様に、図6に示す擁壁20の傾斜面(法面)は直線であり、擁壁20の法面は鉛直方向に対してα°傾斜している。なお、図4-1の(A)の斜線部は、擁壁用コンクリートブロック10の空洞部に充填された生コンクリート部を示している。
図4-1に示す例は、図2に示す例と同様に、擁壁用コンクリートブロック10の上下(天面11および底面16)を1段ごとに反対にし、さらに、擁壁20の施工表面に、擁壁用コンクリートブロック10の正面(高さHaを有する)と、背面(高さHbを有する)が交互に表れるようにして積み上げた例である。図4-1に示す擁壁20は、上下に積み重ねられた擁壁用コンクリートブロック10の縦目地がそろっている例である。図2に示す例と同様に、図6に示す擁壁20の傾斜面(法面)は直線であり、擁壁20の法面は鉛直方向に対してα°傾斜している。なお、図4-1の(A)の斜線部は、擁壁用コンクリートブロック10の空洞部に充填された生コンクリート部を示している。
図4-2に示す例は、擁壁用コンクリートブロック10を積み上げる際に、隣接する擁壁用コンクリートブロック10の縦の接面部分を、左右方向に2分の1ずらした部分を含む例である。すなわち、図4-2に示す擁壁20は、上下に積み重ねられた擁壁用コンクリートブロック10の縦目地をそろえず、毎段または隔段縦目地の位置を2分の1左右方向にずらした例である。この場合には、図3に示す擁壁用コンクリートブロック10の幅Lが半分のサイズの擁壁用コンクリートブロックを適宜組み合わせて用いればよい。なお、図4-2の(A)の斜線部は、擁壁用コンクリートブロック10の空洞部に充填された生コンクリート部を示している。
なお、当然ながら、前述の図1に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する際にも、幅Lが半分のサイズの擁壁用コンクリートブロックを組み合わせて用いることで、図4-2に示す擁壁20と同様に、隣接する擁壁用コンクリートブロック10の縦の接面部分を、左右方向に2分の1ずらした部分を含む擁壁を形成することが可能である。これは、後述の図5および図7に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁を形成する場合においても同様である。
図4-1に示す擁壁20および図4-2に示す擁壁20のどちらも、擁壁用コンクリートブロック10を積み上げた後に、空洞部に生コンクリートを流し込むことで、充填された生コンクリートが空洞部に均等に流れ込み、縦横に連結して一体となって固まる。このように、図3に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成することにより、擁壁用コンクリートブロック10の空洞部への生コンクリートの不充填箇所の発生を抑制し、強度がより高い擁壁を形成することができる。
[実施の形態3]
図5に、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の別の変形例の一例の概略図を示す。図5中の(A)は擁壁用コンクリートブロック10の平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。また、図6に、図5に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を表す。
図5に、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10の別の変形例の一例の概略図を示す。図5中の(A)は擁壁用コンクリートブロック10の平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。また、図6に、図5に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を表す。
図5に示す擁壁用コンクリートブロック10は、擁壁用コンクリートブロックの右側面13および左側面15の縦方向と、天面11の横方向に凹部17もしくは貫通孔18(空洞部)を有する例である。すなわち、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10は、天面11、右側面13および左側面15に半円筒形の凹部17が形成されており、さらに、天面11には底面16へ貫通する貫通孔18が形成されている。
図3に示す擁壁用コンクリートブロック10と同様に、図5に示す擁壁用コンクリートブロック10も、擁壁20を形成する際に、擁壁20の縦方向にも横方向にも生コンクリートを簡便に流し込むことが可能である。
図3に示す擁壁用コンクリートブロック10と同様に、図5に示す擁壁用コンクリートブロック10も、擁壁20を形成する際に、擁壁20の縦方向にも横方向にも生コンクリートを簡便に流し込むことが可能である。
図5に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を図6に示す。
図6に示す例は、図2に示す例と同様に、擁壁用コンクリートブロック10の上下(天面11および底面16)を1段ごとに反対にし、さらに、擁壁20の施工表面に、擁壁用コンクリートブロック10の正面(高さHaを有する)と、背面(高さHbを有する)が交互に表れるようにして積み上げた例である。図6に示す擁壁20は、上下に積み重ねられた擁壁用コンクリートブロック10の縦目地がそろっている例である。図2に示す例と同様に、図6に示す擁壁20の傾斜面(法面)は直線であり、擁壁20の法面は鉛直方向に対してα°傾斜している。また、図6に示す擁壁20は、図5に示す擁壁用コンクリートブロック10を積み上げてから空洞部に生コンクリートを流し込むことで、縦横に連結して一体となって固まり、強度がより高い擁壁となっている。なお、図6の(A)の斜線部は、擁壁用コンクリートブロック10の空洞部に充填された生コンクリート部を示している。
図6に示す例は、図2に示す例と同様に、擁壁用コンクリートブロック10の上下(天面11および底面16)を1段ごとに反対にし、さらに、擁壁20の施工表面に、擁壁用コンクリートブロック10の正面(高さHaを有する)と、背面(高さHbを有する)が交互に表れるようにして積み上げた例である。図6に示す擁壁20は、上下に積み重ねられた擁壁用コンクリートブロック10の縦目地がそろっている例である。図2に示す例と同様に、図6に示す擁壁20の傾斜面(法面)は直線であり、擁壁20の法面は鉛直方向に対してα°傾斜している。また、図6に示す擁壁20は、図5に示す擁壁用コンクリートブロック10を積み上げてから空洞部に生コンクリートを流し込むことで、縦横に連結して一体となって固まり、強度がより高い擁壁となっている。なお、図6の(A)の斜線部は、擁壁用コンクリートブロック10の空洞部に充填された生コンクリート部を示している。
[実施の形態4]
図7に、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10のさらに別の変形例の一例の概略図を示す。図7中の(A)は擁壁用コンクリートブロック10の平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。また、図8に、図7に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を表す。
図7に、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10のさらに別の変形例の一例の概略図を示す。図7中の(A)は擁壁用コンクリートブロック10の平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。また、図8に、図7に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を表す。
図7に示す擁壁用コンクリートブロック10は、擁壁用コンクリートブロックの右側面13および左側面15の縦方向と、天面11および底面16の横方向に凹部17もしくは貫通孔18(空洞部)を有する例である。すなわち、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10は、底面16、天面11、右側面13および左側面15に半円筒形の凹部17が形成されており、さらに、天面11には底面16へ貫通する貫通孔18が形成されている。
図3に示す擁壁用コンクリートブロック10と同様に、図7に示す擁壁用コンクリートブロック10も、擁壁20を形成する際に、擁壁20の縦方向にも横方向にも生コンクリートを簡便に流し込むことが可能である。
図3に示す擁壁用コンクリートブロック10と同様に、図7に示す擁壁用コンクリートブロック10も、擁壁20を形成する際に、擁壁20の縦方向にも横方向にも生コンクリートを簡便に流し込むことが可能である。
図7に示す擁壁用コンクリートブロック10を用いて擁壁20を形成する方法の一例の概略を図8に示す。
図8に示す例は、図2に示す例と同様に、擁壁用コンクリートブロック10の上下(天面11および底面16)を1段ごとに反対にし、さらに、擁壁20の施工表面に、擁壁用コンクリートブロック10の正面(高さHaを有する)と、背面(高さHbを有する)が交互に表れるようにして積み上げた例である。図8に示す擁壁20は、上下に積み重ねられた擁壁用コンクリートブロック10の縦目地がそろっている例である。図2に示す例と同様に、図8に示す擁壁20の傾斜面(法面)は直線であり、擁壁20の法面は鉛直方向に対してα°傾斜している。また、図8に示す擁壁20は、図7に示す擁壁用コンクリートブロック10を積み上げてから空洞部に生コンクリートを流し込むことで、縦横に連結して一体となって固まり、強度がより高い擁壁となっている。なお、図8の(A)の斜線部は、擁壁用コンクリートブロック10の空洞部に充填された生コンクリート部を示している。
図8に示す例は、図2に示す例と同様に、擁壁用コンクリートブロック10の上下(天面11および底面16)を1段ごとに反対にし、さらに、擁壁20の施工表面に、擁壁用コンクリートブロック10の正面(高さHaを有する)と、背面(高さHbを有する)が交互に表れるようにして積み上げた例である。図8に示す擁壁20は、上下に積み重ねられた擁壁用コンクリートブロック10の縦目地がそろっている例である。図2に示す例と同様に、図8に示す擁壁20の傾斜面(法面)は直線であり、擁壁20の法面は鉛直方向に対してα°傾斜している。また、図8に示す擁壁20は、図7に示す擁壁用コンクリートブロック10を積み上げてから空洞部に生コンクリートを流し込むことで、縦横に連結して一体となって固まり、強度がより高い擁壁となっている。なお、図8の(A)の斜線部は、擁壁用コンクリートブロック10の空洞部に充填された生コンクリート部を示している。
以上において説明した本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10は、主面の面積が0.5m2を超えるような大型のものであっても、コンクリートブロックマシンで製造することが可能である。このため、機械化された製造方法で、少ない人数で短時間に大量の擁壁用コンクリートブロック10を生産することができる。図9に、図7に示す擁壁用コンクリートブロック10を、コンクリートブロックマシンで成形パレット上に成形する一例の概略を表す。図9の(A)は平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は正面図である。図9に示すように、本考案の実施形態に係る擁壁用コンクリートブロック10は、縦方向および横方向の空洞部(凹部17および貫通孔18)を有していても、コンクリートブロックマシンで成形パレット上に簡単に製造することができる。また、図3、図5および図7に示す擁壁用コンクリートブロック10は、擁壁20を製造する際に打設する生コンクリートが縦方向にも横方向にも流れ込みやすい大きな空洞部(凹部17および貫通孔18)を有するため、施工面全体の生コンクリートが連結して一体となった強固なコンクリート擁壁を製造することができる。
本考案の擁壁用コンクリートブロックの実施の態様を示すと以下の通りである。
(1)底面から垂直に起立する正面、背面、右側面および左側面を有し、
前記底面および前記正面は矩形であり、
前記右側面および前記左側面は台形であり、
前記正面の高さHaは前記背面の高さHbよりも低く、
天面は矩形である、
擁壁用コンクリートブロック。
(2)前記底面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
上記(1)に記載の擁壁用コンクリートブロック。
(3)前記天面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
上記(1)に記載の擁壁用コンクリートブロック。
(4)前記底面、前記天面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
上記(1)に記載の擁壁用コンクリートブロック。
(1)底面から垂直に起立する正面、背面、右側面および左側面を有し、
前記底面および前記正面は矩形であり、
前記右側面および前記左側面は台形であり、
前記正面の高さHaは前記背面の高さHbよりも低く、
天面は矩形である、
擁壁用コンクリートブロック。
(2)前記底面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
上記(1)に記載の擁壁用コンクリートブロック。
(3)前記天面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
上記(1)に記載の擁壁用コンクリートブロック。
(4)前記底面、前記天面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
上記(1)に記載の擁壁用コンクリートブロック。
10 擁壁用コンクリートブロック
11 天面
12 正面
13 右側面
14 背面
15 左側面
17 凹部
18 貫通孔
20 擁壁
11 天面
12 正面
13 右側面
14 背面
15 左側面
17 凹部
18 貫通孔
20 擁壁
Claims (4)
- 底面から垂直に起立する正面、背面、右側面および左側面を有し、
前記底面および前記正面は矩形であり、
前記右側面および前記左側面は台形であり、
前記正面の高さHaは前記背面の高さHbよりも低く、
天面は矩形である、
擁壁用コンクリートブロック。 - 前記底面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
請求項1に記載の擁壁用コンクリートブロック。 - 前記天面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
請求項1に記載の擁壁用コンクリートブロック。 - 前記底面、前記天面、前記右側面および前記左側面には半円筒形の凹部が形成されており、
前記天面には前記底面へ貫通する貫通孔が形成されている、
請求項1に記載の擁壁用コンクリートブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022004026U JP3240771U (ja) | 2022-12-07 | 2022-12-07 | 擁壁用コンクリートブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022004026U JP3240771U (ja) | 2022-12-07 | 2022-12-07 | 擁壁用コンクリートブロック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=85078343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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2022
- 2022-12-07 JP JP2022004026U patent/JP3240771U/ja active Active
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