JP3240591B2 - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JP3240591B2
JP3240591B2 JP31522694A JP31522694A JP3240591B2 JP 3240591 B2 JP3240591 B2 JP 3240591B2 JP 31522694 A JP31522694 A JP 31522694A JP 31522694 A JP31522694 A JP 31522694A JP 3240591 B2 JP3240591 B2 JP 3240591B2
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和裕 亀岡
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱調理器に関し、特
に高周波電源を生成するスイッチング素子の安全性、安
定性を保ち、かつ安定に動作させる制御に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置として、特公昭6
0−14585号、特公昭62−56755号公報、特
開昭64−31390号公報、実開平5−36795号
公報、特開昭62−140390号公報に示されたもの
がある。図28はその高周波加熱調理器の構成を示す回
路図である。図において、1は商用交流電源、2は商用
交流電源1の交流を整流平滑する整流平滑回路であり、
この整流平滑回路2の出力側にマグネトロン駆動用トラ
ンス40を接続し、このマグネトロン駆動用トランス4
0の1次側巻線40aに並列に共振コンデンサ6を接続
して共振回路を形成し、この共振回路にダイオード5、
スイッチング素子4を接続することにより、高周波加熱
調理器のインバータ回路を構成している。
【0003】そして、インバータ回路を構成するマグネ
トロン駆動用トランス40の2次側巻線40cにはマグ
ネトロン10を駆動させるための倍電圧整流回路9が接
続されており、また、3次巻線にはマグネトロン10の
ヒーターが接続されており、インバータ回路制御用Ic
216により最適な出力状態になるように制御されてい
る。また、インバータ回路制御Ic216には、インバ
ータ回路の入力電力を可変しマグネトロンの出力を可変
するインバータ回路入力電力切換回路217が接続され
ており、インバータ回路入力電力切換回路217に切換
指令を出す調理制御用マイクロコンピューター218が
接続されている。
【0004】次に、インバータ回路制御用Ic216に
ついて説明する。駆動回路210はスイッチング素子4
を駆動するもので、スイッチング素子4に接続されてい
る。211はスイッチング素子4の損失を減らすための
コレクタ電圧零検知回路であり、図29にその動作時の
波形を示し、この動作について説明する。図29の
(A)はスイッチング素子4のコレクタ電圧波形であ
り、スイッチング素子4のターンオフした瞬間、共振コ
ンデンサ6と1次側巻線40aによりLC共振し正弦波
状になる。そして、コレクタ電圧が零になった時点で、
図29の(B)に示すようなコレクタ電圧零検知信号を
発生させる。その後、コレクタ電圧零検知信号発生後、
図29の(C)に示すようなパルスを発生させ、駆動回
路210でスイッチング素子4を駆動させる。そして、
スイッチング素子4のコレクタ電流は、図29の(D)
に示すようなノコギリ波状の波形となり、コレクタ電流
とコレクタ電圧が重なることが無いためスイッチング損
失を減らしている。
【0005】また、212は1次巻線40aの印加電圧
を検出し、印加瞬時電圧が高いほどスイッチング素子4
のTON時間を小さくなるように制御することによってス
イッチング素子4のTON、TOFF 周期毎に負荷に供給さ
れる高周波電力をほぼ均等化することによりインバータ
回路の力率を向上させるスイッチング素子デューティ比
可変回路であり、図30にその動作時の波形を示し、こ
の動作について説明する。図30の(A)は1次巻線4
0aの瞬時印加電圧であり、図30の(B)に示すよう
に、スイッチング素子4のTONは1次巻線40aの瞬時
印加電圧が高いほど小さくなるようになっている。
【0006】また、213は入力電流検知トランス50
より入力電流を検出し、入力電圧検知抵抗49により入
力電圧を検出し、これらの情報によりインバータ回路の
入力電力を計算し、入力電力より低ければ入力電力増加
の指令を出し、設定入力電力より高ければ入力電力低下
の指令を出し、常に入力電力を保つ制御を行なうフィー
ドバック回路、214は電流検知トランス51によりマ
グネトロン10の陽極電流を検知し、インバータ回路の
異常時にマグネトロン10の陽極電流が無くなり発振が
停止したことを検知し、インバータ回路の動作を停止さ
せる指令を出す異常動作検知回路、215は電流検知ト
ランス51によりマグネトロン10の陽極電流を検知
し、電源投入からマグネトロン10が発振するまでの過
渡現象時間を検知し、発振までスイッチング素子4のT
ONを通常より小さくする指令を出すソフトスタート回路
である。
【0007】また、図31は従来の高周波加熱調理器の
他の構成を示す回路図である。図において、220はイ
ンバータ回路制御用Icであり、インバータ回路制御用
Ic220により、マグネトロン10が最適な出力状態
になるように制御されている。また、インバータ回路制
御用Ic220には、インバータ回路のスタート、スト
ップ指令を出す調理制御用マイクロコンピューター22
2が接続されている。221はスイッチング素子4を駆
動するスイッチング素子回路であり、他の構成は図28
の従来例と同様である。
【0008】次にインバータ回路制御用Ic220につ
いて説明する。瞬時電圧停止検知回路216は、入力電
圧検知抵抗49により入力電圧を検出し、その入力電圧
に基づいてインバータ回路を停止させるものである。他
のインバータ回路制御用Ic220の動作は、図28の
従来例のインバータ回路制御用Ic216と同様であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の高
周波加熱装置では、インバータ回路制御用Ic、インバ
ータ回路入力電力切換回路及び調理制御用マイクロコン
ピューターが不可決なものであり、また、インバータ回
路制御用Icは汎用なものではないため、カスタムIc
として製作しなければならず、製作した後に内部回路に
不都合があっても修正出来ないという問題点もあった。
また、高周波加熱装置のインバータ回路基板を製作する
にあたっても、インバータ回路制御用Icやインバータ
回路制御用Icの各内部回路調整のための外付け抵抗や
コンデンサが必要となるため小形、形量、低コストがし
ずらいという問題点もあった。さらに、インバータ電源
検査時に入力電力を表示するものが無いため、入力設定
の確認が測定器を使用しないと出来ないという問題点も
あった。
【0010】また、従来の高周波加熱装置では、図32
に示すように、コレクタ電圧零検知回路211のコレク
タ電圧零検知が1次巻線40aの印加瞬時電圧の低い期
間ではコレクタ電圧が非常に小さくなるため検知できな
いという問題点があった。これは、図32の(A)に示
すように、1次巻線40aの印加瞬時電圧で整流平滑回
路2で整流され脈流電圧となっており、図32の(B)
に示すようにコレクタ電圧で1次巻線40aの印加瞬時
電圧が小さいほどコレクタ電圧も小さくなっているため
であり、図32の(C)に示すようなコレクタ電圧検知
不能期間では、図32の(B)のコレクタ電圧が小さい
ため、コレクタ電圧零検知回路211でコレクタ電圧を
検知できなくなる。したがって、コレクタ電圧検知不能
期間では、コレクタ電圧とコレクタ電流が重なってしま
うことになり、スイッチング損失が増加してしまうこと
になる。
【0011】また、スイッチング素子デューティ比可変
回路212でスイッチング素子4のデューティ比可変す
ることによりインバータ回路の力率は向上するが、スイ
ッチング素子4のTON時間を小さくする期間を多くする
と入力電力が低下してしまうという問題点があった。ま
た、フィードバック回路213の処理スピードが遅いと
入力電力の変動が大きいという問題点があった。
【0012】また、異常動作検知回路214が電源ノイ
ズなどにより誤動作を生じインバータ電源が正常な場合
でも停止してしまうという問題点があった。また、ソフ
トスタート回路215でソフトスタート回路動作時間が
長いため設定電力に到達する時間がながくなり、調理時
間も長くなるという問題点があった。 また、瞬時電圧
停止検知回路216は数msの短い商用交流電源の瞬時
降下、停止でもインバータ回路が停止してしまい調理が
できなくるという問題点があった。また、スイッチング
素子駆動回路221には常に駆動用電源が接続されてい
るため電源ノイズなどにより誤動作を生じ、スイッチン
グ素子4に電圧が印加されてしまうという問題点があっ
た。
【0013】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、調理を制御する機能とインバ
ータ回路を制御する機能をマイクロコンピュータにもた
せ、そのマイクロコンピュータにより加熱調理器を制御
することにより、構成部品を少なくし、また、インバー
タ回路の調整や、制御状態の変更、入力電力の表示等を
容易にし、また、より精度のよい制御が行え、加熱調理
器の信頼性の向上を図ることができ、さらに、スイッチ
ング素子のスイッチング損失を確実になくし、入力電力
が変動せず、誤動作のない加熱調理器を得ることを目的
としたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る加熱調
理器は、商用交流電源を整流平滑する整流平滑回路と、
整流平滑回路の出力を高周波に変換し、マグネトロンに
変圧器を介して高周波電力を供給し、又はインダクタに
高周波電力を供給するスイッチング素子と、スイッチン
グ素子を駆動するスイッチング素子駆動回路と、このス
イッチング素子駆動回路に電源の供給・停止を行う電源
供給回路と、スイッチング素子に印加される電圧信号に
基づいてスイッチング素子駆動回路を制御する駆動回路
制御手段、及び駆動回路制御手段と電源供給回路を制御
する電源供給回路制御手段を有する制御手段とを備えた
ものである。
【0015】第2の発明に係る加熱調理器は、変圧器又
はインダクタの磁束を検出し、スイッチング素子の印加
電圧に対応した検出信号を出力する磁気検出手段を備
え、制御手段は、スイッチング素子に印加される電圧信
号又は磁気検出手段からの検出信号に基づいて、スイッ
チング素子の印加電圧が零になるときを検出してスイッ
チング素子を駆動させる制御信号を、変圧器の1次巻線
に印加される瞬時電圧又はインダクタに印加される瞬時
電圧が所定電圧以上のときに駆動回路制御手段に出力す
る電圧零検出手段を有するものである。
【0016】第3の発明に係る加熱調理器において、制
御手段は、変圧器の1次巻線に印加される瞬時電圧又は
インダクタに印加される瞬時電圧を検出して、スイッチ
ング素子のデューティ比を瞬時電圧の最大値付近では小
さく、最小値付近では大きく、及び最大値付近から最小
値付近の間では段階的に変化させる制御信号を駆動回路
制御手段に出力するデューティ比可変制御手段を有する
ものである。
【0017】第4の発明に係る加熱調理器は、制御手段
は、整流平滑回路への入力電圧及び入力電流を高速に検
出して、入力電力を常に一定にさせる制御信号を駆動回
路制御手段に高速に出力するフィードバック制御手段を
有するものである。
【0018】第5の発明に係る加熱調理器は、制御手段
は、マグネトロン又はインダクタに流れる電流を検出し
異常動作を検出して、異常動作が所定回数連続したとき
にスイッチング素子の駆動を停止させる制御信号、又は
整流平滑回路への入力電力を下げさせる制御信号を、駆
動回路制御手段に出力する異常動作検知制御手段を有す
るものである。
【0019】第6の発明に係る加熱調理器において、制
御手段は、マグネトロンに流れる電流を検出しマグネト
ロンが発振するまでの過渡現象時の不安定期間を検出し
て、スイッチング素子のデューティ比を小さくさせ、所
定時間前記デューティ比を固定しながら段階的に大きく
させる制御信号を、駆動回路制御手段に出力するソフト
スタート制御手段を有するものである。
【0020】第7の発明に係る加熱調理器において、制
御手段は、商用交流電源の電圧の瞬時降下又は瞬時停止
を検知し、瞬時降下又は瞬時停止が所定時間続いたと
き、スイッチング素子の駆動を停止させる制御信号を、
駆動回路制御手段に出力する瞬時電圧降下停止検知制御
手段を有するものである。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【作用】第1の発明においては、電源供給回路制御手段
の制御によって電源供給回路及び駆動回路制御手段がそ
れぞれ立ち上がると、電源供給回路はスイッチング素子
駆動回路に電源を供給し、駆動回路制御手段は、スイッ
チング素子に印加される電圧信号に基づいてスイッチン
グ素子駆動回路を制御し、スイッチング素子を駆動させ
る。また、電源供給回路制御手段の制御によって電源供
給回路及び駆動回路制御手段は動作を停止する。その場
合、電源供給回路はスイッチング素子駆動回路への電源
供給を停止し、駆動回路制御手段はスイッチング素子駆
動回路の制御を停止する。
【0026】第2の発明においては、制御手段の電圧零
検出手段は、スイッチング素子に印加される電圧信号又
は磁気検出手段の検出信号からスイッチチング素子の印
加電圧の零を検出すると、スイッチング素子を駆動させ
る制御信号を、変圧器の1次巻線に印加される瞬時電圧
又はインダクタに印加される瞬時電圧が所定電圧以上の
ときに駆動回路制御手段に出力する。
【0027】第3の発明においては、制御手段のデュー
ティ比可変制御手段は、変圧器の1次巻線に印加される
瞬時電圧又はインダクタに印加される瞬時電圧を検出
し、この瞬時電圧が最大値付近では小さく、最小値付近
では大きく、及び最大値付近から最小値付近の間では段
階的に変化するよう、スイッチング素子のデューティ比
を変化させる制御信号を駆動回路制御手段に出力する。
【0028】第4の発明においては、制御手段のフィー
ドバック制御手段は、整流平滑回路への入力電圧及び入
力電流を高速に検出して入力電力を算出し、この入力電
力が常に一定になる制御信号を駆動回路制御手段に高速
に出力する。
【0029】第5の発明においては、制御手段の異常動
作検知制御手段は、マグネトロン又はインダクタに流れ
る電流から異常動作を検出し、この異常動作が所定回数
連続したときはスイッチング素子の駆動を停止する制御
信号又は整流平滑回路への入力電力を下げる制御信号を
駆動回路制御手段に出力する。
【0030】第6の発明においては、制御手段のソフト
スタート制御手段は、マグネトロンの陽極電流を検出し
たときマグネトロンが発振するまでの過渡現象時の不安
定期間の間、スイッチング素子のデューティ比を小さ
く、所定時間後にデューティ比を段階的に大きくする制
御信号を駆動回路制御手段に出力する。
【0031】第7の発明においては、制御手段の瞬時電
圧降下停止検知制御手段は、商用交流電源の電圧の瞬時
降下又は瞬時停止を検知し、瞬時降下又は瞬時停止が所
定時間続いたときはスイッチング素子の駆動を停止する
制御信号を駆動回路制御手段に出力する。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例に係る加熱調理器の
構成を示す回路図である。図において、従来例と同一の
構成は同一符号を付して重複した構成の説明は省略す
る。7はマグネトロン駆動用トランス40の磁束を検出
する磁気検出手段であり、この実施例ではマグネトロン
駆動用トランス40の4次巻線40dで磁束を検出して
いる。8はスイッチング素子を駆動する駆動回路、31
は調理に関する制御を行うマイクロコンピュータであ
り、このマイクロコンピュータ31でスイッチング素子
4の制御等を行い、高周波加熱調理器のインバータ回路
の制御も行うものである。
【0036】また、マイクロコンピュータ31は、高周
波加熱装置の調理を制御する機能とインバータ回路を制
御する機能を合せ持っており、その内部には駆動制御手
段51、コレクタ電圧零検知手段52、フィードバック
制御手段53、デューティ可変制御手段54、瞬時電圧
降下停止検知手段55、異常動作検知制御手段56、ソ
フトスタート制御手段57、表示制御手段58及び調理
制御手段59を備えており、マイクロコンピューター3
1は調理を制御する機能とインバータ回路を制御する機
能を合せもつためインバータ回路入力電力可変用のイン
ターフェースは備えていない。また、駆動制御手段51
は駆動回路8を制御し、所定のパルス幅によりスイッチ
ング素子4を駆動するものである。この駆動制御手段5
1は駆動制御回路8の機能を持たせるようにしてもよ
く、その場合、駆動制御回路8は省略でき、マイクロコ
ンピュータ31の駆動制御手段51から直接スイッチン
グ素子4を駆動することができる。
【0037】コレクタ電圧零検知制御手段52は、マグ
ネトロン駆動トランス40の4次巻線40dよりスイッ
チング素子4のコレクタ・エミッタ間電圧に相当する電
圧を検出し、この情報によりコレクタ・エミッタ間電圧
の0V検知をする機能をもち、フィードバック制御手段
53は、入力電流検知トランス50の交流電流を整流回
路41で整流した信号と、入力電圧を整流回路43で整
流した信号が入力され、これらの情報によりインバータ
回路の入力電力を一定とする機能をもっている。また、
デューティ比可変制御手段54は、商用交流電源1の周
波数を検知するためのパルス発生回路44からの情報に
よりスイッチング素子4のデューティ比を可変する機能
をもち、瞬時電圧降下停止検知制御手段55は、商用交
流電源1の周波数を検知するためのパルス発生回路44
からの情報により、商用交流電源1の電圧瞬時降下や停
止時にインバータ回路の停止と商用交流電源1の復帰時
にソフトスタート制御手段57に指令を送る機能をもっ
ている。
【0038】また、異常動作検知制御手段56はマグネ
トロン陽極電流検知トランス51の交流電圧を整流回路
45で整流した信号が入力され、この情報によりインバ
ータ回路の異常時にインバータ回路を停止、又は入力電
力を下げる機能をもっており、ソフトスタート制御手段
57はマグネトロン陽極電流検知トランス51の情報に
より、電源投入からマグネトロン10が発振するまでの
過渡現象時間を検知し、発振までスイッチング素子4の
ONを通常より小さくする機能をもっている。また、表
示制御手段58は、フィードバック制御手段53からの
入力電流、電圧情報により、リアルタイムに入力電力を
表示器60に表示させる制御を行う機能をもち、調理制
御手段59は、リレー70やセンサー71を制御し、調
理の制御を行う機能をもっている。また、マイクロコン
ピューター31の電源は、商用交流電源1をトランスと
整流ダイオードで平滑し、コンデンサとツェナーダイオ
ードで定電圧化し出力する電源平滑回路42から得てい
る。
【0039】次に、この実施例のマイクロコンピュータ
31の動作について説明する。図2はコレクタ電圧零検
知手段52の動作を示すフローチャート、図3はデュー
ティ比可変制御手段54の動作を説明するための波形
図、図4はデューティ比可変制御手段54の動作を示す
フローチャート、図5はフィードバック制御手段53の
動作を示すフローチャート、図6は異常動作検知制御手
段56の動作を示すフローチャート、図7はソフトスタ
ート制御手段57の動作を示すフローチャート、図8は
瞬時電圧降下停止検知制御手段55の動作を説明するた
めの波形図、図9は瞬時電圧降下停止検知制御手段55
の動作を示すフローチャート、図10は表示制御手段5
8の動作を示すフローチャート、図11は入力電力の可
変を行う動作を示すフローチャートである。
【0040】この実施例のコレクタ電圧零検知手段52
は、図15の(A)に示すコレクタ波形を4次巻線40
dからの信号を取り込み、図15の(A)に示すコレク
タ波形の立ち下りを検知し、コレクタ波形が0[V]に
なった時点で、図15の(B)に示す、コレクタ電圧零
検知信号を発生させ、検知信号確認後、図15の(C)
に示すTON波形を発生させるために、駆動制御手段51
にTON発生指令を出力するものであり、この動作を図2
を参照しながら説明する。
【0041】まず、インバータ回路スタート後、TON
生指令を発生させ(S100)、駆動制御手段51にT
ON発生指令を出力する(S101)。そして、コレクタ
波形が入力されたかを確認し、確認出来ない場合はS1
00に戻り再度TONを発生させる(S102)。S10
2でコレクタ波形が確認された場合は、コレクタ波形立
ち下り、すなわちコレクタ電圧が0[V]になるまでル
ープを繰り返し(S103)、コレクタ電圧が0[V]
になった時、コレクタ電圧零検知信号を発生する(S1
04)。そして、コレクタ電圧零検知信号が発生された
かを確認し(S105)、S105で確認出来ない場合
はS104に戻り再度コレクタ電圧零検知信号を発生さ
せる。S105で確認された場合はS100に戻り、T
ON発生指令を発生させる。このようなマイクロコンピュ
ータ31内のコレクタ電圧零検知手段52の動作によ
り、スイッチング素子の損失を減らし、信頼性を向上さ
せることが可能となる。
【0042】また、この実施例のデューティ比可変制御
手段54は、図3の(A)に示す商用交流電源がパルス
発生回路44により、図3の(B)に示すパルス波形に
変換された信号を取り込み、図3の(B)に示すパルス
波形の立ち上り、立ち下りに応じて、図3の(C)に示
すようにスイッチング素子のTON時間を1次巻線40a
の印加瞬時電圧が高いほど小さくなるように駆動制御手
段51にTON発生指令を出力するものであり、この動作
を図4を参照しながら説明する。
【0043】まず、インバータ回路スタート後、パルス
波形が入力されたかを確認し(S110)、S110で
確認出来ない場合は再度確認し、S110で確認された
場合は、パルス波形の立ち上りが入力されたかを確認
し、立ち上りが検知出来るまでループを繰り返し(S1
11)、S111で検知された時点で駆動制御手段51
にデューティ比可変指令を出力する(S112)。次
に、パルス波形の立ち下りが入力されたかを確認し、立
ち下りが検知出来るまでループを繰り返し(S11
3)、S113で検知された時点で駆動制御手段51に
デューティ比可変指令を出力し、S110に戻る(S1
14)。なお、商用周波数が60Hzの場合も同様の制
御が可能である。このようなマイクロコンピュータ31
内のデューティ比可変制御手段54の動作により、高周
波電力を均等化することができ、高周波加熱装置の力率
を向上することが可能となる。
【0044】また、この実施例のフィードバック制御手
段53は、入力電流検知トランス50の電流を整流回路
41で整流した信号、及び整流回路43で入力電圧を整
流した信号を取り込み、インバータ回路の入力電力が設
定より大きければ駆動制御手段51にTONを小さくす
る指令を出力し、設定より小さければTONを大きくす
る指令を出力するものであり、この動作を図5を参照し
ながら説明する。
【0045】まず、インバータ回路スタート後、入力電
流を検知し(S120)、入力電圧を検知し(S12
1)、電力を算出する(S122)。そして、算出値が
設定電力と等しいかを判断し(S123)、S123で
等しい場合は駆動制御手段51にTON維持指令を出力
し、S120に戻る(S124)。S123で算出値と
設定電力が異なる場合は、設定電力より大きいかを判断
し(S125)、S125で大きければ駆動制御手段5
1にTON小指令を出力し、S120に戻り(S12
6)、S125で設定電力より大きくない場合、すなわ
ち設定電力より小さい場合は駆動制御手段51にTON
大指令を出力し、S120に戻る(S127)。このよ
うなマイクロコンピュータ31内のフィードバック制御
手段53の動作により、高周波電力を簡単な構成によ
り、一定にすることが可能となる。
【0046】また、この実施例の異常動作検知制御手段
56は、マグネトロン陽極電流検知トランス51の電圧
を整流回路45で整流した信号を取り込み、インバータ
回路の異常時、例えば部品破壊や短絡、開放、マグネト
ロン異常時にはマグネトロンが正常に発振しなくなるた
め陽極電流が少なくなったり、流れなくなったりするの
を検知し、発振停止命令や入力電力低下指令を出力する
ものであり、この動作を図6を参照しながら説明する。
【0047】まず、インバータ回路スタート後、陽極電
流を検知し(S130)、そして、陽極電流が通常より
少ないかを判断する(S131)。S131で少なくな
く、陽極電流が通常で異常が無い場合はS130に戻
り、S131で少ない場合は発振停止または入力電力低
下指令を駆動制御手段51に出力する(S132)。こ
のようなマイクロコンピュータ31内の異常動作検知制
御手段56の動作により、高周波加熱装置を発煙、発火
などのない、安全なものとすることが可能となる。
【0048】また、この実施例のソフトスタート制御手
段57はマグネトロン陽極電流検知トランス51の電圧
を整流回路45で整流した信号を取り込み、インバータ
回路の電源投入からマグネトロンが発振するまでの過渡
現象時の不安定期間を陽極電流により検知し、発振する
までの間スイッチング素子のTONを通常より小さくす
る指令を出力するものであり、この動作を図7を参照し
ながら説明する。
【0049】まず、インバータ回路スタート後、商用交
流電源を投入し(S140)、陽極電流を検知する(S
141)。そして、陽極電流が少ないか、すなわち発振
したかを判断し(S142)、S142で陽極電流が小
さい場合は、駆動制御手段51にソフトスタート制御を
行う指令を出力し、S141に戻り(S143)、S1
42で陽極電流が通常となった場合はマグネトロンが発
振完了と判断し、駆動制御手段51に通常制御に移行す
る指令を出力する(S144)。このようなマイクロコ
ンピュータ31内のソフトスタート制御手段57の動作
により、スイッチング素子を保護することができ、信頼
性を向上させることが可能となる。
【0050】また、この実施例の瞬時電圧降下停止検知
制御手段55は、図3の(A)に示す商用交流電源がパ
ルス発生回路44により、図3の(B)に示すパルス波
形に変換された信号を取り込み、図8の(A)に示すよ
うに、商用交流電源が瞬時電圧降下、停止になると、図
8の(B)に示すように、周波数検知パルス波形が通常
より小さくなったり、無くなることを検知しインバータ
回路を停止し、商用交流電源復帰時には図8の(B)に
示すようにパルス波形も復帰するためこれを検知し、ソ
フトスタート制御手段57に指令を出力し、ソフトスタ
ートでインバータ回路を立ち上げるようにするものであ
り、この動作を図9を参照しながら説明する。
【0051】まず、インバータ回路スタート後、周波数
検知パルス波形が入力されたかを確認し(S150)、
確認出来ない場合は再度確認をする。S150でパルス
波形が入力された場合は、パルス波形が正常かを判断し
(S151)、正常の場合はS150に戻りインバータ
回路動作中ループを繰り返す。S151でパルス波形が
異常、すなわち瞬時電圧降下、停止で小さくなったり無
くなった場合は、駆動制御手段51にインバータ回路停
止指令を出力する(S152)。そして、パルス波形が
復帰したかを判断し(S153)、S153で復帰しな
い場合はS152に戻りインバータ回路停止指令を継続
し、S153で復帰した場合はソフトスタート制御手段
57に指令を出力し、ソフトスタートでインバータ回路
を立ち上げ、S150に戻る(S154)。このような
マイクロコンピュータ31内の瞬時電圧降下停止検知制
御手段55の動作により、商用交流電源の瞬時低下や停
止時の高周波加熱装置の保護をすることができ、信頼性
を向上させることが可能となる。
【0052】また、この実施例の表示制御手段58は、
フィードバック制御手段53の入力電力情報を検知し、
表示器60にリアルタイムに入力電力を表示するもので
あり、この動作を図10を参照しながら説明する。ま
ず、インバータ回路スタート後、入力電力を検知し(S
160)、そして、表示器60への表示情報を作成し
(S161)、表示器60に表示指令を出力する(S1
62)。このようなマイクロコンピュータ31内の表示
制御手段58の動作により、高周波加熱装置の検査や入
力電力の調節を容易にすることが可能となる。
【0053】また、この実施例では、マイクロコンピュ
ーター31は上述のような高周波加熱装置のインバータ
回路を制御する手段と、調理を制御する調理制御手段を
合わせもつものであるので、インバータ回路の入力電力
可変用のインターフェースを用いること無く、直接入力
電力の可変を行うことができる。この動作を図11を参
照しながら説明する。まず、インバータ回路スタート
後、入力電力を設定し(S170)、その設定された入
力電力をフィードバック制御手段53に出力し、入力電
力が一定となるようにフィードバック制御を行なう(S
171)。そして、入力電力を可変するかを確認し(S
172)、可変する場合はS170に戻り再び入力電力
の設定をやり直し、S172で入力電力を可変しない場
合はS171に戻りフィードバック制御を継続する。こ
のような、マイクロコンピューター31の動作により、
マイクロコンピュータ31で直接入力電力の可変ができ
るので、入力電力可変のインターフェース回路を省略で
き、部品数の削減ができ、低コストにすることが可能と
なる。
【0054】なお、この実施例では、磁気検出手段7
を、マグネトロン駆動用トランス40の4次巻線40d
で構成しており、4次巻線40dに発生する電圧をマイ
クロコンピュータに入力するようになっているが、イン
ダクタンス素子、ホール素子、磁気抵抗素子をマグネト
ロン駆動用トランス40の近傍に配置し、磁束を検出す
るようにしてもよい。また、この実施例では、スイッチ
ング素子4に印加される電圧を、磁気検出手段7で間接
的に検出し、マイクロコンピュータ31に入力するよう
になっているが、磁気検出手段7を用いずに、直接スイ
ッチング素子4のコレクタ電圧をマイクロコンピュータ
31に入力するようにしてもよい。
【0055】実施例2.また、実施例1では、高周波加
熱装置の場合について説明したが、図12に示すよう
に、コイル48を制御する誘導加熱装置であってもよ
く、実施例1と同様の効果を得られる。なお、この実施
例では、スイッチング素子4に印加される電圧をスイッ
チング素子4のコレクタから直接検出し、マイクロコン
ピュータ31に入力しているが、実施例1と同様に、コ
イル48の近傍に磁気検出手段7を配置し、コイル48
からの磁束を検出し、磁気検出手段7の出力信号をマイ
クロコンピュータ31に入力して、間接的にスイッチン
グ素子4に印加される電圧を検出するようにしてもよ
い。
【0056】実施例3.この実施例は、実施例1のマイ
クロコンピュータ31内の駆動制御手段51とコレクタ
電圧零検知手段52をハードウェア回路で構成したもの
である。図13はマイクロコンピュータ31内の駆動制
御手段51とコレクタ電圧零検知手段52の構成を示す
回路図である。図において、磁気検出手段7からの信号
が外部トリガ入力として、トリガエッジ選択部マルチプ
レクサ200に入力されており、トリガエッジ選択部マ
ルチプレクサー200は、レジスタ201によって指示
される入力エッジに同期して、外部トリガを行なうもの
であり、この実施例では、コレクタ・エミッタ間電圧の
0V検知を行うものであるので、外部トリガ入力の立ち
下がりに同期して、外部トリガを行うようになってい
る。そして、この入力は論理ゲート202に入力され、
論理ゲート202から出力され、この信号がコレクタ電
圧零検知信号となる。
【0057】そして、論理ゲート202の出力は、RS
フリップフロップ203のセット入力に入力され、RS
フリップフロップ203の出力Qは、論理ゲート204
を通して駆動制御手段51の出力として出力され、駆動
回路8を駆動する。また、論理ゲート202、RSフリ
ップフロップ203、論理ゲート204には、マイクロ
コンピュータ31からの信号も入力されており、マイク
ロコンピュータ31内の各手段からの指令に基づいて、
出力が制御されるようになっている。このように、この
実施例では、マイクロコンピュータ31内部の駆動制御
手段51とコレクタ電圧零検知手段52をハードウェア
で構成するようにしたので、外部トリガ入力の所望のエ
ッジに同期して、高速にスイッチング素子4を駆動する
ための信号を出力することができる。
【0058】実施例4. 図14は本発明の他の実施例に係る加熱調理器の構成を
示す回路図である。図において、22はスイッチング素
子駆動回路21に電源を供給したり、停めたりする電源
供給回路、31はマイクロコンピューターであり、この
マイクロコンピューター31でスイッチング素子4の制
御等を行い、高周波加熱調理器のインバータ回路の制御
も行うものである。
【0059】また、マイクロコンピューター31は、そ
の内部に駆動回路制御手段61、電源供給制御手段6
2、コレクタ電圧零検知手段63、フィードバック制御
手段64、デューティ比可変制御手段65、瞬時電圧下
降停止検知制御手段66、異常動作検知制御手段67、
ソフトスタート制御手段68を備えている。
【0060】この実施例のコレクタ電圧零検知手段63
はマグネトロン駆動用トランス40の4次巻線40dよ
りスイッチング素子4のコレクタ、エミッタ間電圧に相
当する電圧を検出して、商用電源1の周波数を検知する
ためのパルス発生回路44からの情報によりコレクタ電
圧零検知をする機能と、一次巻線瞬時印加電圧の小さい
時、すなわちコレクタ、エミッタ間電圧が小さく検知不
能期間は、コレクタ電圧の検知を停止する機能をもって
いる。
【0061】次に、コレクタ電圧零検知手段63の動作
について説明する。図15はこの実施例のコレクタ電圧
零検知手段63の動作を説明するための波形図、図16
はこの実施例のコレクタ電圧零検知手段63の動作を示
すフローチャートである。コレクタ電圧零検知機能の動
作は、まず、図29の(A)に示すコレクタ波形を4次
巻線40dよりの信号から読取り、図29の(A)に示
すコレクタ波形の立ち下がりを検知し、コレクタ波形が
0(V)になった時点で、図29の(B)に示すコレク
タ電圧零検知信号を発生させ、検知信号確認後、図29
の(C)に示すTON波形を発生させるために、駆動回路
制御手段61にTON発生指令を出力する。
【0062】また、コレクタ電圧零検知機能の停止機能
の動作は、まず、図15の(A)に示す商用交流電源が
印加されると、マグネトロン駆動用トランス40の一次
巻線40aには、図15の(B)に示す電圧が印加され
る。そして、商用交流電源の周波数を検知するためのパ
ルス発生回路44は、トランス40の一次巻線40aの
電圧の小さい期間を検知するため、商用交流電源の印加
電圧が最小となる前に、パルス波形が立ち上がるよう
に、パルス発生回路44の抵抗により調整しておく。
【0063】この実施例では、商用交流電源50(H
z)時に周期20(ms)を、11(ms)と9(m
s)に分割している。図15の(D)はコレクタ電圧零
検知機能の停止期間を示すもので、図15の(C)に示
すパルス波形の立ち上がりより、1(ms)動作を停止
させ、その後9(ms)動作を継続させ、9(ms)後
にまた、動作を1(ms)停止させる。この動作を繰り
返す。この動作を図16を参照しながら説明する。
【0064】まず、インバータ回路スタート後、周波数
パルス信号を検知する(S200)。そして周波数パル
ス信号の立ち上がりが検知されたかを確認し、認識出来
ない場合はS200に戻り再度立ち上がりを検知する
(S201)。S201で周波数パルス信号の立ち上が
りが確認された場合は、カウンタ動作を開始する(20
2)。そして、カウンタ動作開始から1(ms)経過す
るまでループを繰り返し(S203)、1(ms)経過
後、駆動回路制御手段61にTON発生指令を出力する
(S204)。
【0065】TON発生指令出力後、コレクタ電圧零検知
制御を開始し(S205)、9(ms)動作を継続する
(S206)、そして、9(ms)経過後、駆動回路制
御手段61にTON停止指令を出力し(S207)、コレ
クタ電圧零検知制御を停止する(S208)。そして、
コレクタ電圧零検知制御を停止から1(ms)経過する
までループを繰り返し(S209)、1(ms)経過
後、カウンタ動作開始から20(ms)経過したかを確
認し、20(ms)経過していない場合は、S203に
戻る(S210)。
【0066】そして、カウンタ動作開始から20(m
s)経過していた場合は、カウンタ時間をクリアし(S
211)、S200に戻り動作を繰り返す。なお商用交
流電源60(Hz)時の場合も同様の制御が可能であ
る。
【0067】このようなマイクロコンピューター31の
コレクタ電圧零検知制御手段63の動作により、スイッ
チング素子4の損失を減らし、コレクタ電圧零検知不能
期間にもスイッチング素子4の損失を減らすことが可能
となる。
【0068】また、この実施例のデューティ比可変制御
手段65は、商用交流電源1の周波数を検知するための
パルス発生回路44からの情報により、スイッチング素
子4のデューティ比を可変する機能を持っている。
【0069】次に、デューティ比可変制御手段65の動
作について説明する。図17はこの実施例のデューティ
比可変制御手段65の動作を説明するための波形図、図
18はこの実施例のデューティ比可変制御手段65の動
作を示すフローチャートである。デューティ比可変制御
手段の機能の動作は、まず、図29の(A)に示す商用
交流電源がパルス発生回路44により、図29の(B)
に示すパルス波形に変換された信号を取り込み、図29
の(B)に示すパルス波形の立ち上がり、立ち下がりに
応じて、図29の(C)に示すようにスイッチング素子
のTON時間を一次巻線40aの印加電圧が高いほど小さ
くなるよう駆動回路制御手段61にTON発生指令を出力
する。
【0070】ただし、図30に示す従来の放物線的なT
ON時間の可変ではなく、図17の(C)に示すように、
なるべくTON時間を小さくする期間をはぶいた、段階的
なTON時間の可変をするものである。この動作を図18
を参照しながら説明する。
【0071】まず、インバータ回路スタート後、周波数
パルス信号を検知する(S220)。周波数パルス信号
の立ち上がりが検知されたかを確認し、確認出来ない場
合は、S220に戻り再度立ち上がりを検知する(S2
21)。S221で立ち上がりが検知された時点で、駆
動回路制御手段61にデューティ比可変指令を出力する
(222)。
【0072】そして、周波数パルス信号の立ち下がりが
検知されたかを確認し、立ち下がりが検知出来るまでル
ープを繰り返し(S223)、S223で周波数パルス
信号の立ち下がりが検知された時点で、駆動回路制御手
段61にデューティ比可変指令を出力し、S220に戻
る。なお、商用交流電源1の周波数が60(Hz)の場
合にも同様の制御が可能である。
【0073】このようなマイクロコンピューター31の
デューティ比可変制御手段65の動作により、高周波電
力を均等化することができ、高周波加熱調理装置の力率
が向上し、スイッチング素子4のTON時間を小さくする
期間を少なくすることにより入力電力の低下を防止でき
る。
【0074】また、この実施例のフィードバック制御手
段64は、入力電流検知トランス50の電流を整流回路
41で整流した信号および、整流回路43で入力電圧を
整流した信号を取り込み、インバータ回路の入力電力設
定より大きければ駆動回路制御手段61にTONを小さ
くする指令を出力し、設定より小さければ駆動回路制御
手段61にTONを大きくする指令を出力するものであ
り、この処理スピードが非常に高速となっている。
【0075】また、この動作は実施例1の図5のフロー
チャートで示される動作と同様に、算出した電力が設定
電力と等しくなるように、TON時間を可変する。そし
て、この実施例ではこの処理スピードが非常に高速とな
っているので、図19の(A)に示したように従来のフ
ィードバック動作に見られた時間(t)に対する入力電
力(W)の変動時間幅が、図19の(B)に示したよう
に短いため、入力電力の変動が少ない。このようなマイ
クロコンピューター31のフィードバック制御手段64
の動作により高周波電力を変動が少なく一定にすること
が可能となる。
【0076】また、この実施例の異常動作検知制御手段
67はマグネトロン陽極電流検知トランス51の電圧を
整流回路45で整流した信号を取り込みインバータ回路
の異常時、例えば部品破壊や、短絡、開放、マグネトロ
ン異常時にはマグネトロンが正常に発振しなくなるた
め、陽極電流が少なくなったり、流れなくなるのを検知
して、発振停止や、入力電力低下指令を、出力するもの
である。異常動作検知制御手段67の機能の動作は、従
来で見られた電源ノイズなどにより、インバータ回路の
正常時にもかかわらず、異常動作検知制御手段が誤動作
し発振停止や、入力電力が低下しないよう、数回の異常
検知が確認された場合のみ動作するようにしたものであ
る。この動作を図20を参照しながら説明する。
【0077】まず、インバータ回路スタート後、陽極電
流を検知し(S230)、陽極電流が通常より少ないか
否かを判断する(S231)、S231で少なくないと
判断され、陽極電流が異常でない場合は、S230に戻
り、S231で陽極電流が通常より少なく異常となった
場合は、異常となった回数をカウントする(S23
2)。そして、S232でのカウント値が5、すなわち
5回連続して陽極電流が通常より少ないか否かを判断す
る(S233)。
【0078】そして、S233でカウント値が5でない
と判断されるとS231に戻り、S233でカウント値
が5であると判断されると、発振停止または入力電力低
下指令を駆動回路制御手段61に出力する(S23
4)。なお、この実施例では、5回連続して陽極電流が
通常より少ない場合を異常と判断しているが、誤動作の
程度により回数を設定ようにすればよい。このようなマ
イクロコンピューター31の異常動作検知制御手段67
の動作により異常動作検知制御手段67が誤動作するこ
となく、高周波加熱装置を発煙、発火のない安全なもの
とすることが可能となる。
【0079】また、この実施例のソフトスタート制御手
段68はマグネトロン陽極電流検知トランス51の電圧
を整流回路45で整流した信号を取り込みインバター回
路の電源投入から、マグネトロンが発振するまでの過渡
現象時の不安定期間を、マグネトロンの陽極電流により
検知し、発振するまでの間、スイッチング素子4のTON
を通常より小さくする指令を出力するものである。ソフ
トスタート制御手段68の機能の動作は、図21の
(A)に示すような従来のソフトスタート制御ではスイ
ッチング素子TON時間をリニアに大きくするため、ソフ
トスタート制御終了まで時間がかかっていたが、図21
の(B)に示すようにスイッチング素子TON時間を段階
的に大きくして、TON一定時間を設けることにより、ソ
フトスタート制御終了まで時間を短縮する。この動作を
図22を参照しながら説明する。
【0080】インバータ回路スタート後、商用交流電源
1を投入し(S240)、駆動回路制御手段61にソフ
トスタート制御指令を出力する(S241)。そして、
陽極電流を検知し(S242)、そして陽極電流が通常
か、すなわち発振したか否かを判断する(S243)。
そして、S243で通常より小さい場合は、過渡現象中
と判断しS242に戻る。また、S243で陽極電流が
通常となった場合は、マグネトロン発振完了と判断し、
駆動回路制御手段61に通常制御に移行する指令を出力
する(S244)。
【0081】このようなマイクロコンピューター31の
ソフトスタート制御手段68の動作により、スイッチン
グ素子4の保護および、ソフトスタート制御時間を短く
することにより調理時間を短縮することが出来る。
【0082】また、この実施例の瞬時電圧降下停止検知
制御手段66は、商用交流電源1の周波数を検知するた
めのパルス発生回路44からの情報により、商用交流電
源の瞬時電圧降下、停止を検知してインバーター回路の
動作を停止するものである。瞬時電圧降下停止検知制御
手段66の機能の動作は、図23の(A)に示す商用交
流電源が瞬時電圧降下、停止によりなくなると、図23
の(B)に示すようにパルス波形がなくなるのを検知す
る。ただし、図23の(C)に示すように瞬時電圧降下
停止時間が短い場合は、瞬時電圧降下停止検知制御手段
66を動作させず、図23の(D)に示すように瞬時電
圧降下、停止時間が長い場合のみ瞬時電圧降下停止検知
制御手段66を動作させるものである。この動作を図2
4を参照しながら説明する。
【0083】まず、インバータ回路スタート後、周波数
パルス信号を検知する(S250)、周波数パルス信号
が正常か否かを判断し(S251)、正常の場合、すな
わち瞬時電圧降下停止が無い場合は、S250に戻り、
インバータ回路動作中ループを繰り返す。S251で周
波数パルス信号が異常、すなわち瞬時電圧降下停止で、
小さくなったり、なくなった場合は、周波数パルス信号
のなくなった幅が、5ms以上か否かを判断する(S2
52)。
【0084】S252で5ms以下の場合は、S250
に戻り、再度S250で周波数パルス信号を検知する。
S252で5ms以上の場合は、駆動回路制御手段61
にTON停止指令を出力する(S253)。なお、この実
施例では商用交流電源の瞬時電圧降下停止が5ms以下
の場合は、瞬時電圧降下停止検知制御手段66を動作さ
せなかったが、時間は任意に設定するようにしてもよ
い。このようなマイクロコンピューター31の瞬時電圧
降下停止検知制御手段66の動作により、商用交流電源
の瞬時電圧降下停止時に、高周波加熱装置の保護を行
う、また時間の短い瞬時電圧降下停止時には、インバー
タ回路が停止することがないため、調理が中断してしま
うことをなくすことが可能となる。
【0085】また、この実施例の電源供給制御手段62
は、図25の(A)に示すように、調理開始、終了指令
を検知し、図25の(B)に示すように、調理開始、終
了に同期させて、電源供給回路22に電源供給指令を出
力する。また電源供給指令出力後、数msのデットタイ
ム後駆動回路制御手段61にTON発生指令を出力す
る。この動作を図26を参照しながら説明する。
【0086】まず、マイクロコンピューター31が調理
開始指令出力を出力し(S260)、S260の調理開
始指令を検知して、電源供給回路22に電源供給指令を
出力する(S261)。S261で電源供給指令出力か
ら1ms経過したか否かを判断し(S262)、S26
2で1ms経過していないと判断されると、ループを繰
り返し、S262で1ms経過したと判断されると、駆
動回路制御手段61にTON発生指令を出力する(S26
3)。
【0087】S263でTON発生指令を出力後、調理終
了時間まで1ms前か否かを判断し(S264)、S2
64で調理終了時間まで1ms前でないと判断される
と、ループを繰り返し、S264で調理終了時間まで1
ms前と判断されると、駆動回路制御手段61にTON
止指令を出力し(S265)、S265でTON停止指令
出力後、1ms経過したか否かを判断し(S266)、
S266で1ms経過してないと判断されるとループを
繰り返し、S266で1ms経過したと判断されると、
調理終了指令を出力する(S267)。
【0088】そして、S267で調理終了指令出力後、
電源供給指令停止を電源供給回路22に出力する(S2
68)。なお。この実施例では、電源供給指令出力から
駆動回路制御手段61にTON発生指令出力までのデッ
トタイムを1msとしたが、時間は、任意に設定しても
よい。このようなマイクロコンピューター31の電源供
給制御手段62の動作により、調理中以外はスイッチン
グ駆動回路21に電源を供給しないため、電源ノイズな
どにより、スイッチング素子4に電圧が印加されること
がなくなり安全な高周波加熱装置が可能となる。
【0089】実施例5.また実施例4では高周波加熱装
置の場合について説明したが、図27に示すようにコイ
ル48を制御する誘導加熱装置であってもよく、実施例
4と同様の効果を得られる。
【0090】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、電源
供給回路制御手段の制御によって電源供給回路及び駆動
回路制御手段がそれぞれ立ち上がると、電源供給回路は
スイッチング素子駆動回路に電源を供給し、駆動回路制
御手段はスイッチング素子に印加される電圧信号に基づ
きスイッチング素子駆動回路を制御してスイッチング素
子を駆動させ、また、電源供給回路制御手段の制御によ
って、電源供給回路はスイッチング素子駆動回路への電
源供給を停止し、駆動回路制御手段はスイッチング素子
駆動回路の制御を停止するようにしたので、電源ノイズ
等によりスイッチング素子に電圧が印加されることがな
くなり、安全な加熱調理器を提供できるという効果があ
る。
【0091】第2の発明によれば、スイッチング素子に
印加される電圧信号又は磁気検出手段の検出信号からス
イッチチング素子の印加電圧の零を検出すると、スイッ
チング素子を駆動させる制御信号を、変圧器の1次巻線
に印加される瞬時電圧又はインダクタに印加される瞬時
電圧が所定電圧以上のときに駆動回路制御手段に出力す
るようにしたので、スイッチング素子の損失を確実に減
らすことができ、加熱調理器の信頼性が向上するという
効果がある。
【0092】第3の発明によれば、変圧器の1次巻線に
印加される瞬時電圧又はインダクタに印加される瞬時電
圧を検出し、この瞬時電圧が最大値付近では小さく、最
小値付近では大きく、及び最大値付近から最小値付近の
間では段階的に変化するよう、スイッチング素子のデュ
ーティ比を変化させる制御信号を駆動回路制御手段に出
力するようにしたので、高周波電力を均等化することが
でき、調理器の力率を向上させることができ、入力電力
の低下を防止することができ、さらに、信頼性を向上さ
せることができるという効果がある。
【0093】第4の発明によれば、整流平滑回路への入
力電圧及び入力電流を高速に検出して入力電力を算出
し、この入力電力が常に一定になる制御信号を駆動回路
制御手段に高速に出力するようにしたので、高周波電力
を変動が少なく、常に一定にすることができ、さらに、
信頼性を向上させることができるという効果がある。
【0094】第5の発明によれば、制御手段の異常動作
検知制御手段は、マグネトロン又はインダクタに流れる
電流から異常動作を検出し、この異常動作が所定回数連
続したときはスイッチング素子の駆動を停止する制御信
号又は整流平滑回路への入力電力を下げる制御信号を駆
動回路制御手段に出力するようにしたので、発煙、発火
等の発生を防止でき、より安全に動作させることがで
き、誤動作で異常動作と判断することがなくなり、さら
に、信頼性を向上させることができるという効果があ
る。
【0095】第6の発明によれば、マグネトロンの陽極
電流を検出したときマグネトロンが発振するまでの過渡
現象時の不安定期間の間、スイッチング素子のデューテ
ィ比を小さく、所定時間後にデューティ比を段階的に大
きくする制御信号を駆動回路制御手段に出力するように
したので、過渡現象時にスイッチング素子の保護をする
ことができ、ソフトスタート制御の制御時間を短縮する
ことが可能になり、信頼性を向上させることができると
いう効果がある。
【0096】第7の発明によれば、商用交流電源の電圧
の瞬時降下又は瞬時停止を検知し、瞬時降下又は瞬時停
止が所定時間続いたときはスイッチング素子の駆動を停
止する制御信号を駆動回路制御手段に出力するようにし
たので、商用交流電源の瞬時降下や瞬時停止からの復帰
時に調理器を保護することができ、短時間の商用交流電
源の電圧の瞬時降下又は瞬時停止では調理が中断するこ
とがなく、さらに、信頼性を向上させることができると
いう効果がある。
【0097】
【0098】
【0099】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る加熱調理器の構成を
示す回路図である。
【図2】 実施例1のコレクタ電圧零検知手段52の動
作を示すフローチャートである。
【図3】 実施例1のデューティ比可変制御手段54の
動作を説明するための波形図である。
【図4】 実施例1のデューティ比可変制御手段54の
動作を示すフローチャートである。
【図5】 実施例1のフィードバック制御手段53の動
作を示すフローチャートである。
【図6】 実施例1の異常動作検知制御手段56の動作
を示すフローチャートである。
【図7】 実施例1のソフトスタート制御手段57の動
作を示すフローチャートである。
【図8】 実施例1の瞬時電圧降下停止検知制御手段5
5の動作を説明するための波形図である。
【図9】 実施例1の瞬時電圧降下停止検知制御手段5
5の動作を示すフローチャートである。
【図10】 実施例1の表示制御手段58の動作を示す
フローチャートである。
【図11】 実施例1の入力電力の可変を行う動作を示
すフローチャートである。
【図12】 実施例2の加熱調理器の構成を示す回路図
である。
【図13】 実施例3のマイクロコンピュータ31内の
駆動制御手段51とコレクタ電圧零検知手段52の構成
を示す回路図である。
【図14】 本発明の他の実施例に係る加熱調理器の構
成を示す回路図である。
【図15】 実施例4のコレクタ電圧零検知手段63の
動作を説明するための波形図である。
【図16】 実施例4のコレクタ電圧零検知手段63の
動作を示すフローチャートである。
【図17】 実施例4のデューティ比可変制御手段65
の動作を説明するための波形図である。
【図18】 実施例4のデューティ比可変制御手段65
の動作を示すフローチャートである。
【図19】 実施例4のフィードバック制御手段64の
動作を説明するための波形図である。
【図20】 実施例4の異常動作検知手段67の動作を
示すフローチャートである。
【図21】 実施例4のソフトスタート制御手段68の
動作を説明するための波形図である。
【図22】 実施例4のソフトスタート制御手段68の
動作を示すフローチャートである。
【図23】 実施例4の瞬時電圧降下、停止検知制御手
段66の動作を説明するための波形図である。
【図24】 実施例4の瞬時電圧降下、停止検知制御手
段66の動作を示すフローチャートである。
【図25】 実施例4の電源供給制御手段62の動作を
説明するための波形図である。
【図26】 実施例4の電源供給制御手段62の動作を
示すフローチャートである。
【図27】 実施例5の加熱調理器の構成を示す回路図
である。
【図28】 従来の加熱調理器の構成を示す回路図であ
る。
【図29】 従来例のコレクタ電圧零検知回路の動作波
形を示す波形図である。
【図30】 従来例のスイッチング素子デューティ比可
変回路の動作波形を示す波形図である。
【図31】 従来の調理器の構成を示す回路図ある。
【図32】 従来のコレクタ電圧零検知回路の問題点を
説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 商用交流電源、2 整流平滑回路、4 スイッチン
グ素子、7 磁気検出手段、8 駆動回路、21 スイ
ッチング素子駆動回路、22 電源供給回路、31 マ
イクロコンピュータ(制御手段)、40 マグネトロン
駆動用トランス(変圧器)、48 コイル(インダク
タ)、51 駆動制御手段、52 コレクタ電圧零検出
手段、53 フィードバック制御手段、54 デューテ
ィ比可変制御手段、55 瞬時電圧降下停止検知制御手
段、56 異常動作検知制御手段、57 ソフトスター
ト制御手段、58 表示制御手段、59 調理制御手
段、60 表示器、61 駆動回路制御手段、62 電
源供給制御手段、63 コレクタ電圧零検知手段、64
フィードバック制御手段、65 デューティ比可変制
御手段、66 瞬時電圧下降停止検知制御手段、67
異常動作検知手段、68ソフトスタート制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菱山 弘司 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地 1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−7384(JP,A) 特開 平3−156885(JP,A) 特開 昭54−48346(JP,A) 特開 平4−181687(JP,A) 特開 平2−247999(JP,A) 実開 昭56−126188(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 6/66 - 6/68 H05B 6/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源を整流平滑する整流平滑回
    路と、 該整流平滑回路の出力を高周波に変換し、マグネトロン
    に変圧器を介して高周波電力を供給し、又はインダクタ
    に高周波電力を供給するスイッチング素子と、前記スイッチング素子を駆動するスイッチング素子駆動
    回路と、 このスイッチング素子駆動回路に電源の供給・停止を行
    う電源供給回路と、 前記スイッチング素子に印加される電圧信号に基づいて
    前記スイッチング素子駆動回路を制御する駆動回路制御
    手段、及び該駆動回路制御手段と前記電源供給回路を制
    御する電源供給回路制御手段を 有する制御手段とを備え
    たことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記変圧器又は前記インダクタの磁束を
    検出し、前記スイッチング素子の印加電圧に対応した検
    出信号を出力する磁気検出手段を備え、 前記制御手段は、前記スイッチング素子に印加される電
    圧信号又は前記磁気検出手段からの検出信号に基づい
    て、前記スイッチング素子の印加電圧が零になるときを
    検出してスイッチング素子を駆動させる制御信号を、
    記変圧器の1次巻線に印加される瞬時電圧又は前記イン
    ダクタに印加される瞬時電圧が所定電圧以上のときに
    記駆動回路制御手段に出力する電圧零検出手段を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記変圧器の1次巻線
    に印加される瞬時電圧又は前記インダクタに印加される
    瞬時電圧を検出して、前記スイッチング素子のデューテ
    ィ比を前記瞬時電圧の最大値付近では小さく、最小値付
    近では大きく、及び前記最大値付近から最小値付近の間
    では段階的に変化させる制御信号を前記駆動回路制御手
    段に出力するデューティ比可変制御手段を有することを
    特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記整流平滑回路への
    入力電圧及び入力電流を高速に検出して、入力電力を常
    に一定にさせる制御信号を前記駆動回路制御手段に高速
    に出力するフィードバック制御手段を有することを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載の加熱調理器。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記マグネトロン又は
    前記インダクタに流 れる電流を検出し異常動作を検出し
    て、前記異常動作が所定回数連続したときにスイッチン
    グ素子の駆動を停止させる制御信号、又は前記整流平滑
    回路への入力電力を下げさせる制御信号を、前記駆動回
    路制御手段に出力する異常動作検知制御手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の加熱調理
    器。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記マグネトロンに流
    れる電流を検出し前記マグネトロンが発振するまでの過
    渡現象時の不安定期間を検出して、前記スイッチング素
    子のデューティ比を小さくさせ、所定時間前記デューテ
    ィ比を固定しながら段階的に大きくさせる制御信号を、
    前記駆動回路制御手段に出力するソフトスタート制御手
    段を有することを特徴とする請求項1〜5の何れかに
    載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記商用交流電源の電
    圧の瞬時降下又は瞬時停止を検知し、前記瞬時降下又は
    瞬時停止が所定時間続いたとき、前記スイッチング素子
    の駆動を停止させる制御信号を、前記駆動回路制御手段
    に出力する瞬時電圧降下停止検知制御手段を有すること
    を特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の加熱調理
    器。
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