JP3239387B2 - 半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザおよびその製造方法

Info

Publication number
JP3239387B2
JP3239387B2 JP25516991A JP25516991A JP3239387B2 JP 3239387 B2 JP3239387 B2 JP 3239387B2 JP 25516991 A JP25516991 A JP 25516991A JP 25516991 A JP25516991 A JP 25516991A JP 3239387 B2 JP3239387 B2 JP 3239387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diffraction grating
layer
waveguide layer
forming
distributed feedback
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25516991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0595161A (ja
Inventor
信之 大塚
康 松井
義和 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP25516991A priority Critical patent/JP3239387B2/ja
Publication of JPH0595161A publication Critical patent/JPH0595161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3239387B2 publication Critical patent/JP3239387B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ファイバー通信等に必
要な高性能の半導体レーザおよびその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】単一モード光ファイバーの伝送特性は、
ファイバーの損失は1.55μmにおいて最小となる。しか
し、1.55μm帯においては、単一モード光ファイバーの
クロマティック分散のために、光源のLDにスペクトル
広がりがある場合には、伝送帯域が著しく制限される。
このため、従来の半導体レーザにおいては、高速直接変
調時においても単一モード動作を維持する動的単一モー
ドレーザ(DSM−LD)が提案されてきた。このよう
に縦モードを安定に制御するために、分布帰還型(DF
B)レーザ(例えば、中村他,アイ・イ・イ・イ シ゛ャーナル オフ゛ カンタ
ム エレクトノニクス IEEEJ. Quantum Electorn. QE-11, 436 (19
75))や、分布反射型(DBR)レーザ(例えば、レインハー
ト他, アフ゜ライト゛ フィシ゛ックス レター、 Appl. Phys. Lett., 27, 4
5 (1975))や、複合共振器型レーザ(例えば、末松他,エレ
クトロニクス レター Electron. Lett., 17, 954 (1981)) などに
よる単一モードかが試みられている。この中でもDFB
レーザは安定に高光出力が得られるため盛んに研究が進
められてきた。
【0003】図4に従来のDFBレーザの構造を示す。
ここで、1はn−InP基板、2は分布帰還型グレーテ
ィング、5はInGaAsP(λ=1.3μm)導波路
層、6はInGaAsP(λ=1.55μm)活性層、
7はp−n−pInP埋め込み層、8はp−InGaA
sP(λ=1.3μm)キャップ層、9はAu/Znp
側電極、10はAu−Sn n側電極、11は酸化珪素
/アモルファス珪素多層反射膜、12は窒化珪素無反射
膜である。
【0004】レーザの両端面の反射によるファブリペロ
モード発振を抑制してDFBモードで発振させるため
に、レーザ共振器の両端面に無反射コートを施して、回
折格子の両方の終端において反射を無くした場合、DF
Bレーザでは回折格子の周期より求まるブラッグ波長に
対して対称に2つの縦モードが発生してしまう。その結
果、ファブリペロ発振を抑圧できても2本の縦モード波
長で発振するため単一モード発振を得ることができな
い。この改善のため、通常DFBレーザでは、レーザ端
面での反射率を非対称にすることが行われている。すな
わち、光を取り出す出射端はファブリペロモードの発振
を抑圧するため、端面反射率を抑え、もう一端は反射鏡
面としてへき開面を用いる構造が採られる。その結果、
端面反射率が非対称な構造のDFBレーザの反射鏡損失
特性がブラッグ波長に対して非対称になるため、2つの
縦モードは強度比に差を生じて単一モード発振の確率が
高まる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの構成
では、第1に、レーザの導波路層の反射鏡端面において
は光密度が急激に増大するために電子密度が減少し、屈
折率が減少する軸方向ホールバーニングにより高出力時
には単一モード特性が得られにくいことが報告されてい
る(嬰田他、信学技報、OQE-86-7,49,1986)。
【0006】図5にDFBレーザ共振器内部の光強度、
電子密度、屈折率と共振器内部の位置との関係を示す。
レーザ共振器はZ=0に反射膜を、Z=Lに無反射膜を
コーティングしてある。その結果、共振器内部の光は反
射膜により反射されるため反射膜付近の光強度は局所的
に増大する。この光強度の増大する位置では電子と孔子
の再結合が促進され、電子の枯渇を生ずる。電子の枯渇
により屈折率が低下するためにゲインおよび発振波長が
変動して安定した単一モード発振は得られにくくなる。
【0007】第2に、2つのDFB縦モード間の強度比
は端面における回折格子の周期に依存することになる。
図6に最低損失の主モードと次の副モードとのモード間
損失差ΔAと端面の回折格子の端面反射鏡に於ける位相
θの関係を示す。これより、θ=πの場合モード間損失
差は両方の端面で反射の無い場合と同様で0となり、2
本の等しい出力の縦モード発振を生ずる。通常のDFB
レーザでは回折格子の位相差θを制御することは不可能
であるため、一定の割合で2つの縦モードが存在するD
FB発振が得られ、単一モード発振となる歩留まりが著
しく低下していた。
【0008】一方、単一モード発振の不安定性を除去す
るためにDFBレーザの中心部で回折格子の周期をλ/
4シフトさせてブラッグ波長と縦モードを一致させる方
法(λ/4シフトDFB−LD)がある。この場合、回
折格子の周期を周期をλ/4シフトさせる方法として、
厚みの異なるガラスの境界を利用して厚みの差を調節し
て回折格子をλ/4シフトさせているが、この方法の場
合境界部において回折格子が良好に形成できないという
問題点がある。
【0009】本発明はかかる点に鑑み、一方の発振波長
が同じである異なる周期の回折格子を作製することで、
安定した単一モード発振が得られる半導体レーザを提供
する。
【0010】また、端面で屈折率の変化量を0とするこ
とで安定した単一モードが得られ、片端面反射コーティ
ングにより高光出力が得られる半導体レーザを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、第1の分布帰還型回折格子と、前記第1
の分布帰還型回折格子とは周期の異なる第2の分布帰還
型回折格子とを備え、前記2つの回折格子の周期の差
が、片方の回折格子のみを用いて作製した分布帰還型レ
ーザのストップバンド幅に対応する半導体レーザとす
る。
【0012】また、第1の分布帰還型回折格子と、前記
第1の分布帰還型回折格子とは周期の異なる第2の分布
帰還型回折格子とを備え、前記第1の回折格子の発振モ
ードがλ1、λ2であり、前記第2の回折格子の発振モ
ードがλ3、λ4であり、λ2とλ3とが一致している
半導体レーザとする。
【0013】また、第1の分布帰還型回折格子と、前記
第1の分布帰還型回折格子とは周期の異なる第2の分布
帰還型回折格子とを備え、前記2つの回折格子周期の合
成波振幅が少なくとも1つの共振器端面でほぼ0となっ
ている半導体レーザとする。
【0014】また、第1の分布帰還型回折格子と、前記
第1の分布帰還型回折格子とは周期の異なる第2の分布
帰還型回折格子とを備え、前記2つの回折格子周期の合
成波振幅が共振器中央部でほぼ0となっている半導体レ
ーザとする。
【0015】
【作用】本発明は上記構成により、導波路層両面に形成
する2種類の周期を持つ回折格子で決定される2本の発
振モードの内、それぞれ1本が同じ波長で発振するよう
にそれぞれの回折格子の周期を決定するものである。回
折格子の周期をΛとした場合発振波長λは(1)式で表
される。
【0016】 λ1,2 = 2・n・Λ±(Δ/2) (1) ここで、nは実効屈折率である。Δはの間隔はストップ
バンド幅と呼ばれており、レーザのキャビティー長Lと
ファブリペロモードの発振波長λf1とλf2の関係で
(2)式で表される。
【0017】 Δ=λf1−λf2+α (2) L=m・λ1、 L=(m+1)・λ2 mは整数、αは回折格子の振幅即ちκLの関数で表さ
れ、κLが大きくなるとαの幅も大きくなる。
【0018】いま、キャビティ長をL=300μm、κ
Lを2程度とするとα=2nm、λf1−λf2=4n
mとなるため、Δ=6nmとなる。
【0019】屈折率をn=3.223、導波路の裏面に
形成した回折格子の周期をΛ1=240.0nmとする
と式(1)よりλ1=1.544μm、λ2=1.55
0μmとなる。また、表面に形成した回折格子の周期を
Λ2=240.9nmとするとλ3=1.550μm、
λ4=1.556μmとなる。
【0020】回折格子が一種類だけ導波路の裏面に形成
されている従来の構造の場合、λ1とλ2の両方の波長
において発振する可能性がある。しかしながら、本発明
の構造によればλ2(=λ3)の波長の光のみ両方の回
折格子により帰還を生じ、λ1やλ4の波長では帰還が
生じないためにλ2の波長の安定した単一モード発振が
実現することとなる。
【0021】このように本発明は、二つの波長の回折格
子を導波路層内部に形成することで安定した単一縦モー
ド発振を実現する。
【0022】さらに、回折格子の位相についても考察す
ることにより、高い光出力で単一モード発振が可能とな
る。通常のDFBレーザでは、反射端面に回折格子が形
成されているために共振器端面に反射が存在するため、
回折格子の位相により必ずしも安定に単一モードが得ら
れない。そこで、レーザ端面において回折格子による屈
折率の変動をなくすことにより、反射鏡での回折格子の
位相は0と近似され安定した単一縦モード発振が得られ
る。また、片端面に反射コーティングを施すことにより
出射光を一方の端面のみから集中的に取り出せ高出力化
が可能となる。
【0023】具体的に回折格子の周期を計算してみる。
実効屈折率は周期がΛ1=240.0nmとΛ2=24
0.9nmの正弦波の和で(3)式のように表される。
【0024】 n=n0・sin(2π・x/(Λ1+Λ2))・sin(π・x・(Λ1ーΛ2)/(Λ2+Λ1)2)(3) xは合成波の振幅が0となる部分からの距離である。
(3)式より合成波の振幅が0となるポイントはx・(Λ1
ーΛ2)/(Λ2+Λ1)2)=1よりxは257μmとなる。した
がって、合成波の振幅がレーザの両端で0に成るように
するためにはレーザのキャビティ長はL=257μmと
すれば良いこととなる。その結果、片端面無反射膜・片
端面高反射膜を有するのDFBレーザにおいて、高反射
端面付近での合成波の振幅を0にすることにより、端面
反射における光密度の上昇を抑制して安定した単一モー
ド発振が可能になる。
【0025】一方、端面の影響を完全になくしファブリ
ペロモードの発振を抑制する場合にはレーザの両端面に
無反射膜を作製する必要がある。その場合、回折格子の
振幅κLが大きいと光の強度が大きいレーザ中心部分で
屈折率が異常に変化するホールバーニングという現象が
生じ光強度が複雑に変化する。特にレーザをアナログ変
調する場合ホールバーニングにより伝送特性が悪化す
る。
【0026】これを防止するには光強度が増大するレー
ザ中心部で光の帰還を抑制する必要がある。今、レーザ
端面の回折格子振幅が最大になり、レーザ中心部の回折
格子の振幅が0となるようにレーザをへき開することで
全体の回折格子の振幅κLを大きくしたにもかかわらず
ホールバーニングを生じにくいレーザを開発することが
出来る。つまり、レーザのキャビティ長をL=257μ
mとして、レーザの中心部で合成波の振幅が0と成るよ
うにレーザをへき開すればよい。
【0027】また本発明では、基板上に回折格子を形成
しておき、さらに導波路層を成長した後その上にも回折
格子を形成することで、活性層および導波路層の形状が
影響を受けず、かつλ/4構造を作製する場合のような
複雑な工程を有することなく安定した単一モード発振が
得られる。
【0028】本発明は、第2の回折格子の全面に成長し
たバッファ層と活性層上よりエリプソメータで屈折率の
最大の点を求め、ここをレーザ端面とする工程を有する
ことで、正確にレーザ端面の屈折率変化を0とすること
が出来る。
【0029】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例における半導体
レーザの構成図を示すものである。図1において、1は
n−InP基板、2は周期Λ1=200.0nmの第1
の分布帰還型回折格子、3はInGaAsP(λ=1.
3μm)導波路層、4は周期Λ2=200.5nmの第
2の回折格子、5はInPバッファ層、6はInGaA
sP(λ=1.55μm)活性層、7はp−n−p−I
nP埋め込み層、8はp−InGaAsP(λ=1.3
μm)キャップ層、9はAu/Znp側電極、10はA
u−Sn n側電極、11は酸化珪素/アモルファス珪
素多層反射膜、12は膜厚がλ/4の窒化珪素無反射膜
である。
【0030】以上のように構成されたこの実施例の半導
体レーザにおいて、以下その動作を説明する。電流はA
u/Zn側電極9より供給され、埋め込み層7により挟
窄された後に活性層6に注入される。活性層で発生した
光は導波路層3にしみだし、回折格子2の周期により決
定される光の波長がλ1=1.544μmとλ2=1.
550μmの光と回折格子4の周期により決定される波
長がλ3=1.550μmとλ4=1.556μmの光
が発振できることになるが、実際は両方の回折格子で帰
還増幅されるλ2及びλ3の1.550μmの光のみが
発振することになり、それ以外のλ1とλ4の波長の光
の発振は抑制されることとなる。
【0031】図2は本発明の第2の実施例における半導
体レーザの構成図を示すものである。図2において、1
はn−InP基板、2は周期Λ1=200.0nmの第
1の分布帰還型回折格子、3はInGaAsP(λ=
1.3μm)導波路層、4は周期Λ2=200.5nm
の第2の回折格子、5はInPバッファ層、6はInG
aAsP(λ=1.55μm)活性層、7はp−n−p
−InP埋め込み層、8はp−InGaAsP(λ=
1.3μm)キャップ層、9はAu/Znp側電極、1
0はAu−Sn n側電極、11は酸化珪素/アモルフ
ァス珪素多層反射膜、12は膜厚がλ/4の窒化珪素無
反射膜、13はレーザ端面で回折格子の振幅が0となる
領域である。
【0032】以上のように構成されたこの実施例の半導
体レーザにおいて、以下その動作を説明する。電流はA
u/Zn側電極9より供給され、埋め込み層7により挟
窄された後に活性層6に注入される。活性層で発生した
光は導波路層3にしみだし、回折格子2の周期により決
定される光の波長がλ1=1.544μmとλ2=1.
550μmの光と回折格子4の周期により決定される波
長がλ3=1.550μmとλ4=1.556μmの光
が発振できることになるが、実際は両方の回折格子で帰
還増幅されるλ2及びλ3の1.550μmの光のみが
発振することになり、それ以外のλ1とλ4の波長の光
の発振は抑制されることとなる。
【0033】ここで、二つの回折格子2と4の波を合成
すると、周期L=257μmで振幅が変化した、周期
1.553μmの波となる。従って、レーザの実効屈折
率はこの合成波と同様に変化することとなる。その結
果、実効屈折率の変化が周期L=257μmで0となる
ために、第2の回折格子を作製した段階でマイクロエリ
プソメータで屈折率を測定し屈折率変化が最小となる領
域をマーキングしておき、レーザの作製が完了した後マ
ークに従ってレーザをへき開する。
【0034】レーザの端面に反射膜と無反射膜を形成し
ても、回折格子の位相の影響が無いためにレーザの発振
光強度はファブリペロタイプのレーザの反射率の計算と
同様となり、大きな光強度が獲られることとなる。
【0035】さらに、導波路層に反射膜11を形成した
端面付近で合成波の振幅を0にすることができるので安
定した単一モード発振を実現できる。レーザの発振波長
の注入電流依存性を測定した結果、従来0.1nm/mAのもの
が0.045nm/mAに低下し、チャーピング量も3MHzから
900kHzへと減少する。
【0036】さらに、ファブリペロ発振を抑圧しようと
した場合、11も12と同様に膜厚がλ/4の窒化珪素
無反射膜とする必要がある。この場合においても、合成
波の振幅が0となる領域をレーザ中心部とすることによ
り、レーザ中心部で生ずるホールバーニングの影響を抑
制することができる。その結果、レーザの歪量であるI
M2が−60dBm以下となり200chで100km
の伝送を実現する。
【0037】図3は本発明の半導体レーザの製造方法を
示すものである。図において、まずn-InP基板1上全面
にホログラッフィク露光法により回折格子2を形成し、
回折格子全面に第1のエピタキシャル成長としてMOV
PE法を用いてn-InGaAsP光導波路層3を0.15μm成長
する第1の回折格子作製工程を図3(a)に示す。
【0038】その後、再び結晶全面にホログラッフィク
露光法により回折格子4を形成し、回折格子4全面に第
2のエピタキシャル成長としてMOVPE法を用いてIn
Pバッファ 層5を0.05μm、InGaAsP活性層6を0.1
μm、p-InPクラッド層14を0.5μm成長し成長する第
2の回折格子作製工程を図3(b)に示す。次にクラッ
ド層14、活性層6、バッファ層5光導波路層3、およ
び基板1の一部を幅1μmに渡り<011>方向にエッ
チングによりストライプ15を形成した後p−InP層
・n−InP層・p−InP層7、p−InGaAsP
キャップ層8をストライプ埋め込み成長した後Au/Z
n p側電極9とAu−Sn n側電極10を蒸着によ
り形成し、無反射コーティングとして膜厚がλ/4の窒
化珪素膜11、およびBには反射コーティングとして酸
化珪素膜とアモルファス珪素多層膜12を堆積し、図3
(c)の構造を得る。
【0039】なお、実施例において、回折格子の位置を
活性層の下としたが、活性層の上部に形成してもよい。
さらに、多層反射膜としては酸化珪素/アモルファス珪
素多層膜、反射膜としては窒化珪素膜としたが、多層反
射膜及び無反射膜はこの材料に限るものではない。ま
た、半導体結晶をInPとしたが、GaAsなど他の半
導体結晶基板でもよい。また、レーザのキャビティ長を
振幅が0となる周期としたがLの整数倍であってもよ
い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サイドモード抑圧比が大きく、安定した単一モード発振
が得られ、かつ片端面反射コーティングを適応できるこ
とで高光出力化およびレーザの歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における半導体レーザの構造図
【図2】本発明の実施例における半導体レーザの構造図
【図3】本発明の実施例における半導体レーザの製造方
法を示す斜視図
【図4】従来のDFBレーザの構造図
【図5】共振器内部の光強度、キャリア濃度、屈折率の
分布を示す図
【図6】モード間損失差と位相の関係を示す図
【符号の説明】
1 n−InP基板 2 分布帰還型回折格子 3 InGaAsP(λ=1.3μm)導波路層 4 分布帰還型回折格子 5 バッファ層 6 InGaAsP(λ=1.55μm)活性層 7 p−n−pInP埋め込み層 8 p−InGaAsP(λ=1.3μm)キャップ層 9 Au/Znp側電極 10 Au−Sn n側電極 11 酸化珪素/アモルファス珪素多層反射膜 12 窒化珪素無反射膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−349683(JP,A) 特開 昭64−41290(JP,A) 特開 昭61−222189(JP,A) 特開 昭61−283192(JP,A) 特開 昭64−77984(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層と、前記活性層に接しない導波路
    層と、前記導波路層の下方に形成された、前記導波路層
    とは組成が異なる第一の層と、前記導波路層の上方に形
    成された、前記導波路層とは組成が異なる第二の層と、
    前記導波路層と前記第一の層との界面に形成された第1
    の分布帰還型回折格子と、前記導波路層と前記第二の層
    との界面に形成された、前記第1の分布帰還型回折格子
    とは周期の異なる第2の分布帰還型回折格子とを備え、
    前記2つの回折格子の周期の差が、片方の回折格子のみ
    を用いて作製した分布帰還型レーザのストップバンド幅
    に対応する半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 活性層と、前記活性層に接しない導波路
    層と、前記導波路層の下方に形成された、前記導波路層
    とは組成が異なる第一の層と、前記導波路層の上方に形
    成された、前記導波路層とは組成が異なる第二の層と、
    前記導波路層と前記第一の層との界面に形成された第1
    の分布帰還型回折格子と、前記導波路層と前記第二の層
    との界面に形成された、前記第1の分布帰還型回折格子
    とは周期の異なる第2の分布帰還型回折格子とを備え、
    前記第1の回折格子の発振モードがλ1、λ2であり、
    前記第2の回折格子の発振モードがλ3、λ4であり、
    λ2とλ3とが一致している半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 導波路層と、前記導波路層の下方に形成
    された、前記導波路層とは組成が異なる第一の層と、前
    記導波路層の上方に形成された、前記導波路層とは組成
    が異なる第二の層と、前記導波路層と前記第一の層との
    界面に形成された第1の分布帰還型回折格子と、前記導
    波路層と前記第二の層との界面に形成された第2の分布
    帰還型回折格子とを備え、前記2つの回折格子の周期が
    異なり、前記2つの回折格子の周期の合成波振幅が少な
    くとも一つの共振器端面でほぼ0となっている半導体レ
    ーザ。
  4. 【請求項4】 第1の分布帰還型回折格子と、前記第1
    の分布帰還型回折格子とは周期の異なる第2の分布帰還
    型回折格子とを備え、前記2つの回折格子周期の合成波
    振幅が共振器の両方の端面でほぼ0となっている半導体
    レーザ。
  5. 【請求項5】 第1の分布帰還型回折格子と、前記第1
    の分布帰還型回折格子とは周期の異なる第2の分布帰還
    型回折格子とを備え、前記2つの回折格子周期の合成波
    振幅が少なくとも1つの共振器端面でほぼ0となってい
    る半導体レーザであって、2つの回折格子周期の合成波
    振幅がほぼ0となっている共振器端面には、反射コート
    を施した半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 第1の分布帰還型回折格子と、前記第1
    の分布帰還型回折格子とは周期の異なる第2の分布帰還
    型回折格子とを備え、前記2つの回折格子周期の合成波
    振幅が共振器中央部でほぼ0となっている半導体レー
    ザ。
  7. 【請求項7】 基板上に第1の回折格子を形成する工程
    と、前記基板と組成が異なる導波路層を形成する工程
    と、前記導波路層に第1の回折格子とは周期の異なる第
    2の回折格子を形成する工程と、前記導波路層と前記活
    性層が接しないように前記第2の回折格子上にバッファ
    層を形成する工程とを有し、前記第1の回折格子の発振
    モードがλ1、λ2であり、前記第2の回折格子の発振
    モードがλ3、λ4であり、λ2とλ3とが一致してい
    る半導体レーザの製造方法。
  8. 【請求項8】 基板上に第1の回折格子を形成する工程
    と、前記基板と組成が異なる導波路層を形成する工程
    と、前記導波路層に第1の回折格子とは周期の異なる第
    2の回折格子を形成する工程とを有し、前記2つの回折
    格子周期の合成波振幅が両方の共振器端面でほぼ0とな
    っている半導体レーザの製造方法。
  9. 【請求項9】 基板上に第1の回折格子を形成する工程
    と、前記基板と組成が異なる導波路層を形成する工程
    と、前記導波路層に第1の回折格子とは周期の異なる第
    2の回折格子を形成する工程とを有し、前記2つの回折
    格子周期の合成波振幅が共振器中央部でほぼ0となって
    いる半導体レーザの製造方法。
  10. 【請求項10】 基板上に第1の回折格子を形成する工
    程と、前記基板と組成が異なる導波路層を形成する工程
    と、前記導波路層に第1の回折格子とは周期の異なる第
    2の回折格子を形成する工程とを有し、前記第1の回折
    格子の発振モードがλ1、λ2であり、前記第2の回折
    格子の発振モードがλ3、λ4であり、λ2とλ3とが
    一致している半導体レーザの製造方法であって、回折格
    子による複合回折格子の振幅が最小となる位置をマーキ
    ングしてへき開することを特徴とする半導体レーザの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 基板上に第1の回折格子を形成する工
    程と、前記基板と組成が異なる導波路層を形成する工程
    と、前記導波路層に第1の回折格子とは周期の異なる第
    2の回折格子を形成する工程とを有し、前記2つの回折
    格子周期の合成波振幅が少なくとも1つの共振器端面で
    ほぼ0となっている半導体レーザの製造方法であって、
    回折格子による複合回折格子の振幅が最小となる位置を
    マーキングしてへき開することを特徴とする半導体レー
    ザの製造方法。
JP25516991A 1991-10-02 1991-10-02 半導体レーザおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3239387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25516991A JP3239387B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 半導体レーザおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25516991A JP3239387B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 半導体レーザおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0595161A JPH0595161A (ja) 1993-04-16
JP3239387B2 true JP3239387B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=17275016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25516991A Expired - Fee Related JP3239387B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 半導体レーザおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3239387B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003204110A (ja) 2001-11-01 2003-07-18 Furukawa Electric Co Ltd:The 半導体レーザ装置およびこれを用いた半導体レーザモジュール
JP6186865B2 (ja) * 2013-05-08 2017-08-30 富士通株式会社 光半導体装置及び光半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0595161A (ja) 1993-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3140788B2 (ja) 半導体レーザ装置
WO2009116140A1 (ja) 光半導体素子及びその製造方法
JPH0219987B2 (ja)
JPH10117040A (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法
US6577660B1 (en) Distributed feedback type semiconductor laser device having gradually-changed coupling coefficient
JP3086767B2 (ja) レ−ザ素子
US4794608A (en) Semiconductor laser device
JP5099948B2 (ja) 分布帰還型半導体レーザ素子
US6111906A (en) Distributed-feedback semiconductor laser
JP3450169B2 (ja) 分布帰還型半導体レーザ
JP2002353559A (ja) 半導体レーザ及びその製造方法
JP5310533B2 (ja) 光半導体装置
JP3813450B2 (ja) 半導体レーザ素子
US5469459A (en) Laser diode element with excellent intermodulation distortion characteristic
JP3239387B2 (ja) 半導体レーザおよびその製造方法
JP2950302B2 (ja) 半導体レーザ
JP3166836B2 (ja) 半導体レーザ
JP2002324948A (ja) 半導体レーザ及びレーザモジュール
JP4076145B2 (ja) 複素結合型分布帰還型半導体レーザ
JP3154244B2 (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法
JP3166236B2 (ja) 半導体レーザおよびその製造方法
JPH08274406A (ja) 分布帰還型半導体レーザ装置及びその製造方法
JP2732604B2 (ja) 分布帰還型レーザ
JP2950297B2 (ja) 分布帰還型半導体レーザ及びその製造方法
JP2004031402A (ja) 分布帰還型半導体レーザ素子

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees