JP3238428B2 - エンドミルのコーナ部加工方法及び該方法に使用するコーナ部加工用治具 - Google Patents

エンドミルのコーナ部加工方法及び該方法に使用するコーナ部加工用治具

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JP3238428B2
JP3238428B2 JP18898891A JP18898891A JP3238428B2 JP 3238428 B2 JP3238428 B2 JP 3238428B2 JP 18898891 A JP18898891 A JP 18898891A JP 18898891 A JP18898891 A JP 18898891A JP 3238428 B2 JP3238428 B2 JP 3238428B2
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/54Configuration of the cutting part

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンドミルのコーナ
部にアール加工や面取り加工を施す場合に用いて好適な
コーナ部加工方法及び該方法の使用に適したコーナ部加
工用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】被削材の肩削り加工や溝加工に使用され
る切削工具として、図16〜図19に示すように、円柱
状の工具本体1に複数の螺旋状の溝部2…が形成され、
これら溝部2の回転方向を向く壁面2aと工具本体1の
外周逃げ面3との交差稜線部に外周刃4…が形成される
とともに、上記工具本体1の先端部に上記溝部2と同数
のギャッシュ5…が形成され、これらギャッシュ5の回
転方向を向く壁面5aと工具本体1の先端逃げ面6…と
の交差稜線部に底刃7…が形成されてなり、上記外周刃
4で側面切削を行うと同時に底刃7で端面切削を行うよ
うにしたいわゆる底刃付のエンドミルEが知られてい
る。
【0003】ところで、このようなエンドミルEでは、
外周逃げ面3と先端逃げ面6との交差稜線に沿って設け
られるコーナ部8の背後の肉厚が十分確保できないため
に当該コーナ部8の強度が低くなりがちである反面、使
用に際してはコーナ部8が最も大きな切削荷重を受ける
ため、かかるコーナ部8の欠損が頻繁に発生して早期に
寿命が尽きがちであった。
【0004】そこで、従来はコーナ部8に面取り加工を
施して該コーナ部8を溝部壁面2a側からの正面視で底
刃7及び外周刃4に対してほぼ45゜ で傾斜する傾斜面
状に形成することにより、コーナ部8の欠損を防止して
いた。そして、この面取り形状は、コーナ部8自体も外
周逃げ面3及び先端逃げ面6と同様にその回転方向前方
の端部8aに対して工具本体1の径方向及び軸線方向へ
逃げを付ける必要があるため、図18に示すように工具
本体1の軸線方向先端側からの底面視で回転方向前方の
端部8aから離れるに従って外周刃4の回転軌跡Q1
りも工具本体1の回転方向側へ漸次後退するように、か
つ、図19に示すように工具本体1の径方向からの側面
視で回転方向前方の端部8aから離れるに従って底刃7
の回転軌跡Q2よりも工具本体1の軸線方向基端側へ漸
次後退するように形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のエンドミルEではコーナ部8を工具本体1の径方向
及び軸線方向のいずれの方向へも一定勾配で傾斜させて
いるため、コーナ部8の刃先強度の向上に関していまだ
改善の余地がある。すなわち、上述したエンドミルEに
おいてコーナ部8を工具本体1の底面視及び側面視のい
ずれにおいても凸曲線を描くように湾曲させたならば、
コーナ部8に必要な逃げが確保される一方で、当該コー
ナ部8の回転方向前方の端部8aにおける刃先角度も増
大するので刃先強度の一層の向上が期待できる。
【0006】しかしながら、このようにコーナ部8を工
具本体1の軸線方向からの底面視及び径方向からの側面
視のいずれにおいても凸曲線を描くように形成しようと
しても、その加工を一般的な工作機械で行う場合には被
削材たるエンドミルEをコーナ部加工用の工具に対して
相対的に回転運動させつつ切込み量を径方向及び軸線方
向の2方向へ増加させてゆく必要があり、機械の制御が
複雑化して手間がかかる。一方、コーナ部8の加工を作
業者がハンドストーン等を用いて手作業で行うことも可
能ではあるが、この場合にはコーナ部8の形状を均一に
できず、エンドミルEの品質に大きなばらつきが生じる
こととなる。
【0007】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、エンドミルのコーナ部を当該エンドミルの軸
線方向及び径方向のいずれから見ても凸曲線を描くよう
に湾曲しかつ必要な逃げが与えられた形状に加工できる
コーナ部の加工方法及び該方法に用いて好適なコーナ部
加工用治具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明のコーナ部加工方法は、エンドミルの先端
側を砥石の周面側に向けつつ該エンドミルをその軸線が
上記砥石の回転軸と斜めに交差するように保持した後、
このエンドミルの先端逃げ面と外周逃げ面との交差稜線
に沿って設けられるコーナ部と上記砥石の周面とを密着
させ、ついで上記エンドミルを上記砥石の回転軸と平行
に設けられる旋回軸の回りに旋回させて上記コーナ部に
アール加工または面取り加工を施す加工方法であって、
上記エンドミルの上記旋回軸の位置を、上記砥石の回転
軸と平行な方向から側面視した状態において、当該エン
ドミルの上記コーナ部の回転方向前方の端部よりも当該
エンドミルの軸線方向基端側へ後退し、かつ、上記コー
ナ部の回転方向前方の端部を通過して当該エンドミルの
軸線と平行な仮想線上から上記エンドミルの軸線と反対
側へ離間する範囲に設定することを特徴とするものであ
る。なお、ここでいうエンドミルのコーナ部の回転方向
前方の端部とは、エンドミルを実際の切削加工に使用す
る場合における当該エンドミルの回転方向の最前部に位
置するコーナ部の縁部分を意味するもので、上述した従
来例の場合の端部8aが該当する。
【0009】そして、上記コーナ部加工方法に用いて好
適なコーナ部加工用治具は、加工機に着脱可能に設けら
れた台座と、この台座に取り付けられた回転体と、この
回転体上に配置されて加工対象たるエンドミルを保持す
る保持部材とを備えてなる加工用治具であって、上記回
転体が上記基板に取り付けられて回転可能に設けられた
第1のプレートと、この第1のプレート上に取り付けら
れて該第1のプレートと一体的に回転可能に設けられか
つ第1のプレートの回転軸と直交する一の方向へ移動可
能に設けられた第2のプレートとを有し、上記保持部材
が上記第2のプレートに取り付けられ、この保持部材の
上記エンドミルを保持する向きが、上記第1のプレート
の回転軸と平行な方向からの側面視で上記エンドミルの
軸線が上記第1のプレートに対する第2のプレートの移
動方向と斜めに交差し、かつ、上記第1のプレートの回
転軸と直交する方向からの平面視で上記エンドミルの軸
線が上記第1のプレートの回転軸と斜めに交差する向き
に定められていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記構成のコーナ部加工方法によれば、エンド
ミルを旋回軸回りに回転させることによりエンドミルの
コーナ部が凸曲面状に加工され、しかもこの凸曲面はエ
ンドミルの旋回軸とエンドミル自身の軸線とが斜めに交
差しているためエンドミルの軸線方向及び径方向のいず
れの方向から見ても凸曲線を描くことになる。そして、
エンドミルの旋回軸の位置がコーナ部の回転方向前方の
端部を通過する上記仮想線上から上記エンドミルの軸線
と反対側へ離間する範囲に設定されているので、当該旋
回軸を中心としてエンドミルを旋回させた場合、コーナ
部は回転方向前方の端部から離間するにつれて次第に大
きく砥石に切り込まれることとなり、これに伴ってコー
ナ部に径方向及び軸線方向のいずれにも逃げが与えられ
る。なお、砥石周面に断面円弧状の溝部を形成してコー
ナ部と密着させた場合には、コーナ部をエンドミルの溝
部壁面側からの正面視においても凸曲面状に湾曲する形
状に容易に形成でき、コーナ部の強度の向上に一層効果
がある。
【0011】また、上記構成の加工用治具によれば、第
2のプレートを第1のプレートの回転軸と直交する方向
へ移動させた場合、当該第2のプレートの移動方向とこ
の第2のプレート上の保持部材に保持されたエンドミル
の軸線とが交差しているので、エンドミルの旋回軸とな
る第1のプレートの軸線とエンドミルのコーナ部の回転
方向前方の端部との位置関係が上記コーナ部加工方法で
特定された位置関係となる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図14を参照して、本発明の実
施例を加工用治具、加工方法の順に説明する。なお、本
実施例では加工対象となるエンドミルとして上述した図
16〜図19に示すエンドミルと同様の構成のものを用
い、コーナ部の加工形状のみを異なるものとしているの
で、エンドミルのコーナ部を除く各部の構成要素には図
16〜図19に示すエンドミルEと同一符号を付し、説
明を省略する。
【0013】図1〜図4において符号10はエンドミル
Eのコーナ部加工用治具である。この治具10は、台座
11と、この台座11に回転自在に取り付けられる回転
体12と、この回転体12上に取り付けられる保持部材
13とを有してなるものである。台座11は真鍮製の板
材を変形五角形状に加工してなるもので、その下部が延
長されて研削盤の被削材保持部(図示略)に取り付けら
れる被把持部14とされる一方で、上部には上記回転体
12が嵌装される嵌合孔15が形成されている。
【0014】上記回転体12は、台座11の嵌合孔15
に回転自在に装着される第1のプレート16と、この第
1のプレート16に装着される第2のプレート17とを
有してなるものである。第1のプレート16は、上記嵌
合孔15と嵌合する中空円筒状の軸部18と、この嵌合
孔15よりも大径に形成されて台座11の表面11aに
当接するフランジ19とを備え、軸部18は嵌合孔15
を越えて台座11の反対側へ突出し、その先端外周部に
は雄ねじ18aが形成されている。そして、雄ねじ18
aにはリングナット20が螺合され、このリングナット
20が締め付けられることによってフランジ19が引き
寄せられてリングナット20とフランジ19との間に台
座11が挟み込まれ、これにより第1のプレート16の
軸線方向の移動が規制されるようになっている。
【0015】また、リングナット20には上記雄ねじ1
8aを押し付ける止めねじ21がねじ込まれ、雄ねじ1
8aに対するリングナット20の回転を拘束できるよう
になっている。これは、リングナット20を余りに強度
に締め付けると第1のプレート16自身の回転までもが
拘束されることから、リングナット20を若干緩く締め
付けた位置で拘束して第1のプレート16の回転を確保
すると同時にリングナット20自身の一層の緩みを防止
するためである。
【0016】第1のプレート16の上記フランジ19は
薄板円盤状をなすもので、その表裏面は上記軸部18の
軸線と直交する平坦面に形成されている。また、フラン
ジ19の第2のプレート17との密着面側には当該第1
のプレート16の径方向に真直ぐに延びる突条部22が
形成されている。この突条部22は第1のプレート16
の回転中心に対して対称に形成され、そのフランジ表面
からの突出量及び幅は全長に渡って一定とされている。
【0017】さらに、第1のプレート16の中心部に
は、上記突条部22の長手方向に長軸方向を一致させた
長穴23が形成されている。そして、この長穴23に
は、上記軸部18の内部に挿入されるプレート連結部材
24の先端部が挿通されている。このプレート連結部材
24は第1、第2のプレート16、17を連結するため
のもので、その先端外周部に上記長穴23の短軸方向の
径よりも小径の雄ねじ25が形成される一方で、後端側
に長穴23の短軸方向の径よりも大径の拡径部26が形
成されている。
【0018】また、上記拡径部26は中空円筒状をな
し、その内周側には拡大鏡27が螺合されている。この
拡大鏡27は保持部材13に取り付けられるエンドミル
Eの位置合わせを行うためのもので、第1のプレート1
6を台座11の所定位置に取り付けた状態で、図示せぬ
接眼レンズを内蔵する接眼筒27aがプレート連結部材
24の後端からリングナット20を越えて後方へ突出
し、対物レンズ27bを内蔵する対物筒27cが第1の
プレート16の長穴23を越えて前方へ突出するように
なっている。
【0019】一方、上記第2のプレート17は、第1の
プレート16のフランジ19と同一径の円盤状に形成さ
れ、その表裏面もフランジ19と同じく自身の軸線と直
交する平坦面に形成されている。この第2のプレート1
7のフランジ19との密着面側には当該第2のプレート
17の径方向に延びる溝部28が形成され、この溝部2
8がプレート16、17を密着させた際に突条部22と
嵌合することにより、第2のプレート17が突条部22
に案内されて、図4に示すように当該突条部22の長手
方向すなわち第1のプレート16の軸部18の径方向へ
移動する構成とされている。
【0020】また、第2のプレート17の中心部には当
該第2のプレート17と同軸をなす貫通孔29が形成さ
れ、該貫通孔29には上記第1のプレート16の軸部1
8内に収納されたプレート連結部材24の先端部が挿通
され、その外周側の雄ねじ25は貫通孔29を越えて第
2のプレート17の前方に突出せしめられている。そし
て、雄ねじ25は貫通孔29の開口端にワッシャ30を
介して着座せしめられるナット31と螺合され、このナ
ット31が締め付けられることにより、第1のプレート
16のフランジ19と第2のプレート17とがプレート
連結部材24の拡径部26の端面26aとワッシャ30
との間に挟み込まれて第2のプレート17の第1のプレ
ート16に対する相対回転及び突条部22に沿う方向へ
の相対移動が拘束されるようになっている。
【0021】さらに、プレート連結部材24の先端から
突出する上記拡大鏡27の対物筒27cはナット31を
越えて前方に突出し、その外周にはキャップ32が嵌装
されている。このキャップ32はその内部に軸線に沿っ
て延びる照準孔33が形成されるとともに、先端に上記
照準孔33の開口部を半月状に閉塞する突部34が形成
されてなるものである。
【0022】また、上記保持部材13は第2のプレート
17の表面に2本のボルト35で取り付けられる保持具
本体36に、エンドミルEが同軸的に嵌装される取付孔
37が形成されてなるもので、上記取付孔37の軸線方
向は以下のように設定されている。
【0023】すなわち、第2のプレート17の軸線方向
からの正面視(図4参照)において、取付孔37の軸線
1は、第2のプレート17の軸線O2上を通過するよう
にその向きが定められるとともに、溝部28の幅方向中
心線Sに対して第2のプレート17の軸線O2を中心に
反時計方向へθ1だけ傾けられている。また、当該取付
孔37の軸線O1及び第2のプレート17の軸線O2の双
方を含む平面と直交する方向からの平面視(図2参照)
において、取付孔37の軸線O1は、第2のプレート1
7の軸線O2に対してθ2だけ傾けられている。なお、こ
れら交差角θ1、θ2は被削材たるエンドミルEのコーナ
部8の具体的加工形状に応じて適宜定められるものであ
るが、交差角θ1については5゜ 〜20゜ の範囲が、交
差角θ2については30゜ 〜50゜ の範囲が好適に用い
られる。
【0024】さらに、保持部材13には上記取付孔37
に取り付けられるエンドミルEを径方向に押圧するため
の止めボルト38がねじ込まれている。また、取付穴3
7の後端側には割り出しプレート39が配設されている
(図2参照)。この割り出しプレート39は、その中心
に形成された貫通孔40がエンドミルEのシャンク部と
嵌合された状態で止めねじ41が締め付けられることに
よって当該エンドミルEの後端側に同軸的に取り付けら
れている。そして、割り出しプレート39の外周側には
保持具本体36の端面から突出する位置決めピン42と
嵌合する溝部43が形成され、この溝部43の位置及び
個数はエンドミルEの刃数に応じて定められている。す
なわちエンドミルEが4枚刃であれば当該割り出しプレ
ート39の外周を周方向に4等分する位置に1個づつ合
計4個形成され、3枚刃であれば周方向に3等分する位
置に1個づつ合計3個形成される。
【0025】次に、本実施例に係るエンドミルEのコー
ナ部8の加工方法を上述したコーナ部加工用治具10の
作用とともに説明するが、これに先だって本実施例の加
工方法の理解には上記コーナ部加工用治具10の各部の
動作を正確に把握することが欠かせないため、以下に確
認的にまとめておく。
【0026】すなわち、加工用治具10は、台座11の
嵌合孔15の軸線O3(図2、図3参照)を中心とする
回転体12の回転運動と、第2のプレート17の第1の
プレート16に対する溝部28の幅方向中心線Sに沿う
方向への移動とを基本動作とするものであるが、第2の
プレート17は、第1のプレート16に取り付けられて
いるから嵌合孔15の軸線O3を中心として第1のプレ
ート16とともに一体的に回転可能であり、保持部材1
3は、第2のプレート17に取り付けられているから第
2のプレート17とともに溝部28の幅方向中心線Sに
沿う方向へ移動可能で、かつ嵌合孔15の軸線O3の回
りに回転可能である点に留意する必要がある。
【0027】また、第2のプレート17が第1のプレー
ト16に対して径方向へ移動可能とされているため、第
2のプレート17自身の軸線O2は軸線O3に対して平行
に偏芯可能である。そして、図4から明らかなように、
第2のプレート17の第1のプレート16に対する移動
方向は、第2のプレート17の軸線O2に沿う方向から
の正面視において保持部材13の取付孔37の軸線O1
に対して時計方向へθ1だけ傾いているため、第2のプ
レート17を保持部材13が取り付けられる側と反対側
(図4中右下方)へ移動させた場合、第2のプレート1
7上の保持部材13の位置も当初の位置から右下方へ移
動し、これに伴って取付孔37の軸線O1は嵌合孔15
の軸線O3よりも下方へ下がることになる。この場合、
あくまで保持部材13と第2のプレート17は一体であ
るから、取付孔37の軸線O1と第2のプレート17の
軸線O2との位置関係は不変である。
【0028】次に、本発明のコーナ部加工方法の手順を
説明する。最初に、コーナ部加工方法の概略を説明する
と、本実施例の加工方法は、図2に示すように加工用治
具10の保持部材13の取付孔37にエンドミルEを装
着し、ついで加工用治具10を研削盤に取り付けて図5
に示すようにエンドミルEのコーナ部8と砥石50の周
面51とを密着させ、この後、図6及び図7に示すよう
にエンドミルEを回転体12とともに反時計方向へ旋回
させることにより、図8及び図9に示すようにエンドミ
ルEのコーナ部8を溝部2の底面2aと直交する方向か
らの正面視で円弧状に湾曲する形状に加工するもので、
いわゆるアール加工と称されるものである。
【0029】そして、本実施例の加工方法では、上述し
た加工用治具10の作用により、図図10〜図12に示
すように、コーナ部8が工具本体1の周方向に沿って湾
曲する凸曲面状に形成され、しかも、かかる凸曲面は当
該コーナ部8の回転方向前方側の端部8aから工具回転
方向と反対側へ向かうに従って上記端部8aの回転軌跡
1、Q2よりも径方向及び軸線方向に次第に後退せしめ
られ、これによりコーナ部8に所定の逃げが与えられて
いる。以下、かかる点を中心に本実施例のコーナ部加工
方法を詳述する。
【0030】コーナ部8を加工するには、まず図2に示
すようにエンドミルEを保持部材13の取付孔37に装
着し、止めボルト38を締め付けて固定する。この際、
エンドミルEの軸線は取付孔37の軸線O1と一致せし
められる。また、エンドミルEのコーナ部8は、その回
転方向前方の端部8aが第2のプレート17の軸線O2
と正確に一致するように位置決めされる。なお、この段
階では第1のプレート16と第2のプレート17とは同
軸的に取り付けられているものとする。また、エンドミ
ルEの位置決めを行う場合、第2のプレート17の後方
には拡大鏡27が軸線O2と同軸的に配置され、しかも
この拡大鏡27の視野はキャップ37に形成された照準
孔33と突部34とによって半月状に狭められているか
ら、当該拡大鏡27の半月状の視野における弦部分にコ
ーナ部8の上記端部8aが一致するようにエンドミルE
の位置を調整することで容易に端部8aを軸線O2と一
致させることができる。
【0031】エンドミルEを加工用治具10に装着した
ならば、台座11を研削盤の被削材保持部に装着し、図
2及び図5に示すように砥石50の周面51と保持部材
13に保持されたエンドミルEの先端部とを対向させ
る。この際、砥石50と加工用治具10との位置関係
は、砥石50の回転軸G1が第1、第2のプレート1
6、17の軸線O3、O2と平行をなすように設定され
る。また、砥石50はアール加工に対応して周面51に
複数の断面円弧状の溝部52が形成されたものを用い
る。
【0032】加工用治具10の設置が終了したならば、
ナット31を緩めて第2のプレート17を溝部長手方向
前方へ所定量移動させ、再度ナット31を締め付ける。
これにより、図13に示すように、加工用治具10を砥
石回転軸G1と平行な方向から正面視した場合におい
て、嵌合孔15の軸線O3が、エンドミルEのコーナ部
8の回転方向前方の端部8aよりも当該エンドミルEの
軸線方向基端側(図において左方)へ後退し、かつコー
>ナ部8の端部8aを通過してエンドミルEの軸線O
1(取付孔37の軸線に他ならない)と平行な仮想線L
に対して上記軸線O1と反対側へ離間することになる。
なお、図13では、便宜上エンドミルEをコーナ部8と
同一幅の長方形で示している。
【0033】そして、以上の状態から砥石50を回転軸
1の回りに回転させつつエンドミルEに向かって前進
させて図5に示すようにコーナ部8と溝部52とを密着
させ、この状態で図6及び図7に示すように回転体1
2、すなわち第1、第2のプレート16、17及び保持
部材13を反時計方向へ一体的に回転させてエンドミル
Eを嵌合孔15の軸線O3の回りに旋回させる。これに
よりコーナ部8が図8〜図12に示す形状に加工され
る。以下、その原理を図13を参照して説明する。
【0034】すなわち、図13でコーナ部8の加工形状
を特定するには、エンドミルEに対する砥石50の相対
運動を考えれば良い。しかも、エンドミルEの各部は砥
石50と軸線O3との距離が最小となる点、すなわち砥
石50の回転軸G1とエンドミルEの旋回軸となる軸線
3とを結ぶ直線Mと砥石50の周面51との交点Cに
おいて最も大きく削り取られるのであるから、交点Cが
エンドミルEに対していかなる相対運動軌跡を描くかを
検討すればコーナ部8の加工形状を得ることができる。
しかるに、エンドミルEの旋回軸である軸線O3は砥石
50の回転軸G1に対して位置を変えない点であるか
ら、エンドミルEからみたときの上記交点Cの運動軌跡
は軸線O3を中心とする円弧Rを描くことになる。換言
すれば、エンドミルEから見て砥石50が円弧R上を転
動するに等しい。
【0035】そして、かかる交点Cの相対運動軌跡Rが
エンドミルEを横切る部分の形状は、当該エンドミルE
の旋回軸である軸線O3が上記仮想線Lからエンドミル
軸線O1と反対方向へ離間しているから、回転方向前方
の端部8aを頂部として当該エンドミルEの軸線方向基
端側へ漸次後退する円弧R1(図中太線で示す部分)を
描くことになる。従って、コーナ部8は、上記端部8a
から離間するに従って次第に砥石50に大きく切り込ま
れてゆくことになり、このためコーナ部8は、工具本体
1の周方向に沿って上記端部8aを頂部とする凸曲面状
に形成されることとなる。
【0036】そして、エンドミルEと砥石50の位置関
係は、図2、図5に示すように、軸線O3及び回転軸G1
を含む平面と直交する方向から平面視したときに、エン
ドミルEの軸線と一致する取付孔37の軸線O1が回転
軸G1と交差角θ2だけ傾くように設定されているから、
上述した砥石50の通過軌跡R1は図5においてエンド
ミルEを軸線O1と直交する方向から見た場合の加工形
状となる。すなわち、図11に示す方向からの側面視に
おいてコーナ部8が通過軌跡R1に従って湾曲すること
になる。従って、コーナ部8を工具本体1の軸線方向か
らみた底面視(図10)及び径方向からみた側面視(図
12)のいずれの場合でもコーナ部8が端部8aの回転
軌跡Q1、Q2に対して凸曲線を描きつつ後退し、これに
よりコーナ部8には、径方向及び軸線方向のいずれの方
向にも逃げが与えられることになる。
【0037】ここで、本実施例において第2のプレート
17を図4における右下方へ移動させることなく、エン
ドミルEの軸線に沿う方向、すなわち図4における水平
方向へ移動させた場合のコーナ部8の加工形状を図14
により検討する。
【0038】すなわち、図14でも図13に示す例と同
様にエンドミルEからみたときの砥石50の点Cの相対
移動軌跡は、エンドミルEの旋回軸となる軸線O3を中
心とする円弧Rを描くが、この場合にはエンドミルEの
軸線O1上に旋回軸O3が位置しているから、上記円弧R
によってエンドミルEのコーナ部8が切り取られる形状
は当該コーナ部8の端部8aを通過する仮想線Lが旋回
軸O3よりも上方に位置するために端部8aを頂部とす
る円弧とはならず、コーナ部8の中間が最も小さく削り
取られる円弧R2をなす。従って、図14の場合にはコ
ーナ部8が凸曲面状に形成されるものの、必要な逃げを
与えることができない。以上の点を考慮すれば、当該コ
ーナ部8に逃げを与えるには図14において旋回軸O3
がエンドミルEのコーナ部8の端部8aを通過してエン
ドミルEの軸線O1と平行な仮想線L上か、もしくは仮
想線Lよりも上方に設定すれば良いことになる。
【0039】なお、本実施例ではコーナ部8を図9に示
す状態で円弧状に湾曲する形状に形成するアール加工の
例を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例
えば図5に示す砥石50において溝部52間の平坦部分
とコーナ部8とを密着させたならば面取加工を行うこと
もできる。また、コーナ部8の曲率半径については第1
のプレート16に対する第2のプレート17の偏芯量を
変更することで適宜変更可能である。なぜならば、偏芯
量に応じて図13における円弧R1の半径も変化するか
らである。
【0040】また、上記実施例では取付孔37の軸線O
1と突条部22の幅方向中心線Sとがなす角θ1(図4参
照)を一義的に定めているが、例えば図15に示すよう
に、第1のプレート16を、嵌合孔15に取り付けられ
るベースプレート16aと、このベースプレート16a
に回転可能に取り付けられる回転リング16bとから構
成すれば、第2のプレート17等を取り付ける際の回転
リング16bの位相を調整することで傾斜角θ1を適宜
変更でき、これによりエンドミルコーナ部の形状を変化
させ得る。なお、この例では回転リング16bの位相及
び第2のプレート17の径方向への偏芯量を把握すべく
目盛り45、46及び指標47、48が設けられ、か
つ、第1のプレート16の回転を拘束する手段として台
座11に調整ネジ49が螺合されている。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エンドミルを所定の旋回軸の回りに旋回させるだけ
でエンドミルのコーナ部を凸曲面状に形成でき、しかも
同時にコーナ部に工具本体の径方向及び軸線方向のいず
れの方向にも逃げを与えることができる。また、この発
明の加工用治具によれば、第2のプレートを第1のプレ
ートに対して移動させるだけでエンドミルの旋回軸を本
発明のコーナ部加工方法が必須とする位置に設定できる
ので、本発明のコーナ部加工方法を容易に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のコーナ部加工用治具の正面
図である。
【図2】図1のII方向からの矢視図である。
【図3】図1に示す加工用治具の分解斜視図である。
【図4】図1に示す加工用治具の動作を示す図である。
【図5】本発明の一実施例のコーナ部加工方法における
砥石とエンドミルとの密着状態を示す図である。
【図6】図1に示す加工用治具を使用したコーナ部加工
を当該治具の正面方向から示す図である。
【図7】図6に示す状態からエンドミルを旋回させた状
態を示す図である。
【図8】本発明の一実施例のコーナ部加工方法で加工さ
れたエンドミルの底面図である。
【図9】図8のIX方向からの矢視図である。
【図10】図9のX方向からの矢視図である。
【図11】図9のXI方向からの矢視図である。
【図12】図10のXII方向からの矢視図である。
【図13】本発明の一実施例におけるコーナ部加工方法
の原理を示す図である。
【図14】図13との比較のための図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図16】従来のエンドミルの側面図である。
【図17】図16のXVII方向からの矢視図である。
【図18】図17のXVIII方向からの矢視図である。
【図19】図17のXIV方向からの矢視図である。
【符号の説明】
3 エンドミルの外周逃げ面 6 エンドミルの先端逃げ面 8 エンドミルのコーナ部 8a コーナ部の回転方向前方の端部 10 加工用治具 11 台座 12 回転体 13 保持部材 16 第1のプレート 17 第2のプレート 50 砥石 E エンドミル G1 砥石の回転軸 L コーナ部端部を通過してエンドミルの軸線と平行な
仮想線 O1 取付孔の軸線(エンドミルの軸線) O2 第2のプレートの軸線 O3 嵌合孔の軸線(エンドミルの旋回軸)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドミルの先端側を砥石の周面側に向
    けつつ該エンドミルをその軸線が上記砥石の回転軸と斜
    めに交差するように保持した後、このエンドミルの先端
    逃げ面と外周逃げ面との交差稜線に沿って設けられるコ
    ーナ部と上記砥石の周面とを密着させ、ついで上記エン
    ドミルを上記砥石の回転軸と平行に設けられる旋回軸の
    回りに旋回させて上記コーナ部にアール加工または面取
    り加工を施すエンドミルのコーナ部加工方法であって、 上記エンドミルの上記旋回軸の位置を、上記砥石の回転
    軸と平行な方向から正面視した状態において、当該エン
    ドミルの上記コーナ部の回転方向前方の端部よりも当該
    エンドミルの軸線方向基端側へ後退し、かつ、上記コー
    ナ部の回転方向前方の端部を通過して当該エンドミルの
    軸線と平行な仮想線上から上記エンドミルの軸線と反対
    側へ離間する範囲に設定することを特徴とするエンドミ
    ルのコーナ部加工方法。
  2. 【請求項2】 加工機に着脱可能に設けられた台座と、
    この台座に取り付けられた回転体と、この回転体上に配
    置されて加工対象たるエンドミルを保持する保持部材と
    を備えてなり、 上記回転体は、上記台座に取り付けられて回転可能に設
    けられた第1のプレートと、この第1のプレート上に取
    り付けられて該第1のプレートと一体的に回転可能に設
    けられ、かつ第1のプレートの回転軸と直交する一の方
    向へ移動可能に設けられた第2のプレートとを有してな
    り、 上記保持部材は上記第2のプレートに取り付けられ、 この保持部材の上記エンドミルを保持する向きが、上記
    第1のプレートの回転軸と平行な方向からの正面視で上
    記エンドミルの軸線が上記第1のプレートに対する第2
    のプレートの移動方向と斜めに交差し、かつ、上記第1
    のプレートの回転軸と直交する方向からの平面視で上記
    エンドミルの軸線が上記第1のプレートの回転軸と斜め
    に交差する向きに定められていることを特徴とするエン
    ドミルのコーナ部加工用治具。
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