JP3234248U - 食器 - Google Patents

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真彦 森川
真彦 森川
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株式会社ユニオン産業
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Abstract

【課題】十分な抗菌性を有し、且つ食品衛生上も好適な食器を提供する。【解決手段】竹の粉末(10〜25重量%)と、ホタテ貝殻粉(1〜5重量%)と、タルクの粉末(20〜40重量%)と、ポリオレフィン系樹脂又は生分解性樹脂(30〜50重量%)とを混合した混合物を、食器の形状に加熱成形してなる食器である。食器としては、皿11、椀12、鉢、杯、瓶、箸10、匙、酒器、茶器、フォーク13−1、スプーン13−3、ナイフ13−2、コップ14、又はグラス15などがある。【選択図】図3

Description

本考案は、抗菌作用のある食器に関するものである。
従来、竹の粉末とポリオレフィン系樹脂及び/又は生分解性樹脂とを混合した混合物を加熱溶融して成形した成形材が知られている(例えば特許文献1参照)。この種の成形材は、抗菌作用があり、また廃棄物(竹)の再利用が図れ、自然環境の保全に有効である。
しかし、竹の粉末による抗菌性だけでは、抗菌性が十分とは言えず、さらに抗菌性の高い成形材が求められていた。
そこで、竹の粉末に加え、竹の粉末よりも抗菌作用の強いドロマイトを混合した成形材も開発されている(例えば特許文献2参照)。
ドロマイトは、強い抗菌作用を有する物質であり、従って抗菌性(例えば防カビ性)を必要とする各種成形品に用いて好適である。しかし、その配合割合(例えば1.5重量%)を少しでも超過すると、食器における食品衛生法・食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の溶出試験(4%酢酸によるもの)の基準値をオーバーしてしまう虞があり、食器に用いる場合はその配合割合に注意を払う必要があった。
特開平11−148017号公報 特開2012−19740号公報
本考案は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、十分な抗菌性を有し、且つ食品衛生上も好適な食器を提供することにある。
本考案に係る食器は、少なくとも、竹の粉末と、ホタテ貝殻粉と、タルクの粉末と、ポリオレフィン系樹脂又は生分解性樹脂と、を混合した混合物を食器の形状に加熱成形してなることを特徴としている。
本考案によれば、抗菌性の強いホタテ貝殻粉を混合したので、竹粉末の抗菌性と相まって、食器に十分な抗菌性を持たせることができる。これによって、食中毒などの危険性を大きく軽減させることができる。また、ホタテ貝殻粉は食品添加物であって食品衛生上の有害物質も含まれていないので、食品衛生上安全である。またタルクの粉末を混合したので、食器の耐熱性と剛性を向上させることができる。
また本考案は、上記特徴に加え、前記竹の粉末の配合割合が10〜25重量%、前記ホタテ貝殻粉の配合割合が1〜5重量%、前記タルクの粉末の配合割合が20〜40重量%、前記ポリオレフィン系樹脂又は生分解性樹脂の配合割合が30〜50重量%、であることを特徴としている。
この配合割合によって、食器としての十分な剛性と耐熱性を保つことができ、また十分な抗菌作用を発揮することができる。またポリオレフィン系樹脂又は生分解性樹脂の配合割合が半分以下なので、発熱カロリーが低く、有害ガスなどの発生量も効果的に抑えられ、環境負荷も小さくできる。
また本考案は、上記特徴に加え、前記食器は、皿、椀、鉢、杯、瓶、箸、匙、酒器、茶器、フォーク、スプーン、ナイフ、コップ、又はグラスであることを特徴としている。
これらの食器は、直接または飲食物を介して間接に人の口に触れる食器なので、これらの食器に本考案を用いることは有効である。
本考案によれば、十分な抗菌性を有し、且つ食品衛生上も好適な食器を提供することができる。
食器の製造工程図である。 攪拌混合機50と押出機60を示す概略断面図である。 成形される各種食器10〜15の例を示す斜視図である。 本考案に係る成形材(食器)と従来の成形材とを比較して行った抗菌効果評価試験の結果を示す図である。 本考案に係る成形材(食器)の安全性を確認するための材料試験と溶出試験の結果を示す図である。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の1実施形態にかかる食器の製造工程図である。同図に示すようにこの実施形態にかかる食器を製造するには、樹脂(プラスチック)と、竹の粉末と、ホタテ貝殻の粉末と、タルクの粉末とを用意する(ステップ1−1,1−2,1−3,1−4)。
樹脂としてこの実施形態では、ポリオレフィン系合成樹脂のペレット(又は粉末)を用いているが、生分解性樹脂を用いても良い。ポリオレフィン系合成樹脂としてこの実施形態ではポリプロピレンを用いたが、他の各種ポリオレフィン系合成樹脂(例えばポリエチレンなど)を用いても良い。生分解性樹脂とは、微生物によって完全に消費され自然的副産物(炭酸ガス、メタン、水、バイオマスなど)のみを生じる樹脂である。
竹の粉末としては、竹を平均粒径200μm程度(それ以下)のパウダー状の粉末にしたものを用いる。
ホタテ貝殻粉としては、高温で焼成したホタテ貝殻を、平均粒径200μm程度(それ以下)のパウダー状の粉末にしたものを用いる。なお抗菌性は弱くなるが、場合によっては焼成しないホタテ貝殻粉を用いても良い。
タルク(Talc)は、滑石という無機の鉱物であり、白色及び灰色をした滑らかな素材である。タルクの組成式は、〔MgSi10(OH)〕である。このタルクを微粉砕したものを使用する。タルクは、無機鉱物中、最も硬度が低く(モース硬度1)、耐熱性に優れ、しかも化学的に安定した物質である。
上記混合物の配合割合は、竹が10〜25重量%、ホタテ貝殻粉が1〜5重量%、タルクが20〜40重量%、合成樹脂が30〜50重量%としている。このタルクの配合割合によって、食器としての十分な剛性と耐熱性を保つことができ、またこの竹とホタテ貝殻粉の配合割合によって十分な抗菌作用を発揮することができる。またポリオレフィン系樹脂又は生分解性樹脂の配合割合が半分以下なので、発熱カロリーが低く、有害ガスなどの発生量も効果的に抑えられ、環境負荷も小さくできる。なおさらに好ましい配合割合は、竹が10〜25重量%、ホタテ貝殻粉が1.5〜2重量%、タルクが25〜35重量%、合成樹脂が40〜50重量%である。
次に、上記樹脂と、竹粉末と、ホタテ貝殻粉と、タルク粉末とを、下記する攪拌混合機50に投入して攪拌混合し(ステップ2)、この攪拌混合物を下記する押出機60に投入して加熱・溶融・混錬した後、例えば細棒状に押し出しながらカッターで短く切断していくことで、ペレット状に成形した成形材65を得る(ステップ3,4)。
図2は、上記攪拌混合機50と押出機60を示す概略断面図である。同図に示すように、攪拌混合機50は、ホッパ51内に前記樹脂と、竹粉末と、ホタテ貝殻粉と、タルク粉末とを投入し、攪拌部材53によって攪拌混合する。次に、攪拌混合機50において混合された混合物を、押出機60に導入して螺旋状の突条62を設けたスクリュー63をシリンダ61内で回転しながらヒータ64によって加熱することで、前記混合物中の樹脂(ポリプロピレン)を溶融し、当該溶融した樹脂(ポリプロピレン)に対して他の各粉末を均等に混錬する。そして、前記押出機60の押出側の端部近傍に設けた図示しないノズルから細棒状に成形された成形材を吐出させ、図示しないカッターで短い長さにカットした後に硬化させることで、ペレット状の成形材65を得る。
次に、上記ペレット状の成形材65を、図示しない射出成型機に投入して加熱溶融し、当該加熱溶融物を当該射出成型機に接続した金型のキャビティー内に射出し、その後冷却して固化することで、各種食器の形状(最終形状)に成形された成形品とする(ステップ5,6)。成形する食器としては、図3(a)に示すような箸10や、図3(b)に示すような皿11や、図3(c)に示すような椀12や、図3(d)に示すようなフォーク13−1、ナイフ13−2、スプーン13−3や、図3(e)に示すようなコップ14や、図3(f)に示すようなグラス15や、図示はしないがさらに鉢や、杯や、瓶や、匙や、酒器や、茶器などがある。和食器、洋食器、その他の食器を問わない。要は、飲食物を飲食する際に人の口に直接または飲食物を介して間接に触れる食器であればよい。
以上のようにして構成される食器は、竹粉末とホタテ貝殻粉の両者による抗菌効果と、タルクによる剛性向上及び耐熱性向上効果とを有する。ホタテ貝殻粉は焼成しているので、焼成しないものに比べ、その抗菌効果は大幅に向上する。またこの食器を焼却した場合は、合成樹脂成分が少ないので発熱カロリーが低くて焼却炉を傷めることも少なく、焼却時に黒いすすや有害ガスが発生しにくい。またこの食器をそのまま廃棄した場合でも、タルク粉末は元々土の一種であって土に還り、竹粉末や生分解性樹脂は微生物によって分解され、ホタテ貝殻粉も土に還り、ポリオレフィン系樹脂を用いた場合でも当該合成樹脂成分が少ないので環境負荷が小さい。
図4は上記食器を構成する成形材と、従来の無加工試験片(この実験ではポリエチレンフィルムを用いた)とを比較して行った抗菌効果評価試験(試験方法:JIS Z 2801:2010 5、準用、供試菌:黄色ぶどう球菌、大腸菌、大腸菌O157:H7)の結果を示す図である。
同図に示すように、何れの菌についても、無加工試験片に比べて24時間培養後の生菌数が非常に小さく、従って抗菌活性値が高く(2.0以上であれば抗菌効果あり)、高い抗菌性を有することが確認できた。
また上記食器を構成する成形材から溶出する成分が、食品衛生法・食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)に適合するか否かの試験を行った。図5は、上記食器を構成する成形材の安全性を確認するための材料試験と溶出試験の結果を示す図である。同図に示すように、当該成形材中に含まれている有毒・有害な物質(鉛とカドミウム)を測定する材質試験では、何れの物質についても基準値を下回っていた。また当該成形材から溶け出す有毒・有害な物質を測定する各種溶出試験では何れについても基準値を下回っていた。
以上説明したように、上記実施形態にかかる食器においては、抗菌性の強い高アルカリ性のホタテ貝殻粉を混合したので、竹粉末の抗菌性と合わせて、食器に十分な抗菌性を持たせることができる。また、ホタテ貝殻粉は、食品添加物でもあり、食品衛生上全く問題なく好適な食器を構成できる。またこの食器には、竹の粉末とホタテ貝殻粉の他に、タルクの粉末を混合しているので、耐熱性の向上と剛性の向上とを図ることが出来る。
以上本考案の実施形態を説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願考案の作用・効果を奏する以上、本願考案の技術的思想の範囲内である。例えば、本考案に係る食器には、上記各種材料以外に、コーヒー粕、麦のフスマ、ヤシガラ、緑茶、月桃、タピオカ、サトウキビ、杉、ヒノキ等の各種植物の粉末や、ゼオライトなどの鉱物の粉末などをさらに混合しても良い。また上記実施形態では、一旦ペレット状の成形材65を成形した後に射出成形によって所望の形状の食器を成形したが、場合によっては押出機60によって直接所望の形状の食器を成形しても良い。
また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本考案の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
10 箸
11 皿
12 椀
13−1 フォーク
13−2 ナイフ
13−3 スプーン
14 コップ
15 グラス
50 攪拌混合機
51 ホッパ
53 攪拌部材
60 押出機
61 シリンダ
62 突条
63 スクリュー
64 ヒータ
65 成形材(ペレット)

Claims (3)

  1. 少なくとも、
    竹の粉末と、
    ホタテ貝殻粉と、
    タルクの粉末と、
    ポリオレフィン系樹脂又は生分解性樹脂と、
    を混合した混合物を食器の形状に加熱成形してなることを特徴とする食器。
  2. 請求項1に記載の食器であって、
    前記竹の粉末の配合割合が10〜25重量%、前記ホタテ貝殻粉の配合割合が1〜5重量%、前記タルクの粉末の配合割合が20〜40重量%、前記ポリオレフィン系樹脂又は生分解性樹脂の配合割合が30〜50重量%、であることを特徴とする食器。
  3. 請求項1又は2に記載の食器であって、
    前記食器は、皿、椀、鉢、杯、瓶、箸、匙、酒器、茶器、フォーク、スプーン、ナイフ、コップ、又はグラスであることを特徴とする食器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114806016A (zh) * 2022-05-18 2022-07-29 东莞市柏林高分子材料有限公司 一种高速注塑用的薄壁餐具树脂及其制备方法

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