JP3234179B2 - デジタル信号多重装置 - Google Patents

デジタル信号多重装置

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JP3234179B2 JP22926097A JP22926097A JP3234179B2 JP 3234179 B2 JP3234179 B2 JP 3234179B2 JP 22926097 A JP22926097 A JP 22926097A JP 22926097 A JP22926097 A JP 22926097A JP 3234179 B2 JP3234179 B2 JP 3234179B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、常用回線に障害
が発生した場合に、安定した伝送路を確保するために予
備回線へ迂回する機能と、その際の効率的な伝送を行う
信号圧縮多重機能を備えたデジタル信号多重装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のディジタル信号の効率伝
送を目的としたデジタル信号多重装置(以下、DCME
(Digital Circuit Multiplication Epuipment)装置と
いう)と、回線切り替え装置とを組み合わせたシステム
構成の例を示している。
【0003】このシステムは、音声、FAX信号などを
伝送する複数のデジタル回線を扱う伝送システムであ
り、通常は、地上回線からの信号をバイパスして光ファ
イバーや衛星回線などの伝送路(常用回線)を経由して
相手局に送信し、常用回線において何らかの障害が発生
した時、常用回線から予備回線に伝送路を切り替えるも
のである。また、予備回線が小容量であるため、障害発
生時においても効率的な伝送を行うためにDCME装置
が地上回線からの信号を圧縮多重して予備回線に出力し
ている。
【0004】図6において、回線11a−d、13a−
dは、例えば、それぞれ4本のデジタル1次群信号
(2.048Mbps又は1.544Mbps)を伝送
する地上回線であり、回線13a−dは、回線切り替え
装置1からDCME装置2にデジタル信号を供給してい
る。また、回線12a−dは、他の相手局装置との伝送
路をなす地上回線又は光ケーブル回線、衛星回線或いは
無線回線など、正常時(非障害時)に利用される常用回
線(現用回線)である。更に、回線30は、回線12a
−dの伝送障害時に利用される小容量の予備回線であ
る。
【0005】回線切り替え装置1は、常用回線12a−
dでの伝送障害を監視して伝送障害の有無により、デジ
タル1次群信号の常用回線12a−dと予備回線30と
の回線切り替えを行う。また、DCME装置2は、回線
13a−dを介して回線切り替え装置1からデジタル信
号が供給される場合に、その信号の圧縮多重を行ってこ
れを予備回線30に出力する。
【0006】図7は、図6のDCME装置2の具体的な
構成を示している。図7において、符号20はデジタル
1次群信号インタフェース(以下、単に1次群信号イン
タフェースという)、符号21は有音検出回路、符号2
2は信号遅延バッファ、符号23は送信回線割当制御回
路、符号24はADPCMコーディック、符号25はベ
アラ回線送信インタフェースである。また、符号26は
ベアラ回線受信インタフェース、符号27は受信回線割
当制御回路、符号28は運用監視制御プロセッサであ
り、符号30aは、予備回線30の送信用回線、符号3
0bは受信用回線を表している。
【0007】次に、図6及び図7に示すシステムの具体
的動作について説明する。4本の地上回線11a−dに
は、複数の電話回線が多重化されており、通常、つま
り、正常動作時には、地上回線11a−dからのデジタ
ル伝送信号が、回線切り替え装置1を経由して自局(A
局)から常用回線12a−dによって相手局(B局)へ
送信される。なお、この常用回線12a−dが回線11
a−dと同様の地上回線である場合には、常用回線12
a−dからさらに光伝送端局等の伝送装置に伝送され、
そこで光ファイバ等の高速回線に多重化されて相手局へ
送信される構成も採用され得る。
【0008】回線切り替え装置1は、図示しない回線イ
ンタフェースを介して、常用回線12a−dの監視を常
時行っており、常用回線12a−d(但し、伝送路内の
他の高速回線を含む場合もある)における障害発生を検
知し、装置内部の切り替えスイッチを操作して、地上回
線11a−dを常用回線12a−dからDCME装置2
に接続された地上回線13a−dに切り替える。
【0009】回線切り替え装置1において切り替えが行
われ、地上回線13a−dを介して伝送信号がDCME
装置2に供給されると、DCME装置2では、1次群信
号インタフェース20を介してその入力信号が有音検出
回路21及び信号遅延バッファ22に供給される。有音
検出回路21は入力信号が有音か無音かを検出し、有音
信号のみ伝送する(DSI:デジタル通話音声挿入方
式)ために、有音/無音の検出結果を送信回線割当制御
回路23に出力する。信号遅延バッファ22で遅延され
た入力信号に対しADPCMコーディック24は、PC
M信号をADPCM符号化し、得られたADPCM信号
は、送信回線割当制御回路23において入力信号が有音
と判定された場合にのみ、送信回線割当制御回路23で
生成された割り当て情報と共にベアラ回線送信インタフ
ェース25に供給され、ここで、一つの1次群デジタル
信号に多重化されて予備回線30aに送出される。
【0010】相手局(B局)からの受信の際において、
非障害発生時は、相手局から常用回線12a−dを利用
して伝送されたデジタル伝送信号が、回線切り替え装置
1を経由して地上回線11a−dにバイパスされる。回
線切り替え装置1が障害状態を検出すると、この回線切
り替え装置1は、予備回線30bからDCME装置2を
経由して得られる受信信号を地上回線11a−dに接続
するよう内部の切り替えスイッチを切り替える。DCM
E装置2内では、受信信号が、予備回線30bに接続さ
れたベアラ回線受信インタフェース26を介してADP
CMコーディック24及び受信回線割当制御回路27に
供給される。受信回線割当制御回路27は、受信信号に
含まれる割り当て情報を検出し、ADPCMコーディッ
ク24は、上記割当情報に基づいて受信した全てのAD
PCM信号をPCM信号に復号する。PCM信号に復号
された信号は1次群信号インタフェース20を介し地上
回線13a−d及び回線切り替え装置1を経て、地上回
線11a−dに出力される。
【0011】また、上記回線切り替え装置1は、障害発
生により予備回線30に切り替わっている際にも、常
時、常用回線12a−dの障害状態を監視しており、障
害が復旧した場合には、内部のスイッチを切り替えて伝
送路を予備回線30(30a,30b)から常用回線1
2a−dに変更する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のシステムでは、元々独立して動作する回線
切り替え装置1とDCME装置2を別々に配置してい
る。このため、例えば、障害復旧時に回線切り替え装置
1が回線を予備回線30から常用回線12a−dに戻す
場合、その切り替えタイミングは、DCME装置2にお
ける切り替えタイミングを考慮しなければならない。よ
って、DCME装置2から回線切り替え装置1に対して
も切り替えタイミングの制御を行う必要があり、自局と
相手局との局間での切り替えタイミングを合わせる手順
が複雑になるという問題があった。
【0013】また、システムとしての機能自体は単純で
あるにも関わらず、コスト及びスペースの観点で無駄が
多くなってしまう。例えば、隣接する装置であるにも関
わらず、回線切り替え回路1とDCME装置2が別装置
であるため2つの装置にはそれぞれインタフェースが必
要となるというような問題がある。
【0014】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたものであり、回線における障害に応じ
た伝送路の切り替えを、簡易な構成で、効率的にかつ正
確に実行可能とすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたものであり、伝送デジタル信号
の伝送路が、複数のデジタル回線より構成される常用回
線から小容量の予備回線に切り替わった際に、伝送デジ
タル信号を圧縮多重化して予備回線に供給する信号圧縮
多重手段を備えたデジタル信号多重装置であって、更
に、常用回線での障害状態を監視する回線監視手段と、
前記回線監視手段での監視結果に応じ、非障害発生時に
は前記伝送デジタル信号の伝送路を前記常用回線に切り
替え、障害発生時には前記伝送デジタル信号の伝送路を
前記常用回線から前記予備回線へ切り替えるために、前
記常用回線についての伝送デジタル信号を前記信号圧縮
多重手段に供給する切り替え手段と、を備えることを特
徴とするものである。
【0016】また、この発明において前記回線監視手段
は、前記複数のデジタル回線からなる常用回線の各回線
についてその障害状態を監視し、前記切り替え手段は、
前記常用回線のうち障害の検出された回線の前記伝送デ
ジタル信号をその伝送路を前記予備回線に切り替えるた
めに選択的に前記信号圧縮多重手段に供給し、前記信号
圧縮多重手段は、前記切り替え手段から供給される伝送
デジタル信号に対して圧縮多重化を行い、前記予備回線
に供給することを特徴とするものである。
【0017】更に、この発明は、前記回線監視手段は、
前記常用回線における障害状態又は障害復旧状態が所定
期間継続するかどうか判定し、前記状態が一定期間継続
した場合に、前記常用回線と前記予備回線とを監視結果
に応じて切り替えることを特徴とするものである。
【0018】また、前記回線監視手段は、前記常用回線
における障害状態又は障害復旧状態を検出し、前記監視
結果を自局の前記切り替え手段に通知すると共に、該監
視結果を通信相手である相手局に対し前記予備回線を介
して通知することを特徴とするものである。
【0019】上記のような構成において、この発明は、
前記切り替え手段と前記常用回線との間の配線経路上
に、更に、前記信号圧縮多重手段において発生する伝送
デジタル信号の遅延量にほぼ等価な信号遅延量の信号遅
延手段を備えることを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る好適な実施
の形態について図面を用いて説明する。
【0021】実施の形態1.図1は、この実施の形態1
に係る回線切り替え機能を備えたデジタル信号多重装置
の構成を示している。図示されているように、上記デジ
タル信号多重装置は、切り替えスイッチ41、デジタル
1次群信号インタフェース(以下、単に1次群信号イン
タフェースという)40、常用ベアラ回線インタフェー
ス42、回線監視/切り替え制御部43及び信号圧縮多
重部(以下、DCME部)44を一体的に備えている。
【0022】地上回線11a−d及び常用回線(常用ベ
アラ回線)12a−dは、それぞれ例えば4本のデジタ
ル1次群信号(2.048Mbps)の回線であり、回
線30は常用回線12a−dの障害発生時における小容
量の予備回線(例えば、2.048Mbps×1本)で
ある。なお、常用回線12a−dは、正常時における他
の相手局との伝送路であり、地上回線又は光ケーブル回
線、衛星回線或いは無線回線などが採用可能である。常
用回線12a−dが通常の地上回線である場合には、光
伝送端局等の伝送装置で更に多重化され上記光ケーブル
などの高速回線を利用して相手局との間で信号の伝送が
行われる。
【0023】切り替えスイッチ41は、この実施の形態
1において、伝送路を常用回線12a−dと予備回線3
0とで切り替えるための切替手段として用いられてい
る。
【0024】また、回線監視/切り換え制御部43は、
常用回線での障害状態を監視するための回線監視手段と
して用いられており、常用ベアラ回線インタフェース4
2を介して常用回線12a−dの状態を常に監視し、回
線断や多重伝送信号の同期外れなどの異常が認められた
場合、これを常用回線における障害として検出する。更
に、この回線監視/切り替え制御部43は、状態監視タ
イマーを有し、例えば上記のような異常が検出された場
合に、この状態監視タイマーを起動し、該異常状態が、
任意に設定可能な一定時間(例えば1秒間)継続してい
るかどうか判定する。一定期間上記異常状態が継続した
場合には障害状態と判定し、監視結果として予備回線側
への切り替え信号を発生し、これにより切り替えスイッ
チ41が回線11a−dからの信号をDCME部44に
供給するように切り替わる。また、常用回線12a−d
の状態が障害状態から復旧状態に変化した場合にも、上
記状態監視タイマーを起動し、その復旧状態が任意に設
定可能な一定期間(例えば1分間)継続するかどうか判
定し、継続した場合には、切り替えスイッチ41を常用
回線21a−d側に切り替える。
【0025】DCME部44は、相手局へ予備回線30
を利用して送信する場合に伝送デジタル信号を圧縮多重
する手段であり、また同時に予備回線30を経由する相
手局からの受信の際には、相手側で圧縮多重化された信
号を分離/復号化する手段でもある。
【0026】具体的には、DCME部44は、小容量の
予備回線30を用いて常用回線12a−dと同等な伝送
効率を実現するため、送信信号に対しては、有音信号の
み伝送するDSI処理とACPCM符号化処理とを施
す。受信信号に対しては、圧縮多重されて予備回線30
によって伝送される信号を復号化し、常用回線12a−
dにおける伝送信号と同じPCM信号に戻す。このよう
な機能を備えたDCME部44は、図2に示すような構
成を有しており、有音検出回路51、信号遅延バッファ
52、送信回線割当制御回路53、ADPCMコーディ
ック54、ベアラ回線送信インタフェース55、ベアラ
回線受信インタフェース56、受信回線割当制御回路5
7、運用監視制御プロセッサ58を備える。なお、図2
において、符号30aは、予備回線30の送信用回線、
符号30bは受信用回線を表している。
【0027】次に、この実施の形態1にかかるデジタル
信号多重装置の動作について説明する。4本の地上回線
11a−dには、複数の電話回線が多重化されており、
この地上回線11a−dは1次群信号インタフェース4
0を介して切り替えスイッチ41に供給される。常用回
線12a−dが正常な時には、切り替えスイッチ41は
常用回線側に切り替わっている。よって、地上回線11
a−dからの伝送信号は、切り替えスイッチ41及び常
用ベアラ回線インタフェース42を経由して、常用回線
12a−dによって相手局に送信される。相手局からの
受信の場合には、回線監視/切り替え制御部43の監視
により切り替えスイッチ41が常用回線12a−dを選
択しているので、常用回線12a−dから供給される信
号が、常用ベアラ回線インタフェース42、切り替えス
イッチ41及びデジタル1次群信号インタフェース40
を介して地上回線11a−dに出力される。
【0028】回線監視/切り替え制御回路43の監視に
より、常用回線12a−dに障害が検出された場合に
は、切り替えスイッチ41がDCME部44側に切り替
わる。
【0029】障害検出時において相手局への送信の場合
には、地上回線11a−dから一次群信号インタフェー
ス40を経て切り替えスイッチ41に供給された伝送信
号は、DCME部44に供給される。この切り替えスイ
ッチ41からの伝送信号は、DCME部44の有音検出
回路51及び信号遅延バッファ52に供給される。有音
検出回路51は、入力伝送信号が有音か無音かを検出し
て有音/無音の検出結果を送信回線割当制御回路53に
出力する。ADPCMコーディック54は、信号遅延バ
ッファ52で遅延された入力伝送PCM信号に対しAD
PCM符号化を行う。得られたADPCM信号は、送信
回線割当制御回路53において入力信号が有音と判定さ
れた場合にのみ、送信回線割当制御回路53で生成され
た割り当て情報と共にベアラ回線送信インタフェース5
5に供給され、ここで、一つの1次群デジタル信号に多
重化されて予備回線30aに送出される。なお、DCM
E部44の運用監視制御プロセッサ58は、回線監視/
切り替え制御部43での監視結果などに基づいてDCM
E部内の各構成の制御を行っている。
【0030】常用回線12a−dでの障害検出時の受信
の場合には、予備回線30bを経て相手局から供給され
る伝送信号は、ベアラ回線受信インタフェース56を介
してADPCMコーディック54及び受信回線割当制御
回路57に供給される。受信回線割当制御回路57は、
受信信号に含まれる割り当て情報を検出し、ADPCM
コーディック54を制御する。ADPCMコーディック
54は、上記割当情報に応じて、受信した全てのADP
CM信号を常用回線の各回線ごとのPCM信号に復号す
る。復号されたPCM信号は、ADPCMコーディク5
4から切り替えスイッチ41に供給され、1次群信号イ
ンタフェース40を経て地上回線11a−dに出力され
る。
【0031】障害発生により予備回線30に切り替わっ
た際も、回線監視/切り替え制御部43は、常用回線1
2a−dの監視を継続して行っている。上述のように、
回線監視/切り替え制御部43は、異常が認められた常
用回線12a−dが正常状態となると、状態監視タイマ
ーを起動し、正常状態が一定期間継続していることを検
知すると障害復旧であると判定して、切り替え信号を発
生する。これにより切り替えスイッチ41は、予備回線
30側から、常用回線12a−d側に切り替わり、通常
のデータ伝送、つまり地上回線11a−dと常用回線1
2a−dとの間におけるデータ伝送に戻る。
【0032】このように、デジタル信号多重装置が回線
切り替え及び予備回線用の伝送信号を圧縮多重処理する
ことで、回線切り替えのタイミングを容易に制御でき、
また、従来のように、重複したインタフェースなどを不
要とすることができる。
【0033】実施の形態2.図3は、この実施の形態2
のデジタル信号多重装置の要部を示している。上述の実
施の形態1では、図1に示すような切り替えスイッチ4
1を切り替えることにより複数本の常用回線12a−d
の何れか一つにでも障害が発生した場合、全ての常用回
線12a−dを予備回線30に切り替えるが、この実施
の形態2においては、複数本の常用回線12a−dのそ
れぞれを回線ごとに別々に監視し、切り替え制御する。
そこで、このような制御を行うために、図1に示す切り
替えスイッチ41に替えて、1次群信号インタフェース
40と常用ベアラ回線インタフェース42との間に個別
切り替え部45を備える。この個別切り替え部45は、
各回線a−dに対応してそれぞれ設けられたスイッチ4
5a−dにより構成されている。なお、他の構成につい
ては図1及び図2と同様である。
【0034】回線監視/切り替え制御部43は、常用回
線12a−dの障害を回線毎に検出して、個別切り替え
部45の対応するスイッチ45a−dをDCME部44
側に切り替える。常用回線12a−dの内、複数の回線
に障害が発生した場合には、対応する複数のスイッチ4
5a−dをDCME部44側に切り替える。
【0035】常用回線12a−dでの障害発生時におけ
る送信の場合、DCME部44は、常用回線12a−d
の内の障害発生回線の伝送デジタル信号が供給される
と、この信号に対してDSI処理を施す。障害発生状態
の常用回線が複数ある場合には、各回線の信号を1つに
多重し、予備回線30(30a)から相手局に向けて送
信する。
【0036】障害発生時における受信の場合には、常用
回線12a−dの内、障害の発生している常用回線の信
号が、予備回線30bを経由して割り当て情報と共に送
信されてくる。DCME部44は、受信したADPCM
信号をPCM信号に復号すると共に、受信回線割当制御
回路57の制御に基づいて多重された受信信号を回線毎
の信号に分離し、対応するスイッチ45a−dに信号を
供給する。正常状態の常用回線12a−dについての信
号は、常用回線12a−dによって伝送が行われ、常用
ベアラ回線インタフェース42、スイッチ45a−dを
経由して、1次群信号インタフェース40に供給され
る。そして、障害の発生した常用回線12a−dについ
ての信号のみが、予備回線30bによって伝送され、D
CME部44で復号され対応するスイッチ45a−dを
経て、1次群信号インタフェース40に供給される。よ
って、1次群信号インタフェース40からは、常用回線
12a−d及び予備回線30からの伝送信号が対応する
地上回線11a−dに出力されることとなる。
【0037】このように常用回線12a−dの内、何か
らの障害が発生した回線のみを選択的にDCME部44
へと切り替えて予備回線30を利用して伝送を行うこと
により、この実施の形態2では、障害発生により予備回
線30を使用した伝送の場合であっても、障害の発生し
ない状態で常用回線12a−dを利用する場合により近
似した高い伝送品質(例えば、低い信号量子化雑音)を
保持することが可能となる。
【0038】なお、この実施の形態2及び前述の実施の
形態1においては、自局と相手局とで同一構成のデジタ
ル信号多重装置を用いていることを前提としている。
【0039】実施の形態3.上述の実施の形態1及び2
において、回線監視/切り替え制御部43における監視
状態は、自局(A局)と、これと対向する相手局(B
局)とで一致していなければならない。自局と相手局で
同一構成の装置が用いられていれば、通常の場合、対向
する局間の回線で障害が発生しても、バックワードアラ
ーム通知などの方法により、自局及び相手局のいずれに
おいても、互いに回線の障害発生を検出することができ
る。しかし、伝送路内に別構成の伝送装置が介在する運
用形態も考えられ、このような場合には必ずしもバック
ワードアラーム通知は正しく行われない。また、回線切
り替えのタイミングのずれが生ずる等の問題が発生する
可能性がある。従って、切り替えスイッチの状態が対向
する伝送装置間で食い違うことを確実に防止する必要が
ある。
【0040】そこで、この実施の形態3では、切り替え
スイッチの切り替え状態を局間で確実に一致させるた
め、予備回線30を利用して回線切り替え情報を互いに
交換することとし、そのための制御機能を図1の回線監
視/切り替え制御部43に与えることとしている。な
お、信号多重装置の全体構成は実施の形態1(図1及び
図2)又は実施の形態2(図3)と同様である。
【0041】以下、図4を参照し、この実施の形態3に
おける回線切り替え動作を説明する。図4は、自局であ
るA局において常用回線12a−dの障害が検出された
場合の動作例を示している。A局の回線監視/切り替え
制御部43が、常用ベアラ回線インタフェース42を介
して常用回線12a−dでの何らかの障害を検出する
と、まず、状態監視タイマーを起動して、その障害状態
が一定期間継続するかどうか判定する。一定期間継続し
た場合には、回線監視/切り替え制御部43は、切り替
え実行メッセージを予備回線30を介して相手局に通知
し、合わせて自局の切り替えスイッチ41をDCME部
44へと切り替える。
【0042】相手局(B局)は、A局からの切り替え実
行メッセージを受領すると、自己の回線を常用回線から
予備回線に切り替え、切り替え後、予備回線30を介し
てA局に切り替え完了メッセージを通知する。
【0043】また、A局の回線監視/切り替え制御部4
3が、常用回線12a−dにおける障害の復旧を検知し
た場合には、状態監視タイマーを起動し、復帰状態が一
定期間継続するかどうか判定する。一定期間、障害復旧
状態が継続すると、障害復旧であるとして、予備回線3
0を通じてB局に対し常用回線12a−dへの切り替え
実行メッセージを通知する。また、これと合わせて自局
の切り替えスイッチ41を予備回線30側から常用回線
12a−d側へと切り替える。B局では、予備回線30
からこの切り替え実行メッセージを受領すると、伝送路
を予備回線から常用回線へと切り替える。そして切り替
え後、A局に対し切り替え完了メッセージを予備回線3
0を利用して通知する。
【0044】以上のような制御を行うことにより、この
実施の形態3では、障害検出側の局で回線が切り替わる
際には、相手側の局でもこれに応じて回線が切り替わる
ように制御され、両局間での切り替え状態を確実に一致
させることが可能となる。よって、伝送信号の欠落など
を防止することが可能となる。また、予備回線を利用し
て切り替え情報を通知するので、切り替え情報を通知す
るための特別な回線を設けたり、常用回線を利用する必
要がなく、効率的である。
【0045】実施の形態4.上述の実施の形態1におい
て示した構成では、DCME部44に16msec〜2
0msec程度の信号遅延バッファ52が設けられてい
るため(図2参照)、常用回線12a−dと予備回線3
0とで回線が切り替えられた場合に、信号遅延差による
伝送品質が劣化する可能性がある。そこで、この実施の
形態4では、図5に示すように、常用回線と予備回線と
で信号遅延差が生じないようにDCME部44で発生す
る伝送デジタル信号の遅延量にほぼ等価な信号遅延量を
備えた信号遅延手段として、常用回線側、具体的には切
り替えスイッチ41と常用ベアラ回線インタフェース4
2との間の配線経路上に、等価遅延補正バッファ60を
配置することとした。このため、常用回線側の伝送信号
は、デジタル信号多重装置内において、上記等価遅延補
正バッファ60を経由することとなり、常用回線と予備
回線との伝送遅延差が解消され、切り替え時の信号伝送
品質の向上を図ることが可能となる。
【0046】また、複数の常用回線12a−dの各回線
に対応してこの補正バッファ60をそれぞれを設けてい
るので、実施の形態1の構成に限らず、実施の形態2の
ように複数の常用回線12a−dの回線毎にスイッチ4
5a−dが設けらる構成にも適用でき、同様に伝送品質
の向上を図ることができる。
【0047】なお、以上説明した実施の形態1〜4にお
いては、常用回線12a−d及び予備回線30はベアラ
回線であり、地上回線11a−dからはデジタル1次群
信号が供給されるシステムを例にとって説明している
が、この発明のデジタル信号多重装置は、このようなシ
ステムに限られず、大容量の常用回線と小容量の予備回
線とを常用回線の障害に応じて切り替える回線システム
に適用可能である。
【0048】
【発明の効果】この発明では、常用回線の障害発生時に
使用される予備回線に伝送すべきデジタル信号を圧縮多
重化するデジタル信号多重装置が、一体的に障害を監視
して、かつ障害状態に応じて常用回線と予備回線とを切
り替える。このため、デジタル信号多重装置内部で、回
線切り替え処理と予備回線使用時の信号圧縮多重処理と
を完結して実行することができる。また、回線切り替え
処理と信号圧縮多重処理を同一装置内で実行することに
より、回線切り替え装置と信号圧縮多重装置を別々に構
成した場合に比較して、切り替えタイミングの制御が簡
単で、特に自局と相手局とで切り替えタイミングを合わ
せるための手順を簡易なものとすることができる。更
に、構成を共通化することができるため、装置の省スペ
ース化及び低コスト化を図ることも容易となる。
【0049】また、この発明では、複数の回線からなる
常用回線のうち障害の発生した常用回線の信号について
のみ圧縮多重化し、これを予備回線を介して伝送し、正
常な常用回線はそのまま利用する。このため、障害発生
時に常用回線の全てを小容量の予備回線に切り替える場
合と比較して、その伝送効率を向上させることができ
る。
【0050】更に、この発明では、障害状態又は障害復
旧状態が一定期間継続することによって初めて回線の切
り替えを実行する。このため、瞬間的な障害発生や障害
復旧によって回線が頻繁に切り替わってしまうことが防
止され、切り替え精度が向上し、伝送を安定して行うこ
とができる。また、上記継続期間は、任意に設定するこ
とでシステムや伝送条件に応じて障害発生や障害復旧を
判定でき、伝送の安定性の向上が図られる。
【0051】この発明では、更に、回線監視手段が障害
状態又は障害復旧状態を検出した場合に、自局において
常用回線と予備回線と切り替えると共に、伝送相手側で
ある相手局にも監視結果を通知する。よって、何れか一
方の局で局間で障害状態又は障害復旧状態が検出され検
出側で伝送路が切り替わる際にも、他方の局でも対応し
て伝送路が切り替わることとなり、2つの局での伝送路
を確実に一致させることができる。このため、局間で伝
送路として用いる回線に違いが発生し、伝送デジタル信
号が失われてしまうことを確実に防止できる。
【0052】また、この発明では、デジタル信号多重装
置の内部、具体的には、切り替え手段と常用回線との間
の配線経路上に信号圧縮多重手段内で発生する信号遅延
量に等価な遅延量に設定された信号遅延手段を備えるこ
とで、常用回線と予備回線とにおける信号遅延をなくす
ことが可能となる。このため、常用回線と予備回線とを
切り替えても、伝送デジタル信号が瞬間的に失われた
り、重複したりすることが防止され、伝送品質の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るデジタル信号
多重装置の概略構成を示す説明図である。
【図2】 図1のDCME部44の構成を示す図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るデジタル信号
多重装置の要部を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係るデジタル信号
多重装置の動作を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係るデジタル信号
多重装置の概略構成を示す図である。
【図6】 回線切り替え装置とDCME装置とを組み合
わせた従来のシステム構成を示す図である。
【図7】 図5のDCME装置2の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
11a−d 地上回線,12a−d 常用回線、30
予備回線、40 デジタル1次群信号インタフェース、
41 切り替えスイッチ、42 常用ベアラ回線インタ
フェース、43 回線監視/切り替え制御部、44 D
CME部、45個別切り替え部、51 有音検出回路、
52 信号遅延バッファ、53 送信回線割当制御部、
54 ADPCMコーディック、55 ベアラ回線送信
インタフェース、56 ベアラ回線受信インタフェー
ス、57 受信回線割当制御部、58 運用監視制御プ
ロセッサ、60 等価遅延補正バッファ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送デジタル信号の伝送路が、複数のデ
    ジタル回線より構成される常用回線から小容量の予備回
    線に切り替わった際に、伝送デジタル信号を圧縮多重化
    して予備回線に供給する信号圧縮多重手段を備えたデジ
    タル信号多重装置であって、 更に、常用回線での障害状態を監視する回線監視手段
    と、 前記回線監視手段での監視結果に応じ、非障害発生時に
    は前記伝送デジタル信号の伝送路を前記常用回線に切り
    替え、障害発生時には前記伝送デジタル信号の伝送路を
    前記常用回線から前記予備回線へ切り替えるために、前
    記常用回線についての伝送デジタル信号を前記信号圧縮
    多重手段に供給する切り替え手段と、 を備えることを特徴とするデジタル信号多重装置。
  2. 【請求項2】 前記回線監視手段は、前記複数のデジタ
    ル回線からなる常用回線の各回線についてその障害状態
    を監視し、 前記切り替え手段は、前記常用回線のうち障害の検出さ
    れた回線の前記伝送デジタル信号をその伝送路を前記予
    備回線に切り替えるために選択的に前記信号圧縮多重手
    段に供給し、 前記信号圧縮多重手段は、前記切り替え手段から供給さ
    れる伝送デジタル信号に対して圧縮多重化を行い、前記
    予備回線に供給することを特徴とする請求項1記載のデ
    ジタル信号多重装置。
  3. 【請求項3】 前記回線監視手段は、前記常用回線にお
    ける障害状態又は障害復旧状態が所定期間継続するかど
    うか判定し、 前記状態が一定期間継続した場合に、前記常用回線と前
    記予備回線とを監視結果に応じて切り替えることを特徴
    とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のデジタ
    ル信号多重装置。
  4. 【請求項4】 前記回線監視手段は、前記常用回線にお
    ける障害状態又は障害復旧状態を検出し、前記監視結果
    を自局の前記切り替え手段に通知すると共に、該監視結
    果を通信相手である相手局に対し前記予備回線を介して
    通知することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載のデジタル信号多重装置。
  5. 【請求項5】 前記切り替え手段と前記常用回線との間
    の配線経路上に、更に、前記信号圧縮多重手段において
    発生する伝送デジタル信号の遅延量にほぼ等価な信号遅
    延量の信号遅延手段を備えることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のデジタル信号多重装置。
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