JP3233062B2 - 椅子取付構造 - Google Patents

椅子取付構造

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JP3233062B2
JP3233062B2 JP7250497A JP7250497A JP3233062B2 JP 3233062 B2 JP3233062 B2 JP 3233062B2 JP 7250497 A JP7250497 A JP 7250497A JP 7250497 A JP7250497 A JP 7250497A JP 3233062 B2 JP3233062 B2 JP 3233062B2
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寿樹 木村
洋 市川
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C11/00Benches not otherwise provided for
    • A47C11/005Benches not otherwise provided for having multiple separate seats

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  • Legs For Furniture In General (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観覧席等に設けら
れる椅子の取付構造に関し、特にコンクリート構造体に
突設したアンカーボルトを利用してこのコンクリート構
造体に脚を止着する際に適用される椅子取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、野球場や陸上競技場等の観覧席に
設けられる椅子は、段床を構成する躯体ブロックと称さ
れるコンクリート構造体にアンカーボルトを突設し、そ
の脚をこのアンカーボルトを介して躯体ブロックに直接
止着する取付構造を有したものが一般的である。その取
付構造は、例えば、図27、図28にその概略を示すよ
うに、脚505の基端部551に設けられた一対のボル
ト挿通孔507にアンカーボルト2をそれぞれ貫通さ
せ、このアンカーボルト2の貫通端にナットを螺着する
ことによって、躯体ブロック1に直接脚505を緊締固
着したものがある。なお、このような椅子4は、例えば
同図に示すように一対の脚505の先端部にビーム40
5を横架し、このビーム405に複数の背座401、4
02(同図の場合は4体)をクランプ機構403、40
4等により取り付けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
設置した椅子は、場所によってカメラ席や記者席を特別
に設けるなどのため、臨時的に取り外される場合があ
る。ところが、このような椅子の着脱を繰り返すと、そ
の着脱の際にアンカーボルトに加わるねじりやあるいは
衝撃等で、アンカーボルトは比較的短期間で躯体ブロッ
クに対する持着力を失う。すなわち、アンカーボルトが
ぐらついて、椅子を躯体ブロックに固着できなくなる。
しかも、躯体ブロックがコンクリート製であるため、一
旦この状態になると簡単な補修は不可能となり、コンク
リートを打ち直し再度アンカーボルトを打設するという
多大な補修作業を必要とする。したがって、椅子を繰り
返し着脱しても、アンカーボルトの躯体ブロックに対す
る持着力が短期間で損なわれないような椅子取付構造が
従来望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題点を解決する
ために、本発明は、アンカーボルトによって中間支持体
をコンクリート構造体に取着し、この中間支持体に椅子
の脚を着脱可能に止着するようにした椅子取付構造であ
って、脚の着脱時に生じるねじりや衝撃等が直接アンカ
ーボルトに作用しないようにして、その機能寿命を従来
のものに比べ増大させるべく図ったものである。
【0005】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、コンクリー
ト構造体にアンカーボルトを突設し、このアンカーボル
トを利用して前記コンクリート構造体の前向起立面に
間支持体を取着し、この中間支持体に椅子の脚を前記ア
ンカーボルトとは別体をなす止着具を用いて着脱可能に
止着しているものであって、前記中間支持体をレール状
のものとし、椅子の脚の基端部を中間支持体に止着する
ようにしたことを特徴とする椅子取付構造である。
【0006】特に既存のアンカーボルトをそのまま利用
し、かつ部品点数の増大を招かないようにするには、中
間支持体を、ボルト挿通孔を有した水平レール状の本体
と、前記ボルト挿通孔に貫通させたアンカーボルトの貫
通端よりも長尺なナットとを備えるものにし、該貫通端
に前記ナットを螺着することによって、この本体をコン
クリート構造体に止着しておき、椅子の脚の基端部に設
けた凹溝を嵌合させたうえで止着具たるボルトを前記ナ
ットの先端部に螺着することによって前記脚を中間支持
体に止着しているものが望ましい。
【0007】また、従来の脚構造を大幅に変更すること
なく寸法の変更のみで本発明の効果を奏させるために
は、中間支持体を盤状のものにし、椅子の脚を前記中間
支持体の前面に設けた取付面に固着するとともに前記取
付面の裏面を前記コンクリート構造体の前向起立面に取
しているものがよい。具体的には、中間支持体をめね
じ部を有したものにし、この中間支持体のめねじ部以外
の部位を前記アンカーボルトを利用してコンクリート構
造体に止着しておき、止着具たるボルトを前記めねじ部
に螺着することによって、椅子の脚を前記中間支持体の
前面に緊締固着しているものを挙げることができる。
【0008】脚の止着位置を可変に設定できるようにす
るには、中間支持体を、略水平方向に伸びる取付溝を備
えた水平レール状のものにし、前記取付溝の開口端側の
幅寸法を奥部の幅寸法よりも小さく設定するとともに、
この取付溝内に該取付溝の開口端側の幅寸法よりも大き
な幅寸法を有したナットをスライド移動可能に収容して
おき、このナットに螺着した止着具たるボルトにより椅
子の脚を中間支持体に止着しているものが考えられる。
【0009】また、脚の止着位置を可変に設定できる他
の実施態様としては、中間支持体を、水平レール状のも
のにし、椅子の脚の基端部にこの中間支持体に外嵌する
係合溝を設け、この係合溝の横断面および中間支持体の
横断面を、脚が中間支持体に対して左右方向にはスライ
ド可能で且つ前方へは離脱不能となる形状に設定し、止
着具によって前記脚の中間支持体に対する左右移動を所
望位置で係止させ得るように構成しているものでもよ
い。
【0010】脚の着脱作業を簡単化するとともに、椅子
の交換作業者側で部品の入手交換を行いやすいように部
品の汎用性を高めるには、中間支持体を、止着具挿通口
を有してなる本体と、止着具たるボルトを螺着するため
の汎用ナットとを備えたものにし、前記本体の止着具挿
通口に対応する部位に、前記汎用ナットを回転不能に且
つ着脱可能に保持するためのナット保持部を設けている
ものが望ましい。
【0011】特に、前記ナット保持部用の部品を追加す
ることなく部品点数を可及的に少なくし、なおかつ中間
支持体の製作の容易性を損なわないようにするために
は、前記本体が、その背面に前記ナット保持部を一体に
形成してなる押出成形材製のものであり、そのナット保
持部が、汎用ナットの平行な2辺間距離に相当する幅寸
法を有し且つ押出し方向に連続した溝であるものや、あ
るいは、前記本体が、その背面に前記ナット保持部を一
体に形成してなるダイキャスト製のものであり、そのナ
ット保持部が、前記汎用ナットを回転不能に嵌合保持し
得る有底穴であるものが挙げられる。
【0012】特に前述した実施態様に適用し、アンカー
ボルトに対する作業の頻度を減少させて、本取付構造の
機能寿命を更に増大させるには、前記本体をアンカーボ
ルトによりコンクリート構造体に取着したままで、前記
汎用ナットを前記本体から取り外し得るように構成した
ものが好適である。さらに、前記汎用ナットの位置決め
をできるようにするのはもちろんのこと、この汎用ナッ
トを容易に前記本体から取り外し得るように構成し、汎
用ナットの交換の簡単化を図るには、前記汎用ナットを
ナット保持部内の所定位置に位置決めするためのずれ止
め部材を設けておき、汎用ナットをナット保持部から取
り外す際に前記ずれ止め部材を汎用ナットと干渉しない
位置まで退避させ得るように構成したものがよい。
【0013】脚の支持強度を増大させたり、あるいは、
脚の中間支持体への取付を円滑に行なうためには、中間
支持体と椅子の脚との接触部分にテーパ面をそれぞれ形
成しておき、止着具の緊締力により前記中間支持体と前
記脚とをテーパ係合させるようにしているものが好まし
い。さらに、種々の脚をなるべく共通の金型を用いて製
作し、その製作コストを削減するとともに、異なる取付
構造を有する椅子の配置バランスを一定に保つ実施態様
としては、椅子の脚を、金型により成形されるダイキャ
スト製のものにし、この脚の基端近傍部に金型パーティ
ングラインを位置させ、この金型パーティングラインよ
りも反基端部側を共通の金型にし、基端部側の金型を種
々の取付構造に応じて変えるようにしているものがよ
い。その他、中間支持体が、片半部がアンカーボルトに
螺合し、他方の片半部が止着具たるボルトを螺合させる
ようにしたナットであってもよい。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を、第1実施例から第8
実施例に亘って図1〜図26を参照して説明する。な
お、従来例と同一の部材や、各実施例に共通の部材に関
しては、同じ符号を付すこととする。第1実施例による
椅子取付構造は、従来例と同様、図9に示すように、例
えば、観覧席の段床を構成するコンクリート製の躯体ブ
ロック1の前向起立面1aに椅子4の脚5を取り付ける
際に適用するものである。この構造説明に先立って、第
1実施例の椅子4の簡単な説明を加えておくと、この椅
子4は、その脚5の基端部51の構造を除いては、例え
ば、従来例で説明したもの、あるいは後述する他の実施
例と略同様の構造を有するものである。すなわち、図
9、図10に示すように、この椅子4は躯体ブロック1
の前向起立面1aにアンカーボルト2を利用して取り付
けた一対の脚5と、これら脚5の先端に横架しクランプ
機構404により固定した一対のビーム405と、この
ビーム405に背座固定用のクランプ機構403により
取り付けた複数の背座401、402(本実施例の場合
は4体)とを備えるものである。なお、後述する他の実
施例の椅子取付構造の説明において、椅子4の説明は省
略する。
【0015】本論に戻って、第1実施例による椅子取付
構造を説明する。本取付構造は、図1、2に示すよう
に、躯体ブロック1の前向起立面1aに従来と同様に突
設したアンカーボルト2に中間支持体3を緊締止着し、
さらにこの中間支持体3に脚5を止着したものである。
具体的には、この中間支持体3は、アルミ押出材等を素
材とし、前面に開口する溝33を凹設した、コの字状の
横断面を有する水平レール状の本体3Aと、ナット9と
を具備してなるものである。
【0016】本体3Aは、その基端面31を躯体ブロッ
ク1の前向起立面1aに密着させて固定するものであ
る。また、その両端部には、溝33の底面に開口させた
ボルト挿通孔7をそれぞれ設けており、躯体ブロック1
の前向起立面1aに突設したアンカーボルト2を挿通さ
せ得るようにしている。また、本体3Aの先端の両側に
は、ボルト挿通孔7近傍までが低くなるように段差部3
2を設けている。さらに上下側面には、溝33の開口面
に向かってその幅が小さくなるテーパ面17を形成して
いる。
【0017】ナット9は、高ナットと称される、通常の
ものよりも長尺のもので、その長さをボルト挿通孔7に
貫通させたアンカーボルト2の貫通端21よりも長く設
定したものである。脚5は、例えば金型により成形され
るアルミダイキャスト製のもので、断面がI字状の脚本
体56と、その基端部51に一体に形成した取付部52
とを備えている。取付部52は、その取付面53に本体
3Aに嵌合する凹溝10を設けるとともに、ボルト挿通
孔7に対応する位置に上下に長い長孔54を設けたもの
である。また、取付面53の反対側の面で、長孔54周
辺のボルト6の頭が接触する部位には、ボルト6の緩み
止めとして、断面鋸歯状の細かい凹凸条55を設けてい
る。さらに、凹溝10の内側面には、本体3Aに設けた
テーパ面17にテーパ係合しうるテーパ面16を設けて
いる。
【0018】このような椅子取付構造を利用して、脚5
を躯体ブロック1に取り付けるには、次のような手順に
より行なう。まず、ボルト挿通孔7にアンカーボルト2
を挿通させ、その貫通端21にナット9を螺着して本体
3Aを躯体ブロック1に止着する。次に凹溝10を本体
3Aに嵌合させた上で、止着具たるボルト6を長孔54
に挿通してナット9の先端部9aに螺着することによっ
て脚を中間支持体3に止着する。
【0019】また、このように取り付けた脚5を躯体ブ
ロック1から取り外すには次のように行なう。まず、本
体3Aの側面から、その先端に設けた段差部32と凹溝
10の底面10aとの隙間にレンチを挿入し、ナット9
をはさみこんで動かないように支持する。然る後、ボル
ト6を緩め取り外すことにより、脚5を躯体ブロック1
から取り外す。
【0020】したがって、このような椅子取付構造によ
れば、次のような基本的な効果が得られる。すなわち、
脚5の着脱時に生じるねじりや衝撃等が直接アンカーボ
ルト2に作用しないようにしているため、脚5の着脱を
繰り返しても、従来のものに比べ、その機能寿命、つま
り脚5を確実に止着する機能の寿命を増大させることが
できる。
【0021】さらに、本実施例特有の効果としては、従
来例で述べたような既存のアンカーボルト2の位置を、
変えたり新たに設けたりすることなく、そのまま利用し
て本実施例の椅子取付構造に利用できるという点が挙げ
られる。また、ナット9を、本体3Aのアンカーボルト
2への止着、および脚5の中間支持体3への止着のため
に共通利用しているので部品点数の増大を招かないよう
にもできる点も挙げられる。さらに、本体3Aの上下側
面、及び、取付部52の凹溝10の内側面に、それぞれ
テーパ係合するテーパ面17、16を設けているので、
脚5の中間支持体3への嵌合が簡単に行なえるという点
もある。また、ナット9の長さを、ボルト6を螺着した
時に、各テーパ面16、17がテーパ係合するとともに
脚5の基端面53が前向起立面1aに密着するように設
定すれば、これらの面1a、17に荷重が分散して作用
するようにでき、脚5の支持強度を増大させることもで
きる。
【0022】なお、本実施例の場合、各脚5毎に中間支
持体3を設けたものであったが、図1、図10の想像線
に示すように、両脚5共通、すなわち両脚5に横架する
ように長い中間支持体にしてもよい。しかして、その場
合は脚5の取り外しを考慮して、本体の先端高さを、凹
溝10に嵌合させた時にレンチを挿入させ得る隙間がで
きるように一律に低くするなどの変更が必要となる。
【0023】次に第2実施例を説明する。本取付構造
は、図3、4に示すように、中間支持体103を、めね
じ部11を有した盤状のものにし、このめねじ部11以
外の部位をアンカーボルト2を利用して躯体ブロック1
に止着しておき、止着具たるボルト106をめねじ部1
1に螺着することによって脚105を中間支持体103
の前面に緊締固着したものである。
【0024】具体的には、この中間支持体103は、両
側にボルト挿通孔107を設けておき、このボルト挿通
孔107にアンカーボルト2を貫通させ、六角ナット1
09を螺着することにより躯体ブロック1の前向面1a
に止着させ得るものである。さらに、中間支持体103
の中央の前面には、両側よりも高くなるように屈曲させ
て一体に脚取付面133を設けており、この脚取付面1
33の裏面にめねじ部11を有するナット部材110を
一対配設している。このナット部材110は、長方形状
の金属板112に孔111を穿設し、この孔111に中
心を一致させて六角ナット115を溶接等により接着す
ることによりめねじ部11を形成したものである。そし
て、脚取付面133の両側に止着具たるボルト106用
の貫通孔134を一対設けておき、この貫通孔134に
めねじ部11を一致させて脚取付面133の反対側から
このナット部材110をそれぞれ取着している。このナ
ット部材110の取着は、例えば金属板112の両端に
設けたビス孔113を挿通させてタッピングビス114
を中間支持体103に螺着することにより行なってい
る。
【0025】脚105は、例えば金型により成形される
アルミダイキャスト製のもので、その形状は従来例のも
のとおおよそ同じである。すなわち、断面がI字状の脚
本体156と、平面視T字状となるようにその基端部1
51に一体に形成した取付板152とを備えている。取
付板152の取付面153は、平面状で脚取付面133
に密着し得るものであり、めねじ部11に対応する位置
に上下に長い長孔154を設けている。また、第1実施
例と同じく、取付面153の反対側の面で長孔154周
辺のボルト106の頭が接触する部位には、ボルト10
6の緩み止めとして、断面鋸歯状の細かい凹凸条155
を設けている。
【0026】このような椅子取付構造を利用して椅子1
05を躯体ブロック1に取り付けるには、次のような手
順により行なう。まず、ボルト挿通孔107にアンカー
ボルト2を挿通させ、その貫通端にナット109を螺着
して、中間支持体103を躯体ブロック1に止着する。
次に、止着具たるボルト106を長孔154に挿通しめ
ねじ部11に螺着することによって脚105を中間支持
体103に止着する。なお、このように取り付けた脚1
05を躯体ブロック1から取り外すにはボルト106を
螺脱すればよい。
【0027】したがって、このような椅子取付構造によ
れば、次のような効果が得られる。すなわち、第1実施
例で述べたような基本的な効果を得られるのはもちろん
のこと、第2実施例特有の効果としては、従来例で述べ
たような既存の脚構造を大きく変更せずに脚105を構
成できる点が挙げられる。具体的には、取付板152の
形状はそのままで、脚105の長さを、基端部151に
おいて中間支持体103の脚取付面133の高さ分だけ
短くする。これは、既存の取付構造を有する椅子とその
配置状態を一致させるためである。もちろん、これを一
致させなくてもよい場合には、既存の脚構造を変更する
ことなくそのまま適用できるという大きな利点が生じ
る。
【0028】なお、本実施例の場合、各脚105毎に中
間支持体103を設けたものであったが、両脚105共
通、すなわち両脚105に横架するように長い中間支持
体にしてもよい。次に第3実施例を説明する。本取付構
造は、図5、6に示すように、中間支持体203を、略
水平方向に伸びる取付溝233を備えた水平レール状の
ものにし、取付溝233の開口端234側の幅寸法Aを
奥部235の幅寸法Bよりも小さく設定するとともに、
この取付溝233内に開口端234側の幅寸法Aよりも
大きな幅寸法を有したナット209をスライド移動可能
に収容しておき、このナット209に螺着した止着具た
るボルト206により脚205を中間支持体203に止
着しているものである。
【0029】具体的には、中間支持体203は、その取
付溝233の各側面先端から相対する方向に凸条236
をそれぞれ突設したものである。また、中間支持体20
3の両端部には、取付溝233の底面に開口させたボル
ト挿通孔207をそれぞれ設けており、躯体ブロック1
の前向起立面1aに突設したアンカーボルト2を貫通さ
せ得るようにしている。さらに、その上下外側面には、
第1実施例と同じく開口端234側に向かってその幅の
小さくなるテーパ面217を設けている。
【0030】ナット209は、中間支持体203の奥部
235の横断面形状に合わせてコの字状に屈曲させた金
属板の中央付近に、めねじ孔291を設けたものであ
る。脚205は、例えば金型により成形されるアルミダ
イキャスト製で、第1実施例と略同形状のものであり、
断面がI字状の脚本体256と、その基端部251に一
体に形成した取付部252とを備えている。取付部25
2は、その取付面253に中間支持体203に嵌合する
凹溝210を設けるとともに、ボルト挿通孔207に対
応する位置に上下に長い長孔254を設けたものであ
る。また、取付面253の反対側の面で、長孔254周
辺のボルト206の頭が接触する部位には、ボルト20
6の緩み止めとして、断面鋸歯状の細かい凹凸条255
を設けている。さらに、凹溝210の内側面には、中間
支持体203に設けたテーパ面217にテーパ係合しう
るテーパ面216を設けている。
【0031】このような椅子取付構造を利用して、脚2
05を躯体ブロック1に取り付けるには、次のような手
順により行なう。まず、ボルト挿通孔207にアンカー
ボルト2を貫通させ、その貫通端に図示しない六角ナッ
トを螺着して、中間支持体203を躯体ブロック1に止
着する。次に、ナット209を必要数取付溝233に収
容し、止着具たるボルト206を長孔254に挿通させ
て、ナット209に螺着する。このようにすればボルト
206を締めるにしたがってナット209の前面が凸条
236の奥部側面に押し付けられ、その反作用で脚20
5が中間支持体203に緊締固着される。もちろん第1
実施例と同様、ボルト206を螺着した時に、各テーパ
面216、217が係合するとともに脚205の基端面
253が前向起立面1aに密着するように設定しておく
ことによって、これら面1a、217に荷重が分散して
作用するようにし、脚205の支持強度を増大させても
よい。なお、このように取り付けた脚205を躯体ブロ
ック1から取り外すにはボルト206を螺脱すればよ
い。
【0032】したがって、このような椅子取付構造によ
れば、第1実施例で述べたような基本的な効果を得られ
るのはもちろんのこと、第3実施例特有の次のような効
果が得られる。すなわち、ボルト206を緩めた状態で
脚205を中間支持体203に沿ってスライド移動さ
せ、所望の位置でボルト206を締めることによって脚
205を固定できる。また、ナット209の形状を、取
付溝233に沿ってスライド移動のみ可能なものにして
いるため、ボルト206のみの螺進退操作で、これを緩
めたり締め付けたりできる。つまり通常のボルト、ナッ
トを締着する時のようにそれらの一方をレンチ等で固定
しておき、他方を締めるあるいは緩めるという作業が不
要なため、脚205の移動、固定に要する作業が簡単な
ものとなる。さらに、中間支持体203の上下側面、及
び、取付部252の凹溝210の内側面に、それぞれテ
ーパ係合するテーパ面217、216を設けているの
で、脚205の中間支持体203への嵌合が簡単に行な
えるという利点もある。
【0033】なお、本実施例の場合、各脚205毎に中
間支持体を設けたものであったが、図5の想像線に示す
ように、両脚205共通、すなわち両脚205に横架す
るように長い中間支持体にしてもよい。このようにすれ
ば、脚205の位置設定の自由度がさらに増すものとな
る。次に第4実施例を説明する。本取付構造は、中間支
持体303を、水平レール状のものにし、脚305の基
端部351にこの中間支持体303に外嵌する係合溝3
10を設け、この係合溝310の横断面および中間支持
体303の横断面を、脚305が中間支持体303に対
して左右方向にはスライド可能で且つ前方へは離脱不能
となる形状に設定し、止着具たるボルト306によって
脚305の中間支持体303に対する左右移動を所望位
置で係止させ得るように構成している。
【0034】具体的には、図7、8に示すように、この
中間支持体303は、前面に開口する溝333を設けた
水平レール状のもので、その基端面331を躯体ブロッ
ク1の前向起立面1aに密着させて固定するものであ
る。その両端部には、溝333の底面に開口するボルト
挿通孔307をそれぞれ設けており、躯体ブロック1の
前向起立面1aに突設したアンカーボルト2を貫通させ
得るようにしている。そして、上下側面には、その基端
面331側に引掛溝336を凹設している。
【0035】脚305は、例えば金型により成形される
アルミダイキャスト製のもので、断面がI字状の脚本体
356と、その基端部351に一体に形成した取付部3
52とを備えている。取付部352は、その取付面35
3に中間支持体303に嵌合する係合溝310を凹設す
るとともに、ボルト螺着用のめねじ孔354を両側に一
対設けたものである。係合溝310には、その先端両側
面から相対する方向に凸条311が設けてあり、この凸
条311が、中間支持体303の引掛溝336に嵌合し
て、脚305が中間支持体303に対して左右方向には
スライド可能で且つ前方へは離脱不能となるようにして
いる。
【0036】このような椅子取付構造を利用して脚30
5を躯体ブロック1に取り付けるには、次のような手順
により行なう。まず、ボルト挿通孔307にアンカーボ
ルト2を挿通させ、その貫通端に六角ナット321を螺
着して、中間支持体303を躯体ブロック1に止着す
る。次に、脚305の係合溝310を、側方から中間支
持体303にスライド嵌装し、所望の位置に脚305を
スライド移動させる。然る後、止着具たるボルト306
をめねじ孔354に螺装し挿入していくと、ボルト30
6の先端が溝333の底面に当接する。この状態からボ
ルト306を締め付ける、その力で、引掛溝336と凸
条311の側面同士が強く密着し、脚305が中間支持
体303に止着される。また、このように取り付けた脚
305を躯体ブロック1から取り外すにはボルト306
を緩め、脚305をスライドさせて中間支持体303か
ら取り外せばよい。
【0037】したがって、このような椅子取付構造によ
れば、第1実施例で述べたような基本的な効果を得られ
るのはもちろんのこと、第4実施例特有の次のような効
果が得られる。すなわち、ボルト306を緩めた状態で
脚305を中間支持体303に沿ってスライド移動さ
せ、所望の位置でボルト306を締めることによって脚
305を固定できるという第3実施例同様の効果を奏す
る。また、第3実施例同様、ボルト306のみを緩めた
り締め付けたりすることにより、脚305の移動、固定
を可能とできるので、これに要する作業が簡単なものと
なる。
【0038】なお、本実施例の場合、各脚305毎に中
間支持体303を設けたものであったが、図7の想像線
に示すように、両脚305共通の、すなわち両脚305
に横架するように長い中間支持体にしてもよい。このよ
うにすれば、脚305の位置設定の自由度がさらに増す
ものとなる。また、この係合溝310の横断面および中
間支持体303の横断面形状は、上述のものに限らず、
脚305が中間支持体303に対して左右方向にはスラ
イド可能で且つ前方へは離脱不能となる形状であればよ
い。
【0039】次に第5実施例による椅子取付構造を説明
する。本取付構造は、図11〜14に示すように、躯体
ブロック1の前向起立面1aに突設した一対のアンカー
ボルト2に中間支持体503を緊締止着し、さらにこの
中間支持体503に脚505を止着したものである。具
体的には、この中間支持体503は、水平レール状の本
体503Aと、汎用ナットたる六角ナット509とを具
備してなるものである。
【0040】本体503Aは、アルミ押出材等を素材と
し、その背面たる基端面531を躯体ブロック1の前向
起立面1aに密着させて固定するものである。そして、
先端面に左右に亘って開口する溝533と、基端面53
1に左右に亘って開口するナット保持部たるナット保持
溝535を凹設している。また、その両端部には、溝5
33の底面と溝535の底面とに開口させたアンカーボ
ルト2用のボルト挿通孔507をそれぞれ設けるととも
に、ボルト挿通孔507の略水平内方に、止着具たるボ
ルト506を挿通させるための止着具挿通口508をそ
れぞれ設けている。溝535は、六角ナット509の平
行な2側面間距離に相当する幅寸法を有し、その深さ寸
法は、六角ナット509の高さ寸法よりも大きくなるよ
うにしている。また溝533は、アンカーボルト2に螺
嵌し中間支持体503を締着する六角ナット521を回
転させ得る幅寸法を有したものにしている。止着具挿通
口508は、本実施例においてはボルト挿通孔507と
同じく、溝533の底面と溝535の底面とに開口させ
た孔としている。さらに、本体503Aには、図12に
特に示すように、六角ナット509を溝535内で所定
位置、すなわち六角ナット509のねじ孔が止着具挿通
口508と同一軸線上となる位置に位置決めするための
ずれ止め部材を設けている(図11においては図示して
いない)。このずれ止め部材は例えばワリピン591で
あり、このワリピン591を、六角ナット509に添接
させ所定位置にてその左右方向の動きを規制するよう
に、溝535の底面から嵌脱可能に突設している。具体
的には、ワリピン591を溝535の底面で、止着具挿
通口508の左右に2個所穿設した孔に打設している。
また、本体503Aの上下側面には、先端面に向かって
その幅が小さくなるテーパ面517を形成している。
【0041】脚505は、例えば第1実施例と略同一の
ものである。つまり、断面がI字状の脚本体556と、
その基端部551に一体に形成した取付部552とを備
えている。取付部552は、その取付面553に本体5
03Aに嵌合する凹溝510を設けるとともに、ボルト
挿通孔507に対応する位置に上下に長い長孔554を
設けたものである。また、取付面553の反対側の面
で、長孔554周辺のボルト506の頭が接触する部位
には、ボルト506の緩み止めとして、断面鋸歯状の細
かい凹凸条555を設けている。さらに、凹溝510の
内側面には、本体503Aに設けたテーパ面517にテ
ーパ係合しうるテーパ面516を設けている。
【0042】このような椅子取付構造を利用して、脚5
05を躯体ブロック1に取り付けるには、次のような手
順により行なう。まず、六角ナット509の平行な2側
面を溝535の両側面に対応させて、六角ナット509
を溝535に挿入し、ワリピン591を打設して、その
位置を規定する。その後、ボルト挿通孔507にアンカ
ーボルト2を挿通させ、これに六角ナット521を螺着
して本体503Aを躯体ブロック1に止着する。最後
に、凹溝510を本体503Aに嵌合させた上で、止着
具たるボルト506を長孔554に挿通し、六角ナット
509に螺着することによって脚505を中間支持体5
03に止着する。また、このように取り付けた脚505
を躯体ブロック1から取り外すには、ボルト506を螺
脱すればよい。
【0043】したがって、このような椅子取付構造によ
れば、第1実施例で述べたような基本的な効果を得られ
るのはもちろんのこと、第5実施例特有の次のような効
果が得られる。すなわち、脚505の脱着は、第3実施
例同様、ボルト506のみを緩めたり締め付けたりする
ことにより行えるので、これに要する作業が簡単化され
る。そして、特に脚505の脱着により経時破損が最も
予想される六角ナット509、ボルト506を汎用品に
して入手を容易なものにしているので、これらが破損し
た場合でも、メーカに逐一依頼したり、予備を保持して
おく必要がなく、作業者側で部品調達を容易にできる。
また、ナット保持部材を溝535としているので、本体
503Aを引抜成形する際、溝535を同時に形成する
ことが容易にでき、新たにナット保持用の部品を追加す
ることなく、部品点数を可及的に減少させることもでき
る。さらに、本体503Aの上下側面、及び、取付部5
52の凹溝510の内側面にそれぞれテーパ係合するテ
ーパ面517、516を設けているので、脚505の中
間支持体503への嵌合が簡単に行なえるという効果も
奏する。また、ボルト506を螺着した時に、各テーパ
面516、517がテーパ係合するとともに脚506の
基端面553が前向起立面1aに密着するように設定す
れば、これらの面1a、517に荷重が分散して作用す
るようにでき、脚505の支持強度を増大させることも
できる。
【0044】なお、本実施例の場合、各脚505毎に中
間支持体503を設けたものであったが、図11の想像
線に示すように、両脚505共通、すなわち両脚505
に横架するように長い中間支持体にしてもよい。次に第
6実施例による椅子取付構造を説明する。本取付構造
は、図15〜18に示すように、躯体ブロック1の前向
起立面1aに突設した一対のアンカーボルト2に中間支
持体603を緊締止着し、さらにこの中間支持体603
に脚605を止着したものである。
【0045】具体的には、この中間支持体603は、水
平レール状の本体603Aと、汎用ナットたる六角ナッ
ト609とを具備してなるものである。本体603A
は、アルミ押出材等を素材とし、その基端面631を躯
体ブロック1の前向起立面1aに密着させて固定するも
のである。そして、先端面に左右に亘って開口させた溝
633と、基端面631に左右に亘って開口させたナッ
ト保持部たるナット保持溝635を凹設している。ま
た、その両端部には止着具たるボルト606を挿通させ
るための止着具挿通口608をそれぞれ設けている。ま
た、止着具挿通口608の略水平内方に、溝633の底
面と溝635の底面とに開口させたアンカーボルト2用
のボルト挿通孔607をそれぞれ設けている。溝635
は、六角ナット609の平行な2辺間距離に相当する幅
寸法を有し、その深さ寸法は、六角ナット609の高さ
寸法よりも大きくなるようにしている。また溝633
は、アンカーボルト2に螺嵌し中間支持体603を締着
する六角ナット621を回転させ得る幅寸法を有したも
のにしている。止着具挿通口608は、本実施例におい
ては溝633の底面と溝635の底面とに開口させると
ともに、本体603Aの側面にも開口する長孔状の切欠
き孔としている。さらに、本体603Aには、図16に
特に示すように、六角ナット609を溝635内で所定
位置に位置決めするためのずれ止め部材を設けている
(図15においては図示していない)。このずれ止め部
材は例えばビス691であり、このビス691を、六角
ナット609の略左右から添接させ所定位置にてその左
右方向の動きを規制するように、溝635の底面から嵌
脱可能に突設している。具体的には、ビス691を溝6
35の底面に2個所穿設しためねじ孔に溝633側から
螺着している。また、本体603Aの上下側面には、先
端面に向かってその幅が小さくなるテーパ面617を形
成している。
【0046】脚605は、例えば第1実施例と略同一の
ものである。つまり、断面がI字状の脚本体656と、
その基端部651に一体に形成した取付部652とを備
えている。取付部652は、その取付面653に本体6
03Aに嵌合する凹溝610を設けるとともに、ボルト
挿通孔607に対応する位置に上下に長い長孔654を
設けたものである。また、取付面653の反対側の面
で、長孔654周辺のボルト606の頭が接触する部位
には、ボルト606の緩み止めとして、断面鋸歯状の細
かい凹凸条655を設けている。さらに、凹溝610の
内側面には、本体603Aに設けたテーパ面617にテ
ーパ係合しうるテーパ面616を設けている。
【0047】このような椅子取付構造を利用して、脚6
05を躯体ブロック1に取り付けるには、次のような手
順により行なう。まず、ボルト挿通孔607にアンカー
ボルト2を挿通させ、これに六角ナット621を螺着し
て本体603Aを躯体ブロック1に止着する。次に、六
角ナット609の内方への動きを規制する内側のビス6
91を螺入して溝635の底面から突出させる。そし
て、六角ナット609の平行な2側面を溝635の両側
面に対応させて、六角ナット609を溝535に挿入
し、内側のビス691に当接させて位置決めした後、外
側のビス691を螺嵌していくことによって六角ナット
609の位置を規制する。最後に、凹溝610を本体6
03Aに嵌合させた上で、止着具たるボルト606を長
孔654に挿通し、六角ナット609に螺着することに
よって脚605を中間支持体603に止着する。このよ
うに取り付けた脚605を躯体ブロック1から取り外す
には、ボルト606を螺脱すればよい。
【0048】また、六角ナット609の交換を行うに
は、脚605を取り外した後、六角ナット609の外側
に位置するビス691を前面からの操作で退避させ、六
角ナット609を抜き取る。然る後、新しい六角ナット
609を挿入する。したがって、このような椅子取付構
造によれば、第5実施例と同様の効果を得られるだけで
なく、六角ナット609をアンカーボルト2より外側に
配置し、なおかつ位置決め用のビス691を六角ナット
609のスライド着脱動作と干渉しない位置まで、前面
からの操作で退避させ得るようにしているので、脚60
5の脱着により最も経時破損が予想される六角ナット6
09の交換を、本体603Aを外すことなく行えるとい
う第6実施例特有の効果を奏する。このことは同時にア
ンカーボルト2に対する直接作業の頻度をより減少させ
ることになるため、アンカーボルト2の脚605を止着
する機能の寿命を増大させるという第1実施例で述べた
基本的な効果をさらに顕著にできる。さらに、止着具挿
通口608を、本体603Aの側面にも開口する長孔状
の切欠き孔にしているので、六角ナット609の嵌脱が
極めて行いやすくなる。
【0049】なお、本実施例の場合、各脚605毎に中
間支持体603を設けたものであったが、図15の想像
線に示すように、両脚605共通、すなわち両脚605
に横架するように長い中間支持体にしてもよい。また、
ずれ止め部材はビス691に限らず、前面からの操作で
溝635の底面から突没させ得るものならばよい。次に
第7実施例による椅子取付構造を説明する。本取付構造
は、図19〜22に示すように、躯体ブロック1の前向
起立面1aに突設した一対のアンカーボルト2に中間支
持体703を緊締止着し、さらにこの中間支持体703
に脚705を止着したものである。
【0050】具体的には、この中間支持体703は、水
平レール状の本体703Aと、汎用ナットたる六角ナッ
ト709とを具備してなるものである。本体703A
は、アルミ押出材等を素材とし、その基端面731を躯
体ブロック1の前向起立面1aに密着させて固定するも
のである。そして、先端面に左右に亘って開口させた溝
733と、基端面731に左右に亘って開口させたナッ
ト保持部たる溝735を凹設している。前述した第5、
6実施例より幅寸法を大きくし、前面の溝733の幅を
広くするとともに、溝735を下方寄りに配設してい
る。そして、その両端部の上方寄りに、溝733の底面
と基端面731とに開口させ、溝735に干渉しない位
置にアンカーボルト2用のボルト挿通孔707をそれぞ
れ設けている。また、止着具たるボルト706を挿通さ
せるための止着具挿通口708を、ボルト挿通孔707
より内方で、溝733の底面と溝735の底面とに開口
させてそれぞれ設けている。溝735は、六角ナット7
09の平行な2辺間距離に相当する幅寸法を有し、その
深さ寸法は、六角ナット709の高さ寸法よりも大きく
なるようにしている。また溝733は、アンカーボルト
2に螺嵌し中間支持体703を締着する六角ナット72
1を回転させ得る幅寸法を有したものにしている。さら
に、本体703Aには、図20に特に示すように、六角
ナット709を溝735内で所定位置、すなわち六角ナ
ット709のねじ孔が止着具挿通口708と同一軸線上
となる位置に位置決めするためのずれ止め部材を設けて
いる(図19においては図示していない)。このずれ止
め部材は例えばビス791であり、このビス791を、
六角ナット709の略左右から添接させ所定位置にてそ
の左右方向の動きを規制するように、溝735の底面か
ら嵌脱可能に配設している。具体的には、ビス791を
溝735の底面に2個所穿設しためねじ孔に溝733側
から螺着している。また、本体703Aの上下側面に
は、先端面に向かってその幅が小さくなるテーパ面71
7を形成している。
【0051】脚705は、例えば第1実施例と略同一の
ものである。つまり、断面がI字状の脚本体756と、
その基端部751に一体に形成した取付部752とを備
えている。取付部752は、その取付面753に本体7
03Aに嵌合する凹溝710を設けるとともに、ボルト
挿通孔707に対応する位置に上下に長い長孔754を
設けたものである。また、取付面753の反対側の面
で、長孔754周辺のボルト706の頭が接触する部位
には、ボルト706の緩み止めとして、断面鋸歯状の細
かい凹凸条755を設けている。さらに、凹溝710の
内側面には、本体703Aに設けたテーパ面717にテ
ーパ係合しうるテーパ面716を設けている。
【0052】このような椅子取付構造を利用して、脚7
05を躯体ブロック1に取り付けるには、次のような手
順により行なう。まず、ボルト挿通孔707にアンカー
ボルト2を挿通させ、これに六角ナット721を螺着し
て本体703Aを躯体ブロック1に止着する。次に、六
角ナット709の内方への動きを規制する内側のビス7
91を螺入して溝735の底面から突出させる。そし
て、六角ナット609の平行な2側面を溝735の両側
面に対応させて、六角ナット709を溝735に挿入
し、内側のビス791に当接させて位置決めした後、外
側のビス791を螺嵌していくことによって六角ナット
709の位置を規制する。最後に、凹溝710を本体7
03Aに嵌合させた上で、止着具たるボルト706を長
孔754に挿通し、六角ナット709に螺着することに
よって脚705を中間支持体703に止着する。このよ
うに取り付けた脚705を躯体ブロック1から取り外す
には、ボルト706を螺脱すればよい。
【0053】また、六角ナット709の交換を行うに
は、脚705を取り外した後、六角ナット709の外側
に位置するビス791を前面からの操作で退避させ、六
角ナット679を抜き取る。然る後、新しい六角ナット
709を挿入する。したがって、このような椅子取付構
造によれば、第5実施例と同様の効果を得られるだけで
なく、アンカーボルト2が六角ナット709の着脱に干
渉しないようにしており、なおかつ位置決め用のビス7
91を六角ナット709の着脱動作と干渉しない位置ま
で、前面からの操作で退避させ得るようにしているの
で、脚705の脱着により最も経時破損が予想される六
角ナット709の交換を、本体703Aを外すことなく
行えるという第7実施例特有の効果を奏する。このこと
は同時にアンカーボルト2に対する作業の頻度をより減
少させることになるため、アンカーボルト2の脚705
を止着する機能の寿命を増大させるという第1実施例で
述べた基本的な効果がさらに顕著となる。
【0054】なお、本実施例の場合、各脚705毎に中
間支持体703を設けたものであったが、図19の想像
線に示すように、両脚705共通、すなわち両脚705
に横架するように長い中間支持体にしてもよい。また、
第6実施例のように止着具挿通口708を、六角ナット
709の嵌脱を容易にすべく本体703Aの側面にも開
口する長孔状の切欠き孔にしてもよい。
【0055】次に第8実施例による椅子取付構造を説明
する。本取付構造は、図23〜26に示すように、躯体
ブロック1の前向起立面1aに突設した一対のアンカー
ボルト2に中間支持体803を緊締止着し、さらにこの
中間支持体803に脚805を止着したものである。具
体的には、この中間支持体803は、水平レール状の本
体803Aと、汎用ナットたる六角ナット809とを具
備してなるものである。
【0056】本体803Aは、例えばアルミダイキャス
ト製で、その基端面831を躯体ブロック1の前向起立
面1aに密着させて固定するものである。そして、その
両端部には、アンカーボルト2用のボルト挿通孔807
をそれぞれ設けている。また、止着具たるボルト806
を挿通させるための止着具挿通口808を、ボルト挿通
孔807より内方にそれぞれ設けている。さらに、ボル
ト挿通孔807の先端面側からは六角ナット821を挿
入できるように、所定深さの座ぐり穴833を切設して
いる。また、特に図24に示すように、止着具挿通口8
08の基端面831側には、汎用ナットたる六角ナット
809を回転不能に挿入できる六角穴835を、その深
さ寸法が六角ナット809の高さ寸法よりも大きくなる
ように切設している。なお、この六角穴835がナット
保持部たる有底穴に相当する。また、上下側面には、溝
33の開口面に向かってその幅が小さくなるテーパ面8
17を形成している。
【0057】脚805は、例えば第1実施例と略同一の
ものである。つまり、断面がI字状の脚本体856と、
その基端部851に一体に形成した取付部852とを備
えている。取付部852は、その取付面853に本体8
03Aに嵌合する凹溝810を設けるとともに、ボルト
挿通孔807に対応する位置に上下に長い長孔854を
設けたものである。また、取付面853の反対側の面
で、長孔854周辺のボルト806の頭が接触する部位
には、ボルト806の緩み止めとして、断面鋸歯状の細
かい凹凸条855を設けている。さらに、凹溝810の
内側面には、本体803Aに設けたテーパ面817にテ
ーパ係合しうるテーパ面816を設けている。
【0058】このような椅子取付構造を利用して、脚8
05を躯体ブロック1に取り付けるには、次のような手
順により行なう。まず、六角ナット809を六角穴83
5に挿入する。次に、ボルト挿通孔807にアンカーボ
ルト2を挿通させ、これに六角ナット821を座ぐり穴
833に嵌入させるように螺着して本体803Aを躯体
ブロック1に止着する。最後に、凹溝810を本体80
3Aに嵌合させた上で、止着具たるボルト806を長孔
854に挿通し、六角ナット809に螺着することによ
って脚805を中間支持体803に止着する。また、こ
のように取り付けた脚805を躯体ブロック1から取り
外すには、ボルト806を螺脱すればよい。
【0059】したがって、このような椅子取付構造によ
れば、第1実施例で述べたような基本的な効果を得られ
るのはもちろんのこと、第8実施例特有の次のような効
果が得られる。すなわち、脚805の脱着は、第3実施
例同様、ボルト806のみを緩めたり締め付けたりする
ことにより行えるので、これに要する作業が簡単化され
る。そして、特に脚805の脱着により経時破損が最も
予想される六角ナット809、ボルト806を汎用品に
して入手を容易なものにしているので、これらが破損し
た場合でも、メーカに逐一依頼したり、予備を保持して
おく必要がなく、作業者側で部品調達を容易にできる。
また、本体803Aは、ナット保持部材たる六角穴83
5等を含み、一挙にダイキャスト成形できるので、新た
にナット保持用の部品を追加することなく、部品点数を
可及的に減少させることもできる。さらに、本体803
Aの上下側面、及び、取付部852の凹溝810の内側
面に、それぞれテーパ係合するテーパ面817、816
を設けているので、脚805の中間支持体803への嵌
合が簡単に行なえるという効果も奏する。また、ボルト
806を螺着した時に、各テーパ面816、817がテ
ーパ係合するとともに脚806の基端面853が前向起
立面1aに密着するように設定すれば、これらの面1
a、817に荷重が分散して作用するようにでき、脚8
05の支持強度を増大させることもできる。
【0060】なお、本実施例の場合、各脚805毎に中
間支持体803を設けたものであったが、図23の想像
線に示すように、両脚805共通、すなわち両脚805
に横架するように長い中間支持体にしてもよい。なお、
本発明は上述した第1〜第8実施例に限定されるもので
はなく種々の変形が可能である。
【0061】例えば、第1〜第8実施例、および従来例
で示した脚は、上述したように、その基端部の構造のみ
が異なるものである。したがって、この椅子の脚を金型
により成形されるダイキャスト製のものにするととも
に、この脚の基端部近傍に図1等に示すように金型パー
ティングラインKLを位置させ、これより反基端部側を
共通の金型にし、基端部側の金型を変えるようにしても
よい。このようにすれば種々の取付構造を有する脚を製
作する際に、全ての金型を変更する必要がなくなり、金
型の取り替えを必要最小限で済ませることができる。ま
た、第2実施例で若干触れたが、前向起立面1aと金型
パーティングラインKLとの距離を種々の脚において一
定にしておけば、異なる取付構造を有する椅子の配置を
一定にでき、椅子の配置バランスを保つことが容易にで
きる。
【0062】また、中間支持体の形状は各実施例に限っ
たものではなく、種々の変形が考えられる。例えば、中
間支持体が、片半部をアンカーボルトに螺合し、他方の
片半部に止着具たるボルトを螺合するようにしたナット
自体でもよい。具体例としては、第1実施例に示したよ
うな高ナットを中間支持体とし、アンカーボルトに高ナ
ットを螺着してこの高ナットをコンクリート構造体に止
着するとともに、その高ナットの先端に止着具たるボル
トを螺着することにより脚をこの高ナットに緊締固着す
るものなどが考えられる。
【0063】さらに、本発明は、各実施例で示した4体
の背座を有する椅子に適用が限られるものではない。す
なわち、椅子の背座の数によらず、本発明は同様の効果
を奏するものである。もちろん背座の形状も実施例に限
ったものではない。さらには、本発明による椅子取付構
造は、起立面のみならず床面等あらゆる角度の面に適用
可能であることは言うまでもない。
【0064】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、本発明は、アンカーボルトによってコンクリート構
造体の前向起立面にレール状の中間支持体を取着し、こ
の中間支持体に椅子の脚を着脱可能に止着するようにし
た椅子取付構造であるから、椅子の着脱時に生じるねじ
りや衝撃等が直接アンカーボルトに作用せず、その機能
寿命が従来の椅子取付構造に比べ増大する。
【0066】特に、コンクリート構造体が、観覧席の段
床を構成する躯体ブロックであって、この躯体ブロック
の前向起立面に前記中間支持体を取着し、この中間支持
体に椅子の脚の基端部を止着しているものならば、上述
の効果を顕著に発揮させることができる。また、中間支
持体を、中間支持体を、ボルト貫通孔を有した水平レー
ル状の本体と、前記ボルト挿通孔に貫通させたアンカー
ボルトの貫通端よりも長尺なナットとを備えるものに
し、該貫通端に前記ナットを螺着することによって、こ
の本体を躯体ブロックに止着しておき、椅子の脚の基端
部に設けた凹溝を前記本体に嵌合させた上で、止着具た
るボルトを前記ナットの先端部に螺着することによって
前記脚を中間支持体に止着しているものならば、既存の
アンカーボルトをそのまま利用することができ、かつア
ンカーボルトに中間支持体を止着する構造を共用して脚
を中間支持体に止着しているため、部品点数の増大を招
かないようにもできる。
【0067】また、中間支持体を盤状のものにし、椅子
の脚を前記中間支持体の前面に設けた取付面に固着する
とともに前記取付面の裏面を前記コンクリート構造体の
前向起立面に取着しているものならば、従来の脚構造を
大幅に変更することなく寸法の変更のみで対応させるこ
とができ、従来の脚からの設計変更を容易にできる。
【0068】中間支持体を、略水平方向に伸びる取付溝
を備えた水平レール状のものにし、前記取付溝の開口端
側の幅寸法を奥部の幅寸法よりも小さく設定するととも
に、この取付溝内に該取付溝の開口端側の幅寸法よりも
大きな幅寸法を有したナットをスライド移動可能に収容
しておき、このナットに螺着した止着具たるボルトによ
り椅子の脚を中間支持体に止着しているものならば、脚
の止着位置を可変に設定でき、またその際における作業
を容易なものにすることができる。
【0069】前述と同様の効果は、中間支持体を、水平
レール状のものにし、椅子の脚の基端部にこの中間支持
体に外嵌する係合溝を設け、この係合溝の横断面および
中間支持体の横断面を、脚が中間支持体に対して左右方
向にはスライド可能で且つ前方へは離脱不能となる形状
に設定し、止着具によって前記脚の中間支持体に対する
左右移動を所望位置で係止させ得るように構成している
ものによっても得られる。
【0070】中間支持体を、止着具挿通口を有してなる
本体と、止着具たるボルトを螺着するための汎用ナット
とを備えたものにし、前記本体の止着具挿通口に対応す
る部位に、前記汎用ナットを回転不能に且つ着脱可能に
保持するためのナット保持部を設けているものならば、
脚の着脱作業を簡単化できるうえ、椅子の交換作業者側
で部品の入手交換を行いやすいように部品の汎用性を高
めることができる。
【0071】前記本体が、その背面に前記ナット保持部
を一体に形成してなる押出成形材製のものであり、その
ナット保持部が、汎用ナットの平行な2辺間距離に相当
する幅寸法を有し且つ押出し方向に連続した溝であるも
のや、あるいは、前記本体が、その背面に前記ナット保
持部を一体に形成してなるダイキャスト製のものであ
り、そのナット保持部が、前記汎用ナットを回転不能に
嵌合保持し得る有底穴であるものならば、特に前記ナッ
ト保持部用の部品を追加することなく、部品点数を可及
的に少なくし、なおかつ中間支持体の製作の容易性を損
なわないようにすることができる。
【0072】特に脚の着脱による破損が最も予想され、
交換頻度の高い前記汎用ナットを前記本体から取り外し
得るように構成したものならば、アンカーボルトに対す
る作業の頻度をより減少させることになるため、アンカ
ーボルトの脚を止着する機能の寿命をさらに増大させる
ことができる。また、このような構成において、前記汎
用ナットをナット保持部内の所定位置に位置決めするた
めのずれ止め部材を設けておき、汎用ナットをナット保
持部から取り外す際に前記ずれ止め部材を汎用ナットと
干渉しない位置まで退避させ得るように構成したものな
らば、前記汎用ナットの位置決めをできるようにしつつ
も、汎用ナットの交換の簡単化を図れる。
【0073】中間支持体と椅子の脚との接触部分にテー
パ面をそれぞれ形成しておき、止着具の緊締力により前
記中間支持体と前記脚とをテーパ係合させるようにして
いるものならば、脚の支持強度を増大させることがで
き、また脚の中間支持体への取付を円滑に行なうことも
できる。さらに、椅子の脚を、金型により成形されるダ
イキャスト製のものにし、この脚の基端近傍部に金型パ
ーティングラインを位置させ、この金型パーティングラ
インよりも反基端部側を共通の金型にし、基端部側の金
型を種々の取付構造に応じて変えるようにしているもの
ならば、種々の椅子をなるべく共通の金型を用いて製作
できるうえに、この金型パーティングラインと前向起立
面との距離を一定にしておけば、異なる取付構造を有す
る椅子とその配置バランスを保ことができ、違和感を解
消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略斜視図。
【図2】図1におけるI−I線断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す概略斜視図。
【図4】図3における平面図。
【図5】本発明の第3実施例を示す概略斜視図。
【図6】図3におけるIII−III線断面図。
【図7】本発明の第4実施例を示す概略斜視図。
【図8】図3におけるIV−IV線断面図。
【図9】本発明の第1実施例を示す椅子の全体概略側面
図。
【図10】本発明の第1実施例を示す椅子の全体概略正
面図。
【図11】本発明の第5実施例を示す概略斜視図。
【図12】同実施例の中間支持体を示す概略正面図。
【図13】同実施例の中間支持体を示す概略側面図。
【図14】同実施例の中間支持体を示す概略平面図。
【図15】本発明の第6実施例を示す概略斜視図。
【図16】同実施例の中間支持体を示す概略正面図。
【図17】同実施例の中間支持体を示す概略側面図。
【図18】同実施例の中間支持体を示す概略平面図。
【図19】本発明の第7実施例を示す概略斜視図。
【図20】同実施例の中間支持体を示す概略正面図。
【図21】同実施例の中間支持体を示す概略側面図。
【図22】同実施例の中間支持体を示す概略平面図。
【図23】本発明の第8実施例を示す概略斜視図。
【図24】同実施例の中間支持体を示す概略正面図。
【図25】同実施例の中間支持体を示す概略側面図。
【図26】同実施例の中間支持体を示す概略平面図。
【図27】従来例を示す椅子の全体概略側面図。
【図28】従来例を示す椅子の全体概略正面図。
【符号の説明】 1・・・コンクリート構造体(躯体ブロック) 1a・・・前向起立面 2・・・アンカーボルト 3、103、203、303、503、603、70
3、803・・・中間支持体 3A、503A、603A、703A、803A・・・
本体 4・・・椅子 5、105、205、305、505、605、70
5、805・・・脚 51、151、251、351、551、651、75
1、851・・基端部 56、156、256、356、556、656、75
6、856・・脚本体 6、106、206、306、506、606、70
6、806・・・止着具(ボルト) 7・・・ボルト挿通孔 21・・・アンカーボルトの貫通端 9、209・・・ナット 10、510、610、710、810・・・凹溝 11・・・めねじ部 233・・・取付溝 234・・・開口端 235・・・奥部 310・・・係合溝 16、216、516、616、716、816・・・
テーパ面 17、217、517、617、717、817・・・
テーパ面 KL・・・金型パーティングライン 509、609、709、809・・・汎用ナット(六
角ナット) 508、608、708、808・・・止着具挿通口 535、635、735・・・ナット保持部(ナット保
持溝) 835・・・有底穴(六角穴) 591・・・ずれ止め部材(ワリピン) 691、791・・・ずれ止め部材(ビス)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/02 - 1/16 A47C 7/00 A47B 91/08

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート構造体にアンカーボルトを突
    設し、このアンカーボルトを利用して前記コンクリート
    構造体の前向起立面に中間支持体を取着し、この中間支
    持体に椅子の脚を前記アンカーボルトとは別体をなす止
    着具を用いて着脱可能に止着しているものであって、前記中間支持体をレール状の本体を具備するものとし、
    椅子の脚の基端部を中間支持体に止着するようにした
    とを特徴とする椅子取付構造。
  2. 【請求項2】中間支持体を、ボルト挿通孔を有した水平
    レール状の本体と、前記ボルト挿通孔に貫通させたアン
    カーボルトの貫通端よりも長尺なナットとを備えるもの
    にし、該貫通端に前記ナットを螺着することによって、
    この本体をコンクリート構造体に止着しておき、椅子の
    脚の基端部に設けた凹溝を前記本体に嵌合させた上で、
    止着具たるボルトを前記ナットの先端部に螺着すること
    によって前記脚を中間支持体に止着している請求項1記
    載の椅子取付構造。
  3. 【請求項3】コンクリート構造体にアンカーボルトを突
    設し、このアンカーボルトを利用して前記コンクリート
    構造体の前向起立面に中間支持体を取着し、この中間支
    持体に椅子の脚を前記アンカーボルトとは別体をなす止
    着具を用いて着脱可能に止着しているものであって、 中間支持体を盤状のものにし、椅子の脚を前記中間支持
    体の前面に設けた取付面に固着していることを特徴とす
    椅子取付構造。
  4. 【請求項4】中間支持体をめねじ部を有したものにし、
    この中間支持体のめねじ部以外の部位を前記アンカーボ
    ルトを利用してコンクリート構造体に止着しておき、止
    着具たるボルトを前記めねじ部に螺着することによっ
    て、椅子の脚を前記中間支持体の前面に緊締固着してい
    る請求項記載の椅子取付構造。
  5. 【請求項5】中間支持体を、略水平方向に伸びる取付溝
    を備えた水平レール状の本体を備えたものにし、前記取
    付溝の開口端側の幅寸法を奥部の幅寸法よりも小さく設
    定するとともに、この取付溝内に該取付溝の開口端側の
    幅寸法よりも大きな幅寸法を有したナットをスライド移
    動可能に収容しておき、このナットに螺着した止着具た
    るボルトにより椅子の脚を中間支持体に止着している請
    求項記載の椅子取付構造。
  6. 【請求項6】中間支持体を水平レール状の本体を備えた
    ものにし、椅子の脚の基端部にこの中間支持体に外嵌す
    る係合溝を設け、この係合溝の横断面および中間支持体
    の横断面を、脚が中間支持体に対して左右方向にはスラ
    イド可能で且つ前方へは離脱不能となる形状に設定し、
    止着具によって前記脚の中間支持体に対する左右移動を
    所望位置で係止させ得るように構成している請求項
    載の椅子取付構造。
  7. 【請求項7】中間支持体を、止着具挿通口を有してなる
    本体と、止着具たるボルトを螺着するための汎用ナット
    とを備えたものにし、前記本体の止着具挿通口に対応す
    る部位に、前記汎用ナットを回転不能に且つ着脱可能に
    保持するためのナット保持部を設けている請求項1又は
    記載の椅子取付構造。
  8. 【請求項8】前記本体が、その背面に前記ナット保持部
    を一体に形成してなる押出成形材製のものであり、その
    ナット保持部が、汎用ナットの平行な2辺間距離に相当
    する幅寸法を有し且つ押出し方向に連続した溝である請
    求項7記載の椅子取付構造。
  9. 【請求項9】前記本体が、その背面に前記ナット保持部
    を一体に形成してなるダイキャスト製のものであり、そ
    のナット保持部が、前記汎用ナットを回転不能に嵌合保
    持し得る有底穴である請求項7記載の椅子取付構造。
  10. 【請求項10】前記本体をアンカーボルトによりコンク
    リート構造体に取着したままで、前記汎用ナットを前記
    本体から取り外し得るように構成した請求項8又は9記
    載の椅子取付構造。
  11. 【請求項11】前記汎用ナットをナット保持部内の所定
    位置に位置決めするためのずれ止め部材を設けておき、
    汎用ナットをナット保持部から取り外す際に前記ずれ止
    め部材を汎用ナットと干渉しない位置まで退避させ得る
    ように構成した請求項10記載の椅子取付構造。
  12. 【請求項12】中間支持体と椅子の脚との接触部分にテ
    ーパ面をそれぞれ形成しておき、止着具の緊締力により
    前記中間支持体と前記脚とをテーパ係合させるようにし
    ている請求項記載の椅子取付構造。
  13. 【請求項13】椅子の脚を、金型により成形されるダイ
    キャスト製のものにし、この脚の基端近傍部に金型パー
    ティングラインを位置させ、この金型パーティングライ
    ンよりも反基端部側を共通の金型にし、基端部側の金型
    を種々の取付構造に応じて変えるようにしている請求項
    1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11又は
    12記載の椅子取付構造。
  14. 【請求項14】コンクリート構造体にアンカーボルトを
    突設し、このアンカーボルトを利用して前記コンクリー
    ト構造体の前向起立面に中間支持体を取着し、この中間
    支持体に椅子の脚を前記アンカーボルトとは別体をなす
    止着具を用いて着脱可能に止着しているものであって、 中間支持体が、片半部がアンカーボルトに螺合し、他方
    の片半部が止着具たるボルトを螺合させるようにしたナ
    ットであることを特徴とする椅子取付構造。
  15. 【請求項15】コンクリート構造体が観覧席の段床を構
    成する躯体ブロックである請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、10、11、12、13又は14記載
    の椅子取付構造。
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