JP3232444B2 - El素子の製造方法 - Google Patents

El素子の製造方法

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JP3232444B2 JP25041196A JP25041196A JP3232444B2 JP 3232444 B2 JP3232444 B2 JP 3232444B2 JP 25041196 A JP25041196 A JP 25041196A JP 25041196 A JP25041196 A JP 25041196A JP 3232444 B2 JP3232444 B2 JP 3232444B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はEL素子の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、EL素子(無機EL
素子)20は、透明ベースフィルム21上に形成された
透明電極22上に、発光層23、絶縁層24、背面電極
25、保護膜27が順次積層されており、図示しないが
両電極22,25に引き出し電極を介して駆動回路から
電圧が加えられることにより発光層が発光するものであ
る。従来、実用に際してはこのEL素子20は金属製ケ
ース26などに収納して用いられている。
【0003】
【解決しようとする課題】上記従来の構成では、EL素
子20端面に透明電極22が露出し金属製ケース26に
接触するため、金属製ケース26全体が透明電極22
介して駆動回路と導通することになる。従来、駆動回路
はこの金属ケース26と透明電極22とが短絡すると、
誤動作や動作不良が発生することになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】透明ベースフィルムを変
形させる温度に加熱した切断刃により所望のEL素子外
形に沿って切断すると、切断刃が透明電極を切断する際
にこの切断面において切断刃が透明電極に食い込むにつ
れて透明ベースフィルムが変形し、切断刃に伴って屈曲
し透明電極端面を被う。金属製ケースなどが透明電極の
端面を介して駆動回路と導通することがなく、悪影響を
及ぼすことはない。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、透明ベースフィルム上
に形成された透明電極上に、発光層、絶縁層および背面
電極を積層形成した積層体を形成し、透明ベースフィル
ムを変形させ得る温度に加熱された切断刃で当該切断刃
が透明ベースフィルム側から透明電極に食い込むように
積層体の周囲を切断してEL素子の外形を切断形成し、
その切断面において透明ベースフィルムが透明電極の端
面を被うように透明ベースフィルムを屈曲形成する。上
記積層体は、上記背面電極の外側保護膜にて被われて
いる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の一実施例を示している。完成
状態のEL素子Aの構成を簡単に説明すると、透明ベー
スフィルム1上に形成された透明電極2上に、さらに、
発光層3、絶縁層4、背面電極5が順次積層形成され、
背面電極5の外側は保護膜6により被われている。そし
て、図示しないが、透明電極2及び背面電極5にはそれ
ぞれ引き出し電極が接合され、引き出し電極は駆動回路
に接続されている。そして、駆動回路から引き出し電極
を介して、透明電極2及び背面電極5に交流電界が加わ
ると、発光層3が発光する。
【0007】このEL素子Aの具体的な構成を、本発明
による製造方法とともに説明すると、所望のEL素子外
形よりも大きいポリエチレンテレフタレート(PET)
の透明ベースフィルム1上に真空蒸着などにより酸化イ
ンジウム・スズ(ITO)からなる透明電極2を形成し
てシート状にする。この透明電極2の上に、硫化亜鉛に
銅をドープした発光体とフッ素樹脂バインダーとを混合
・攪拌したインクを印刷して発光層3を形成し、その上
に、高誘電体であるチタン酸バリウムとフッ素樹脂バイ
ンダーとを混合・攪拌したインクを印刷して絶縁層4を
形成している。そしてその上にカーボンペーストを印刷
して背面電極5を形成している。背面電極5の外側に
は、ポリイミドなどの保護膜6がコーティングされてい
る。
【0008】そして図2に示すように、この積層体を切
断装置にセットする。この切断装置の一例として図2に
示している装置Cは、いわゆるトムソン型装置であり、
支持板7内に切断刃9が配設され刃先を上方に向けて突
出している。図では一部省略しているが、この切断刃9
は所望のEL素子外形全周にわたって形成してある。支
持板7上にはクッション材10が載置されている。そし
て、クッション材10と対向するように押さえ板11が
設けてあり、押さえ板11は図示しないプレス機によっ
て図面上下方向に移動し、外形を一度にプレス抜きする
ものである。そして本実施例では、支持板7内にヒータ
ー8を内蔵するとともに、ヒーター8と切断刃9とが連
結してある。
【0009】この押さえ板11とクッション材10との
間に、透明ベースフィルム1側が下になるように積層体
を配置し、ヒーター8により切断刃9を160度以上
(透明ベースフィルム1が容易に変形する温度)に加熱
するとともに、プレス機を作動させて押さえ板11を下
降させる。こうして押圧された透明ベースフィルム1
は、クッション材10を圧縮するとともに切断刃9が食
い込む。このとき、切断刃9は加熱されているので、切
断刃9が食い込むにつれて透明ベースフィルム1が変形
し、切断面において透明ベースフィルム1は切断刃9に
くっついて図面上方へ向かい、透明電極2端面を被うよ
うに屈曲する。この温度でポリエチレンテレフタレート
は柔軟に変形するが、脆い透明電極2はこれと一体的に
屈曲することはできず、端部は欠けて透明ベースフィル
ム1から部分的に剥離するように破損する。このよう
に、透明電極2の端面は透明ベースフィルム1によりほ
とんど被われ、わずかに露出した部分があったとしても
端部は破損している。
【0010】このようにして製造したEL素子A(図1
参照)を金属製ケースBなどに収納した場合、透明電極
2の端面は、絶縁性の透明ベースフィルム1に被われた
り破損するなどして、ケースB内面には接触しない。し
たがって、金属製ケースが透明電極端面を介して駆動回
路と導通してこの駆動回路に悪影響を及ぼすという従来
の問題点は、本発明の構成を採用することにより解消さ
れる。
【0011】上記のような加熱された切断刃9による切
断は、EL素子の全周にわたって行われ、透明電極2の
端面は露出しない。なお、切断装置は上記実施例に限ら
れず、加熱されるカッター状の切断刃(温度カッター)
でカッティングしていくものでもよく、切断刃が加熱さ
れ得るものであれば、いかなる変更も可能である。な
お、透明電極端面をできるだけ確実に透明ベースフィル
ムにより被うためには、EL素子の透明ベースフィルム
側から切断することが望ましい。
【0012】本発明は、金属ケース内に挿入する場合に
限られず、EL素子端面が導電性の物質に接触する可能
性がある場合に広く有効である。
【0013】
【発明の効果】本発明によると、透明電極端面が金属製
ケースなどの導電性物質と導通することが防げ、EL駆
動に悪影響を及ぼすことがない。したがって、EL素子
と接触するケースなどの部材の材質の選択に制限がな
く、絶縁塗装などの加工も不要となるなど、このEL素
子を用いると発光装置の設計上の自由度が増すとともに
製造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造したEL素子の要部拡大断面
【図2】本発明に係るEL素子製造方法を示す説明図
【図3】従来のEL素子の要部拡大断面図
【符号の簡単な説明】
2 透明電極 3 発光層 5 背面電極 6 保護膜 7 切欠部 9 切断刃 A EL素子 B 金属製ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−266392(JP,A) 実開 平4−33297(JP,U) 実開 昭60−156695(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/00 - 33/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ベースフィルム上に形成された透明
    電極上に、発光層、絶縁層および背面電極を積層形成し
    た積層体を形成し、 上記透明ベースフィルムを変形させ得る温度に加熱され
    た切断刃で当該切断刃が上記透明ベースフィルム側から
    上記透明電極に食い込むように上記積層体の周囲を切断
    してEL素子の外形を切断形成し、その切断面において
    上記透明ベースフィルムが上記透明電極の端面を被うよ
    うに上記透明ベースフィルムを屈曲形成することを特徴
    とするEL素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記積層体は、上記背面電極の外側
    護膜にて被われていることを特徴とする請求項1に記載
    のEL素子の製造方法。
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