JP3230962B2 - ヒュージブルリンク - Google Patents
ヒュージブルリンクInfo
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H85/00—Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
- H01H85/02—Details
- H01H85/04—Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges
- H01H85/041—Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges characterised by the type
- H01H85/0411—Miniature fuses
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H85/00—Protective devices in which the current flows through a part of fusible material and this current is interrupted by displacement of the fusible material when this current becomes excessive
- H01H85/02—Details
- H01H85/04—Fuses, i.e. expendable parts of the protective device, e.g. cartridges
- H01H85/05—Component parts thereof
- H01H85/165—Casings
- H01H85/175—Casings characterised by the casing shape or form
- H01H85/1755—Casings characterised by the casing shape or form composite casing
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はヒュージブルリンク
に関し、詳しくは、絶縁性樹脂製のハウジングの下部の
開口からハウジング内に挿入されたヒューズエレメント
を、前記ハウジングの下部に取り付けられるスペーサに
よってハウジングに固定するカートリッジタイプのヒュ
ージブルリンクに関するものである。
に関し、詳しくは、絶縁性樹脂製のハウジングの下部の
開口からハウジング内に挿入されたヒューズエレメント
を、前記ハウジングの下部に取り付けられるスペーサに
よってハウジングに固定するカートリッジタイプのヒュ
ージブルリンクに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図５及び図６はカートリッジタイプのヒ
ュージブルリンクの従来例を示したもので、図５は従来
のヒュージブルリンク１の分解斜視図、図６は同ヒュー
ジブルリンク１の要部の断面図である。
ュージブルリンクの従来例を示したもので、図５は従来
のヒュージブルリンク１の分解斜視図、図６は同ヒュー
ジブルリンク１の要部の断面図である。
【０００３】このヒュージブルリンク１は、略逆Ｕ字形
に湾曲成形されるとともにその逆Ｕ字形の頂部に溶断部
２が設定された可溶体３と該可溶体３の両端部から延出
してブスバー等の回路部材にねじ止めによって電気接続
される一対の接続端子部４、４とを金属板のプレス成形
によって一体形成したヒューズエレメント６と、絶縁性
樹脂によって上下に開口した略筒状に形成されて下部の
開口から挿入された前記可溶体３の周囲を覆うハウジン
グ８と、該ハウジング８の上部の開口９を覆う蓋板部１
０と前記ハウジング８に固定するための固定手段１１と
を有した絶縁性樹脂製の蓋体１３と、前記ハウジング８
の下部の開口を塞ぐ底板部１５と該底板部１５に立設さ
れて前記ハウジング８の下部寄り内壁面に形成された突
起１６（図６参照）に係合する弾性係合片１７とを絶縁
性樹脂によって一体形成した構成を成して、前記可溶体
３を収容したハウジング８の下部に取り付けることで前
記ハウジング８からヒューズエレメント６の脱落を防ぐ
とともにハウジング８の下部の開口を塞ぐスペーサ１９
とを備えた構成をなしている。
に湾曲成形されるとともにその逆Ｕ字形の頂部に溶断部
２が設定された可溶体３と該可溶体３の両端部から延出
してブスバー等の回路部材にねじ止めによって電気接続
される一対の接続端子部４、４とを金属板のプレス成形
によって一体形成したヒューズエレメント６と、絶縁性
樹脂によって上下に開口した略筒状に形成されて下部の
開口から挿入された前記可溶体３の周囲を覆うハウジン
グ８と、該ハウジング８の上部の開口９を覆う蓋板部１
０と前記ハウジング８に固定するための固定手段１１と
を有した絶縁性樹脂製の蓋体１３と、前記ハウジング８
の下部の開口を塞ぐ底板部１５と該底板部１５に立設さ
れて前記ハウジング８の下部寄り内壁面に形成された突
起１６（図６参照）に係合する弾性係合片１７とを絶縁
性樹脂によって一体形成した構成を成して、前記可溶体
３を収容したハウジング８の下部に取り付けることで前
記ハウジング８からヒューズエレメント６の脱落を防ぐ
とともにハウジング８の下部の開口を塞ぐスペーサ１９
とを備えた構成をなしている。
【０００４】そして、前記ヒューズエレメント６は、可
溶体３の下端（接続端子部４との境界付近）の両側に、
ハウジング８内での位置決め用の爪２０が設けられてお
り、可溶体３をハウジング８内に挿入した際には、前記
爪２０がハウジング８の対応位置に装備された溝（図示
略）に入って、ハウジング８内における挿入深さや幅方
向の位置決めがなされる。
溶体３の下端（接続端子部４との境界付近）の両側に、
ハウジング８内での位置決め用の爪２０が設けられてお
り、可溶体３をハウジング８内に挿入した際には、前記
爪２０がハウジング８の対応位置に装備された溝（図示
略）に入って、ハウジング８内における挿入深さや幅方
向の位置決めがなされる。
【０００５】また、前記スペーサ１９の弾性係合片１７
は、図５および図６に示すように、突起１６が突入する
係合孔２２を有したもので、図６に示すように弾性係合
片１７と突起１６とが係合した状態では、前記底板部１
５に形成されたエレメント押え面２３が前記爪２０の下
端に当接して、ヒューズエレメント６がハウジング８か
ら脱落することを防止する。
は、図５および図６に示すように、突起１６が突入する
係合孔２２を有したもので、図６に示すように弾性係合
片１７と突起１６とが係合した状態では、前記底板部１
５に形成されたエレメント押え面２３が前記爪２０の下
端に当接して、ヒューズエレメント６がハウジング８か
ら脱落することを防止する。
【０００６】前記蓋体１３は、上部の開口９からハウジ
ング内への塵埃等の進入を阻止してヒューズエレメント
６を保護するとともに、ヒューズエレメント６の溶断時
に溶断片が外部に飛散することを防止する。この蓋体１
３の蓋板部１０の中央には、ハウジング８内に収容した
可溶体３の溶断部２が溶断したか否かを視認するための
透明な窓部２５が設けられている。
ング内への塵埃等の進入を阻止してヒューズエレメント
６を保護するとともに、ヒューズエレメント６の溶断時
に溶断片が外部に飛散することを防止する。この蓋体１
３の蓋板部１０の中央には、ハウジング８内に収容した
可溶体３の溶断部２が溶断したか否かを視認するための
透明な窓部２５が設けられている。
【０００７】このようなカートリッジタイプのヒュージ
ブルリンクは、ヒューズエレメント溶断時にエレメント
交換が容易に行え、かつ、接続箇所の接触抵抗の低減に
適するため、大電流用ヒューズとして、車両の電気系統
を始めとして種々の分野で利用されるようになってき
た。
ブルリンクは、ヒューズエレメント溶断時にエレメント
交換が容易に行え、かつ、接続箇所の接触抵抗の低減に
適するため、大電流用ヒューズとして、車両の電気系統
を始めとして種々の分野で利用されるようになってき
た。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したヒ
ュージブルリンク１では、前記スペーサ１９が中途嵌合
（ハウジング８の突起１６とスペーサ１９の弾性係合片
１７との嵌合が不完全な状態）している場合、外観等か
らはそのことが簡単に判別することができない。そのた
め、スペーサ１９の中途嵌合を見落して、後に、ヒュー
ズエレメント６がハウジング８から脱落する虞があっ
た。
ュージブルリンク１では、前記スペーサ１９が中途嵌合
（ハウジング８の突起１６とスペーサ１９の弾性係合片
１７との嵌合が不完全な状態）している場合、外観等か
らはそのことが簡単に判別することができない。そのた
め、スペーサ１９の中途嵌合を見落して、後に、ヒュー
ズエレメント６がハウジング８から脱落する虞があっ
た。
【０００９】また、樹脂の成形品であるスペーサ１９に
は、成形ひずみ等で弾性係合片１７に微小な撓みや寸法
誤差が残り、図６に示すような突起１６と弾性係合片１
７との係合を維持するための弾性力が設計値よりも弱く
なる可能性があり、そのように事態が発生した場合に、
例えば車両の電気系統に使用されていて激しい振動が作
用すると、その振動で弾性係合片１７と突起１６との係
合が外れてしまう虞もあった。本発明は上記状況に鑑み
てなされもので、スペーサの中途嵌合状態が見落される
ことなく、しかも、スペーサのハウジングに対する係止
強度を高めて外部から加わる振動などでハウジングから
の脱落を生じないヒュージブルリンクを提供し、部品点
数の増加を伴わないで信頼性向上を図ることを目的とす
る。
は、成形ひずみ等で弾性係合片１７に微小な撓みや寸法
誤差が残り、図６に示すような突起１６と弾性係合片１
７との係合を維持するための弾性力が設計値よりも弱く
なる可能性があり、そのように事態が発生した場合に、
例えば車両の電気系統に使用されていて激しい振動が作
用すると、その振動で弾性係合片１７と突起１６との係
合が外れてしまう虞もあった。本発明は上記状況に鑑み
てなされもので、スペーサの中途嵌合状態が見落される
ことなく、しかも、スペーサのハウジングに対する係止
強度を高めて外部から加わる振動などでハウジングから
の脱落を生じないヒュージブルリンクを提供し、部品点
数の増加を伴わないで信頼性向上を図ることを目的とす
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るヒュージブルリンクは、略逆Ｕ字形に湾
曲成形されるとともにその逆Ｕ字形の頂部に溶断部が設
定された可溶体と該可溶体の両端部から延出して回路に
電気接続される一対の接続端子部とを金属板のプレス成
形によって一体形成したヒューズエレメントと、絶縁性
樹脂によって上下に開口した略筒状に形成されて下部の
開口から挿入された前記ヒューズエレメントの可溶体の
周囲を覆うハウジングと、該ハウジングの上部の開口を
覆う蓋板部と前記ハウジングに固定するための固定手段
とを有した絶縁樹脂製の蓋体と、前記ハウジングの下部
の開口を塞ぐ底板部と該底板部に立設されて前記ハウジ
ングの内壁面に係合する弾性係合片とを一体形成した構
成を成して前記ハウジングに取り付けられ前記ヒューズ
エレメントを保持するスペーサとを備えたヒュージブル
リンクにおいて、前記ハウジングの内壁面に、前記弾性
係合片が挿入可能で、かつ、前記弾性係合片が前記ハウ
ジングに係脱する際の該弾性係合片の板厚方向の弾性変
位を許容する分の隙間を確保した挿入空間を形成するガ
イド壁を設けるとともに、前記蓋体には、前記ハウジン
グに係合した前記弾性係合片と前記ガイド壁との間の前
記挿入空間に進入して該弾性係合片の弾性変位を規制す
る舌状片を垂設したことを特徴とするものである。
の本発明に係るヒュージブルリンクは、略逆Ｕ字形に湾
曲成形されるとともにその逆Ｕ字形の頂部に溶断部が設
定された可溶体と該可溶体の両端部から延出して回路に
電気接続される一対の接続端子部とを金属板のプレス成
形によって一体形成したヒューズエレメントと、絶縁性
樹脂によって上下に開口した略筒状に形成されて下部の
開口から挿入された前記ヒューズエレメントの可溶体の
周囲を覆うハウジングと、該ハウジングの上部の開口を
覆う蓋板部と前記ハウジングに固定するための固定手段
とを有した絶縁樹脂製の蓋体と、前記ハウジングの下部
の開口を塞ぐ底板部と該底板部に立設されて前記ハウジ
ングの内壁面に係合する弾性係合片とを一体形成した構
成を成して前記ハウジングに取り付けられ前記ヒューズ
エレメントを保持するスペーサとを備えたヒュージブル
リンクにおいて、前記ハウジングの内壁面に、前記弾性
係合片が挿入可能で、かつ、前記弾性係合片が前記ハウ
ジングに係脱する際の該弾性係合片の板厚方向の弾性変
位を許容する分の隙間を確保した挿入空間を形成するガ
イド壁を設けるとともに、前記蓋体には、前記ハウジン
グに係合した前記弾性係合片と前記ガイド壁との間の前
記挿入空間に進入して該弾性係合片の弾性変位を規制す
る舌状片を垂設したことを特徴とするものである。
【００１１】そして、ヒュージブルリンクは、ハウジン
グの下部の開口から該ハウジング内にヒューズエレメン
トの可溶体を挿入し、前記可溶体がハウジング内に収容
された状態で、ハウジングの下部にスペーサを取り付け
る。その後さらに、ハウジングの上部の開口を塞ぐべ
く、ハウジングの上部に蓋体を取り付ける。
グの下部の開口から該ハウジング内にヒューズエレメン
トの可溶体を挿入し、前記可溶体がハウジング内に収容
された状態で、ハウジングの下部にスペーサを取り付け
る。その後さらに、ハウジングの上部の開口を塞ぐべ
く、ハウジングの上部に蓋体を取り付ける。
【００１２】このように組立ると、スペーサのハウジン
グへの係合において、蓋体が未装着にある開放状態では
ハウジングの上部の開口から視認して中途嵌合状態が容
易に確認できる。そして、この時点で、スペーサの中途
嵌合状態が見落とされたとしても、その後にハウジング
に蓋体を取り付けたとき、スペーサが中途嵌合状態にあ
ると、蓋体に装備した舌状片が、弾性変形したまま不適
位置にある弾性係合片に当たって蓋体の取り付けを不能
にするため、スペーサの中途嵌合状態が検出される。
グへの係合において、蓋体が未装着にある開放状態では
ハウジングの上部の開口から視認して中途嵌合状態が容
易に確認できる。そして、この時点で、スペーサの中途
嵌合状態が見落とされたとしても、その後にハウジング
に蓋体を取り付けたとき、スペーサが中途嵌合状態にあ
ると、蓋体に装備した舌状片が、弾性変形したまま不適
位置にある弾性係合片に当たって蓋体の取り付けを不能
にするため、スペーサの中途嵌合状態が検出される。
【００１３】一方、スペーサがハウジングに完全嵌合し
ている状態で蓋体が取り付けられた場合、蓋体に装備さ
れている舌状片は、スペーサの弾性係合片と、ハウジン
グに形成されたガイド壁との間の挿入空間に進入して、
前記弾性係合片の弾性変位を規制する二重係止構造を確
立するため、スペーサのハウジングに対する係止強度を
高め、外部から加わる振動などの影響によるハウジング
からの外れを阻止して、信頼性の高いヒュージブルリン
クが実現される。
ている状態で蓋体が取り付けられた場合、蓋体に装備さ
れている舌状片は、スペーサの弾性係合片と、ハウジン
グに形成されたガイド壁との間の挿入空間に進入して、
前記弾性係合片の弾性変位を規制する二重係止構造を確
立するため、スペーサのハウジングに対する係止強度を
高め、外部から加わる振動などの影響によるハウジング
からの外れを阻止して、信頼性の高いヒュージブルリン
クが実現される。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るヒュージブル
リンクの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。図１は本発明によるヒュージブルリンクの分解斜
視図、図２は図１のヒュージブルリンクに適用されるハ
ウジングの要部断面図、図３はハウジングとスペーサと
の係合状態を示す断面図、図４はヒュージブルリンクの
組立状態の斜視図である。
リンクの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明
する。図１は本発明によるヒュージブルリンクの分解斜
視図、図２は図１のヒュージブルリンクに適用されるハ
ウジングの要部断面図、図３はハウジングとスペーサと
の係合状態を示す断面図、図４はヒュージブルリンクの
組立状態の斜視図である。
【００１５】ヒュージブルリンク３１は、略逆Ｕ字形に
湾曲成形されるとともに、その逆Ｕ字形の頂部に溶断部
２が設定された可溶体３と該可溶体３の両端部から延出
してブスバー等の回路部材にねじ止めによって電気接続
される一対の接続端子部４、４とを金属板のプレス成形
によって一体形成したヒューズエレメント６と、絶縁性
樹脂によって上下に開口した略筒状に形成され下部の開
口から挿入される前記可溶体３の周囲を覆うハウジング
３２と、該ハウジング３２の上部の開口９を覆う蓋板部
１０と前記ハウジング３２に固定するための固定手段１
１とを有した絶縁樹脂製の蓋体３４と、前記ハウジング
３２の下部の開口を塞ぐ底板部１５と該底板部１５に立
設されて前記ハウジング３２の下部寄り内壁面に形成さ
れた突起１６（図３参照）に係合する弾性係合片１７と
を絶縁性樹脂によって一体形成した構成を成して、前記
可溶体３を収容したハウジング３２の下部に取り付けら
れることで前記ハウジング３２からヒューズエレメント
６の脱落を防ぐとともに、前記ハウジング３２の下部の
開口を塞ぐスペーサ１９とを備えた構成からなる。
湾曲成形されるとともに、その逆Ｕ字形の頂部に溶断部
２が設定された可溶体３と該可溶体３の両端部から延出
してブスバー等の回路部材にねじ止めによって電気接続
される一対の接続端子部４、４とを金属板のプレス成形
によって一体形成したヒューズエレメント６と、絶縁性
樹脂によって上下に開口した略筒状に形成され下部の開
口から挿入される前記可溶体３の周囲を覆うハウジング
３２と、該ハウジング３２の上部の開口９を覆う蓋板部
１０と前記ハウジング３２に固定するための固定手段１
１とを有した絶縁樹脂製の蓋体３４と、前記ハウジング
３２の下部の開口を塞ぐ底板部１５と該底板部１５に立
設されて前記ハウジング３２の下部寄り内壁面に形成さ
れた突起１６（図３参照）に係合する弾性係合片１７と
を絶縁性樹脂によって一体形成した構成を成して、前記
可溶体３を収容したハウジング３２の下部に取り付けら
れることで前記ハウジング３２からヒューズエレメント
６の脱落を防ぐとともに、前記ハウジング３２の下部の
開口を塞ぐスペーサ１９とを備えた構成からなる。
【００１６】前記ヒューズエレメント６およびスペーサ
１９は、図５に示した従来のものと全く同じ構成であ
る。すなわち、前記ヒューズエレメント６は、可溶体３
の下端（接続端子部４との境界付近）の両側に、ハウジ
ング３２内での位置決め用の爪２０が設けられており、
可溶体３をハウジング３２内に挿入した際に、前記爪２
０がハウジング３２の対応位置に装備された溝（図示
略）に入って、ハウジング３２内における挿入深さや幅
方向の位置決めがなされる。
１９は、図５に示した従来のものと全く同じ構成であ
る。すなわち、前記ヒューズエレメント６は、可溶体３
の下端（接続端子部４との境界付近）の両側に、ハウジ
ング３２内での位置決め用の爪２０が設けられており、
可溶体３をハウジング３２内に挿入した際に、前記爪２
０がハウジング３２の対応位置に装備された溝（図示
略）に入って、ハウジング３２内における挿入深さや幅
方向の位置決めがなされる。
【００１７】また、前記スペーサ１９の弾性係合片１７
は、図１および図３に示すように、突起１６が係入する
係合孔２２を有したもので、図３に示すように弾性係合
片１７と突起１６とが係合した状態で、前記底板部１５
に形成されたエレメント押え面２３が前記爪２０の下端
に当接して、ヒューズエレメント６がハウジング３２か
ら脱落することを防止する。なお、前記突起１６と前記
係合孔２２とは相対的なもので、弾性係合片１７に突起
が設けられ、ハウジング３２の内壁面に係合孔２２に相
当する凹みが設けられた構成とすることもできる。
は、図１および図３に示すように、突起１６が係入する
係合孔２２を有したもので、図３に示すように弾性係合
片１７と突起１６とが係合した状態で、前記底板部１５
に形成されたエレメント押え面２３が前記爪２０の下端
に当接して、ヒューズエレメント６がハウジング３２か
ら脱落することを防止する。なお、前記突起１６と前記
係合孔２２とは相対的なもので、弾性係合片１７に突起
が設けられ、ハウジング３２の内壁面に係合孔２２に相
当する凹みが設けられた構成とすることもできる。
【００１８】前記ハウジング３２は、図２および図３に
示すように、下部寄りの内壁面に装備した突起１６の近
辺に、前記弾性係合片１７が挿入可能で、かつ、前記弾
性係合片１７が前記ハウジング３２の突起１６に係脱す
る際の該弾性係合片１７の板厚方向の弾性変位を許容す
る分の隙間Ｓを確保した挿入空間３６を形成するガイド
壁３７を設けている。
示すように、下部寄りの内壁面に装備した突起１６の近
辺に、前記弾性係合片１７が挿入可能で、かつ、前記弾
性係合片１７が前記ハウジング３２の突起１６に係脱す
る際の該弾性係合片１７の板厚方向の弾性変位を許容す
る分の隙間Ｓを確保した挿入空間３６を形成するガイド
壁３７を設けている。
【００１９】また、蓋体３４は、上部の開口９からハウ
ジング内への塵埃等の進入を阻止してヒューズエレメン
ト６を保護するとともに、ヒューズエレメント６の溶断
時に溶断片が外部に飛散することを防止するもので、前
記蓋板部１０の中央には、ハウジング３２内に収容した
可溶体３の溶断部２が溶断したか否かを視認するための
透明な窓部２５が設けられる点は、従来と共通である。
しかし、この実施の形態の蓋体３４は、更に改善された
もので、図１および図３に示すように、ハウジング３２
の突起１６に係合した弾性係合片１７と前記ガイド壁３
７との間の隙間Ｓに進入して前記弾性係合片１７の弾性
変位を規制する舌状片３８が、蓋板部１０の内面に垂設
されている。
ジング内への塵埃等の進入を阻止してヒューズエレメン
ト６を保護するとともに、ヒューズエレメント６の溶断
時に溶断片が外部に飛散することを防止するもので、前
記蓋板部１０の中央には、ハウジング３２内に収容した
可溶体３の溶断部２が溶断したか否かを視認するための
透明な窓部２５が設けられる点は、従来と共通である。
しかし、この実施の形態の蓋体３４は、更に改善された
もので、図１および図３に示すように、ハウジング３２
の突起１６に係合した弾性係合片１７と前記ガイド壁３
７との間の隙間Ｓに進入して前記弾性係合片１７の弾性
変位を規制する舌状片３８が、蓋板部１０の内面に垂設
されている。
【００２０】上記構成のヒュージブルリンク３１では、
先ず、ハウジング３２の下部の開口から該ハウジング３
２内にヒューズエレメント６の可溶体３を挿入し、前記
可溶体３がハウジング３２内に収容された状態で、ハウ
ジング３２の下部にスペーサ１９を取り付け、その後
に、ハウジング３２の上部の開口９を塞ぐべく、ハウジ
ング３２の上部に蓋体３４を取り付ける。
先ず、ハウジング３２の下部の開口から該ハウジング３
２内にヒューズエレメント６の可溶体３を挿入し、前記
可溶体３がハウジング３２内に収容された状態で、ハウ
ジング３２の下部にスペーサ１９を取り付け、その後
に、ハウジング３２の上部の開口９を塞ぐべく、ハウジ
ング３２の上部に蓋体３４を取り付ける。
【００２１】このように組立ると、前記スペーサ１９の
弾性係合片１７とハウジング３２の下部寄りの内壁面に
装備された突起１６との嵌合状態は、蓋体３４が未装着
で未だ開放状態にあるハウジング３２の上部の開口９か
ら視認することができ、視認によって、スペーサ１９の
中途嵌合状態が確認される。そして、視認で見落したと
しても、その後にハウジング３２に蓋体３４を取り付け
たとき、スペーサ１９が中途嵌合状態にあると、蓋体３
４に装備した舌状片３８が、弾性変形したまま不適位置
にある弾性係合片１７に当たって蓋体３４の取り付けを
不能にするため、スペーサ１９の中途嵌合状態が検出さ
れ、スペーサ１９の中途嵌合状態の見落としが確実に防
止される。
弾性係合片１７とハウジング３２の下部寄りの内壁面に
装備された突起１６との嵌合状態は、蓋体３４が未装着
で未だ開放状態にあるハウジング３２の上部の開口９か
ら視認することができ、視認によって、スペーサ１９の
中途嵌合状態が確認される。そして、視認で見落したと
しても、その後にハウジング３２に蓋体３４を取り付け
たとき、スペーサ１９が中途嵌合状態にあると、蓋体３
４に装備した舌状片３８が、弾性変形したまま不適位置
にある弾性係合片１７に当たって蓋体３４の取り付けを
不能にするため、スペーサ１９の中途嵌合状態が検出さ
れ、スペーサ１９の中途嵌合状態の見落としが確実に防
止される。
【００２２】一方、スペーサ１９がハウジング３２に完
全嵌合している状態で蓋体３４が取り付けられた場合、
蓋体３４に装備されている舌状片３８は、スペーサ１９
の弾性係合片１７と、ハウジング３２に形成されたガイ
ド壁３７との間に隙間Ｓを設けた挿入空間３６に進入し
て、弾性係合片１７の突起１６から外れる方向への弾性
変位を規制する二重係止構造を確立するため、スペーサ
１９のハウジング３２に対する係止強度を高め、外部か
ら加わる振動などの影響によるハウジング３２からの外
れを阻止して、信頼性の高いヒュージブルリンクが実現
される。
全嵌合している状態で蓋体３４が取り付けられた場合、
蓋体３４に装備されている舌状片３８は、スペーサ１９
の弾性係合片１７と、ハウジング３２に形成されたガイ
ド壁３７との間に隙間Ｓを設けた挿入空間３６に進入し
て、弾性係合片１７の突起１６から外れる方向への弾性
変位を規制する二重係止構造を確立するため、スペーサ
１９のハウジング３２に対する係止強度を高め、外部か
ら加わる振動などの影響によるハウジング３２からの外
れを阻止して、信頼性の高いヒュージブルリンクが実現
される。
【００２３】なお、ヒューズエレメント６における接続
端子部４の形状や、ガイド壁３７の具体的な構造は、こ
の実施の形態の構造に限定されるものではない。特に、
ガイド壁３７は、この実施の形態では、両持ち構造であ
るが、片持ち状態で張り出す構造とすることも考えられ
る。
端子部４の形状や、ガイド壁３７の具体的な構造は、こ
の実施の形態の構造に限定されるものではない。特に、
ガイド壁３７は、この実施の形態では、両持ち構造であ
るが、片持ち状態で張り出す構造とすることも考えられ
る。
【００２４】
【発明の効果】以上記載したとおり、本発明のヒュージ
ブルリンクによれば、先ず、ハウジングの下部の開口か
ら該ハウジング内にヒューズエレメントの可溶体を挿入
して、前記可溶体がハウジング内に収容された状態で、
ハウジングの下部にスペーサを取り付け、その後に、ハ
ウジングの上部の開口を塞ぐべく、ハウジングの上部に
蓋体を取り付ける。このように組立ると、前記スペーサ
の弾性係合片とハウジングの下部寄りの内壁面に装備さ
れた突起との嵌合状態は、未だ開放状態にあるハウジン
グの上部の開口から視認することができ、この視認によ
って中途嵌合状態が容易に検出される。そして、スペー
サの中途嵌合状態が視認で見落とされたとしても、その
後、ハウジングに蓋体を取り付けたとき、中途嵌合状態
にあれば、蓋体に装備した舌状片が、弾性変形したまま
不適位置にある弾性係合片に当たって蓋体の取り付けが
できないため、スペーサの中途嵌合状態が容易に検出さ
れる。また、スペーサがハウジングに完全嵌合している
状態で、蓋体が取り付けられた場合、蓋体に装備されて
いる舌状片が、スペーサの弾性係合片とハウジングに装
備したガイド壁との間の挿入空間に進入して、弾性係合
片１７の突起１６から外れる方向への弾性変位を規制す
る二重係止構造を確立するため、スペーサ１９のハウジ
ング３２に対する係止強度を高め、外部から加わる振動
などの影響によるハウジング３２からの外れを阻止し
て、信頼性の高いヒュージブルリンクの実現が図れる。
ブルリンクによれば、先ず、ハウジングの下部の開口か
ら該ハウジング内にヒューズエレメントの可溶体を挿入
して、前記可溶体がハウジング内に収容された状態で、
ハウジングの下部にスペーサを取り付け、その後に、ハ
ウジングの上部の開口を塞ぐべく、ハウジングの上部に
蓋体を取り付ける。このように組立ると、前記スペーサ
の弾性係合片とハウジングの下部寄りの内壁面に装備さ
れた突起との嵌合状態は、未だ開放状態にあるハウジン
グの上部の開口から視認することができ、この視認によ
って中途嵌合状態が容易に検出される。そして、スペー
サの中途嵌合状態が視認で見落とされたとしても、その
後、ハウジングに蓋体を取り付けたとき、中途嵌合状態
にあれば、蓋体に装備した舌状片が、弾性変形したまま
不適位置にある弾性係合片に当たって蓋体の取り付けが
できないため、スペーサの中途嵌合状態が容易に検出さ
れる。また、スペーサがハウジングに完全嵌合している
状態で、蓋体が取り付けられた場合、蓋体に装備されて
いる舌状片が、スペーサの弾性係合片とハウジングに装
備したガイド壁との間の挿入空間に進入して、弾性係合
片１７の突起１６から外れる方向への弾性変位を規制す
る二重係止構造を確立するため、スペーサ１９のハウジ
ング３２に対する係止強度を高め、外部から加わる振動
などの影響によるハウジング３２からの外れを阻止し
て、信頼性の高いヒュージブルリンクの実現が図れる。
【図１】本発明によるヒュージブルリンクの一実施の形
態の分解斜視図である。
態の分解斜視図である。
【図２】図１のヒュージブルリンクに適用のハウジング
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図３】ハウジングとスペーサとの係止状態を示す断面
図である。
図である。
【図４】ヒュージブルリンクの組立状態の斜視図であ
る。
る。
【図５】従来のヒュージブルリンクの分解斜視図であ
る。
る。
【図６】図５に示した従来のヒュージブルリンクの要部
断面図である。
断面図である。
２ 溶断部 ３ 可溶体 ４ 接続端子部 ６ ヒューズエレメント ９ 上部の開口 １０ 蓋板部 １５ 底板部 １６ 突起 １７ 弾性係合片 １９ スペーサ ２０ 爪 ２３ エレメント押え面 ２５ 窓部 ３２ ハウジング ３４ 蓋体 ３６ 挿入空間 ３７ ガイド壁 ３８ 舌状片
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01H 85/02 H01H 85/045 H01H 85/165 H01H 85/175 H01H 85/24
Claims (2)
- 【請求項１】 略逆Ｕ字形に湾曲成形されるとともにそ
の逆Ｕ字形の頂部に溶断部が設定された可溶体と該可溶
体の両端部から延出して回路に電気接続される一対の接
続端子部とを金属板のプレス成形によって一体形成した
ヒューズエレメントと、 絶縁性樹脂によって上下に開口した略筒状に形成されて
下部の開口から挿入された前記ヒューズエレメントの可
溶体の周囲を覆うハウジングと、 該ハウジングの上部の開口を覆う蓋板部と前記ハウジン
グに固定するための固定手段とを有した絶縁樹脂製の蓋
体と、前記ハウジングの下部の開口を塞ぐ底板部と該底
板部に立設されて前記ハウジングの内壁面に係合する弾
性係合片とを一体形成した構成を成して前記ハウジング
に取り付けられ前記ヒューズエレメントを保持するスペ
ーサとを備えたヒュージブルリンクにおいて、 前記ハウジングの内壁面に、前記弾性係合片が挿入可能
で、かつ、該弾性係合片が前記ハウジングに係脱する際
の前記弾性係合片の板厚方向の弾性変位を許容する分の
隙間を確保した挿入空間を形成するガイド壁を設けると
ともに、 前記蓋体には、前記ハウジングに係合した前記弾性係合
片と前記ガイド壁との間の前記挿入空間に進入して該弾
性係合片の弾性変位を規制する舌状片を垂設したことを
特徴とするヒュージブルリンク。 - 【請求項２】 前記スペーサは、前記ハウジングの下部
寄りの内壁面に突設させたスペーサ係止用の突起が係入
する係合孔を有して前記ハウジングに取り付けられるこ
とを特徴とする請求項１記載のヒュージブルリンク。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27132095A JP3230962B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | ヒュージブルリンク |
| US08/734,023 US5670929A (en) | 1995-10-19 | 1996-10-18 | Fusible link |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27132095A JP3230962B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | ヒュージブルリンク |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09115421A JPH09115421A (ja) | 1997-05-02 |
| JP3230962B2 true JP3230962B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=17498418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27132095A Expired - Fee Related JP3230962B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | ヒュージブルリンク |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5670929A (ja) |
| JP (1) | JP3230962B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3573313B2 (ja) * | 1995-10-17 | 2004-10-06 | 矢崎総業株式会社 | ヒュージブルリンク |
| JP3242842B2 (ja) * | 1996-07-09 | 2001-12-25 | 矢崎総業株式会社 | ヒュージブルリンク |
| US5973418A (en) * | 1998-05-05 | 1999-10-26 | Cooper Technologies Company | Pull-out high current switch |
| JP4028298B2 (ja) * | 2002-05-31 | 2007-12-26 | 矢崎総業株式会社 | ヒューズ |
| US7301432B1 (en) | 2005-01-11 | 2007-11-27 | Tii Network Technologies, Inc. | Fusing terminal device |
| US20100060408A1 (en) * | 2008-09-09 | 2010-03-11 | Wen-Tsung Cheng | Fuse module with indicating capability |
| JP6029089B2 (ja) * | 2013-09-27 | 2016-11-24 | 住友電装株式会社 | 電気接続箱 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4801275A (en) * | 1987-11-30 | 1989-01-31 | Yazaki Corporation | Connector lock device |
| JP2715354B2 (ja) * | 1992-03-25 | 1998-02-18 | 矢崎総業株式会社 | ヒュージブルリンク |
| JP2571074Y2 (ja) * | 1992-07-17 | 1998-05-13 | 矢崎総業株式会社 | ヒュージブルリンク |
| JP2552868Y2 (ja) * | 1992-12-01 | 1997-10-29 | 矢崎総業株式会社 | 遅断ヒューズ |
| JPH06176681A (ja) * | 1992-12-02 | 1994-06-24 | Yazaki Corp | ヒュージブルリンク及びその接続構造 |
| JP2872002B2 (ja) * | 1993-06-22 | 1999-03-17 | 矢崎総業株式会社 | ヒューズ |
| JP2879811B2 (ja) * | 1993-07-02 | 1999-04-05 | 矢崎総業株式会社 | 暗電流ヒューズの断続機構及びそれを備えた電気接続箱 |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP27132095A patent/JP3230962B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-10-18 US US08/734,023 patent/US5670929A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09115421A (ja) | 1997-05-02 |
| US5670929A (en) | 1997-09-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |