JP3230212U - 集塵サンダー装置 - Google Patents

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真 二口
真 二口
関根 啓次
啓次 関根
重則 野村
重則 野村
彰浩 黒本
彰浩 黒本
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ヤヨイ化学工業株式会社
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Abstract

【課題】研磨された粉塵が集塵袋の許容量を超えて溜った状態となった時に、粉塵の逆流現象を減じることができる集塵サンダー装置を提供する。【解決手段】被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備え、集塵手段が、カバー部材21とモータ部とプロペラファン部24と吸引室26と排出口27とを備え、吸引室が、吸引室への入り口となるプロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口31を有して環状に設けられた受け皿部29と、受け皿部の開口の周囲にプロペラファン部の周りを囲んで受け皿部を底面とし、吸引室の内周面との間に吹き溜まり室30を形成する周壁と、受け皿部の皿面に沿って連通するように吹き溜まり室の周壁の下端部に形成された間隙口32とを更に備え、装置は、吹き溜まり室の受け皿部の底面を貫通して吸引通路に連通する開口部を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、例えば天井面や壁面等の内装施工に際してサンダーによる下地調整の研磨作業で生じる粉塵を吸引手段で集塵する集塵サンダー装置の工夫に関するものである。
住宅等の建造物の内装施工においては、例えば、天井面や壁面に壁紙を貼る前の下地調整のために下地面にヤスリをかけるなどの作業で多くの粉塵が発生する。そこで、作業者は粉塵を電気掃除機等で吸い取って掃除していた。
しかしながら、このような内装施工で生じる粉塵は、下地壁面に塗布されているパテの凸部を鑢掛け研磨して生じるパテ粉が主であり、粒径約5〜30μmの細かい粉体が多量に発生するため、最近では、このような多量の細かい粉塵を効率よく捕集できるように、例えばサンダーを接続して連動作業が可能な専用の電動集塵機が用いられるようになってきた(例えば、特許文献1参照。)。
一方、このような電動集塵機及び集塵サンダーは、従来のものに比べて、研磨操作の作業性を低下させることなく、従来より効率的な集塵が可能な集塵サンダーを得るものであったが、作業者にとっては電動集塵機及び集塵サンダー更には電池、100V電源及び電源ケーブル等の電源手段、更に集塵機とサンダーとを接続する集塵ホース等を同時に装備する必要があり、取り回しのし難いものであった。このため、本出願人は、取り回しが容易な集塵サンダー装置を提案した(特許文献2参照。)。
特開2001−62725号公報 実用新案登録第3209519号公報
提案された集塵サンダー装置は、把手部に電池を内蔵することにより壁部や天井部の作業においても、集塵サンダー装置の重心の変化が少ないため、作業者によるサンダー装置の取り回しが容易となる優れた効果を奏している。しかしながら、取り回しが容易となった反面、作業者が集塵袋内の粉塵の量を気にかけることがなくなり、研磨された粉塵が集塵袋の許容量を超えて溜った状態となった場合に、粉塵の逆流が生じて、吸引室で吸引された粉塵が、至る所から噴出する現象が現れることになった。
本考案は、集塵サンダー装置で研磨された粉塵が集塵袋の許容量を超えて溜った状態となった時に、粉塵の逆流現象を減じることができる集塵サンダー装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載された考案に係る集塵サンダー装置は、被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、
この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置であって、
前記集塵手段が、
前記手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、
このカバー部材に設置されたモータ部と、
このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、
このプロペラファン部を囲むように前記カバー部材に設置され、前記プロペラファン部の回転により負圧を作りだして前記カバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、
この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備え、
前記吸引室が、
この吸引室への入り口となる前記プロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、
この受け皿部の開口の周囲に前記プロペラファン部の周りを囲んで前記受け皿部を底面とし、前記吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、
前記受け皿部の皿面に沿って連通するように前記吹き溜まり室の前記周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、
前記吹き溜まり室の前記受け皿部の底面を貫通して前記吸引通路に連通する開口部を備えていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された考案に係る集塵サンダー装置は、被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、
この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置であって、
前記集塵手段が、
前記手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、
このカバー部材に設置されたモータ部と、
このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、
このプロペラファン部を囲むように前記カバー部材に設置され、前記プロペラファン部の回転により負圧を作りだして前記カバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、
この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備え、
前記吸引室が、
この吸引室への入り口となる前記プロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、
この受け皿部の開口の周囲に前記プロペラファン部の周りを囲んで前記受け皿部を底面とし、前記吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、
前記受け皿部の皿面に沿って連通するように前記吹き溜まり室の前記周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、
前記吹き溜まり室は、3つの区画に区切られ、区切られた各部屋の前記受け皿部の底面を貫通して前記吸引通路に連通する開口部を備えていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された考案に係る集塵サンダー装置は、被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、
この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置であって、
前記集塵手段が、
前記手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、
このカバー部材に設置されたモータ部と、
このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、
このプロペラファン部を囲むように前記カバー部材に設置され、前記プロペラファン部の回転により負圧を作りだして前記カバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、
この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備え、
前記吸引室が、
この吸引室への入り口となる前記プロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、
この受け皿部の開口の周囲に前記プロペラファン部の周りを囲んで前記受け皿部を底面とし、前記吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、
前記受け皿部の皿面に沿って連通するように前記吹き溜まり室の前記周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、
前記吹き溜まり室は、3つの区画に区切られ、区切られた各部屋の前記受け皿部の底面を貫通して前記吸引通路に連通する開口部を備え、
前記受け皿部の開口が、前記受け皿部の皿面よりも立ち上がって形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された考案に係る集塵サンダー装置は、被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、
この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置であって、
前記集塵手段が、
前記手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、
このカバー部材に設置されたモータ部と、
このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、
このプロペラファン部を囲むように前記カバー部材に設置され、前記プロペラファン部の回転により負圧を作りだして前記カバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、
この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備え、
前記吸引室が、
この吸引室への入り口となる前記プロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、
この受け皿部の開口の周囲に前記プロペラファン部の周りを囲んで前記受け皿部を底面とし、前記吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、
前記受け皿部の皿面に沿って連通するように前記吹き溜まり室の前記周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、
前記吹き溜まり室は、3つの区画に区切られ、区切られた各部屋の前記受け皿部の底面を貫通して前記吸引通路に連通する開口部を備え、
前記受け皿部の開口が、前記受け皿部の皿面よりも立ち上がって形成されており、
前記手持ちサンダー部の把手部に内蔵された前記モータ部を駆動する電池を備えていることを特徴とするものである。
本考案では、集塵サンダー装置で研磨された粉塵が集塵袋の許容量を超えて溜った状態となった時に、粉塵の逆流現象を減じることができる集塵サンダー装置を得ることができるという効果がある。
本考案の集塵サンダー装置の一実施例の構成を示す説明図であり、a図はサンドペーパーを貼着した状態の平面図、b図は左側面図である。 図1の要部の構成を示す説明図であり、a図は要部の拡大図を含むA−A断面図、b図はB−B断面図、c図はb図の要部の拡大図である。 図1の要部の構成を示す説明図であり、a図はサンドペーパーを貼着していない状態の底面図、b図はサンドペーパーを貼着した状態を示すC−C断面図、c図はサンドペーパーを貼着した状態を示すD−D断面図である。 図1の要部の構成を示す説明図であり、a図は右側面図、b図は正面図、c図は背面図である。
本考案においては、被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置である。ヤスリ面は金属製のヤスリ板を装備してもよいし、支持板に所望の細かさのサンドペーパーを貼着して使用してもよい。
好ましくは、支持板に貼着されるサンドペーパーを用い、サンドペーパーの裏面側に粉塵が集塵されるものが挙げられる。このため、サンドペーパーに多数の粉塵を通す孔を形成させたものを貼着することが考えられるが、砥粒を付着させる母材をヤスリ面による研磨によって生じる粉塵を裏面側に通過させることのできるメッシュ構造としたメッシュサンドペーパーが最適である。
尚、支持板としては、クッション性や弾性のある素材で形成された方が、作業者による被研磨面に対する研磨作業について被研磨面に対して良好な研磨結果を得ることができる。そのため、例えば、支持板の素材としては、発泡エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、発泡天然ゴム(NR)、発泡クロロプレンゴム(CR)、発泡エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、発泡アクリロニトリルゴム(NBR)、発泡シリコンゴム、発泡フッ素ゴム等を用いることができる。
本考案の集塵手段としては、手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、このカバー部材に設置されたモータ部と、このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、このプロペラファン部を囲むようにカバー部材に設置され、プロペラファン部の回転により負圧を作りだしてカバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備える。これにより、電動集塵機と集塵サンダーとが別体とならず、一体となるため、作業者による取り回しが容易となる。
本考案の吸引室としては、吸引室への入り口となるプロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、この受け皿部の開口の周囲にプロペラファン部の周りを囲んで受け皿部を底面とし、吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、受け皿部の皿面に沿って連通するように吹き溜まり室の周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、吹き溜まり室の受け皿部の底面を貫通して吸引通路に連通する開口部を備えている。これにより、集塵サンダー装置で研磨された粉塵が許容量を超えて溜った状態となった時に、粉塵の逆流現象を減じることができる利点を奏する。
即ち、研磨された粉塵が、集塵袋内に許容量を超えて溜った状態となれば、粉塵の逆流が生じる。この場合、吸引室で吸引されて集塵袋へ排出されるべき粉塵は、行き場を失い、結局、プロペラファン部の羽根の外周に沿って逆流せざるを得ない。羽根の外周の逆流先には、受け皿部の開口の周縁に邪魔され、開口を抜けることができず、吹き溜まり室の間隙口を通過して吹き溜まり室内に到着する。
尚、受け皿部の開口については、吸引室方向に開口が受け皿部の皿面よりも立ち上がって形成されているものが好ましい。この立ち上がった開口によって、開口からの粉塵の逆流を良好に阻害し、間隙口へ良好に導き、粉塵を空気と共に吹き溜まり室内へ導くことができる。
また、吹き溜まり室内ではその内周に沿って旋回流が生じ、この旋回流で粉塵の速度が低下され、そのため、空気と共に回動された粉塵はこの吹き溜まり室内に落下することとなり、更にその一部は、吹き溜まり室内の受け皿部の底面を貫通した開口部から吸引通路に落下する。この段階で、研磨された粉塵が装置からパラパラと落下するに至って、作業者は異常であることを確認することとなり、装置自体の駆動を停止することとなる。
尚、本考案の吸引室内に配置されるプロペラファン部としては、モータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン型のものであればよい。縦長の細長い板状の羽根が筒状にとりつけられているシロッコファン型のものと比べて吸引力が高く、集塵手段に好適であるためである。
本考案の好ましい態様としては、吹き溜まり室は、3つの区画に区切られている。これにより、個々の区画の吹き溜まり室内ごとで粉塵が落下するため、粉塵サンダー装置がどのような方向に沿って研磨していたとしても、異常が作業者に判り易くなる利点を奏する。
本考案の別の好ましい態様としては、手持ちサンダー部の把手部に内蔵されたモータ部を駆動する電池を備える。これにより、作業者が手にする把手部に比較的重い電池を内蔵することにより、壁部や天井部の作業においても、サンダー装置の重心の変化が少ないため、作業者によるサンダー装置の取り回しが容易となる。このため、研磨作業を容易に行うことができる。
図1は本考案の集塵サンダー装置の一実施例の構成を示す説明図であり、a図はサンドペーパーを貼着した状態の平面図、b図は左側面図である。図2は図1の要部の構成を示す説明図であり、a図は要部の拡大図を含むA−A断面図、b図はB−B断面図、c図はb図の要部の拡大図である。図3は図1の要部の構成を示す説明図であり、a図はサンドペーパーを貼着していない状態の底面図、b図はサンドペーパーを貼着した状態を示すC−C断面図、c図はサンドペーパーを貼着した状態を示すD−D断面図である。図4は図1の要部の構成を示す説明図であり、a図は右側面図、b図は正面図、c図は背面図である。
各図に示す通り、本実施例の集塵サンダー装置10は、ヤスリ面を表出させるためのメッシュサンドペーパー16を貼着する支持板11を一面側に備え、他面側に把手部12を備えた手持ちサンダー部13と、この手持ちサンダー部13による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段20を備える。
詳しくは、メッシュサンドペーパー16を貼着する支持板11と、この支持板11と連結された把手部12とで手持ちサンダー部13が構成される。多数の吸引口25が形成された支持板11には、メッシュサンドペーパー16の裏面のループ状に密集して起毛されたループ面を係止保持するフック状に起毛されフック面が表出した面ファスナーフック材17が表出されている。尚、本実施例の支持板11の素材は、発泡エチレン・プロピレンゴム(EPDM)であり、このクッション性から作業者による良好な研磨作業が得られる。
集塵手段20は、手持ちサンダー部13のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側の中央部と周縁部とを覆うカバー部材21と、このカバー部材21の把手部12の後端部に設置されたモータ部23と、このモータ部23によって回転するプロペラファン部24と、このプロペラファン部24を囲むようにカバー部材21内の支持板11に穿設された多数の吸引口25から支持板11とカバー部材21内部との間に形成された吸引通路を介してカバー部材21内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室26と、この吸引室26で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口27と、この排出口27に連通治具35を介して開口端を連結した集塵袋19とを備える。
本実施例の集塵サンダー装置10の吸引室26は、モータ部23とプロペラファン部24とを内部に保持する円筒状の内部形状を備える。モータ部23は円筒形のプロペラファン部24の筒内に装備され、モータ部23の駆動によって4枚羽根のプロペラファン部24が回転する。4枚の羽根の回転により、回転軸に沿って支持板11から離れる空気の流れが生じ、吸引室26の円筒形側面に形成された排出口27から集塵袋19内部へ空気が排出されて吸引室26内を負圧とする。
支持板11に形成された多数の丸穴状の吸引口25は支持板11を貫通してカバー部材21の下面側に穿設される。具体的には、吸引口25は、支持板11の中央領域に配されカバー部材21の把持部周囲にカバー部材21を上方に突設させて連設された通路形成板28の下面側に形成された吸引通路に連通されている。
支持板11の面ファスナーフック材17に貼り合わせたメッシュサンドペーパー16は、貼り合わせ面がループ状に起毛した裏面を備えた通気性の基材となっており、基材を通過して粉塵を含む空気が面ファスナーフック材17で塞がれていない丸穴の吸引口25へ吸引される。カバー部材21内部から多数の丸穴の吸引口25から吸引された粉塵を含む空気は中央部の通路形成板28と支持板11とで形成された吸引通路内で合流し、負圧となった吸引室26へ吸引される。
また、カバー部材21としては、手持ちサンダー部13のヤスリ面である支持板11に係止保持されたメッシュサンドペーパー16を表出させた状態でメッシュサンドペーパー16の裏面側の中央部と周縁部とを覆うものであればよく、研磨作業に支障を生じさせず、プロペラファン部24の回転により、周囲の空気を吸引と共に研磨によって生じた粉塵をも吸引室26に吸引するものであればよい。
更に、メッシュサンドペーパー16の周縁部の裏面側を支持するカバー部材21の袴部分22は、可撓性を有するスチレン系エラストマー製であり、図2のa図に示す通り、袴部分22の先端部の高さ位置は、支持板11の表出高さ位置と同等の高さ位置である。これにより、メッシュサンドペーパー16のヤスリ面で被研磨を研磨しつつ、メッシュサンドペーパー16越しや、メッシュサンドペーパー16と袴部分22とのわずかな隙間から周囲の空気を吸引と共に研磨によって生じた粉塵を吸引することができる。このため、集塵サンダー装置自体が内装壁等の作業面に吸引され難くなり、作業者の負担とならずに良好に粉塵を良好に吸引することができる利点を奏する。
尚、全周にわたって配されている袴部分22は、周外方に傾斜されて配置されている。これにより、被研磨面に支持板11に係止保持されたメッシュサンドペーパー16で研磨作業を行う際にも、袴部分22が周の内側に折れることがなくなり、メッシュサンドペーパー16と袴部分22の先端部とに大きな隙間を形成することがなくなり、良好な吸引効果を持続することができる。
尚、吸引室26には、プロペラファン部24の4枚羽根の径よりも小さい直径の開口31を有して環状に設けられた受け皿部29が設けられている。この受け皿部29の開口31が吸引室26の入り口となる。受け皿部29の開口31については、吸引室26方向に開口31が受け皿部29の皿面よりも立ち上がって形成されている。この受け皿部29の円周部の外方には、吹き溜まり室30が全周にわたって形成されている。即ち、受け皿部29の開口31の周囲にプロペラファン部24の周りを囲んで形成された周壁によって受け皿部29を底面とし、吸引室26の内周面とに間に吹き溜まり室30が形成されている。受け皿部29の皿面に沿って連通するように吹き溜まり室30の周壁の下端部に形成された間隙口32が形成されている。尚、吹き溜まり室30は本実施例では3つの区画に区切られ、区切られた各部屋の底面は受け皿部29を貫通する開口部33が形成されている。
この吹き溜まり室30は、集塵袋19内部に研磨された粉塵が許容量を超えて溜った状態となった時に、粉塵の逆流を防ぐために一時的に溜めるための部屋として機能する。即ち、4枚羽根のプロペラファン部24で吸引されつつ集塵袋19に送っていた状況において、集塵袋19で溜った粉塵が許容量を超えて行き場を失った粉塵を含んだ空気は、プロペラファン部の4枚羽根の外周に沿って落下して、受け皿部29の開口の周辺に到達することとなる。
4枚羽根は回転し続けているため、受け皿部29の開口周辺に至った粉塵を含んだ空気は吹き溜まり室30の周壁の下端部の隙間口32から吹き溜まり室30に流入することとなる。吹き溜まり室30内では、受け皿部29の面に沿って外方に向かった粉塵を含んだ空気は吸引室26の内側壁に当たって上方に方向が変えられ、更に、吹き溜まり室30の天井部、内側側壁に方向が変えられる。そのため、空気と共に回動された粉塵はこの吹き溜まり室30内に落下することとなり、一部は、開口部33から支持板11の上面に落下する。
この段階で、研磨された粉塵が装置からパラパラと落下するに至って、作業者は異常であることを確認することとなり、作業を停止して集塵袋19を取り外し、内部の粉塵を処理することができる。
本実施例の集塵サンダー装置10では、モータ部23を駆動するための電池を手持ちサンダー部13の把手部12に内蔵する。即ち、把手部12には把手カバー14が着脱可能に装着されており、その内部には乾電池を保持可能な電池ホルダー15が配されている。この電池ホルダー15に電池を装着して把手カバー14を装着することにより、作業者が手にする把手部12に比較的重い電池を内蔵することにより、壁部や天井部の作業においても、集塵サンダー装置10の重心の変化が少ないため、作業者による集塵サンダー装置10の取り回しが容易となる。このため、研磨作業を容易に行うことができる。
尚、電池は電池ホルダー15に装着することなく、把手部12内部に保持させることも可能であり、また、円筒形ではなく、把手部12の形状に沿った充電池としてもよい。これにより、壁部や天井部の作業においても、集塵サンダー装置10の重心の変化が少ないため、作業者による集塵サンダー装置10の取り回しが容易となることは同様である。
また、吸引室26で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口27については、連通治具35を介して粉塵を漉し取る集塵袋19が装着される。即ち、連通治具35は排出口27に装着される粉塵を含む空気から粉塵を漉し取る集塵袋19の開口部に一端を固着し、排出口27に他端が装着される。連通治具35と排出口27とは、C字状の掛止具40によって回動自在に固定される。この連通治具35は、「く」字状に曲折されている。
10…集塵サンダー装置、
11…支持板、
12…把手部、
13…手持ちサンダー部、
14…把手カバー、
15…電池ホルダー、
16…メッシュサンドペーパー、
17…面ファスナーフック材、
18…ネジ穴、
19…集塵袋、
20…集塵手段、
21…カバー部材、
22…袴部分、
23…モータ部、
24…プロペラファン部、
25…吸引口、
26…吸引室、
27…排出口、
28…通路形成板、
29…受け皿部、
30…吹き溜まり室、
31…開口、
32…隙間口、
33…開口部、
35…連通治具、
40…掛止具、

Claims (4)

  1. 被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、
    この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置であって、
    前記集塵手段が、
    前記手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、
    このカバー部材に設置されたモータ部と、
    このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、
    このプロペラファン部を囲むように前記カバー部材に設置され、前記プロペラファン部の回転により負圧を作りだして前記カバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、
    この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備え、
    前記吸引室が、
    この吸引室への入り口となる前記プロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、
    この受け皿部の開口の周囲に前記プロペラファン部の周りを囲んで前記受け皿部を底面とし、前記吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、
    前記受け皿部の皿面に沿って連通するように前記吹き溜まり室の前記周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、
    前記吹き溜まり室の前記受け皿部の底面を貫通して前記吸引通路に連通する開口部を備えていることを特徴とする集塵サンダー装置。
  2. 被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、
    この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置であって、
    前記集塵手段が、
    前記手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、
    このカバー部材に設置されたモータ部と、
    このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、
    このプロペラファン部を囲むように前記カバー部材に設置され、前記プロペラファン部の回転により負圧を作りだして前記カバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、
    この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備え、
    前記吸引室が、
    この吸引室への入り口となる前記プロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、
    この受け皿部の開口の周囲に前記プロペラファン部の周りを囲んで前記受け皿部を底面とし、前記吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、
    前記受け皿部の皿面に沿って連通するように前記吹き溜まり室の前記周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、
    前記吹き溜まり室は、3つの区画に区切られ、区切られた各部屋の前記受け皿部の底面を貫通して前記吸引通路に連通する開口部を備えていることを特徴とする集塵サンダー装置。
  3. 被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、
    この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置であって、
    前記集塵手段が、
    前記手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、
    このカバー部材に設置されたモータ部と、
    このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、
    このプロペラファン部を囲むように前記カバー部材に設置され、前記プロペラファン部の回転により負圧を作りだして前記カバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、
    この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備え、
    前記吸引室が、
    この吸引室への入り口となる前記プロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、
    この受け皿部の開口の周囲に前記プロペラファン部の周りを囲んで前記受け皿部を底面とし、前記吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、
    前記受け皿部の皿面に沿って連通するように前記吹き溜まり室の前記周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、
    前記吹き溜まり室は、3つの区画に区切られ、区切られた各部屋の前記受け皿部の底面を貫通して前記吸引通路に連通する開口部を備え、
    前記受け皿部の開口が、前記受け皿部の皿面よりも立ち上がって形成されていることを特徴とする集塵サンダー装置。
  4. 被研磨面を研磨するヤスリ面を表出する手持ちサンダー部と、
    この手持ちサンダー部による被研磨面への研磨によって生じる粉塵を吸引する集塵手段とを備えた集塵サンダー装置であって、
    前記集塵手段が、
    前記手持ちサンダー部のヤスリ面を表出させた状態でこのヤスリ面の裏面側で中央部と周縁部とを覆うカバー部材と、
    このカバー部材に設置されたモータ部と、
    このモータ部の回動軸の周りに複数枚のブレードが配置されているプロペラファン部と、
    このプロペラファン部を囲むように前記カバー部材に設置され、前記プロペラファン部の回転により負圧を作りだして前記カバー部材内に連通した吸引通路からカバー部材内の粉塵を含む空気を吸引する吸引室と、
    この吸引室で吸引された粉塵を含む空気を排出する排出口とを備え、
    前記吸引室が、
    この吸引室への入り口となる前記プロペラファン部の羽根径よりも小さい直径の開口を有して環状に設けられた受け皿部と、
    この受け皿部の開口の周囲に前記プロペラファン部の周りを囲んで前記受け皿部を底面とし、前記吸引室の内周面との間に吹き溜まり室を形成する周壁と、
    前記受け皿部の皿面に沿って連通するように前記吹き溜まり室の前記周壁の下端部に形成された間隙口とを更に備え、
    前記吹き溜まり室は、3つの区画に区切られ、区切られた各部屋の前記受け皿部の底面を貫通して前記吸引通路に連通する開口部を備え、
    前記受け皿部の開口が、前記受け皿部の皿面よりも立ち上がって形成されており、
    前記手持ちサンダー部の把手部に内蔵された前記モータ部を駆動する電池を備えていることを特徴とする集塵サンダー装置。
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