JP3229521B2 - レーザ加工装置およびレーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工装置およびレーザ加工方法

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JP3229521B2 JP16540595A JP16540595A JP3229521B2 JP 3229521 B2 JP3229521 B2 JP 3229521B2 JP 16540595 A JP16540595 A JP 16540595A JP 16540595 A JP16540595 A JP 16540595A JP 3229521 B2 JP3229521 B2 JP 3229521B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ加工装置および
レーザ加工方法に関し、さらに詳細には、複数の溝が形
成された被加工物の前記溝の内部に対して高エネルギー
ビームを照射するレーザ加工装置およびレーザ加工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、これまでのインパクト方式の記録
装置にとってかわり、その市場を大きく拡大しつつある
ノンインパクト方式の記録装置の中で、原理が最も単純
で、かつ多階調化やカラー化が容易であるものとして、
インクジェット方式の記録装置が挙げられる。インクジ
ェットプリンタは高速印字、低騒音、高印字品質であ
り、且つ比較的簡易な構成で製造コストが低くできるな
どの利点があることから注目されている。
【0003】インクジェットプリンタに用いられるイン
クジェットヘッドには複数の方式が提案されており、中
でも記録に使用するインク滴のみを噴射するドロップ・
オン・デマンド型が、噴射効率の良さ、ランニングコス
トの安さなどから急速に普及している。
【0004】その1例としては、圧電式インクジェット
ヘッドが提案されている。これは、圧電体に複数のイン
ク室の溝が形成されており、圧電体に電圧パルスを印加
した際の圧電体の寸法変位によってインク室の容積を変
化させることができる。これにより、その容積減少時に
インク室内のインクをインク室に接続されたノズル部か
ら噴射し、容積増大時にインク室内にインクを導入する
ようにしたものである。そして、所定の位置のインク室
からインクを噴射させることにより、所望する文字や画
像を形成することが出来る。
【0005】このような圧電式インクジェットヘッドの
1例について、図5乃至図6を用いて説明する。尚、こ
こで説明するヘッドはせん断モード型のものをあげる。
【0006】前記インクジェットヘッドは、圧電体であ
る圧電セラミックス基板51に、ダイシング加工等によ
って互いに平行な溝加工がなされ、インク室52が多数
形成されている。インク室52の一方の端には、ノズル
プレート53が接続されている。尚、図6(a)に示す
ように、インク室52を構成する圧電側壁57は分極方
向58が異なる2個の圧電側壁により形成されており、
圧電側壁57の表面には電極59が形成されている。ま
た、インク室52の一方の端には、ノズルプレート53
が接続され、前記ノズルプレート53にはノズル54が
形成されている。更に、インク室52が形成された圧電
セラミックス基板51の上部は、インク供給口55を有
する上部蓋56によって蓋をされている。インク室52
は、インク供給口55を経て、図示しないインク貯蔵タ
ンクに接続している。このような構成によって、インク
室52の断面形状は、圧電側壁57と上部蓋56に囲ま
れた長方形を呈することになる。
【0007】このような構成を有する従来のインクジェ
ットヘッドは、前記電極59に電圧パルスを印加する
と、図6(b)に示すように、圧電側壁57が内側へせ
ん断変形し、インク室52の内部を正圧として、インク
室52の一端に接続されたノズルプレート53上のノズ
ル54からインク液滴が噴射される。
【0008】電極59への電圧パルスの印加を断ち切る
と、圧電側壁57が、図6(a)に示す状態に復帰し、
その際の負圧にてインク室52にインク供給口55をよ
りインクが供給される。
【0009】このような構成のインクジェットヘッドに
おいては、インク室52が多数存在すると共に、インク
液滴を各々のインク室先端のノズル54から選択的に噴
射する必要がある。このため、各インク室52の圧電側
壁57の表面に形成する電極59は互いに電気的に独立
している必要がある。
【0010】電極59を形成するための方法としては、
真空蒸着、スパッタリング、或いはメッキ等の金属薄膜
形成手段を用いるのが一般的である。しかしながら、上
述のような手段によって、電気的に独立な電極を、効率
良く且つ安定的に形成するのは困難である。そこで、一
旦上述のような手段によって、圧電体の全表面に対して
電極を形成し、しかる後に電極の一部を選択的に除去す
ることにより、電気的に不連続な箇所を任意に形成する
方法が考えられている。
【0011】電極の一部を除去する方法としては、従来
ダイシング加工などの機械加工が考えられている他、最
近では、より高速で非接触の加工を可能とするレーザ加
工法が考えられている。
【0012】このようなレーザ加工工程を含んだ従来の
インクジェットヘッドの製造方法の一例を図7及び図1
0を用いて説明する。
【0013】レーザ発振器60から出射されたレーザ光
61は、その光路上に配置された反射鏡62によって方
向転換された後、反射鏡62の下方に配置された集光レ
ンズ63に入射する。レーザ光61は、集光レンズ63
によって集光され、集光レンズ63から所定の焦点距離
Fの位置において焦点64を形成する。
【0014】被加工物である圧電セラミックス基板51
は、精密テーブル65に装着され、集光レンズ63の下
方に配置されている。ここで、加工される部位であるイ
ンク室52である溝の底面に形成された電極59の近傍
に、上述のレーザ光61の焦点64が形成されるような
位置関係である。レーザ光61の焦点では高いパワー密
度となるため、レーザ光61の照射を受けた電極59
は、極めて短時間で加熱され、蒸発に至る。
【0015】図7のレーザ加工法においては、精密テー
ブル65の駆動制御を行い、圧電セラミックス基板51
を焦点64に対して前後左右に相対移動させることによ
り、電極59の除去を精度良く行う。以上の加工によ
り、電極59が圧電セラミックス基板51の表面より除
去され、圧電セラミックス基板51の表面において電気
的に不連続な箇所を形成することが出来る。
【0016】また、別の一例として、被加工物を精密テ
ーブルの駆動によって一方向(図中左右方向)に移動さ
せると共に、他の一方向(図中前後方向)を1組のスキ
ャニングミラーによるレーザ光の走査を他の一方向(図
中前後方向)にて行なうレーザ加工方法を、図8に示
す。
【0017】レーザ発振器60から出射されたレーザ光
61は、その光路上に配置されたスキャニングミラー6
6に入射した後、方向転換されて、スキャニングミラー
66の下方に配置されたf・θレンズ67に入射する。
スキャニングミラー66の一端にはガルバノメータ68
が接続されており、これらの構成によってスキャニング
ミラー66を高速で揺動させる。そして、スキャニング
ミラー66の揺動により、溝の形成された方向の加工を
精密テーブルを動かすことなく加工し、次の溝の加工を
する際には、所定のピッチ量を精密テーブルの駆動によ
って移動させて加工を継続するものである。
【0018】さらに別の一例として、図9に示すよう
に、精密テーブルを用いず、2組以上のスキャニングミ
ラーを用いてレーザ光を前後左右に走査する方法もあげ
られる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のレーザ加工方法においては、下記のような問題点が
ある。
【0020】一般にインクジェットヘッドにおいては、
数十本の溝を有する。このため、例えば上述の従来法の
うち、被加工物を精密テーブルの駆動のみで移動させる
方法においては、精密テーブルの制御上、加工の高速化
には限界がある。さらに、精密テーブルと1組のスキャ
ニングミラーの組み合わせによる加工においても、同様
である。
【0021】これに対し、精密テーブルを用いず、2組
以上のスキャニングミラーを用いてレーザ光を走査する
方法では、高速の加工を実現できる。しかしながら、こ
の方法では、装置の構成上、図10に示すような問題が
ある。
【0022】即ち、図10(a)のように、レーザ光6
1がf・θレンズ67の中心部で走査される時には、レ
ーザ光は被加工物に対して、ほぼ垂直に入射する。しか
しながら、図10(b)のように、レーザ光61がf・
θレンズ67の外縁部で走査される時には、レーザ光の
被加工物に対する入射角度が浅くなる。
【0023】通常、このレーザ加工の入射角度は平面の
電極除去を行う際には大きな影響は無いが、溝内部の加
工においては、入射角度によってレーザ光が溝の入口部
に干渉し、溝内部が正常に加工されないばかりでなく、
溝の入口部の電極が損傷するなどの問題が発生する。
【0024】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、複数の溝が形成された被加工物
の前記溝の内部に対して高エネルギービームを的確に照
射することで、高速処理が可能で且つ加工する部位以外
に干渉することの無い高精度な加工を行なうレーザ加工
装置およびレーザ加工方法を提供することを目的とし、
特に、複数の溝を有する圧電体の表面に形成された電極
の一部を効率よく除去し、該溝の側面毎に独立した電極
を高精度に分離形成することで、低コストで高品位な圧
電式インクジェットヘッドを製造可能にするレーザ加工
装置およびレーザ加工方法を提供する。
【0025】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のレーザ加工装置は、複数の溝が形成された被
加工物の前記溝の内部に対して高エネルギービームを照
射するものであり、更に、前記高エネルギービームを発
振するレーザ発振器と、前記レーザ発振器から出射され
た高エネルギービームの光路を前記複数の溝のうち所定
範囲内における溝をその長手方向に走査させる走査機構
と、前記被加工物を保持すると共に、加工平面の伸延方
向に任意に移動可能なテーブルと、前記複数の溝部に入
射される前記高エネルギービームの入射角度の各々を予
め計算する算出手段と、加工対象の溝の前記入射角が所
定範囲内になるときには、前記走査手段のみを駆動させ
て高エネルギービームが前記溝内に入射されるように
し、前記入射角が所定範囲外になるときには、前記テー
ブルを移動させて入射角が所定範囲内で高エネルギービ
ームが溝内に入射されるように被加工物の位置を調整し
た後に、前記走査手段によりレーザ加工を行なわせる制
御手段とを備える。
【0026】尚、前記レーザ光は、溝幅W及び溝深さD
である前記被加工物の溝の底面に対して、tan
−1(2D/W)<θ≦90゜を満たす入射角度θで常
に入射されるように前記制御手段により制御されてもよ
い。
【0027】尚、前記被加工物は、少なくとも一部が圧
電素子からなる複数の側壁と、その側壁間に形成された
複数の溝とを備え、前記溝が形成されている側の表面に
導電層が形成された基板であり、前記高エネルギービー
ムにより前記溝の内表面に形成された導電層の一部を除
去し、前記溝の側面の前記導電層を電極としてもよい。
【0028】また、本発明のレーザ加工方法は、複数の
溝が形成された被加工物を保持すると共に、加工平面の
伸延方向に任意に移動可能なテーブルと、前記高エネル
ギービームを発振するレーザ発振器と、前記レーザ発振
器から出射された高エネルギービームの光路を前記複数
の溝のうち所定範囲内における溝をその長手方向に走査
させる走査機構とを備え、前記各溝の内部に対して高エ
ネルギービームを照射するレーザ加工装置によるレーザ
加工方法において、前記複数の溝部に入射される前記高
エネルギービームの入射角度の各々を予め計算し、加工
対象の溝の前記入射角が所定範囲内になるときには、前
記走査手段のみを駆動させて高エネルギービームが前記
溝内に入射されるようにし、前記入射角が所定範囲外に
なるときには、前記テーブルを移動させて入射角が所定
範囲内で高エネルギービームが溝内に入射されるように
被加工物の位置を調整した後に、前記走査手段によりレ
ーザ加工を行なわせる。
【0029】尚、前記被加工物は、少なくとも一部が圧
電素子からなる複数の側壁と、その側壁間に形成された
複数の溝とを備え、前記溝が形成されている側の表面に
導電層が形成された基板であり、前記高エネルギービー
ムにより前記溝の内表面に形成された導電層の一部を除
去し、前記溝の側面の前記導電層を電極としてもよい
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【作用】上記の構成を有する本発明に係るレーザ加工装
置は、複数の溝が形成された被加工物にレーザ発振器か
ら出射された高エネルギービームを照射し、前記溝内部
を加工するものである。溝内の加工にあたっては、加工
を要する溝の内面にレーザ光が到達し、且つ溝の入口部
等の他の部位に高エネルギービームが干渉しないような
所定の入射角度の範囲で前記ビーム照射が実施可能なと
きには、テーブルを移動することなく、高エネルギービ
ームの走査のみで加工を施す。一方、前記高エネルギー
ビームの入射角度が浅くなり、前述の要件を満たさない
ような状態になった時点では、テーブルを移動させ、入
射角度が前述の要件を満たす位置まで前記圧電体を移動
させた後に、走査機構を駆動させて前記ビームの走査を
行なう。よって、高速度でレーザ加工を行なうことが出
来、生産性が向上する。
【0034】また、溝幅W及び溝深さDである前記圧電
体の溝の底面に対する前記レーザ光の入射角度θを、前
述の手段ならびに作用によって、tan−1(2D/
W)<θ≦90度の範囲に保つことにより、溝の底面の
みにレーザ加工を施すことも可能となる。
【0035】少なくとも一部が圧電素子からなる複数の
側壁と、その側壁間に形成された複数の溝とを備え、前
記溝が形成されている側の表面に導電層が形成された基
板において、溝の内表面に形成された導電層に対して高
エネルギービームを照射し、溝の内面に形成された導電
層を除去することにより、側面に電極が高精度で且つ生
産性よく形成される。
【0036】本発明に係るレーザ加工方法は、上記加工
装置において説明したとおり、高エネルギービームで溝
内部を加工するものであり、溝内の加工にあたっては、
加工 を要する溝の内面にレーザ光が到達し、且つ溝の入
口部等の他の部位に高エネルギービームが干渉しないよ
うな所定の入射角度の範囲で前記ビーム照射が実施可能
なときには、テーブルを移動することなく、高エネルギ
ービームの走査のみで加工を施す。一方、前記高エネル
ギービームの入射角度が浅くなり、前述の要件を満たさ
ないような状態になった時点では、テーブルを移動さ
せ、入射角度が前述の要件を満たす位置まで前記圧電体
を移動させた後に、走査機構を駆動させて前記ビームの
走査を行なう。よって、高速度でレーザ加工を行なうこ
とが出来、生産性が向上する
【0037】また、少なくとも一部が圧電素子からなる
複数の側壁と、その側壁間に形成された複数の溝とを備
え、前記溝が形成されている側の表面に導電層が形成さ
れたアクチュエータ部材において、溝の内表面に形成さ
れた導電層に対して高エネルギービームを照射し、溝の
内面に形成された導電層を除去することにより、側面に
電極が高精度で且つ生産性よく形成される
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0042】最初に、図1乃至図3を参照して、本発明
のインクジェットヘッドの構成ならびに製造方法の一例
を説明する。
【0043】図2に示すように、圧電体である圧電セラ
ミックス基板1には、互いに平行なインク室2となる溝
が多数形成されて、溝の側壁であり、且つ各溝を隔てる
圧電側壁7が形成されている。圧電セラミックス基板1
の溝加工側の面(図3では上面)に、インク供給口5を
有する蓋6が接着されて、前記溝がインク室2となる。
そのインク室2の一方の端にノズル4が対応するよう
に、ノズルプレート3が圧電セラミックス基板1及び蓋
6の一端面に接着されている。また、インク室2は、イ
ンク供給口5を経て、図示しないインク貯蔵タンクに接
続されている。
【0044】このような構成によって、インク室2の断
面形状は、圧電側壁7と上部蓋6に囲まれた長方形を呈
することになる。また、圧電側壁7は分極方向8が互い
に反対方向である2個の圧電部により構成されており、
圧電側壁7の表面には電極9が形成されている。各電極
9は、圧電セラミックス基板1の上面に形成されたパタ
ーン(図示せず)に接続されており、パターンは図示し
ないフレキシブル基板を介して制御部に接続されてい
る。
【0045】上述の構成のインクジェットヘッドは、以
下に示す製造方法によって形成される。
【0046】まず、互いに分極方向が反対方向である圧
電層を接着した圧電セラミックス基板1に、互いに平行
なインク室2となる溝を多数形成する。溝を形成する手
段として、所望のインク室溝幅を形成できる厚みを有す
るダイヤモンドブレードを使用し、ダイシング加工によ
り前記溝を形成する。
【0047】次に、真空蒸着、スパッタリング、或いは
メッキ等の金属薄膜形成手段によって、圧電セラミック
ス基板1の表面に電極9が形成される。この際、溝内の
全表面及び圧電側壁7の上端表面にも電極9が形成され
る。なお、電極の形成が不要な部分が広範囲に及ぶ場
合、別途レジスト膜を塗布した後、電極を前述のような
手段で形成し、しかる後にリフトオフ法によって不要な
部分の電極を化学的に除去する方法を施す場合もある。
【0048】次に、インク室2である溝の底面に形成さ
れた電極9に対して、高エネルギービームであるYAG
レーザ光10を照射し、前記電極9を除去する。
【0049】以下、図1及び図3を参照して、本発明の
レーザ加工装置による電極除去の一例を詳述する。
【0050】YAG(イットリウム・アルミニウム・ガ
ーネット)レーザ発振器11から出射された、波長1.
06μm(マイクロ・メートル)のYAGレーザ光10
は、その光路上に配置された第1のスキャニングミラー
12に入射した後、方向転換されて、さらに第2のスキ
ャニングミラー13に入射し、方向転換される。第2の
スキャニングミラー13の下方にはf・θレンズ14が
配置されている。YAGレーザ光10は、f・θレンズ
14に入射して集光され、f・θレンズ14から所定の
焦点距離Fの位置において焦点15を形成する。
【0051】上記2組のスキャニングミラー12、13
の一端には、各々ガルバノメータ16、17及びその制
御装置が接続されており、これらの構成によって、2組
のスキャニングミラー12、13を高速で揺動すること
ができる。
【0052】被加工物である圧電セラミックス基板1
は、一方向に摺動可能な精密テーブル18に装着され、
f・θレンズ14の下方に配置されている。ここで、加
工される部位であるインク室2である溝の底面に形成さ
れた電極9の近傍に、上述のYAGレーザ光10の焦点
15が形成されるように、圧電セラミックス基板1は配
置される。本実施例のYAGレーザ光10の焦点15に
おいては、レーザ光のスポット径が0.1mm以下とな
り、高いパワー密度を得ることができる。この高いパワ
ー密度のYAGレーザ光10の照射を受けた電極9は、
極めて短時間で加熱され、蒸発に至る。その結果、圧電
セラミックス基板1の表面から電極9が局部的に除去さ
れ、絶縁部が形成される。
【0053】上記の加工を、第1のスキャニングミラー
12の揺動によって、インク室2の溝底面の長手方向へ
高速に走査しながら、YAGレーザ光10を照射させる
ことにより、1つの溝底面の電極除去加工が完了する。
その後、YAGレーザ光10と圧電セラミックス基板と
の相対位置を変更して隣のインク室2の加工へ移行し、
レーザ加工を継続する。
【0054】本実施例のレーザ加工装置は、YAGレー
ザ光10の被加工物に対する入射角度を認識し、その入
射角度に応じて前記YAGレーザ光10と圧電セラミッ
クス基板との相対位置の変更がなされるように制御され
る。YAGレーザ光10の入射角度は、予め加工前にお
いて、各溝の加工経路毎に算出される。この算出された
入射角度が所定の範囲内にある場合と、範囲外になると
きとで、前記YAGレーザ光10と圧電セラミックス基
板との相対位置の変更手法が異なる。以下に、その具体
的な制御手法について述べる。
【0055】ここで、インク室2である溝の断面形状
を、図3に示す。溝幅がWであり、表面からの溝の深さ
がDであるような溝の形状において、仮に溝底面の中心
部にYAGレーザ光10を照射する場合を考える。YA
Gレーザ光10の光路19を直線で表現した場合、YA
Gレーザ光10の溝底面に対する入射角度θが、tan
−1(2D/W)<θ≦90゜の範囲においては、YA
Gレーザ光10の光路19が溝底面以外に干渉すること
はない。尚、現実には、YAGレーザ光10は何等かの
径を有するもので、上記計算式のような直線近似とは必
ずしも一致しない。しかし、本件加工に使用するレーザ
光は、一般に中心部強度が極めて高いガウシアンモード
のエネルギー分布を持つため、レーザ光の外縁部による
加工は無視できる。さらに、溝底面の中心から、溝幅の
許容する限り照射位置を移動させる余地もあることか
ら、上記のような直線近似によっても、本件発明の効果
は十分に発揮される。
【0056】YAGレーザ光10が溝の底面以外に照射
されない上記入射角度θにおいては、精密テーブル18
の駆動は不要となる。従って、第2のスキャニングミラ
ー13を微小変位させてレーザ光の焦点15を隣のイン
ク室2の溝へ移行させ、第1のスキャニングミラー12
の揺動によって上記のレーザ加工を繰り返す。尚、上記
YAGレーザ光10の走査は、毎秒100mm以上の高
速であるが、電極の除去に必要な最低限の入熱量で加工
することが可能である。また、毎秒100mm以上の高
速であるので、圧電セラミックス基板1への入熱が最低
限かつ局部的であり、圧電セラミックス基板1の特性変
化に及ぼす影響は無視できる程度に出来る。また、一般
にスキャニングミラーを用いた場合、毎秒1000mm
以上の速度でレーザ光を走査することが可能であり、数
十本の溝を有するような場合でも、極めて短時間で加工
することができる。
【0057】YAGレーザ光10の入射角度θが浅くな
り、前記レーザ光が溝の底面に到達せず、溝の底面以外
に照射される虞が生じた場合(入射角度θが上述の範囲
外になる場合)、精密テーブル18を駆動する。これに
より、YAGレーザ光10の入射角度θが、溝の底面以
外に照射されないような角度となる位置まで、セラミッ
クス基板1を移動させる。しかる後に、前述の第1のス
キャニングミラー12の揺動によるYAGレーザ光10
の走査によって、電極9の除去を繰り返す。
【0058】なお、以上の加工制御は、事前に溝の形状
などを考慮して動作サイクルを決定しておけばよく、こ
の作業は特に煩雑ではない。
【0059】次に、図4に示す圧電式インクジェットヘ
ッドの断面図を用いて、該インクジェットヘッドのイン
ク噴射の動作を説明する。
【0060】インクジェットヘッドにおいて、与えられ
た印字データに従って、例えばインク室2bが選択され
ると、金属電極9a,9dに正の駆動電圧が印加され、
金属電極9b,9c及びその他のインク室に対応する金
属電極は接地される。これにより圧電側壁7aには図中
右方向へ向かう駆動電界が、側壁7bには図中左方向へ
向かう駆動電界が発生する。このとき各々の駆動電界方
向と圧電セラミックスプレートの分極方向8とが直交し
ているため、側壁7a及び7bは圧電厚みすべり効果に
よって、圧電セラミックスプレートの接合部で屈曲する
ようにインク室2bの内部方向に急速に変形する(図4
(b)参照)。
【0061】これらの変形によりインク室2bの容積が
減少してインク室2bのインク圧力が急速に増大し、圧
力波が発生して、インク室2bに連通するノズル(図示
しない)からインク液滴が噴射される。
【0062】また、駆動電圧の印加を停止すると、側壁
7a及び7bが変形前の位置(図4(a)参照)に戻る
ため、インク室2b内のインク圧力が低下し、インク供
給口5からマニホールドを通してインク室2b内にイン
クが供給される。
【0063】但し、上記の動作は基本動作に過ぎず、製
品として具体化される場合には、まず駆動電圧を容積が
増加する方向に印加し、先にインク室2bにインクを供
給させた後に駆動電圧の印加を停止して、側壁7a,7
bを変形前の位置(図4(a)参照)に戻してインク液
滴を噴射させることもある。さらにインク液滴噴射後に
インク室内の圧力波を減衰させるためにキャンセルパル
スと呼ばれる駆動電圧パターンをしかるべき時間の後に
付随させることもある。
【0064】このような構成のインクジェットヘッドで
は、隣接する2つのインク室2に連通する2つのノズル
から同時にインク液滴を噴射することができないため、
例えば、左端から奇数番目のインク室2a,2cに連通
するノズルからインク液滴を噴射した後、偶数番目のイ
ンク室2bに連通するノズルからインク液滴を噴射し、
次に再び奇数番目からインク液滴を噴射するというよう
に、インク室2及びノズルを2つのグループに分割して
インク液滴の噴射を行う。さらに、インク室2及びノズ
ルを3つ以上のグループに分割してインク液滴の噴射を
行うこともある。
【0065】このように、本実施例の圧電式インクジェ
ットプリンタの製造方法においては、精密テーブルの駆
動を必要最低限に制限し、可能な限り2組のスキャニン
グミラー12、13よりなる走査機構を駆使してレーザ
加工を継続するため、高速度にレーザ加工を行なうこと
が可能となる。特に、本実施例のインクジェットヘッド
の製造においては、圧電体の表面に形成された電極、特
に溝の内部に形成された電極に対して、電極の一部を効
率よく除去することができる。さらに、他部位に影響を
与えることなく、溝の底面の電極のみを除去することが
できる。
【0066】以上の結果、安価で高品位のインクジェッ
トヘッドを製造することができるといった、産業上著し
い効果を奏する。
【0067】尚、本発明は、上述した実施例に限定され
るものでなく、その主旨を逸脱しない範囲に於て種々の
変更を加えることが出来る。例えば、レーザ光等の高エ
ネルギービームの種類や、光学系等のビーム集束条件な
どは、除去加工を施す部位の寸法に応じて、適宜選択す
れば良い。例えば、YAGレーザの標準波である波長
1.06μm(マイクロ・メートル)のレーザ光を用
い、シングルモード(ガウシアンモード)によって、焦
点距離150mmのf・θレンズを用いた場合、その最
小スポット径は、およそ60から80μmとなる。より
短い焦点距離のf・θレンズを用いれば、最小スポット
径をさらに小さくすることができる。YAGレーザの第
2高調波である波長532nm(ナノ・メートル)のY
AGレーザ光を用いれば、最小スポット径を40μm以
下にすることができる。従って、将来の部品の高集積化
にも対応可能であることは言うまでもない。
【0068】尚、YAGレーザ光10照射時に、インク
室2の一端で、ノズルプレート3の接続される開口端1
7より、不活性ガス等のエアを導入し、このエアによ
り、YAGレーザ光10を電極9に照射した際に発生す
る溶融飛散物がインク室2の内部に付着するのを防止し
てもよい。
【0069】また、本実施例のインクジェットヘッドで
は、インク室2が圧電側壁7を挟んで隣接していたが、
各インク室の両側にインクが供給されない非噴射領域を
設けてもよい。例えば、インク室の内表面に形成される
電極が分離されていなくて電気的に接続されており、非
噴射領域の内表面に形成される電極を分離するようなも
のでもよい。
【0070】また、本実施例では、圧電側壁7は、分極
方向が互いに反対方向である2層の圧電層から構成され
ていたが、非圧電層と圧電層とからなる圧電側壁7であ
ってもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明のレーザ加工装置およびレーザ加工方法によれば、被
加工物を保持するテーブルの駆動を必要最低限に制限
し、可能な限り走査機構を駆使してレーザ加工を継続す
るため、溝内部における加工を高速度で且つ高精度に行
なうことが出来る。
【0072】特に、圧電セラミックスの溝の内表面に形
成された導電層に対して、YAGレーザ光などの高エネ
ルギービームを照射することにより、電極を効率よく除
去し、側面毎に独立した電極を有する側壁を備えたアク
チュエータを容易に作製することができる。さらに、他
部位に影響することなく、溝の底面の電極のみを除去す
ることができる。以上の結果、安価で高品位のインクジ
ェットヘッドを製造することができるといった、産業上
著しい効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のレーザ加工装置を示す概略
図である。
【図2】本発明の一実施例のインクジェットヘッドを示
す斜視図である。
【図3】前記実施例のレーザ加工装置によるレーザ光の
入射角を説明する断面図である。
【図4】前記実施例のインクジェットヘッドの動作を示
す断面図である。
【図5】従来のインクジェットヘッドを示す斜視図であ
る。
【図6】従来のインクジェットヘッドの動作を示す断面
図である。
【図7】従来のレーザ加工装置の一例を示す説明図であ
る。
【図8】従来のレーザ加工装置の一例を示す説明図であ
る。
【図9】従来のレーザ加工装置の一例を示す説明図であ
る。
【図10】従来のレーザ加工装置のレーザ光の入射角を
説明する断面図である。
【符号の説明】
1 圧電セラミックス基板 2 インク室 7 圧電側壁 9 電極 10 YAGレーザ光 12 第1のスキャニングミラー 13 第2のスキャニングミラー 14 f・θレンズ 18 精密テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 26/10 104 B41J 3/04 103H (56)参考文献 特開 平2−150355(JP,A) 特開 昭63−36993(JP,A) 特開 平5−64893(JP,A) 特開 平2−246700(JP,A) 特開 昭62−137186(JP,A) 特開 昭59−78793(JP,A) 実公 昭60−37182(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/08 B23K 26/00 B41J 2/16 G02B 26/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の溝が形成された被加工物の前記溝
    の内部に対して高エネルギービームを照射するレーザ加
    工装置において、 前記高エネルギービームを発振するレーザ発振器と、 前記レーザ発振器から出射された高エネルギービームの
    光路を前記複数の溝のうち所定範囲内における溝をその
    長手方向に走査させる走査機構と、 前記被加工物を保持すると共に、加工平面の伸延方向に
    任意に移動可能なテーブルと、 前記複数の溝部に入射される前記高エネルギービームの
    入射角度の各々を予め計算する算出手段と、 加工対象の溝の前記入射角が所定範囲内になるときに
    は、前記走査手段のみを駆動させて高エネルギービーム
    が前記溝内に入射されるようにし、前記入射角が所定範
    囲外になるときには、前記テーブルを移動させて入射角
    が所定範囲内で高エネルギービームが溝内に入射される
    ように被加工物の位置を調整した後に、前記走査手段に
    よりレーザ加工を行なわせる制御手段とを備えたことを
    特徴とするレーザ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光は、溝幅W及び溝深さDで
    ある前記被加工物の溝の底面に対して、 tan−1(2D/W)<θ≦90゜ を満たす入射角度θで常に入射されるように前記制御手
    段により制御されることを特徴とする請求項1に記載の
    レーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記被加工物は、少なくとも一部が圧電
    素子からなる複数の側壁と、その側壁間に形成された
    数の溝とを備え、前記溝が形成されている側の表面に導
    電層が形成された基板であり、前記高エネルギービームにより前記溝の内表面に形成さ
    れた導電層の一部を除去し、前記溝の側面の前記導電層
    を電極と することを特徴とする請求項1または2に記載
    のレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 複数の溝が形成された被加工物を保持す
    ると共に、加工平面の伸延方向に任意に移動可能なテー
    ブルと、 前記高エネルギービームを発振するレーザ発振器と、 前記レーザ発振器から出射された高エネルギービームの
    光路を前記複数の溝のうち所定範囲内における溝をその
    長手方向に走査させる走査機構とを備え、前記各溝の内
    部に対して高エネルギービームを照射するレーザ加工装
    置によるレーザ加工方法において、 前記複数の溝部に入射される前記高エネルギービームの
    入射角度の各々を予め計算し、 加工対象の溝の前記入射角が所定範囲内になるときに
    は、前記走査手段のみを駆動させて高エネルギービーム
    が前記溝内に入射されるようにし、前記入射角が所定範
    囲外になるときには、前記テーブルを移動させて入射角
    が所定範囲内で高エネルギービームが溝内に入射される
    ように被加工物の位置を調整した後に、前記走査手段に
    よりレーザ加工を行なわせることを特徴とするレーザ加
    工方法。
  5. 【請求項5】 前記被加工物は、少なくとも一部が圧電
    素子からなる複数の側壁と、その側壁間に形成された複
    数の溝とを備え、前記溝が形成されている側の表面に導
    電層が形成された基板であり、 前記高エネルギービームにより前記溝の内表面に形成さ
    れた導電層の一部を除去し、前記溝の側面の前記導電層
    を電極とすることを特徴とする請求項4に記載のレーザ
    加工方法
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