JP3228991B2 - 可変式電子部品 - Google Patents

可変式電子部品

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JP3228991B2 JP04468192A JP4468192A JP3228991B2 JP 3228991 B2 JP3228991 B2 JP 3228991B2 JP 04468192 A JP04468192 A JP 04468192A JP 4468192 A JP4468192 A JP 4468192A JP 3228991 B2 JP3228991 B2 JP 3228991B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗値を調節できるよ
うにしたチップ型の可変抵抗器とか、静電容量を調節で
きるようにしたチップ型の可変コンデンサのように、基
板の上面に調節用のロータ部材を回転自在に係着して、
ロータ部材を回転することにより、抵抗値や静電容量等
を調節するようにした可変式電子部品の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】チップ型の可変抵抗器は、一般に、上下
両面に開口した取付孔を穿設して成るセラミック製基板
の上面に、平面視U字状の抵抗膜を形成すると共に、前
記抵抗膜に対する接触部を備えた上向き開口で椀状の金
属板製ロータ部材を重ね合わせ、このロータ部材及び前
記取付孔に挿入した支軸の上端をかしめ広げることによ
り、ロータ部材を基板に対して回転可能に係着してお
り、ロータ部材の上部に形成した係合溝にドライバ工具
を挿入し、ドライバ工具にてロータ部材を回転すること
により、抵抗値を調節するようにしていることは周知の
通りである。
【0003】そして、ロータ部材の形態としては、金属
板にて形成した椀状体の単体のみを備え、これに、抵抗
膜に対する接触部とドライバ工具に対する係合溝とを形
成したものや、実開平2−81004号公報に記載され
ているように、椀状体に、その上面に重なるようにした
上面板を一体的に連接して、椀状体に、抵抗膜に対する
接触部を形成する一方、上面板に、ドライバ工具に対す
る係合溝を形成した形態のもの、或いは、実開平3−8
5604号公報に記載されているように、椀状体に、そ
の上面に重なるようにした上面板と下面に重なるように
した下面板とを各々一体的に連接して、上面板にはドラ
イバ工具に対する係合溝を、下面板には抵抗膜に対する
接触部を各々形成したもの等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの従来
技術も、1つの椀状体の底板のみを支軸にて基板の上面
に係着したに過ぎず、ロータ部材の回転操作に際して、
椀状体の底板と支軸のかしめ広げ部との接触面に磨耗が
生じると、支軸のかしめ広げ部と基板との間の摩擦抵
抗、及び、椀状体の底板と基板の上面との間の摩擦抵抗
が著しく減少するため、ロータ部材を回転してもその姿
勢に保持できずに調節不能になったり、他の物がロータ
部材に触れただけでとロータ部材が簡単に回転して抵抗
値が変化したり、或いは、一旦調節した後に再度調節す
ることができなくなったりすると言う問題があった。
【0005】本発明は、この問題を、ロータ部材に対す
るこれを回すドライバ工具の確実なな係合性を確保した
状態で、解消した可変式電子部品を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、「少なくとも上向きに開口した取付孔を有す
る基板の上面に、抵抗膜等の調節用膜を前記取付孔を囲
うように設けると共に、前記調節用膜に対する接触部を
備えたロータ部材を、前記取付孔及びロータ部材に挿入
した支軸を介して回転自在に係着して成る可変式電子部
品において、前記ロータ部材を、上端外周にフランジを
下端内周に底板を有する二つの椀状体を嵌まり合うよう
に重ねて構成し、これら両椀状体の底板を、当該両椀状
体の弾性に抗して互いに密着するように重ね合わせた状
態で前記支軸にて基板に係着し、前記両椀状体のうち上
側の椀状体におけるフランジに、ドライバ工具が嵌まる
係合溝を穿設する一方、前記両椀状体のうち下側の椀状
体におけるフランジには、当該フランジの上面のうち前
記係合溝に該当する部分に、前記上側の椀状体における
フランジの下面との間に隙間を形成するようにした凹み
部を円周方向に延びるように設ける。」という構成にし
た。
【0007】
【発明の作用・効果】このように、嵌まり合うように重
ねた両椀状体の底板を、当該両椀状体の弾性に抗して互
いに密着するように重ね合わせた状態で前記支軸にて基
板に係着したことにより、両椀状体の弾性復元力が、そ
れら各椀状体の底板を上下方向に離反させるように作用
し、ロータ部材の底部が支軸の上端と基板の上面とに対
して弾性的に押圧された状態になるから、ロータ部材の
回転に際し、当該ロータ部材における底部の上面と支軸
の上端との接触面に磨耗が発生しても、当該ロータ部材
の底部上面と支軸の上端との間の摩擦抵抗、及び、ロー
タ部材の底部下面と基板の上面との間の摩擦抵抗が低下
することはない。
【0008】また、両椀状体の底板が互いに密着するよ
うに重ね合っていることにより、両椀状体の一体感が高
くなって、基板に対して強固に装着できる
【0009】更にまた、前記両椀状体のうち上側の椀状
体におけるフランジに、ドライバ工具が嵌まる係合溝を
穿設する一方、前記両椀状体のうち下側の椀状体におけ
るフランジには、当該フランジの上面のうち前記係合溝
に該当する部分に、前記上側の椀状体におけるフランジ
の下面との間に隙間を形成するようにした凹み部を円周
方向に延びるように設けたことにより、上側の椀状体に
おけるフランジに穿設した係合溝に対してロータ部材を
回すためのドライバ工具を係合する場合に、この係合深
さを、前記凹み部にて隙間を形成する分だけ、上側の椀
状体における板厚さを厚くすることなく、深くすること
ができる。
【0010】従って、本発明によると、ロータ部材の底
部上面と支軸の上端との間の摩擦抵抗、及び、ロータ部
材の底部下面と基板の上面との間の摩擦抵抗を低減する
ことなく、ロータ部材を回転操作することができ、ロー
タ部材を任意の回転姿勢に保持することができるから、
抵抗値等の調節を確実に行うことができるとともに、
記ロータ部材に対するこれを回すためのドライバ工具の
確実な係合性を、当該ロータ部材を構成する板厚さを厚
くすることなく、ひいては、重量及び価格のアップを招
来することなく、確保できる効果を有する。
【0011】
【実施例】次に、本発明をチップ型可変抵抗器に適用し
た場合の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図5は第1の実施例を示しており、
これらの図において符号1は、セラミック製の基板2と
薄金属体製のロータ部材3とを備えた可変抵抗器を示
す。
【0013】前記基板2の略中心部には上下に開口した
取付孔4が穿設されており、基板2の上面に、前記取付
孔4を囲うようにした平面視U字状の抵抗膜5を形成す
る一方、基板2の一側面に、前記抵抗膜5の両端に対す
る一対の端子電極膜6を形成している。
【0014】前記基板2の下面には金属板製の中心端子
板7が配設されており、この中心端子板7には、前記取
付孔4に嵌まる中空状の支軸8を一体的に造形してい
る。
【0015】前記ロータ部材3は、上下に嵌まり合うよ
う各々上向き開口の椀状に形成した薄金属板製の第1椀
状体9と第2椀状体10とで構成されており、これら両
椀状体9,10を、そのフランジ9a,10aの一側の
連結部11において一体的に連接することにより、両椀
状体9,10が一体的に回転するように構成し、両椀状
体9,10の底板9b,10bには、前記支軸8が貫通
する孔12を穿設している。
【0016】両椀状体9,10のうち下方に位置した第
1椀状体9におけるフランジ9aの一部を下向きに膨出
することにより、前記抵抗膜5に対する接触部13を形
成する一方、上方に位置した第2椀状体10のフランジ
10aには、十字型ドライバ工具(図示せず)に対する
平面視十字状の係合溝14を穿設する一方、下方に位置
した第1椀状体9のフランジ9aには、当該フランジ9
aの上面のうち前記係合溝14に該当する部分に、前記
第2椀状体10におけるフランジ10aの下面との間に
隙間Aを形成するようにした凹み部9a′を、円周方向
に延びるように設ける。
【0017】更に、前記支軸8の上端をかしめ広げるこ
とにより(かしめ広げ部を符号8aで示す)、両椀状体
9、10の底板9b,10bを、互いに重ね合わせた状
態で基板2の上面に係着する。
【0018】そして、両椀状体9,10の胴部9c,1
0cを上方に向けて半径が拡大するテーパ状に形成する
において、第1椀状体9における胴部9cのテーパ角度
θ1よりも、第2椀状体10における胴部10cのテー
パ角度θ2を小さい値に設定して、支軸8の上端をかし
め広げる前の状態で、両椀状体9,10の底板9b,1
0bの間に隙間が空いた状態で、両椀状体9,10の胴
部9c,10cが接当するように構成しておくことによ
り、支軸8の上端をかしめ広げると、両椀状体9,10
の弾性に抗して両椀状体9,10の底板9b,10bが
密着するように構成する。
【0019】ロータ部材3は、図3及び図4に示すよう
に、1枚の金属板に両椀状体9,10を互いに反対方向
に開口するようにプレス加工してから、連接部11の個
所で折り返すことによって形成される。
【0020】以上の構成において、上下両椀状体9,1
0の弾性復元力が、それら各椀状体9,10の底板9
b,10bを上下方向に離反させるように作用すること
により、ロータ部材3の回転に際し、第2椀状体10の
底板10bと支軸8のかしめ広げ部8aとの接触面に磨
耗が発生しても、当該第2椀状体10の底板10bと支
軸8のかしめ広げ部8aとの間の摩擦抵抗、及び、第1
椀状体9の底板9bと基板2の上面との間の摩擦抵抗が
低下することはないから、ロータ部材3を任意の回転姿
勢に確実に保持して、抵抗値の調節を確実に行うことが
できるのである。
【0021】また、ロータ部材3を二つの椀状体9,1
0にて構成したことにより、ロータ部材3を回転操作す
るためのドライバ工具として、係合溝14への挿入が容
易でしかも確実に係合せさることができる十字型のドラ
イバ工具を使用できるから、抵抗値の自動調節も至極容
易に行うことができるのである。
【0022】図6〜図7に示す第2の実施例は、第1椀
状体9における胴部9cのテーパ角度よりも1第2椀状
体10における胴部10cのテーパ角度を小さくして、
支軸8をかしめ広げる前の状態で、両椀状体9,10の
底板9b,10bの間に隙間が生じるように形成するこ
とにより、支軸8のかしめ広げにて、両椀状体9,10
の弾性に抗して、両椀状体9,10の底板9b,10b
が密着するようにしたものである。
【0023】また、図8に示す第3の実施例及び図9に
示す第4の実施列は、両椀状体9,10における胴部9
c,10cのテーパ角度を略同じにして、支軸8をかし
め広げる前の状態で、両椀状体9,10の胴部9c,1
0cの間及び底板9b,10cの間に隙間が生じるよう
に形成することにより、支軸8のかしめ広げにて、両椀
状体9,10の弾性に抗して、両椀状体9,10の底板
9b,10bが密着するようにしたものである。
【0024】上記の各実施例は、両椀状体9,10を一
体的に連接した場合であったが、両椀状体9,10はそ
れぞれ別体に形成して重ね合わせるようにしても良い。
その場合、適宜の手段で両椀状体9,10を相対的に回
転不能に構成して、両椀状体9,10が一体的に回転す
るように構成することにより、第1椀状体9に接触部1
3を形成し、第2椀状体10に係合溝14を形成しても
良いのである。
【0025】本発明においては、ロータ部材を基板に係
着する手段としては、実施例のように支軸をかしめ広げ
ることには限らず、ねじ止め等の他の手段でも良いので
あり、ねじ止めする場合には取付け孔は基板に貫通させ
る必要はなく、上方のみに開口するように形成すれば足
りる。
【0026】本発明は、チップ型可変抵抗器のみでな
く、チップ型可変コンデンサ等の他の可変式電子部品に
も適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係る可変抵抗器の平面図であ
る。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】ロータ部材を展開した状態での平面図である。
【図4】図3のIV−IV視断面図である。
【図5】抵抗器の組立状態を示す断面図である。
【図6】第2の実施例を示す要部断面図である。
【図7】図6のロータ部材を係着した状態を示す断面図
である。
【図8】第3の実施例を示す要部断面図である。
【図9】第4の実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 可変式電子部品の一例としての可変抵抗器 2 基板 3 ロータ部材 5 抵抗膜 8 支軸 9 第1椀状体 10 第2椀状体9a,10a フランジ 9b,10b 底板 9c,10c 胴部9a′ 凹み部 13 接触部 14 係合溝 A 隙間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも上向きに開口した取付孔を有す
    る基板の上面に、抵抗膜等の調節用膜を前記取付孔を囲
    うように設けると共に、前記調節用膜に対する接触部を
    備えたロータ部材を、前記取付孔及びロータ部材に挿入
    した支軸を介して回転自在に係着して成る可変式電子部
    品において、 前記ロータ部材を、上端外周にフランジを下端内周に底
    板を有する二つの椀状体を嵌まり合うように重ねて構成
    し、これら両椀状体の底板を、当該両椀状体の弾性に抗
    して互いに密着するように重ね合わせた状態で前記支軸
    にて基板に係着し、前記両椀状体のうち上側の椀状体に
    おけるフランジに、ドライバ工具が嵌まる係合溝を穿設
    する一方、前記両椀状体のうち下側の椀状体におけるフ
    ランジには、当該フランジの上面のうち前記係合溝に該
    当する部分に、前記上側の椀状体におけるフランジの下
    面との間に隙間を形成するようにした凹み部を円周方向
    に延びるように設けたことを特徴とする可変式電子部
    品。
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