JP3224945B2 - 軸へのスプリング装着工具 - Google Patents

軸へのスプリング装着工具

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JP3224945B2
JP3224945B2 JP18158594A JP18158594A JP3224945B2 JP 3224945 B2 JP3224945 B2 JP 3224945B2 JP 18158594 A JP18158594 A JP 18158594A JP 18158594 A JP18158594 A JP 18158594A JP 3224945 B2 JP3224945 B2 JP 3224945B2
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正己 黒柳
祥一郎 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばエレベータ巻
上機のウォーム軸のオイルシール交換時に、オイルシー
ルのスプリングを遠隔操作によって結合させるスプリン
グ装着工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータ巻上機は、図11に
示すように、ベッド1上にモータ2、ギアボックス3お
よび駆動綱車4が取り付けられて構成され、図示してい
ないが昇降路の上部に設けられた機械室に設置されてい
る。そして、モータ2の駆動力は、ブレーキ車5を介し
てギアボックス3に回転自在に支承されたウォーム軸6
に伝達され、さらにギアボックス3内でウォーム軸6に
固着されたギア(図示せず)により減速されて駆動綱車
4に伝達される。この駆動綱車4が回転することによ
り、駆動綱車4に掛け渡されたエレベータの巻上ロープ
(図示せず)が駆動されて、エレベータのかご室(図示
せず)が昇降路内を昇降動作することになる。ここで、
ギアボックス3内には、ギアの摩擦を防止するためにオ
イルが充填されている。
【0003】つぎに、ギアボックス3のオイルシール回
りの構造について図12を参照しつつ説明する。ウォー
ム軸6は軸受7により回転自在に支持されてギアボック
ス3に取り付けられている。そして、ウォーム軸6の軸
受7の外側の部位にオイルシール8が装着されて、ギア
ボックス3の内部から軸受7を介してにじみ出るオイル
の外部への流出を防止している。この時、オイルシール
8にはスプリング9が締着され、オイルシール8をウォ
ーム軸6の外周面に密接させている。さらに、ギアボッ
クス3の端面にはカバー10がねじ11により締着固定
され、オイルシール8の外れが防止されている。
【0004】ここで、オイルシール8は、図13に示す
ように、断面L字状の円弧状の一対の金属環12と一体
に成形されたゴム部材からなる断面略コの字状の環状体
をなしている。そして、このオイルシール8の内周縁部
の一端側にはリップ8aが周方向に設けられ、他端側に
はダストリップ8bが周方向に設けられている。さら
に、リップ8aの上部側にはスプリング9を装着するた
めの溝8cが周方向に設けられている。このように構成
されたオイルシール8はリップ8aを軸受7側に位置す
るようにウォーム軸6に装着され、リップ8aによりオ
イルの流出を防止し、ダストリップ8bにより外部から
の塵の侵入を防止している。そして、交換用のオイルシ
ール8は、一対の金属環12の端部間(以下、割部とい
う)の一方のゴム部材が切断されており、一対の金属環
12の他方の割部を中心として切断された割部側を広げ
てウォーム軸6に挿入できるようになっている。なお、
工場から出荷されたエレベータ巻上機に装着されるオイ
ルシール8は割部が切断されていない。
【0005】また、スプリング9は、図14に示すよう
に、バネ部材をコイル状に巻回して成形されたスプリン
グ本体13の一端に、バネ部材をコイル状に巻回して成
形された連結体14がそのネジ状頭部14aを突出する
ように螺着されて構成されている。そして、このスプリ
ング9を環状に連結するには、まず図15の(a)に示
すように、スプリング本体13の一端を他端に相対して
位置させ、スプリング本体13の一端側を図中矢印A方
向に回転させる。すると、図15の(b)に示すよう
に、連結体14のネジ状頭部14aがスプリング本体1
3の他端側の内部にネジ込まれ、スプリング本体13の
一端側をさらに矢印A方向に回転させることにより環状
に連結されたスプリング9が得られる。なお、環状に連
結されたスプリング9を解除するには、スプリング本体
13の一端側を矢印A方向とは逆の方向に回転させれば
よい。
【0006】このように構成されたエレベータ巻上機で
は、経年によりオイルシール8が変形し、特にウォーム
軸6と接触するリップ8a部が変形すると、オイル漏れ
の原因となる。そこで、オイルシール8を定期的に交換
する必要がある。このオイルシール8の交換は、まずね
じ11を取り外してカバー10をブレーキ車5側へ移動
し、オイルシール8を露呈させる。ついで、オイルシー
ル8の割部にケガキ針等を差し込んで引き出す。そし
て、カッタ等を用いてオイルシール8の金属環12の割
部を切断し、ウォーム軸6から取り外す。この時、オイ
ルシール8の割部が切断されているものであれば、切断
されている割部側を広げてウォーム軸6から取り外すこ
とになる。そして、新しいオイルシール8の切断されて
いる割部側を手で持って広げ、広げた割部の間を通して
ウォーム軸6に径方向から装着する。ついで、スプリン
グ本体13の両端を手で持ち、径方向からウォーム軸6
を囲繞するようにして連結体14のネジ状頭部14aを
スプリング本体13の他端に合わせる。そして、スプリ
ング本体13の一端側を回転させて、スプリング本体1
3の他端側に連結体14のネジ状頭部14aをネジ込
み、スプリング本体13の両端が連結体14を介して連
結される。そこで、環状に連結されたスプリング9がウ
ォーム軸6を囲繞した状態に装着される。その後、オイ
ルシール8の溝8cにスプリング9を嵌め込み、オイル
シール8をウォーム軸6上を軸受7側に移動して、ギア
ボックス3に装着する。ついで、ねじ11によりカバー
10をギアボックス3に締着固定し、オイルシール8の
交換作業が完了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ巻上
機は以上のように構成されているので、オイルシール8
の交換作業の作業スペースが狭い。そこで、特にスプリ
ング9をウォーム軸6に装着する際には、スプリング本
体13の両端を手で持ってウォーム軸6の径方向から囲
繞し、かつ、スプリング本体13の一端側を回転させて
連結体14のネジ状頭部14aをスプリング本体13の
他端にネジ込んで、スプリング本体13を環状に連結す
ることになり、作業性が悪く、作業に長時間を要すると
いう課題があった。また、モータ2やブレーキ車5のベ
ッド1との締着を緩めて移動し、作業スペースを広げて
スプリング9の装着作業性を高めることもできる。しか
し、この場合には、スプリング9を装着した後のモータ
2やブレーキ車5の組み付け調整に多大の時間を要する
という課題があった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、狭い作業スペースでも軸の径方
向からスプリングを環状に簡易に装着できる軸へのスプ
リング装着工具を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る軸へのスプリング装着工具は、第1の囲繞部および
この第1の囲繞部の根元部から延出する第1の把手部を
有する第1の操作片と、第1の囲繞部との間で軸を囲繞
するように構成された第2の囲繞部およびこの第2の囲
繞部の根元部から延出する第2の把手部を有する第2の
操作片と、第1の囲繞部の根元部と第2の囲繞部の根元
部とを回転自在に連結支持し、第1の操作片と第2の操
作片とを開閉自在に一体化する支持部と、第1の囲繞部
の先端側に取り付けられスプリング本体の一端側を把持
する第1の把持部と、スプリング本体の他端側を把持
し、第1の操作片と第2の操作片とを閉じた際にスプリ
ング本体の他端が連結体のネジ状頭部と相対するように
第2の囲繞部の先端側に取り付けられた第2の把持部と
を備え、第1および第2の把持部は、一側部にスプリン
グ本体を挿入する溝部が設けられたローラー部取付台
と、ピンにローラーが一体に形成され、ピンの軸心が溝
部の溝中心と平行となるように、かつ、ローラーの外周
部が溝部内に侵入するようにローラー部取付台に回転自
在に取り付けられたローラー部とから構成され、スプリ
ング本体が、溝部に沿って前記ローラーの外周面に当接
され、ローラをピンの軸心周りに一方向に回転すること
で、該溝部内に引き入れられて第1および第2の把持部
に把持され、第1および第2の把持部に把持されたスプ
リング本体が、ローラをピンの軸心周りに他方向に回転
することで、溝部から送り出されて該第1および第2の
把持部による把持が解除され、さらに、第1および第2
の把持部に把持されたスプリング本体が、ローラをピン
の軸心周りに一方向に回転することで、回転されるよう
に構成されているものである。
【0010】
【0011】また、この発明の第2の発明に係る軸への
スプリング装着工具は、上記第1の発明において、ピン
の頭部に溝が設けられ、ピンの頭部が外部に露呈するよ
うにローラー部がローラー部取付台に回転自在に取り付
けられているものである。
【0012】また、この発明の第3の発明に係る軸への
スプリング装着工具は、上記第2の発明において、第1
および第2の把持部が、それぞれのローラー部のピンの
頭部が同一方向を向くように、第1および第2の囲繞部
の先端側にそれぞれ取り付けられているものである。
【0013】また、この発明の第4の発明に係る軸への
スプリング装着工具は、上記第1乃至第3のいずれかの
発明において、第1および第2の把持部のローラー部取
付台の相対する端面の一方に案内ピンが立設され、他方
に案内ピンと係合する案内孔が穿設されているものであ
る。
【0014】また、この発明の第5の発明に係る軸への
スプリング装着工具は、上記第4の発明において、案内
孔は、その入口側の孔径が深さ方向に漸減するように形
成されているものである。
【0015】また、この発明の第6の発明に係る軸への
スプリング装着工具は、上記第1乃至第3のいずれかの
発明において、ローラーが弾性部材で構成されているも
のである。
【0016】また、この発明の第7の発明に係る軸への
スプリング装着工具は、上記第1の発明において、第1
および第2の囲繞部が円弧状に形成されているものであ
る。
【0017】
【作用】この発明の第1の発明においては、第1の囲繞
部およびこの第1の囲繞部の根元部から延出する第1の
把手部からなる第1の操作片と、第2の囲繞部およびこ
の第2の囲繞部の根元部から延出する第2の把手部から
なる第2の操作片とが、支持部により第1および第2の
囲繞部の根元部を回転自在に連結一体化されているの
で、第1および第2の把手部を開閉すると、第1および
第2の囲繞部が開閉する。また、第1および第2の把持
部は、一側部にスプリング本体を挿入する溝部が設けら
れたローラー部取付台と、ピンにローラーが一体に形成
され、ピンの軸心が溝部の溝中心と平行となるように、
かつ、ローラーの外周部が溝部内に侵入するようにロー
ラー部取付台に回転自在に取り付けられたローラー部と
から構成され、スプリング本体が、溝部に沿って前記ロ
ーラーの外周面に当接され、ローラをピンの軸心周りに
一方向に回転することで、該溝部内に引き入れられて第
1および第2の把持部に把持され、第1および第2の把
持部に把持されたスプリング本体が、ローラをピンの軸
心周りに他方向に回転することで、溝部から送り出され
て該第1および第2の把持部による把持が解除され、さ
らに、第1および第2の把持部に把持されたスプリング
本体が、ローラをピンの軸心周りに一方向に回転するこ
とで、回転される。そこで、第1の囲繞部の先端側に取
り付けられた第1の把持部にスプリング本体の一端側を
把持し、第2の囲繞部の先端側に取り付けられた第2の
把持部にスプリング本体の他端側を把持して、第1およ
び第2の把手部を開け第1および第2の囲繞部を開け
て、第1および第2の囲繞部で形成される空間内に軸を
径方向から挿入する。そして、第1および第2の把手部
を閉じ、第1および第2の囲繞部を閉じれば、スプリン
グ本体が軸を囲繞するようになる。そこで、第1および
第2の把持部の少なくとも一方のローラをピンの軸心周
りに一方向に回転させることにより、スプリング本体の
他端側に連結体のネジ状頭部がネジ込まれ、環状のスプ
リングが径方向から軸に装着される。
【0018】
【0019】また、この発明の第2の発明においては、
ピンの頭部に溝が設けられ、ピンの頭部が外部に露呈す
るようにローラー部がローラー部取付台に回転自在に取
り付けられているので、外部からドライバーの先端部を
ピンの頭部の溝に嵌め込み、遠隔操作でローラーを簡易
に回転できる。
【0020】また、この発明の第3の発明においては、
第1および第2の把持部が、それぞれのローラー部のピ
ンの頭部が同一方向を向くように、第1および第2の囲
繞部の先端側にそれぞれ取り付けられているので、ロー
ラーの回転操作を軸の一方向から操作できる。
【0021】また、この発明の第4の発明においては、
第1および第2の把持部のローラー部取付台の相対する
端面の一方に案内ピンが立設され、他方に案内ピンと係
合する案内孔が穿設されているので、第1および第2の
操作片を閉じると、案内ピンが案内孔に嵌合して第1お
よび第2の囲繞部の先端側が閉じる。そこで、支持部に
よる第1および第2の操作片の連結部のガタが生じて
も、第1および第2の把持部の相互の位置関係が確保さ
れる。
【0022】また、この発明の第5の発明においては、
案内孔は、その入口側の孔径が深さ方向に漸減するよう
に形成されているので、支持部による第1および第2の
操作片の連結部のガタが大きくなっても、案内ピンが案
内孔の入り口側の傾斜に案内されて案内孔に嵌合され、
第1および第2の把持部の相互の位置関係が確保され
る。
【0023】また、この発明の第6の発明においては、
ローラーが弾性部材で構成されているので、スプリング
本体が第1および第2の把持部に把持された際にローラ
ーが変形してスプリング本体の変形が防止される。そし
て、スプリング本体の変形が抑えられて、スプリング本
体が回転しやすくなるとともに、スプリング本体とロー
ラーとの接触面積が増大して、ローラーの回転力がスプ
リング本体にロスなく伝達される。
【0024】また、この発明の第7の発明においては、
第1および第2の囲繞部が円弧状に形成されているの
で、第1および第2の操作片の開閉動作にともなう第1
および第2の囲繞部の移動スペースが小さくなり、狭い
スペースでのスプリング装着が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1の(a)、(b)はそれぞれこの発明の
実施例1に係る軸へのスプリング装着工具を示す平面図
および側面図である。図において、20は円弧状に成形
された第1の囲繞部21とこの第1の囲繞部21の根元
部から延出する第1の把手部22とから構成された第1
の操作片、23は円弧状に成形された第2の囲繞部24
とこの第2の囲繞部24の根元部から延出する第2の把
手部25とから構成された第2の操作片、26、27は
それぞれ第1および第2の把手部22、25の先端側に
被覆された、例えばゴム部材からなる握り部である。こ
れらの第1および第2の操作片20、23は、図2に示
すように、支持部としての支持ピン28により第1およ
び第2の囲繞部21、24の根元部が回転自在に連結支
持されて、第1および第2の把手部22、25の開閉動
作に応じて第1および第2の囲繞部21、24の先端部
が開閉するように一体化されている。そして、第1およ
び第2の囲繞部21、24は、閉じた時にその内径がウ
ォーム軸6を囲繞するように構成され、開いた時にそれ
らの先端部の間隔がウォーム軸6の直径より大きくなる
ように構成されている。29は第1の囲繞部21の先端
側にねじ(図示せず)により締着固定された第1の把持
部、30は第2の囲繞部24の先端側にねじ(図示せ
ず)により締着固定された第2の把持部である。
【0026】ここで、上記第1の把持部29の構成につ
いて図3乃至図5を参照しつつ説明する。図3は第1の
把持部の構成を説明する図であり、図3の(a)はその
正面図、図3の(b)は図3の(a)のD方向矢視図で
ある。図4は第1の把持部を構成するローラー部を示す
正面図である。図5は第1の把持部を構成するローラー
部取付台を示す図であり、図5の(a)はその正面図、
図5の(b)は図5の(a)のD方向矢視図である。こ
の第1の把持部29は、ローラー部31とこのローラー
部31を回転自在に支持するローラー部取付台32とか
ら構成されている。まずローラ部31は、図4に示すよ
うに、弾性部材であるウレタンゴムからなる円柱状のロ
ーラー40とこのローラー40の軸心を貫通してローラ
ー40に一体に取り付けられたピン41とから構成され
ている。そして、ピン41の頭部41aには溝41bが
設けられている。また、ローラー部取付台32は、図5
に示すように、基台42の両端部に一対の支持片43、
43が相対して立設されている。そして、一対の支持片
43、43にはローラー部31のピン41が挿入される
孔44、44が穿設されている。また、基台42の一側
部にはスプリング9が挿入される溝部45が孔44の孔
中心と平行に設けられている。さらに、基台42の一端
面には案内ピン46が孔44の孔中心と平行に立設され
ている。なお、一方の支持片43に穿設された孔44に
はピン41の頭部41aを支持片43の端面から突出し
ないように収納する大径の孔が設けられている。そし
て、ローラー40を一対の支持片43、43間に挿入
し、一方の支持片43側からローラー40の軸心を貫通
して孔44、44にピン41を挿入し、ローラー40を
ローラー部取付台32に回転自在に組み付けて、第1の
把持部29が図3に示すように組み立てられている。こ
の時、ピン41の頭部41aは一方の支持片43の端面
から突出しないように孔44内に収納されている。ま
た、ローラー40の外周部は溝部45内まで侵入してい
る。
【0027】ついで、上記第2の把持部30の構成につ
いて図6および図7を参照しつつ説明する。図6は第2
の把持部の構成を説明する図であり、図6の(a)はそ
の正面図、図6の(b)は図6の(a)のD方向矢視図
である。図7は第2の把持部を構成するローラー部取付
台を示す図であり、図7の(a)はその正面図、図7の
(b)は図7の(a)のD方向矢視図である。この第2
の把持部30は、ローラー部31とこのローラー部31
を回転自在に支持するローラー部取付台34とから構成
されている。まずローラー部取付台34は、図7に示す
ように、基台47の両端部に一対の支持片48、48が
相対して立設されている。そして、一対の支持片48、
48にはローラー部31のピン41が挿入される孔4
9、49が穿設されている。また、基台47の一側部に
はスプリング9が挿入される溝部50が孔49の孔中心
と平行に設けられている。さらに、基台47の一端面に
は案内孔51が孔49の孔中心と平行に穿設されてい
る。なお、一方の支持片48に穿設された孔49にはピ
ン41の頭部41aを支持片48の端面から突出しない
ように収納する大径の孔が設けられている。そして、ロ
ーラー40を一対の支持片48、48間に挿入し、一方
の支持片48側からローラー40の軸心を貫通して孔4
9、49にピン41を挿入し、ローラー40をローラー
部取付台34に回転自在に組み付けて、第2の把持部3
0が図6に示すように組み立てられている。この時、ピ
ン41の頭部41aは一方の支持片48の端面から突出
しないように孔49内に収納されている。また、ローラ
ー40の外周部は溝部50内まで侵入している。
【0028】このように構成された第1および第2の把
持部29、30を、第1および第2の囲繞部21、24
を閉じた時に案内ピン46および案内孔51が設けられ
た端面同士が当接し、かつ、それぞれのピン41の頭部
41aが第1および第2の把手部22、25の延出方向
側をむくように、それぞれ第1および第2の囲繞部2
1、24の先端側に締着固定して、軸へのスプリング装
着工具が組み立てられている。この時、第1および第2
の把持部29、30は、案内ピン46の軸心と案内孔5
1の孔中心とが、溝部45と溝部50との溝中心が、そ
れぞれ一致する位置関係となっている。なお、第1およ
び第2の把持部29、30は、スプリング本体13を把
持する機能に加えて、把持されたスプリング本体13を
回転させる回転手段の機能をも有している。
【0029】つぎに、この実施例1によるスプリング装
着工具を用いたオイルシール8の交換作業について、ス
プリング9の径方向からのウォーム軸6への装着方法を
中心に図8および図9を参照しつつ説明する。まず、ス
プリング本体13の他端側を、図8の(a)に示すよう
に、第2の把持部30の溝部50に沿わせてローラー4
0の外周面にあてがう。そして、図中矢印B方向にロー
ラー40を回転させると、スプリング本体13の他端側
が矢印A方向に回転しながら、図8の(b)に示すよう
に、溝部50内に挿入される。この時、ローラー40の
外周部は溝部50の長さ方向の中央部で溝部50内に位
置しているので、スプリング本体13はローラー40と
溝部50との間に押圧されて溝部50内に装着、つまり
把持される。なお、スプリング本体13はその端面が溝
部50の端部と面位置が合わされている。ついで、スプ
リング本体13の一端側を第1の把持部29の溝部45
に沿わせてローラー40の外周面にあてがい、ローラー
40をB方向に回転させて、同様にして溝部45内に挿
入する。この時、ローラー40の外周部は溝部45の長
さ方向の中央部で溝部45内に位置しているので、スプ
リング本体13はローラー40と溝部45との間に押圧
されて溝部45内に装着、つまり把持される。なお、ス
プリング本体13の一端側は、連結体14のネジ状頭部
14aが第1の把持部29の端面から突き出るように溝
部45内に装着されている。
【0030】そこで、握り部26、27を持って第1お
よび第2の把手部22、25を開き、第1および第2の
囲繞部21、24を開く。そして、第1および第2の囲
繞部21、24で形成する空間内に径方向からウォーム
軸6を差し込み、第1および第2の把手部22、25を
閉じ、図9の(a)に示すように、第1および第2の囲
繞部21、24を閉じる。さらに第1および第2の囲繞
部21、24を閉じていくと、案内ピン46が案内孔5
1に係合されつつ第1及び第2の把持部29、30の位
置合わせが行われ、ついには案内ピン46が案内孔51
に嵌合し図9の(b)に示すように第1および第2の把
持部29、30の端面同士が当接する。この時、スプリ
ング本体13の他端部と連結体14のネジ状頭部14a
の先端部とが合致している。そこで、ウォーム軸6の径
方向から第1の把持部29のピン41の頭部41aの溝
41bに回転手段としてのドライバー52の先端を嵌め
込み、矢印B方向にローラー40を回転させる。する
と、第1の把持部29に装着されているスプリング本体
13の一端側がA方向に回転し、連結体14のネジ状頭
部14aがスプリング本体13の他端側にネジ込まれ
る。この時、スプリング本体13の一端側をあらかじめ
ネジ込む方向(A方向)と逆の方向に数回転させた状態
で第1の把持部29に把持させておけば、環状に連結さ
れたスプリング9には捩れを生じない。
【0031】その後、ドライバー52により第1の把持
部29のローラー40をB方向とは逆のC方向に回転さ
せると、スプリング本体13の一端側が溝部45から飛
び出し、第1の把持部29によるスプリング本体13の
一端側の把持が解除される。そして、第1および第2の
把手部22、25を開き、第1および第2の囲繞部2
1、24を開くと、第2の把持部30のピン41の頭部
41aが露呈する。そこで、ドライバー52の先端部を
ピン41の頭部41aの溝41bに嵌め込み、図9の
(c)に示すように、第2の把持部30のローラー40
をB方向とは逆のC方向に回転させると、スプリング本
体13の他端側が溝部50から飛び出し、第2の把持部
30によるスプリング本体13の他端側の把持が解除さ
れる。そして、スプリング装着工具を取り外せば、環状
となったスプリング9がウォーム軸6に装着される。つ
いで、スプリング9をオイルシール8の溝8cに嵌め込
み、オイルシール8をウォーム軸6上を軸受7側に移動
させてギアボックス3に装着し、最後にカバー10を取
り付ければよい。
【0032】このように、この実施例1によれば、一側
部にスプリング本体13を挿入する溝部45、50が設
けられたローラー部取付台32、34に、ローラー40
がピン41に一体に形成されたローラー部31を、溝部
45、51の溝中心とピン41の軸心とが平行となるよ
うに、かつ、ローラー40の外周部が溝部45、51内
に侵入するように回転自在に取り付けて第1および第2
の把持部29、30を構成しているので、ローラー40
の回転方向を変えるだけでスプリング本体13の把持/
把持解除ができ、操作性に優れた把持部を簡易な構成で
達成することができる。また、このように構成された第
1および第2の把持部29、30は、ローラー40を所
定方向(スプリング本体13を挿入する際と同じ方向)
に回転させることにより把持された状態でスプリング本
体13を回転させることができ、スプリング本体13の
回転手段として機能することができる。さらに、ローラ
ー部31のピン41の頭部41aに溝41bを設け、ピ
ン41の頭部41aが外部に露呈するようにローラー部
31をローラー部取付台32、34に取り付けているの
で、ローラー40の回転動作をドライバー52等を用い
て遠隔操作できる。
【0033】そして、このように構成された第1および
第2の把持部29、30を、支持ピン28により開閉自
在に連結一体化された第1および第2操作片20、23
の第1および第2の囲繞部21、24の先端側にそれぞ
れ取り付けているので、ウォーム軸6の外方から狭い作
業空間に手を差し込むことなくスプリング本体13を径
方向からウォーム軸6を囲繞でき、さらにスプリング本
体13の他端に連結体14のネジ状頭部14aをネジ込
んでスプリング本体13を環状に連結する操作および環
状に連結されたスプリング本体13を第1および第2の
把持部29、30から取り外す操作をドライバー52等
を用いて遠隔操作でき、モータ2やブレーキ車5を移動
することなく簡易にウォーム軸6に径方向からスプリン
グ9を環状に装着することができ、オイルシール8の交
換作業を短時間に、簡易に、かつ、少人数で行うことが
できる。
【0034】また、第1および第2の囲繞部21、24
が円弧状に形成されているので、工具の移動スペースが
少なくなり、より狭い場所での作業にも十分対応するこ
とができる。また、第1および第2の把持部29、30
がローラー部31のピン41の頭部41aを同じ方向に
向くようにして第1および第2の囲繞部21、24の先
端側に取り付けられているので、ローラー部31を回転
させるドライバー52の操作方向が一方向となり、つま
りウォーム軸6を挟んで両方向からドライバー52を操
作する必要がなく、スプリング9の装着作業性を向上さ
せることができる。また、第1および第2の把持部2
9、30のピン41の頭部41aが向く方向に第1およ
び第2の把手部22、25が延出されているので、ロー
ラー部31を回転させるドライバー52の操作方向とス
プリング装着工具の操作方向とがウォーム軸6の一方向
となり、この点からもスプリング9の装着作業性を向上
させることができる。また、第1の把持部29のローラ
ー部取付台32に案内ピン46を立設し、第2の把持部
30のローラー部取付台34に案内孔51を穿設してい
るので、支持ピン28による第1および第2の操作片2
0、23の連結部にガタが発生しても、第1および第2
の囲繞部21、24が閉じられる際に案内孔51に案内
ピン46が案内され、第1および第2の把持部29、3
0の相互の位置関係を確保することができる。また、ロ
ーラー40がウレタンゴムのような弾性部材で構成され
ているので、ローラー40が変形することにより溝部4
5、50内に把持されているスプリング本体13の変形
が抑えられるとともに、ローラー40の外周面とスプリ
ング本体13との接触面積が増大し、把持された状態で
のスプリング本体13の回転を容易に行うことができ
る。さらに、スプリング9の形状変形にともなうオイル
シール8のシール性の低下が防止できる。さらにまた、
スプリング9の径の変動をローラー40の変形量で吸収
でき、径の異なるスプリング9にも適用でき、汎用性に
優れている。
【0035】実施例2.上記実施例1では、第2の把持
部30のローラー部取付台34に案内孔51を穿設する
ものとしているが、この実施例2では、図10に示すよ
うに、ローラー部取付台34に穿設する案内孔53を入
口側の径が深さ方向に漸減するように形成するものとし
ている。
【0036】この実施例2では、図10に示すように、
案内孔53はその入口側に正規の孔53bに至る傾斜部
53aを有している。そこで、支持ピン28による第1
及び第2の操作片20、23の連結部にガタ発生した場
合、第1の把持部29は、そのローラー部取付台32に
立設された案内ピン46の先端部が案内孔53の傾斜部
53aに案内されて第2の把持部30に近接していく。
そして、案内ピン46が案内孔53の正規の孔53bに
嵌合し、第1と第2の把持部29、30は正常な位置関
係で端面同士が密接する。したがって、この実施例2に
よれば、第1および第2の操作片20、23の連結部の
ガタが大きくなっても、このガタが案内ピン46の先端
部が案内孔53の傾斜部53aに係合する範囲であれ
ば、第1および第2の把持部29、30を正常な位置関
係に確保することができる。
【0037】なお、上記各実施例では、第1および第2
の囲繞部21、24を円弧状に形成するものとしている
が、第1および第2の囲繞部21、24の形状が円弧状
に限らず、ウォーム軸6を囲繞できる形状であればよ
い。
【0038】また、上記各実施例では、ローラー40を
ウレタンゴム等の弾性部材で形成するものとしている
が、ローラーはステンレス等の剛体で形成してもよい。
この場合、スプリング本体13を把持する際、スプリン
グ本体13がローラーの外周部により押圧されてスプリ
ング本体13が弾性変形して溝部内に把持されることに
なる。
【0039】また、上記実施例ではエレベータ巻上機の
ギアボックス3のオイルシール8に装着されるスプリン
グ9をウォーム軸6に径方向から装着するものとして説
明しているが、この発明による軸へのスプリング装着工
具は、エレベータの駆動機、戸開閉機等の回転軸のオイ
ルシールに装着されるスプリングの装着作業にも適用で
き、さらにはウォーム軸6等の回転軸に限らず軸の径方
向からスプリングを装着するものにも適用できるもので
ある。
【0040】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0041】この発明の第1の発明によれば、第1の囲
繞部およびこの第1の囲繞部の根元部から延出する第1
の把手部を有する第1の操作片と、第1の囲繞部との間
で軸を囲繞するように構成された第2の囲繞部およびこ
の第2の囲繞部の根元部から延出する第2の把手部を有
する第2の操作片と、第1の囲繞部の根元部と第2の囲
繞部の根元部とを回転自在に連結支持し、第1の操作片
と第2の操作片とを開閉自在に一体化する支持部と、第
1の囲繞部の先端側に取り付けられスプリング本体の一
端側を把持する第1の把持部と、スプリング本体の他端
側を把持し、第1の操作片と第2の操作片とを閉じた際
にスプリング本体の他端が連結体のネジ状頭部と相対す
るように第2の囲繞部の先端側に取り付けられた第2の
把持部とを備え、第1および第2の把持部は、一側部に
スプリング本体を挿入する溝部が設けられたローラー部
取付台と、ピンにローラーが一体に形成され、ピンの軸
心が溝部の溝中心と平行となるように、かつ、ローラー
の外周部が溝部内に侵入するようにローラー部取付台に
回転自在に取り付けられたローラー部とから構成され、
スプリング本体が、溝部に沿って前記ローラーの外周面
に当接され、ローラをピンの軸心周りに一方向に回転す
ることで、該溝部内に引き入れられて第1および第2の
把持部に把持され、第1および第2の把持部に把持され
たスプリング本体が、ローラをピンの軸心周りに他方向
に回転することで、溝部から送り出されて該第1および
第2の把持部による把持が解除され、さらに、第1およ
び第2の把持部に把持されたスプリング本体が、ローラ
をピンの軸心周りに一方向に回転することで、回転され
るように構成されている。これにより、狭いスペースに
手を差し込むことなく、径方向からの遠隔操作により、
軸に径方向からスプリングを環状に簡易に装着すること
ができる。また、ローラーの回転方向によってスプリン
グ本体の把持/把持解除ができ、簡易な構成で操作性に
優れた把持機構が得られる。さらに、ローラーの回転操
作により把持された状態でスプリング本体の回転動作が
可能となり、特殊なスプリング本体の回転手段を設ける
必要がなく、スプリング本体の他端に連結体のネジ状頭
部をネジ込むスプリング本体の両端の連結作業を簡易に
行うことができる。
【0042】
【0043】また、この発明の第2の発明によれば、上
第1の発明において、ピンの頭部に溝が設けられ、ピ
ンの頭部が外部に露呈するようにローラー部がローラー
部取付台に回転自在に取り付けられているので、上記第
2の発明の効果に加えて、外部からドライバーによりロ
ーラーの回転動作を遠隔操作することができ、狭い作業
場所でも簡易に径方向から軸にスプリングを装着するこ
とができる。
【0044】また、この発明の第3の発明によれば、上
第2の発明において、第1および第2の把持部が、そ
れぞれのローラー部のピンの頭部が同一方向を向くよう
に、第1および第2の囲繞部の先端側にそれぞれ取り付
けられているので、上記第3の発明の効果に加えて、ロ
ーラーの回転動作が一方向から遠隔操作でき、スプリン
グの装着作業性を向上させることができる。
【0045】また、この発明の第4の発明によれば、上
第1乃至第3のいずれかの発明において、第1および
第2の把持部のローラー部取付台の相対する端面の一方
に案内ピンが立設され、他方に案内ピンと係合する案内
孔が穿設されているので、上記第2乃至第4のいずれか
の発明の効果に加え、支持部による第1および第2の操
作片の連結部におけるガタを吸収でき、第1および第2
の把持部の相互の位置関係を高精度に確保することがで
きる。
【0046】また、この発明の第5の発明によれば、上
第4の発明において、案内孔は、その入口側の孔径が
深さ方向に漸減するように形成されているので、支持部
による第1および第2の操作片の連結部における大きな
ガタまで吸収でき、第1および第2の把持部の相互の位
置関係を高精度に確保することができる。
【0047】また、この発明の第6の発明によれば、上
第1乃至第3のいずれかの発明において、ローラーが
弾性部材で構成されているので、上記第2乃至第4のい
ずれかの発明の効果に加えて、把持されたスプリング本
体の変形が抑えられ、スプリング本体の形状変形による
オイルシールのシール性の低下を防止することができ
る。
【0048】また、この発明の第7の発明によれば、上
記第1の発明において、第1および第2の囲繞部が円弧
状に形成されているので、上記第1の発明の効果に加え
て、第1および第2の囲繞部の移動スペースが小さくな
り、軸回りの作業スペースを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具を示す図である。
【図2】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具の開閉動作を説明する平面図である。
【図3】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具における第1の把持部を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具の第1の把持部におけるローラー部を示す正面
図である。
【図5】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具の第1の把持部におけるローラー部取付台を示
す構成図である。
【図6】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具における第2の把持部を示す構成図である。
【図7】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具の第2の把持部におけるローラー部取付台を示
す構成図である。
【図8】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具における第2の把持部の動作を説明する側面図
である。
【図9】 この発明の実施例1に係る軸へのスプリング
装着工具のスプリング装着動作を説明する側面図であ
る。
【図10】 この発明の実施例2に係る軸へのスプリン
グ装着工具の第2の把持部を示す要部拡大断面図であ
る。
【図11】 エレベータ巻上機の構成を示す側面図であ
る。
【図12】 エレベータ巻上機のギアボックス回りを示
す断面図である。
【図13】 オイルシールを示す断面図である。
【図14】 オイルシールに用いられるスプリングを示
す断面図である。
【図15】 スプリングの連結動作を説明する断面図で
ある。
【符号の説明】
6 ウォーム軸(軸)、9 スプリング、13 スプリ
ング本体、14 連結体 14a ネジ状頭部、20
第1の操作片、21 第1の囲繞部、22 第1の把手
部、23 第2の操作片、24 第2の囲繞部、25
第2の把手部、28 支持ピン(支持部)、29 第1
の把持部、30 第2の把持部、31ローラー部、3
2、34 ローラー部取付台、40 ローラー、41
ピン、41a 頭部、41b 溝、45、50 溝部、
46 案内ピン、51、53 案内孔、52 ドライバ
ー(回転手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25B 27/30 F16F 1/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バネ部材をコイル状に巻回して成形され
    たスプリング本体とこのスプリング本体の一端に固着し
    たねじ状頭部を有する連結体とからなるスプリングを、
    軸を囲繞するようにして前記連結体のネジ状頭部を前記
    スプリング本体の他端に螺着して前記軸に装着する軸へ
    のスプリング装着工具であって、 第1の囲繞部およびこの第1の囲繞部の根元部から延出
    する第1の把手部を有する第1の操作片と、 前記第1の囲繞部との間で前記軸を囲繞するように構成
    された第2の囲繞部およびこの第2の囲繞部の根元部か
    ら延出する第2の把手部を有する第2の操作片と、 前記第1の囲繞部の根元部と前記第2の囲繞部の根元部
    とを回転自在に連結支持し、前記第1の操作片と前記第
    2の操作片とを開閉自在に一体化する支持部と、 前記第1の囲繞部の先端側に取り付けられ前記スプリン
    グ本体の一端側を把持する第1の把持部と、 前記スプリング本体の他端側を把持し、前記第1の操作
    片と前記第2の操作片とを閉じた際に前記スプリング本
    体の他端が前記連結体のネジ状頭部と相対するように前
    記第2の囲繞部の先端側に取り付けられた第2の把持部
    を備え、 前記第1および第2の把持部は、一側部にスプリング本
    体を挿入する溝部が設けられたローラー部取付台と、ピ
    ンにローラーが一体に形成され、前記ピンの軸心が前記
    溝部の溝中心と平行となるように、かつ、前記ローラー
    の外周部が前記溝部内に侵入するように前記ローラー部
    取付台に回転自在に取り付けられたローラー部とから構
    成され、 前記スプリング本体が、前記溝部に沿って前記ローラー
    の外周面に当接され、前記ローラを前記ピンの軸心周り
    に一方向に回転することで、該溝部内に引き入れられて
    前記第1および第2の把持部に把持され、 前記第1および第2の把持部に把持された前記スプリン
    グ本体が、前記ローラを前記ピンの軸心周りに他方向に
    回転することで、前記溝部から送り出されて該第1およ
    び第2の把持部による把持が解除され、 さらに、前記第1および第2の把持部に把持された前記
    スプリング本体が、前記ローラを前記ピンの軸心周りに
    一方向に回転することで、回転されるように構成されて
    いる ことを特徴とする軸へのスプリング装着工具。
  2. 【請求項2】 ピンの頭部に溝が設けられ、前記ピンの
    頭部が外部に露呈するようにローラー部がローラー部取
    付台に回転自在に取り付けられていることを特徴とする
    請求項1記載の軸へのスプリング装着工具。
  3. 【請求項3】 第1および第2の把持部が、それぞれの
    ローラー部のピンの頭部が同一方向を向くように、第1
    および第2の囲繞部の先端側にそれぞれ取り付けられて
    いることを特徴とする請求項2記載の軸へのスプリング
    装着工具。
  4. 【請求項4】 第1および第2の把持部のローラー部取
    付台の相対する端面の一方に案内ピンが立設され、他方
    に前記案内ピンと係合する案内孔が穿設されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    軸へのスプリング装着工具。
  5. 【請求項5】 案内孔は、その入口側の孔径が深さ方向
    に漸減するように形成されていることを特徴とする請求
    項4記載の軸へのスプリング装着工具。
  6. 【請求項6】 ローラーが弾性部材で構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の軸へのスプリング装着工具。
  7. 【請求項7】 第1および第2の囲繞部が円弧状に形成
    されていることを特徴する請求項1記載の軸へのスプリ
    ング装着工具。
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