JP3220791U - 足場用建枠、及び足場構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定性の向上を図った足場用建枠、及び足場構造を提供する。
【解決手段】足場用建枠1は、建築物の周囲に設置され、上下に立設される一対の縦材4と、一対の縦材を連結する横架材5と、横架材より下方に設けられて縦材及び横架材を補強する補強材6と、を備え、横架材は、一対の縦材の上下の中心位置より下方に位置している。手摺りプレースの設置位置を高くでき、また重心が低くなるので、足場用建枠の安定性の向上を図ることができる。
【選択図】図3

Description

本考案は、建築現場等に使用する足場用建枠、及び足場構造に関する。
戸建住宅やマンション等の建築物の施工工事に枠組足場が構築されることがある(例えば、特許文献1参照)。図10は、特許文献1に示された従来の枠組足場100を示す正面図であり、図11は、従来の枠組足場100を示す側面図である。このような従来の枠組足場100は、図10に示すように、H型建枠101、手摺枠102及び、足場板103(布板)等を用いて構築される。H型建枠101は、図11に示すように、一対の縦柱104、104と、一対の縦柱104、104を連結する横桟105と、を有して構成されている。図11では足場板103は省略されている。手摺枠102は、H型建枠101の一対の縦柱104、104間に、上下に二枚並べて固定される。
従来の枠組足場100は、まず、建築物B(図11に示す)の外壁Wに沿って所定の間隔をあけてH型建枠101を立設させて固定した後、手摺枠102を建築物Bの外壁Wと対向する格好でH型建枠101間に設置する。さらに、H型建枠101の横桟105上に足場板103を架け渡すことで枠組足場100の一段目を構築する。このような従来の枠組足場100は、手摺枠102、足場板103の順で構築されることで、作業者は手摺枠102が既に設置された場所で、枠組足場100の構築作業を行うことができる。これにより作業者の落下防止等の安全が図られている。
特開2010−275738号公報
しかしながら、従来の枠組足場にあって、H型建枠(足場用建枠)は、特に作業者が所定の場所まで持ち運ぶ際や、既に設置されたH型建枠の上に作業者が持ち上げる際の安定性が得られ難かった。
本考案の目的は、安定性の向上を図った足場用建枠を提供することにある。
上記目的は、以下の本考案によって解決される。
即ち、本考案は、建築物の周囲に設置される足場用建枠であって、
上下に立設される一対の縦材と、該一対の縦材を連結する横架材と、前記横架材より下方に設けられて前記縦材及び前記横架材を補強する補強材と、を備え、
前記横架材は、前記一対の縦材の上下の中心位置より下方に位置していることを特徴とする足場用建枠である。
本考案の足場構造は、前記足場用建枠が複数設けられ、
前記足場用建枠の前記一対の縦材が上下に立設され、所定の方向に間隔をあけて設置された状態で、隣接する前記足場用建枠の前記横架材間に架け渡される足場板と、
隣接する前記足場用建枠の前記縦材間に設置される手摺りブレースと、を備え、
前記足場用建枠は、前記補強材が前記横架材より下方に位置するように設置されていることを特徴とする足場構造である。
これによれば、横架材が、一対の縦材の上下の中心位置より下方に位置していることで、横架材から縦材の上端までの寸法を大きく確保することができる。これにより、手摺りブレースの設置位置を高くすることができるから、作業者の安全性の向上を図ることができる。
本考案によれば、足場用建枠の横架材が、一対の縦材の上下の中心位置より下方に位置していることで、重心が低い位置にされるから、足場用建枠の安定性の向上を図ることができる。
本考案の第1実施形態に係る足場用建枠が適用された足場構造を示す正面図である。 前記足場構造の側面図である。 前記足場用建枠を示す平面図である。 前記足場構造を構成する手摺りブレースを示す平面図である。 前記手摺りブレースが折り畳まれた状態を示す平面図である。 前記手摺りブレースを構成する固定材を示す平面図である。 前記足場構造の組立て手順を説明するための図である。 本考案の第2実施形態にかかる足場用建枠を示す平面図である。 本考案の第3実施形態にかかる足場用建枠を示す平面図である。 特許文献1に示された従来の枠組足場を示す正面図である。 前記従来の枠組足場を示す側面図である。
(第1実施形態)
以下、本考案の第1実施形態に係る足場用建枠が適用された足場構造を、図1〜7を参照して説明する。
足場構造10は、図1、2に示すように、建築物Bの外壁Wの補修工事を行う際の足掛かりとして構築される構造であり、不図示の足場つなぎを介して建築物Bに固定される。さらに、足場構造10には、建築物Bの周囲を覆うようにネットが取り付けられる場合もある。
足場構造10は、図1に示すように、上下(鉛直)方向に延在するように立設支持される複数のH型建枠1(足場用建枠)と、建築物Bの外壁Wに対向して設けられる複数の手摺りブレース2と、長方形板状の複数の足場板3等と、を有して構成されている。図2において、足場版3は省略されている。H型建枠1は、図1、2に示すように、連結具40を介して、他の(上方の)H型建枠1に連結される。
H型建枠1は、図3に示すように、一対の脚柱材4、4(一対の縦材)と、一対の脚柱材4、4を連結する横架材5と、補強材6と、を有して構成されている。H型建枠1は、一対の脚柱材4、4の軸が略鉛直となるように立設され、横架材5の軸が建築物Bの外壁Wに対して直交する向き(前後方向X)で、建築物Bの外壁Wに沿って左右方向Zに所定間隔(足場板3の長手寸法と略同寸法)をあけて設置される。以下では、脚柱材4aの軸方向の一端を「上端4a」と記し、他端を「下端4b」と記す場合がある。横架材5は、軸が脚柱材4aの軸に直交する格好で、一対の脚柱材4、4間に固定される。横架材5は、各脚柱材4の上端4aと下端4bとの中心位置より下端4b側(下方)に固定されている。以下では、H型建枠1を設置した状態における、各脚柱材4の軸方向(鉛直方向)を矢印Yで示し、横架材5の軸方向(水平方向)を矢印Xで示し、これら矢印Yと矢印Xの双方に直交する方向を矢印Zで示す。なお、本実施形態では、矢印Y方向を「高さ方向」と記し、矢印X方向を「前後方向」と記し、矢印Z方向を「左右方向」と記す場合がある。
本実施形態では、補強材6は、一対の直線部6A、6Aと、一対の直線部6A、6A間に設けられた半円弧部6Bと、を有してU字状に構成されている。補強材6は、一対の直線部6A、6Aが一対の脚柱材4、4それぞれに固着され、半円弧部6Bが横架材5に固着されている。補強材6は、横架材5より下方側に設けられている。
また、各脚柱材4、4には、手摺りブレース2を係止するための上側係止具41及び下側係止具42が設けられている。上側係止具41は、下側係止具42より上方側に設けられている。また、上側係止具41は、各脚柱材4、4の上端4aから下方に離間した位置に形成されている。上側係止具41及び下側係止具42は、各脚柱材4、4の左右方向Zの内面から棒状に突出形成されている。上側係止具41及び下側係止具42の上下(矢印Y)の離間寸法は、後述する手摺りブレース2の高さ寸法と略同じ寸法となるように形成されている。さらに、各脚柱材4、4には、上端4aと上側係止具41との間、及び、下端4bと下側係止具42との間それぞれに、連結具40が挿入されて上下のH型建枠1同士を連結固定するための固定孔(不図示)が形成されている。
ここで、H型建枠1は、図3に示すように、各脚柱材4、4の高さ寸法L1を1775mm、各脚柱材4、4の横架材5から上側係止具41までの寸法L2を1055mm、各脚柱材4、4の横架材5から下側係止具42までの寸法L3を225mm、各脚柱材4,4の上側係止具41と下側係止具42との間の寸法L4を830mm、一対の脚柱材4、4間の寸法L5を400mmとなるように形成した。このようにH型建枠1は、横架材5が、脚柱材4、4の上端4aと下端4bとの中心位置より下端4b側(下方)に固定されていることで、H型建枠1の重心が低い位置にされる。さらに、各脚柱材4、4の横架材5から上側係止具41までの寸法L2を1055mmとすることで、手摺り高さ(手摺り材7の設置位置)が足場板3の上方、概ね1000mmとされ、手摺り高さ(手摺り材7の設置位置)を作業員の腰の位置近傍にすることができる。
手摺りブレース2は、図4に示すように、直線状の手摺り材7と、一対の筋かい材8,8と、手摺り材7の両端部に固定される固定材9と、を有して構成されている。手摺り材7の軸寸法は、足場板3の長手寸法及び、隣接するH型建枠1の左右の離間寸法と略同じ程度となるように形成されている。手摺り材7の両端部には、図4に示すように、H型建枠1の上側係止具41を挿入させることが可能な挿入孔7aが形成されている。
一対の筋かい材8、8の各上端は、丸リベット20(図4に示す)を介して、固定材9に丸リベット20の軸(X方向)を中心として回動自在に支持される。各筋かい材8は、上端8aが固定材9を介してH型建枠1の上側係止具41に支持され、下端8bに形成された孔部がH型建枠1の下側係止具42に挿入係止される。そして、一対の筋かい材8,8は、隣接するH型建枠1間に、対角線状に架け渡される。なお、本実施形態では、各筋かい材8は、丸リベット20を用いて固定材9に回動自在に支持されているが、本考案はこれに限定されるものではない。筋かい材8を固定材9に回動自在に支持させることができれば、丸リベット20を用いずともよく、適宜な支持具を用いてもよい。
固定材9は、図6に示すように、上下の板部9Aと、左右の板部9Bと、を有して平面視がL字状に形成されている。上下の板部9Aには、H型建枠1の上側係止具41を挿入支持するために上下に延在する長孔9aが設けられ、左右の板部9Bには、丸リベット20が挿入される円形のリベット孔9bが設けられている。固定材9及び手摺り材7は、手摺り材7の挿入孔7aと、固定材9の長孔9aとが連通する位置で固着されている。
このような手摺りブレース2は、使用時には、図4に示すように、一対の筋かい材8,8が対角線状に架け渡され、非使用時には、図5に示すように、一対の筋かい材8,8は丸リベット20の軸を中心として回動されて、手摺り材7に重ねられる。こうして、手摺りブレース2は、非使用時に棒状にすることができる。即ち、手摺りブレース2は、非使用時に棒状にされることで、持ち運びがし易くなるように構成されている。
足場板3は、厚さが一定の長方形板状に形成されている。足場板3は、所定の幅寸法を有して構成され、H型建枠1の一対の脚柱材4、4の離間寸法に応じて、1または複数枚を組み合わせて用いられる。本実施形態では、足場板3はH型建枠1の一対の脚柱材4、4間に1枚設置されている。
このような足場構造10の構築手順を、図7を参照しながら説明する。まず、建築物Bの外壁Wに沿って、左右方向Zに所定間隔をあけて、複数のH型建枠1A(1)を設置する。各H型建枠1Aは、設置面に敷板PやジャッキベースJを介して、脚柱材4、4の軸が上下方向Yで、横架材5の軸が左右方向Zとなる格好で設置される。この際、H型建枠1Aは、補強材6が横架材5の下方に位置する格好で持ち運ばれる。次に、手摺りブレース2において連通状態にある挿入孔7a及び長孔9aを、各上側係止具41に挿入し、筋かい材8の下端8bを隣接するH型建枠1Aの各下側係止具42に挿入係止する。こうして、隣接するH型建枠1A間に手摺りブレース2を設置する。この後、足場板3を隣接するH型建枠1Aの横架材5間に架け渡す。こうして、一段目の足場構造10を建込む。この際、足場板3より上方に手摺りブレース2が設置されている。次に作業者は、足場板3に上がって、新たなH型建枠1B(1)を一段目のH型建枠1Aの上方に連結具40を介して固定する作業を行うが、既に手摺りブレース2が設置されていることで、作業者の腰の位置近傍に手摺り材7が位置しかつ前後方向Xの両側に手摺りブレース2が設置された場所で、足場構造10の構築作業を行うことができる。このように、作業者は、手摺り材7及び一対の筋かい材8、8が既に設置された場所で、新たなH型建枠1Bを建込むことができるから安全性の向上が図られる。この後、H型建枠1Bを一段目のH型建枠1Aの上方に連結具40を介して固定し、隣接するH型建枠1B間に手擦りブレース2を設置し、足場板3を架け渡して、二段目の足場構造10を建込む。この作業を、予め決められた段数分だけ繰り返すことで足場構造10を構築する。
足場構造10を解体する場合には、解体する最上階の段より一つ下の段の足場板3に乗って、上方の足場板3を撤去する。全ての足場板3を撤去した後、H型建枠1B(1)の下側係止具42の手摺りブレース2に対する係止を解除し、再度係止しないようにH型建枠1Bから引き離しつつ、棒状の解体治具(不図示)を用いて上側係止具41の係止を解除して、手摺りブレース2をH型建枠1Bから取り外す。この際、作業者は、一つ下の段の足場板3に乗っているので、作業者の腰の位置近傍に手摺り材7が位置しかつ前後方向Xの両側に手摺りブレース2が設置された場所で、上方の手摺りブレース2を取り外す作業を行うことが出来る。この後、最上階の段にあるH型建枠1Bを取り外して、撤去する。この際、H型建枠1Aは、補強材6が横架材5の下方に位置する格好で持ち運ばれる。すべてのH型建枠1Bを撤去して、最上階の足場構造10を解体する。この作業を繰り返すことで、足場構造10を解体する。
上述した実施形態によれば、H型建枠1は、横架材5が、脚柱材4、4の上端4aと下端4bとの中心位置より下端4b側(下方)に固定されていることで、H型建枠1の重心が低い位置にされる。これにより、H型建枠1の安定性の向上が図られ、特に作業者がH型建枠1を持ち運ぶ際や、既に設置されたH型建枠1の上に別のH型建枠1を作業者が持ち上げる際のバランスが保たれる。これにより作業性の向上が図られる。また、H型建枠1は、各脚柱材4、4の高さ寸法L1を1775mmとし、連結具40を含めた枠高さ寸法を1800mmとすることで、作業者が一対の脚柱材4、4間を通過し易いように構成され、作業性の向上が図られる。さらに、各脚柱材4、4の横架材5から上側係止具41までの寸法L2を1055mmとすることで、手摺り高さ(手摺り材7の設置位置)が足場板3の上方、概ね1000mmとされ、手摺り高さ(手摺り材7の設置位置)を作業員の腰の位置近傍にすることができるから、作業員の落下を防止することができ、安全性の向上を図ることができる。また、手摺りブレース2は、一対の筋かい材8、8を有して構成されていることで、手摺り材7と足場板3の間から作業者が落下する可能性が低くなり、従来技術の如く2枚の手摺枠を上下に設置せずとも作業者の安全を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本考案の第2実施形態に係るH型建枠11(足場用建枠)について、図8を参照して説明する。図8に示された第2実施形態に係るH型建枠11は、図8に示すように、一対の脚柱材4、4(一対の縦材)と、一対の脚柱材4、4を連結する横架材15と、補強材16と、を有して構成されている。第2実施形態に係るH型建枠1と第1実施形態に係るH型建枠1とが異なる点は、一対の脚柱材4、4間の寸法の違いにある。即ち、横架材15の軸寸法が、第1実施形態の横架材5の軸寸法より長くなるように形成され、第2実施形態に係るH型建枠11は、一対の脚柱材4、4間の寸法L15が600mmと成るように形成されている。これによれば、上述した第1実施形態と略同様の効果が奏される。
(第3実施形態)
次に、本考案の第3実施形態に係るH型建枠21(足場用建枠)について、図9を参照して説明する。図9に示された第3実施形態に係るH型建枠21は、図9に示すように、一対の脚柱材4、4(一対の縦材)と、一対の脚柱材4、4を連結する横架材25と、補強材26と、を有して構成されている。第3実施形態に係るH型建枠21と第1実施形態に係るH型建枠1とが異なる点は2つある。1つは、一対の脚柱材4、4間の寸法の違いにある。即ち、横架材25の軸寸法が、第1実施形態の横架材5の軸寸法より長くなるように形成され、第3実施形態に係るH型建枠21は、一対の脚柱材4、4間の寸法L25が850mmと成るように形成されている。残り1つは、補強材26の形状の違いにある。補強材26は、一対のL部材260、260から構成されている。各L部材260は、上端が横架材5に固着され下端が下方に延びる直線部260Aと、上端が直線部260Aの下端に連続されて下端4b端が脚柱材4、4に固着される曲げ部260Bと、直線部260Aと各脚柱材4間に架け渡される水平材261と、を有して構成されている。このような補強材26は、上述した第1、第2実施形態の補強材6、16に比して、半円弧部6Bがない分だけ、足場板3から横架材25までの高さ寸法を確保することができ、作業者が、頭をぶつける懸念無く、足場板3と横架材25との間を通過することができるから、作業性の向上が図られる。
前述した実施形態は本考案の好ましい形態を示したに過ぎず、本考案は、これら実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本考案の骨子を逸脱しない範囲で種々改変して実施することができる。かかる改変によってもなお本考案の足場用建枠の構成を具備する限り、勿論、本考案の範疇に含まれるものである。
1、11、21 H型建枠(足場用建枠)
4 脚柱材(縦材)
5、15、25 横架材
6、16、26 補強材
10 足場構造
B 建築物

Claims (2)

  1. 建築物の周囲に設置される足場用建枠であって、
    上下に立設される一対の縦材と、該一対の縦材を連結する横架材と、前記横架材より下方に設けられて前記縦材及び前記横架材を補強する補強材と、を備え、
    前記横架材は、前記一対の縦材の上下の中心位置より下方に位置していることを特徴とする足場用建枠。
  2. 請求項1に記載の足場用建枠を有する足場構造であって、
    前記足場用建枠が複数設けられ、
    前記足場用建枠の前記一対の縦材が上下に立設され、所定の方向に間隔をあけて設置された状態で、隣接する前記足場用建枠の前記横架材間に架け渡される足場板と、
    隣接する前記足場用建枠の前記縦材間に設置される手摺りブレースと、を備え、
    前記足場用建枠は、前記補強材が前記横架材より下方に位置するように設置されていることを特徴とする足場構造。
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