JP3220306B2 - 油中水型化粧料 - Google Patents

油中水型化粧料

Info

Publication number
JP3220306B2
JP3220306B2 JP24777993A JP24777993A JP3220306B2 JP 3220306 B2 JP3220306 B2 JP 3220306B2 JP 24777993 A JP24777993 A JP 24777993A JP 24777993 A JP24777993 A JP 24777993A JP 3220306 B2 JP3220306 B2 JP 3220306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
silicon carbide
silicone
oil
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24777993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07101820A (ja
Inventor
和広 山木
智 菅原
裕二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP24777993A priority Critical patent/JP3220306B2/ja
Publication of JPH07101820A publication Critical patent/JPH07101820A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3220306B2 publication Critical patent/JP3220306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、持続性に優れた紫外線
防御効果を有すると共に、肌への密着感が良く、仕上
り、使用感が良好な、油中水型化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紫外線を防御する目的の化粧
料等の皮膚外用剤には、酸化亜鉛、酸化チタン等の無機
粉体が配合されているが、これらの無機粉体は配合量を
増すと白く残り、化粧後の外観が損なわれるという問題
があった。また、これらの無機粉体は活性が高く、配合
成分の安定化をはかるうえで各種表面処理を行い活性を
低下させる必要があると共に、紫外線防御効果の持続
性、化粧料の安定性についても満足できるものではなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、肌
への密着性が良く、仕上り、使用感が良好で、かつ安定
で、持続性に優れた紫外線防御効果を有する化粧料を提
供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者は鋭意研究を行った結果、炭化珪素粉末が
優れた紫外線防御作用を有すること、そして、これは表
面活性が低く、配合成分の安定性がよいので、これを配
合することによって透明性の高い化粧料を得ることがで
きること、更に、炭化珪素粉末を含有する油中水型化粧
料とすれば、肌への密着性が良く、仕上り、使用感が良
好で、かつ紫外線防御効果の持続性の高いものが得られ
ることを見出した。更にまた、本発明者は、この炭化珪
素粉末を、エーテル変性シリコーン及びシリコーン油と
併用して配合すると、上記使用感が更に向上することを
見出した。
【0005】従って、本発明は、遊離炭素含有量が0.
3重量%以下でかつ遷移金属化合物含有量が0.2重量
%以下である炭化珪素粉末を含有する油中水型紫外線防
御化粧料を提供するものである。また、本発明は、これ
に更に、エーテル変性シリコーン及びシリコーン油を配
合した油中水型紫外線防御化粧料を提供するものであ
る。
【0006】本発明に用いられる炭化珪素粉末は、遊離
炭素含有量が0.3wt%以下で、かつ遷移元素金属化合
物含有量が0.2wt%以下であるのが好ましく、更に遊
離炭素含有量が0.1wt%以下で、かつ遷移元素金属化
合物含有量が0.1wt%以下であるのが好ましい。遊離
炭素含有量が0.3wt%を超えるか又は遷移元素金属化
合物含有量が0.2wt%を超えると、可視光領域での透
明性が劣り仕上り感が悪く、実用にそぐわない。尚ここ
において、遊離炭素含有量の測定は、JIS−R−61
−24−1980に準じて行うことができる。
【0007】このような高純度の炭化珪素は紫外光領域
の吸収能が選択的に高く、更に可視光領域の吸収が少な
いので、紫外線吸収材料として幅広く利用することがで
きる。また、炭化珪素にはα形、β形、及び2H、4
H、6H、8H、15R、3C等の多形が存在するが、
本発明ではその何れをも使用することができ、その中で
も可視光領域の透明性の点から2H、4H、6Hが好ま
しい。炭化珪素の形態は、粉末であれば形状は特に限定
されないが、特に板状又は球状のものが望ましい。粒径
は通常0.01〜100μm 、特に0.1〜50μmの
範囲のものが望ましい。粒径が0.01μm 未満である
と分散性が悪くなり紫外線吸収効果が低下し、また10
0μm を超えると遮蔽面積が小さくなり紫外線吸収効果
が低下する。
【0008】本発明における炭化珪素粉末の製造方法は
特に限定されず、例えば、炭化珪素原料を加熱昇華させ
て結晶成長させる方法(「真空」、30巻(198
7)、P52)、珪素及び炭素原料から気相法により合
成する方法(「セラミックス」、19巻(1984)、
P478)等の公知の方法によって製造することができ
る。また、遊離炭素含有量が0.3wt%以下で、かつ遷
移元素金属化合物含有量が0.2wt%以下の実質的に白
色乃至透明な炭化珪素を得るには、酸処理によって遷移
金属化合物を、加熱処理により遊離炭素を除去する方法
等によって精製すればよい。ここにおいて、酸処理は塩
酸、シュウ酸、硝酸、フッ酸あるいはそれらの混合酸等
の酸を使用し、15〜95℃の温度で加熱処理を行えば
よい。
【0009】更に、本発明における炭化珪素粉末として
は、撥水性、撥油性を持たせるために、公知の方法によ
りメチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシ
ロキシケイ酸、メチルポリシロキサン等によるシリコー
ン処理;パーフルオロアルキルリン酸エステル等による
フッ素処理;レシチン処理;金属石鹸処理;脂肪酸処
理;アルキルリン酸エステル処理などの表面処理を行っ
たものを用いることもできる。
【0010】本発明の化粧料への炭化珪素粉末の配合量
は、0.1〜50重量%、特に1〜25重量%が好まし
い。
【0011】更にまた、本発明は、肌への密着性、良好
な仕上りや使用感を向上させるために、エーテル変性シ
リコーン及びシリコーン油を配合するのが好ましい。
【0012】本発明に用いられるエーテル変性シリコー
ンとしては、オルガノポリシロキサンの少なくとも一部
にエーテル結合を有する基が置換した化合物であればよ
く、例えば、下記のポリエーテル変性シリコーン、ポリ
エーテル・アルキル変性シリコーン、アルキルグリセリ
ルエーテル変性シリコーン等が挙げられる。
【0013】ポリエーテル変性シリコーンとしては、例
えば式(1)で表わされるものが挙げられる。
【0014】
【化1】
【0015】〔式中、R1 〜R3 のうち、少なくとも一
つは基R4(OC3H6)b(OC2H4)aO(CH2)p-(R4 は水素原子又
は炭素数1〜12のアルキル基を、pは1〜5の数を、
a及びbは平均値で各々0〜35の数を示す)を、残余
はメチル基を示し、m及びnは平均値で、mは1〜20
0の数を、nは0〜50の数を示す〕
【0016】このうち、分子量が2000〜50000
であり、R1 〜R3 の占める割合が分子量の5〜40%
であるものが好ましい。更にまた、上記式(1)中のm
が50〜80、nが0〜2、aが9〜10、bが0、p
が3、R4 が水素原子であるものか、又はmが90〜1
10、nが0、aが11〜13、bが0、pが3、R 4
が水素原子であるものを用いるのが好ましい。具体例と
しては、東レダウコーニング(株)製 SH−3775
C、信越シリコーン(株)製 KF−6015、日本ユ
ニカ(株)製 FZ−2110C等が挙げられる。
【0017】ポリエーテル・アルキル変性シリコーンと
しては、例えば式(2)で表わされ、1分子中にポリオ
キシアルキレン基と炭素数6〜16の炭化水素基を有す
る変性シリコーンが挙げられる。
【0018】
【化2】
【0019】〔式中、R5 は炭素数1〜5の炭化水素基
を示し、R6 は炭素数6〜16の炭化水素基を示し、Q
はアルキレン基を示し、R7 は基-(OC2H4)q-(OC3H6)r-O
R8(R 8 は水素原子又は低級アルキル基を示し、q及び
rはq≦rで、かつ-(OC2H4)q-(OC3H5)r-の分子量が6
00〜3500となる数を示す)を示し、zは1〜3の
数を示し、x及びyは、x<3yで、かつx+y+z=
30〜400となる数を示す。但し、-(OC2H4)q-(OC
3H6)r- の総重量はポリエーテル・アルキル変性シリコ
ーン(2)の全重量の1/3を超えない〕
【0020】上記ポリエーテル・アルキル変性シリコー
ンの式(2)中、R5 の炭素数1〜5の炭化水素基とし
ては、アルキル又はアルケニル基、例えばメチル基、エ
チル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基又はビ
ニル基等が挙げられ、このうち特にメチル基が好まし
い。また、R6 の炭素数6〜16の炭化水素基として好
ましいものとしては、例えばヘキシル基、ペプチル基、
オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデ
シル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基等の直鎖アル
キル基、イソオクチル基、sec−オクチル基、2−エ
チルヘキシル基等の分岐鎖アルキル基等が挙げられ、こ
のうち特にドデシル基が好ましい。なお、本発明におい
てy>1である場合、それぞれのR6 は同一の基であっ
ても2種以上の異なる基の組合せであってもよい。ま
た、R7 は基-(OC2H4)q-(OC3H6)r-OR8を示す。ここで、
8としては水素原子又はメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基等の低級アルキル基が
挙げられるが、このうち特に水素原子が好ましい。ま
た、q及びrはq≧rであり、かつ-(OC2H4)q-(OC3H6)r
-の分子量が600〜3500となる数を示すが、本発
明におけるq及びrの値の特に好ましい例としては、q
=15でr=0;q=r=25;あるいはq=29でr
=7が挙げられる。また、xは0〜100、特に0が好
ましく、yはy+z=30〜70となる数が好ましく、
zは2以上が好ましい。更に、Qのアルキレン基として
は、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ト
リメチル基、ブチレン基等が挙げられ、このうち特にプ
ロピレン基、トリメチレン基が好ましい。
【0021】これらのポリエーテル・アルキル変性シリ
コーンは、例えば特公昭63−36620号公報に記載
されている方法で製造することができるが、東レダウコ
ーニング(株)から「DC Q2−2500」の名称で
市販されているものを使用することもできる。
【0022】アルキルグリセリルエーテル変性シリコー
ンとしては、式(3)で表わされるものが挙げられる。
【0023】
【化3】
【0024】〔式中、R9 〜R20のうち少なくとも一個
が-A-OCH2CH(OR21)CH2OR22(Aは炭素数3〜20の二価
炭化水素基を示し、R21及びR22は一方が水素原子で、
他方は水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素基を示す)
で表わされる基であり、残りが炭素数1〜30の直鎖、
分岐鎖若しくは環状の炭化水素基又は式-B-R23(式中、
Bはエーテル結合及び/又はエステル結合を含む二価炭
化水素基を、R23は炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖又
は環状の炭化水素基を示す)で表わされる基であり、
s、t及びuは0以上2000以下の数を示し、s=t
=u=0のときR9〜R11及びR18〜R20のうち少なく
ともひとつは-A-OCH2CH(OR21)CH2OR22を示す。但し、R
9 〜R20のうちの一つが、AがトリメチレンでR21及び
22が共に水素原子である-A-OCH2CH(OR21)CH2OR22であ
り、かつ残りが全てメチル基である場合を除く〕
【0025】式中、Aで示される炭素数3〜20の二価
炭化水素基としては、例えばトリメチレン、テトラメチ
レン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレ
ン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウ
ンデカメチレン、ドデカメチレン、テトラデカメチレ
ン、ヘキサデカメチレン、オクタデカメチレン等の直鎖
アルキレン基;プロピレン、2−メチルトリメチレン、
2−メチルテトラメチレン、2−メチルペンタメチレ
ン、3−メチルペンタメチレン等の分岐鎖アルキレン基
等が挙げられる。R21又はR22で示される炭素数1〜5
の炭化水素基としては、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、イソプロピル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ネオペンチル、シクロペンチル
等の直鎖又は分岐鎖又は環状のアルキル基等が挙げられ
る。また、Bで示されるエーテル結合及び/又はエステ
ル結合を含む二価炭化水素基としては、例えば-(CH2)h-
(OC2H4)i-(OC3H6)j-O-、-(CH2)h-O-CO-、-(CH2)h-COO-
(ここでi及びjは0以上50以下の数、hは3以上2
0以下の整数)等が挙げられる。更に、炭素数1〜30
の直鎖又は分岐鎖又は環状の炭化水素基としては、例え
ばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、エイコシル、ドコシル、テ
トラコシル、ヘキサコシル、オクタコシル、トリアコン
チル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロ
ピル、1−ヘプチルデシル等の分岐鎖アルキル基;シク
ロペンチル、シクロヘキシル、アビエチル、コレステリ
ル等の環状アルキル基などが挙げられる。上記アルキル
グリセリルエーテル変性シリコーンは例えば特開平5−
112424号公報記載の方法で製造することができ
る。
【0026】本発明において、エーテル変性シリコーン
の配合量は0.05〜20重量%、特に1〜10重量%
が好ましい。
【0027】本発明に用いられるシリコーン油としては
特に限定はなく、従来より化粧品に用いられているもの
であればいずれも用いることができる。具体的には、オ
クタメチルポリシロキサン、テトラデカメチルポリシロ
キサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロ
キサン、メチルフェニルポリシロキサン、あるいはオク
タメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペ
ンタシロキサン等のメチルポリシクロシロキサン、トリ
メチルシロキシケイ酸、更には式(4)及び(5)を有
するオルガノポリシロキサン:
【0028】
【化4】
【0029】(R23及びR24はそれぞれ炭素数1〜4の
アルキル基を示し、R25は炭素数1〜40の直鎖、分岐
鎖又は環状のアルキル基、アルケニル基又はフルオロア
ルキル基を示し、R26は炭素数7〜40の直鎖又は分岐
鎖又は環状のアルキル基、アルケニル基又はフルオロ基
を示し、eは2以上の数を示し、fは3以上の数を示
し、更にe+f=5〜6000である)等が例示され
る。これらのシリコーン油は1種又は2種以上を混合し
て用いてもよい。
【0030】本発明において、シリコーン油の配合量は
2〜80重量%、特に10〜60重量%が好ましい。
【0031】また、本発明の化粧料は上記の必須成分以
外に本発明の効果を損なわない限りにおいて、水やシリ
コーン油以外の油性基剤、アルコール類、界面活性剤、
粘度調整剤、安定化剤、湿潤剤、保湿剤、細胞間脂質
(セラミド等)、防腐剤、pH調整剤、酸化防止剤、増粘
剤、粉体、色素、香料、薬効成分等を適宜配合すること
ができる。
【0032】ここで、シリコーン油以外の油性基剤とし
ては、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化
水素油、鯨ロウ、カルナウバロウ等のロウ類、ホホバ
油、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオ
ペンチルグリコール等のエステル油類、オリーブ油、マ
カデミアナッツ油等の天然動植物油脂、ジグリセライド
等が挙げられる。
【0033】本発明の油中水型化粧料の調製法は、特に
制限されないが、炭化珪素粉末、エーテル変性シリコー
ン、シリコーン油及び水相成分を常法に従って混合攪拌
すればよい。本発明の化粧料の形態としては、液状、固
形、スティック状等が挙げられるが、特に限定されるも
のではなく、乳液、クリーム、ファンデーション、口紅
等を例示することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の油中水型化粧料は、使用感、仕
上り感、紫外線防御効果の持続性、化粧料の安定性に優
れるものである。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。尚実施例において、炭化珪素粉末、エーテル変性
シリコーン及びシリコーン油としては次のものを使用し
た。
【0036】炭化珪素粉末: 合成例1 アチソン法で得られたα形の炭化珪素(平均粒径=3.
5μm 、多形6Hと4Hの混合率は20%:80%)
を、塩酸水溶液中に浸漬し、遷移元素金属化合物を除去
した。更に空気気流下700℃で1時間処理し、遊離炭
素を除去した。得られたものは、遊離炭素含有量が0.
18wt%で、遷移元素金属化合物含有量が0.15wt%
であった。
【0037】合成例2 アチソン法で得られたα形の炭化珪素(平均粒径=0.
15μm 、多形6Hと4Hの混合率は40%:60%)
を、塩酸水溶液中に浸漬し、遷移元素金属化合物を除去
した。更に空気気流下700℃で1時間処理し、遊離炭
素を除去した。得られたものは、遊離炭素含有量が0.
06wt%で、遷移元素金属化合物含有量が0.08wt%
であった。
【0038】合成例3 気相法である高周波プラズマCVDで得られたβ形の炭
化珪素(平均粒径=0.02μm 、多形C形)を空気気
流下600℃で1時間加熱処理し、遊離炭素含有量が
0.09wt%で、遷移元素金属化合物含有量が0.05
wt%の炭化珪素粉末を得た。
【0039】
【表1】エーテル変性シリコーン: 東レダウコーニング(株)製 SH−3775C 式(1)において R1 =R2 =CH3 R3 =H(OC3H6)b(OC2H4)aO(CH2)p- p=3、a=7〜15、b=0 m=50〜100、n=1〜5 信越シリコーン(株)製 KF−6015 式(1)において R1 =R2 =CH3 R3 =H(OC3H6)b(OC2H4)aO(CH2)p- p=3、a=2〜5、b=0 m=20〜30、n=2〜5 日本ユニカ(株)製 FZ−2110C 式(1)において R1 =R2 =CH3 R3 =C4H9(OC3H6)b(OC2H4)aO(CH2)p- p=3、a=0、b=7〜13 m=4〜10、n=1〜6 東レダウコーニング(株)製 DC Q2−2500 式(2)において R5 =CH3、R6=C12H25 R7 =-(OC2H4)q-(OC3H6)r-OH q=10〜30、r=10〜30 Q=-(CH2)3- x=0、y=30〜70、z=1〜6 アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンA 式(3)において R 9 =R10=R11=R12=R13=R14=R15=R16=R18=R19=R20=CH3 R 17=-A-OCH2CH(OR21)CH2OR22 A=C11H23、R21=R22=H s+t=60、u=40
【0040】シリコーン油: ポリオールオルガノシロキサンB
【0041】
【化5】
【0042】実施例1 常法に従って、下記組成のO/Wクリーム及びW/Oク
リームを調製し、その紫外線防御効果の持続性及び使用
感を20名のパネラーにより評価した。
【0043】
【表2】 O/Wクリーム 合成例1の炭化珪素粉末 10.0(重量%) ステアリン酸 2.0 セタノール 1.0 コレステロール 1.0 スクワラン 10.0 オリーブ油 5.0 ホホバ油 5.0 セチルリン酸 0.5 モノステアリン酸ソルビタン 2.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O) 0.5 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 グリセリン 10.0 L−アルギニン 0.3 香料 0.1 精製水 バランス
【0044】
【表3】 W/Oクリーム(イ) 合成例1の炭化珪素粉末 10.0(重量%) スクワラン 10.0 ミリスチルオクチルドデシル 15.0 α−モノメチル分岐イソステアリル グリセリルエーテル 1.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 硫酸マグネシウム 0.5 グリセリン 5.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 バランス
【0045】
【表4】 W/Oクリーム(ロ) 合成例1の炭化珪素粉末 10.0(重量%) 東レダウコーニング(株)製 SH−3775C 2.0 α−モノメチル分岐イソステアリル グリセリルエーテル 2.0 メチルポリシロキサン(6cs) 5.0 オクタメチルテトラシクロシロキサン 20.0 硫酸マグネシウム 0.5 グリセリン 5.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 バランス
【0046】
【表5】
【0047】実施例2 下記組成のクリームを常法に従って調製した。
【表6】 合成例1の炭化珪素粉末 10.0(重量%) α−モノメチル分岐イソステアリル グリセリルエーテル 2.0 東レダウコーニング(株)製 SH−3775C 2.0 信越シリコーン(株)製 KF−6015 1.0 メチルポリシロキサン(6cs) 5.0 オクタメチルテトラシクロシロキサン 20.0 スクワラン 2.0 ミリスチルオクチルドデシル 1.0 硫酸マグネシウム 0.5 グリセリン 5.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 ポリメチルシルセスキオキサン粉末 4.0 香料 0.1 精製水 バランス
【0048】このようにして得られたクリームは紫外線
防御効果の持続性及び使用感において優れたものであっ
た。
【0049】実施例3 下記組成の乳液を常法に従って調製した。
【表7】 合成例2の炭化珪素粉末 10.0(重量%) 日本ユニカ(株)製 FZ−2110C 2.0 信越シリコーン(株)製 KF−6015 1.5 東レダウコーニング(株)製 DC Q2−2500 2.0 メチルポリシロキサン(6cs) 20.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 オルガノポリシロキサンB 1.0 スクワラン 2.0 ミリスチルオクチルドデシル 1.0 グリセリン 3.5 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 バランス
【0050】このようにして得られた乳液は、紫外線防
御効果の持続性及び使用感において優れたものであっ
た。
【0051】実施例4 下記組成のクリームを常法に従って調製した。
【表8】 合成例3の炭化珪素粉末 10.0(重量%) アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン 1.5 信越シリコーン(株)製 KF−6015 0.5 メチルポリシロキサン(6cs) 5.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 スクワラン 2.0 ミリスチルオクチルドデシル 1.0 デキストリン脂肪酸エステル 0.5 硫酸マグネシウム 0.5 グリセリン 3.5 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 バランス
【0052】このようにして得られたクリームは、紫外
線防御効果の持続性及び使用感において優れたものであ
った。
【0053】実施例5 下記組成の液状乳化フェンデーションを常法に従って調
製した。
【0054】
【表9】 シリコーン処理した合成例1の炭化珪素粉末 5.0(重量%) シリコーン処理セリサイト 2.0 シリコーン処理タルク 3.0 シリコーン処理ベンガラ 0.4 シリコーン処理酸化鉄黄 0.7 シリコーン処理酸化鉄黒 0.1 スクワラン 4.0 メチルポリシロキサン(6cs) 5.0 ミリスチン酸イソステアリン酸ジグリセライド 2.0 オクタメチルシクロテトラシロキサン 12.0 デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0 α−モノメチル分岐イソステアリル グリセリルエーテル 1.0 日本ユニカ(株)製 FZ−2110C 1.0 信越シリコーン(株)製 KF−6015 1.0 アルミニウムジステアレート 0.2 硫酸マグネシウム 0.7 グリセリン 3.5 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 香料 0.1 精製水 バランス
【0055】このようにして得られた液状乳化ファンデ
ーションは、紫外線防御効果の持続性及び使用感におい
て優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−226906(JP,A) 特開 平4−364116(JP,A) 特開 平5−97646(JP,A) 特開 昭63−126818(JP,A) 特開 平7−61914(JP,A) 特許3093881(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離炭素含有量が0.3重量%以下で、
    かつ遷移金属化合物含有量が0.2重量%以下である炭
    化珪素粉末を含有することを特徴とする油中水型紫外線
    防御化粧料。
  2. 【請求項2】 更にエーテル変性シリコーン及びシリコ
    ーン油を配合した請求項1記載の油中水型紫外線防御化
    粧料。
JP24777993A 1993-10-04 1993-10-04 油中水型化粧料 Expired - Fee Related JP3220306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24777993A JP3220306B2 (ja) 1993-10-04 1993-10-04 油中水型化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24777993A JP3220306B2 (ja) 1993-10-04 1993-10-04 油中水型化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07101820A JPH07101820A (ja) 1995-04-18
JP3220306B2 true JP3220306B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=17168531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24777993A Expired - Fee Related JP3220306B2 (ja) 1993-10-04 1993-10-04 油中水型化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3220306B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006110271A1 (en) * 2005-04-07 2006-10-19 Dow Corning Corporation Water in silicone emulsions containing elastomers

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07101820A (ja) 1995-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4422479B2 (ja) 日焼け止め剤組成物
EP3168255B1 (en) Novel silicone compound and cosmetic containing thereof
JP5307433B2 (ja) 高内水相油中水型乳化化粧料
JP5053562B2 (ja) 乳化化粧料
JP4246513B2 (ja) 乳化化粧料
JP3474720B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP3229396B2 (ja) 撥水性化粧料
JPH0761907A (ja) 油中水型乳化組成物
JP3220306B2 (ja) 油中水型化粧料
JP3220177B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JPH05139949A (ja) 美白化粧料
JP2631550B2 (ja) 新規シロキサン誘導体並びにこれを含有する化粧料用油剤及び化粧料
JP2002193732A (ja) 化粧料
JP2001294512A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2791677B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2002363029A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP3243350B2 (ja) 乳化化粧料
JPH09249518A (ja) 変性シロキサン化合物、その製造法及びこれを含有する化粧料
JPH02298338A (ja) 乳化組成物
JPH0757722B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2005097151A (ja) 皮膚用化粧料
JP2001278737A (ja) 油中水型化粧料
JP4812423B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP6325293B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JPH05139930A (ja) 油中水型乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080810

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090810

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090810

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100810

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110810

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees