JP3219343B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3219343B2
JP3219343B2 JP24310393A JP24310393A JP3219343B2 JP 3219343 B2 JP3219343 B2 JP 3219343B2 JP 24310393 A JP24310393 A JP 24310393A JP 24310393 A JP24310393 A JP 24310393A JP 3219343 B2 JP3219343 B2 JP 3219343B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共振回路を有する位置
指示器の指示位置を検出する位置検出装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この出願に先立ち、出願人は特願昭61
−213970号(特開昭63−70326号公報参
照)において、共振回路のみを有し且つどこにも接続さ
れない位置指示器の指示位置を検出し得る位置検出装置
を提案した。
【0003】前記装置の内容を簡単に説明すると、位置
検出方向に並設してなる複数のループコイルより一のル
ープコイルを選択し、これに所定の周波数の交流信号を
供給して電波を発信させ、該電波を位置指示器に設けた
共振回路に受信させる。この際、該電波によるエネルギ
ーを受けた共振回路から発生される電波を前記一のルー
プコイルに受信させ、誘導電圧を発生させる。これを複
数のループコイルについて順次切替えて繰返し、各ルー
プコイルに発生した誘導電圧の大きさに基いて共振回路
の位置、即ち指示位置の座標値を求める如くなしたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記装
置において、位置指示器の共振回路はループコイル側よ
り発信する電波のみからエネルギーを得て電波を発生す
るものであったため、ループコイル側において必要な強
度の受信信号(誘導電圧)を得るには、共振回路の共振
周波数をループコイル側より発信する電波の周波数、即
ち前記所定の周波数と正確に一致させなければならず、
その調整に手間がかかるという問題があった。
【0005】また、前記装置では位置指示器のペンダウ
ン状態等を識別するため、スイッチ等の操作に応じて共
振回路の共振周波数をわずかに変化させるようになし、
この共振周波数のわずかな変化を受信信号から検出して
前述したペンダウン状態等を識別するようになしている
が、具体的には受信信号の前記所定の周波数を基準とし
た位相変化を検出して識別するようになしていたため、
共振周波数を前記所定の周波数とさらに正確に一致させ
なければならず、その調整にさらに手間がかかるという
問題があった。
【0006】さらにまた、ループコイルと共振回路との
間でやりとりする電波の周波数を複数の異なる周波数に
切替えて、複数の位置指示器にそれぞれ設けられた又は
位置指示器の状態に応じて動作する複数の共振回路を識
別するようになしたものも提案されているが、この場合
も前記同様に各共振回路の共振周波数をループコイル側
より発信する各電波の周波数と正確に一致させなければ
ならず、その調整に非常に手間がかかるという問題があ
った。
【0007】本発明は前記従来の問題点に鑑み、共振回
路における共振周波数の正確な調整を不要となし得る位
置検出装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、使用状態に応じて共振周波数が変化す
る共振回路を有する位置指示器に対し、電波を交互に送
受信することによりその指示位置の座標値を検出する位
置検出装置において、位置指示器の共振回路を励振する
電波を発生するための任意の周波数の交流信号を発生す
る可変周波数信号発生手段と、該可変周波数信号発生手
段から発生する交流信号の周波数を測定する周波数測定
手段と、位置指示器の使用状態に応じた共振周波数を該
使用状態とともに記憶させるためのタイミング信号を発
生するタイミング信号発生手段と、位置指示器の使用状
態に関する情報を発生する情報発生手段と、所定の使用
状態の位置指示器があって且つ前記タイミング信号発生
手段よりタイミング信号が発生された際に前記周波数測
定手段で測定される交流信号の周波数を、前記情報発生
手段より発生した位置指示器の所定の使用状態に関する
情報に対応した共振周波数として記憶する周波数記憶手
段と、前記可変周波数信号発生手段から発生する交流信
号と位置指示器の共振回路から発生され受信される電波
との周波数の差を検出する周波数差検出手段と、前記可
変周波数信号発生手段から発生する交流信号の周波数
を、位置指示器の共振回路からの電波が受信されない場
合は前記周波数記憶手段に記憶された周波数のいずれか
とほぼ一致するように制御し、位置指示器の共振回路か
らの電波が受信される場合は前記周波数差検出手段で検
出される周波数の差に基づいて該位置指示器の共振回路
の共振周波数と一致するように制御する周波数制御手段
と、前記周波数測定手段で測定される周波数と前記周波
数記憶手段に記憶された周波数とを比較して使用中の位
置指示器の使用状態を識別する状態識別手段とを設けた
位置検出装置を提案する。
【0009】また、本発明では、前記位置検出装置にお
いて、使用状態に応じて共振周波数が互いに重ならない
範囲内で変化する共振回路をそれぞれ有する少なくとも
2つの位置指示器、もしくは予め定義付けられた種別に
対応し且つ使用状態に応じて共振周波数が互いに重なら
ない範囲内で変化する少なくとも2つの共振回路を有す
る位置指示器と、位置指示器の種別及び使用状態に応じ
た共振周波数を該種別及び使用状態とともに記憶させる
ためのタイミング信号を発生するタイミング信号発生手
段と、位置指示器の種別及び使用状態に関する情報を発
生する情報発生手段と、所定の種別及び使用状態の位置
指示器があって且つ前記タイミング信号発生手段よりタ
イミング信号が発生された際に周波数測定手段で測定さ
れる交流信号の周波数を、前記情報発生手段より発生し
た位置指示器の所定の種別及び使用状態に関する情報に
対応した共振周波数として記憶する周波数記憶手段と、
周波数測定手段で測定される周波数と前記周波数記憶手
段に記憶された周波数とを比較して使用中の位置指示器
の種別及び使用状態を識別する状態識別手段とを備えた
位置検出装置を提案する。
【0010】
【作用】本発明によれば、使用状態に応じて共振周波数
が変化する共振回路を有する位置指示器の共振回路に対
して送信される電波の周波数が可変周波数信号発生手段
により変えられ、この際、位置指示器の共振回路からの
電波が受信され、タイミング信号発生手段よりタイミン
グ信号は出力されると、その時点で周波数測定手段によ
り測定される交流信号の周波数が、情報発生手段より発
生した位置指示器の所定の使用状態に関する情報に対応
した共振周波数として周波数記憶手段に記憶される。座
標入力する際、周波数制御手段により前記可変周波数信
号発生手段の周波数が、前記周波数記憶手段に記憶され
た共振周波数に制御されるとともに受信される電波の周
波数と一致するように制御され、周波数測定手段で測定
される周波数と前記周波数記憶手段に記憶された周波数
とが比較されて使用中の位置指示器の使用状態が識別さ
れる。
【0011】また、本発明によれば、使用状態に応じて
共振周波数が互いに重ならない範囲内で変化する共振回
路をそれぞれ有する少なくとも2つの位置指示器、もし
くは予め定義付けられた種別に対応し且つ使用状態に応
じて共振周波数が互いに重ならない範囲内で変化する少
なくとも2つの共振回路を有する位置指示器に対して送
信される電波の周波数が可変周波数信号発生手段により
変えられ、この際、位置指示器の共振回路からの電波が
受信され、タイミング信号発生手段よりタイミング信号
は出力されると、その時点で周波数測定手段により測定
される交流信号の周波数が、情報発生手段より発生した
位置指示器の所定の種別及び使用状態に関する情報に対
応した共振周波数として周波数記憶手段に記憶される。
座標入力する際、周波数制御手段により前記可変周波数
信号発生手段の周波数が、前記周波数記憶手段に記憶さ
れた共振周波数に制御されるとともに受信される電波の
周波数と一致するように制御され、周波数測定手段で測
定される周波数と前記周波数記憶手段に記憶された周波
数とが比較されて使用中の位置指示器の種別及び使用状
態が識別される。
【0012】
【実施例】図1は本発明の位置検出装置の概略構成を示
すもので、図中、1,2は共振回路、3−1,3−2,
3−3,3−4はループコイル、4は選択回路、5は補
助アンテナコイル、6,7は切替接続回路、8は電流ド
ライバ、9,10は受信アンプ、11は誘導電圧検出手
段、12は座標値算出手段、13は可変周波数信号発生
手段、14は周波数測定手段、15はタイミング信号発
生手段、16は情報発生手段、17は周波数記憶手段、
18は周波数差検出手段、19は周波数制御手段、20
は状態識別手段である。
【0013】図2は図1の構成を具体化した本発明の位
置検出装置の第1の実施例を示すもので、図中、1,2
は共振回路、3−1,3−2,3−3,3−4はループ
コイル、4は選択回路、5は補助アンテナコイル、6,
7は切替接続回路、8は電流ドライバ,9,10は受信
アンプ、21は電圧制御発振器(VCO)、22は周波
数カウンタ、23は位相シフタ、24は位相比較器、2
5は抵抗、26はコンデンサ、27はディジタル・アナ
ログ変換回路(D/Aコンバータ)、28は切替回路、
29は同期検波器、30は低域フィルタ(LPF)、3
1はサンプルホールド(S/H)回路、32はアナログ
・ディジタル変換回路(A/Dコンバータ)、33はメ
モリ、34は処理装置(CPU)、35は上位装置であ
る。
【0014】共振回路1,2はそれぞれコイル,コンデ
ンサ及びスイッチを含み、スイッチをオフとした状態で
は後述する電圧制御発振器21の最高発振周波数Fmax
と最低発振周波数Fmin との間の所定の周波数、例えば
f1 ,f3 を共振周波数とし、また、スイッチをオンと
した状態では該周波数f1 ,f3 よりわずかに低い周波
数、例えばf2 ,f4 を共振周波数とするもので、オペ
レータの操作に応じて任意の位置に移動し得る位置指示
器をそれぞれ構成する。ここで、2つの共振回路1,2
はそれぞれ種別の異なる共振回路(位置指示器)、例え
ば一方が通常の座標入力用のペンとして用いられる共振
回路(位置指示器)を構成し、また、他方が座標消去用
のペン(消しゴム)として用いられる共振回路(位置指
示器)を構成する如くなっている。
【0015】図3は共振回路の周波数応答特性の一例を
示すもので、横軸は送信信号(電波)の周波数の共振周
波数からのずれの量を示し、縦軸は受信信号(電波)の
強度を示す。また、図4は共振回路1,2においてスイ
ッチをオフとした場合とオンとした場合とにおける周波
数応答特性の変化のようすを、電圧制御発振器21の最
高発振周波数Fmax 及び最低発振周波数Fmin とともに
示すものである(但し、図3に比べて縦軸を圧縮して描
いている。)。
【0016】ここで、共振周波数f1 とf2 と(又はf
3 とf4 と)は、送信電波の周波数がf1 ,f2 (又は
f3 ,f4 )のいずれであってもスイッチのオン・オフ
に拘らず共振回路1(又は2)より充分なレベルの受信
信号が得られる程度に近接した周波数に設定され、ま
た、共振周波数f1 ,f2 とf3 ,f4 とは、送信電波
の周波数がf1 もしくはf2 であればスイッチのオン・
オフに拘らず共振回路2より受信信号がほとんど得られ
ず、且つ送信電波の周波数がf3 もしくはf4 であれば
スイッチのオン・オフに拘らず共振回路1より受信信号
がほとんど得られない程度に離れた周波数に設定されて
いる。
【0017】ループコイル3−1〜3−4は位置検出方
向に互いにほぼ平行に並設されており、その各一端は選
択回路4に接続され、また、その各他端は共通に接地さ
れている。選択回路4は処理装置34より加えられる所
定の選択信号に従って、ループコイル3−1〜3−4よ
り一のループコイルを順次選択する。補助アンテナコイ
ル5はループコイル3−1〜3−4の周囲を取り巻くよ
うに配置されており、その一端は切替接続回路7に接続
され、また、他端は接地されている。
【0018】切替接続回路6は処理装置34より加えら
れる所定の切替接続信号に従って、前記選択回路4によ
って選択された一のループコイルを受信アンプ9に接続
し又は接地する。切替接続回路7は処理装置34より加
えられる所定の切替接続信号に従って、補助アンテナコ
イル5に電流ドライバ8及び受信アンプ10を交互に切
替え接続する。
【0019】電流ドライバ8は電圧制御発振器21より
発生する交流信号を電流に変換して切替接続回路7へ送
出する。受信アンプ9は前記選択された一のループコイ
ルに発生し、選択回路4及び切替接続回路6を介して送
られてくる誘導電圧を増幅し、これを同期検波器29へ
送出する。受信アンプ10は前記補助アンテナコイル5
に発生し、切替接続回路7を介して送られてくる誘導電
圧を増幅し、これを位相比較器24へ送出する。
【0020】電圧制御発振器21は最高発振周波数Fma
x と最低発振周波数Fmin との間で所定の制御信号、こ
こではコンデンサ26の端子電圧に応じた周波数及び位
相の交流信号を発生して、これを電流ドライバ8、周波
数カウンタ22及び位相シフタ23に送出する。周波数
カウンタ22は電圧制御発振器21の出力信号の周波数
を計測し、その結果を処理装置34へ送出する。位相シ
フタ23は電波の送受信に伴う位相のずれを補正するた
めのものであり、電圧制御発振器21の出力信号を所定
の位相だけずらして位相比較器24及び同期検波器29
へ送出する。
【0021】位相比較器24は前記補助アンテナコイル
5に発生した誘導電圧と位相シフタ23からの交流信号
との位相比較を行い、位相差信号を発生し、抵抗25、
切替回路28を介してコンデンサ26へ送出する。抵抗
25は切替回路28を介して接続されるコンデンサ26
とともに積分回路を構成し、その出力電圧、即ちコンデ
ンサ26の端子電圧を制御信号として電圧制御発振器2
1へ送出する。つまり、電圧制御発振器21、位相比較
器24、抵抗25及びコンデンサ26は周知のPLLを
構成することになる。
【0022】また、D/Aコンバータ27は切替回路2
8を介して接続されるコンデンサ26の端子電圧を任意
の指定電圧に設定するためのものであり、処理装置34
より供給される指定電圧を表すディジタル信号をアナロ
グ電圧値に変換し、切替回路28を介してコンデンサ2
6へ送出する。切替回路28は処理装置34より加えら
れる所定の切替信号に従って、コンデンサ26に抵抗2
5又はD/Aコンバータ27のいずれか一方を接続す
る。なお、D/Aコンバータ27側に抵抗が入っていな
いのはコンデンサ26の端子電圧を急速に指定電圧値ま
で変化させるためである。
【0023】同期検波器29は前記一のループコイルに
発生した誘導電圧、即ち受信信号を位相シフタ23から
の交流信号を検波信号として同期検波し、低域フィルタ
30へ送出する。低域フィルタ30は前述した周波数F
min より充分低い遮断周波数を有しており、同期検波器
29の出力信号を直流信号に変換し、S/H回路31へ
送出する。S/H回路31は処理装置34より加えられ
るサンプリング信号に従って、前述した低域フィルタ3
0の出力信号の所定のタイミングにおける電圧値を保持
し、A/Dコンバータ32へ送出する。A/Dコンバー
タ32は前記S/H回路31の出力をアナログ・ディジ
タル変換して処理装置34へ送出する。
【0024】メモリ33は処理装置34及び上位装置3
5により後述する如くして計測される共振回路(位置指
示器)1,2の種別及び使用状態(ここではスイッチの
オン・オフ)とこれに対応する共振周波数との関係を記
憶する。処理装置34は上位装置35からの指示に従っ
て共振回路(位置指示器)1,2の種別及び使用状態に
対応する共振周波数の計測を行うとともに、前記ディジ
タル値に変換された各ループコイル3−1〜3−4に対
応した受信信号の電圧値に基いて共振回路(位置指示
器)1,2の指示位置の座標値を算出し、また、周波数
カウンタ22の計測値に基いて共振回路(位置指示器)
1,2の種別及び使用状態を識別する。
【0025】上位装置35は図示しない入力部(例え
ば、キーボード)、記憶部、表示部、処理部等を備え、
処理装置34に共振周波数の計測に関する指示等を行
う。
【0026】図5は共振周波数の計測時のフローチャー
ト、図6は通常の座標入力時のフローチャートである。
【0027】なお、前述した電圧制御発振器21が可変
周波数信号発生手段13を構成し、周波数カウンタ22
が周波数測定手段14を構成し、位相シフタ23及び位
相比較器24が周波数差検出手段18を構成し、抵抗2
5、コンデンサ26、D/Aコンバータ27、切替回路
28、メモリ33、処理装置34及び上位装置35が周
波数制御手段19を構成し、同期検波器29、低域フィ
ルタ30、S/H回路31及びA/Dコンバータ32が
誘導電圧検出手段11を構成し、メモリ33が周波数記
憶手段17を構成し、メモリ33、処理装置34及び上
位装置35が座標値算出手段12、タイミング信号発生
手段15、情報発生手段16、状態識別手段20を構成
する。
【0028】まず、共振周波数の計測時の動作について
述べる。
【0029】最初に、オペレータは共振回路1をスイッ
チをオフとした状態で位置検出の有効エリア(ここでい
う有効エリアとは、ループコイル3−1〜3−4の配設
位置で決まる2次元的な座標入力範囲と、読取り可能高
さとで決まる3次元的なエリアのことを示す。)内に置
く。次に、上位装置35においてキーボードを操作して
計測開始の指示を処理装置34に送出する。処理装置3
4はD/Aコンバータ27に電圧制御発振器21の最高
発振周波数Fmax に対応する制御電圧、例えばVmax を
出力させるためのディジタル信号を供給するとともに、
切替回路28を該D/Aコンバータ27側に接続してコ
ンデンサ26の端子電圧をVmax に設定し、電圧制御発
振器21より最高発振周波数Fmax の交流信号を発生さ
せる。なお、この際、処理装置34は周波数カウンタ2
2の計測値を読み込み、電圧制御発振器21の発振周波
数がFmax であることを確認し、もし、異なっていれば
D/Aコンバータ27に供給するディジタル値を調整す
る。
【0030】次に、処理装置34は切替接続回路7を動
作させて補助アンテナコイル5による電波の交互送受信
を開始させるとともに、切替回路28を位相比較器24
側に接続し、また、一定の周期毎の周波数カウンタ22
の計測値の読み込みを開始する。
【0031】当初、補助アンテナコイル5より発信され
る電波はその周波数がFmax であるから、共振回路1は
共振しない。従って、受信期間中、補助アンテナコイル
5には誘導電圧が発生せず、位相比較器24からも何も
出力されない。この結果、コンデンサ26の端子電圧は
自己放電により徐々に低下し、これに伴って電圧制御発
振器21の発振周波数も低下していく。
【0032】電圧制御発振器21の発振周波数がf1 よ
り少し高いところまで低下すると、共振回路1が補助ア
ンテナコイル5より発信される電波に共振し始める。こ
の共振によって共振回路1内に蓄えられる電磁エネルギ
ーは該共振回路1のコイルより電波を逆に発信させ、受
信期間中の補助アンテナコイル5に誘導電圧を発生させ
る。該誘導電圧は受信アンプ10を介して位相比較器2
4に送出され、電圧制御発振器21からの(正確には位
相シフタ23を介した)交流信号と位相比較され、その
周波数及び位相差に応じた電圧値が抵抗25を介してコ
ンデンサ26に送出される。この結果、周知のPLL動
作が働いて電圧制御発振器21の発振周波数がf1 に固
定される。
【0033】処理装置34は周波数カウンタ22より読
み込む周波数が変化しなくなると、該周波数が電圧制御
発振器21の最低発振周波数Fmin か否かを調べ、そう
であれば周波数検出不能として再度、前述した動作を繰
り返すが、この場合はそうでないから共振回路の共振周
波数であると判断し、上位装置35に対して共振回路の
共振周波数を計測した旨の情報を送出する。
【0034】上位装置35は前記情報を受け取ると、有
効エリア内の共振回路(位置指示器)の種別及びその使
用状態の入力を促すメッセージを表示装置等を介してオ
ペレータに通知する。該通知に従ってオペレータがキー
ボードを操作し、有効エリア内の共振回路(位置指示
器)の種別及びその使用状態、ここでは「スイッチオフ
状態の共振回路(位置指示器)1」を入力すると、上位
装置35はこれらを処理装置34へ転送する。
【0035】前述した有効エリア内の共振回路(位置指
示器)の種別及びその使用状態の情報を受け取った処理
装置34はこれらの情報と計測した共振周波数の値とを
関連付けてメモリ33に記憶する。
【0036】以後、有効エリア内の共振回路(位置指示
器)の種別及びその使用状態を変えて前述した動作を繰
り返すことにより、全ての共振回路(位置指示器)の種
別及びその使用状態に対応した共振周波数をメモリ33
に記憶する。
【0037】次に、通常の座標入力時の動作について述
べる。
【0038】最初に、処理装置34はD/Aコンバータ
27に周波数f1 に対応する制御電圧、例えばV1 を出
力させるためのディジタル信号を供給するとともに、切
替回路28を該D/Aコンバータ27側に接続してコン
デンサ26の端子電圧をV1に設定し、電圧制御発振器
21より周波数f1 の交流信号を発生させる。なお、処
理装置34は予め周波数Fmax 〜Fmin 間のいくつかの
周波数に対応する制御電圧を出力させるためのディジタ
ル信号を記憶しており、適当な補間計算により任意の周
波数に対応する制御電圧を出力させるためのディジタル
信号を算出できるものとする。
【0039】次に、処理装置34は切替接続回路7を動
作させて補助アンテナコイル5による電波の交互送受信
を開始させるとともに、切替回路28を位相比較器24
側に接続し、また、一定の周期毎の周波数カウンタ22
の計測値の読み込みを開始する。
【0040】ここで、共振回路1が有効エリア内にあれ
ば、該共振回路1が補助アンテナコイル5より発信され
る電波に共振し、受信期間中の補助アンテナコイル5に
誘導電圧を発生させるため、周知のPLL動作により電
圧制御発振器21の発振周波数はf1 又はf2 に固定さ
れる。一方、共振回路1が有効エリア内になければ、受
信期間中の補助アンテナコイル5に誘導電圧が発生しな
いため、コンデンサ26の端子電圧は自己放電により徐
々に低下し、電圧制御発振器21の発振周波数も低下し
ていく。
【0041】処理装置34は周波数カウンタ22より読
み込む周波数が変化しなくなったか、共振回路1の予想
される周波数範囲を完全に外れてしまったかを調べる。
【0042】共振回路1が有効エリア内にあり、周波数
が安定した場合はその周波数と前記共振周波数の計測時
に記憶した周波数とを比較し、有効エリア内の共振回路
(位置指示器)の種別及びその使用状態(スイッチのオ
ン・オフ)を識別する。さらに処理装置34は前述した
電波の交互送受信を続行するとともに各受信期間毎にル
ープコイル3−1〜3−4を順次選択し、誘導電圧を検
出してその電圧値の分布から共振回路(位置指示器)1
による指示位置の座標値を求め、該座標値を前記識別し
た共振回路(位置指示器)の種別及び使用状態とともに
上位装置35へ転送する。
【0043】一方、周波数カウンタ22より読み込む周
波数が共振回路1の予想される周波数範囲を完全に外れ
てしまった場合は有効エリア内に共振回路1がないと判
断し、上位装置には何も出力しない。
【0044】次に、処理装置34はD/Aコンバータ2
7に周波数f3 に対応する制御電圧、例えばV3 を出力
させるためのディジタル信号を供給して前記同様な動作
を行い、共振回路2が有効エリア内に存在するか否か、
存在する場合はその指示位置の座標値及び使用状態を検
出し、以下、共振回路1,2に対する同様な動作を繰り
返す。
【0045】なお、2回目以降の動作の際、D/Aコン
バータ27に供給するディジタル信号をその前の回に検
出された共振周波数に対応する制御電圧を出力させる値
とし、また、座標値検出のためのループコイル3−1〜
3−4の選択及び誘導電圧の検出も同時に開始して1回
の動作に要する時間を短縮することもできる。また、前
記実施例では周波数カウンタを数回読み込んで発振周波
数が安定するのを待って共振周波数を確定させている
が、周波数測定精度を上げるために周波数カウンタのサ
ンプリング時間を長くすると計測に時間がかかるように
なるので、単に安定したか否かの確認のためにはサンプ
リング時間を短くすれば良く、安定が確定した後、測定
時間を長くして高精度の周波数を計測を行うようになし
ても良い。
【0046】また、前記実施例は一方向の位置検出を行
うものであるが、ループコイル3−1〜3−4と同様な
複数のループコイルをこれと直交する如く配置し、前記
同様な選択回路を設けるとともに他の回路を切替え使用
して交互にその位置検出を行うことにより、直交する2
方向の指示位置を検出できることはいうまでもない。ま
た、共振回路(位置指示器)の種別及びその使用状態の
情報とこれに対応した共振周波数の値とは、メモリ33
に記憶させる代わりに上位装置35の記憶部に記憶させ
ても良い。
【0047】図7は本発明における共振回路(位置指示
器)の他の例を示すもので、ここでは1つの共振回路
(位置指示器)を2つの種別に切り替えて使用可能とし
た例を示す。即ち、図中、41はコイル、42は切替ス
イッチ,43,44,45,46は押しボタンスイッ
チ、C1,C2,C3,C4,C5,C6はコンデンサ
であり、これらは共振回路40を構成する。コンデンサ
C1,C2はコンデンサC3〜C6に比べて容量値が大
きく、そのいずれか一方が切替スイッチ42により選択
的にコイル41に接続され、その共振周波数を比較的大
きく変化(第1の実施例におけるf1 (又はf2 )から
f3 (又はf4 )程度)させて種別の異なる共振回路
(位置指示器)とする如くなっている。また、コンデン
サC3〜C6はそれぞれ押しボタンスイッチ43〜46
が操作された時のみ、コイル41に接続され、その共振
周波数をわずかに変化(第1の実施例におけるf1 から
f2 (又はf3 からf4 )程度)させて使用状態を変化
させる如くなっている。
【0048】図8は本発明の第2の実施例を示すもの
で、ここでは第1の実施例においてメニューシートを用
いることにより共振周波数の計測時の操作を簡単になし
得るようにした例を示す。即ち、図中、36は指示スイ
ッチであり、共振回路(位置指示器)の種別及び使用状
態に応じた共振周波数を、該種別及び使用状態とともに
記憶させるためのタイミング信号を発生するタイミング
信号発生手段を構成する。また、37は処理装置であ
り、予め使用するメニューシートの各メニュー項目の位
置座標と共振回路(位置指示器)の種別及び使用状態と
の対応関係を示すテーブルを備え、指示スイッチ36か
らのタイミング信号を受けて共振回路(位置指示器)の
種別及び使用状態に対応する共振周波数の計測を行うと
ともに、ディジタル値に変換された各ループコイル3−
1〜3−4に対応した受信信号の電圧値に基いて共振回
路(位置指示器)の指示位置の座標値を算出し、また、
周波数カウンタ22の計測値に基いて共振回路(位置指
示器)の種別及び使用状態を識別する。なお、その他の
構成は第1の実施例と同様である。
【0049】図9は第2の実施例で用いるメニューシー
トの一例及び装置への装着のようすを示すもので、ここ
では図7に示した共振回路(位置指示器)40に対応し
たメニューシートを示す。即ち、図中、50はメニュー
シートであり、共振回路(位置指示器)40の種別及び
使用状態に対応したメニュー項目51を有し、前述した
ループコイル3−1〜3−4の配設位置で決まる座標入
力範囲38上に装着される。なお、各メニュー項目51
は、共振回路40において切替スイッチ42がコンデン
サC1を選択した場合の種別を共振回路A、コンデンサ
C2を選択した場合の種別を共振回路Bとし、スイッチ
43,44,45,46を操作した場合の使用状態をS
W1,SW2,SW3,SW4としている。
【0050】図10は第2の実施例における共振周波数
の計測時のフローチャートを示すもので、以下、これに
従って動作を説明する。
【0051】最初に、オペレータは指示スイッチ36を
押したまま電源を投入することにより処理装置37に計
測開始を指示する。次に、オペレータはメニューシート
50のいずれかのメニュー項目51上に該当する種別及
び使用状態の共振回路40を置いて、例えば「共振回路
A,SW1」のメニュー項目51上に切替スイッチ42
をコンデンサC1側とし且つスイッチ43を操作した共
振回路40を置いて指示スイッチ36を押す。
【0052】処理装置37は指示スイッチ36からのタ
イミング信号を受け取ると、第1の実施例の場合と同様
にして、電圧制御発振器21の発振周波数を変化させな
がら補助アンテナコイル5による電波の交互送受信を行
わせ、前述した種別及び使用状態における共振回路40
の共振周波数を計測する。次に、処理装置37は前記計
測した共振周波数の電波による交互送受信を続行すると
ともに各受信期間毎にループコイル3−1〜3−4を順
次選択し、誘導電圧を検出してその電圧値の分布から共
振回路40の座標値を求める。さらに、処理装置37は
前記求めた座標値に基づいて前述したテーブルから共振
回路40の種別及びその使用状態の情報、ここでは「共
振回路A,SW1オン」を読出し、これらと計測した共
振周波数の値とを関連付けてメモリ33に記憶する。
【0053】以後、メニューシート50の他のメニュー
項目51上に該当する種別及び使用状態の共振回路40
を置いて前述した動作を繰り返すことにより、全ての共
振回路(位置指示器)の種別及びその使用状態に対応し
た共振周波数をメモリ33に記憶する。
【0054】なお、通常の座標入力時のフローチャート
及び動作は第1の実施例の場合と同様であるから省略す
る。また、前述したテーブルはメモリ33等に記憶させ
ておいても良い。
【0055】また、第2の実施例において、メニューシ
ートを用いる代わりに上位装置の表示部にメニューシー
トに相当する画像を表示し、該画像中のメニュー項目の
位置座標と位置指示器の種別及び使用状態との対応関係
を示すテーブルを用いて、前記同様に共振回路(位置指
示器)の種別及び使用状態とこれに対応した共振周波数
の設定を行うようにすることもできる。また、この際、
前述したテーブルは上位装置の記憶部内に設けても良
い。
【0056】図11は第1の実施例において筆圧に応じ
て共振周波数が変化する共振回路を有する位置指示器
(以下、筆圧ペンと称す。)を用いる場合の共振周波数
の計測時のフローチャート、図12は通常の座標入力時
のフローチャートの要部、即ち筆圧検出処理の流れを示
すものである。
【0057】図13は筆圧ペンの一例を示すもので、同
図(a) はその回路図、同図(b) は外観図である。図中、
61はコイル、62,63はコンデンサ、64は可変容
量コンデンサ、65はスイッチであり、これらは共振回
路60を構成し、ペン軸状の筐体66内に収納される。
可変容量コンデンサ64は筐体66の先端がペン軸方向
に押圧された時、その圧力(筆圧)に応じて容量値が連
続的にわずかに変化するものであり、これに伴って共振
回路60の共振周波数もわずかに変化(第1の実施例に
おけるf1 からf2 (又はf3 からf4 )程度)する。
コンデンサ63の容量値は可変容量コンデンサ64の容
量値の変化量に比べて大きく、通常、筐体66の側面に
設けられるスイッチ(サイドスイッチ)65のオン・オ
フに伴って共振回路60の共振周波数も比較的大きく変
化(第1の実施例におけるf1 (又はf2 )からf3
(又はf4 )程度)する。
【0058】図14はサイドスイッチ操作及び筆圧の変
化に伴う周波数応答特性の変化のようすを示すものであ
る。図中、fmax1及びfmin1はサイドスイッチオフ時の
最高共振周波数(筆圧0)及び最低共振周波数(筆圧最
大)、fmax2及びfmin2はサイドスイッチオン時の最高
共振周波数(筆圧0)及び最低共振周波数(筆圧最大)
である。なお、これらの周波数fmax1,fmin1,fmax
2,fmin2が電圧制御発振器21の最高発振周波数Fmax
及び最低発振周波数Fmin 間となるように設定される
ことはいうまでもない。
【0059】図15は筆圧と共振周波数の変化量との対
応関係の一例を示すもので、この関係はサイドスイッチ
のオン・オフ並びに最高及び最低共振周波数の変動に拘
らずほぼ一定である。なお、前記対応関係は予めテーブ
ル化してメモリ等に記憶しておくものとする。
【0060】次に、筆圧ペンを用いる場合の共振周波数
の計測時の動作を説明するが、実際にここで計測するの
は筆圧が0の時及び最大の時の共振周波数のみである。
【0061】最初に、オペレータはサイドスイッチを所
定の状態、例えばオフ状態にした筆圧ペンを有効エリア
内に置く。次に、上位装置35においてキーボードを操
作すると、該上位装置35はゆっくり加圧し且つゆっく
り戻す動作を行う旨のメッセージを表示装置等を介して
オペレータに通知するとともに、処理装置34に計測開
始の指示を送出する。処理装置34は第1の実施例の場
合と同様にして、電圧制御発振器21の発振周波数を変
化させながら補助アンテナコイル5による電波の交互送
受信を行わせ、共振回路60の初期状態における共振周
波数、例えばfo を計測し、最高及び最低共振周波数f
max 及びfmin をfo とおく。
【0062】次に、オペレータは前記通知に従って筆圧
ペンに対し、ゆっくり加圧し且つゆっくり戻す動作を繰
り返し行うが、この間、処理装置34は前記同様にして
共振周波数の計測を行う。この際、得られた共振周波
数、例えばfi と最高及び最低共振周波数fmax 及びf
min とを比較し、fi が最高共振周波数fmax より大き
ければ該fmax をfi に更新し、また、fi が最低共振
周波数fmin より小さければ該fmin をfi に更新す
る。
【0063】処理装置34は最高及び最低共振周波数f
max 及びfmin が変化しなくなると、第1の実施例の場
合と同様にして、有効エリア内の共振回路の種別及びそ
の使用状態、ここではサイドスイッチのオフ状態を上位
装置35を介してオペレータに入力させ、計測した最高
及び最低共振周波数fmax 及びfmin の値を、サイドス
イッチのオフ状態に対応した最高及び最低共振周波数f
max1及びfmin1の値としてメモリ33に記憶する。
【0064】また、サイドスイッチをオン状態を変えて
前述した動作を繰り返すことにより、計測した最高及び
最低共振周波数fmax 及びfmin の値を、サイドスイッ
チのオン状態に対応した最高及び最低共振周波数fmax2
及びfmin2の値としてメモリ33に記憶する。
【0065】通常の座標入力時には、まず、周波数fma
x1の電波の送受信を開始し、この際、サイドスイッチが
オフ状態の筆圧ペンが有効エリア内にあって受信期間中
に誘導電圧が得られれば、第1の実施例の場合と同様
に、その共振周波数、例えばfj を求め、最高共振周波
数fmax1に対する周波数fj の変化量Δfを算出し、前
述したテーブルにより筆圧データに変換する。なお、こ
の時の共振周波数fj からサイドスイッチのオン・オフ
状態が識別され、また、第1の実施例の場合と同様に、
該共振周波数fj の電波及びループコイル3−1〜3−
4を用いて得られる誘導電圧より、その指示位置の座標
値が求められることはいうまでもない。
【0066】一方、サイドスイッチがオフ状態の筆圧ペ
ンが有効エリア内になく、受信期間中に誘導電圧が得ら
れなければ、周波数fmax2の電波を用いて前記同様の動
作を行わせ、以後、これらを繰り返す。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置指示器の共振回路に対して周波数を変えて電波を送信
し、返ってくる周波数を記憶し、その後は該記憶した周
波数の電波を送信できるため、予め共振回路の共振周波
数を所定の値に正確に調整する必要がなく、その調整に
要する手間がなくなり、その分、コストダウンを図るこ
とができる。
【0068】また、本発明によれば、複数の位置指示器
にそれぞれ設けられた複数の共振回路、もしくは1つの
位置指示器に設けられた複数の共振回路に対応する複数
の共振周波数を記憶し、該記憶した周波数の電波を送信
できるため、予め多数の共振回路の共振周波数を所定の
値に正確に調整することなく、各位置指示器毎にその指
示位置の座標や使用状態を検出できる。
【0069】また、本発明によれば、送信する電波の周
波数は共振回路の共振周波数が使用状態とともに温度変
化等により変動しても常に一致するように制御されるた
め、常に正確な座標値を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置検出装置の概略構成図
【図2】本発明の位置検出装置の第1の実施例を示す構
成図
【図3】共振回路の周波数応答特性の一例を示す図
【図4】スイッチ操作に伴う周波数応答特性の変化のよ
うすを示す図
【図5】共振周波数の計測時のフローチャート
【図6】通常の座標入力時のフローチャート
【図7】本発明における共振回路の他の例を示す構成図
【図8】本発明の位置検出装置の第2の実施例を示す構
成図
【図9】メニューシートの一例及び装置への装着のよう
すを示す図
【図10】第2の実施例における共振周波数の計測時の
フローチャート
【図11】筆圧ペンを用いる場合の共振周波数の計測時
のフローチャート
【図12】筆圧ペンを用いる場合の通常の座標入力時の
要部フローチャート
【図13】筆圧ペンの一例を示す図
【図14】スイッチ操作及び筆圧の変化に伴う周波数応
答特性の変化のようすを示す図
【図15】筆圧と共振周波数の変化量との対応関係の一
例を示す図
【符号の説明】
1,2,40,60…共振回路、3−1〜3−4…ルー
プコイル、4…選択回路、5…補助アンテナコイル、
6,7…切替接続回路、8…電流ドライバ、9,10…
受信アンプ、11…誘導電圧検出手段、12…座標値算
出手段、13…可変周波数信号発生手段、14…周波数
測定手段、15…タイミング信号発生手段、16…情報
発生手段、17…周波数記憶手段、18…周波数差検出
手段、19…周波数制御手段、20…状態識別手段、2
1…電圧制御発振器、22…周波数カウンタ、23…位
相シフタ、24…位相比較器、25…抵抗、26…コン
デンサ、27…ディジタル・アナログ変換回路、28…
切替回路、29…同期検波器、30…低域フィルタ、3
1…サンプルホールド回路、32…アナログ・ディジタ
ル変換回路、33…メモリ、34…処理装置、35,3
7…上位装置、36…指示スイッチ、38…座標入力範
囲、50…メニューシート、51…メニュー項目。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−134618(JP,A) 特開 平2−82309(JP,A) 特開 平2−178821(JP,A) 特開 平3−84613(JP,A) 特開 平5−19941(JP,A) 特開 平5−298007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 G06F 3/033 - 3/037

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用状態に応じて共振周波数が変化する
    共振回路を有する位置指示器に対し、電波を交互に送受
    信することによりその指示位置の座標値を検出する位置
    検出装置において、 位置指示器の共振回路を励振する電波を発生するための
    任意の周波数の交流信号を発生する可変周波数信号発生
    手段と、 該可変周波数信号発生手段から発生する交流信号の周波
    数を測定する周波数測定手段と、 位置指示器の使用状態に応じた共振周波数を該使用状態
    とともに記憶させるためのタイミング信号を発生するタ
    イミング信号発生手段と、 位置指示器の使用状態に関する情報を発生する情報発生
    手段と、 所定の使用状態の位置指示器があって且つ前記タイミン
    グ信号発生手段よりタイミング信号が発生された際に前
    記周波数測定手段で測定される交流信号の周波数を、前
    記情報発生手段より発生した位置指示器の所定の使用状
    態に関する情報に対応した共振周波数として記憶する周
    波数記憶手段と、 前記可変周波数信号発生手段から発生する交流信号と位
    置指示器の共振回路から発生され受信される電波との周
    波数の差を検出する周波数差検出手段と、 前記可変周波数信号発生手段から発生する交流信号の周
    波数を、位置指示器の共振回路からの電波が受信されな
    い場合は前記周波数記憶手段に記憶された周波数のいず
    れかとほぼ一致するように制御し、位置指示器の共振回
    路からの電波が受信される場合は前記周波数差検出手段
    で検出される周波数の差に基づいて該位置指示器の共振
    回路の共振周波数と一致するように制御する周波数制御
    手段と、 前記周波数測定手段で測定される周波数と前記周波数記
    憶手段に記憶された周波数とを比較して使用中の位置指
    示器の使用状態を識別する状態識別手段とを設けたこと
    を特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 使用状態に応じて共振周波数が変化する
    共振回路を有する位置指示器と、 位置検出方向に並設された複数のループコイルと、 該複数のループコイルの近傍に設けられた補助アンテナ
    コイルと、 前記複数のループコイルより一のループコイルを順次選
    択する選択手段と、 該選択されたループコイルに発生する誘導電圧を検出す
    る誘導電圧検出手段と、 該誘導電圧検出手段で検出された各誘導電圧のレベルに
    基づいて位置指示器の指示位置の座標値を求める座標値
    算出手段と、 任意の周波数の交流信号を発生する可変周波数信号発生
    手段と、 該可変周波数信号発生手段から発生する交流信号の周波
    数を測定する周波数測定手段と、 位置指示器の使用状態に応じた共振周波数を該使用状態
    とともに記憶させるためのタイミング信号を発生するタ
    イミング信号発生手段と、 位置指示器の使用状態に関する情報を発生する情報発生
    手段と、 所定の使用状態の位置指示器があって且つ前記タイミン
    グ信号発生手段よりタイミング信号が発生された際に前
    記周波数測定手段で測定される交流信号の周波数を、前
    記情報発生手段より発生した位置指示器の所定の使用状
    態に関する情報に対応した共振周波数として記憶する周
    波数記憶手段と、 前記可変周波数信号発生手段から発生する交流信号と位
    置指示器の共振回路から発生され受信される電波との周
    波数の差を検出する周波数差検出手段と、 前記補助アンテナコイルに前記可変周波数信号発生手段
    と周波数差検出手段とを切替接続する切替接続手段と、 前記可変周波数信号発生手段から発生する交流信号の周
    波数を、位置指示器の共振回路からの電波が受信されな
    い場合は前記周波数記憶手段に記憶された周波数のいず
    れかとほぼ一致するように制御し、位置指示器の共振回
    路からの電波が受信される場合は前記周波数差検出手段
    で検出される周波数の差に基づいて該位置指示器の共振
    回路の共振周波数と一致するように制御する周波数制御
    手段と、 前記周波数測定手段で測定される周波数と前記周波数記
    憶手段に記憶された周波数とを比較して使用中の位置指
    示器の使用状態を識別する状態識別手段とを設けたこと
    を特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 補助アンテナコイルをループコイルで代
    用したことを特徴とする請求項2記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 周波数記憶手段に位置指示器の使用状態
    に対応する共振周波数を記憶させる時は可変周波数信号
    発生手段から発生する交流信号の周波数を該可変周波数
    信号発生手段の可変周波数範囲の全てに亘って変化する
    ように制御する周波数制御手段を備えたことを特徴とす
    ることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の位置
    検出装置。
  5. 【請求項5】 位置指示器の使用状態に対応したメニュ
    ー項目を有するメニューシートと、該メニューシートの
    各メニュー項目の位置座標と前記位置指示器の使用状態
    との対応関係を示すテーブルと、位置指示器によりメニ
    ューシートのメニュー項目が指示され且つタイミング信
    号発生手段よりタイミング信号が発生された時、前記指
    示されたメニュー項目に対応する位置指示器の使用状態
    に関する情報を前記テーブルより読出す読出手段とから
    なる情報発生手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至4いずれか記載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 使用状態に応じて共振周波数が互いに重
    ならない範囲内で変化する共振回路をそれぞれ有する少
    なくとも2つの位置指示器と、 位置指示器の種別及び使用状態に応じた共振周波数を該
    種別及び使用状態とともに記憶させるためのタイミング
    信号を発生するタイミング信号発生手段と、 位置指示器の種別及び使用状態に関する情報を発生する
    情報発生手段と、 所定の種別及び使用状態の位置指示器があって且つ前記
    タイミング信号発生手段よりタイミング信号が発生され
    た際に周波数測定手段で測定される交流信号の周波数
    を、前記情報発生手段より発生した位置指示器の所定の
    種別及び使用状態に関する情報に対応した共振周波数と
    して記憶する周波数記憶手段と、 周波数測定手段で測定される周波数と前記周波数記憶手
    段に記憶された周波数とを比較して使用中の位置指示器
    の種別及び使用状態を識別する状態識別手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の位置検
    出装置。
  7. 【請求項7】 予め定義付けられた種別に対応し且つ使
    用状態に応じて共振周波数が互いに重ならない範囲内で
    変化する少なくとも2つの共振回路を有する位置指示器
    を用いたことを特徴とする請求項6記載の位置検出装
    置。
  8. 【請求項8】 全ての共振回路の共振周波数の変化範囲
    を含む可変周波数範囲を有する可変周波数信号発生手段
    と、周波数記憶手段に位置指示器の種別及び使用状態を
    示す共振周波数を記憶させる時は前記可変周波数信号発
    生手段から発生する交流信号の周波数を該可変周波数信
    号発生手段の可変周波数範囲の全てに亘って変化するよ
    うに制御する周波数制御手段とを備えたことを特徴とす
    ることを特徴とする請求項6又は7記載の位置検出装
    置。
  9. 【請求項9】 位置指示器の種別及び使用状態に対応し
    たメニュー項目を有するメニューシートと、該メニュー
    シートの各メニュー項目の位置座標と前記位置指示器の
    種別及び使用状態との対応関係を示すテーブルと、位置
    指示器によりメニューシートのメニュー項目が指示され
    且つタイミング信号発生手段よりタイミング信号が発生
    された時、前記指示されたメニュー項目に対応する位置
    指示器の種別及び使用状態に関する情報を前記テーブル
    より読出す読出手段とからなる情報発生手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項6乃至8いずれか記載の位置検出
    装置。
  10. 【請求項10】 タイミング信号発生手段として上位装
    置の入力部を用いたことを特徴とする請求項1乃至9い
    ずれか記載の位置検出装置。
  11. 【請求項11】 情報発生手段として上位装置の入力部
    を用いたことを特徴とする請求項1、2、3、4、6、
    7、8、10いずれか記載の位置検出装置。
  12. 【請求項12】 周波数記憶手段を上位装置の記憶部内
    に設けたことを特徴とする請求項1乃至11いずれか記
    載の位置検出装置。
  13. 【請求項13】 テーブルを上位装置の記憶部内に設け
    るとともに読出手段を上位装置側に設けたことを特徴と
    する請求項5又は9記載の位置検出装置。
  14. 【請求項14】 メニューシートの代わりに上位装置の
    表示部に各メニュー項目を表示するようになしたことを
    特徴とする請求項13記載の位置検出装置。
  15. 【請求項15】 周波数制御手段を上位装置側に設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至14いずれか記載の位置
    検出装置。
  16. 【請求項16】 周波数記憶手段に位置指示器の種別及
    び使用状態に対応する共振周波数を記憶させる時、表示
    部を介して各種の操作を指示する周波数制御手段を上位
    装置側に設けたことを特徴とする請求項1、2、3、
    4、6、7、8、10、11、12いずれか記載の位置
    検出装置。
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