JP3215988B2 - ヒートモード熱転写記録材料 - Google Patents

ヒートモード熱転写記録材料

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JP3215988B2 JP14947292A JP14947292A JP3215988B2 JP 3215988 B2 JP3215988 B2 JP 3215988B2 JP 14947292 A JP14947292 A JP 14947292A JP 14947292 A JP14947292 A JP 14947292A JP 3215988 B2 JP3215988 B2 JP 3215988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートモード熱転写記録
材料に関し、特にレーザー等の光源により色再現性の良
い転写画像が得られるヒートモード熱転写記録材料に関
する。
【0002】
【発明の背景】従来、熱転写記録方法としてはサーマル
ヘッドによる加圧加熱方式が実用化されてきたが、近
年、より高解像度の画像を記録できる方式として、レー
ザービームを熱転写記録材料に照射し、この記録材料中
でレーザービームを熱に変換して熱転写記録を行う方式
が使用されるようになった。このレーザー熱転写記録方
式(ヒートモード熱転写記録方式)は、エネルギー供給
に用いられるレーザー光を数μm程度にまで集光できる
ので、サーマルヘッドで熱を供給する熱転写記録方法に
比べて飛躍的に解像度の向上が可能となる。
【0003】しかしながら、支持体上に光熱変換材を含
有する光熱変換層とインク層の順に積層したヒートモー
ド熱転写記録材料は、光熱変換層中の光熱変換材がイン
ク層に溶け出したり、或いは転写時に光熱変換材が飛散
して色濁りを生ずるなどの問題を有していた。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、レーザー光等に適した
感度を有し、転写像の色濁りがなく、従って色再現性に
優れた画像が得られるヒートモード熱転写記録材料を提
供することにある。
【0005】
【発明の構成】本発明の上記目的は、下記の構成により
達成される。
【0006】(1)支持体上に少なくとも溶剤溶解性近赤
外吸収色素を含有する光熱変換層及び厚みが1.0μm以下
であるインク層を有することを特徴とするヒートモ
ード熱転写記録材料。
【0007】(2)溶剤溶解性近赤外吸収色素が溶剤に0.
1重量%以上溶解する色素である(1)記載のヒートモー
ド熱転写記録材料。
【0008】(3)光熱変換層の厚みが1.0μm以下であ
り、かつ700nm〜1000nmの波長の最大吸収濃度での光熱
変換層の吸光度が0.3以上である(1)記載のヒートモー
ド熱転写記録材料。
【0009】(4)インク層が水溶性バインダーを含有す
る(1)記載のヒートモード熱転写記録材料。
【0010】(5)インク層がタッキファイアー樹脂の水
エマルジョンを含有する(1)記載のヒートモード熱転写
記録材料。
【0011】
【0012】以下、本発明をより詳細に説明する。
【0013】ヒートモード熱転写記録材料(以下、単に
「記録材料」とも言う)は、基本的に支持体上に光熱変
換材を含有する光熱変換層とインク層の順に積層したも
のである。
【0014】本発明においては、光熱変換作用を司る光
熱変換材として溶剤溶解性の近赤外吸収色素を用いるの
で、該光熱変換材が上層(インク層)に溶け出し光熱変
換色素の可視部の吸収が色濁りの原因となるのを、水系
インク層により抑制するものである。この水系インク
は、従来用いられて来た溶剤溶解性インクに比べ、環境
汚染防止、安全衛生、省資源、省エネルギーの点からも
好ましい。
【0015】上記近赤外吸収色素としては、シアニン系
色素、スクアリウム系色素、クロコニウム系色素、アズ
レニウム系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシア
ニン系色素、ジチオール金属錯体系色素、アントラキノ
ン系色素、インドアニリン金属錯体色素、分子間CT色
素等が挙げられる。
【0016】本発明に好ましく用いられる近赤外吸収色
素の代表的具体例を以下に挙げるが、これらに限定され
ない。
【0017】
【化1】
【0018】
【化2】
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】上記色素の溶剤溶解性(室温におけるメチ
ルエチルケトンへの溶解重量%)は以下の通りである。
【0022】(1)5%以上 (2)5%以上 (3)10%以
上 (4)5%以上 (5)3%以上 (6)3%以上 (7)5%以上 (8)5%以上 (9)3%
以上 (10)8%以上 (11)3%以上 (12)5%以上 (13)3%以上 これらの色素は勿論、公知の方法によって合成すること
ができるが、下記のような市販品を用いることもでき
る。
【0023】日本化薬:IR750(アントラキノン系);IR
002,IR003(アルミニウム系);IR820(ポリメチン系);
IRG022,IRG033(ジインモニウム系);CY-2,CY-4,CY-
9,CY-20 三井東圧:KIR103,SIR103(フタロシアニン系);KIR10
1,SIR114(アントラキノン系);PA1001,PA1005,PA1006,
SIR128(金属錯体系) 大日本インキ化学:Fastogen blue8120 みどり化学:M
IR-101,1011,1021 その他、日本感光色素、住友化学、富士写真フイルム等
の各社からも市販されている。
【0024】これら光熱変換材は溶剤に溶解され、光熱
変換層用塗布液が調製されるが、該溶剤としては光熱変
換材を高濃度に溶解し、かつインク層の素材を溶解し難
いものであれば特に制約されない。具体的には、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類;酢酸エチル、酢酸アミル、フタル酸ジメチル、安息
香酸エチル等のエステル類;トルエン、キシレン、ベン
ゼン等の芳香族炭化水素;四塩化炭素、トリクロロエチ
レン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素;ジエチ
ルエーテル、メチルセロソルブ、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類、その他、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、ベントキソン等が使用で
きる。
【0025】塗布液には、塗布性を向上させるために界
面活性剤等を添加してもよく、更に光熱変換層と下層と
の接着を増すような物質や、上層のインク層との剥離性
を良くするような物質を含有してもよい。
【0026】光熱変換層中の光熱変換材量は、通常2〜
80重量%、好ましくは15〜60重量%であるが、700〜100
0nmにおける最大吸収濃度での光熱変換層の吸光度が0.3
以上になるように調整する。尚、この光熱変換材は他の
層にも添加できる。
【0027】本発明のインク層は、水溶性あるいは水分
散性色材をバインダーと共に水に溶解あるいは分散して
塗布液を調製する。
【0028】水溶性インクとしては、無機あるいは有機
の顔料、染料で水溶性のものが用いられるが、例えばイ
エロー、マゼンタ、シアンの顔料系化合物が好ましい。
【0029】無機顔料としては、二酸化チタン、カーボ
ンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミ
ウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウ
ムのクロム酸塩などが挙げられる。有機顔料としては、
アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン系、アントア
ンスロン系、トリフェンジオキサジン系の顔料、バット
染料顔料、フタロシアニン顔料(銅フタロシアニン及び
その誘導体)、キナクリドン顔料などが挙げられる。
又、有機染料としては、酸性染料、直接染料、分散染料
などが挙げられる。
【0030】インク層のバインダーとしては、ポリエス
テル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド、アイオノ
マー樹脂、オレフィン系樹脂、ロジン樹脂等の水エマル
ジョンが用いられるが、水に分散、溶解可能なものなら
ば特に限定されない。
【0031】又、水溶性バインダーとしては、ポリビニ
ルピロリドン、ゼラチン、カゼイン、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセル
ロース、ヒドロキシエチル澱粉、アラビアゴム、サクロ
ーズオクタアセテート、アルギン酸アンモニウム、アル
ギン酸ナトリウム、ポリビニルアミン、ポリエチレンオ
キシド、ポリアクリル酸等が挙げられる。
【0032】タッキファイヤーとしては、ロジンあるい
はロジン誘導体、テルペン系樹脂、石油系樹脂、フェノ
ール系樹脂、キシレン系樹脂等があるが、特にロジンあ
るいはロジン誘導体は水系エマルジョンとして用い易
い。
【0033】バインダーとインクとの重量比は1:10〜
10:1が好ましく、2:8〜8:2が特に好ましい。
【0034】記録材料の支持体としては、寸法安定性が
良く、画像形成時の熱に耐えるものなら何でもよく、具
体的には特開昭63-193886号2頁左下欄12行〜18行に記載
のフィルム又はシートを使用できる。支持体の厚さは特
に制約はないが、通常2〜100μm、好ましくは25〜75μ
mである。
【0035】レーザー光を支持体側から照射して画像を
形成するのであれば、支持体は透明であることが望まし
い。又、レーザー光が受像層側から照射するのであれ
ば、支持体は特に透明である必要はない。
【0036】光熱変換層及びインク層の膜厚は、薄い方
が光熱変換層で得られた熱エネルギーがインク層と受像
層との界面に到達する時間が短くて済み、又、光熱変換
層の熱容量が小さくなるので、溶融温度に達するのに必
要なエネルギーが小さくて済む。従って共に1.0um以下
であることが好ましく、特に0.2〜0.8μmの範囲が望ま
しい。
【0037】本発明においては、支持体と光熱変換層あ
るいは光熱変換層とインク層との間に中間層を介在させ
ることができる。中間層には様々の機能を持たせること
ができ、例えば、インク層中の熱拡散性色材が他層に拡
散するのを防止するバリヤー層としての機能、記録材料
と熱転写受像材料との密着を増すクッション層としての
機能、画像形成時にインク層と光熱変換層との剥離を円
滑にする剥離層としての機能などを付与できる。支持体
と光熱変換層の間にはクッション層があることが好まし
く、光熱変換層とインク層の間には剥離層があってもよ
い。
【0038】クッション性を付与するには、低弾性率を
有する材料あるいはゴム弾性を有する材料を使用すれば
よい。具体的には、天然ゴム、アクリレートゴム、ブチ
ルゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴ
ム、スチレン-ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ウ
レタンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、弗素ゴ
ム、ネオプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、
エピクロルヒドリン、EPDM(エチレン・プロピレン
・ジエンゴム)、ウレタンエラストマー等のエラストマ
ー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、
ポリブテン、耐衝撃性ABS樹脂、ポリウレタン、AB
S樹脂、アセテート、セルロースアセテート、アミド樹
脂、ポリテトラフルオロエチレン、ニトロセルロース、
ポリスチレン、エポキシ樹脂、フェノール-ホルムアル
デヒド樹脂、ポリエステル、耐衝撃性アクリル樹脂、ス
チレン-ブタジエン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重
合体、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体、塩化ビ
ニル-酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、可塑剤入
り塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等の内、弾性率の小さな樹脂が
挙げられる。
【0039】又、これらの材料を支持体形成時に適用し
て、支持体自身にクッション性を持たせることもでき
る。
【0040】クッション層の厚みは使用する樹脂あるい
はエラストマーの種類、記録材料-受像材料密着の際の
吸引力、マット材の粒径、マット材の使用量など様々の
因子により異なるので一概には決められないが、通常10
〜100μmの範囲である。
【0041】クッション層の形成方法としては、前記素
材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものを、ブ
レードコーター、ロールコーター、バーコーター、カー
テンコーター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメ
ルトでの押出しラミネーション法、クッション層フィル
ムの貼合せ法などを適用できる。
【0042】次に、熱転写受像材料体(以下、「受像材
料」と言う)について述べる。
【0043】受像材料は、前記記録材料から像様に剥離
した熱溶融性インク層を受容して画像を形成するもので
あり、基本的に支持体と受像層とから成るが、場合によ
っては支持体のみから形成されてもよいし、或は支持体
と受像層の間にクッション層等の中間層を設けることも
できる。
【0044】受像材料は熱により溶融した熱溶融性イン
ク層が転写されるのであるから、適度の耐熱強度を有す
ると共に、画像が適正に形成されるよう寸法安定性に優
れることが望ましい。
【0045】受像材料は、画像形成時に記録材料と接す
る面が良好な平滑性を有するか、又は適度に粗面化して
ある。更に詳しくは、記録材料の熱溶融性インク層の表
面がマット材等により粗面化されている時には、受像材
料の熱溶融性インク層に接する面は良好な平滑性を有す
ることが望ましく、又、熱溶融性インク層が粗面化され
ていない時には、受像材料の熱溶融性インク層に接する
面はマット材により粗面化されているのが望ましい。
又、熱溶融性インク層と受像材料の接触面が共に粗面化
されていてもよい。
【0046】受像層は、バインダーと必要に応じて添加
される各種添加剤や、前記クッション性を付与するため
の物質とで形成することができる。
【0047】受像層のバインダーとしては、エチレン-
塩化ビニル共重合体系接着剤、ポリ酢酸ビニルエマルジ
ョン系接着剤、クロロプレン系接着剤、エポキシ樹脂系
接着剤等の接着剤、天然ゴム、クロロプレン系ゴム、ブ
チルゴム系、ポリアクリル酸エステル系、ニトリルゴム
系、ポリサルファイド系、シリコンゴム系、ロジン系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、石油系樹脂及びアイオノマー樹
脂などの粘着剤、再生ゴム、SBR、ポリイソプレン、
ポリビニルエーテル等を挙げることができる。
【0048】支持体と受像層との間には、前記記録材料
において説明したクッション層を設けることが好まし
い。
【0049】なお、支持体とクッション層と受像層を有
する受像材料における支持体の厚み、或は支持体だけで
形成された受像材料における支持体の厚みについては特
に制限はない。受像層の厚みは通常、0.1〜20μmである
が、クッション層を受像層として用いる場合はこの限り
ではない。
【0050】熱転写に用いる光源としては特に制約され
ないが、高解像度の画像形成のためにはレーザーが好ま
しく、安全、低価格、量産可能などの点から半導体レー
ザーの使用が特に好ましい。
【0051】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、各組成
中の素材量は全て重量部で示す。
【0052】比較例1インクシートの作成 <クッション層>100μm厚PET(ポリエチレンテレフ
タレート)支持体上に、下記組成の塗布液を調製し、ブ
レードコーターを用いて塗布・乾燥した。膜厚は約60μ
m。
【0053】 JSR0617(カルボキシ変性スチレン-ブタジエン樹脂 10部 :日本合成ゴム製) 水 90部 <光熱変換層>下記組成の塗布液を調製し、上記クッシ
ョン層上にワイヤーバーを用いて塗布・乾燥した。な
お、予め分光光度計で測定した光熱変換層の830nmでの
透過濃度と、膜厚計で測定した膜厚の関係を求めてお
き、透過濃度を測定することにより膜厚を制御した。膜
厚は0.35μmとした。
【0054】 IR-101 5部 S-2000(ポリカーボネート:三菱ガス製) 5部 MEK(メチルエチルケトン) 90部 <インク層>下記組成の塗布液を調製し、上記光熱変換
層上にワイヤーバーを用いて塗布・乾燥した。膜厚は、
予めインク層中のマゼンタ顔料の最大吸収波長570nmの
透過濃度と膜厚の関係を調べておき、吸光度を測定する
ことにより制御した。膜厚は0.70μmとした。
【0055】 EV40Y(エチレン-酢酸ビニル樹脂:三井デュポン製) 6.0部 MHI R527(マゼンタ顔料) 4.0部 MEK 90.0部受像体の作成 <受像層>100μm厚PET支持体上に、下記組成の塗布
液をワイヤーバーを用いて塗布・乾燥した。膜厚は1.0
μmとした。
【0056】 RB820(スチレン-ブタジエン樹脂) 10部 トルエン 90部 比較例2 比較例1のインクシートにおいて、光熱変換層中の光熱
変換材をIR-102に代えた以外は同様にして光熱変換層を
塗設した。クッション層は同じである。受像体の受像層
も同じ構成とした。
【0057】
【化5】
【0058】上記光熱変換材の溶剤溶解性(室温での重
量%)は以下の通りである。
【0059】 IR-101(MEK:5%以上,THF:3%以上) IR-102(MEK:5%以上,THF:5%以上) 実施例1インクシートの作成 <クッション層>100μm厚PET支持体上に、下記組成
の塗布液を調製し、ブレードコーターを用いて塗布・乾
燥した。膜厚は約60μm。
【0060】 JSR0617(カルボキシ変性スチレン-ブタジエン樹脂) 10部 水 90部 <光熱変換層>下記組成の塗布液を調製し、上記クッシ
ョン層(1及び2)上にワイヤーバーを用いて塗布・乾
燥した。膜厚制御は前記比較例1と同様に行った。膜厚
は0.35μmとした。
【0061】 IR-101 5部 S-2000(ポリカーボネート:三菱ガス製) 5部 MEK 90部 <インク層>下記組成の塗布液を調製し、上記光熱変換
層上にワイヤーバーを用いて塗布・乾燥した。膜厚制御
は比較例1のインク層と同様である。膜厚0.70μm。
【0062】 <インク層> DS-70E(ロジン変性合成樹脂:播磨化成製) 5.0部 G1-346(ワックス:ボンドワックス製) 0.5部 AD37P295(EVA:東洋モートン製) 5.5部 マゼンタ顔料(HIミクロンKピンク:御国色素製) 4.0部 水 90.0部 実施例2 インクシートのクッション層、光熱変換層は実施例1と
同じだが、インク層のみ下記のように変更した。
【0063】<インク層>下記組成の塗布液を調製し、
光熱変換層上にワイヤーバーを用いて塗布・乾燥した。
膜厚0.70μm。
【0064】 G1-346(ワックス) 0.5部 AD37P295(EVA) 5.5部 マゼンタ顔料(HIミクロンKピンク) 4.0部 90.0部 実施例3 インクシートのクッション層、インク層は実施例1と同
じだが、光熱変換層のみを下記のように変更した。
【0065】<光熱変換層>下記組成の塗布液を調製
し、上記クッション層上にワイヤーバーを用いて塗布・
乾燥した。膜厚制御は前記比較例1と同様に行い、0.35
μmとした。
【0066】 IR-102 5部 S-2000(ポリカーボネート:三菱ガス製) 5部 MEK 90部 実施例4 インクシートのクッション層、光熱変換層は実施例3と
同じだが、インク層のみを下記の処方に変更した。イン
ク層の膜厚は0.70μmとした。
【0067】 G1-346(ワックス) 0.5部 AD37P295(EVA) 5.5部 マゼンタ顔料(HIミクロンKピンク) 4.0部 90.0部 実施例5 インクシートの光熱変換層、インク層は実施例1と同じ
だが、クッション層及び支持体のみを下記の処方に変更
した。
【0068】<クッション層>75μm厚PET支持体上
に、P1407C(酢酸ビニル14%のEVA:三井デュポン
ケミカル製)を押出しラミネートすることによりクッシ
ョン層を設けた。膜厚は約30μmで、Ra(表面粗さ)値
は0.3以下にした。
【0069】実施例6 インクシートの光熱変換層、インク層は実施例2と同じ
だが、クッション層及び支持体のみを実施例5と同じ処
方で作成した。
【0070】実施例7 インクシートの光熱変換層、インク層は実施例3と同じ
だが、クッション層及び支持体のみを実施例5と同じ処
方で作成した。
【0071】実施例8 インクシートの光熱変換層、インク層は実施例4と同じ
だが、クッション層及び支持体のみを実施例5と同じ処
方で作成した。
【0072】(熱転写による画像形成)ドラム上に、前
記インクシートのインク層と受像体の受像層側が接する
ようにインクシートを上にして重ね合わせた。次いで、
両者の密着性を増すために真空ポンプを用いて減圧し、
インクシートと受像体間の空気を取り除いた。又、この
際、スクィーズを掛けることにより更に密着性を増し
た。
【0073】半導体レーザー(830nm)でインクシート
支持体側から照射し、ドラムの回転数を変化させた時の
転写像を観察し、感度、色再現性、ドット再現性を評価
した。感度はドラムの回転数から計算した単位面積当た
りのエネルギー(mJ/mm2)で表した。結果を以下に示
す。
【0074】 光 熱 クッション インク層 感度 色再現性 ドツト 変換層 層 (mJ/mm2) 再現性 実施例1 IR-101 JSR0617 DS-70E 0.50 色濁り無 良好 実施例2 IR-101 JSR0617 AD37P295 0.40 色濁り無 良好 実施例3 IR-102 JSR0617 DS-70E 0.60 色濁り無 良好 実施例4 IR-102 JSR0617 AD37P295 0.50 色濁り無 良好 実施例5 IR-101 EVA DS-70E 0.50 色濁り無 良好 実施例6 IR-101 EVA AD37P295 0.40 色濁り無 良好 実施例7 IR-102 EVA DS-70E 0.60 色濁り無 良好 実施例8 IR-102 EVA AD37P295 0.50 色濁り無 良好 比較例1 IR-101 JSR0617 EV-40Y 0.85 色濁り大 悪い 比較例2 IR-102 JSR0617 EV-40Y 0.85 色濁り大 悪い 実施例9 インクシートの光熱変換層(光熱変換材はIR-101、バイ
ンダーはS-2000)の膜厚を0.1〜0.8μmの範囲で変化さ
せた(インク層の膜厚は0.7μm)。ただし、光熱変換層
の膜厚は830nmの吸光度の測定から求めた。
【0075】光熱変換層の膜厚と感度の関係を以下に示
す。
【0076】 光熱変換層膜厚(μm) インク層膜厚(μm) 感度(mJ/mm2) 0.10 0.70 0.50 0.20 0.70 0.50 0.25 0.70 0.50 0.30 0.70 0.60 0.35 0.70 0.60 0.40 0.70 0.70 0.60 0.70 0.85 0.80 0.70 1.20 比較例3 光熱変換層の膜厚を1.1〜3.0μmの範囲で変化させた他
は実施例9と同様に実施した。結果は以下の通り。
【0077】 1.10 0.70 3.00 1.50 0.70 3.50 2.00 0.70 4.00 3.00 0.70 4.00 実施例10 インクシートのインク層(マゼンタ顔料はHIミクロンK
ピンク、バインダーはDS-70E)の膜厚を0.3〜0.9μmの
範囲で変化させた(光熱変換層の膜厚は0.35μm)。た
だし、インク層の膜厚は570nmの吸光度の測定から求め
た。
【0078】インク層の膜厚と感度の関係を以下に示
す。
【0079】 0.35 0.30 0.65 0.35 0.40 0.65 0.35 0.60 0.65 0.35 0.90 0.75 比較例4 インク層の膜厚を1.1〜2.0μmの範囲で変化させた他は
実施例10と同様に実施した。結果は以下の通り。
【0080】 0.35 1.10 1.50 0.35 1.50 1.50 0.35 2.00 1.75
【0081】
【表1】
【0082】
【発明の効果】本発明のヒートモード熱転写記録材料に
より、レーザー光走査を用いて色濁りのない色再現性に
優れる転写画像が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−319192(JP,A) 特開 昭63−104881(JP,A) 特開 平1−226390(JP,A) 特開 平2−4591(JP,A) 特開 平4−94422(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも溶剤溶解性近赤外
    吸収色素を含有する光熱変換層及び厚みが1.0μm以下で
    あるインク層を有することを特徴とするヒートモー
    ド熱転写記録材料。
  2. 【請求項2】 溶剤溶解性近赤外吸収色素が溶剤に0.1
    重量%以上溶解する色素であることを特徴とする請求項
    1記載のヒートモード熱転写記録材料。
  3. 【請求項3】 光熱変換層の厚みが1.0μm以下であり、
    かつ700nm〜1000nmの波長の最大吸収濃度での光熱変換
    層の吸光度が0.3以上であることを特徴とする請求項1
    記載のヒートモード熱転写記録材料。
  4. 【請求項4】 インク層が水溶性バインダーを含有する
    ことを特徴とする請求項1記載のヒートモード熱転写記
    録材料。
  5. 【請求項5】 インク層がタッキファイアー樹脂の水エ
    マルジョンを含有することを特徴とする請求項1記載の
    ヒートモード熱転写記録材料。
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