JP3215175B2 - 粒子分析装置 - Google Patents

粒子分析装置

Info

Publication number
JP3215175B2
JP3215175B2 JP23542692A JP23542692A JP3215175B2 JP 3215175 B2 JP3215175 B2 JP 3215175B2 JP 23542692 A JP23542692 A JP 23542692A JP 23542692 A JP23542692 A JP 23542692A JP 3215175 B2 JP3215175 B2 JP 3215175B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particle
signal group
light
particles
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23542692A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0658928A (ja
Inventor
時弘 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP23542692A priority Critical patent/JP3215175B2/ja
Priority to US08/102,239 priority patent/US5457526A/en
Publication of JPH0658928A publication Critical patent/JPH0658928A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3215175B2 publication Critical patent/JP3215175B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • G01N15/1433
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume, or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/14Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers
    • G01N15/1468Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers with spatial resolution of the texture or inner structure of the particle
    • G01N15/147Electro-optical investigation, e.g. flow cytometers with spatial resolution of the texture or inner structure of the particle the analysis being performed on a sample stream
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/60Type of objects
    • G06V20/69Microscopic objects, e.g. biological cells or cellular parts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血液や尿等の試料液中
に含まれる細胞等の粒子、又は気体中を移動する粒子を
分析する装置、詳しくは、例えば、細胞等の粒子に光を
照射し、粒子個々に形態情報や吸光情報などの情報を
めることができる粒子分析装置に関するものである。こ
のような装置を、例えば従来のフローサイトメータ(f
low cytometer)に付加することによっ
て、より精度の高い粒子判別が可能になり、信頼性の高
い粒子分析装置を提供することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、シースフロー中を流れる粒子に対
して細く絞ったレーザビームを粒子の流れ方向と交差す
る方向に光学的に走査させ、被検粒子の各部から得られ
る光学的信号をもとに、1個1個の粒子に対して、より
詳細な形態的情報等を得ようとする構成の装置が知られ
ている。なお、シースフロー(sheath flo
w)とは、粒子を液流れの中央部に精度良く一列に整列
させて通過させるために、粒子の懸濁液の周囲を層流の
シース液で被覆した流れをいう。
【0003】流体中を移動する粒子の特徴を抽出して分
析する装置としてフローサイトメータやセルソータが知
られている。また、特公平3−52573号公報(米国
特許第4338024号対応)には、扁平な試料液流
(フラットシースフロー)を形成し、粒子画像を撮像す
る装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフローサイトメ
ータでは、各粒子の形態情報(面積、周囲長等)を得る
ことはできなかった。また、ビデオカメラで撮像した粒
子画像を処理することによって、各粒子の吸光量や形態
情報を実時間で求めるためには、高価なビデオカメラ及
び高性能で高価な専用画像処理装置が必要であった。さ
らに、ビデオカメラの1フレーム周期(1/30秒)の
定間隔でストロボ光を照射して撮像するので、濃度の淡
い粒子を効率良くすべての撮像画面にとらえることはで
きないので、検体処理能力あるいは分析結果の再現性の
点で問題があった。
【0005】細く絞った光のビームを高速に走査して、
流れる粒子を分析する装置については、既に多くの案が
開示されているが、光ビームを走査することによって得
られる光学的信号を、どのように処理して粒子の形態情
報を求めるか、また、その情報を粒子が検出部を通過す
るごとに実時間(リアルタイム)で求められるのかは、
まだ明示されていない。
【0006】そこで、ラインセンサ(1次元イメージセ
ンサ)による検出系とその信号処理系を付加し、平面シ
ースフローセルの中を流れる粒子の像をスキャンニング
し、個々の粒子の形態情報や吸光量をリアルタイムで求
めることのできる分析装置を先に発明し、特許出願した
(特願平3−270106号、特願平3−270107
号)。ところが、この装置のサンプル流速は、ラインセ
ンサのスキャンサイクル時間と粒子流れ方向の画像分解
能との兼ね合いにより、高速にすることはできず、最大
でも100mm/sec と従来のフローサイトメータと比較
して約1/50のスピードである。たとえ、サンプル流
の幅を100〜200μm とした扁平な流れにしても、
まだ単位時間当たりの分析量は、1/5〜1/10と少
ない。分析粒子数を多くするために、試料の希釈倍率を
小さくして(粒子濃度を上げて)、サンプル流中に含ま
れる粒子の濃度を高くする方法があるが、尿試料等のよ
うに元々の試料自体の粒子密度が低い場合や、試料の量
を十分確保できない場合には、問題解決とはならない。
【0007】また、サンプル流を扁平な流れにした場
合、ラインセンサの検出エリアを同時に2個以上の粒子
が通過する確率が高くなるので、各種の形態情報や吸光
量を求めるための演算器が複数組必要となり、さらに互
いに近接して通過する粒子に対し、個々の粒子を弁別す
るための領域分割処理が複雑であった。
【0008】上記のように、従来のラインセンサ(一次
元イメージセンサ)では、各素子からの出力信号は直列
(シリアル)に出力されていたので、粒子を高速に流す
ことができず、粒子像がぶれてしまうから、信号処理に
も時間を要していた。本発明は、上記の諸点に鑑みなさ
れたもので、本発明の目的は、高速に移動する粒子に対
してリアルタイムで粒子の形態や吸光等に関する特徴パ
ラメータを求めることができる粒子分析装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明においては、光検出器として、微
小な光検出素子(フォトセンサ)が一列に配置されたフ
ォトセンサアレイを用い、各素子から並列(パラレル)
に出力される検出信号群を信号処理装置にて並列信号処
理することにより、高速に移動する粒子に対してリアル
タイムで粒子の形態や吸光等に関する特徴パラメータを
求めることができるようにしている。すなわち、本発明
は、移動する粒子の形態情報や吸光量を求めるのに、検
出信号が各フォトセンサから並列的に出力されるフォト
センサアレイを用いて、その検出信号を並列処理するこ
とによって、移動する粒子の速度が数m /sec と速くて
も、実時間で上記パラメータを求めることができるよう
にしたものであり、このことにより、単位時間当たりの
解析粒子数を、従来のフローサイトメータと同等レベル
まで確保することが可能となった。
【0010】本発明の粒子分析装置は、図1に示すよう
に、フローセルのノズルから被検粒子を含む試料液を吐
出するとともに、試料液の周囲にシース液を流すことに
よりシースフローを形成させ、この試料液流に光を照射
し、粒子からの光を検出し、この検出信号に基づき粒子
の分析を行う粒子分析装置において、試料液に光を照射
する光源10と、微小なフォトセンサPiの集合体であ
って、フォトセンサPiが粒子の移動方向と垂直な方向
に一列に並べられ、粒子透過光像が結像されることによ
り、各フォトセンサPiから検出信号Saiが並列に
力されるフォトセンサアレイ24と、フォトセンサアレ
イ24からの信号群Saiを並列的に信号処理し、バ
クグランド補正された信号群Siを元に、所望の信号処
理や演算を行う信号処理装置28とを備えることによ
り、リアルタイムに粒子個々の特徴パラメータを得る
とを特徴としている。
【0011】また、本発明の装置は、図6に示すよう
に、フローセルのノズルから被検粒子を含む試料液を吐
出するとともに、試料液の周囲にシース液を流すことに
よりシースフローを形成させ、この試料液流に光を照射
し、粒子からの光を検出し、この検出信号に基づき粒子
の分析を行う粒子分析装置において、試料液に光を照射
する光源80と、微小なフォトセンサPiの集合体であ
って、フォトセンサPiが粒子の移動方向と垂直な方向
に一列に並べられ、粒子透過光像が結像されることによ
り、各素子Piから検出信号Saiが並列に出力される
フォトセンサアレイ24と、粒子から発せられた散乱光
や蛍光等の光を検出する光検出器98,100と、フォ
トセンサアレイ24からの信号群Saiを並列的に信号
処理し、また、光検出器98,100からの信号Ss,
Sfを信号処理し、リアルタイムに粒子個々の特徴パラ
メータを得、フォトセンサアレイ24からの信号群Sa
iをバックグランド補正した信号群Siを元に、所望の
信号処理や演算を行う信号処理装置102と、を備えた
ことを特徴としている。
【0012】さらに、本発明の装置は、図6に示すよう
に、フローセルのノズルから被検粒子を含む試料液を吐
出するとともに、試料液の周囲にシース液を流すことに
よりシースフローを形成させ、この試料液流に光を照射
し、粒子からの光を検出し、この検出信号に基づき粒子
の分析を行う粒子分析装置において、試料液に第1の光
を照射する第1の光源80と、微小なフォトセンサPi
の集合体であって、フォトセンサPiが粒子の移動方向
と垂直な方向に一列に並べられ、第1の光による粒子透
過光像が結像されることにより、各素子Piから検出信
号Saiが並列に出力されるフォトセンサアレイ24
と、試料液に第2の光を照射する第2の光源104と、
第2の光により粒子から発せられた散乱光や蛍光等の光
を検出する光検出器98,100と、フォトセンサアレ
イ24からの信号群Saiを並列的に信号処理し、ま
た、光検出器98,100からの信号Ss,Sfを信号
処理し、リアルタイムに粒子個々の特徴パラメータを得
る、フォトセンサアレイ24からの信号群Saiをバッ
クグランド補正した信号群Siを元に、所望の信号処理
や演算を行う信号処理装置102と、を備えたことを特
徴としている。
【0013】これらの装置において、バックグランド補
正信号群Siを一定周期でサンプリングし、同一粒子C
のサンプリング信号Si(j);i,j∈Cについて、
そのすべての信号の大きさを積和する手段を設け、粒子
個々の吸光量データQを求めるように構成するのが好ま
しい。また、バックグランド補正信号群Siを所定の閾
値Thと比較することにより、粒子部分を検出対象とす
る2値化信号群Diを得る比較手段44と、2値化信号
群Diを一定周期でサンプリングし、サンプリングjご
とに同一粒子の2値化信号群Di;i,j∈Cに対し、
シュリンク及びイクスパンド処理を行い2値化信号群E
i(j)を得るシュリンク/イクスパンド処理手段48
と、同一粒子Cの2値化信号群Ei(j);i,j∈C
について、粒子部分を示す信号の総数Ntを求め、その
信号総数Ntと1サンプリング期間中の粒子の移動量デ
ータdとを乗ずる手段とを設け、粒子面積データMを求
めるように構成するのが好ましい。この場合、粒子全体
を検出するための閾値Th1と、核を検出するための閾
値Th2とを設け、粒子面積M1及び核面積M2を得る
ように構成するのが好ましい。
【0014】また、図1又は図6に示す装置において、
バックグランド補正信号群Siを所定の閾値Thと比較
することにより、粒子部分を検出対象とする2値化信号
群Diを得る比較手段44と、2値化信号群Diを一定
周期でサンプリングし、同一粒子Cの2値化信号群Di
(j);i,j∈Cに対し、サンプリングjごとにシュ
リンク及びイクスパンド処理を行い2値化信号群Ei
(j)を得るシュリンク/イクスパンド処理手段48
と、サンプリングjの2値化信号群Ei(j)とサンプ
リングj−1の2値化信号群Ei(j−1)との排他的
論理和をとり2値化信号群Exi(j)を得る排他的論
理和処理手段58と、同一粒子Cの2値化信号群Eix
(j);i,j∈Cについて、粒子部分を示す信号の連
続数N1(j),N2(j)をそれぞれ求めるエンコー
ダ手段60と、上記信号の連続数N1(j),N2
(j)と1サンプリング期間中の粒子の移動量データd
との2乗和の平方根データH1(j),H2(j)をそ
れぞれ算出する演算手段62,64と、上記平方根デー
タH1(j),H2(j)を加算する加算手段66と、
上記加算データHを積和することにより、粒子個々に粒
子周囲長データLを求めるように構成するのが好まし
い。
【0015】また、図1又は図6に示す装置において、
バックグランド補正信号群Siの隣接する信号Si,S
i−1の差分ΔSiを一定周期でサンプリングし、同一
粒子Cのサンプリング信号ΔSi(j);i,j∈Cに
ついて、そのすべての信号の大きさを積和する手段を設
け、粒子個々の複雑量データFを求めるように構成する
のが好ましい。特徴パラメータとしては、例えば、粒子
の吸光情報、粒子の形態情報とする。粒子の吸光情報の
場合は、例えば、粒子の吸光量Q、又は粒子の吸光量Q
及び吸光度Rとする。
【0016】また、吸光度Rは吸光量Qを粒子面積Sで
割って得られたものであり、形態情報としては、粒子の
面積SC、粒子の周囲長L、粒子の幅W、粒子内の複雑
量F、核の面積SNの群から選ばれたものとしたり、形
態情報として、粒子の面積M1、粒子の周囲長L、粒子
の幅W、粒子内の複雑量F、核の面積M2、粒子の円形
度B、粒子の複雑度G、核の面積比NCの群から選ばれ
たものとしたりする。また、粒子の複雑度Gは粒子の複
雑量Fを粒子の面積Sで割って得られたものであり、粒
子の円形度Bは粒子の面積Sを粒子の周囲長Lの二乗L
2 で割って得られたものであり、核の面積比NCは核の
面積M2を粒子の面積M1で割って得られたものであ
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の材質、形状、その相対配置などは、とくに
特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみ
に限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。図1は、本発明の粒子分析装置の一実施例を示し、
流体中を移動する粒子をフォトセンサアレイで検知する
ための基本構成を示している。分析の対象とする粒子を
含む試料は、ガラス、プラスチック等の透明体からなる
フローセル16のノズル(図示せず)から吐出されると
ともに、シース液で周りを囲まれて試料細流が形成され
る。光源10からの光は、コリメータレンズ12で平行
光にされ、さらに、コンデンサレンズ14で絞り込ま
れ、図2に示すように、フォトセンサアレイ検出エリア
A1に合うように細長く照射される。
【0018】図2は、フローセル16を光軸側から見た
部分拡大図である。そして、A2は光源からの光の照射
領域を示している。26は粒子、例えば細胞である横長
の検出エリアA1は、幅が例えば10〜20μm のサン
プル流18を横切るように設定されている。この検出エ
リアA1からの光は、対物レンズ20、投影レンズ22
によってフォトセンサアレイ24の受光面に結像され
る。フォトセンサアレイ24は、図3に示すように微小
なフォトセンサPi;i=1,2,…,nが一列に並ん
だ構成となっている。フォトセンサアレイ24からの検
出信号は、各フォトセンサPi;i=1,2,…,nで
受光した光の量に応じた信号Saiが並列に出力され
る。図3では、上から下向きに時間軸tをとっており、
検出エリアA1を粒子26が通過すると、各フォトセン
サPiの検出信号Saiは時間tとともに変化する。す
なわち、粒子26が検出エリアA1を横切ることによっ
て、各フォトセンサPiへの露光が遮られ、各検出信号
Saiがマイナス側に変化する。図3においては、i=
2〜n−2において変化している。粒子26が検出エリ
アA1を通過していない時、あるいは通過する粒子によ
って遮られていない所に対応するフォトセンサの検出信
号(図3ではi=1,n−1,n)は、そのレベルは高
いまま変化しない。これらの並列に出力された検出信号
Siを図1に示す信号処理装置28で並列的に信号処理
して、粒子の形態情報や吸光量をリアルタイムで求め
る。求められた各種のデータは、データ解析装置30で
処理され、スキャッタグラムやヒストグラムに展開さ
れ、粒子の分類等の解析が行われる。
【0019】次に、フォトセンサアレイ24からの検出
信号Saiの処理について説明する。粒子26がフォト
センサアレイ24の検出エリアA1を横切っていない時
の各フォトセンサPiの検出信号Saiレベルは、必ず
しも同じではない。それは、各フォトセンサPiの感度
のバラツキや、検出エリアA1の長手方向の光照射強度
の不均一によるものと考えられる。従って、各フォトセ
ンサPiからの検出信号Saiの変化を精度良くとらえ
るには、粒子が通過していない時の各フォトセンサPi
の検出信号のレベルSioを保持しておき、その信号レ
ベルSioとの差を信号変化としてとらえるようにす
る。すなわち、フォトセンサアレイ24からの検出信号
を、バックグランド補正処理する。
【0020】次に、図4に示すように、バックグランド
補正後の各フォトセンサアレイに対する検出信号Si
を、周期T(数百nsec)毎にサンプリングする。jはサ
ンプリングサイクル番号である。上記のようにバックグ
ランド補正されサンプリングされた信号Si(j)は、
コンパレータによって粒子全体を抽出するためのスレシ
ホールドレベルTh1、および核の部分を抽出するため
のスレシホールドレベルTh2と比較され、サンプリン
グ毎に2値化される。その例を図5に示す。
【0021】次に、実際に検出部を通過する各粒子の面
積、周囲長、吸光量、複雑度を実時間で求めるための信
号処理装置28の例を図7に基づいて説明する。フォト
センサアレイ24として、微小なPINフォトダイオー
ドPiを数十μm のピッチで横1列に配し、さらに、各
フォトダイオードPi毎にプリアンプを付加したハイブ
リッド型のICを用いることができる。まず、粒子がフ
ォトセンサアレイの検出エリアを通過していない時の各
フォトセンサの検出信号Sioを、アナログメモリ32
に保持しておく。この信号レベルSioと粒子が検出エ
リアを通過している時に得られる検出信号Saiとの差
Si=Sio−Saiを引算器アレイ34によって求め
る。このようにバックグランド補正された各フォトセン
サの検出信号Siは、アナログ加算器36ですべて加算
され、その信号St(数式1参照)は、サンプリングサ
イクル(数百nsec) 毎にサンプルホールドされてA/D
変換される。
【0022】
【数1】
【0023】このデータSt(j)は、粒子がフォトセ
ンサアレイを通過する間に累算器42により、サンプリ
ングの回数だけ足し合わされて、その粒子に対応する吸
光量Qがリアルタイムに求められる。1個の粒子に対す
るサンプリング回数は、粒子の移動速度、サイズ、およ
びサンプリング周波数によって決まる。
【0024】例えば、粒子の移動速度が3m /sec 、サ
イズが12μm 、サンプリングサイクルが300nsecと
すると、その粒子に対するサンプリング回数は、12/
3×106 ×300×10- 9 =13.3、すなわち、
13回となる。このサンプリング回数が多いほど、求め
られる面積、周囲長、吸光量、複雑度等の特徴パラメー
タデータの精度は良くなる。
【0025】次に、粒子の面積、周囲長を求めるための
演算処理について説明する。引算アレイ34によってバ
ックグランド補正された信号Siは、コンパレータ44
によって、粒子全体を抽出するためのスレシホールドレ
ベルTh1と比較され、2値化される。Diは2値信号
である。粒子の通過によって時々刻々と変化する2値信
号は、ラッチ46により数百nsec毎にサンプリング (ラ
ッチ)され、Di(j)としてシュリンク/イクスパン
ド処理回路48に送られる。さらに、シュリンク/イク
スパンド処理回路48により、ゴミやノイズ信号を除く
ためのシュリンク処理及び粒子自身のレンズ効果等によ
る粒子内部の異常に明るい部分に相当する2値信号を穴
埋めするためのイクスパンド処理が行われる。この時の
信号はEi(j)である。シュリンク処理とは、着目し
ているフォトセンサの隣り合うセンサに対する2値信号
のどちらかがLOW(0)であれば、着目しているセン
サに対する2値信号もLOW(0)とするという処理で
ある。イクスパンド処理とは、着目しているフォトセン
サの隣り合うセンサに対する2値信号のどちらかがHI
GH(1)であれば、着目しているセンサに対する2値
信号もHIGH(1)とするという処理であり、この処
理を何回か繰り返すことによって、粒子内部の大きな穴
(バックより明るい部分)も、穴埋めされる。ただし、
このイクスパンド処理によって2値信号が実際の粒子の
大きさに相等する数より多くなってしまうので、イクス
パンド処理した回数だけ、後でシュリンク処理する。
【0026】以上のようにして得られる2値信号の数
を、エンコーダ50によって2進数にコード化する。こ
の2進データW1は、粒子がフォトセンサアレイを通過
する間、サンプリングの回数だけ、累算器52によって
足し合わされ、さらにその値とサンプリングサイクル期
間中の粒子の移動距離dとが掛け合わされて、その粒子
に対応する面積Sがリアルタイムに求められる。54
は、粒子の移動距離dが設定されている設定手段であ
る。一方、上記のようにシュリンク、イクスパンド処理
された2値信号Ei(j)は、サンプリングクロックに
よってレジスタ56に次々と保持され、排他的論理和回
路58によってそのレジスタに保持された1つ前のサン
プリングサイクルj−1の2値信号Ei(j−1)と現
在のサイクルjの2値信号Ei(j)との排他的論理和
信号Exi(j)が求められる。その様子を図9、図1
0に示す。
【0027】図10で斜線で示す排他的論理和信号Ex
i(j)(斜線で示す)が、数百nsecのサンプリングサ
イクル毎にエンコーダ60(図7参照)によって求めら
れる。排他的論理和信号が2つあるサイクルの場合に
は、左側の信号数2乗とサンプリングサイクル期間中に
粒子が移動する距離Lの2乗との加算値の平方根が、第
1ピタゴラス演算器62によって求められる。同様にし
て右側の信号に対しては、第2ピタゴラス演算器64に
よって求められ、それぞれの平方根が加算器66によっ
て足し合わされる。さらに、その値を、1個の粒子毎に
累算器68で足し合わせることによって、その粒子の周
囲長の近似値Lがリアルタイムに求められる。
【0028】このようにして求められた周囲長Lの値を
2乗して、さらに、その値L2 で面積値Sを除算するこ
とによって、その粒子の円形度を実時間で求めることも
できる。図7に示す演算制御回路70は、1個1個の粒
子に対するサンプリングサイクルjの範囲を見極めると
ともに、その期間中、それぞれの累算器の動作を制御す
るための制御信号Cntを作り出す。すなわち、各累算
器の値は、各粒子に対するサンプリングサイクルが始ま
る前に0に戻され、その粒子に対するサンプリングサイ
クルj毎に、各累算器に入力される値が足し合わされて
いき、その粒子に対するサンプリングの完了時には、面
積、吸光量、周囲長といったパラメータが求められるこ
とになる。
【0029】複雑度Fを求めるには、まず図7の引算器
アレイ34からの信号(バックグランド補正信号)Si
を、図8に示す差分器アレイ72によって隣り合うフォ
トセンサに対応する信号レベルの差ΔSiをそれぞれ求
める。さらに、それらの差分信号ΔSiをアナログ加算
器73ですべて足し合わせ、その信号ΔSをサンプリン
グサイクルj毎にサンプリングホルダー74にサンプル
ホールドし、A/Dコンバータ75でA/D変換する。
その値ΔS(j)を1個の粒子に対応するサンプルサイ
クルにわたって累算器76で足し合わせることによっ
て、その粒子の複雑量Fを求める。さらに、この値を面
積Mで除算することによって、複雑度Gが求められる。
内部に核を有する細胞を分析の対象とする場合には、図
7に示すコンパレータ44に対するスレシホールドレベ
ルとして、細胞全体を抽出するためのスレシホールドレ
ベルTh1と核の部分だけを抽出するためのスレシホー
ルドレベルTh2の2つのレベルを設定し、それぞれ上
記のパラメータを求めることができる。そして核の部分
の面積SNを細胞全体の面積SCで割ることによって、
核の面積比(N/C比)NCを求めることもできる。以
上のようにして、フローセル内を高速で流れる個々の粒
子に対して、その面積、周囲長、円形度、吸光量、複雑
度といった形態的パラメータが実時間で求められる。
【0030】以上説明したフォトセンサアレイによる検
出系、信号処理系を従来のフローサイトメータに付加し
た粒子分析装置の実施例を図6に示す。図6において、
第1の光源80は、従来のフローサイトメータで用いら
れるレーザ光源であり、例えばアルゴンガスレーザを用
いる。このレーザ光は、第1ダイクロイックミラー84
を介してシリンドリカルレンズ82及びコンデンサレン
ズ86によって図2に示すように細長く絞られ、フロー
セル16内のサンプル流18に照射される。サンプル流
18中の粒子がレーザ照射領域を通過する時に得られる
側方散乱光Lsは、対物レンズ92によって集められ、
第2ダイクロイックミラー94で反射され、光検出器9
8、例えばフォトマルチプライヤで受光される。一方、
側方蛍光Lfは、対物レンズ92によって集められ、第
2ダイクロイックミラー94を透過し、第3ダイクロイ
ックミラー96によって反射され光検出器100で受光
される。それぞれの光検出器(フォトマルチプライヤ)
98、100で受光、増倍された検出信号Ss,Sf
は、信号処理装置102に送られ、それぞれの光強度が
実時間で求められる。
【0031】第2の光源104は、粒子の形態情報や吸
光量等を求めるための専用の光源であり、コヒーレンシ
ー(coherency、可干渉性)の低い光源が望ま
しい。例えば近赤外の光を発するスーパールミネッセン
スダイオード(SLD)を用いる。この光源104は、
半導体レーザほどのコヒーレンシーは無いので、干渉縞
のあまり目立たない透過光像がフォトセンサアレイに結
像され、より精度の良い情報(パラメータ)を求めるこ
とができる。なお、干渉縞があまり問題とならない場合
や、低コストにしたい場合には光源104を、光源80
で代用させることができ、また、光源80のレーザ光を
光ファイバを介し、コヒーレンシーを下げてから照射す
ることもできる。(実施例として図示はしていない。)
光源104の光は、第1ダイクロイックミラー84で反
射され、コリメータレンズ106及びコンデンサレンズ
86で細く絞られてサンプル流18に照射される。サン
プル流18を透過した光は、対物レンズ108を介し、
投影レンズ110によってフォトセンサアレイ24に結
像される。ビームストッパ107は、光源80からの直
接光をカットし、フィルタ112は、光源80による波
長の透過光をカットするためのものである。
【0032】フォトセンサアレイ24によって受光され
た透過光は、各フォトセンサPiに対する光強度に応じ
た電気信号に変換され、それらの検出信号Siは、並列
に信号処理装置102に送られる。ここで、フローセル
16内を通過する個々の粒子に対して、面積、周囲長、
円形度、吸光度、複雑度といったパラメータが実時間で
求められる。以上のようにして求められた各種のパラメ
ータは、データ解析装置103に送られ、パラメータの
種々の組み合わせによるスキャッタグラムやヒストグラ
ムに展開され、さらに、統計処理や多変量解析処理が施
され、粒子の分類や異状粒子等の判定が行われる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、次のような効果を奏する。 (1) 高価なビデオカメラや画像処理装置を用いるこ
となく、微小な光検出素子(フォトセンサ)が一列に配
置されたフォトセンサアレイを用い、各素子から並列
(パラレル)に出力される検出信号群を並列信号処理す
るように構成することにより、移動する個々の粒子の形
態情報や吸光量が実時間(リアルタイム)で求められ
る。 (2) 従来のフローサイトメータやセルソータに、本
発明の検出系と信号処理系とからなる粒子分析装置を付
加することによって、個々の粒子の光学的特徴(散乱光
強度、蛍光強度等)に加えて、形態情報や吸光量といっ
た新規のパラメータが得られるので、より精度の高い粒
子分析ができる。 (3) 微小なフォトセンサアレイからの各検出信号を
パラレル処理することによって、上記パラメータを求め
るので、ラインセンサを用いてのシーケンシャルな信号
処理方法に比べて、1ライン当たりの検出信号のサンプ
リングサイクルを大幅に短縮することができ、サンプル
流の流速を数m /sec と、従来のフローサイトメータで
の流速とほぼ同等レベルまで速くすることができ、単位
時間当たりの解析粒子数を十分確保できる。
【0034】(4) サンプル流を幅広の扁平な流れで
はなく、断面が丸又は四角の流れにするので、2個以上
の粒子が真横に並んで検出エリアを通過するということ
はほとんど無く、上記パラメータを求めるための演算器
は1組あれば良く、また、近接した粒子に対する領域分
割のための複雑な信号処理は必要無い。 (5) フォトセンサアレイに投影するための光源とし
て、コヒーレンシーの小さいスーパールミネッセンスダ
イオードを用いる場合には、干渉縞のほとんど無い粒子
透過像がフォトセンサアレイに投影される。 (6) 従来のフローサイトメータにおけるレーザ光に
よる検出位置とSLD光とフォトセンサアレイによる検
出位置とを一致させることができ、光学系をコンパクト
に、また、個々の粒子に対する従来の蛍光、散乱光デー
タと形態情報、吸光量のデータとを容易にドッキングさ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粒子分析装置の一実施例を示す構成説
明図である。
【図2】図1におけるフローセルを光軸側から見た状態
を示す部分拡大断面図である。
【図3】図1におけるフォトセンサアレイによる検出信
号の一例を示す説明図である。
【図4】バックグランド補正後のサンプリング信号の一
例を示す説明図である。
【図5】サンプリング信号を2値化した例を示す説明図
である。
【図6】本発明の粒子分析装置の他の実施例を示す構成
説明図である。
【図7】信号処理装置の具体例で、吸光量、面積、周囲
長等の演算回路例を示す構成説明図である。
【図8】複雑度演算回路例を示す構成説明図である。
【図9】2値化処理後のロジック信号の一例を示す説明
図である。
【図10】排他的論理和信号の一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 光源 16 フローセル 18 サンプル流 24 フォトセンサアレイ 26 粒子(細胞) 28 信号処理装置 30 データ解析装置 44 比較手段(コンパレータ) 48 シュリンク/イクスパンド処理手段(回路) 58 排他的論理和処理手段(回路) 60 エンコーダ手段 62 演算手段(第1ピタゴラス演算器) 64 演算手段(第2ピタゴラス演算器) 66 加算手段(加算器) 98 光検出器 100 光検出器 102 信号処理装置 103 データ解析装置 104 光源
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−72545(JP,A) 特開 平5−79971(JP,A) 特開 昭63−233353(JP,A) 特開 昭62−36542(JP,A) 特開 平4−72544(JP,A) 特開 昭53−52183(JP,A) 特開 昭61−111064(JP,A) 特開 昭63−257078(JP,A) 特開 昭63−52572(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 15/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローセルのノズルから被検粒子を
    含む試料液を吐出するとともに、試料液の周囲にシース
    液を流すことによりシースフローを形成させ、この試料
    液流に光を照射し、粒子からの光を検出し、この検出信
    号に基づき粒子の分析を行う粒子分析装置において、 試料液に光を照射する光源と、 微少なフォトセンサの集合体であって、フォトセンサが
    粒子の移動方向と垂直な方向に一列に並べられ、粒子透
    過光像が結像されることにより、各フォトセンサから検
    出信号が並列に出力されるフォトセンサアレイと、 フォトセンサアレイからの信号群を並列的に信号処理
    し、バックグランド補正された信号群を元に、所望の信
    号処理や演算を行う信号処理装置と、 バックグランド補正信号群を一定周期でサンプリング
    し、同一粒子(C)のサンプリング信号Si(j);
    i,j∈Cについて、そのすべての信号の大きさを積和
    する手段と、 を備えることにより、リアルタイムに粒子個々の吸光量
    データを求めるようにしたことを特徴とする粒子分析装
    置。
  2. 【請求項2】 フローセルのノズルから被検粒子を含む
    試料液を吐出するとともに、試料液の周囲にシース液を
    流すことによりシースフローを形成させ、この試料液流
    に光を照射し、粒子からの光を検出し、この検出信号に
    基づき粒子の分析を行う粒子分析装置において、 試料液に光を照射する光源と、 微少なフォトセンサの集合体であって、フォトセンサが
    粒子の移動方向と垂直な方向に一列に並べられ、粒子透
    過光像が結像されることにより、各フォトセンサから検
    出信号が並列に出力されるフォトセンサアレイと、 フォトセンサアレイからの信号群を並列的に信号処理
    し、バックグランド補正された信号群を元に、所望の信
    号処理や演算を行う信号処理装置と、 バックグランド補正信号群を所定の閾値と比較すること
    により、粒子部分を検出対象とする2値化信号群(D
    i)を得る比較手段と、 2値化信号群(Di)を一定周期でサンプリングし、サ
    ンプリング(j)ごとに同一粒子の2値化信号群Di;
    i,j∈Cに対し、シュリンク及びイクスパンド処理を
    行い2値化信号群Ei(j)を得るシュリンク/イクス
    パンド処理手段と、 同一粒子(C)の2値化信号群Ei(j);i,j∈C
    について、粒子部分を示す信号の総数を求め、その信号
    総数と1サンプリング期間中の粒子の移動量データとを
    乗ずる手段と、 を備えることにより、リアルタイムに粒子個々の粒子面
    積データを求めるようにしたことを特徴とする粒子分析
    装置。
  3. 【請求項3】粒子全体を検出するための閾値と、核を検
    出するための閾値とを設け、粒子面積及び核面積を得る
    ようにしたことを特徴とする請求項2記載の粒子分析装
    置。
  4. 【請求項4】フローセルのノズルから被検粒子を含む試
    料液を吐出するとともに、試料液の周囲にシース液を流
    すことによりシースフローを形成させ、この試料液流に
    光を照射し、粒子からの光を検出し、この検出信号に基
    づき粒子の分析を行う粒子分析装置において、 試料液に光を照射する光源と、 微少なフォトセンサの集合体であって、フォトセンサが
    粒子の移動方向と垂直な方向に一列に並べられ、粒子透
    過光像が結像されることにより、各フォトセンサから検
    出信号が並列に出力されるフォトセンサアレイと、 フォトセンサアレイからの信号群を並列的に信号処理
    し、バックグランド補正された信号群を元に、所望の信
    号処理や演算を行う信号処理装置と、 バックグランド補正信号群を所定の閾値と比較すること
    により、粒子部分を検出対象とする2値化信号群(D
    i)を得る比較手段と、 2値化信号群(Di)を一定周期でサンプリングし、同
    一粒子(C)の2値化信号群Di(j);i,j∈Cに
    対し、サンプリングjごとにシュリンク及びイクスパン
    ド処理を行い2値化信号群Ei(j)を得るシュリンク
    /イクスパンド処理手段と、 サンプリング(j)の2値化信号群Ei(j)とサンプ
    リング(j−1)の2値化信号群Ei(j−1)との排
    他的論理和をとり2値化信号群Exi(j)を得る排他
    的論理和処理手段と、 同一粒子(C)の2値化信号群Eix(j);i,j∈
    Cについて、粒子部分を示す信号の連続数をそれぞれ求
    めるエンコーダ手段と、 上記信号の連続数と1サンプリング期間中の粒子の移動
    量データとの2乗和の平方根データをそれぞれ算出する
    演算手段と、 上記平方根データを加算する加算手段と、 を備え、上記加算データを積和することにより、リアル
    タイムに粒子個々の粒子周囲長データを求めるようにし
    たことを特徴とする粒子分析装置。
  5. 【請求項5】フローセルのノズルから被検粒子を含む試
    料液を吐出するとともに、試料液の周囲にシース液を流
    すことによりシースフローを形成させ、この試料液流に
    光を照射し、粒子からの光を検出し、この検出信号に基
    づき粒子の分析を行う粒子分析装置において、 試料液に光を照射する光源と、 微少なフォトセンサの集合体であって、フォトセンサが
    粒子の移動方向と垂直な方向に一列に並べられ、粒子透
    過光像が結像されることにより、各フォトセンサから検
    出信号が並列に出力されるフォトセンサアレイと、 フォトセンサアレイからの信号群を並列的に信号処理
    し、バックグランド補正された信号群を元に、所望の信
    号処理や演算を行う信号処理装置と、 バックグランド補正信号群の隣接する信号の差分(ΔS
    i)を一定周期でサンプリングし、同一粒子(C)のサ
    ンプリング信号ΔSi(j);i,j∈Cについて、そ
    のすべての信号の大きさを積和する手段と、 を備えることにより、リアルタイムに粒子個々の複雑量
    データを求めるようにしたことを特徴とする粒子分析装
    置。
  6. 【請求項6】フローセルのノズルから被検粒子を含む試
    料液を吐出するとともに、試料液の周囲にシース液を流
    すことによりシースフローを形成させ、この試料液流に
    光を照射し、粒子からの光を検出し、この検出信号に基
    づき粒子の分析を行う粒子分析装置において、 試料液に光を照射する光源と、 微少なフォトセンサの集合体であって、フォトセンサが
    粒子の移動方向と垂直な方向に一列に並べられ、粒子透
    過光像が結像されることにより、各フォトセンサから検
    出信号が並列に出力されるフォトセンサアレイと、 フォトセンサアレイからの信号群を並列的に信号処理
    し、バックグランド補正された信号群を元に、所望の信
    号処理や演算を行う信号処理装置とを備えることによ
    り、リアルタイムに粒子個々の吸光情報を得ることを特
    徴とする粒子分析装置。
  7. 【請求項7】吸光情報が、粒子の吸光量及び吸光度の群
    から選ばれたものであることを特徴とする請求項6記載
    の粒子分析装置。
JP23542692A 1992-08-10 1992-08-10 粒子分析装置 Expired - Fee Related JP3215175B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23542692A JP3215175B2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 粒子分析装置
US08/102,239 US5457526A (en) 1992-08-10 1993-08-05 Apparatus for analyzing particles in fluid samples

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23542692A JP3215175B2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 粒子分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0658928A JPH0658928A (ja) 1994-03-04
JP3215175B2 true JP3215175B2 (ja) 2001-10-02

Family

ID=16985939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23542692A Expired - Fee Related JP3215175B2 (ja) 1992-08-10 1992-08-10 粒子分析装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5457526A (ja)
JP (1) JP3215175B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102147627B1 (ko) * 2019-05-02 2020-08-26 한국전력공사 미세먼지 분석장치

Families Citing this family (67)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3504030B2 (ja) * 1995-07-04 2004-03-08 シスメックス株式会社 粒子判定基準の決定方法およびその装置並びにその判定基準を用いた粒子分析装置
US6301004B1 (en) 2000-05-31 2001-10-09 Lj Laboratories, L.L.C. Apparatus and method for measuring optical characteristics of an object
CA2279574C (en) 1997-01-31 2007-07-24 The Horticulture & Food Research Institute Of New Zealand Ltd. Optical apparatus
US6731100B1 (en) * 1997-05-05 2004-05-04 Chemometec A/S Method and a system for determination of somatic cells in milk
EP1935983B1 (en) 1997-05-05 2011-06-22 ChemoMetec A/S Method for determination of biological particles in blood
US6141624A (en) * 1997-05-13 2000-10-31 International Remote Imaging Systems Fluid sample for analysis controlled by total fluid volume and by total particle counts
US6149867A (en) 1997-12-31 2000-11-21 Xy, Inc. Sheath fluids and collection systems for sex-specific cytometer sorting of sperm
US6251615B1 (en) 1998-02-20 2001-06-26 Cell Analytics, Inc. Cell analysis methods
US6087182A (en) * 1998-08-27 2000-07-11 Abbott Laboratories Reagentless analysis of biological samples
AU766434B2 (en) 1998-11-05 2003-10-16 Chemometec A/S A method for the assessment of particles and a system and a device for use in the method
US6097485A (en) * 1999-03-08 2000-08-01 Integrated Waveguides, Inc. Microchip optical transport technology for use in a personal flow cytometer
US7208265B1 (en) 1999-11-24 2007-04-24 Xy, Inc. Method of cryopreserving selected sperm cells
US20060263888A1 (en) * 2000-06-02 2006-11-23 Honeywell International Inc. Differential white blood count on a disposable card
US7242474B2 (en) * 2004-07-27 2007-07-10 Cox James A Cytometer having fluid core stream position control
US7553453B2 (en) * 2000-06-02 2009-06-30 Honeywell International Inc. Assay implementation in a microfluidic format
US7630063B2 (en) 2000-08-02 2009-12-08 Honeywell International Inc. Miniaturized cytometer for detecting multiple species in a sample
US8071051B2 (en) 2004-05-14 2011-12-06 Honeywell International Inc. Portable sample analyzer cartridge
US7641856B2 (en) * 2004-05-14 2010-01-05 Honeywell International Inc. Portable sample analyzer with removable cartridge
US7471394B2 (en) * 2000-08-02 2008-12-30 Honeywell International Inc. Optical detection system with polarizing beamsplitter
US8329118B2 (en) 2004-09-02 2012-12-11 Honeywell International Inc. Method and apparatus for determining one or more operating parameters for a microfluidic circuit
US7420659B1 (en) 2000-06-02 2008-09-02 Honeywell Interantional Inc. Flow control system of a cartridge
US7978329B2 (en) * 2000-08-02 2011-07-12 Honeywell International Inc. Portable scattering and fluorescence cytometer
US7277166B2 (en) * 2000-08-02 2007-10-02 Honeywell International Inc. Cytometer analysis cartridge optical configuration
US7061595B2 (en) 2000-08-02 2006-06-13 Honeywell International Inc. Miniaturized flow controller with closed loop regulation
US7713687B2 (en) 2000-11-29 2010-05-11 Xy, Inc. System to separate frozen-thawed spermatozoa into x-chromosome bearing and y-chromosome bearing populations
AU3768902A (en) 2000-11-29 2002-06-11 Xy Inc System to separate frozen-thawed spermatozoa into x-chromosome bearing and y-chromosome bearing populations
US6958816B1 (en) 2001-10-05 2005-10-25 Research Foundation Of The University Of Central Florida Microrheology methods and systems using low-coherence dynamic light scattering
US8486618B2 (en) 2002-08-01 2013-07-16 Xy, Llc Heterogeneous inseminate system
AU2003265362B2 (en) 2002-08-01 2009-11-05 Xy, Llc. Low pressure sperm cell separation system
AU2003265471B2 (en) 2002-08-15 2009-08-06 Xy, Llc. High resolution flow cytometer
US7169548B2 (en) 2002-09-13 2007-01-30 Xy, Inc. Sperm cell processing and preservation systems
US7053783B2 (en) 2002-12-18 2006-05-30 Biovigilant Systems, Inc. Pathogen detector system and method
DK2308417T3 (da) 2003-03-28 2016-07-04 Inguran Llc Apparat og fremgangsmåder til tilvejebringelse af sorterede partikler
AU2004242121B2 (en) 2003-05-15 2010-06-24 Xy, Llc. Efficient haploid cell sorting for flow cytometer systems
EP2801363B1 (en) 2004-03-29 2018-02-21 Inguran, LLC Process for storing sorted spermatozoa
CA2574499C (en) 2004-07-22 2016-11-29 Monsanto Technology Llc Process for enriching a population of sperm cells
KR101170859B1 (ko) 2004-07-30 2012-08-02 바이오비질런트 시스템즈 인코포레이티드 병원균 및 입자 탐지기 시스템과 방법
US7630075B2 (en) * 2004-09-27 2009-12-08 Honeywell International Inc. Circular polarization illumination based analyzer system
JP4965561B2 (ja) 2005-04-29 2012-07-04 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド サイトメータ細胞計数及びサイズ測定システム
EP1902298B1 (en) * 2005-07-01 2012-01-18 Honeywell International Inc. A molded cartridge with 3-d hydrodynamic focusing
US8361410B2 (en) * 2005-07-01 2013-01-29 Honeywell International Inc. Flow metered analyzer
JP2009500612A (ja) * 2005-07-01 2009-01-08 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 流量測定分析器
JP5112312B2 (ja) 2005-07-15 2013-01-09 バイオヴィジラント システムズ インコーポレイテッド 病原体及び微粒子検出システム並びに検出法
US7843563B2 (en) * 2005-08-16 2010-11-30 Honeywell International Inc. Light scattering and imaging optical system
US7806604B2 (en) * 2005-10-20 2010-10-05 Honeywell International Inc. Face detection and tracking in a wide field of view
WO2007075919A2 (en) * 2005-12-22 2007-07-05 Honeywell International Inc. Portable sample analyzer system
JP2009521683A (ja) * 2005-12-22 2009-06-04 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド アナライザーシステム
WO2007075922A2 (en) * 2005-12-22 2007-07-05 Honeywell International Inc. Portable sample analyzer cartridge
US7788969B2 (en) * 2006-11-28 2010-09-07 Cummins Filtration Ip, Inc. Combination contaminant size and nature sensing system and method for diagnosing contamination issues in fluids
US8603772B2 (en) * 2007-07-28 2013-12-10 Bug Lab LLC Particle sensor with wide linear range
JP2009083382A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Brother Ind Ltd 画像形成装置および画像処理プログラム
US8628976B2 (en) 2007-12-03 2014-01-14 Azbil BioVigilant, Inc. Method for the detection of biologic particle contamination
US20100034704A1 (en) * 2008-08-06 2010-02-11 Honeywell International Inc. Microfluidic cartridge channel with reduced bubble formation
US8037354B2 (en) 2008-09-18 2011-10-11 Honeywell International Inc. Apparatus and method for operating a computing platform without a battery pack
CN102439416B (zh) 2009-03-20 2015-11-25 伯乐实验室有限公司 串行线扫描编码多色荧光显微术及成像流式细胞仪
US9068916B2 (en) * 2010-03-15 2015-06-30 Bio-Rad Laboratories, Inc. Microassembled imaging flow cytometer
US8741233B2 (en) 2011-12-27 2014-06-03 Honeywell International Inc. Disposable cartridge for fluid analysis
US8741234B2 (en) 2011-12-27 2014-06-03 Honeywell International Inc. Disposable cartridge for fluid analysis
US8663583B2 (en) 2011-12-27 2014-03-04 Honeywell International Inc. Disposable cartridge for fluid analysis
US8741235B2 (en) 2011-12-27 2014-06-03 Honeywell International Inc. Two step sample loading of a fluid analysis cartridge
US9857361B2 (en) 2013-03-15 2018-01-02 Iris International, Inc. Flowcell, sheath fluid, and autofocus systems and methods for particle analysis in urine samples
CN105164510A (zh) 2013-03-15 2015-12-16 艾瑞思国际股份有限公司 用于血液样品中的粒子分析的鞘流体系统和方法
JP6523245B2 (ja) 2013-03-15 2019-05-29 アイリス インターナショナル, インコーポレイテッド 血液試料における粒子分析のためのシース液システム及び方法
KR101655557B1 (ko) * 2013-11-29 2016-09-07 주식회사 엘지화학 산화탈수소 반응을 통한 부타디엔 제조방법
US10386290B2 (en) 2017-03-31 2019-08-20 Life Technologies Corporation Apparatuses, systems and methods for imaging flow cytometry
JP2020003384A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社エンプラス 検出装置、検出方法、及び検出プログラム
EP4012377A1 (de) * 2020-12-09 2022-06-15 Wilde, Axel Vorrichtung und verfahren zur erfassung von partikeln in fluid-gemischen & gas-gemischen

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0734012B2 (ja) * 1991-02-27 1995-04-12 東亜医用電子株式会社 フローイメージサイトメータ
DE69111800T2 (de) * 1991-06-20 1995-12-14 Hewlett Packard Gmbh Photodiodenanordnung.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102147627B1 (ko) * 2019-05-02 2020-08-26 한국전력공사 미세먼지 분석장치

Also Published As

Publication number Publication date
US5457526A (en) 1995-10-10
JPH0658928A (ja) 1994-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3215175B2 (ja) 粒子分析装置
EP0539022B1 (en) Particle analyzer
JP3640461B2 (ja) 粒子分析装置
JP3290786B2 (ja) 粒子分析装置
JP3145487B2 (ja) 粒子分析装置
WO1995012118A1 (en) Real time suspended particle monitor
JP3328015B2 (ja) ニューラルネットワークを用いた粒子凝集パターンの判定方法
JP3102925B2 (ja) 粒子分析装置
JP3282458B2 (ja) フロー式粒子画像解析方法および装置
JP2826448B2 (ja) フロー式粒子画像解析方法およびフロー式粒子画像解析装置
WO2022107557A1 (ja) 生体試料分析システム、情報処理装置、情報処理方法及び生体試料分析方法
JPH0749301A (ja) 粒子分析装置
JPH0786455B2 (ja) 粒子測定方法及び装置
JP2000046723A (ja) 血小板機能検査方法
JP3265080B2 (ja) パルス信号測定方法
JP3165272B2 (ja) フロー式粒子画像解析方法及びフロー式粒子画像解析装置
JP4490061B2 (ja) 粒子画像分析装置
WO2023223851A1 (ja) 生体試料分析システム、情報処理装置、情報処理方法及び生体試料分析方法
JPH11306362A (ja) 画像解析装置
JPH06221986A (ja) フロー式粒子画像解析方法及びフロー式粒子画像解析装置
JPH0579971A (ja) 粒子分析装置
WO2022239596A1 (ja) 特徴量算出装置、特徴量算出方法、及びプログラム
RU98109601A (ru) Способ исследования микрообъектов
WO2023276298A1 (ja) 生体試料分析システム、情報処理装置、情報処理方法及び生体試料分析方法
JPH0961339A (ja) フロ−式粒子画像解析方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees