JP3213306B2 - アクリル共重合水性ウレタン樹脂の製造方法 - Google Patents

アクリル共重合水性ウレタン樹脂の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は耐溶剤性、耐水性、耐衝撃性に優れ塗料、接
着剤、として有用なアクリル共重合水性ウレタン樹脂の
製造方法に関するものである。
[従来の技術] 水性ウレタン樹脂は、塗料、接着剤、水性インキ、と
し利用されている。
しかしながら、近年水性ウレタン樹脂とアクリルエマ
ルションとのブレンド、水性ウレタン樹脂とアクリルモ
ノマーとのハイブリッドがあるが、廉価なエマルション
やモノマーの使用により、水性ウレタンとしては低コス
ト品となり、利用分野の拡大にはかなりの利点がある。
しかしながら、この様なタイプの場合の欠点として、
アクリルエマルションブレンドの場合は、乳化剤の影響
により耐水性が大幅に低下し、屋外使用では、塗膜の白
化や軟化が生じてしまう。
また、アクリルハイブリッドの場合は、使用モノマー
によっては耐溶剤性が劣る事はないが、耐衝撃性、耐候
性が低下し、Tgの高いモノマーを使用した場合、耐衝撃
性が低下する。
水性ウレタン樹脂とアクリルエマルションのブレンド
の場合は、ウレタン粒子とアクリルエマルション粒子が
各々単独で存在し、又アクリルハイブリッドの場合も、
ウレタン粒子内に存在するアクリル樹脂がウレタン樹脂
と共重合していない為、耐溶剤性、耐衝撃性、のバラン
スがとれない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記問題点を解決すべく鋭意研究した結果、
カルボキシル基を有する水性ウレタン樹脂の存在下で、
ラジカル重合体モノマーを重合させた後、活性イソシア
ネート基を有するプレポリマーを更に反応させる事によ
り、耐溶剤性、耐衝撃性、耐水性に優れたアクリル共重
合水性ウレタン樹脂が得られる事を見いだしようやく本
発明を完成するに至った。
[課題を解決するための手段] 本発明はカルボキシル基を有する水性ウレタン樹脂の
存在下で、ラジカル重合性モノマーを重合させた後、活
性イソシアネート基を有するプレポリマーを更に反応さ
せるアクリル共重合水性ウレタン樹脂の製造方法に関す
るものである。
本発明に用いる水性ウレタン樹脂(A)は、例えば次
のように製造される。
まず、下記ジイソシアネートと下記グリコール及びポ
リヒドロキシカルボン酸を、下記溶媒の存在下、または
不存在下で、50〜100℃で反応させてウレタンプレポリ
マーを調整する。
この時使用されるジイソシアネートとしては、1,4−
テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、2,8−ジイソシアネートメチルカ
プロエート等の脂肪族イソシアネート類、3−イソシア
ネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソ
シアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソ
シアネート、メチルシクロヘキシル−2,4−ジイソシア
ネート等の脂環族ジイソシアネート類、トルイレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、1,
5−ナフテンジイソシアネート、ジフェニルメチルメタ
ンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタン
ジイソシアネート、4,4′−ジベンジルジイソシアネー
ト、1,3−フェニレンジイソシアネート等の芳香族ジイ
ソシアネート類、上記の塩素化ジイソシアネート類、臭
素化ジイソシアネート類、またはそれらのジイソシアネ
ート類と水との付加物であるポリイソシアネート化合物
等の1種または2種以上の混合物が用いられる。
上記のグリコール類としては、例えば、ジエチレング
リコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ビスフェノールA、シクロヘキサン
ジメタノール、トリメチロールプロパン、グリセリン、
ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリカーボネートグリコール、
ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、ポリチオエーテルグ
リコール、ポリアセタールポリオール、フランジメタノ
ール等の1種または2種以上の混合物が挙げられる。
上記のポリヒドロキシカルボン酸としては、例えば、
2,2−ジメチロールプロピオン酸、が好ましい。
水性ウレタン樹脂の製造に用いられる溶剤としては、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、酢酸イ
ソブチル、酢酸ブチル、アセトン、ジメチルホルムアマ
イド、N−メチル−2−ピロリドン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル等が適当である。
つぎに、前記のプレポリマーを下記の中和剤で中和し
脱イオン水中へ添加し、下記の鎖伸長剤による鎖伸長、
及び水性化を行い水性ウレタン樹脂を得る。
プレポリマーを脱イオン水中へ添加する前に、鎖伸長
剤を用いても良く、又脱イオン水中へ鎖伸長剤を添加す
る事も可能である。
上記伸長剤としては、水、または、ポリアミン類が適
当であり、アミン類としては、例えば、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
プロピレンジアミン、ブチレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、シクロヘキシレンジアミン、ピペラジン、
2−メチルピペラジン、フェニレンジアミン、トリレン
ジアミン、キシレンジアミン、α,α′−メチレンビス
(2−クロルアニリン)3,3′−ジクロル−α,α′−
ビフェニルジアミン、2,6−ジアミノピリジン、α,
α′−ジアミノジフェニルメタン、m−キシレンジアミ
ン、イソホロンジアミン、N−メチル−3,3′−ジアミ
ノプロピルアミン、及びジエチレントリアミンとアクリ
レートとのアダクトまたはその加水分解生成物等が挙げ
られる。
上記の中和剤としては、公知のものなら何れも使用で
きるが、特に好ましい例として、ジメチルエタノールア
ミン、ジエチルエタノールアミン、トリエチルアミン等
が挙げられる。
本発明に用いられるヒドロキシル基を有するラジカル
重合性モノマー(B)としては、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、及び多価
アルコールとアクリル酸またはアクリル酸エステル、メ
タクリル酸またはメタクリル酸エステルとの縮合物等が
が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、1,6−ヘキサメチレングリコー
ル、ネオペチルグリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポリエステル
ポリオール等が挙げられる。
アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルとし
ては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
−n−フチル、メタクリル酸イソプロピル等が挙げられ
る。
また、上記のヒドロキシル基を有するモノマーを少な
くと1種以上使用した場合はヒドロキシル基を含まない
通常のラジカル重合性モノマーを1種以上併用する事が
出来る。
ラジカル重合性モノマーとしては、例えば、アクリル
酸エステル(メチル、エチル、プロピル、n−ブチル、
i−ブチル、t−ブチル、シクロヘキシル、2−エチル
ヘキシル、ラウリル、ドデシル、ステアリル等のアクリ
ル酸エステル)、メタクリル酸エステル(メチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル、t−ブチル、シクロヘキシ
ル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ドデシル、ステア
リル、等のメタクリル酸エステル)、スチレン、酢酸ビ
ニル、アクリロニトリル、等がある。
ヒドロキシル基を有するモノマーまたはヒドロキシル
基を有するモノマーを1種以上含むラジカル重合性モノ
マーの量は、固形分比で、水性ウレタン樹脂(A)/ラ
ジカル重合性モノマー(B)=99/1〜20/80、好ましく
は95/5〜30/70が適当である。
上記ラジカル重合反応に使用されるラジカル重合開始
剤としては、通常のエマルション重合に用いられる水溶
性開始剤のみではなく、油溶性開始剤も充分使用でき
る。
例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、アゾ
ビスシアノ吉草酸や、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられる。
使用するラジカル重合開始剤の量は、ラジカル重合性
モノマーに対して、重量比で0.1%〜5.0%が適当であ
る。
反応温度は、開始剤の種類等により異なるが、40℃〜
80℃が適当である。
本発明に用いられる活性イソシアネート基を有するプ
レポリマー(C)は、例えば次のように調整される。
下記のプレポリマーと下記のグリコール類を公知方法
により反応させることにより、活性イソシアネート基を
有するプレポリマーが獲られる。
上記の反応は必要により、前記の有機溶剤を用いても
良い。
上記反応において、イソシアネート基の含有量が、5
〜20%(固形分換算)となるように設定する。
上記反応に用いられるプレポリマーとしては、前記ジ
イソシアネート化合物に、トリメチロールプロパン、グ
リセリン等の化合物、または1,3−ブタンジオール、エ
チレングリコール、ポリエーテルポリオール、ポリエス
テルポリオール、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、等と反応して得られる末端イソシアネート
基のアダクトタイプのプレポリマーが使用できる。
これら末端イソシアネート基のアダクトタイプのプレ
ポリマーは、市販されており、例えば、オレスターP7
5、オレスターNP2000(三井東圧化学(株)製)、コロ
ネートL、コロネートHL(日本ポリウレタン工業(株)
製)等として容易に入手出来る。
また、ジイソシアネートの環状三量化によって得られ
る末端イソシアネート基のプレポリマー(イソシアヌレ
ート変性プレポリマー)も使用できる。
上記プレポリマーは、市販品として、例えば、オレス
ターP3000(三井東圧化学(株)製)、コロネートEH、
コロネート2030、コロネート2031(日本ポリウレタン工
業(株)製)として入手出来る。
又、ジイソシアネートと水との反応によって得られる
ビューレット型の末端イソシアネート基のプレポリマー
も使用できる。
これらのプレポリマーは、市販品として、例えば、オ
レスターNP1000、オレスターNP1100(三井東圧化学
(株)製)、ディスモジュウルN−75(バイエル社製)
等の商品名で市販されており容易に入手出来る。
又、特開昭57−47321号公報、特開昭61−111371号公
報に記載されているプレポリマーまたはこれらの混合物
も使用できる。
上記反応で用いられるグリコール類としては、エチレ
ングリコール、エチレングリコールのエチレンオキサイ
ド付加物が使用できる。
上記反応に用いられる溶剤としては、N−メチル−2
−ピロリドン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、酢酸エチル、トルエン、キシレン、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、メチルイソブチルケトン、
等の塗料用として一般に用いられる有機溶剤が使用でき
る。
上記の反応で得られた水性ウレタン樹脂(A)とラジ
カル重合性モノマー(B)と活性イソシアネート基を有
するプレポリマー(C)の比は固形分比で(A)/
(B)=99/1〜20/80、(A)+(B)/(C)=99/1
−50/50、が望ましく、更に好ましくは、(A)/
(B)=95/5〜30/70、(A)+(B)/(C)=99/1
〜70/30である。
本発明の方法により製造されるアクリル共重合水性ウ
レタン樹脂は、塗料、接着剤、水性インキ等の樹脂成分
として有用であり、その硬化物は、従来のこの種の水性
ウレタン樹脂に比べ、耐溶剤性、耐衝撃性、耐水性に優
れている。
[実施例] 以下本発明を更に具体的に説明するため、参考例、実
施例、及び比較例をあげて説明するが、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
水性ウレタン樹脂の製造 参考例1 温度計、撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた2000ml
の四ツ口フラスコに分子量2000のポリカプロラクトンを
85.6g、ネオペンチルグリコールを53.4g、トリメチロー
ルプロパンを4.3g、ジメチロールプロピオン酸を17.9
g、N−メチル−2−ピロリドンを34.5g装入し、窒素を
導入しながら90℃まで昇温し、内容物を溶解した。
次に、40℃まで冷却し、72.0gのアセトンを入れ、内
温が30℃になったところでトリレンジイソシアネート13
7.8gを1時間かけて滴下した。
内温を徐々に上げ、最終的に60℃で8時間反応を行っ
た後、100.5gのアセトンで希釈した。
得られたプレポリマーのNCO含有量は0.9%であった。
ジメチルエタノールアミン10.7g、イソホロンジアミ
ン9、2gを含有する脱イオン水504.4gを40℃に保ち、上
記のプレポリマー506.9gを滴下し反応することにより水
性ウレタン樹脂を得た。
この水性ウレタン樹脂を、更に40℃で減圧脱アセトン
を行い、最終的に、不揮発分38.0%、PH7.7、粘度550CP
/25℃の水性ウレタン樹脂を得た。
参考例2 温度計、撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた200ml
の四ツ口フラスコに、Q4646B(三井東圧化学(株)製の
ポリエステルポリオール、分子量500)を154.4g、トリ
メチロールプロパンを1.6gジメチロールプロピオン酸を
17.9g、N−メチル−2−ピロリドンを34.3g酢酸エチル
を71.7gイソホロンジイソシアネートを126.1g装入し、8
0℃にて8時間反応を行った後、酢酸エチルを100gいれ
て希釈した。
得られたプレポリマーのNCO基含有量は、1.8%であっ
た。
上記のプレポリマー506.0gをトリエチルアミン13.3g
で中和後50℃で脱イオン水へ入れて水性ウレタン樹脂を
得た。
この水性ウレタン樹脂を50℃にて減圧脱酢酸エチルを
行い、最終的に、不揮発分37.5%、PH7.7、粘度45CP/25
℃の水性ウレタン樹脂を得た。
活性イソシアネート基含有プレポリマーの製造 参考例3 温度計、撹拌基、窒素導入管、冷却管を備えた2000ml
の四ツ口フラスコにポリエチレングリコール(分子量10
00)を145.4g装入し、80℃にて減圧脱水を行い、次にN
−メチル−2−ピロリドンを540.0g、NP1100(三井東圧
化学(株)製、無黄変タイプのプレポリマー)を514.6g
装入し80℃にて2時間反応を行った。
更にジブチルチンジラウレートを0.1g加えて4時間反
応を行い、NCO基含有量9.0%/ワニス、不揮発分38.0
%、粘度D+1/3の水分散性を有した活性イソシアネー
ト基を有するプレポリマーを得た。
実施例1 温度計、撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた2000ml
の四ツ口フラスコに、参考例1で得た水性ウレタン樹脂
1000gと、脱イオン水215.8gを装入し、温度を70℃に設
定する。
次にアゾビスイソブチロニトリルを0.8g装入し、次い
でスチレンを114.0g、n−ブチルアクリレートを45.5
g、ヒドロキシエチルアクリレートを3.4gの混合モノマ
ーを1時間かけて滴下し、その後6時間反応を行った。
反応終了後、参考例3で得られた活性イソシアネート
を有するプレポリマーを49.3g装入し70℃で1時間反応
を行い、赤外分光光度計にて活性イソシアネート基が消
失している事を確認し反応を終了した。
得られたアクリル共重合水性ウレタン樹脂は、不揮発
分40.1%、粘度500CP/25℃、PH7.8であった。
このときの組成は水性ウレタン樹脂(A)/ラジカル
重合性モノマー(B)=70/30、(A)+(B)/活性
イソシアネート基を有するプレポリマー(C)=95/5で
ある。
実施例2 温度計、撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた2000ml
の四ツ口フラスコに、参考例2で得られた水性ウレタン
樹脂1000gと、脱イオン水562.7gを装入し、温度を70℃
に設定する。
次ぎにアゾビスイソブチロニトリル1、9gを装入し次
いでメチルメタクリレートを244、3g、n−ブチルアク
リレートを104.7g、ヒドロキシエチルメタクリレートを
26.0gの混合モノマーを2時間かけて滴下し、その後6
時間反応を行った。
反応終了後参考例3で得られた、活性イソシアネート
基を有するプレポリマーを143.7g装入し70℃で1時間反
応を行い、赤外分光光度計にて活性イソシアネート基が
消失していることを確認し、反応を終了した。
得られたアクリル共重合水性ウレタン樹脂は、不揮発
分40.0%、粘度2000CP/25℃、PH7.8であった。
このときの組成は(A)/(B)=50/50、(A)+
(B)/(C)=90/10である。
比較例1 参考例1で得た水性ウレタン樹脂1000gとアクリルエ
マルション(アルマテックスE−175、三井東圧化学
(株)製)361.9gを常温にてブレンドし、水性ウレタン
樹脂とアクリルエマルションの混合物を得た。
比較例2 温度計、撹拌機、窒素導入管、冷却管を備えた2000ml
の四ツ口フラスコに、参考例1で得た水性ウレタン樹脂
1000gと、脱イオン水215.8gを装入し温度を70℃に設定
する。
次にアゾビスイソブチロニトリルを0.8g装入する。次
いでスチレン116.5g、n−ブチルアクリレート46.4gの
混合モノマーを1時間かけて滴下し、その後6時間反応
を行った。
得られたハイブリッド水性ウレタン樹脂は不揮発分4
0.3%、粘度450CP/25℃、PH7.6であった。
実施例12、比較例12で得られた樹脂溶液を燐酸亜鉛処
理した鋼板に、乾燥後10ミクロンの塗膜になるように塗
装した。
塗膜を、温度20℃、湿度60%の恒温恒湿室で7日間乾
燥し性能試験に供した。結果を表1に示す。
試験方法及び評価 硬化乾燥:JIS K5400に準ずる 耐溶剤性 IPA:イソプロピルアルコール XY :キシロール TOL:トルエン 上記溶剤をガーゼに染みこませ塗膜面を100往復こす
り塗膜状態を観察する。
[発明の効果] 本発明で得られたアクリル共重合水性ウレタン樹脂
は、比較例に比べ耐水性、耐衝撃性耐溶剤性に優れてい
る事が表1より明かである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性ウレタン樹脂(A)の存在下でヒドロ
    キシル基を有する少なくとも1種以上のラジカル重合性
    モノマー(B)を重合させた後、活性イソシアネート基
    を有するプレポリマー(C)を(B)中のヒドロキシル
    基と更に反応させる事を特徴とするアクリル共重合水性
    ウレタン樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】水性ウレタン樹脂(A)がカルボキシル基
    を有し、ラジカル重合性モノマー(B)がヒドロキシル
    基を有するモノマーまたはヒドロキシル基を有するモノ
    マーを少なくとも1種以上を含有したラジカル重合性モ
    ノマーの混合物であり、活性イソシアネート基を有する
    プレポリマー(C)が少なくとも1分子中に2個以上の
    活性イソシアネート基を有し、(A)/(B)比が固形
    分比で、99/1〜20/80であり、(A)+(B)/(C)
    比が、固形分比で、99/1〜50/50である請求項1記載の
    アクリル共重合水性ウレタンの製造方法。
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