JP3212223U - 梱包材 - Google Patents

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Abstract

【課題】梱包部材で被梱包物を梱包する前までは、連結部による梱包部材同士の連結状態を維持し、被梱包物を梱包する際に、これらの梱包部材を分離することができる梱包材を提供する。【解決手段】梱包材1は、被梱包物を梱包する隣接する隅部梱包部材11および中央梱包部材12が連結部14で連結され、連結部14から割れるように、これらを折り曲げて分離するための切欠き部15が形成された梱包材1である。梱包材1の少なくとも一方側において、被梱包物の一部を収納する収納凹部11a、12aが隅部梱包部材11および中央梱包部材12に形成されており、切欠き部15は、梱包材1の一方側から他方側に亘って梱包材1を貫通し、一方側から他方側に沿った方向と交差する方向に延在している。【選択図】図1

Description

本考案は、被梱包物を梱包する複数の梱包部材同士が連結部で連結され、梱包部材同士を、連結部を介して折り曲げて分離するに好適な梱包材に関する。
従来から、産業機械の部品や車両部品等の被梱包物を輸送する際には、被梱包物を保護すべく、複数の梱包部材で被梱包物が梱包される。複数の梱包部材で被梱包物を梱包する前に、これらの梱包部材を一括して管理することが難しい。このような点から、たとえば、複数の梱包部材を連結部で連結し、被梱包物を梱包する際に、梱包部材同士を、連結部を介して折り曲げることにより、複数の梱包部材に分離する梱包材が提案されている(例えば、特許文献1または2参照)。
このような梱包材の一例を図9を参照して以下に説明する。図9に示すように、梱包材9は、ブロックの被梱包物(例えば図3参照)を梱包するため梱包材である。梱包材9は、被梱包物の隅部を収納する収納凹部91aが形成された4つの隅部梱包部材91と、被梱包物の中央を含む部分を収納する収納凹部92aが形成された中央梱包部材92と、を備えている。各隅部梱包部材91は、連結部93で中央梱包部材92に連結されており、各隅部梱包部材91と中央梱包部材92との間には、切欠き部が形成されている。
切欠き部は、梱包材9の上側(一方側)から下側(他方側)に延在した上部切欠き部94と、梱包材9の下側(他方側)から上側(他方側)に延在した下部切欠き部95とからなる。上部切欠き部94の先端部94aと下部切欠き部95との先端部95aは、連結部93に位置している。
この例に示す梱包材9では、被梱包物の梱包前には、4つの隅部梱包部材91と中央梱包部材92とは、連結部93を介して一体化されているので、被梱包物の梱包前には、これらを管理しやすい。被梱包物を梱包する際には、上部切欠き部94を開くように(または下部切欠き部95を開くように)、連結部93を介して隅部梱包部材91と中央梱包部材92とを折り曲げて、連結部93に亀裂を発生させ、これらを分離することができる(図9の矢印参照)。
特開平05−162775号公報 特開平10−316173号公報
しかしながら、被梱包物を梱包する前に、中央梱包部材92を持って梱包材9を搬送しようとした場合、隅部梱包部材91の自重により、隅部梱包部材91と中央梱包部材92との間の連結部93に曲げ応力が作用しやすい。これにより、例えば、梱包材9を搬送する際に、隅部梱包部材91に衝撃荷重等がさらに作用した場合には、隅部梱包部材91と中央梱包部材92が予期せぬタイミングで分離してしまうことがある。特に、梱包材9の大型化に伴い、隅部梱包部材91の重量も増加するため、このような現象は顕著なものとなる。
また、図9に示す梱包材9は、成形型を用いて成形される。この際、成形型から梱包材9を脱型する際には、図10に示すような押出部材4を用いて、成形型(図示せず)から押出される。
しかしながら、図10に示すように、押出部材4の押出方向Fと、梱包材9に形成された上部切欠き部94が延在する方向Eが一致していると、押出部材4の押出力により、隅部梱包部材91と中央梱包部材92との間の連結部93に曲げ応力が作用しやすい。これにより、成形型から梱包材9を脱型する際に、連結部93に割れが発生し隅部梱包部材91と中央梱包部材92が分離してしまうことがある。
このように、梱包材の成形時および梱包材の搬送時等に、連結部が割れることにより、連結された梱包部材同士が予期せぬタイミングで分離することがあり、この結果、梱包材を梱包する前に分離した梱包部材を管理しなければならないことがある。
本考案は、このような点に鑑みたものであり、その目的とするところは、梱包部材で被梱包物を梱包する前までは、連結部による梱包部材同士の連結状態を維持し、被梱包物を梱包する際に、これらの梱包部材を分離することができる梱包材を提供することにある。
前記課題を解決すべく、本考案に係る梱包材は、被梱包物を梱包する複数の梱包部材のうち隣接する梱包部材同士が連結部で連結され、前記連結部から割れるように、前記隣接する梱包部材同士を折り曲げて分離するための切欠き部が形成された梱包材であって、前記梱包材の少なくとも一方側において、前記被梱包物の一部を収納する収納凹部が前記梱包部材に形成されており、前記切欠き部は、前記梱包材の前記一方側から他方側に亘って前記梱包材を貫通し、前記一方側から前記他方側に沿った方向と交差する方向に延在していることを特徴とする。
本考案によれば、切欠き部は、梱包材の一方側から他方側に亘って梱包材を貫通し、一方側から他方側に沿った方向と交差する方向に延在しているので、一方側から他方側に(または他方側から一方側)に、連接部に曲げモーメントが作用したとしても、連結部から割れにくい。これにより、梱包材の一方側を上側(または下側)、梱包材の他方側を下側(または上側)にして、梱包材を運搬したとしても、梱包部材同士は分離し難い。したがって、梱包部材で被梱包物を梱包する前までは、連結部による梱包部材同士の連結状態を維持し、梱包する際に、これらの梱包部材を分離することができる。
より好ましい態様としては、前記各梱包部材には、前記収納凹部から外れた前記梱包部材の外壁部同士を連結するように前記連結部が形成されている。上述した位置に連結部を形成することにより、連結部から割れるように隣接する梱包部材同士を折り曲げて分離する際に、割れた連結部の破片(コンタミ)が、収納凹部の表面に付着することを抑えることができる。
より好ましい態様としては、前記切欠き部を前記梱包材の内側から前記梱包材の外壁部に向かって延在するように形成することにより、前記連結部が前記梱包材の前記外壁部に形成されている。この態様によれば、上述した位置に連結部を成形することにより、隣接する梱包部材同士を梱包材の外壁部から外側に開くように折り曲げて、これらを簡単に分離することができる。
さらに好ましい態様としては、前記梱包材は、前記被梱包物を上下方向に段積みする際に用いるものであり、前記梱包部材の一方側には、前記被梱包物の上部の一部を収納する上部収納凹部が形成されており、前記梱包部材の他方側には、前記被梱包物の底部の一部を収納する底部収納凹部が形成されている。
この態様によれば、分離した梱包部材を用いて、被梱包物を上下方向に段積みすることができるばかりでなく、上部収納凹部と底部収納凹部の間の位置において、梱包材を2つに切断したとしても、切断された各梱包部材を連結部により連結した状態で維持することができる。この結果、切断した梱包材を用いて、梱包時にこれらの梱包部材を分離し、段積みされた最上段の被梱包物の上部と、最下段の被梱包物の底部とを梱包することができる。
本考案によれば、梱包部材で被梱包物を梱包する前までは、連結部による梱包部材同士の連結状態を維持し、被梱包物を梱包する際に、これらの梱包部材を分離することができる。
本考案の第1実施形態に係る梱包材を示した模式的斜視図である。 (a)は、図1に示す梱包材の上面図であり、(b)は、その底面図である。 図1に示す梱包材を用いた被梱包物の梱包方法を説明するための模式的斜視図である。 図3に示す梱包方法で梱包された梱包体を示した模式的斜視図である。 図5は、図1に示す梱包材の製造方法を説明するための模式的断面図であり、(a)は、一対の成形型の型締めの工程を示した図であり、(b)は、梱包材の成形工程を示した図であり、(c)は、一方の成形型の型開きの工程を示した図であり、(d)は、梱包材の脱型工程を示した図である。 図5(d)に示す脱型工程の要部を示した模式的斜視図である。 (a)は、本考案の第2実施形態に係る梱包材を示した模式的斜視図であり、(b)は、隅部梱包部材の模式的斜視図であり、(c)は、中央梱包部材の模式的斜視図である。 図7(a)に示す梱包材を用いた被梱包物の梱包方法を説明するための模式的斜視図である。 従来の梱包材を示した模式的斜視図である。 図9に示す梱包材を成形型から脱型する方法を説明するための図である。
以下、本考案に係る2つの実施形態を図面を参照しながら説明する。
〔第1実施形態〕
1.梱包材1について
図1は、本考案の第1実施形態に係る梱包材1を示した模式的斜視図である。図2(a)は、図1に示す梱包材1の上面図であり、図2(b)は、その底面図である。
本実施形態に係る梱包材1は、その一例としてブロック状の被梱包物Pを梱包する複数の梱包部材を一体的に成形した成形体である。梱包材1の材質としては、被梱包物Pを保護し、後述する梱包部材同士を容易に分離することができるものであれば、その材質は特に限定されるものではないが、より好ましくは、熱可塑性樹脂の発泡樹脂である。発泡樹脂を用いることにより、梱包材1の軽量化を図ることができるばかりでなく、被梱包物Pへの衝撃吸収性(衝撃緩衝性)を高めることができる。
熱可塑性樹脂には、例えば、ポリオレフィン系樹脂(例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂など)、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸系樹脂など)、ポリカーボネート系樹脂などが挙げられる。
梱包材1は、図3に示す被梱包物Pの一部である各隅部paを梱包する4つ隅部梱包部材11と、被梱包物Pの一部である上部puの中央または底部pbの中央を梱包する中央梱包部材12と、を備えている。
各隅部梱包部材11は、1つの中央梱包部材12に隣接しており、隅部梱包部材11と中央梱包部材12とは、連結部14により連結されている。中央梱包部材12と隅部梱包部材11との間には、切欠き部15が形成されている。切欠き部15の先端部15aは、連結部14に達しており、この先端部15aが、中央梱包部材12と隅部梱包部材11とを分離する際に連結部14を割るために発生させる亀裂の起点となる。
図1および図2(a)に示すように、各隅部梱包部材11には、梱包材1の上側(一方側)に被梱包物Pの隅部paを収納するための収納凹部11aが形成されている。同様に、中央梱包部材12には、梱包材1の上側(一方側)に被梱包物Pの上部puの中央または底部pbの中央を収納するための収納凹部12aが形成されている。
図2(a)および(b)に示すように、切欠き部15は、梱包材1の上側(一方側)から下側(他方側)に亘って梱包材1を貫通するように形成されている。また、切欠き部15は、梱包材1の上側(一方側)から下側(他方側)に沿った方向(上下方向)Vと交差する方向に延在するように形成されている。
より具体的には、本実施形態では、その一例として切欠き部15は、上下方向Vと直交する水平方向Hに沿って延在し、梱包材1の内側から梱包材1の外壁部1aに向かって延在している。具体的には、切欠き部15の基端部15bは、梱包材1の内側にあり、切欠き部はこの内側から延在し、切欠き部15の先端部15aは、連結部14に到達している。このように切欠き部15を形成することにより、連結部14が梱包材1の外壁部1aに形成されることになる。
さらに、本実施形態では、連結部14の上下方向Vの肉厚は、連結部14近傍の中央梱包部材12と隅部梱包部材11の上下方向Vの肉厚と同じ厚さになっている。これにより、中央梱包部材12と隅部梱包部材11とを水平方向Hに沿った軸周りに曲げようとしても、連結部14の上側または下側の表面に連結部14の亀裂発生の起点となる切欠きは存在しないので、連結部14における割れを抑制することができる。
なお、この点を考慮すると、本実施形態では、連結部14の上下方向Vの肉厚が、連結部14近傍の中央梱包部材12と隅部梱包部材11の上下方向Vの肉厚以上であれば、連結部14の上下の表面に切欠きが形成されないので、上述した効果を期待することができる。
さらに、連結部14は、収納凹部11a,12aから外れた隅部梱包部材11の外壁部11cと中央梱包部材12の外壁部12cとを連結している。より具体的には、隅部梱包部材11と中央梱包部材12とが連結された状態で、隅部梱包部材11の収納凹部11aを形成する内面11bと、この内面に隣接する中央梱包部材12の収納凹部12aを形成する内面12bとは、切欠き部15により区画されており、これらの内面11b,12bから外れた位置に、連結部14が形成されている。
上述したように、本実施形態に係る梱包材1によれば、切欠き部15を、梱包材1の上側から下側に亘って梱包材1を貫通し、上下方向と交差する(直交)方向に延在するように形成したので、上下方向において中央梱包部材12と隅部梱包部材11を曲げるように連結部14に曲げモーメントが作用したとしても、連結部14から割れ難い。
これにより、隅部梱包部材11または中央梱包部材12を部分的に持って梱包材1を運搬したとしても、これらの自重および上下方向の衝撃により、隅部梱包部材11と中央梱包部材12とは分離し難い。これにより、梱包材1で被梱包物Pを梱包するまでは、連結部14により隅部梱包部材11と中央梱包部材12との連結状態を維持することができる。
被梱包物Pを梱包する際には、2つの梱包材1,1を準備し、これらの梱包材1から隅部梱包部材11と中央梱包部材12とに分離する。梱包材1を分割する際には、切欠き部15を開くように、上下方向Vに沿った軸周りに、隅部梱包部材11と中央梱包部材12とを折り曲げる。これにより、切欠き部15の先端部15aが、連結部14の亀裂発生の起点となって、先端部15aから梱包材1の外壁面に向かって亀裂が進展し、隅部梱包部材11と中央梱包部材12とを分離することができる。
本実施形態では、切欠き部15を梱包材1の内側から梱包材1の外壁部1aに向かって延在するように形成することにより、連結部14を梱包材1の外壁部1aに形成したので、隅部梱包部材11を梱包材1の外側に開くように中央梱包部材12に対して折り曲げて、これらを簡単に分離することができる。
特に、本実施形態では、図3に示すように、収納凹部11a,12aから外れた隅部梱包部材11と中央梱包部材12との外壁部11c,12c(の外縁部)同士を連結するように連結部14が形成されている。これにより、従来の図9に示す梱包材9とは異なり、隅部梱包部材11と中央梱包部材12とを分離した際に、割れた連結部の破片(コンタミ)が、収納凹部11a,12aの表面に付着することを抑えることができる。
そして、図3に示すように、各隅部梱包部材11の収納凹部11aに、被梱包物Pの上部puおよび底部pbの四隅の隅部paを収納するとともに、中央梱包部材12の収納凹部12aに、被梱包物Pの上部puおよび底部pbの中央を収納する。これにより、図4に示す梱包体10を得ることができる。
2.梱包材1の製造方法について
上述した梱包材1の製造方法を以下に示す。図5は、図1に示す梱包材1の製造方法を説明するための模式的断面図であり、(a)は、一対の成形型3A、3Bの型締めの工程を示した図であり、(b)は、梱包材1の成形工程を示した図であり、(c)は、一方の成形型3Aの型開きの工程を示した図であり、(d)は、梱包材1の脱型工程を示した図である。なお、図5(a)〜(d)に示す断面図は、図2(a)のA−A矢視線の位置に相当する断面図である。図6は、図5(d)に示す脱型工程の要部を示した模式的斜視図である。なお、図6では、他方の成形型3Bを省略している。
図5(a)に示すように、まず、一対の成形型3A,3Bを型締めすることにより梱包材1の形状に応じたキャビティ31を形成し、キャビティ31を真空引きする。なお、図5(a)では、キャビティ31は、連結部を形成するための空間により、連続した空間を形成している。
次に、図5(b)に示すように、キャビティ31に予備発泡した発泡樹脂粒子pを充填し、一対の成形型3A,3Bの形成された蒸気孔(図示せず)から、蒸気をキャビティ31内の発泡樹脂粒子pに供給し、発泡樹脂粒子pを発泡させながら、発泡樹脂粒子pを融着させ、上述した梱包材1を発泡成形する(成形工程)。
切欠き部15は、一方の成形型3Aが配置された一方側から、他方の成形型3Bが配置された他方側に亘って梱包材1を貫通し、かつ、連結部14に向かって延在するように成形される。連結部14は、梱包材1の外壁部において、収納凹部11a,12aから外れた隅部梱包部材11と中央梱包部材12との外壁部11c,12c同士を連結するように成形される。
次に、図5(c)に示すように、型締めされた一方の成形型3Aを型開きする。他方の成形型3B内には、図5(d)に示す成形工程で成形された梱包材1が配置されている。次に、他方の成形型3B内に配置された梱包材1を、押出部材4で他方の成形型3Bから押出す。これにより、一対の成形型3A,3Bから梱包材1を脱型することができる(脱型工程)。
ここで、本実施形態では、図6に示すように、脱型工程において、切欠き部15が延在する方向Eに対して交差する押出方向(具体的には直交する方向)Fに沿って、押出部材4で梱包材1を押圧することにより、他方の成形型3Bから梱包材1を押出す。
このように、本実施形態では、切欠き部15が延在する方向Eに対して交差する押出方向F(具体的には直交する方向)に沿って押出部材4で梱包材1を押圧することにより、他方の成形型3Bから梱包材1を押出すので、切欠き部15が延在する方向Eと、押出部材による押出方向Fが一致していない。これにより、押出部材4により他方の成形型3Bから梱包材1を押出す際に、切欠き部15が開く方向に、隅部梱包部材11と中央梱包部材12の間の連結部14に曲げ応力が作用し難い。
このような結果、一対の成形型3A,3Bから梱包材1を脱型する際に、切欠き部15の先端部15aを起点とした連結部14の割れを抑え、隅部梱包部材11と中央梱包部材12が分離することを抑えることができる。
特に、本実施形態の如く、キャビティ31内に蒸気を供給することにより、梱包材1を発泡成形する際には、切欠き部15の近傍の梱包材1の部分にも蒸気を供給しなければならない。このため、切欠き部15の切欠きの幅が広くなり、連結部14が脆弱になりやすいところ、本実施形態では、連結部14の割れを抑えることができるので、隅部梱包部材11と中央梱包部材12が分離することを抑えることができる。
〔第2実施形態〕
図7(a)は、本考案の第2実施形態に係る梱包材2を示した模式的斜視図であり、(b)は、隅部梱包部材21の模式的斜視図であり、(c)は、中央梱包部材22の模式的斜視図である。図8は、図7(a)に示す梱包材2を用いた被梱包物Pの梱包方法を説明するための模式的斜視図である。
本実施形態が、第1実施形態と相違する点は、梱包材2の両側(上側および下側)に、被梱包物Pを収納する収納凹部が形成されている点であり、梱包材2の材料、連結部24および切欠き部25の形状、製造時における押出部材による脱型方法等は、第1実施形態のものと同じであるのでその詳細な説明を省略する。なお、本実施形態では、第1実施形態の梱包材1と共通する構成に対して、符号のはじめの数字を「1」から「2」に変更して、符号を付している。
本実施形態に係る梱包材2は、被梱包物Pを上下方向に段積みする際に用いる梱包材である。梱包材2は、図7(a)に示すように、第1実施形態と同様に、被梱包物Pを梱包する隅部梱包部材21と中央梱包部材22とを連結部24で連結している。梱包材2には、連結部24から割れるように、中央梱包部材22と隅部梱包部材21を折り曲げて分離するための切欠き部25が形成されている。
図7(a)および図7(b)に示すように、隅部梱包部材21には、梱包材2の一方側(上側)において、被梱包物Pの底部pbの隅部paを収納する収納凹部(底部収納凹部)21aが形成されており、梱包材2の他方側(下側)には、被梱包物Pの上部puの隅部paを収納する収納凹部(上部収納凹部)21dが形成されている。
同様に、中央梱包部材22には、梱包材2の一方側(上側)において、被梱包物Pの底部pbの中央を収納する収納凹部(底部収納凹部)22aが形成されており、梱包材2の他方側(下側)には、被梱包物Pの上部puの中央を収納する収納凹部(上部収納凹部)22dが形成されている。
このような梱包材2を用いて被梱包物Pを梱包する際には、上下方向に段積みされる被梱包物Pの個数Nに対して、N個の梱包材2を準備する。N個の梱包材2のうちN−1個の梱包材2は、上下方向に段積みされる被梱包物P,P同士の間に配置するためのものである。
残り1つの梱包材2は、図8に示すように、段積みされた最上段の被梱包物Pの上部puと、最下段の被梱包物Pの底部pbとを梱包するために、上下方向の中央で切断する。具体的には、図7(a)に示す2点鎖線で示した平面Tに沿って、梱包材2を切断することにより、被梱包物Pの底部pbを収納する収納凹部21a,22aが形成される底部梱包材2Aと、被梱包物Pの上部puを収納する収納凹部21d,22dが形成される上部梱包材2Bと、を作製する。
本実施形態では上述した連結部24および切欠き部25を設けたので、底部梱包材2Aでは、最下段の被梱包物Pの底部pbを梱包する隅部梱包部材21Aと中央梱包部材22Aとの連結状態が確保され、上部梱包材2Bでは、最上段の被梱包物Pの上部puを梱包する隅部梱包部材21Bと中央梱包部材22Bとの連結状態が確保される。
梱包時には、底部梱包材2Aから隅部梱包部材21Aと中央梱包部材22Aとに分離し、これらで被梱包物Pの底部pbを梱包する。次に、梱包材2から分離した隅部梱包部材21と中央梱包部材22とを用いて被梱包物Pの上部puを梱包する。被梱包物Pの上部puを梱包した隅部梱包部材21と中央梱包部材22とにさらに被梱包物Pを段積し、同様に、梱包材2から分離した隅部梱包部材21と中央梱包部材22とを用いて被梱包物Pの上部puを梱包する。
このような作業を繰り返し、最後に、上部梱包材2Bから隅部梱包部材21Bと中央梱包部材22Bとに分離し、最上段の被梱包物Pの上部puを梱包する。これにより、図8に示す梱包体20を得ることができる。
以上、本考案のいくつかの実施形態について詳述したが、本考案は、前記の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲および明細書に記載された本考案の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
第1および第2実施形態では、被梱包物がブロック状であり、これを梱包するように、複数の梱包材として、中央梱包部材と隅部梱包部材を連結したが、被梱包物は、この形状に限定されるものではなく、複数の梱包部材の梱包位置および形状もこれに限定されるものではない。
1,2:梱包材、2A:底部梱包材、2B:上部梱包材、3A,3B:成形型、4:押出部材、1a:外壁部、11:隅部梱包部材、11a:収納凹部、11b,21b:内面、11c,22c:外壁部、12,22:中央梱包部材、12a:収納凹部、12b,22b:内面、12c,22c:外壁部、14,24:連結部、15:切欠き部、15a:先端部、15b:基端部、21,21A,21B:隅部梱包部材、21a,22a:収納凹部(底部収納凹部)、21d,22d:収納凹部(上部収納凹部)、31:キャビティ、E:切欠き部が延在する方向、F:押出方向、H:水平方向、P:被梱包物、pa:隅部、pb:底部、pu:上部、V:上下方向。

Claims (4)

  1. 被梱包物を梱包する複数の梱包部材のうち隣接する梱包部材同士が連結部で連結され、前記連結部から割れるように、前記隣接する梱包部材同士を折り曲げて分離するための切欠き部が形成された梱包材であって、
    前記梱包材の少なくとも一方側において、前記被梱包物の一部を収納する収納凹部が前記梱包部材に形成されており、
    前記切欠き部は、前記梱包材の前記一方側から他方側に亘って前記梱包材を貫通し、前記一方側から前記他方側に沿った方向と交差する方向に延在していることを特徴とする梱包材。
  2. 前記各梱包部材には、前記収納凹部から外れた前記梱包部材の外壁部同士を連結するように前記連結部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の梱包材。
  3. 前記切欠き部を前記梱包材の内側から前記梱包材の外壁部に向かって延在するように形成することにより、前記連結部が前記梱包材の前記外壁部に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の梱包材。
  4. 前記梱包材は、前記被梱包物を上下方向に段積みする際に用いるものであり、
    前記梱包部材の一方側には、前記被梱包物の上部の一部を収納する上部収納凹部が形成されており、前記梱包部材の他方側には、前記被梱包物の底部の一部を収納する底部収納凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の梱包材。
JP2017002714U 2017-06-16 2017-06-16 梱包材 Expired - Fee Related JP3212223U (ja)

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