JP3208252U - 電線接続函 - Google Patents

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彰聲 桑原
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Abstract

【課題】保護管内部に向けての流動性のあるレジンの注入を極めて迅速に行うこともできる電線接続函を提供する。【解決手段】両側には、夫々上側を開口させた電線導入部用収容部15を配置し、それらの両者間には上側を開口させた状態で位置させてある電線接続部用収容部6を備えさせ、上記電線接続部用収容部は底部材と、底部材の両側から夫々立ち上がっている側壁部材9を備えており、上記電線導入部用収容部は、電線導入部33を支える為の底部分17と、底部分の両側から夫々立ち上がっている側壁部分18を備えており、上記両側の電線導入部用収容部の電線導入部用収容空間と、電線接続部用収容部の電線接続部用収容空間7とは連通する状態で一体化させてある本体2と、さらに、上記電線接続部用収容部の開口部12と、上記両側の電線導入部用収容部の開口部分とに対応させた蓋体とを備えている。【選択図】図9

Description

本考案は、比較的大きな電力を伝送するために用いられている電線の相互を接続する場合に、その接続部に対して用いられる電線接続函に関する。
従来の電線接続函は、例えば特許文献1に示される電線の接続函を含めて広く知られている。
上記特許文献1に示されるケーブル導体の接続函は、その記載に基づけば、次のように構成されている。
ケーブル導体接続部を絶縁被覆する保護管であって、管軸方向に半割された1対の金属製の半割管体からなり、これらの半割管体を組み合わせたときにそれぞれが前記方向両側に備える2つ割り面で互いに接合可能とされてなる構成になされている。
特開2011−83172号公報
上記の従来のケーブル導体接続部函では、筒状の保護管が、管軸方向に分割され、半割状態の2つの保護管要素を合体させて1つの筒状の保護管を構成するので、
保護管の内部に対してケーブル導体の接続部を位置させる場合には、筒状の保護管を2つの半割状態の保護管要素に分離させ、その内の1つの保護管要素の開口部を上向きにして、上記電線の接続部を挿入すると、電線の接続部を極めて簡易迅速に所定場所に位置させる
しかし、上記電線の接続部の上下左右の空間に対して、ほぼ均等に絶縁性のレジンを充填配置して所定の絶縁効果を期待しようとすると、半割状態の1つの保護管要素を下側に配置した状態では、レジンを充填時、流動性のあるレジンが半割状態の保護管要素の上向開口部から溢れて、電線接続部の上に流動性のあるレジンを重ねることができず、目的を達成することはできない。
従って、残る1つの保護管要素を上から被せ付けして、2つの保護管要素を合着させ、かつ、上側の保護管要素の上部の壁に小さな穴を複数箇所に備えさせ、それらの小さな穴から保護管内部に向けて流動性のあるレジンを注入し、電線接続部の周囲に対してレジンが均等の厚みになるように注入する作業が行われている。
この「小さな穴から保護管内部に向けて流動性のあるレジンを『ちまちま』と注入するレジン注入作業」は、長時間を要し、苦痛を伴う問題点がある。
その上、「小さな穴から保護管内部に向けて流動性のあるレジンを注入する場合」には、内部に凹凸のある電線接続部が存在するので、これがレジンの流動を妨げ、レジンの充填斑が生じ、部分的に絶縁効果が少なくなる部分が発生する品質上の問題点もある。
また、従来品においては、保護管の両側に存在する電線導入部用収容部におけるシール手段が困難なため、即ち、2つの保護管要素を合着させる工程と、その工程において両側の電線導入部用収容部における液もれ防止構造の構築を同時に行うことは困難を伴うため、シール構造が甘くなり、電線導入部用収容部から、外部に向けてレジンが流出する(液漏れする)問題点がある
さらにまた、従来品においては、両側の電線導入部用収容部の大きさが一定になっているため、現場において、これに配置すべき電線本数が多く(または少なく)なったり、電線が太く(または細く)なったりする等、予定と相違していた場合には、両側の導入部の液もれ防止構造の構築が困難になる問題点がある。
本件出願の目的は、上記課題を解決するもので、保護管内部に向けての流動性のあるレジンの注入を極めて迅速に行うこともできるようにしてある電線接続函を提供しようとするものである。
他の目的は、導入口に於ける液漏れ防止構造の構築が容易となる 電線接続函を提供しようとするものである。
他の目的は、対象とする電線本数が多く(または少なく)なったり、電線が太く(または細く)なったりしても、対応できるようにした電線接続函を提供しようとするものである。
他の課題、目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
本考案における電線接続函は、
両側には、夫々上側を開口させた電線導入部用収容部15を配置し、それらの両者間には上側を開口させた状態で位置させてある電線接続部用収容部6を備えさせ、
上記電線接続部用収容部6は底部材8と、底部材8の両側から夫々立ち上がっている側壁部材9を備えており、
上記電線導入部用収容部15は、電線導入部33を支える為の底部分17と、底部分17の両側から夫々立ち上がっている側壁部分18を備えており、
上記両側の電線導入部用収容部15の電線導入部用収容空間16と、電線接続部用収容部6の電線接続部用収容空間7とは連通する状態で一体化させてある
本体2と、
さらに、上記電線接続部用収容部6の開口部12と、上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21とに対応させた蓋体24とを備えており、
上記本体2における電線接続部用収容部6の側壁部材9の開口縁11の高さは、
電線接続部用収容部6の内部所定位置に電線接続部32を配設した状態において、その電線接続部32の上部と下部の位置に対して夫々所定の絶縁効果が得られる分量のレジン30を上記の開口部12から充填注入する場合、流動性のあるレジンが上記側壁部材9の上部の開口縁11から溢れ出ないような充分な高さに構成してあり、
上記電線接続部用収容部6の開口部12の両側における2つの開口縁11、11相互間の距離W1は、挿入予定の電線接続部32を上方から電線接続部用収容空間7の所定位置に向けて挿入可能に広く形成してある。
また好ましくは、 両側には、夫々上側を開口させた電線導入部用収容部15を配置し、それらの両者間には上側を開口させた状態で位置させてある電線接続部用収容部6を備えさせ、
上記電線接続部用収容部6は底部材8と、底部材8の両側から夫々立ち上がっている側壁部材9を備えており、
上記電線導入部用収容部15は、電線導入部33を支える為の底部分17と、底部分17の両側から夫々立ち上がっている側壁部分18を備えており、
上記両側の電線導入部用収容部15の電線導入部用収容空間16と、電線接続部用収容部6の電線接続部用収容空間7とは連通する状態で一体化させてある本体2と、
さらに、上記電線接続部用収容部6の開口部12と、上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21とに対応させた蓋体24とを備えており、
しかも、上記蓋体24は、上記電線接続部用収容部6の開口部12に被せ付けるための電線接続部収容部用蓋体要素25と、上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21に被せ付けるための電線導入部用蓋体要素26とを別体にして、上記電線接続部用収容部6に対して、レジンを注入するに先立って、上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21を閉塞可能に形成し、
上記本体2における電線接続部用収容部6の側壁部材9の開口縁11の高さは、
電線接続部用収容部6の内部所定位置に電線接続部32を配設した状態において、その電線接続部32の上部と下部の位置に対して夫々所定の絶縁効果が得られる分量のレジン30を上記の開口部12から充填注入する場合、流動性のあるレジンが上記側壁部材9の上部の開口縁11から溢れ出ないような充分な高さに構成してあり、
上記電線接続部用収容部6の開口部12の両側における2つの開口縁11、11相互間の距離W1は、挿入予定の電線接続部32を上方から電線接続部用収容空間7の所定位置に向けて挿入可能に広く形成してある。
また好ましくは、上記両側の電線導入部用収容部15の夫々における底部分17の電線導入部の受面17aの上には、挿入予定の電線の断面積が小さい場合に上記電線導入部用収容部15の夫々の底部分17における電線導入部の受面17aの位置を高くして、電線導入部33の上側と電線導入部用蓋体要素26の下面26aとの間に介在させる弾性シーリング28が過大になることを防止する為の受け部材37を介在、除去を自在に備えさせた。
以上のように本考案においては、本体2における電線接続部用収容部6の側壁部材9の開口縁11の高さH2を、電線接続部用収容部6の内部所定位置に電線接続部32を配設した状態において、その電線接続部32の上部と下部の位置に対して夫々所定の絶縁効果が得られる分量のレジン30を上記の開口部12から充填注入する場合、流動性のあるレジンが上記側壁部材9の上部の開口縁11から溢れ出ないような充分な高さに構成してあるので、従来のように、電線接続部32の上部を覆い尽くしてレジンの漏れを防止する必要はなく、上記の開口部12を広く大きく開放させることのできる特長がある。このことは、上記の開口部12を幅方向においても、また、電線の長手方向においても大きくし、電線導入部用収容空間7に対する電線接続部32の挿入作業、電線導入部用収容空間7に対するレジン30の注入作業を迅速に行うことができるようにすると共に、電線導入部用収容空間7の隅々にまでレジンを供給し、内部での充填斑を防止できる効果がある。
さらに、蓋体24を、上記電線接続部用収容部6の開口部12に被せ付けるための電線接続部収容部用蓋体要素25と、上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21に被せ付けるための電線導入部用蓋体要素26との別体にすることにより、上記電線接続部用収容部6に対して、レジンを注入するに先立って、上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21を閉塞可能に形成したことにより、両側の電線導入部用収容部15の開口部分21に電線導入部用蓋体要素26を被せ付ける作業は、電線接続部収容部用蓋体要素25が存在しないことにより、極めて手軽となり、収容部15の内部に弾性シーリング28が存在していても、これを押さえ込んでの正確な装着作業を迅速に行える効果がある。
その上、収容部15の開口部分21に対して、予め電線導入部用蓋体要素26を装着することにより、電線接続部用収容部6の長手方向の両側が完全に塞がれるので、該収容部6の開口部12を上記のように広くすることを可能ならしめる効果がある。
さらに、上記受け部材37を備えさせることにより、現場において突然、挿入予定の電線の断面積が小さくなった場合でも、上記受け部材37を、上記底部分17の電線導入部の受面17aの上に夫々装備させると、夫々の電線導入部用収容部15の面積は小さくなり、細くなった電線の断面積に対応して釣り合いの良い状態になる効果がある。
その上、電線導入部用収容部15において電線導入部33の断面積が実質的に小さくなると、電線導入部33の中心部は電線導入部17aに近づき、電線導入部33の上側と、電線導入部用蓋体要素26の下面26aとの間に介在させる弾性シーリング28が、実質的に過大になるのであるが、上記構成にあってはこのような問題を防止する効果がある。
電線接続函の斜視図。 図1のII−II線断面図。 (A)は図1のIII−III線断面図、(B)は電線導入部用収容空間に弾性シーリングを納め、電線導入部用蓋体要素を浮かした状態の断面図、(C)は上記弾性シーリングを電線導入部用蓋体要素で圧縮した状態を示す断面図。 電線接続函の正面図。 本体と、電線接続部と、蓋体と、弾性シーリングとの関係を説明するために相互を分離して表示した斜視図。 電線接続部に対して弾性シーリングを備えさせた状態の斜視図。 (A)は本体の電線接続部用収容空間に電線接続部を納めた状態の斜視図、(B)は(A)の平面図、(C)は本体における側壁部材の手前側を破断して内部の電線接続部と弾性シーリングとの関係が分かるようにした一部破断正面図。 (A)は、図7(A)の状態にある本体の上方は解放させた状態において、弾性シーリングの存在する部分に対して電線導入部用蓋体要素のみを被せ付けた状態を示す斜視図。(B)は電線導入部用蓋体要素を電線導入部用収容部に括り付けた状態を示す平面図。 本体の内側に収納されている電線接続部に対して、電線接続部よりも大きな開口部からレジンを注入している状態を説明するための斜視図。 (A)は、本体の開口部に対して電線接続部収容部用蓋体要素を被せ付けた状態の一部破断(内部の電線接続部の位置関係が分かるように破断)斜視図。(B)は、(A)図の左側面図、(C)はインシュロックで縛られている仕上がり品の平面図。 電線接続部用収容空間と電線接続部との位置関係を説明するために図11のXI−XI線での断面を表す断面図。 (A)は、本体と、電線接続部と、蓋体と、弾性シーリングと、受け部材との関係を説明するために相互を分離して表示した斜視図。(B)は電線導入部用収容部の内側に受け部材を重合させた状態の断面図。
以下本考案の実施の形態を図面を用いて説明する。図において、1は、図5に表れている電線(例えばケーブル、絶縁電線等)31、31相互を接続する場合に用いられる電線接続函を示す。全体の材質としては絶縁性のある硬質の材料が用いられる。例えばポリカーボネート材が用いられ、好ましくは透明材であればよいが、不透明材でも良い。
2は、電線接続函1の本体を示す。本体2の両側(電線31の長手方向、本体2の長手方向の両側)には、図5に表れているように夫々上側を開口21させた電線導入部用収容部15を、端面部材10における連結部19で連結させた状態(1体化させた状態)で配置している。
このことは、導入部用収容部15、15の両者間には、図1、図5に表れているように上側を開口12させた状態で位置させてある電線接続部用収容部6を備えることになる。
上記電線接続部用収容部6は、底部材8と、底部材8の両側から夫々立ち上がっている側壁部材9、9を備えている。さらに両側端面には、図1に表れているように端面部材10が配置されている。これらの部材で囲まれる電線接続部用収容空間7には、工事現場において図7に表れているように電線接続部32が収納される。
上記電線導入部用収容部15は、電線31における電線導入部(電線31の端部で、図7に表れているように電線接続函1の導入部に位置させる部分)33を支える為の底部分17と、底部分17の両側から夫々立ち上がっている側壁部分18、18を備えている。
上記両側の電線導入部用収容部15、15と、電線接続部用収容部6とは相互の空間16、16と、空間7とが相互に連通する状態で一体化させてある。
次に、上記本体2における電線接続部用収容部6の側壁部材9の開口縁11及び電線導入部用収容部15における側壁部分18の開口縁部20の高さH2、H2’は、電線接続部用収容部6の内部所定位置に、図7、8に表れているように電線接続部32を配設した状態において、その電線接続部32の上部と下部の位置に対して夫々所定の絶縁効果(絶縁抵抗)が得られる分量のレジン30(絶縁充填物30のことで、例えばレジン、コンパウンド等と称され、従来のケーブル導体接続部函にも用いられているもの)を充填注入した場合、流動性のあるレジンが上記側壁部材9の上部の開口縁11から溢れ出ないような充分な高さに構成してある。なお、電線導入部用収容部15における側壁部分18の開口縁部20の高さは、電線導入部用蓋体要素26の上面が、上記の側壁部材9の開口縁11の高さと同様になればレジン30の流出は防止出来るので、実質的にはやや低くても良い。
なお、図2のH1は本体2の全高を、H3は電線接続部用収容部6の内部の高さを、また、H4は、電線導入部用蓋体要素26の厚みを示す。
次に、上記電線接続部用収容部6の開口部12における2つの側壁部材9、9相互間の距離W1は、挿入予定の電線接続部32を上方から電線接続部用収容空間7の所定位置に向けて、図7に表れている状態に挿入可能に、電線接続部32の幅よりも広く形成してある。
さらに、上記電線接続部用収容部6の開口部12と、上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21には、それらの開口部を塞ぐために、夫々対応させた大きさの蓋体24を備えさせてある。その蓋体24としては、図5において、2つの電線導入部用蓋体要素26、26と、電線接続部収容部用蓋体要素25とを相互に分割して、作業の進行に伴って個別に装着利用できるようにしてある蓋を示す。なお25aは、蓋が左右に外れないようにするための滑り止め用突片、25bは結束用紐(例えばインシュロックと称される紐29)の滑り止め用溝、26aは滑り止め用突片、26bは結束用紐の滑り止め用溝、26cは弾性シーリング28(例えばコンプリバンド、パテ等と称されてレジンの漏れを防止するために用いられている)を押し圧して電線導入部用収容部15の両側から外部に向けてレジンが漏れるのを防止するための凸部を示し、これらは必要に応じて備えられる。
このように、上記実施例においては、蓋体24に関し、電線接続部用収容部6の開口部12と、上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21とに夫々対応させた蓋体要素25と、蓋体要素26、26とを備えており、即ち、上記蓋体24は、上記電線接続部用収容部6の開口部12に被せ付けるための電線接続部収容部用蓋体要素25とは上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21に被せ付けるための電線導入部用蓋体要素26を別体にして、上記電線接続部用収容部6に対してレジンを注入するに先立って、図8に表れているように上記両側の電線導入部用収容部15の開口部分21を、電線接続部用収容部6の開口部12の存在とは関係なく、閉塞可能に形成するものであるから、両側に存在する電線導入部用収容部15の導入口22からの液漏れを防止する作業は、上記電線接続部用収容部6に対するレジン注入作業に先立って、独立した状態で完璧な状態にすることのできる作業上の効果がある。
上記構成の電線接続函1を用いて電線接続部32を保護する作業について説明する。
現場においては、周知のように設計に基づき任意の複数の電線31a、31b、31cが接続される。例えば図5に表れているように1本の電線31aと、2本の電線31b、31cが接続される場合がある。
図5の場合、電線接続部32は周知の接続の構成例を示す。例えば31dは絶縁被覆が除かれた裸導線、32aは裸導線31dの先部32dに連結(例えば圧着接続等周知の接続方法)して接続された周知の丸形端子、32bは重合状態にある複数の丸形端子32aを締め付けるためのボルト、32cはボルト32bに対応させたナットで複数の丸形端子32a相互の接離を自在にするものである。
現場においては、図5のように構成されている電線接続部32の両側における電線導入部33、33の周囲に対して図6のように弾性シーリング28(例えばコンプリバンド28a、パテ28b等)を装着する。この装着は、絶縁充填物注入時(図9の状態の時)、電線導入部33、33の周囲から流動性のある状態の絶縁充填物30、例えばレジン、コンパウンド等が漏れないようにするためのもので、その量は、図3(B)の状態から、電線導入部用蓋体要素26を図3(C)の状態に被せて圧着することを可能にする程度の量がよい。
次に、図6の状態に構成された電線接続部32は、電線接続部用収容部6と、電線導入部用収容部15、15に対して、図7に記載したように、上方位置から開口部12、開口部分21、21を通過させて挿入する。図7の状態において電線導入部用収容部15の内側に位置する弾性シーリング28、28と電線導入部用収容部15との関係は、図3(B)のように弾性シーリング28が盛り上がった状態になる。
また、電線接続部32の主体2に対する高さの関係位置(図11に表れているように上部位置30aと、下部位置30bに絶縁充填物30が充填される結果、業界で定められる絶縁効果が夫々得られる距離)は、端面部材10に連結されている電線導入部用収容部15の底部分17における電線導入部の受面17aの高さ位置によって定められる。
次に、図7の状態にある電線導入部33に対して電線導入部用蓋体要素26を図3、8に表れているように圧着する。この圧着工程は、主体2の開口部12に対する電線接続部収容部用蓋体要素25の被せ付けに先立って、単独で行うことができるので、主体2の開口部12の存在に邪魔されることなく、集中して正確に行うことができる。このような工程により、図3(B)(C)から明らかなように弾性シーリング28を密度高く充填でき、流動性のある絶縁充填物30が漏れないようにすることができる。
次に図9に表れているように電線接続部32(電線31)の長手方向及び幅方向に向けて大きな空間が形成されている開口部12に対して流動性のある絶縁充填物30を注入する。この場合、開口部12が電線接続部32の幅方向に広いので電線接続部32の幅方向の隅々に至るまで狙いをつけて(図8の(B)参照)、急速充填作業を行うことができ、充填作業の能率向上に効果がある。
また、開口部12が電線接続部32の長手方向に長いので、電線接続部32の前後に位置する裸導線31d、31dの周囲に対しても充填残り(空洞ができない状態)に充填できる作業上の効果がある。
最後に電線接続部用収容部6の開口部12に電線接続部収容部用蓋体要素25を図10、1、2に表れているように被せ付け、それの外周(電線接続部用収容部6、電線導入部用収容部15)を図10(C)からも明らかなように、紐(例えばインシュロック)29で縛り、全体を一体化する。
なお、34は、側壁部分18、18の対向部分に夫々形成した透孔を示し、必要に応じて電線導入部33と側壁部分18を一体化させる場合に用いられる紐を通すためのものである。
次に図12は、両側の電線導入部用収容部15、15の異なる例を示すものである。
上記両側の電線導入部用収容部15、15の夫々における底部分17の電線導入部の受面17aの上には、挿入予定の電線31の断面積が小さくなる場合(挿入予定電線が細くなる、あるいは電線の本数が減少することによって、合計した電線31の断面積が減少する)場合に上記電線導入部用収容部15の夫々の底部分17における電線導入部の受面17aの位置を実質的に高くしようとするものである。
その理由は、挿入予定の電線31の断面積が小さくなると、その中心位置は下降し、電線導入部の受面17aに近づく、すると、電線導入部33の上側と、電線導入部用蓋体要素26の下面26aとの間が遠くなり、そこに介在させる弾性シーリング28が過大になる。
その結果、電線導入部33の上側と下側とでは圧縮比率が相違し、圧縮に粗密が生じ、液漏れの原因となる。
そこで図12においてはこのような事故を防止するために断面がU字状に形成された受け部材(アタッチメント)37を電線導入部の受面17aの上に介在、除去を自在に備えさせた。
図12における受け部材37において、38、38は側壁部分18、18の内面に対応(嵌合密着)させるように形成した側壁、39は、底部分17の内面に対応(嵌合密着)させるように形成した底部材、40は弾性シーリング28を受け止めるための受け面、41は弾性シーリング28を備える電線導入部33(図6参照)を収容する空間を示す。42は上記透孔34と連通させる紐通し用の孔を示し、全体は電線導入部用収容部15の内側に対して密着状態での装着と、取り出し自在に装着できるよう弾力性のある任意の絶縁材料で形成してある。
なお、図12において前出の図のものと機能、性質、手段又は特徴等が同一又は均等構成と考えられる部分には、前出の図と同一の符号を付して重複する説明を省略した。
1・・・電線接続函、
2・・・本体、
6・・・電線接続部用収容部、
7・・・電線接続部用収容空間、
8・・・底部材、
9・・・側壁部材、
10・・・端面部材、
11・・・開口縁、
12・・・開口部、
15・・・電線導入部用収容部、
16・・・電線導入部用収容空間、
17・・・底部分、
17a・・・電線導入部の受面
18・・・側壁部分、
19・・・連結部、
20・・・開口縁部、
21・・・開口部分、
24・・・蓋体、
25・・・電線接続部収容部用蓋体要素、
26・・・電線導入部用蓋体要素、
28・・・弾性シーリング(例えばコンプリバンド28a、パテ28b等)、
29・・・紐(インシュロック)、
30・・・絶縁充填物(例えばレジン、コンパウンド等)
31・・・電線(例えばケーブル、絶縁電線等)、
31d・・・ 裸導線
32・・・電線接続部、
32a・・・丸形端子
33・・・電線導入部、
34・・・透孔、
37・・・受け部材、

Claims (4)

  1. 両側には、夫々上側を開口させた電線導入部用収容部を配置し、それらの両者間には上側を開口させた状態で位置させてある電線接続部用収容部を備えさせ、
    上記電線接続部用収容部は底部材と、底部材の両側から夫々立ち上がっている側壁部材を備えており、
    上記電線導入部用収容部は、電線導入部を支える為の底部分と、底部分の両側から夫々立ち上がっている側壁部分とで複数の電線の収容を可能にする構成を備えており、
    上記両側の電線導入部用収容部の電線導入部用収容空間と、電線接続部用収容部の電線接続部用収容空間とは連通する状態で一体化させてある本体と、
    両側の電線導入部用蓋体要素の間において、上記電線接続部用収容部の開口部に被せ付けるための電線接続部収容部用蓋体要素と、
    上記電線接続部用収容部に対して、レジンを注入するに先立って、上記両側の電線導入部用収容部の開口部分を夫々閉塞可能にするための電線導入部用蓋体要素とを備えており、
    上記本体における電線接続部用収容部の側壁部材の開口縁の高さは、
    電線接続部用収容部の内部所定位置に電線接続部を配設した状態において、その電線接続部の上部と下部の位置に対して夫々所定の絶縁効果が得られる分量のレジンを上記の開口部から充填注入する場合、流動性のあるレジンが上記側壁部材の上部の開口縁から溢れ出ないような充分な高さに構成してあり、
    上記電線接続部用収容部の開口部の両側における2つの開口縁、相互間の距離は、挿入予定の電線接続部を上方から電線接続部用収容空間の所定位置に向けて挿入可能に広く形成してあることを特徴とする電線接続函。
  2. 両側には、夫々上側を開口させた電線導入部用収容部を配置し、それらの両者間には上側を開口させた状態で位置させてある電線接続部用収容部を備えさせ、
    上記電線接続部用収容部は底部材と、底部材の両側から夫々立ち上がっている側壁部材を備えており、
    上記電線導入部用収容部は、電線導入部を支える為の底部分と、底部分の両側から夫々立ち上がっている側壁部分とで複数の電線の収容を可能にする構成を備えており、
    上記両側の電線導入部用収容部の電線導入部用収容空間と、電線接続部用収容部の電線接続部用収容空間とは連通する状態で一体化させてある本体と、
    両側の電線導入部用蓋体要素の間において、上記電線接続部用収容部の開口部に被せ付けるための電線接続部収容部用蓋体要素と、
    上記電線接続部用収容部に対して、レジンを注入するに先立って、上記両側の電線導入部用収容部の開口部分を夫々閉塞可能にするための電線導入部用蓋体要素とを備えており、
    上記本体における電線接続部用収容部の側壁部材の開口縁の高さは、
    電線接続部用収容部の内部所定位置に電線接続部を配設した状態において、その電線接続部の上部と下部の位置に対して夫々所定の絶縁効果が得られる分量のレジンを上記の開口部から充填注入する場合、流動性のあるレジンが上記側壁部材の上部の開口縁から溢れ出ないような充分な高さに構成してあり、
    さらに、電線導入部用蓋体要素の上面の高さは、上記レジンの流出が防止出来るように、上記電線接続部用収容部の側壁部材の上部位置よりも高く構成してあり、
    上記電線接続部用収容部の開口部の両側における2つの開口縁、相互間の距離は、挿入予定の電線接続部を上方から電線接続部用収容空間の所定位置に向けて挿入可能に広く形成してあることを特徴とする電線接続函。
  3. 両側には、夫々上側を開口させた電線導入部用収容部を配置し、それらの両者間には上側を開口させた状態で位置させてある電線接続部用収容部を備えさせ、
    上記電線接続部用収容部は底部材と、底部材の両側から夫々立ち上がっている側壁部材を備えており、
    上記電線導入部用収容部は、電線導入部を支える為の底部分と、底部分の両側から夫々立ち上がっている側壁部分とで複数の電線の収容を可能にする構成を備えており、
    上記両側の電線導入部用収容部の電線導入部用収容空間と、電線接続部用収容部の電線接続部用収容空間とは連通する状態で一体化させてある本体と、
    両側の電線導入部用蓋体要素の間において、上記電線接続部用収容部の開口部に被せ付けるための電線接続部収容部用蓋体要素と、
    上記電線接続部用収容部に対して、レジンを注入するに先立って、上記両側の電線導入部用収容部の開口部分を夫々閉塞可能にするための電線導入部用蓋体要素とを備えており、
    上記本体における電線接続部用収容部の側壁部材の開口縁の高さは、
    電線接続部用収容部の内部所定位置に電線接続部を配設した状態において、その電線接続部の上部と下部の位置に対して夫々所定の絶縁効果が得られる分量のレジンを上記の開口部から充填注入する場合、流動性のあるレジンが上記側壁部材の上部の開口縁から溢れ出ないような充分な高さに構成してあり、
    さらに、電線導入部用蓋体要素の上面の高さは、上記レジンの流出が防止出来るように、上記電線接続部用収容部の側壁部材の上部位置よりも高く構成してあり、
    さらに、電線接続部用収容部における開口部の大きさは、幅方向の長さは上記電線接続部用収容部の開口部の両側における2つの開口縁相互間とし、電線の長手方向の長さは、上記両側の電線導入部用蓋体要素の相互間にしてあり、
    上記電線接続部用収容部の開口部の両側における2つの開口縁、相互間の距離は、挿入予定の電線接続部を上方から電線接続部用収容空間の所定位置に向けて挿入可能に広く形成してあることを特徴とする電線接続函。
  4. 上記両側の電線導入部用収容部の夫々における底部分の電線導入部の受面の上には、挿入予定の電線の断面積が小さい場合に上記電線導入部用収容部の夫々の底部分における電線導入部の受面の位置を高くして、電線導入部の上側と電線導入部用蓋体要素の下面との間に介在させる弾性シーリングが過大になることを防止する為の受け部材を介在除去を自在に備えさせたことを特徴とする請求項1乃至3記載の電線接続函。
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