JP3205195U - 備蓄飲料用ペットボトル

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【課題】避難訓練時・災害発生時に、防災情報を得ることができる備蓄飲料用ペットボトルを提供する。【解決手段】備蓄飲料用ペットボトル１において、ラベル装着部分に、防災マップを印刷したラベル２を装着したものである。【選択図】図１

この考案は、災害発生時に使用する飲料水の備蓄に適したペットボトルに関する。

災害発生時用飲料水を備蓄する場合、水入りペットボトルを段ボール箱に入れて、乾パンや缶詰などの食料品とともに備蓄している。

通常、市販されている水入りペットボトルを備蓄しており、使用することなく一定期限経過するごとに新しいものと入れ換えている。

このような水入りペットボトルのラベルに、販売促進を目的とした広告用の文字等を付すことが下記特許文献１に開示されている。

実用新案登録第３１３９６５１号公報

水入りペットボトルを備蓄する場合には、販売促進を目的とした広告用の文字等をつけても、人々に見られることは殆どないので、販売促進の効果を期待することはできない。

備蓄された飲料入りペットボトルが開封されるときは、地震、暴風雨などの災害発生時であるから、防災情報を表示すべきである。

この考案の備蓄飲料用ペットボトルは、ペットボトルのラベル装着部分に、防災マップを印刷したものを装着したことを特徴とする。
また、製造会社のロゴや商品名を付した第１のラベル装着部分に、この第１のラベルの表面の上に防災マップを印刷した第２のラベルを貼り付けてもよいのである。

この考案の備蓄飲料用ペットボトルによると、避難訓練時の啓蒙活動により防災情報の認識を深めるとともに、災害発生時に、備蓄しているペットボトルを取り出すと同時に、防災情報を得ることができる。

この考案の水を入れたペットボトルの外観を示す斜視図である。この考案のペットボトルに装着させるラベルの一例を示す展開図である。この考案の他の実施形態におけるラベルに代わる紙片またはフィルムを巻き付ける状態を示す斜視図である。

（第１の実施形態）
図１の斜視図に示すように、防災マップを印刷した熱収縮フィルムを丸めて筒状に形成した半製品を予め用意し、この半製品を成型したペットボトル１のラベル装着部分に嵌めて、熱風または蒸気を吹き付けて熱処理を施すと、半製品のラベルが収縮してラベル２をペットボトル１に密着させることができる。

ラベル２に印刷する防災マップには、図２に示すように、該当地域に係る警察署、交番、消防署、災害拠点病院、避難所（小学校など）、避難場所（広場、公園など）、給水拠点などの防災情報が印刷されている。

このように、空のペットボトル１に飲料水や各種の飲み物を充填したのち、合成樹脂製のキャップ３で封緘し、防災情報を印刷したラベル２を密着させて巻き付ける。

（第２の実施形態）
第１の実施形態においては、熱収縮フィルムを用いて防災マップを印刷しているが、防災区域が小規模な場合には、熱収縮フィルムのラベルを使用すると、高価にならざるを得ない。

製造会社のロゴや商品名を付したラベルが貼られて、飲料が入れられている市販品を利用すると、価格の点で有利である。

図３に示すように、表面に防災マップが印刷され、裏面全体または端部だけに粘着剤または接着剤６を塗布した紙片５を作り、この紙片５を製造会社のロゴや商品名を付したラベル４の上に装着する。

このような紙片３は、複数回巻き付けてもよく、紙面を広くすることができるので多くの防災情報を提供することができる。

このように、製造会社のロゴや商品名を付したラベル４の上に紙片５を貼り付けると、ペットボトル１から紙片５をラベル４とともに剥がすことができる。

１ペットボトル
２ラベル
３合成樹脂製のキャップ
４製造会社のロゴや商品名を付したラベル
５防災情報を印刷した紙片
６粘着剤または接着剤

ペットボトルのラベル装着部分に、防災マップを印刷したラベルを装着したことを特徴とする備蓄飲料用ペットボトル。
製造会社のロゴや商品名を付した第１のラベルが装着された部分の上に、該第１のラベルの表面に防災マップを印刷した第２のラベルを装着したことを特徴とする備蓄飲料用ペットボトル。